JP3319140B2 - 心拍変動波形解析方法及び装置 - Google Patents
心拍変動波形解析方法及び装置Info
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Landscapes
- Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)
- Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
- Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は心拍変動波形解析方法及
び装置に関し、特に心電図のR波(心室の収縮に対応す
る電位変化、周波数とも高く検出が容易な電圧パルス)
による心拍変動波形解析方法及び装置に関するものであ
る。なお、本発明は当然、心電図のR波の代わりに、脈
波、心音のピーク値等、心拍間隔を抽出し得るデータを
用いる場合にも適用可能なものである。
び装置に関し、特に心電図のR波(心室の収縮に対応す
る電位変化、周波数とも高く検出が容易な電圧パルス)
による心拍変動波形解析方法及び装置に関するものであ
る。なお、本発明は当然、心電図のR波の代わりに、脈
波、心音のピーク値等、心拍間隔を抽出し得るデータを
用いる場合にも適用可能なものである。
【0002】心拍の間隔より生成した心拍変動波形の解
析を行うことにより、心拍変動性指標(以下、HRVと
略称することがある)と呼ばれる指標を得ることができ
る。
析を行うことにより、心拍変動性指標(以下、HRVと
略称することがある)と呼ばれる指標を得ることができ
る。
【0003】このHRVは、交感・副交感神経系の活動
水準を反映しており、その周波数成分中の低周波(L
F)成分(又はMWSA成分と呼ばれる0.05〜0.15サイ
クル/ビートの周波数成分)、高周波(HF)成分(又
はRSA成分と呼ばれる0.15〜0.45サイクル/ビートの
周波数成分)のピークパワー値等を検討することで精神
的作業負荷、心的作業負荷、覚醒度、緊張度の定量化が
行える可能性が示唆されており、医学的に検討価値の高
い指標として知られている。
水準を反映しており、その周波数成分中の低周波(L
F)成分(又はMWSA成分と呼ばれる0.05〜0.15サイ
クル/ビートの周波数成分)、高周波(HF)成分(又
はRSA成分と呼ばれる0.15〜0.45サイクル/ビートの
周波数成分)のピークパワー値等を検討することで精神
的作業負荷、心的作業負荷、覚醒度、緊張度の定量化が
行える可能性が示唆されており、医学的に検討価値の高
い指標として知られている。
【0004】即ち、LF成分とは交換神経系を反映する
血圧変動性の成分が低周波であることから重要となって
いる成分であり、そのパワーは精神的緊張の増大、起立
性の刺激(姿勢の変化)などにより増大するものとして
認識されている。また、HF成分とは呼吸変動性の成分
が高周波であることからこのように称されるものであ
り、安静状態や睡眠中に高い値を示し緊張度の増大によ
り消失傾向に向かうことが知られているものである。
血圧変動性の成分が低周波であることから重要となって
いる成分であり、そのパワーは精神的緊張の増大、起立
性の刺激(姿勢の変化)などにより増大するものとして
認識されている。また、HF成分とは呼吸変動性の成分
が高周波であることからこのように称されるものであ
り、安静状態や睡眠中に高い値を示し緊張度の増大によ
り消失傾向に向かうことが知られているものである。
【0005】従って、被験者が安静状態に有るか否か、
言い換えれば覚醒度が低下しているか否かを容易に判定
できるHRV指標が望まれている。
言い換えれば覚醒度が低下しているか否かを容易に判定
できるHRV指標が望まれている。
【0006】
【従来の技術】この様なHRVに利用されるパワースペ
クトル(又は周波数成分)値を求めるための従来の方法
及び装置について以下に説明する。
クトル(又は周波数成分)値を求めるための従来の方法
及び装置について以下に説明する。
【0007】先ず、図7に示すように人体20に生体用
電極21〜23を張り付け、人体20の心臓活動に対応
する皮膚表面の電位を交流アンプ24により電極21と
23及び電極22と23の差電圧を求めて増幅し、出力
信号A,BとしてそれぞれA/D変換器25に送り、こ
こでディジタル信号に変換した後、それぞれ演算部26
に与えることにより、出力信号A−B間の電位差を図8
(1)に示すような心電図として記録し且つそのパワー
スペクトル密度(PSD)を求めている。
電極21〜23を張り付け、人体20の心臓活動に対応
する皮膚表面の電位を交流アンプ24により電極21と
23及び電極22と23の差電圧を求めて増幅し、出力
信号A,BとしてそれぞれA/D変換器25に送り、こ
こでディジタル信号に変換した後、それぞれ演算部26
に与えることにより、出力信号A−B間の電位差を図8
(1)に示すような心電図として記録し且つそのパワー
スペクトル密度(PSD)を求めている。
【0008】図8においては、心拍変動波形の生成手順
が示されており、まず同図(1)においてR波ピーク時
点を検出し、同図(2)に示すようにR波ピーク時点か
らR−R間隔(以下、RRIと略称する)を計測する。
例えば、同図(1)に示すようにR波のピーク間隔RR
I1が0.8秒であれば、同図(2)に示すようにその
間隔RRI1を「0.8」とする。
が示されており、まず同図(1)においてR波ピーク時
点を検出し、同図(2)に示すようにR波ピーク時点か
らR−R間隔(以下、RRIと略称する)を計測する。
例えば、同図(1)に示すようにR波のピーク間隔RR
I1が0.8秒であれば、同図(2)に示すようにその
間隔RRI1を「0.8」とする。
