JP3312210B2 - インサート成形用金型装置 - Google Patents

インサート成形用金型装置

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JP3312210B2
JP3312210B2 JP18716393A JP18716393A JP3312210B2 JP 3312210 B2 JP3312210 B2 JP 3312210B2 JP 18716393 A JP18716393 A JP 18716393A JP 18716393 A JP18716393 A JP 18716393A JP 3312210 B2 JP3312210 B2 JP 3312210B2
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輝正 大崎
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インサートワークを金
型内に配置し、成形と同時にそのインサートワークを成
形品に固着してなるインサート成形用金型装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図11乃至図13に示すようなイ
ンサート成形用金型装置が知られている。成形機101
の固定側には固定側型板102が固定されており、その
固定側型板102にはスプルー孔103が形成されたプ
レート104が固定されている。又、そのプレート10
4の固定側型板102とは反対側の端面にはインサート
ワーク105が挿着保持されるワーク保持孔106が形
成されている。そして、射出成形した際、出来上がった
成形品にバリなどが発生しないように、そのワーク保持
孔106の内径とインサートワーク外径とのクリアラン
スは非常に少なく(約0.01〜0.02mm)設定されて
いる。更に、ワーク保持孔106の端面は鋭いエッジ部
106aとなっている。
【0003】前記プレート104と対向した位置には成
形品が成形される成形部となるキャビテイ107が形成
されたキャビテイプレート108が配置されている。な
お、そのキャビテイプレート108にはスプルー103
とキャビテイ107とを連結するランナー孔109も形
成されている。110は金型が開いた際、成形品を突き
出すためのエジェクターピンであり、111はランナー
を突き出すためのランナーエジェクターピンである。
【0004】次に動作について説明する。金型を拡開し
た状態でインサートワーク105をワーク保持孔106
に人手或いは正確なロボットなどにより挿入する。ワー
ク挿入後、金型を閉じ射出成形を行う。成形終了後、再
び金型を拡開しエジェクターピン110とランナーエジ
ェクターピン111とにより成形された成形品を金型よ
り突き出す。その突き出された成形品には図13に示す
ようにインサートワーク105が固定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前述した
ように、ワーク保持孔106とインサートワーク105
のクリアランスが非常に小さく、又、エッジ106aが
形成されているため挿入が困難であり、よってインサー
トワークを人手により挿入しなければならず、生産性が
悪いものであった。又、ロボットの使用なども考えられ
るが、インサートワークでエッジ部106a或いはワー
ク自体などに傷をつけてしまう場合があり、正確に作動
する精度の高い高価なロボットを使用せねばならなかっ
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決することを目的とし、インサートワークを中子を介し
金型内に予め配置し、成形と同時に該インサートワー
クをキャビテイ成形品と一体に固着するようにしたイン
サート成形用金型装置に於て、中子保持プレートに中子
が嵌入する中子嵌入穴を設け、該中子にインサートワー
ク保持孔を形成し、その中子挿入穴底部側端部に内面に
インサートワークを案内するテーパー面状の拡開案内部
を形成し、前記中子の一端外面に、中子を嵌入孔に嵌入
しやすい ように面取りが施されたことを特徴とする。
【0007】
【実施例】図1乃至図4に示した本発明の第1実施例に
ついて説明する。成形機1の固定側には固定側型板2が
固定されており、その固定側型板2にはスプルー孔3が
形成された中子保持プレート4が固定されている。そし
て、その中子保持プレート4には後述する中子5が嵌入
する中子嵌入穴6が形成されている(図1参照)。
【0008】前記中子5には、インサートワーク7が挿
着させるワーク保持孔8が形成されており、その中子挿
入穴底部側端部内面にはインサートワーク7を案内する
大径でテーパ面状の拡開案内部9が形成されている。一
