JP3318021B2 - Nadシンセターゼをコードするdna及び該dnaを使用したnadシンセターゼの製造法 - Google Patents

Nadシンセターゼをコードするdna及び該dnaを使用したnadシンセターゼの製造法

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JP3318021B2 JP01465093A JP1465093A JP3318021B2 JP 3318021 B2 JP3318021 B2 JP 3318021B2 JP 01465093 A JP01465093 A JP 01465093A JP 1465093 A JP1465093 A JP 1465093A JP 3318021 B2 JP3318021 B2 JP 3318021B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、NADシンセターゼ
(NAD synthetase、以下NADSと略
す)ポリペプチドをコードする遺伝子、プラスミド、形
質転換体及びこれを用いてなる遺伝子組換え酵素NAD
Sの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】NADSは生体におけるNAD(ニコチ
ンアミドアデニンジヌクレオチド:Nicotinea
mide Adenine Dinucleotid
e)の生合成系の最終段階で、NH3 とATPの存在
下、デアミドNAD+ のカルボキシル基のOH基をアミ
ノ基に置換して、NAD+ とAMPとピロリン酸を生じ
る反応を触媒する酵素である(E.C.6.3.1.
5)。
【0003】NADSは、他の酵素反応系により生成ま
たは消費されたATP、デアミドNAD+ 、アンモニア
またはアンモニウムイオンのいずれか一つの測定や、M
2+の測定に使用され、特に生成物であるNAD+ を補
酵素とするサイクリング反応系と組み合わせることによ
り、高感度の測定を実施するのに利用される(特開昭5
9−198995号公報)。
【0004】従来、公知のNADSとしては、ラット肝
臓(J.Biol.Chem.,223,493−50
0(1958))、ブタ肝臓(J.Biol.Che
m.,236,525−530(1961))、酵母
(J.Biol.Chem.,247,4794−48
02(1972))、大腸菌(J.Biol.Che
m.,236,1494−1497(1961);J.
Biol.Chem.,242,385−392(19
67))などにより生産されているものが知られてい
る。
【0005】また、バチラス・ステアロサーモフィラス
(Bacillus stearothermophi
lus)H−804株もNADSを生産していることが
知られている(特開昭63−185378号公報参
照)。このNADSは耐熱性であり、かつNH3 供与体
としてグルタミンおよびアスパラギンに対して基質特異
性を有さない特徴を有する酵素である。
【0006】
【発明が解決しようとする問題点】上記の如くNADS
の生産法は特開昭63−185378号公報に報告され
ているが、本方法における培養活性はたかだか0.1〜
0.01u/mlであり、1回の培養で得られる培養酵
素が少なく不経済であり、効率のよい高純度かつ高品質
NADS生産法が望まれていた。
【0007】
【問題点を解決するための手段】本発明者らは、上記問
題点に関し鋭意研究の結果、上記バチラス・ステアロサ
ーモフィラスに属する微生物よりNADSを構成するポ
リペプチドのアミノ酸配列をコードするポリペプチドの
一次構造の決定、及び該酵素のアミノ酸配列をコードす
るDNAの塩基配列を決定した。
【0008】また、該NADS遺伝子を任意のベクター
に導入し、好ましい宿主−ベクター系にて宿主微生物を
形質転換体とし、該形質転換体を培養して、NADS遺
伝子情報を発現させ、該培養物からNADSを確認し、
優れた工業的生産方法を確立し、本発明を完成するに至
った。本発明は、上記の知見に基づいてなされたもの
で、N末端側より図1で表されるアミノ酸配列で表され
るNADSポリペプチドをコードすることを特徴とする
DNA、N末端側より図1に表されるアミノ酸配列をコ
ードするDNAを保持することを特徴とするプラスミ
ド、宿主がエシェリヒア(Escherichia)属
に属する微生物であって、宿主にとって外来性であるN
末端側より図1で表されるアミノ酸配列で表されるNA
