JP3451793B2 - 心拍変動波形周波数解析方法及び装置 - Google Patents

心拍変動波形周波数解析方法及び装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は心拍変動波形周波数解析
方法及び装置に関し、特に心電図における心拍の間隔
(心室の収縮に対応する電位変化、周波数とも高く検出
が容易な電圧パルス)による心拍変動波形周波数解析方
法及び装置に関するものである。
【0001】心拍のR波間隔より生成した心拍変動波形
の周波数解析を行うことにより、心拍変動性指標(以
下、HRVと略称することがある)と呼ばれる指標を得
ることができる。
【0002】このHRVは、交感・副交感神経系の活動
水準を反映しており、その周波数成分中のLF(低周
波)成分(又はMWSA成分と呼ばれる0.05〜0.15サイ
クル/ビートの周波数成分)、HF(高周波)成分(又
はRSA成分と呼ばれる0.15〜0.45サイクル/ビートの
周波数成分)のピークパワー値等を検討することで精神
的作業負荷、心的作業負荷、覚醒度、緊張度の定量化が
行える可能性が示唆されており、医学的に検討価値の高
い指標として知られている。
【0003】即ち、LF成分とは交換神経系を反映する
血圧変動性の成分が低周波であることから重要となって
いる成分であり、そのパワーは精神的緊張の増大、起立
性の刺激(姿勢の変化)などにより増大するものとして
認識されている。また、HF成分とは呼吸変動性の成分
が高周波であることから称されるものであり、安静状態
や睡眠中に高い値を示し緊張度の増大により消失傾向に
向かうことが知られているものである。
【0004】従って、被験者が安静状態に有るか否か、
言い換えれば覚醒度が低下しているか否かを判定できる
指標HRVにおけるHF成分を正確に判定することが求
められている。
【0005】
【従来の技術】この様な指標HRVを求めるための従来
の方法及び装置について以下に説明する。
【0006】まず、図6に示すように人体20に生体用
電極21〜23を張り付け、人体20の心臓活動に対応
する皮膚表面の電位を交流アンプ24により電極21と
23及び電極22と23の差電圧を求めて増幅し、出力
信号A,BとしてそれぞれA/D変換器25に送り、こ
こでディジタル信号に変換した後、それぞれ演算部26
に与えることにより、出力信号A−B間の電位差を心電
図として記録する。
【0007】この様な心電図のR波が図7(1)に示さ
れており、演算部26は、同図においてR波ピーク時点
を検出し、同図(2)に示すようにR波ピーク時点から
R−R間隔(以下、RRIと略称する)を計測する。例
えば、同図(1)に示すようにR波のピーク間隔RRI
1が0.8秒であれば、同図(2)に示すようにその間
隔RRI1を「0.8」とする。
【0008】なお、以下、このRRI波形は心拍変動波
形と区別するため、原心拍変動波形と称する。
【0009】この様にして心拍に応じて生成されたR波
間隔RRIは、同図(3)に示すように直線補間するこ
とにより横軸を拍数とし縦軸をR波間隔RRIとした心
拍振変動波形が生成される。
【0010】この様に生成した原心拍変動波形により図
示の如く一定の区間だけ切り出してサンプリング周波数
5HzでFFT演算(高速フーリエ変換演算)またはAR
(自己回帰モデル)などにより求めたパワースペクトル
密度(PSD)が図8に示されている。
【0011】この図8のパワースペクトル推定図から判
るように、推定されたパワーの殆どは0〔サイクル/ビ
ート〕を中心周波数とするドリフト成分であり、これは
図7(3)に示す心拍変動波形が多くの非周期性成分を
含んでいるためである。
【0012】この為、上述したようにHRVとして本来
の検出対象であるLF成分又はHF成分の確認が困難と
なる。
【0013】これは、上記のような周波数解析法が周期
的な変動のみにより構成された波形データの解析を目的
としており、FFT法はその典型で任意の周期変動波形
が単純な正弦波や余弦波の合成で表されることをその前
提としているからである。
【0014】従って、これらの周波数解析法は0を中心
として±の変動を用い、なお且つこの変動の総和が0と
なるような波形データ(例えば安静状態での心拍波形デ
ータ)に対してのみ有効であり、これにあてはまらない