【0009】なお、以下、このRRI波形は後述する種
々の処理を施した心拍変動波形と区別するため、原心拍
変動波形と称する。
々の処理を施した心拍変動波形と区別するため、原心拍
変動波形と称する。
【0010】この様にして心拍に応じて生成されたR波
間隔RRIは、同図(3)に示すように直線補間するこ
とにより横軸を拍数とし縦軸をR波間隔RRIとした原
心拍振変動波形が生成される。
間隔RRIは、同図(3)に示すように直線補間するこ
とにより横軸を拍数とし縦軸をR波間隔RRIとした原
心拍振変動波形が生成される。
【0011】この様に生成したRRI波形により図示の
如く一定の区間だけ切り出してサンプリング周波数5Hz
でFFT演算(高速フーリエ変換演算)またはAR(自
己回帰モデル)などにより求めたパワースペクトル密度
が図9に示されている。
如く一定の区間だけ切り出してサンプリング周波数5Hz
でFFT演算(高速フーリエ変換演算)またはAR(自
己回帰モデル)などにより求めたパワースペクトル密度
が図9に示されている。
【0012】この図9のパワースペクトル推定図から判
るように、推定されたパワーの殆どは0Hzを中心周波数
とするドリフト成分であり、これは図8(3)に示す原
心拍変動波形が多くの非周期性成分を含んでいるためで
ある。
るように、推定されたパワーの殆どは0Hzを中心周波数
とするドリフト成分であり、これは図8(3)に示す原
心拍変動波形が多くの非周期性成分を含んでいるためで
ある。
【0013】この為、上述したようにHRVとして本来
の検討対象であるLF成分又はHF成分(ピークパワ
ー)の検出が困難となる。
の検討対象であるLF成分又はHF成分(ピークパワ
ー)の検出が困難となる。
【0014】そこで本発明者は、このような問題を解決
するために、HRVの差異を比較し得るような精度の良
い周波数成分結果が得られる方法及び装置を特願平5-19
8861号において既に開示した。
するために、HRVの差異を比較し得るような精度の良
い周波数成分結果が得られる方法及び装置を特願平5-19
8861号において既に開示した。
【0015】これを図10により原理的に説明すると、
まず、心電図からのR波時刻より同図(1)に示すよう
にR波間隔RRI1〜RRInを算出する。
まず、心電図からのR波時刻より同図(1)に示すよう
にR波間隔RRI1〜RRInを算出する。
【0016】この様にR波間隔を抽出した後、今度は隣
接したRRI同士の差を演算して同図(2)に示す波形
(以下、RRI’波形と称することがある)を生成す
る。
接したRRI同士の差を演算して同図(2)に示す波形
(以下、RRI’波形と称することがある)を生成す
る。
【0017】この様に生成されたRRIn−RRI(n-
1)の波形を図8(3)と同様に長期間にわたって生成す
ることにより図10(3)に示す様な横軸を拍数とする
波形RRI(n-1)を得る。
1)の波形を図8(3)と同様に長期間にわたって生成す
ることにより図10(3)に示す様な横軸を拍数とする
波形RRI(n-1)を得る。
【0018】この結果、スペクトル計算によって得られ
た特性は図11に示すようになり、この特性により、心
拍の非定常的でランダムな推移が異なる条件下でのLF
成分及びHF成分のピークパワー位置が比較的容易に推
定することが可能となる。
た特性は図11に示すようになり、この特性により、心
拍の非定常的でランダムな推移が異なる条件下でのLF
成分及びHF成分のピークパワー位置が比較的容易に推
定することが可能となる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】実測される心拍変動波
形は必ずしもきれいな波形だけでなく、被験者が健康で
あっても心拍の変化が非常に激しい不整脈が混入するこ
とがある。
形は必ずしもきれいな波形だけでなく、被験者が健康で
あっても心拍の変化が非常に激しい不整脈が混入するこ
とがある。
【0020】図12(1)の左側にはこのような不整脈
が混入した心拍変動波形(RRI波形)が示されてお
り、この波形データを上記のように周波数解析すると、
同図右側に示すように不整脈部分のデータはHF成分の
大きなデータとして扱われてしまう。
が混入した心拍変動波形(RRI波形)が示されてお
り、この波形データを上記のように周波数解析すると、
同図右側に示すように不整脈部分のデータはHF成分の
大きなデータとして扱われてしまう。
【0021】即ち、この不整脈を含む心拍変動波形は、
同図(2)に示すHF成分が無く不整脈も無い心拍変動
波形のようにLF成分のみの周波数成分とはならず、同
図(3)に示すようにHF成分を多く含む波形と同じ周
波数成分になってしまう。
同図(2)に示すHF成分が無く不整脈も無い心拍変動
波形のようにLF成分のみの周波数成分とはならず、同
図(3)に示すようにHF成分を多く含む波形と同じ周
波数成分になってしまう。
【0022】また、図1(1)に示すような原心拍変動
波形(RRI波形)及び同図(2)に示すような相対変
位心拍変動波形(RRI’波形)を生成したときにRR
Iに対するヒストグラムをとると図13に示すように正
規分布となるが、RRI波形に不整脈が混入した場合、
周波数解析上問題となる異常波形データA,B,Cの分
布は図13に示すように正規分布の範囲に埋没してしま
い検出が困難となってしまう。
波形(RRI波形)及び同図(2)に示すような相対変
位心拍変動波形(RRI’波形)を生成したときにRR
Iに対するヒストグラムをとると図13に示すように正
規分布となるが、RRI波形に不整脈が混入した場合、
周波数解析上問題となる異常波形データA,B,Cの分
布は図13に示すように正規分布の範囲に埋没してしま
い検出が困難となってしまう。
【0023】このように、HRVが検討しようとするH