DSポリペプチドをコードするDNAを保持することを
特徴とする形質転換体、N末端側より図1で表されるア
ミノ酸配列で表されるNADSポリペプチドをコードす
るDNAを保持する形質転換体を培養して該DNAの遺
伝情報を発現せしめ、該培養物からNADSを採取する
ことを特徴とするNADSの製造法である。
【0009】本発明の図1で表されるNADSポリペプ
チドのアミノ酸配列をコードするDNAにおいて、その
図1にて表記されるアミノ酸配列のN末端側及びC末端
側はアミノ酸残基またはポリペプチド残基を含む場合で
あってもよく、N末端側であるGlnの上流にはさらに
一個または複数のアミノ酸残基を有してもよく、そのア
ミノ酸残基としては開始コドンまたはシグナルペプチド
が挙げられ、またC末端側のPheの下流には、さらに
一個以上のアミノ酸残基を有してもよい。
【0010】さらに、本発明のNADSを構成するアミ
ノ酸配列は図1で表されるアミノ酸配列からなるポリペ
プチドによる酵素活性発現と同様の効果を発現する図1
中のアミノ酸配列の一部であってもよい。本発明の図1
で表されるアミノ酸配列をコードする新規なDNAは、
そのN末端側及びC末端側のアミノ酸残基またはポリペ
プチド残基を含めたアミノ酸配列の各アミノ酸に対応す
る一連のコドンのうちいずれか1個のコドンからなるD
NAであればよい。
【0011】さらに、本発明のNADSを構成するアミ
ノ酸配列をコードするDNAは図1で表されるアミノ酸
配列からなるポリペプチドによる酵素活性発現と同様の
効果を発現する図1中の一部分のアミノ酸配列をコード
するDNAであってもよい。上記DNAの代表例とし
て、5’末端側より図2で表される塩基配列を有するD
NAを挙げることができる。該DNAは、5’末端の上
流側にアミノ酸をコードするコドンを1個以上有したも
のでもよく、TAA、TAG、及びTGA以外のコドン
であればよい。さらに、好ましくはATG、GTG、そ
れら以外の開始コドン又はシグナルペプチドに対応する
コドンを有したものを挙げることができる。3’末端た
るTTTの下流側には、アミノ酸をコードするコドンを
1個以上有するか、又は翻訳終止コドンを有するかのい
ずれでもよく、更に、その3’末端側にアミノ酸をコー
ドするコドンを1個以上有する場合には、このアミノ酸
をコードするコドンの3’末端側に翻訳終止コドンを有
することが好ましい。
【0012】図1に示されたアミノ酸配列をコードする
DNAは、例えば、NADSを生産するNADS遺伝子
の供与体である微生物より該微生物のDNAを分離精製
した後、超音波、制限酵素などを用いて切断した該DN
Aと切断してリニヤーにした発現ベクターとを両DNA
の平滑または接着末端部においてDNAリガーゼなどに
より結合閉環させ、かくして得られた組み換えDNAベ
クターのマーカーとNADSの活性とを指標としてスク
リーニングして取得した組み換えDNAベクターを保持
する微生物を培養し、該培養菌体から該組み換えDNA
ベクターを分離精製し、次いで該組み換えDNAベクタ
ーからNADS遺伝子であるDNAを取得すればよい。
【0013】DNAの供与体である供与微生物として
は、バチラス属、好ましくはバチラス・ステアロサーモ
フィラス(Bacillus stearotherm
ophilus)H−804株(FERM BP−14
08)を利用するとよい。該菌株の菌学的性状、培養手
段、精製手段については特開昭63−185378公報
に記載の通りである。
【0014】遺伝子の供与体である微生物に由来するD
NAを採取するには以下の如く行う。例えば、上述の供
与体である微生物を、液体培地で約1〜3日間通気撹拌
培養し、得られる培養物を遠心分離して集菌し、次いで
これを溶菌させることによってNADS遺伝子を含有す
る溶菌物を調製する。溶菌方法としては、例えばリゾチ
ームなどの細胞壁溶解酵素による処理が施され、必要に
よりプロテアーゼなどの他の酵素やラウリル硫酸ナトリ
ウムなどの界面活性剤が併用され、さらに細胞壁の物理
的破壊法である凍結融解(特開昭63−185371号
公報参照)やフレンチプレス処理を上述の溶菌法と組み
合わせで行ってもよい。
【0015】この様にして得られた溶菌物からDNAを
分離精製するには、常法に従って、例えばフェノール抽
出による除蛋白処理、プロテアーゼ処理、リボヌクレア
ーゼ処理、アルコール沈澱、遠心分離などの方法を適宜
組み合わせることにより行うことができる。分離精製さ
れた微生物DNAを切断する方法は、例えば、超音波処