波形データに対しては直流成分除去法等を施して解析の
前提にあてはまるようにするための前処理が必要であ
る。
【0015】ところが、車両運転などを含む日常生活で
は心拍の平均値が常に安定した状態にあることはなく様
々な外的な要因の変化(刺激)により大きく変化する。
【0016】このため、外的要因の変化はランダムなも
のとなり周期性を持つことが少なくなってしまい、外的
要因変化に起因する心拍の変化も周期性の変動ではなく
ランダムな変化となる。
【0017】通常の周波数解析はランダムな変動を前提
としていないため解析上以下のような問題が発生する。
【0018】(1)見かけの低周波成分LFの増大:一
般に周波数解析では時間軸上でのすべての変動が周波数
領域上でのパワーとして計算され、本来ランダムな変化
である心拍変化も異常に低い周波数成分を有する周期成
分として計算されてしまうため、心拍変化の大きなデー
タでは低周波側のパワーが全体的に上昇し、上昇したパ
ワーの為、本来の検出対象であるLF成分の確認が困難
となる。
【0019】(2)切り出しデータ数による誤ピークの
出現:周波数解析上当然留意する問題ではあるが、算出
する周期成分の低周波側の信頼性の限界は解析対象とし
た区間に1周期以上含まれるまでのものとなる。
【0020】例えば線型的な変化を含む原心拍変動波形
をFFT、AR推定法で解析した場合、FFT法では波
形の連続性が前提となるため、データ切り出し区間両端
のデータは0として扱われるが、これでは現実の波形デ
ータに則しない場合も多く、解析の精度上問題となる。
【0021】そこで、波形データの両端が0でない場
合、窓関数処理を施し波形データの両端を0に揃える前
処理が一般的であるが、これをランダム変化を含む波形
データに当てはめた場合、存在しない周期成分が発生し
てしまう。
【0022】従って、心拍変動波形の解析の主要な検討
項目であるLF成分又はHF成分のピークパワーの検出
や、絶対ピークパワーの推定が困難であるなど、従来知
られている解析法より心拍変動波形周波数解析を行って
も、緊張度又は覚醒度評価が必要とする解析結果が得ら
れないと言う問題点があった。
【0023】そこで、本出願人に係る特願平5−189
961号(以下、第1の先願発明と言う)においては、
ランダムな心拍変化の大きなデータに対してもHRVの
差異を比較し得るような精度の良いパワースペクトル結
果が得られるようにすることを目的として、心拍変動波
形周波数成分解析の基となる心拍変動波形を、心拍間隔
時間を基準とした絶対変移データからR波の隣接する心
拍間隔の差を求めて相対変移データに変換し、この相対
変移原心拍変動波形データを用いた周波数解析を行うこ
とによりその周波数成分の推定を行うようにしている。
【0024】すなわち、HRVのパワースペクトル推定
が問題とするのは周期的な変動であり、絶対的な変化で
はなく相対的な変化に着目した変動性である。
【0025】従って、HRVによって求めようとする周
波数成分はRRIの前後データの差の波形にも保存され
ることが判る。
【0026】そこで、隣接する原心拍変動波形同士の差
を取り、原心拍変動波形データを絶対的な変化量のデー
タから相対的な変化量のデータとすることで周波数的に
は非常に低い心拍のランダムな推移の成分を除去する事
が出来、より精度の高い周波数解析を行うことができ
る。
【0027】このことにより、心拍のランダムな推移が
異なる条件間での絶対パワーの比較が容易になり、ピー
クパワーの推定もより容易に行うことが出来ることとな
った。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
第1の先願発明では、緩慢な心拍変化を急峻な心拍変化
として誤った変換を行ってしまうという問題があり、こ
れを、図9〜11により説明する。
【0029】図9は、第1の先願発明の手法をFFTや
AR法等によるスペクトル解析の前処理と考えたときの
フィルタ減衰特性を検討するために、シミュレーション
により作成した完全に等価なパワーの0.1〔サイクル
/ビート〕と0.33〔サイクル/ビート〕成分を含む
時系列データのFFT演算結果を示したグラフであり、
FFT演算結果からの両成分が等価であることが分か
る。
【0030】図10は図9の解析に用いた時系列データ