F成分は安静時に大きく現れる呼吸変動性の成分であ
り、HRVのHF成分やLF成分の検討を目的とする装
置において、このような不整脈データを含んだまま周波
数解析を行うことには大きな問題が生じることとなる。
F成分は安静時に大きく現れる呼吸変動性の成分であ
り、HRVのHF成分やLF成分の検討を目的とする装
置において、このような不整脈データを含んだまま周波
数解析を行うことには大きな問題が生じることとなる。
【0024】従って本発明は、HRVの検討対象となる
HF成分のスペクトル解析結果に影響を与える不整脈を
含む心拍変動波形データを自動的に削除または抑制可能
にする心拍変動波形解析方法及び装置であってスペクト
ル解析以外の方法でもHRVの成分代用値を与えること
ができるものを提供することを目的とする。
HF成分のスペクトル解析結果に影響を与える不整脈を
含む心拍変動波形データを自動的に削除または抑制可能
にする心拍変動波形解析方法及び装置であってスペクト
ル解析以外の方法でもHRVの成分代用値を与えること
ができるものを提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段及び作用】〔1〕本発明方法(その1):図1 上記のようにRRI波形における不整脈部分は図13に
示したように正規分布の範囲に埋没してしまうが、図1
(2)に現れるRRI’波形における不整脈部分の点
B’,C’は同図(3)に示すように正規分布の範囲か
ら外れた値となるので、RRI’波形を用いれば不整脈
の検出・除去が容易となる。
示したように正規分布の範囲に埋没してしまうが、図1
(2)に現れるRRI’波形における不整脈部分の点
B’,C’は同図(3)に示すように正規分布の範囲か
ら外れた値となるので、RRI’波形を用いれば不整脈
の検出・除去が容易となる。
【0026】そこで本発明に係る心拍変動波形解析方法
によれば、まず心拍の間隔から原心拍変動波形(RRI
波形)を生成する。そして、該RRI波形の隣接する間
隔差を求めて相対変位心拍変動波形(RRI’波形)を
生成する。
によれば、まず心拍の間隔から原心拍変動波形(RRI
波形)を生成する。そして、該RRI波形の隣接する間
隔差を求めて相対変位心拍変動波形(RRI’波形)を
生成する。
【0027】さらに、該RRI’波形部分の平均値と標
準偏差を算出し、この平均値と標準偏差から異常判定基
準値を決定する。
準偏差を算出し、この平均値と標準偏差から異常判定基
準値を決定する。
【0028】この異常判定基準値を更にRRI’波形部
分と比較し、異常判定基準値<RRI’波形部分である
ことが分かったときには異常に心拍が変化した状態、即
ち不整脈であると判定して該RRI’波形部分を該不整
脈が無かった場合と同等の正規分布の範囲に収まる値に
置き換えた後、その置き換えた波形の一定区間を切り出
してパワースペクトルを求め、その周波数成分を推定す
る。
分と比較し、異常判定基準値<RRI’波形部分である
ことが分かったときには異常に心拍が変化した状態、即
ち不整脈であると判定して該RRI’波形部分を該不整
脈が無かった場合と同等の正規分布の範囲に収まる値に
置き換えた後、その置き換えた波形の一定区間を切り出
してパワースペクトルを求め、その周波数成分を推定す
る。
【0029】このようにすることにより、図1(2)に
示すように心拍変動波形中に不整脈が混入していても、
同図(3)に示すように正規分布の範囲から不整脈の点
B’,C’が外れた値となるため、上記のRRI’波形
の一定区間の平均値と標準偏差から異常判定基準値を求
めれば、これと不整脈点B’,C’とを比較することに
よりその存在を検出することができ、該不整脈が無かっ
た場合と同等の正規分布の範囲に収まる値に置換すれ
ば、あたかも不整脈が無かったようなRRI’波形が得
られ、後段での周波数解析が正確となる。
示すように心拍変動波形中に不整脈が混入していても、
同図(3)に示すように正規分布の範囲から不整脈の点
B’,C’が外れた値となるため、上記のRRI’波形
の一定区間の平均値と標準偏差から異常判定基準値を求
めれば、これと不整脈点B’,C’とを比較することに
よりその存在を検出することができ、該不整脈が無かっ
た場合と同等の正規分布の範囲に収まる値に置換すれ
ば、あたかも不整脈が無かったようなRRI’波形が得
られ、後段での周波数解析が正確となる。
【0030】〔2〕本発明装置(その1): 上記の本発明方法(その1)を実現する本発明に係る心
拍変動波形解析装置としては、心拍ピックアップと、該
ピックアップの出力信号を所定の周波数帯域について増
幅する増幅器と、該増幅器の出力信号をディジタル信号
に変換するA/D変換器と、該ディジタル信号によるピ
ーク値の間隔を計測して補間した原心拍変動波形を生成
し、さらに該原心拍変動波形の隣接するピーク点の間隔
差を求めて補間した相対変位心拍変動波形を生成し、該
相対変位心拍変動波形の一定区間を切り出して求めた所
定データ数分の平均値と標準偏差を算出し、該平均値及
び該標準偏差より異常判定基準値を決定して該異常判定
基準値より該相対変位心拍変動波形が大きいときには不
整脈であるとして該相対変位心拍変動波形部分を該不整
脈が無かった場合と同等の正規分布の範囲に収まる値に
置き換えた後、その置き換えた波形の一定区間を切り出
してパワースペクトルを求め、その周波数成分を推定す
る演算部と、で構成することが出来る。
拍変動波形解析装置としては、心拍ピックアップと、該
ピックアップの出力信号を所定の周波数帯域について増
幅する増幅器と、該増幅器の出力信号をディジタル信号
に変換するA/D変換器と、該ディジタル信号によるピ
ーク値の間隔を計測して補間した原心拍変動波形を生成
し、さらに該原心拍変動波形の隣接するピーク点の間隔
差を求めて補間した相対変位心拍変動波形を生成し、該