理、制限酵素処理などにより行うことができるが、得ら
れるDNA断片とベクターとの結合を容易ならしめるた
め、制限酵素、とりわけ特定ヌクレオチド配列に作用す
る、例えば、SalI、BglII、BamHI、Xh
oI、MluIなどのII形制限酵素が適している。
【0016】ベクターとしては、宿主微生物体内で自律
的に増殖しうるファージ又はプラスミドから遺伝子組み
換え用として構築されたものが適している。ファージベ
クターとしては、例えば、エシェリヒア・コリ(Esc
herichia coli)を宿主微生物とする場合
にはλgt・λC、λgt・λBなどが使用できる。
【0017】また、プラスミドベクターとしては、例え
ば、エシェリヒア・コリを宿主微生物とする場合には、
プラスミドpBR322、pBR325、pACYC1
84、pUC12、pUC13、pUC18、pUC1
9、pUC118、pINIなどが使用できる。この様
なベクターを、先に述べたNADS遺伝子供与体である
微生物DNAの切断に使用した制限酵素と同じ制限酵素
で切断して、ベクター断片を得ることが望ましい。
【0018】微生物DNA断片とベクター断片とを結合
させる方法は、公知のDNAリガーゼを用いる方法であ
ればよく、例えば、微生物DNA断片の接着末端とのア
ニーリングの後、適当なDNAリガーゼの作用により微
生物DNA断片とベクター断片との組み換えDNAを作
製する。必要ならばアニーリングの後、宿主微生物に移
入して、生体内のDNAリガーゼを利用して組み換えD
NAを作成することもできる。
【0019】宿主微生物としては、組み換えDNAが安
定かつ自律的に増殖可能で、かつ外来性DNAの形質が
発現できるものであればよく、例えば宿主微生物がエシ
ェリヒア・コリ(Escherichia coli)
に属する微生物の場合、エシェリヒア・コリ DH1、
エシェリヒア・コリ HB101、エシェリヒア・コリ
W3110、エシェリヒア・コリ C600、等が利
用できる。
【0020】宿主微生物に組み換えDNAを移入する方
法としては、例えば、宿主微生物がエシェリヒア属に属
する微生物の場合には、カルシウムイオンの存在下で組
み換えDNAの移入を行い、またバチルス属に属する微
生物の場合にはコンピテントセル法またはリポソーム組
み換えDNAのプロトプラスト宿主細胞内への電気的な
融合移入法などを採用することができ、さらにマイクロ
インジェクション法を用いてもよい。
【0021】宿主微生物への目的組み換えDNA移入の
有無についての選択は、図3に例示した予め合成したN
ADSのDNAプローブを32P等で放射能ラベル化し、
予め予想した遺伝子ライブラリーとのコロニーハイブリ
ダイゼーション法によりポジティブ株を目的の形質転換
体とすればよい。かくして得られた形質転換体である微
生物、例えばエシェリヒア属に属し、エシェリヒア・コ
リに属する微生物は、栄養培地に培養されることによ
り、多量のNADSを安定して産生し得る。また必要な
ら、得られた形質転換体よりプラスミドを常法にしたが
って抽出し、NADS遺伝子を含む、より限定的なDN
A断片を、ゾラーの方法による部位特異的変異法(Zo
ller,M.J.andSmith,M.Metho
ds in Enzymology,154,367.
(1983))による制限酵素認識部位の作製や、制限
酵素による切り出しにより分離し、新たにベクターに組
み込んで作製したプラスミドにより、さらに効率のよい
形質転換体を作成し、より多量のNADSを安定に産生
させてもよい。
【0022】上記の遺伝子操作に一般的に使用される量
的関係は、供与微生物からのDNA及びプラスミドDN
Aを0.1〜10μgに対し、制限酵素を約1〜10
u、リガーゼ約300u、その他の酵素約1〜10u、
程度が例示される。形質転換体を具体的に例示すれば、
図2に示されたDNAをプラスミドpUC18(宝酒造
社製)に組み込み、宿主微生物エシェリヒア・コリ D
H1(ATCC 33849)(T.Maniati
s.,et al.Molecular clonin
g.Cold Spring Harbor(198
2),504−506)にトランスフォーメーション
し、NADSを生成する微生物を選択して得た形質転換
体エシェリヒア・コリ(Escherichia co
li) DH1・plNADS1(工業技術院生命工学
工業技術研究所受託番号FERM P−13394)が
挙げられる。
【0023】この様にして一度選択された組み換えDN