に実際のドライバーの心拍変動を模擬するため、やはり
シミュレーションにより生成した非定常的でランダムな
成分の時系列を加えたデータのFFTの結果を示したグ
ラフであり、上述した図8に対応している。
【0031】この図10から明らかなように、0.1
〔サイクル/ビート〕のパワーが実際のパワーより大き
くなっており、例えばドライバーの緊張度や覚醒度等の
生理状態を心拍変動に含まれるLFパワーとHFパワー
の比により算出した指標を用いて評価しようとした場
合、上述の如く大きな問題となる。
【0032】そして、第1の先願発明では、隣合った心
拍間隔の差を用いることで相対変位心拍変動波形を生成
しているが、この手法のフィルタ効果は図11に示すよ
うに低周波側の減衰が大きい。
【0033】これは、図12にLF成分(0.1〔サイ
クル/ビート〕成分)を取り出して示すように、心拍変
動波形の0.1〔サイクル/ビート〕成分を模擬した波
形(1)を考えた場合、この心拍変動波形(1)を1デ
ータ分だけずらした波形(2)から元の波形(1)を引
くと、得られた波形(3)に示すように振幅が保存され
ず大きく減衰するためである。
【0034】このように、LF成分が本来のパワー値よ
り小さくなってしまうため、LFパワーとHFパワーの
比により生理状態の指標を得ようとした場合等に問題と
なる。
【0035】すなわち、RRI波形の隣接する間隔差を
求めて相対変位心拍変動波形を生成すると、本来緩慢な
上昇傾向の心拍変動であるにも関わらず急峻に変化する
心拍変動に変換されてしまう。
【0036】このような心拍変動波形は多くのデータを
とると、HF成分を多く含む波形になってしまう。
【0037】そこで本出願人は更に特願平6−8008
3号(以下、第2の先願発明と言う)において、心電図
のR波から原心拍変動波形を生成した後、該原心拍変動
波形から1/fゆらぎ成分波形を生成して該原心拍変動
波形から該1/fゆらぎ成分波形を減算してその周波数
成分を推定するという手法を採っている。
【0038】これにより、図13に示す如く第2の先願
発明においては、例えばピークパワー値で見た場合に、
本来通りのパワー値が得られる。
【0039】しかしながら、この第2の先願発明の場合
には、精度は満足できるものであっても第1の先願発明
に比べて演算時間が長くなってしまうという問題があ
る。
【0040】したがって本発明は、第1の先願発明のよ
うに演算時間が短くて済む手法を改良することにより、
結果として第2の先願発明のような本来の周波数成分に
対応したパワー値が得られる心拍変動波形周波数解析方
法及び装置を実現することを目的とする。
【0041】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る心拍変動波形周波数解析方法において
は、心電図の心拍間隔から原心拍変動波形を生成し、さ
らに該原心拍変動波形の一つ置きに隣接する間隔差を求
めて相対心拍変動波形を生成した後、その周波数成分を
推定することを特徴としている。
【0042】また、上記のような心拍変動波形周波数解
析方法を実現する装置としては、心拍ピックアップと、
該ピックアップの出力信号を所定の周波数帯域について
増幅する増幅器と、該増幅器の出力信号をディジタル信
号に変換するA/D変換器と、該ディジタル信号による
R波の心拍間隔から原心拍変動波形を生成し、さらに該
原心拍変動波形の一つ置きに隣接する間隔差を求めて相
対心拍変動波形を生成し、その周波数成分を推定する演
算部と、で構成することができる。
【0043】
【作用】本発明は、上記の第1の先願発明を発展させた
ものであり、第1の先願発明が隣合う心拍の差を用いて
いるのに対し、本発明では、1拍分飛ばしたデータ同士
の差分を取っている。すなわち、n番目の心拍間隔の時
系列をRRI(n)としたとき、その出力RRI’
(n)は、次式で表される。 RRI’(n)=RRI(n+2)−RRI(n) ・・・式(1)
【0044】すなわち、図1に示すように、心拍変動波
形の例えば0.1〔サイクル/ビート〕成分を模擬した
波形(1)を考えた場合、波形(1)を上記の式(1)
に従って2データ分だけずらした波形(2)を模擬し、
さらにこの波形(2)から波形(1)を差し引くと、波
形(3)が得られるが、この波形(3)においては、図