相対変位心拍変動波形の一定区間を切り出して求めた所
定データ数分の平均値と標準偏差を算出し、該平均値及
び該標準偏差より異常判定基準値を決定して該異常判定
基準値より該相対変位心拍変動波形が大きいときには不
整脈であるとして該相対変位心拍変動波形部分を該不整
脈が無かった場合と同等の正規分布の範囲に収まる値に
置き換えた後、その置き換えた波形の一定区間を切り出
してパワースペクトルを求め、その周波数成分を推定す
る演算部と、で構成することが出来る。
【0031】〔3〕本発明方法(その2):図2及び図
3 上記の本発明(その1)で用いたRRI’波形では、本
来緩慢な心拍変動変化を急峻な心拍変動波形に変換して
しまうことがある。
3 上記の本発明(その1)で用いたRRI’波形では、本
来緩慢な心拍変動変化を急峻な心拍変動波形に変換して
しまうことがある。
【0032】これを図2で説明すると、例えば同図
(1)に示す如くRRI2からRRI3への変化に比べ
てRRI1からRRI2への変化やRRI3からRRI
4への変化が小さい原心拍変動波形(RRI波形)か
ら、RRI波形の隣接する間隔差を求めて相対変位心拍
変動波形を生成すると、RRI1からRRI4に至る緩
慢な上昇傾向の心拍変動であるにも関わらず同図(2)
に示すように急峻に変化する心拍変動に変換されてしま
う。
(1)に示す如くRRI2からRRI3への変化に比べ
てRRI1からRRI2への変化やRRI3からRRI
4への変化が小さい原心拍変動波形(RRI波形)か
ら、RRI波形の隣接する間隔差を求めて相対変位心拍
変動波形を生成すると、RRI1からRRI4に至る緩
慢な上昇傾向の心拍変動であるにも関わらず同図(2)
に示すように急峻に変化する心拍変動に変換されてしま
う。
【0033】このような心拍変動波形は多くのデータを
とると、同図(3)に示すようにHF成分を多く含む波
形になってしまう。
とると、同図(3)に示すようにHF成分を多く含む波
形になってしまう。
【0034】そこで本発明では、心拍によって生じたR
波のピーク点間隔を計測して補間した原心拍変動波形を
生成した後、該原心拍変動波形の所定点サンプルにより
求めた平均値から推定した1/fゆらぎ成分波形を生成
して該原心拍変動波形から該1/fゆらぎ成分波形を減
算した波形を生成するという手法を採っている。
波のピーク点間隔を計測して補間した原心拍変動波形を
生成した後、該原心拍変動波形の所定点サンプルにより
求めた平均値から推定した1/fゆらぎ成分波形を生成
して該原心拍変動波形から該1/fゆらぎ成分波形を減
算した波形を生成するという手法を採っている。
【0035】これを図3により説明すると、まず同図
(1)に示すような長時間算出した場合のRRI波形の
一部を拡大して示すと同図(2)に示すようになり、こ
のRRI波形から相対変位心拍変動波形を生成せずに例
えば同図(3)に示すようなロー・パス・フィルタ処理
又は移動平滑化処理を施すことにより1/fゆらぎ成分
波形(1/f(n)波形)を推定する。
(1)に示すような長時間算出した場合のRRI波形の
一部を拡大して示すと同図(2)に示すようになり、こ
のRRI波形から相対変位心拍変動波形を生成せずに例
えば同図(3)に示すようなロー・パス・フィルタ処理
又は移動平滑化処理を施すことにより1/fゆらぎ成分
波形(1/f(n)波形)を推定する。
【0036】そして、同図(1)の原心拍変動波形から
同図(4)の1/fゆらぎ成分波形を減算することによ
り、同図(5)に示すようなHRVの検討対象周波数以
外の成分を著しく抑制した形の心拍変動波形(RRI''
波形) が得られることとなる。
同図(4)の1/fゆらぎ成分波形を減算することによ
り、同図(5)に示すようなHRVの検討対象周波数以
外の成分を著しく抑制した形の心拍変動波形(RRI''
波形) が得られることとなる。
【0037】このため、本発明では、上記のようにして
減算して生成したRRI''波形部分を上記のRRI’波
形と同様にしてその平均値と標準偏差を算出し、該平均
値及び該標準偏差より異常判定基準値を決定して該異常
判定基準値より該RRI''波形部分が大きいときには不
整脈であるとして該RRI''波形部分を該不整脈が無か
った場合と同等の正規分布の範囲に収まる値に置き換え
た後、その置き換えた波形の一定区間を切り出してパワ
ースペクトルを求め、その周波数成分を推定するように
している。
減算して生成したRRI''波形部分を上記のRRI’波
形と同様にしてその平均値と標準偏差を算出し、該平均
値及び該標準偏差より異常判定基準値を決定して該異常
判定基準値より該RRI''波形部分が大きいときには不
整脈であるとして該RRI''波形部分を該不整脈が無か
った場合と同等の正規分布の範囲に収まる値に置き換え
た後、その置き換えた波形の一定区間を切り出してパワ
ースペクトルを求め、その周波数成分を推定するように
している。
【0038】従って、本発明の場合も図1(3)に示す
ようにRRI''波形部分の不整脈点B’,C’の検出が
容易となり、不整脈を矯正した形で後段での正確な周波
数解析が行える。
ようにRRI''波形部分の不整脈点B’,C’の検出が
容易となり、不整脈を矯正した形で後段での正確な周波
数解析が行える。
【0039】〔4〕本発明装置(その2): 上記の本発明方法(その2)を実現する本発明に係る心
拍変動波形解析装置は、心拍ピックアップと、該ピック
アップの出力信号を所定の周波数帯域について増幅する
増幅器と、該増幅器の出力信号をディジタル信号に変換
するA/D変換器と、該ディジタル信号によるピーク値
の間隔を計測して補間した原心拍変動波形を生成し、該
原心拍変動波形の所定点サンプルにより求めた平均値か
ら推定した1/fゆらぎ成分波形を生成し該原心拍変動
