JP2938923B2 - 加飾シートで被覆された合成樹脂製品の成形方法及びその装置 - Google Patents

加飾シートで被覆された合成樹脂製品の成形方法及びその装置

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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は加飾シートで被覆された合成樹脂製品の成形
方法及びその装置に関するものである。
<従来の技術> 合成樹脂製成形品を射出成形すると同時に表面をシー
ト材で被覆する成形方法として、例えば特公昭55−2597
2号公報に開示されたものが知られている。
この方法では、予備加熱されたシート材を第1金型部
片と第2金型部片によって成形品製造可能面積だけを打
ち抜くと同時に、打ち抜いた部分を第1金型部片と第2
金型部片とで固定し、次いで打ち抜いた部分を第1金型
部片のキャビティの形状に応じて真空成形し、次いで第
1金型部片と第2金型部片を第3金型部片と型締めして
から溶融樹脂を射出し、表面をシート材で被覆した合成
樹脂製成形品成形する。
また、別の成形方法として例えば特開昭62−128917号
公報に開示された方法が知られている。
この方法では、雌金型のキャビティを覆う位置に絵柄
付きシート材を位置決めした後、加熱板を該雌金型と対
向する位置に移動し、次いで該加熱板を雌金型に押し付
けて、絵柄付きシート材を加熱板と雌金型とで挟持固定
し、次いで加熱板により絵柄付きシート材を加熱軟化さ
せて、該シート材を雌金型のキャビティの内面に沿うよ
うに圧空成形又は真空成形し、次いで加熱板を待機位置
に退避させ、次いで雌金型を雄金型と合体させて溶融樹
脂を射出し、この後雄型又は雌型に設けた刃部により絵
柄付きシート材から合成樹脂製成形品と一体化した部分
を打ち抜くことにより、表面をシート材で被覆した合成
樹脂製成形品を成形する。
<発明が解決しようとする課題> しかし、前者の成形方法(特公昭55−25972号公報)
では、キャビティの内面にはシート材を真空成形するた
めの空気吸引用孔が多数設けられており、射出成形時に
おいて溶融樹脂の熱や圧力によってキャビティの内面に
沿わせてセットされたシート材の表面に該空気吸引用孔
の輪郭形状が型転写されてしまい、シート材の表面を損
ねる欠点があった。
ここで、キャビティの底面に空気吸引用のブロックを
配置するものにあっては、ブロックとキャビティ底面と
の間の隙間からキャビティ内の空気を排気するため、ブ
ロックとキャビティ底面との間に隙間があり、この隙間
の輪郭形状が型転写されてしまい、シート材の表面を損
ねる欠点があった。
また第2金型部片を第1金型部片側に移動して成形品
製造可能面積だけをシート材から打ち抜くが、この打ち
抜きに際しては、第1金型部片のキャビティの周辺部の
外に設けた凹状溝部と第2金型部片に設けた凸状部のエ
ッジ部を利用して行っており、打ち抜かれたシート材の
周縁部は第1金型部片のキャビティの外の周辺部分に位
置している。このため打ち抜き後にシート材の周縁部が
第1金型部片と第2金型部片とによって挟持固定され
て、真空成形時に位置ズレを起こさないようになるが、
射出成形後、該周縁部がバリのように合成樹脂製成形品
から突出してしまい、外観が劣る他に、成形後に削り取
る等の作業が必要となる等の欠点があった。
さらにシート材を予備加熱してから第1金型部片に位
置決めするために、シート材の位置決め精度を上げるこ
とが難しく、絵柄付きシート材を使用した場合には成形
品表面の所定位置に正確に絵柄等を設けることが難し
く、位置ずれを生じるおそれもあった。
一方、後者の成形方法(特開昭63−128917号公報)で
は、シート材を真空成形する場合には前記従来技術と同
様の欠点があった。
またシート材を雌型に対して位置決めをしてから加熱
板で加熱するために前者のような問題はないものの、シ
ート材の加熱時に加熱板を待機位置から雌型と対向する
位置まで移動させるため、時間がかかる欠点があった。
また射出成形後に雄型又は雌型に設けた刃部によって
絵柄付きシート材から合成樹脂製成形品と一体化したシ
