JP6911691B2 - 瞬時心拍の時系列データの補完装置、補完方法及びそのプログラム - Google Patents
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Description
自律神経には、交感神経と迷走神経の二つがある。両自律神経は各臓器などに広く分布し、循環や代謝をはじめとする不随意な身体機能を制御する。多くの場合、両自律神経がひとつの臓器を拮抗的に支配すると言われている。
心拍特徴量のうち、周波数特徴量を求める際には、不等間隔である瞬時心拍を補間関数によって等間隔なデータにリサンプリングしてからパワースペクトル密度を求める必要がある(参考文献[i]参照)。リサンプリング手法には線形補間やスプライン補間などがあるが、リサンプリング後のデータに心拍と似たゆらぎを残せるスプライン補間が用いられる場合が多い。
ウェアラブル心電計を用いる場合、一般には長時間に及ぶ心拍変動解析を行う場合が多い。このような場合には、一定長の解析窓幅と解析シフト幅を設定し、対象データを時間経過に応じて変更しながら解析を行う。
のいずれかを設定する。
例えば、瞬時心拍の補完システム10は1つのデバイスとして実現されても良い。また、心電計測部11は瞬時心拍の補完システム10の外部に設けられても良い。言い換えると、瞬時心拍の補完システム10は、心電計測部11に相当する外部の心電計測装置から被験者の心電を計測した結果を取得しても良い。
これに対し、瞬時心拍再計算部26は、瞬時心拍評価部25によってR波番号「3」、「5」、「6」、「7」の「A」と判別されたR波を棄却し、残りのR波番号「1」、「2」、「4」、「8」、「9」の「R」と判別されたR波を用いて、1つ目の瞬時心拍(隣接する、R波番号「1」、「2」に対応する2つのR波で構成)、2つ目の瞬時心拍(隣接する、R波番号「2」、「4」に対応する2つのR波で構成)、3つ目の瞬時心拍(隣接する、R波番号「4」、「8」に対応する2つのR波で構成)、4つ目の瞬時心拍(隣接する、R波番号「8」、「9」に対応する2つのR波で構成)を構成する。これら再計算後の、瞬時心拍評価部25による、瞬時心拍の計測状態の評価は、表1に示す「#1(2つとも正常計測状態)」のみとなる。
(i) 井上博,循環器疾患と自律神経機能,第2版,医学書院,2001
(ii) 奥出潤,これならわかる!かんたんポイント心電図,第2版,医学書院,2011
(iii) 日本光電,雑音混入のメカニズムと対策:きれいな心電図を記録するポイント 〜ホルター心電図編〜,(2017年3月23日確認),http://www.nihonkohden.co.jp/iryo/point/holter/mechanism.html
(iv) 佐久間大輝ら,座位状態での心拍測定を用いたリアルタイムなストレス緩和システム,マルチメディア、分散協調とモバイルシンポジウム2013論文集,pp.1188−1195、2013
(v) 横田康成ら,心拍変動時系列変化を用いた敗血症の前駆症状モニタリング,第54回自動制御連合講演会,pp.1258−1261,2011
Claims (7)
- 被験者の心電を計測する心電計測手段から出力される信号に基づいて算出される、時系列で隣接する2つのR波の間隔である瞬時心拍の内、正常な値と判断した複数の瞬時心拍からなる時系列データを入力とし、前記入力された前記時系列データにおいて瞬時心拍が欠損した欠損区間の瞬時心拍を補完する瞬時心拍補完部
を具備し、
前記瞬時心拍補完部は、全ての欠損区間に対して、
任意の時刻または設定されたウィンドウ起点時刻からウィンドウ基準時間長に基づいて設定されたウィンドウにおいて、予め設定された瞬時心拍の分布における存在確率が正常に計測したデータによりプロットされた瞬時心拍の値よりも低いものを瞬時心拍の補完値候補として算出し、
前記ウィンドウのスライド時間長を、任意の時刻または前回のウィンドウの起点時刻から、予め設定されたスライド基準時間長に基づいて設定し、
前記ウィンドウ起点時刻は、前記スライド時間長に基づいて設定し、
前記ウィンドウにおける前記補完値候補の算出を、前記補完値候補が全て揃うまで再帰的に行い、
算出した前記補完値候補の組合せと予め設定した分布との乖離が最も小さくなる前記補完値候補の組合せを、前記欠損区間の瞬時心拍として選択する、瞬時心拍の時系列データの補完装置。 - 前記瞬時心拍補完部は、
前記ウィンドウとして、前記任意の時刻または前記設定された前記ウィンドウ起点時刻から、
予め設定された前記ウィンドウ基準時間長の終了の時刻の前後で、前記終了の時刻に最も近い時刻に観測された瞬時心拍まで、
または予め設定された前記ウィンドウ基準時間長の終了の時刻を超えて最も早い時刻に観測された瞬時心拍まで、
または予め設定された前記ウィンドウ基準時間長の終了の時刻以前で最も遅い時刻に観測された瞬時心拍まで、
のいずれかを設定し、
前記スライド時間長として、前記任意の時刻または前記前回のウィンドウの起点時刻から、