波形から該1/fゆらぎ成分波形を減算した波形を生成
し、該減算波形の一定区間を切り出して求めた所定デー
タ数分の平均値と標準偏差を算出し、該平均値及び該標
準偏差より異常判定基準値を決定して該異常判定基準値
より該減算波形が大きいときには不整脈であるとして該
減算波形部分を該不整脈が無かった場合と同等の正規分
布の範囲に収まる値に置き換えた後、その置き換えた波
形の一定区間を切り出してパワースペクトルを求め、そ
の周波数成分を推定する演算部と、で構成されている。
拍変動波形解析装置は、心拍ピックアップと、該ピック
アップの出力信号を所定の周波数帯域について増幅する
増幅器と、該増幅器の出力信号をディジタル信号に変換
するA/D変換器と、該ディジタル信号によるピーク値
の間隔を計測して補間した原心拍変動波形を生成し、該
原心拍変動波形の所定点サンプルにより求めた平均値か
ら推定した1/fゆらぎ成分波形を生成し該原心拍変動
波形から該1/fゆらぎ成分波形を減算した波形を生成
し、該減算波形の一定区間を切り出して求めた所定デー
タ数分の平均値と標準偏差を算出し、該平均値及び該標
準偏差より異常判定基準値を決定して該異常判定基準値
より該減算波形が大きいときには不整脈であるとして該
減算波形部分を該不整脈が無かった場合と同等の正規分
布の範囲に収まる値に置き換えた後、その置き換えた波
形の一定区間を切り出してパワースペクトルを求め、そ
の周波数成分を推定する演算部と、で構成されている。
【0040】〔5〕本発明方法及び装置(その3):図
4 上記の本発明方法・装置(その1;その2)において
は、不整脈であると判定したとき、RRI’波形又はR
RI''波形部分ではなく該原心拍変動波形(RRI波
形)部分を、該不整脈波形部の所定周囲の平均値で置き
換えてもよい。
4 上記の本発明方法・装置(その1;その2)において
は、不整脈であると判定したとき、RRI’波形又はR
RI''波形部分ではなく該原心拍変動波形(RRI波
形)部分を、該不整脈波形部の所定周囲の平均値で置き
換えてもよい。
【0041】即ち、例えば図1(1)の不整脈の点A,
B,Cに対して図4(1)及び(2)に示すように、そ
れぞれ平均値及び“0”を与えた場合には、不連続な波
形となり、不整脈を除去することにはならないが、同図
(3)に示すように不整脈と見られる波形部分(点A,
B,Cを含む部分)の所定の範囲の平均値(A”,
B”,C”)を求めることにより連続的な波形となり、
上記の場合と同様にその相対変位が正規分布の範囲に収
まることなり不整脈が除去された形となることが分か
る。
B,Cに対して図4(1)及び(2)に示すように、そ
れぞれ平均値及び“0”を与えた場合には、不連続な波
形となり、不整脈を除去することにはならないが、同図
(3)に示すように不整脈と見られる波形部分(点A,
B,Cを含む部分)の所定の範囲の平均値(A”,
B”,C”)を求めることにより連続的な波形となり、
上記の場合と同様にその相対変位が正規分布の範囲に収
まることなり不整脈が除去された形となることが分か
る。
【0042】
【実施例】図5は本発明に係る心拍変動波形解析装置の
共通の一実施例を示したもので、基本的には図7に示し
た装置構成と同様に、交流アンプ部24とA/D変換部
25と演算部26とで構成されており、交流アンプ部2
4の入力信号は図示していないが図7と同様に人体に張
り付けた生体用電極から得ている。
共通の一実施例を示したもので、基本的には図7に示し
た装置構成と同様に、交流アンプ部24とA/D変換部
25と演算部26とで構成されており、交流アンプ部2
4の入力信号は図示していないが図7と同様に人体に張
り付けた生体用電極から得ている。
【0043】そしてこの実施例では、交流アンプ部24
を作動入力アンプ1とバンドパスフィルタ2との直列回
路で構成しており、バンドパスフィルタ2はR波のみを
抽出するために8〜18Hzの通過帯域に設定されてい
る。
を作動入力アンプ1とバンドパスフィルタ2との直列回
路で構成しており、バンドパスフィルタ2はR波のみを
抽出するために8〜18Hzの通過帯域に設定されてい
る。
【0044】また、A/D変換部25はバンドパスフィ
ルタ2に接続されたアンプ3とサンプルホールド回路4
とA/D変換器5とバッファメモリ6との直列回路で構
成されている。
ルタ2に接続されたアンプ3とサンプルホールド回路4
とA/D変換器5とバッファメモリ6との直列回路で構
成されている。
【0045】更に、演算部26はバッファメモリ6に接
続されたデータバス7に相互接続されたRAM8と演算
アルゴリズム用ROM9とCPU10とこれらRAM8
及びCPU10と接続されてCPU10を経由せずにR
AM8にデータを格納させる為のDMAコントローラ1
1と、CPU10及びDMAコントローラ11に一定の
クロック信号を与えるための水晶発振回路12とで構成
されている。
続されたデータバス7に相互接続されたRAM8と演算
アルゴリズム用ROM9とCPU10とこれらRAM8
及びCPU10と接続されてCPU10を経由せずにR
AM8にデータを格納させる為のDMAコントローラ1
1と、CPU10及びDMAコントローラ11に一定の
クロック信号を与えるための水晶発振回路12とで構成
されている。
【0046】尚、A/D変換部25には水晶発振回路1
2からのクロック信号を分周してA/D変換器5に与え
るための分周器13が設けられており、DMAコントロ
ーラ11はサンプルホールド回路4及びA/D変換器5
をも制御するようになっている。
2からのクロック信号を分周してA/D変換器5に与え
るための分周器13が設けられており、DMAコントロ
ーラ11はサンプルホールド回路4及びA/D変換器5
をも制御するようになっている。
【0047】図6は図5に示したCPU10の処理手順