Aは、該組み換えDNAを保持する形質転換微生物から
取り出され、他の宿主微生物に移入することも容易に実
施できる。また、さらに、該組み換えDNAから制限酵
素などにより切断してNADSを構成するポリペプチド
のアミノ酸配列をコードするDNAを切り出し、前記と
同様な方法により切断して得られる他の開環ベクター末
端とを結合させて新規な特徴を有する組み換えDNAを
作製して、他の宿主微生物に移入することも容易に実施
できる。
【0024】また、本発明のNADSは公知の遺伝子操
作手段によりペプチドの変異をなしてもよく、このよう
なムテインのDNAは、本発明のNADS遺伝子から遺
伝子工学的手法により作製される人工変異遺伝子を意味
し、この人工変異遺伝子は部位特異的塩基変換法及び目
的遺伝子の特定DNA断片を人工変異DNAで置換する
などの種々なる遺伝子工学的方法を使用して得られ、か
くして取得された人工変異遺伝子のうち特に優れた性質
を有するNADSムテインDNAについては最終的には
このムテインDNAをベクターに挿入せしめて組み換え
DNAを作成し、これを宿主微生物に移入させることに
よって、NADSムテインの製造が可能である。
【0025】NADSをコードするDNAを含むベクタ
ーの具体的な例示としては、エシェリヒア・コリ DH
1・plNADS1より採取したプラスミドplNAD
S1が挙げられる(その制限酵素地図を図6に示し
た)。上述の方法によって得られたNADSを構成する
ポリペプチドのアミノ酸配列をコードするDNAの塩基
配列は、ジデオキシ法(Science,214,12
05−1210(1981))で解読し、またNADS
を構成するポリペプチドの全アミノ酸配列は、塩基配列
より予測決定した。また、以下の方法により培養精製し
た該NADSであるポリペプチドを用いて、液相プロテ
インシーケンサー(ベックマン社製:BECKMAN
System 890 ME)によりそのN末端アミノ
酸配列が、予測決定されたアミノ酸配列の一部と一致す
ることを確認した。
【0026】形質転換体により該NADSを製造するに
当たっては、該形質転換体を栄養培地で培養して菌体内
又は培養液中に該NADSを産生せしめ、培養終了後、
得られた培養物を濾過又は遠心分離などの手段により菌
体を採集し、次いでこの菌体を機械的方法又はリゾチー
ムなどの酵素的方法で破壊し、又、必要に応じてEDT
A及び/又は適当な界面活性剤などを添加して該NAD
Sの水溶液を濃縮するか、又は濃縮する事なく硫安分
画、ゲル濾過、アフィニティークロマトグラフィー等の
吸着クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィ
ーにより処理して、純度のよい該NADSを得ることが
できる。
【0027】形質転換体である微生物の培養条件はその
栄養生理的性質を考慮して培養条件を選択すれば良く、
通常多くの場合は、液体培養で行うが、工業的には深部
通気撹拌培養を行うのが有利である。培地の栄養源とし
ては、微生物の培養に通常用いられるものが広く使用さ
れうる。炭素源としては、資化可能な炭素化合物であれ
ばよく、例えばグルコース、サッカロース、ラクトー
ス、マルトース、フラクトース、糖蜜などが使用され
る。窒素源としては利用可能な窒素化合物であれば良
く、例えばペプトン、肉エキス、酵母エキス、カゼイン
加水分解物などが使用される。その他、リン酸塩、炭酸
塩、硫酸塩、マグネシウム、カルシウム、カリウム、
鉄、マンガン、亜鉛などの塩類、特定のアミノ酸、特定
のビタミンなどが必要に応じて使用される。
【0028】培養温度は微生物が発育し、NADSを生
産する範囲で適宜変更し得るが、エシェリヒア・コリの
場合、好ましくは20〜42℃程度である。培養条件
は、条件によって多少異なるが、NADSが最高終了に
達する時期を見計らって適当な時期に培養を終了すれば
よく、エシェリヒア・コリの場合、通常は12〜48時
間程度である。培地pHは菌が発育し、NADSを生産
する範囲で適宜変更し得るが、エシェリヒア・コリの場
合、好ましくはpH6〜8程度である。
【0029】培養物中のNADSは、菌体を含む培養液
そのままを採取し、利用することもできるが、一般には
常法に従って、NADSが培養液中に存在する場合に
は、濾過、遠心分離などによりNADS含有溶液と微生
物菌体とを分離した後に利用される。NADSが菌体内
に存在する場合には、得られた培養物を濾過又は遠心分
離などの手段により、菌体を採取し、次いでこの菌体を