ート材部分を打ち抜くために、シート材の一部が合成樹
脂成形品からバリのようになって突出するおそれがあ
り、前者の場合と同様に外観が劣る他に、成形後に削り
取る等の作業が必要となる等の欠点があった。
本発明は上記従来技術の課題を解決するためになされ
たもので、その目的とするところは、シート材の表面に
真空成形用の空気吸引孔等の輪郭形状が型転写されるお
それがなく、またシート材がバリのように成形品から突
出するおそれがない加飾シートで被覆された合成樹脂製
品の成形方法及びその装置を提供することである。
<課題を解決するための手段> 上記目的を達成するため本発明の成形方法では、キャ
ビティを有した一方の金型部材と該キャビティに挿入さ
れる成形コアーを有した他方の金型部材を開いて、一方
の金型部材にシート材を固定するシート材固定工程と、
前記シート材固定工程で固定されたシート材を加熱し
て、該シート材を押圧コアーを有するシート材成形手段
で前記キャビティの形状に成形するシート材成形工程
と、前記一方の金型部材のキャビティ内に前記他方の金
型部材の成形コアーを挿入する際、該キャビティの開口
縁と該成形コアーとによって前記シート材を打ち抜くと
共に打ち抜かれたシート材をキャビティと成形コアーと
によって形成された空隙内に固定する打ち抜き工程と、
前記空隙内で合成樹脂を成形する成形工程とを具備して
なることを特徴としている。
また本発明の成形装置では、キャビティを有した一方
の金型部材と、該キャビティ内に挿入する成形コアーを
有した他方の金型部材とからなる金型と、前記一方の金
型部材にシート材を固定する固定手段と、前記固定手段
で固定されたシート材を加熱する加熱手段と、前記加熱
手段で加熱されたシート材を、前記一方の金型のキャビ
ティ内に押圧する押圧コアーを有して、シート材を前記
キャビティの形状に成形するシート材成形手段とを具備
し、かつ前記一方の金型部材のキャビティの開口縁と該
キャビティに挿入する前記他方の金型部材の成形コアー
に前記シート材を打ち抜く刃部を設けて、キャビティ内
に成形コアーを挿入する際に該刃部で前記シート材を打
ち抜くと共に打ち抜かれたシート材を前記キャビティと
コアーとによって形成された空隙内に固定するように構
成したことを特徴としている。
<作用> 上記手段によれば、一方の金型部材側にシート材を固
定した状態で該シート材を加熱することから、シート材
の位置決めが精度良く出来、シート材に絵柄等を付した
場合でも絵柄等の位置精度が良い。
またシート材を加熱してから、該シート材を押圧コア
ーを有するシート材成形手段でキャビティの形状に成形
するため、真空成形する場合のようにシート材の表面に
空気吸引孔等の輪郭形状が型転写されるおそれがない。
さらに一方の金型部材のキャビティ内に他方の金型部
材のコアーを挿入する際、該キャビティの開口縁とコア
ーとによってシート材を打ち抜くようにしているため、
打ち抜き後のシート材は、その周縁部が従来のようにキ
ャビティの開口縁から外に突出することがなく、またコ
アーとキャビティとの間の空隙部に固定される。このた
めシート材が成形品表面の所定位置に正確に被覆され、
またシート状がバリのように成形品から突出することが
ない。
<実施例> 以下、本発明の好適な一実施例について図面を参照し
て説明する。
〔第1実施例〕 第1図乃至第8図は本発明の第1実施例を示してい
る。
まず本発明の成形装置の実施例について説明する。第
1図乃至第7図中符号10は可動側の第1金型部材、20は
固定側の第2金型部材、30は固定ガイドプレート、40は
シート材成形手段である。
第1金型部材10は基板部10aの中央位置に断面略台形
状の中央凸部10bを設けて構成されていて、該基板部10a
が図示しない可動盤に固定されていて、第2金型部材20
側に移動されられるようになっている。そしてこの中央
凸部10bの端面にはキャビティ11が設けられていて、該
キャビティ11の開口縁は刃部11a(第7図参照)が形成
されている。また中央凸部10bの外周部には固定ガイド
プレート30が軸方向移動可能に挿入されている。
この固定ガイドプレート30は、加飾シート材Aを第1