であって上記の本発明方法・装置(その1)に対応した
実施例を示したもので、以下、この図6の処理手順及び
図1及び図10の波形図を参照して図5の実施例の動作
を説明する。
であって上記の本発明方法・装置(その1)に対応した
実施例を示したもので、以下、この図6の処理手順及び
図1及び図10の波形図を参照して図5の実施例の動作
を説明する。
【0048】まず、心電図のR波、脈波、心音のピーク
値等の心拍間隔を検出する心拍ピックアップからの出力
信号は交流アンプ部24において差動入力アンプ1で増
幅されると共にバンドパスフィルタ2でR波のみが取り
出される。
値等の心拍間隔を検出する心拍ピックアップからの出力
信号は交流アンプ部24において差動入力アンプ1で増
幅されると共にバンドパスフィルタ2でR波のみが取り
出される。
【0049】このR波はA/D変換部25においてアン
プ3で増幅された後、DMAコントローラ11の制御下
のサンプルホールド回路4によりサンプルホールドされ
てA/D変換器5によりディジタル信号に変換され、バ
ッファメモリ6からデータバス7を介してCPU10に
取り込まれる。
プ3で増幅された後、DMAコントローラ11の制御下
のサンプルホールド回路4によりサンプルホールドされ
てA/D変換器5によりディジタル信号に変換され、バ
ッファメモリ6からデータバス7を介してCPU10に
取り込まれる。
【0050】CPU10では処理を開始するとR波形デ
ータを読み込み(ステップS1)、そのR波時刻を検出
する(ステップS2)。
ータを読み込み(ステップS1)、そのR波時刻を検出
する(ステップS2)。
【0051】この様にして求めたR波時刻より図8
(2)に示したように原心拍変動波形RRI1〜RRI
nを算出する(ステップS3)。
(2)に示したように原心拍変動波形RRI1〜RRI
nを算出する(ステップS3)。
【0052】この様にR波間隔RRIを抽出した後、今
度は隣接したRRI同士の差を演算して(ステップS
4)、図10(2)に示す波形を生成する。
度は隣接したRRI同士の差を演算して(ステップS
4)、図10(2)に示す波形を生成する。
【0053】この様に生成されたRRI(n-1) −RRI
nの波形を図8(3)と同様に長期間に渡って生成する
ことにより図1(2)に示す様な横軸を拍数とする波形
を得る。
nの波形を図8(3)と同様に長期間に渡って生成する
ことにより図1(2)に示す様な横軸を拍数とする波形
を得る。
【0054】この変換されたデータをRRI’nとする
と、このデータRRI’nをRAM8に格納しておく
(ステップS5)。
と、このデータRRI’nをRAM8に格納しておく
(ステップS5)。
【0055】次に、CPU10は、波形データRRI’
nから、次式により平均値*RRI’n(図ではRRI
のオーバーラインで示されているが、ここでは*を使用
する)と標準偏差SRRI’nを求める(ステップS
6)。
nから、次式により平均値*RRI’n(図ではRRI
のオーバーラインで示されているが、ここでは*を使用
する)と標準偏差SRRI’nを求める(ステップS
6)。
【0056】
【数1】
【0057】
【数2】
【0058】そして、これらの平均値*RRI’n及び
標準偏差SRRI’nを用いて次式により異常判定基準
値kを求める(ステップS7)。
標準偏差SRRI’nを用いて次式により異常判定基準
値kを求める(ステップS7)。
【0059】
【数3】
【0060】ただし、gは波形の性質によって任意に設
定される定数で通常2.5が与えられる。また、kは波
形データ数が少ない場合には、2.5以下、データ数が
多い場合には2.5以上が与えられる。
定される定数で通常2.5が与えられる。また、kは波
形データ数が少ない場合には、2.5以下、データ数が
多い場合には2.5以上が与えられる。
【0061】ここで、RRI’波形のサンプル点位置を
示すパラメータiの初期値を“1”に設定した後(ステ
ップS8)、パラメータi>nになるまでは処理を繰り
返すために(ステップS9)、ステップS10において
点iのデータRRIiをRAM8から読み出す。
示すパラメータiの初期値を“1”に設定した後(ステ
ップS8)、パラメータi>nになるまでは処理を繰り
返すために(ステップS9)、ステップS10において
点iのデータRRIiをRAM8から読み出す。
【0062】そして、RRI’i≧kであるか否かを判
定する(ステップS11)。
定する(ステップS11)。
【0063】これはRRI’波形のサンプル点iの値が
心拍変化の異常を示す値kを越えているか否か、即ち不
整脈状態にあるか否かを判定しており、この結果、RR
I’i≧kであれば、不整脈異常であるとしてこの点i
のRRI’波形の値を所定値「x」で置き換えてRAM
8に格納する(ステップS12)。
心拍変化の異常を示す値kを越えているか否か、即ち不
整脈状態にあるか否かを判定しており、この結果、RR
I’i≧kであれば、不整脈異常であるとしてこの点i
のRRI’波形の値を所定値「x」で置き換えてRAM
8に格納する(ステップS12)。
【0064】この場合の所定値xは通常“0”を与える
が、図1(2)に示した異常値A’,B’,C’付近の
平均値を算出して用いてもよい。これにより、図1
(3)に示すようにRRI’ヒストグラムにおいて点
B’,C’は正規分布の範囲に収まることとなる。
が、図1(2)に示した異常値A’,B’,C’付近の
平均値を算出して用いてもよい。これにより、図1
(3)に示すようにRRI’ヒストグラムにおいて点
B’,C’は正規分布の範囲に収まることとなる。
【0065】ステップS11においてRRI’i<kで
あれば、ステップS12を実行せずにステップS13に
進み、パラメータiを「1」だけインクリメントしてス
テップS9でi>nとなるまで繰り返し、i>nとなっ