機械的方法又はリゾチームなどの酵素的方法で破壊し、
又、必要に応じてEDTA等のキレート剤及び/又は界
面活性剤を添加してNADSを可溶化し水溶液として分
離採取する。
【0030】この様にして得られたNADS含有溶液
を、例えば、減圧濃縮、膜濃縮、更に、硫安、硫酸ナト
リウムなどの塩析処理などによる分別沈澱法により沈澱
せしめればよい。次いでこの沈澱物を、水に溶解し、半
透膜にて透析せしめて、より低分子量の不純物を除去す
ることができる。また、吸着剤あるいはゲル濾過剤など
によるゲル濾過、アフィニティークロマトグラフィー等
の吸着クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフ
ィー等により精製し、これらの手段を用いて得られるN
ADS含有溶液から、減圧濃縮凍結乾燥等の処理により
精製されたNADSが得られる。
【0031】以上の製造法により得られるNADSとし
て例えば下記の諸物性を有するNADSが例示される。 (1)酵素作用 下記式に示した通りに、Mg2+またはMn2+存在下、デ
アミドNAD+ およびATP、NH3 からNAD+ およ
びAMP、ピロリン酸を生成する反応を触媒する。
【0032】
【化1】
【0033】(2)基質特異性 アンモニアに基質特異性を有し、L−バリン、L−ホモ
セリン、L−セリン、L−アラニン、L−メチオニン、
L−チロシン、L−スレオニン、L−ロイシン、L−イ
ソロイシン、L−アルギニン、L−フェニルアラニン、
L−ヒスチジン、L−アスパラギン、L−グルタミンに
基質特異性を有しない。 (3)分子量 54,000±5,000(ゲル濾過による実測値。た
だし、2量体) (4)等電点 pH5.3付近(等電点電気泳動用カラム(LKB社
製)、キャリアーアンフォラインpH3.5〜10.0
(LKB社製)を用い、700V、48時間通電した
後、カラム(24×30cm)から2mlずつ分画し、
各々の画分のpHと活性を測定することによる。) (5)熱安定性 50mMトリス塩酸緩衝液(pH8.0)に本酵素を溶
解し、各温度で15分間加熱処理した後、その残存活性
を後記の酵素活性測定法に従って測定した結果、本酵素
は少なくとも55℃以下では安定であった。 (6)至適温度 50℃、55℃、60℃、65℃、70℃の各温度にお
いて後記の酵素活性測定法の反応液1で10分間反応せ
しめ、その後直ちに冷却し、37℃で反応液2を加え、
後記の酵素活性測定法に従って測定した結果、本酵素は
55℃付近に至適温度を有した。 (7)pH安定性 本酵素を50mMのジメチルグルタル酸−水酸化ナトリ
ウム緩衝液(pH5.0〜7.0)、トリス塩酸緩衝液
(pH6.5〜9.0)、グリシン−水酸化ナトリウム
緩衝液(pH8.5〜10.0)に溶解し、55℃で1
5分間処理した後、その残存活性を後記の酵素活性測定
法に従って測定した。その結果、本酵素はpH7.5〜
9.0の範囲で安定であった。 (8)至適pH 後記の酵素活性測定法の反応液をジメチルグルタル酸−
水酸化ナトリウム緩衝液(pH5.0〜7.0)、トリ
ス塩酸緩衝液(pH6.5〜9.0)、グリシン−水酸
化ナトリウム緩衝液(pH8.5〜10.0)に加えて
酵素反応を行った後、100℃10分間加熱して反応を
停止せしめ、生成したNADの量を測定した。その結
果、本酵素はpH8.5〜10.0付近に至適pHを有
した。 (9)NADSの酵素活性測定法 反応液組成 反応液1:40mMトリス塩酸緩衝液(pH8.0)、
20mMのMgCl2 、10mMのNH4 Cl、2mM
のATP、0.5mMのデアミドNAD、0.1%ウシ
血清アルブミン(シグマ社製) 反応液2:40mMトリス塩酸緩衝液(pH8.0)、
5u/mlジアフォラーゼ(旭化成工業社製)、3%エ
タノール、5U/mlアルコールデヒドロゲナーゼ(東
洋紡績社製)、0.025%NBT(和光純薬工業社
製)、0.1%トリトンX−100、0.5%ウシ血清
アルブミン、0.1MのEDTA 酵素活性測定 酵素反応液1を1ml容小試験管に入れ、37℃で5分
間インキュベートした後に、適当に希釈した酵素液0.
02mlを添加して撹拌し、37℃で反応を開始する。
正確に10分間反応の後に、37℃に保温した酵素反応
液2を1ml加え、さらに正確に5分間反応した後、
0.2N−塩酸1mlを添加して撹拌し、反応を停止し
て、A550nmを測定して吸光度Aを求めた。また、
上記反応液1よりデアミドNADを除き、代わりに0〜
100μMのNADを加えた反応液を用いて同様の測定