金型部材10に固定するシート材固定手段とし作用すると
共に、第2金型部材20をガイドするガイド手段として作
用するもので、加飾シート材Aを中央凸部10bの端面で
あってキャビティ11の開口面周辺部12に固定する固定面
31と第2金型部材20をガイドするガイド孔32が設けられ
ている。
ここでガイド孔32の内面32aはストレート状に形成さ
れており、そして該内面32aの第2金型部材20が入り込
む側の部分32a1は型締め時に該第2金型部材20がかじら
ないように外側に向かって口径が大きくなる如くテーパ
ー状に形成されている(第7図参照)。
また固定ガイドプレート30の一方の周辺部には軸方向
に延びる孔33が設けられていて、該孔33内に第1金型部
材10の基板部10aに立設したストップピン13が挿入され
ている。そしてストップピン13の先端には設けた止めナ
ット13aと孔33の段部33aとの間にはスプリング14が介在
されていて、該スプリング14の弾発力によって固定ガイ
ドプレート30を第1金型部材10側に附勢している。また
固定ガイドプレート30の他方の周辺部は、基板部10aの
周辺部に設けた孔10cを貫通して突出する操作ロッド34
によって押圧されるようになっている。この操作ロッド
34を第1図に示し矢印E方向に押圧すると、スプリング
14の段発力に抗して固定ガイドプレート30を第1金型部
材10側から引き離して両者間に加飾シート材Aを挿通す
る隙間Bが形成される。
前記第1金型部材10と固定ガイドプレート30との間の
隙間Bに給送される加飾シート材Aは、図示しないがシ
ート材給送手段としての供給ローラーから送り出され
て、隙間Bを通って巻取ローラーに巻き取られるように
なっている。ここで加飾シート材Aは絵柄通を付したも
のに限られず、無地のものでもよく、また無地のもので
もエンボス加工等で立体的な模様を形成したものでもよ
い。すなわち加飾シート材Aは合成樹脂製品の表面を飾
るものであればよい。また加飾シート材Aの裏面(合成
樹脂成形品P′の表面に当接する面)には接着剤が塗布
されていて、合成樹脂成形品P′の成形時に該合成樹脂
成形品P′の表面に溶着一体化するようになっている。
また第2金型部材20には、その基板部21に前記キャビ
ティ11の内径よりも小径の成形コアー22が設けられてい
て、該成形コアー22をキャビティ11内に挿入したとき
(第1金型部材10と第2金型部材20を型締めしたとき)
にキャビティ11と成形コアー22との間に成形品形状の空
隙C(第4図参照)を形成するようになっている。また
基板部21から成形コアー22にかけて溶融した合成樹脂を
射出するためのスプルー23が設けられ、また成形コアー
22の端面に該スプルー23に連通するゲート24が設けられ
ている。
ここで成形コアー22の基部にはキャビティ11に嵌まり
込む段部22aが形成されている。そして第7図に示すよ
うに、段部22aの外縁(角部)には刃部22a1が設けら
れ、前記キャビティ11の開口縁に設けた刃部11aとの協
働作用で加飾シート材AAを打ち抜くようになっている。
また段部22aの端面22a2は打ち抜かれた加飾シート材
Aの切断端面を押さえ付けるようになっている。そして
段部22aの端面22a2がキャビティ11の開口部に入り込む
深さD(第7図参照)は打ち抜く加飾シート材Aの材
質、厚さ等により異なるが、本実施例ではキャビティ11
の開口面から大体0.015mm〜0.02mm程度に設定されてい
る。深さDが0.015mmよりも浅いと加飾シート材Aを打
ち抜き難く、また0.02mmよりも深くなると加飾シート材
Aにシワが発生するためである。
また段部22aの側面22a3は、第7図に示すように前記
固定ガイド部材30のガイド孔32の内面32aと同じように
ストレート状に形成されている。
ここで側面22a3とガイド孔32をストレート状に形成す
るのは次の理由による。すなわち、段部22aがガイド孔3
2によってスムーズに案内されてキャビティ11内に嵌合
するためには、ガイド孔32の内面32aおよび段部の側面2
2a3全体をそれぞれテーパー状にすればよいが、このよ
うにすると段部22aの角部に設けた刃部22a1が加飾シー