13に示した波形(3)との比較からも分かるように、
波形(1)の振幅が保存されている。
【0045】したがって、本発明では、第2の先願発明
と同様に図12に示したフィルタ特性が実現できること
になる。
【0046】なお、本発明において心拍変動を上記の式
(1)に基づいて検討する際のもう一つの主要な成分で
あるHF(高周波)成分に関しては、図2に示す上記の
0.33〔サイクル/ビート〕成分の場合で検討する
と、同図(1)において3拍間で1周期=0.33〔サ
イクル/ビート〕であるので、この波形を同図(2)に
示すように1データ分ずらした場合と、同図(3)に示
すように2データ分ずらした場合とを比較すると、それ
ぞれ同図(4)及び(5)に拡大して示すように振幅差
分a+b+cとa’+b’+c’であり、両者は実質的
に同じとなることが分かる。
【0047】
【実施例】図3は本発明に係る心拍変動波形周波数解析
装置の一実施例を示したもので、基本的には図6に示し
た装置構成と同様に、交流アンプ部24とA/D変換部
25と演算部26とで構成されており、交流アンプ部2
4の入力信号は図示していないが同図と同様に人体に張
り付けた生体用電極から得ている。
【0048】そしてこの実施例では、交流アンプ部24
を作動入力アンプ1とバンドパスフィルタ2との直列回
路で構成しており、バンドパスフィルタ2はR波のみを
抽出するために5〜15Hzの通過帯域に設定されてい
る。
【0049】また、A/D変換部25はバンドパスフィ
ルタ2に接続されたアンプ3とサンプルホールド回路4
とA/D変換器5とバッファメモリ6との直列回路で構
成されている。
【0050】更に、演算部26はバッファメモリ6に接
続されたデータバス7に相互接続されたRAM8と演算
アルゴリズム用ROM9とCPU10とこれらRAM8
及びCPU10と接続されてCPU10を経由せずにR
AM8にデータを格納させる為のDMAコントローラ1
1と、CPU10及びDMAコントローラ11に一定の
クロック信号を与えるための水晶発振回路12とで構成
されている。
【0051】尚、A/D変換部25には水晶発振回路1
2からのクロック信号を分周してA/D変換器5に与え
るための分周器13が設けられており、DMAコントロ
ーラ11はサンプルホールド回路4及びA/D変換器5
をも制御するようになっている。
【0052】図4は図3に示したCPU10における演
算処理手順を示したもので、以下、この図4の処理手順
並びに図4及び図5に示した波形図を参照して図3の実
施例の動作を説明する。
【0053】まず、心拍ピックアップからの出力信号は
交流アンプ部24において差動入力アンプ1で増幅され
ると共にバンドパスフィルタ2でR波のみが取り出され
る。
【0054】このR波はA/D変換部25においてアン
プ3で増幅された後、DMAコントローラ11の制御下
のサンプルホールド回路4によりサンプルホールドされ
てA/D変換器5によりディジタル信号に変換され、バ
ッファメモリ6からデータバス7を介してCPU10に
取り込まれる。
【0055】CPU10では処理を開始するとR波形デ
ータを読み込み(ステップS1)、そのR波時刻を検出
する(ステップS2)。
【0056】この様にして求めたR波時刻より図5
(1)に示すようにRRI1〜RRInを算出する(ス
テップS3)。
【0057】この様にR波間隔を抽出した後、今度は一
つ置きに隣接したRRI同士の差を演算して(ステップ
S4)、同図(2)に示す波形を生成する。
【0058】この様に生成されたRRI(n+2)−R
RI(n)の波形を図7(3)と同様に補間することに
より図5(3)に示す様な横軸を拍数とする波形を得
る。
【0059】この変換されたデータをRRI’(n)と
すると、このデータRRI’をRAM8に格納しておく
(ステップS5)。
【0060】一方、CPU10はこの解析を行うに際し
て解析開始点から終了点までのパラメータを設定してお
き(ステップS11)、RAM8からデータRRI’を
読み出して(ステップS12)、好ましくはARモデル
のパラメータを推定し(ステップS13)、スペクトル
計算を行う(ステップS14)。
【0061】この結果、パワースペクトル計算によって
得られた波形は図12に示すようなものとなる。
【0062】そして、この図12のグラフより判るよう