た時点でRRI’nデータをRAM8から読み出して周
波数解析統計処理部(図示せず)等へ処理を移す。
あれば、ステップS12を実行せずにステップS13に
進み、パラメータiを「1」だけインクリメントしてス
テップS9でi>nとなるまで繰り返し、i>nとなっ
た時点でRRI’nデータをRAM8から読み出して周
波数解析統計処理部(図示せず)等へ処理を移す。
【0066】上記の実施例では、本発明(その1)に対
応して相対変位心拍変動波形(RRI’波形)により平
均値及び標準偏差並びに異常判定基準値を求めて不整脈
点を正規分布範囲内に収まるように制御しているが、本
発明(その2)に対応して図3(5)のRRI''波形
(RRI波形−1/fゆらぎ成分波形)を用いる場合に
は、図6のステップS4,S5,S6,S10,S1
1,S12でこのRRI''波形に置き換えればよい。
応して相対変位心拍変動波形(RRI’波形)により平
均値及び標準偏差並びに異常判定基準値を求めて不整脈
点を正規分布範囲内に収まるように制御しているが、本
発明(その2)に対応して図3(5)のRRI''波形
(RRI波形−1/fゆらぎ成分波形)を用いる場合に
は、図6のステップS4,S5,S6,S10,S1
1,S12でこのRRI''波形に置き換えればよい。
【0067】なお、1/fゆらぎ成分波形は、図3
(1),(2)に示したRRI波形において、次式の如
く3点サンプルにより平均値(移動平滑化値)を求める
ことにより1/fゆらぎ成分波形を推定することができ
る。
(1),(2)に示したRRI波形において、次式の如
く3点サンプルにより平均値(移動平滑化値)を求める
ことにより1/fゆらぎ成分波形を推定することができ
る。
【0068】
【数4】
【0069】また、この平均値はアナログ回路としての
ロー・パス・フィルタを用いることによっても求めるこ
とができる。
ロー・パス・フィルタを用いることによっても求めるこ
とができる。
【0070】さらに、本発明(その3)のように、原心
拍変動波形(RRI波形)を矯正する場合には、図6の
ステップS12においてRRI’波形の代わりにRRI
波形を用いてデータの置換を図4に示したように行えば
よい。
拍変動波形(RRI波形)を矯正する場合には、図6の
ステップS12においてRRI’波形の代わりにRRI
波形を用いてデータの置換を図4に示したように行えば
よい。
【0071】この場合、一例として、図4(3)点A”
は、図1(1)に示した点Aの2つ前のサンプル点の平
均値を用い、点C”は点Cの2つ後のサンプル点の平均
値を用い、そして点B”は点A”とC”の平均値を用い
ればよい。
は、図1(1)に示した点Aの2つ前のサンプル点の平
均値を用い、点C”は点Cの2つ後のサンプル点の平均
値を用い、そして点B”は点A”とC”の平均値を用い
ればよい。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る心拍
変動波形解析方法及び装置によれば、心拍の間隔から原
心拍変動波形を生成し、さらに該原心拍変動波形の隣接
する間隔差を求めて相対変位心拍変動波形を生成する
か、或いは該原心拍変動波形から1/fゆらぎ成分波形
を生成して該原心拍変動波形から該1/fゆらぎ成分波
形を減算した波形を生成し、該生成した波形部分の平均
値と標準偏差を算出し、該平均値及び該標準偏差より異
常判定基準値を決定して該異常判定基準値より該波形部
分が大きいときには不整脈であるとして該波形部分をそ
の正規分布の範囲に収まる値に置き換えるか、或いは原
心拍変動波形部分をその所定周囲の平均値で置き換えた
後、その周波数成分を推定するように構成したので、例
えば実路運転時における運転者の心拍データから医学的
に検討可能なHRVのLF/HFパワーを高精度に推定
することが出来、正確な居眠り運転等の警報を発するこ
とができる。
変動波形解析方法及び装置によれば、心拍の間隔から原
心拍変動波形を生成し、さらに該原心拍変動波形の隣接
する間隔差を求めて相対変位心拍変動波形を生成する
か、或いは該原心拍変動波形から1/fゆらぎ成分波形
を生成して該原心拍変動波形から該1/fゆらぎ成分波
形を減算した波形を生成し、該生成した波形部分の平均
値と標準偏差を算出し、該平均値及び該標準偏差より異
常判定基準値を決定して該異常判定基準値より該波形部
分が大きいときには不整脈であるとして該波形部分をそ
の正規分布の範囲に収まる値に置き換えるか、或いは原
心拍変動波形部分をその所定周囲の平均値で置き換えた
後、その周波数成分を推定するように構成したので、例
えば実路運転時における運転者の心拍データから医学的
に検討可能なHRVのLF/HFパワーを高精度に推定
することが出来、正確な居眠り運転等の警報を発するこ
とができる。
【図1】本発明に係る心拍変動波形解析方法及び装置
(その1)の動作原理を説明するための波形図である。
(その1)の動作原理を説明するための波形図である。
【図2】本発明に係る心拍変動波形解析方法及び装置
(その1)の問題点を説明するための波形図である。
(その1)の問題点を説明するための波形図である。
【図3】本発明に係る心拍変動波形解析方法及び装置
(その2)の動作原理を説明するための波形図である。
(その2)の動作原理を説明するための波形図である。
【図4】本発明に係る心拍変動波形解析方法及び装置
(その3)の動作原理を説明するための波形図である。
(その3)の動作原理を説明するための波形図である。
【図5】本発明に係る心拍変動波形解析装置の共通の一
実施例を示したブロック図である。
実施例を示したブロック図である。
【図6】本発明に係る心拍変動波形解析装置(その1)
の演算部における演算処理例を示したフローチャート図
である。
の演算部における演算処理例を示したフローチャート図