ト材Aに対して垂直でなく多少斜めに傾いて食い込むよ
うになり、加飾シート材Aの打ち抜きをスムーズに行う
ことができず、切断端面が鋸の歯の如くぎざぎざになっ
てしまうおそれがあるからで、これを回避するためであ
る。本実施例の如く側面22a3をストレート状に形成する
と、刃部22a1が加飾シート材Aに対して垂直に食い込む
ことになり、加飾シート材Aの打ち抜きがスムーズに行
われ、加飾シート材Aの切断端面をきれいにすることが
出来る。
なお段部22aの側面22a3をストレート状に形成する
と、型締め時に該段部22aの刃部22a1がガイド孔32の開
口縁をかじるおそれがあるが、前述の如くガイド孔32の
段部22aに入り込む側の部分32a1は外側に向かって口径
が大きくなる如くテーパー状に形成されているので(第
7図参照)、このようなおそれはない。
シート材成形手段40は、第2図に示すように加飾シー
ト材Aを中央凸部10bと固定ガイドプレート30とで挟持
固定したとき、該加飾シート材Aを加熱、押圧してキャ
ビティ11の内面形状に成形するもので、操作板41に一方
の面部にヒーター42を内蔵した加熱ブロック43を設け、
また操作板41の他方の面部にキャビティ11の形状に合致
した金属製或は合成樹脂製の押圧コアー44を設けて構成
されている。
ここで押圧コアー44として、例えば耐熱性を有するシ
リコンゴム等の軟質材から形成すると、加飾シート材A
をキャビティ11に内面に密着させた状態で成形(密着成
形)することが可能となる。
次に本発明の成形方法の実施例を説明する。
まず第1図に示すように第1金型部材10が第2金型部
材20から離れて開いている状態において、操作ロッド34
により固定ガイドプレート30の固定面31を第1金型部材
10のキャビティ11を開口面周辺部12から離して隙間Bを
作り、そしてこの隙間Bに図示しない公知のシート材送
り装置から加飾シート材Aを送って、加飾シート材Aを
キャビティ11の開口面上に位置決めする。
次いで第2図に示すように操作ロッド34を後退させる
と、(同図の右側に移動させると)、スプリング14の弾
発力で固定ガイドプレート30が第1金型部材10側に付勢
されて、固定面31とキャビティ11の開口面周辺部12とで
加飾シート材Aを挟持して固定する。そしてシート材成
形手段40を加飾シート材Aの送り側から移動させて、ヒ
ーター42を駆動し加熱ブロック43によって加飾シート材
Aを加熱し、軟化状態にする。
この加熱工程では加飾シート材Aを位置決めして固定
した後に行うことから、金型の外で予め加熱する場合の
ように絵柄の位置決めが困難になるおそれがない。
加熱後、第3図に示すように操作板41を反転させて押
圧コアー44で加熱軟化した加飾シート材Aをキャビティ
11内に押圧して、加飾シート材Aを該キャビティ11の内
面形状に成形する。
次いで第4図に示すように第1金型部材10、固定ガイ
ドプレート30を第2金型部材20側に移動させて型締めを
行う。
この型締めに際し、コアー22が第1金型部材10のキャ
ビティ11内に入ると、第7図に示すように段部22aの刃
部22a1がキャビティ11の開口縁の刃部11aとの協働作用
で加飾シート材Aを打ち抜き、該段部22aの端面22a2
加飾シート材Aの切断端面をキャビティ11の開口面より
0.015mm〜0.020mm程度中に押し込んで固定する。
ここで、加飾シート材Aは固定面31と開口面周辺部12
とで固定されているため、打ち抜きに際し加飾シート材
Aのズレによる打ち抜き不良、絵柄部分の位置ズレ等の
問題もない。
打ち抜きと型締めが完了すると、コアー22とキャビテ
ィ11との間に成形品形状の空隙Cが出来る。
次いで第5図に示すように溶融された合成樹脂Pがス
プルー23からゲート24を通って空隙C内に射出充填され
る。
これにより加飾シート材Aの裏面に予め塗布された接
着剤と溶融された合成樹脂とが溶着状態となって加飾シ
ート剤Aが合成樹脂Pと一体化する。加飾シート材Aと
合成樹脂Pが同材質の場合には接着剤は不要である。
そして射出された合成樹脂Pが冷却固化したら、第6
図に示すように第1金型部材10、固定ガイドプレート30