を行い(酵素液は添加しない)、その吸光度を測定し、
標準曲線を作製し、1分間に1μmoleのNADを生
成する酵素活性を1ユニットとして酵素活性濃度を求め
た。
【0034】
【実施例】以下、本発明の実施例を挙げて詳細に説明す
るが、何等本発明はこれによって限定されるものではな
い。
【0035】
【実施例1】 <バチラス・ステアロサーモフィラスからのDNAの抽
出>LB培地(1% Bacto triptone、
0.5% Yeast extract(以上DIFC
O社製)、1% NaCl)200mlに、NADS生
産菌であるバチラス・ステアロサーモフィラス(Bac
illus stearothermpophilu
s)H−804株(FERM BP−1408)を植菌
し55℃で1昼夜振盪培養した。
【0036】培養液を遠心分離(3,000G、4℃、
10分)し、集菌した菌体を20mlのTES(50m
MのTris−HCl、pH8.0、50mMのEDT
A、pH8.0、15%Sucrose)に懸濁し、最
終濃度が1mg/mlになるようにリゾチーム(SIG
MA社製)を加え、37℃で10分間処理し、細胞壁を
破壊した。これに10%SDSを0.5ml加え、さら
に21mlのフェノールとクロロホルムの1対1混合液
を加え撹拌した後、遠心分離(25,000G、15
分)し、分離した水層を他の容器に移し、42mlのエ
タノールを加え析出してくる染色体をガラス棒にからめ
て取得した。
【0037】この染色体を20mlのTE(10mMの
Tris−HCl、pH8.0、1mMのEDTA、p
H8.0)に溶解し、TE飽和のフェノールとクロロホ
ルムの1対1混和液20mlを加え、全体を懸濁した
後、同様の遠心分離を繰り返し、上層を再び別の容器に
移した。この分離した上層20mlに3M酢酸ナトリウ
ム、pH5.5緩衝液2mlとエタノール50mlを加
え、撹拌後−70℃で20分間冷却した後、遠心分離
(2,000G、4℃、15分)し、沈澱した染色体を
75% エタノールで洗い、減圧乾燥した。
【0038】以上の操作によりバチラス・ステアロサー
モフィラスの染色体標品4mgを得た。
【0039】
【実施例2】 <放射性DNAプローブの作製>バチラス・ステアロサ
ーモフィラス H−804株より生産された酵素NAD
Sを精製し、そのN末端アミノ酸配列をエドマン分解法
により決定した。判明したN末端の30アミノ酸配列を
基に、その遺伝子の5’末端側から90塩基配列を予想
した。この予想配列を基に設計されるオリゴヌクレオチ
ドプローブには無数の形状があるが、本発明ではそのう
ちNADU1と命名したオリゴヌクレオチドを使用し
た。NADU1の塩基配列構造を図3に示した。
【0040】このオリゴヌクレオチドをアール・エル・
レッシンジャーらの方法(R.L.Letsinge
r,.W.B.Lursford Journal A
m.Chem.Society 98,3655)に基
づきDNAシンセサイザー(ベックマン社製:Beck
man System1 plus)を用いて合成し
た。
【0041】完成したオリゴヌクレオチド200ngを
T4ポリヌクレオチドキナーゼバッファー(50mMの
Tris−HCl(pH8.0)、10mM MgCl
2 、10mMの2−メルカプトエタノール)および、7
40kBq(キロベクレル)〔γ−32P〕ATP(アマ
シャムジャパン社製)存在下、T4ポリヌクレオチドキ
ナーゼ(東洋紡績社製)8.5uで37℃、30分間反
応せしめ、アイソトープ32Pを取り込ませ放射性オリゴ
ヌクレオチドプローブとした。
【0042】
【実施例3】 <NADS遺伝子含有DNAフラグメントの検定>実施
例1の操作で得られたバチラス・ステアロサーモフィラ
ス H−804株の染色体DNAから遺伝子ライブラリ
ーを作成するため、本染色体を各種制限酵素で切断し、
目的遺伝子が含有されるDNAフラグメントの鎖長を検
定する操作を行った。即ち、バチラス・ステアロサーモ
フィラス H−804株の染色体DNA(5μg)を各
種制限酵素(宝酒造社製、以下制限酵素類は全て宝酒造
社製であり、反応条件は添付のマニュアルに従った)で
切断し、1.5%アガロースゲル(宝酒造社製H14、
40mMのTris−酢酸緩衝液pH7.4、2mMの
EDTA)で150V、1.5時間電気泳動し、泳動後
のアガロースゲルをアルカリ変性溶液(0.5NのNa
Cl、1.5MのNaCl)に1時間浸してDNAを変
性させ、さらに3M酢酸ナトリウム緩衝液(pH5.