予め設定された前記スライド基準時間長の終了の時刻の前後で、前記終了の時刻に最も近い時刻に観測された瞬時心拍まで、
または予め設定された前記スライド基準時間長の終了の時刻を超えて最も早い時刻に観測された瞬時心拍まで、
または予め設定された前記スライド基準時間長の終了の時刻以前で最も遅い時刻に観測された瞬時心拍まで、
のいずれかを設定し、
前記ウィンドウ起点時刻として、
初回は、前記任意の時刻を設定し、
2回目以降は、
前回のウィンドウの起点時刻から前記スライド基準時間長の終了の時刻の前後で、前記終了の時刻に最も近い時刻に観測された前記瞬時心拍の時刻、
または、前回のウィンドウの起点時刻から前記スライド基準時間長の終了の時刻を超えて最も早い時刻に観測された前記瞬時心拍の時刻、
または、前回のウィンドウの起点時刻から前記スライド基準時間長の終了の時刻以前で最も遅い時刻に観測された前記瞬時心拍の時刻、
のいずれかを設定する、
請求項1記載の瞬時心拍の時系列データの補完装置。 - 前記瞬時心拍補完部は、前記補完値候補が全て揃ったことを、前記欠損区間内に亘り、前記ウィンドウにおける前記補完値候補の算出を行ったか否かによって判断する、請求項1または2記載の瞬時心拍の時系列データの補完装置。
- 被験者の心電を計測する心電計測手段から出力される信号に基づいて算出される、時系列で隣接する2つのR波の間隔である瞬時心拍の内、正常な値と判断した複数の瞬時心拍からなる時系列データを入力し、前記入力した前記時系列データにおいて瞬時心拍が欠損した欠損区間の瞬時心拍を補完する、瞬時心拍の時系列データの補完方法であって、
任意の時刻または設定されたウィンドウ起点時刻からウィンドウ基準時間長に基づいて設定されたウィンドウにおいて、予め設定された瞬時心拍の分布における存在確率が正常に計測したデータによりプロットされた瞬時心拍の値よりも低いものを瞬時心拍の補完値候補として算出し、
前記ウィンドウのスライド時間長を、任意の時刻または前回のウィンドウの起点時刻から、予め設定されたスライド基準時間長に基づいて設定し、
前記ウィンドウ起点時刻は、前記スライド時間長に基づいて設定し、
前記ウィンドウにおける前記補完値候補の算出を、前記補完値候補が全て揃うまで再帰的に行い、
算出した前記補完値候補の組合せと予め設定した分布との乖離が最も小さくなる前記補完値候補の組合せを、前記欠損区間の瞬時心拍として選択する、
ことを全ての欠損区間に対して行う、
瞬時心拍の時系列データの補完方法。 - 前記ウィンドウとして、前記任意の時刻または前記設定された前記ウィンドウ起点時刻から、
予め設定された前記ウィンドウ基準時間長の終了の時刻の前後で、前記終了の時刻に最も近い時刻に観測された瞬時心拍まで、
または予め設定された前記ウィンドウ基準時間長の終了の時刻を超えて最も早い時刻に観測された瞬時心拍まで、
または予め設定された前記ウィンドウ基準時間長の終了の時刻以前で最も遅い時刻に観測された瞬時心拍まで、
のいずれかを設定し、
前記スライド時間長として、前記任意の時刻または前記前回のウィンドウの起点時刻から、
予め設定された前記スライド基準時間長の終了の時刻の前後で、前記終了の時刻に最も近い時刻に観測された瞬時心拍まで、
または予め設定された前記スライド基準時間長の終了の時刻を超えて最も早い時刻に観測された瞬時心拍まで、
または予め設定された前記スライド基準時間長の終了の時刻以前で最も遅い時刻に観測された瞬時心拍まで、
のいずれかを設定し、
前記ウィンドウ起点時刻として、
初回は、前記任意の時刻を設定し、
2回目以降は、
前回のウィンドウの起点時刻から前記スライド基準時間長の終了の時刻の前後で、前記終了の時刻に最も近い時刻に観測された前記瞬時心拍の時刻、
または、前回のウィンドウの起点時刻から前記スライド基準時間長の終了の時刻を超えて最も早い時刻に観測された前記瞬時心拍の時刻、
または、前回のウィンドウの起点時刻から前記スライド基準時間長の終了の時刻以前で最も遅い時刻に観測された前記瞬時心拍の時刻、
のいずれかを設定する、
請求項4記載の瞬時心拍の時系列データの補完方法。 - 前記補完値候補が全て揃ったことを、前記欠損区間内に亘り、前記ウィンドウにおける前記補完値候補の算出を行ったか否かによって判断する、請求項4または5記載の瞬時心拍の時系列データの補完方法。
- コンピュータによって実行されたときに、前記コンピュータを、請求項1乃至請求項3いずれか1項に記載の前記瞬時心拍の時系列データの補完装置として機能させるためのプログラム。
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JP2017197109A JP6911691B2 (ja) | 2017-10-10 | 2017-10-10 | 瞬時心拍の時系列データの補完装置、補完方法及びそのプログラム |
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