を第1図に示す位置に復帰させる。そして操作ロッド34
により第1金型部材10と固定ガイドプレート30との間に
隙間Bを作り、打ち抜かれた残りの加飾シート材Aを該
隙間Bから図示しないシート材送り装置により第1金型
部材10から送り出す一方、新たな加飾シート材Aをキャ
ビティ11の開口面上に送り込み位置決めする。
また製品取り出しロボット50が第2金型部材20寄り位
置に移動し、該製品取り出しロボット50に設けた吸盤51
によりコアー22から合成樹脂製成形品P′を吸着して離
型する。
この後、第2図に示すように加飾シート材Aを加熱
し、次いで第3図に示すように該加飾シート材Aをキャ
ビティ11の内面に沿った形状に成形し、次いで第4図に
示すように加飾シート材Aを打ち抜き、次いで第5図に
示すように溶融した合成樹脂を射出して、同様の操作を
繰り返す。
以上のようにして合成樹脂成形品P′が成形される
が、この合成樹脂成形品P′の表面に被覆される加飾シ
ート材Aは、真空成形手段によらず、シート材成形手段
40によって加熱、押圧することによってキャビティ11の
内面形状に成形したものであり、表面にエアー吸引用入
子等の輪廓形状が型転写されず、外観を損ねるおそれが
ない。
また型締めの過程でキャビティ11の開口縁に設けた刃
部11aと成形コアー22の段部22aの角部に設けた刃部22a1
とによって加飾シート材Aを打ち抜くため、その周縁部
が従来のようにキャビティの開口縁から外に突出するこ
とがなく、また形成コアー22とキャビティ11との間の空
隙部Cに固定されるため、加飾シート材Aがバリのよう
に合成樹脂成形品P′から突出することがない。
〔第2実施例〕 第8図は本発明の第2実施例を示している。なお第8
図中において第1図乃至第7図に示す部分と同一部分に
は同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
この第2実施例では、シート材成形手段40aの押圧コ
アー44aを前記押圧コアー44よりも小型に形成して、前
記キャビティ11と押圧コアー44aとの間に空隙Dが生じ
るようにしている。
そして操作板41aと押圧コアー44aの内部には、加飾シ
ート材Aを成形するためのエアーを吹きつけるエアー通
路44bが設けられており、該エアー通路44bは押圧コアー
44aの加飾シート材Aを押圧する端面で開口している。
一方、中央凸部10bの端面であってキャビティ11の周
辺部にはキャビティ11と加飾シート材Aとの間に残留し
た成形用のエアーの逃がすためのエアー逃げ溝10dが設
けられ、また中央凸部10bの内部には該エアー逃げ溝10d
に連通してエアーを外部に排気するエアー逃げ通路10e
が設けられている。
加飾シート材Aの成形時にあっては、まず加熱ブロッ
ク43で加熱した後、操作板41を反転させて押圧コアー44
aにより加熱軟化した加飾シート材Aを押し込んで、加
飾シート材Aをキャビティ11の内面形状に大体沿うよう
にする。そしてエアー通路44bよりエアーを吹き込ん
で、該エアーの圧力によって加飾シート材Aをキャビテ
ィ11の内面に密着させてキャビティ11の内面形状に成形
する。
吹き込まれたエアーはキャビティ11から外部に逃げる
が、キャビティ11と加飾シート材Aとの間に一部残留す
ることがあるが、この残留したエアーはエアー逃げ溝10
d、エアー逃げ通路10eから外部に排気される。
前記第2実施例の場合にあっても加飾シート材Aの表
面にエアー吸引用入子等の輪廓形状が型転写されず、外
観を損ねるおそれがない。
〔他の実施例〕
前記実施例では、加熱手段としての加熱ブロック43を
押圧コアー44、44aと同じ操作板41に設けた場合を示し
たが、これに限定されず、別体に構成してもよい。
また前記第2実施例において、押圧コアー44aで加飾
シート材Aを大体キャビティ11の内面形状に沿うように
成形した後、エアーの圧力を利用する代わりに溶融した
合成樹脂Pの射出圧力を利用して加飾シート材Aをキャ
ビティ11の内面に密着させるようにしてもよい。この場
合、合成樹脂Pの射出圧力の他に、その熱も利用するこ
とが出来る。