に、LF成分及びHF成分のピークパワー位置が比較的
容易に推定することが出来る。
【0063】なお、本発明は当然、心電図のR波の代用
として脈波、心音のピーク値等、心拍間隔を抽出し得る
データを用いる場合にも適用可能である。
【0064】また、上記の式(1)の代わりに、次式、 RRI’(n)=RRI(n+2)/RRI(n) ・・・式(2) を用いたり、或いは式(1)と(2)とを適宜切り替え
て使用してもよい。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る心拍
変動波形周波数解析方法及び装置によれば、心拍間隔か
ら原心拍変動波形を生成し、さらに該原心拍変動波形の
一つ置きに隣接する間隔差を求めて相対心拍変動波形を
生成した後、その周波数成分を推定するように構成した
ので、第1の先願発明と同様に短い時間で演算が行え、
第2の先願発明と同様に精度の良い解析結果を得ること
が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る心拍変動波形周波数解析方法及び
装置の原理を説明するためのLF成分波形図である。
【図2】本発明に係る心拍変動波形周波数解析方法及び
装置の原理を説明するためのHF成分波形図である。
【図3】本発明に係る心拍変動波形周波数解析装置の一
実施例を示したブロック図である。
【図4】本発明に係る心拍変動波形周波数解析装置の演
算部における演算処理を示したフローチャート図であ
る。
【図5】本発明の動作を説明するための波形図である。
【図6】一般的な心拍変動波形周波数解析装置としての
測定系を示したブロック図である。
【図7】従来の心拍変動波形生成手順を示した波形図で
ある。
【図8】従来例によってパワースペクトル推定されたグ
ラフ図である。
【図9】等価なパワーを有する0.1及び0.33〔サ
イクル/ビート〕成分を含んだ時系列データのFFT演
算結果を示したグラフ図である。
【図10】図9の時系列データに非定常的でランダムな
成分を加えた時系列データのFFT演算結果を示したグ
ラフ図である。
【図11】本出願人による特願平5−189961号に
開示された時系列データのFFT演算結果を示したグラ
フ図である。
【図12】本出願人による特願平5−189961号に
おけるLF成分の減衰特性を説明するためのグラフ図で
ある。
【図13】本発明及び本出願人による特願平6−800
83号に基づく時系列データのFFT演算結果を示した
グラフ図である。
【符号の説明】
20 人体 21〜23 生体用電極 24 交流アンプ 25 AD変換部 26 演算部 8 RAM 9 ROM 10 CPU 図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−88094(JP,A) 特開 平7−31654(JP,A) 特開 平6−105819(JP,A) 特開 平6−70898(JP,A) 特開 平5−3877(JP,A) 特開 平7−275219(JP,A) 特開 平7−284482(JP,A) 特開 平7−284483(JP,A) 特開 平8−117198(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 5/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】心電図の心拍間隔から原心拍変動波形を生
    成し、さらに該原心拍変動波形の一つ置きに隣接する間
    隔差を求めて相対心拍変動波形を生成した後、その周波
    数成分を推定することを特徴とした心拍変動波形周波数
    解析方法。
  2. 【請求項2】心拍ピックアップと、該ピックアップの出
    力信号を所定の周波数帯域について増幅する増幅器と、
    該増幅器の出力信号をディジタル信号に変換するA/D
    変換器と、該ディジタル信号によるR波の心拍間隔から
    原心拍変動波形を生成し、さらに該原心拍変動波形の一
    つ置きに隣接する間隔差を求めて相対心拍変動波形を生
    成し、その周波数成分を推定する演算部と、を備えたこ
    とを特徴とする心拍変動波形周波数解析装置。
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