5)に1時間浸した。
【0043】このアガロースゲルにナイロンメンブレン
フィルター(PALL社製:バイオダインA)を重ね、
ティー・マニアチスらの方法(T.maniati
s.,et al.Molecular Clonin
g.Cold Spring Harbor Labo
ratory 86−94 1982)によってDNA
をアガロースゲルからナイロンメンブレンフィルターに
移行させた。
【0044】このフィルターを風乾後、80℃で2時間
減圧下で加熱し、菌体中にあったプラスミドDNAをフ
ィルターに固定した。このフィルターを10%のホルム
アミド濃度のハイブリダイゼーション溶液に、浸し(メ
ンブレン100平方cm当り約4ml)、42℃で1時
間加温してプレハイブリダイゼーションを行った。ハイ
ブリダイゼーション溶液:5×SSC、50mMリン酸
3ナトリウム(pH6.5)、1g/lのドデシル硫酸
ナトリウム、1g/lのフィコール(ファルマシア社
製)、1g/lのポリビニルピロリドン、1g/lのB
SA(ベーリンガー・マンハイム社製)、250mg/
lのサケ精子DNA(ファルマシア社製)、適宜濃度の
ホルムアミド、なお使用直前に100℃、10分間加温
し直ちに氷で急冷してサケ精子DNAを変性させた。
【0045】但し、1×SSC:0.15MのNaC
l、0.015Mのクエン酸ナトリウム(pH7.0)
を意味する。加温後、ハイブリダイゼーション溶液を捨
て、再び同じホルムアミド濃度のハイブリダイゼーショ
ン溶液を加え(メンブレン100平方cm当り約2m
l)さらに実施例2で調製された放射性DNAプローブ
NADU1を10分の1量加え、42℃で16時間ハイ
ブリダイゼーションを行った。ハイブリダイゼーション
後、洗浄液(2×SSC、0.1%ドデシル硫酸ナトリ
ウム)でフィルターを3回洗い(室温、フィルター10
0平方cm当り約50ml/回)続いて50℃の洗浄液
中で(フィルター100平方cm当り約50ml)10
分間洗った後フィルターを自然乾燥した。この乾燥フィ
ルターをX線フィルム(富士写真フィルム社製、New
RXO−H)に重ね、遮光下、−70℃で24時間オ
ートラジオグラフィーを行った。
【0046】オートラジオグラフィー終了後、フィルム
を現像し、各制限酵素による切断染色体が示すポジティ
ブバンドのサイズを観察した。その結果、SalI切断
により約5kbp(キロベースペアー:DNA鎖長の単
位、1,000塩基対)のDNAフラグメント上にNA
DS遺伝子が含有されることが明らかとなり、SalI
で切断した染色体DNAの5kbpフラグメントから遺
伝子ライブラリーを作成することとした。
【0047】
【実施例4】 <遺伝子ライブラリーの作成>実施例1の操作で得られ
たバチラス・ステアロサーモフィラス H−804株の
染色体DNA10μgを制限酵素SalIで切断し、テ
ィー・マニアティスらの方法(T.maniati
s.,et al.Molecular Clonin
g Second Edition.Cold Spr
ing Harbor Laboratory 6.3
0−6.31 1989)に従い、約5kbpのDNA
フラグメントを分離した。このDNAフラグメントを、
制限酵素SalIで切断しアルカリフォスファターゼ
(BAP:宝酒造社製)1uで切断末端を脱リン酸化し
たpUC118(宝酒造社製)2μgと、DNA Li
gation Kit(宝酒造社製)で連結させた。こ
れを用いてK.Shigesadaの方法(細胞工学
2,616−626,1983)によってコンピテント
細胞としたエシェリヒア・コリ JM109(宝酒造社
製)(relA1,supE44,endA1,hsd
R17,gyrA96,recA1,thi,△(la
c−proAB)/F, 〔traD36,proA
+ ,lacIq ,lacZ△M15〕,mcrA-
mcrB+ (Messing,J.(1985)Gen
e,33,119.))をトランスフォーメーション
し、50μg/mlアンピシリン含有L平板寒天培地
(バクトトリプトン(DIFCO社製)10g/l、酵
母エキス(DIFCO社製)5g/l、NaClの10
g/l、バクトアガー(DIFCO社製)15g/l)
にて一夜培養し、約80,000個のアンピシリン耐性
コロニーを得、遺伝子ライブラリーとした。
【0048】
【実施例5】 <NADS遺伝子含有クローンのスクリーニング>実施
例4により得た遺伝子ライブラリーを、ナイロンメンブ
レンフィルター(PALL社製:バイオダインA)にレ
プリカし、このフィルターを別の50μg/mlアンピ
シリン含有L平板寒天培地上に、コロニー面が上になる
ように重ね、37℃で16時間培養した。培養後、この
フィルターをアルカリ変性溶液(0.5NのNaCl、
1.5MのNaCl)に5分間浸し、さらに3M酢酸ナ
トリウム緩衝液(pH5.5)に5分間浸した後乾燥し
た。このフィルターを80℃で2時間減圧下で加熱し、
菌体中にあったプラスミドDNAをフィルターに固定し
た。
【0049】このフィルターを10%のホルムアミド濃
度のハイブリダイゼーション溶液に浸し(メンブレン1
00平方cm当り約4ml)、42℃で16時間加温し
てプレハイブリダイゼーションを行った。加温後、ハイ