<発明の効果> 以上説明したように本発明によれば、シート材を加熱
してから押圧コアーを有するシート材成形手段でキャビ
ティの形状に成形するため、真空成形手段で成形する場
合のようにシート材の表面に真空成形用の空気吸引孔等
の輪廓形状が型転写されるおそれがない。
また第1金型部材に設けたキャビティの開口縁と第2
金型部材に設けた成形コアーとでシート材を打ち抜くよ
うにしているため、合成樹脂成形加工後にシート材の周
縁が合成樹脂製品から突出することがなく、外観を損ね
るおそれがない。
さらにシート材を固定してから加熱するためシート材
に絵柄等を付けた場合、該絵柄等を成形品の所定位置に
正確に位置決めすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第7図は本発明の第1実施例を示すもので、
第1図乃至第6図は工程説明図、第7図は加飾シート材
の打ち抜き時の部分拡大説明図であり、また第8図は第
2実施例を示す断面図である。 10は第1金型部材、11はキャビティ、11aは刃部、12は
開口面周辺部、20は第2金型部材、21は基板部、22は成
形コアー、22aは段部、22a1は刃部、22a2は端面、22a3
は周面、23はスプルー、24はゲート、30は固定ガイドコ
ア、31は固定面、40、40aはシート材成形手段、41は操
作板、42はヒーター、43は加熱ブロック、44、44aは押
圧コアーである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 45/14 B29C 33/12 - 33/18 B29C 45/26 - 45/44

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャビティを有した一方の金型部材と該キ
    ャビティに挿入される成形コアーを有した他方の金型部
    材を開いて、一方の金型部材にシート材を固定するシー
    ト材固定工程と、 前記シート材固定工程で固定されたシート材を加熱し
    て、該シート材を押圧コアーを有するシート材成形手段
    で前記キャビティの形状に成形するシート材成形工程
    と、 前記一方の金型部材のキャビティ内に前記他方の金型部
    材の成形コアーを挿入する際、該キャビティの開口縁と
    該成形コアーとによって前記シート材を打ち抜くと共に
    抜ち抜かれたシート材をキャビティと成形コアーとによ
    って形成された空隙内に固定する打ち抜き工程と、 前記空隙内で合成樹脂を成形する成形工程とを具備して
    なることを特徴とする加飾シートで被覆された合成樹脂
    製品の成形方法。
  2. 【請求項2】キャビティを有した一方の金型部材と、該
    キャビティ内に挿入する成形コアーを有した他方の金型
    部材とからなる金型と、 前記一方の金型部材にシート材を固定する固定手段と、 前記固定手段で固定されたシート材を加熱する加熱手段
    と、 前記加熱手段で加熱されたシート材を、前記一方の金型
    のキャビティ内に押圧する押圧コアーを有して、シート
    材を前記キャビティの形状に成形するシート材成形手段
    とを具備し、 かつ前記一方の金型部材のキャビティの開口縁と該キャ
    ビティに挿入する前記他方の金型部材の成形コアーに前
    記シート材を打ち抜く刃部を設けて、キャビティ内に成
    形コアーを挿入する際に該刃部で前記シートを打ち抜く
    と共に打ち抜かれたシート材を前記キャビティとコアー
    とによって形成された空隙内に固定するように構成した
    ことを特徴とする加飾シートで被覆された合成樹脂製品
    の成形装置。
  3. 【請求項3】前記シート材成形手段の押圧コアーと前記
    一方の金型部材のキャビティとの間に隙間を設けて、該
    押圧コアーから該隙間内にシート材成形用のエアーを吹
    き込むように構成したことを特徴とする請求項(2)記
    載の加飾シートで被覆された合成樹脂製品の成形装置。
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