方、他端内面は成形の際、樹脂が流れ込まないように鋭
いエッジ部10となっている。また拡開案内部9よりエ
ッジ部10までの内面はその内面とワーク外径とのクリ
アランスが従来技術と同様に、約0.01〜0.02mmに
設定され形成されている。又、前記中子5の一端外面に
はその中子を嵌入孔6に嵌入しやすいように面取り加
工11が施されている(図参照)。なお、図示しないが
ワーク挿着プレートと対峙した位置には従来技術と同様
にキャビテイプレート、固定側型板などが配置されてい
る。
【0009】次に動作について説明する。先ず最初に中
にインサートワーク7を挿着するが、そのインサー
トワーク7は拡開案内部9の方向からワーク保持孔8に
挿着する。なお、中子インサートワーク7を挿着す
る方法としては拡開案内部9が形成されているので、一
般的なロボットによって挿着してもよく、又人手により
挿着してもよいが拡開案内部9が形成されているので、
簡単にすばやく挿着することができる。
【0010】次に、前記中子5を面取り加工11が施さ
れている方向から嵌入孔6に取り付ける。この場合にお
いても中子5に面取り加工11が施されているので、簡
単にすばやく取り付けることができる。次いで、金型を
閉鎖し射出成形を行う。後の動作は従来技術と同様なの
でその説明を省略する。
【0011】なお、金型の閉鎖過程でワーク保持孔8か
らインサートワーク7が脱落しないようにワーク保持孔
8にOリング12などを取り付けるとよく、又、中子5
が脱落しないようにボールプランジャー13などを取り
付けると良い。更に、成形終了後、中子5を嵌入孔6よ
り抜き出しやすいように中子5の前方外周に溝14を形
成するとよい。又、本例においては中子保持プレート
を設けたが図6乃至図9に示す第2実施例のように、キ
ャビテイプレート15に中子5を配置するようにしても
よい。図10は本発明の第3実施例で中子挿入穴の一部
をキャビテイの一部としてもよい。
【0012】
【発明の効果】本発明によると、インサートワークを
子を介して金型内に予め配置し、成形と同時に該インサ
ートワークをキャビテイ成形品と一体に固着するように
したインサート成形用金型装置に於て、中子保持プレー
トに中子が嵌入する中子嵌入穴を設け、該中子にインサ
ートワーク保持孔を形成し、その中子挿入穴底部側端部
内面にインサートワークを案内するテーパー面状の
開案内部を形成し、前記中子の一端外面に、中子を嵌入
孔に嵌入しやすいように面取りが施されたので、ワーク
保持孔並びにインサートワーク自体に傷つけることな
く、しかも生産性の良い金型装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例中子挿着前の正断面図であ
る。
【図2】中子にインサートワークを挿入する前の正断面
図である。
【図3】図2のインサートワークを中子に挿入時の正断
面図である。
【図4】図3の中子を図1に挿着した正断面図である。
【図5】中子をボールプランジャーで固定した正断面図
である。
【図6】本発明の第2実施例キャビテイプレート及び中
子挿入前の正断面図である。
【図7】第2実施例閉型時の正断面図である。
【図8】図7の中子を外した時の正断面図である。
【図9】図7の中子より成形品を取り出した時の正断面
図である。
【図10】本発明の第3実施例閉型時の正断面図であ
る。
【図11】従来装置の正断面図である。
【図12】図6を開型しインサートワーク挿入時の正面
図である。
【図13】従来装置による成形品の外観斜視図である。
【符号の説明】
1 成形機 2 固定側型板 4 中子保持プレート 5 中子 6 中子挿入穴 7 インサートワーク 8 ワーク保持穴 9 拡開案内部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 33/12 B29C 33/76 B29C 45/14 B29C 45/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インサートワークを中子を介して金型内
    に予め配置し、成形と同時に該インサートワークをキャ
    ビテイ成形品と一体に固着するようにしたインサート成
    形用金型装置に於て、中子保持プレートに中子が嵌入す
    中子嵌入穴を設け、該中子にインサートワーク保持孔
    を形成し、その中子挿入穴底部側端部に内面にインサー
    トワークを案内するテーパー面状の拡開案内部を形成
    、前記中子の一端外面に、中子を嵌入孔に嵌入しやす
    いように面取りが施されたことを特徴とするインサート
    成形用金型装置。
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