である。
【図7】一般的な心拍変動波形解析装置としてのパワー
スペクトルの測定系を示したブロック図である。
スペクトルの測定系を示したブロック図である。
【図8】従来の心拍変動波形生成手順を示した波形図で
ある。
ある。
【図9】従来例によってパワースペクトル推定されたグ
ラフ図である。
ラフ図である。
【図10】特願平5-189961号による心拍変動波形解析方
法及び装置における動作原理を説明するための波形図で
ある。
法及び装置における動作原理を説明するための波形図で
ある。
【図11】特願平5-189961号による心拍変動波形解析方
法及び装置においてパワースペクトル推定した波形図で
ある。
法及び装置においてパワースペクトル推定した波形図で
ある。
【図12】従来例の問題点を説明するための波形図であ
る。
る。
【図13】従来例におけるRRIヒストグラムを示した
特性グラフ図である。
特性グラフ図である。
20 人体 21〜23 生体用電極 24 交流アンプ 25 AD変換部 26 演算部 8 RAM 9 ROM 10 CPU 図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 5/0452 - 5/0472 A61B 5/18
Claims (8)
- 【請求項1】 心拍によって生じたR波のピーク点間隔
を計測して補間した原心拍変動波形を生成し、さらに該
原心拍変動波形の隣接するピーク点の間隔差を求めて補
間した相対変位心拍変動波形を生成し、該相対変位心拍
変動波形の一定区間を切り出して求めた所定データ数分
の平均値と標準偏差を算出し、該平均値及び該標準偏差
より異常判定基準値を決定して該異常判定基準値より該
相対変位心拍変動波形部分が大きいときには不整脈であ
るとして該相対変位心拍変動波形部分を該不整脈が無か
った場合と同等の正規分布の範囲に収まる値に置き換え
た後、その置き換えた波形の一定区間を切り出してパワ
ースペクトルを求め、その周波数成分を推定することを
特徴とした心拍変動波形解析方法。 - 【請求項2】 心拍によって生じたR波のピーク点間隔
を計測して補間した原心拍変動波形を生成し、該原心拍
変動波形の所定点サンプルにより求めた平均値から推定
した1/fゆらぎ成分波形を生成し該原心拍変動波形か
ら該1/fゆらぎ成分波形を減算した波形を生成し、該
減算波形部分の一定区間を切り出して求めた所定データ
数分の平均値と標準偏差を算出し、該平均値及び該標準
偏差より異常判定基準値を決定して該異常判定基準値よ
り該減算波形部分が大きいときには不整脈であるとして
該減算波形部分を該不整脈が無かった場合と同等の正規
分布の範囲に収まる値に置き換えた後、その置き換えた
波形の一定区間を切り出してパワースペクトルを求め、
その周波数成分を推定することを特徴とした心拍変動波
形解析方法。 - 【請求項3】 該1/fゆらぎ成分波形が該原心拍変動
波形をロー・パス・フィルタ処理又は移動平滑化処理す
ることにより生成されることを特徴とした請求項2に記
載の心拍変動波形解析方法。 - 【請求項4】 該不整脈であると判定したとき、その波
形部分ではなく該原心拍変動波形部分を、該不整脈波形
部の所定周囲の平均値で置き換えることを特徴とした請
求項1又は2に記載の心拍変動波形解析方法。 - 【請求項5】 心拍ピックアップと、該ピックアップの
出力信号を所定の周波数帯域について増幅する増幅器
と、該増幅器の出力信号をディジタル信号に変換するA
/D変換器と、該ディジタル信号によるピーク値の間隔
を計測して補間した原心拍変動波形を生成し、さらに該
原心拍変動波形の隣接するピーク点の間隔差を求めて補
間した相対変位心拍変動波形を生成し、該相対変位心拍
変動波形の一定区間を切り出して求めた所定データ数分
の平均値と標準偏差を算出し、該平均値及び該標準偏差
より異常判定基準値を決定して該異常判定基準値より該
相対変位心拍変動波形が大きいときには不整脈であると
して該相対変位心拍変動波形部分を該不整脈が無かった
場合と同等の正規分布の範囲に収まる値に置き換えた
後、その置き換えた波形の一定区間を切り出してパワー
スペクトルを求め、その周波数成分を推定する演算部
と、を備えたことを特徴とする心拍変動波形解析装置。 - 【請求項6】 心拍ピックアップと、該ピックアップの
出力信号を所定の周波数帯域について増幅する増幅器
と、該増幅器の出力信号をディジタル信号に変換するA
/D変換器と、該ディジタル信号によるピーク値の間隔
を計測して補間した原心拍変動波形を生成し、該原心拍
変動波形の所定点サンプルにより求めた平均値から推定
した1/fゆらぎ成分波形を生成し該原心拍変動波形か
ら該1/fゆらぎ成分波形を減算した波形を生成し、該
減算波形の一定区間を切り出して求めた所定データ数分
の平均値と標準偏差を算出し、該平均値及び該標準偏差
より異常判定基準値を決定して該異常判定基準値より該
減算波形が大きいときには不整脈であるとして該減算波
形部分を該不整脈が無かった場合と同等の正規分布の範
囲に収まる値に置き換えた後、その置き換えた波形の一
定区間を切り出してパワースペクトルを求め、その周波
数成分を推定する演算部と、を備えたことを特徴とする
心拍変動波形解析装置。 - 【請求項7】 該演算部において1/fゆらぎ成分波形
が該原心拍変動波形をロー・パス・フィルタ処理又は移
動平滑化処理することにより生成されることを特徴とし
た請求項6に記載の心拍変動波形解析装置。 - 【請求項8】 該不整脈であると判定したとき、該波形
部分ではなく該原心拍変動波形部分を、該不整脈波形部
の所定周囲の平均値で置き換えることを特徴とした請求
項5又は6に記載の心拍変動波形解析装置。
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