ブリダイゼーション溶液を捨て、再びハイブリダイゼー
ション溶液を加え(メンブレン100平方cm当り約2
ml、ホルムアミド濃度はプレハイブリダイゼーション
時と同じ)、さらに実施例2で調製された放射性DNA
プローブNADU1を10分の1量加え、42℃で24
時間ハイブリダイゼーションを行った。
【0050】ハイブリダイゼーション後、フィルターを
2×SSC、0.1%ドデシル硫酸ナトリウム洗浄液で
3回洗い(室温、フィルター100平方cm当り約50
ml/回)続いて50℃の各洗浄液中で(フィルター1
00平方cm当り約50ml)10分間洗った後、再び
室温の洗浄液約100mlで洗った後フィルターを自然
乾燥した。この乾燥フィルターをX線フィルム(富士写
真フィルム社製 New RXO−H)に重ね、遮光
下、−70℃で24時間オートラジオグラフィーを行っ
た。
【0051】オートラジオグラフィー終了後、フィルム
を現像し、ポジティブシグナルを示すコロニーを2個確
認した。
【0052】
【実施例6】 <組み換えプラスミドの抽出>実施例5で選ばれたポジ
ティブシグナルを示すコロニーを50μg/mlのアン
ピシリン含有LB液体培地(バクトトリプトン(DIF
CO社製)10g/l、酵母エキス(DIFCO社製)
5g/l、NaCl 10g/l)1.5mlに植菌し
37℃で16時間振盪培養した後、ティー・マニアチス
らの方法(T.maniatis.,et al.Mo
lecular Cloning.Cold Spri
ng Harbor Laboratory 86−9
4 1982)で、プラスミドを抽出した。その結果、
2つのコロニーより抽出されたプラスミドは同じもので
あり、このプラスミドをpcNADS1と命名した。
【0053】
【実施例7】 <NADS構造遺伝子配列の決定>さらにこのプラスミ
ドよりNADSをコードする部分についてジデオキシ法
(Science,214,1205−1210(19
81))により塩基配列を決定した結果を図2に示し、
そのアミノ酸配列を図1に示した。
【0054】
【実施例8】 <部位特異的変異用オリゴヌクレオチドプライマーの作
製>高率なNADS発現プラスミドを作製するために、
NADS遺伝子の開始コドン上にSphI制限酵素サイ
トを作製するためのオリゴヌクレオチドプライマーNS
sm1を、実施例2に示したものと同じ方法で合成し
た。NSsm1の塩基配列構造を図3に示した。
【0055】
【実施例9】 <NADS発現用プラスミドplNADS1の作製>プ
ラスミドpcNADS1の2μgを制限酵素SphIと
SacIIにより切断し、DNA Blunting
Kit(宝酒造社製)を使用して添付のマニュアルに従
って切断末端を平滑化した後、NADS遺伝子を含む約
1.1kbpのDNAフラグメントを分離し、このうち
100ngを、制限酵素SphIで切断し、DNA B
lunting Kitを使用して切断末端を平滑化し
た後、BAPで末端を脱リン酸化したpTV118N
(宝酒造社製)100ngと、DNA Ligatio
n Kit(宝酒造社製)で連結させた。これを用いて
K.Shigesadaの方法によってコンピテント細
胞としたエシェリヒア・コリ DH1(ATCC338
49)(F- ,recA1,endA1,gyrA9
6,thi−1,hsdR17(rk - ,mk + ),s
upE44,relA1,λ- (T.maniati
s.,et al.Molecular Clonin
g:Cold Spring Harbor(198
2),504−506))をトランスフォーメーション
し、50μg/mlアンピシリン含有L平板寒天培地
(バクトトリプトン(DIFCO社製)10g/l,酵
母エキス(DIFCO社製)5g/l,NaClの10
g/l,バクトアガー(DIFCO社製)15g/l)
にて一夜培養し、形質転換体を得た。この形質転換体よ
り実施例6と同様の方法でプラスミドを抽出、精製し、
このプラスミドをpcNADS2と命名した。
【0056】次に、オリゴヌクレオチドプライマーNS
sm1と部位特異的変異反応用キットMutan−K
(宝酒造社製)を使用し、添付のマニュアルに従って、
プラスミドpcNADS2に部位特異的変異を施し、N
ADS遺伝子の開始コドンATG上にSphI制限酵素
サイトを付加した。即ち、実施例4の方法に従ってプラ
スミドpcNADS2で形質転換したエシェリヒア・コ
リ CJ236(dut1,ung1,thi−1,r
elA1/pCJ105(camr ,F, ):Muta
n−K添付)を使用して、ビエイラらの方法(Viei
ra,J.and Messing,J.(1987)
Methods in Enzymology,15
3,3−11)に従って一本鎖pcNADS2を調製
し、この一本鎖pcNADS2にプライマーNSsm1
をアニーリングさせ、T4DNAポリメラーゼで二本鎖
プラスミドを合成した。この合成プラスミドでエシェリ
ヒア・コリ BMH71−18mutS(Δ(lac−
proAB),supE,thi,mutS215::
Tn10(tetr )/F, (traD36,proA
+ ,lacIq ,lacZΔM15):Mutan−
K添付)を形質転換し、複数の形質転換体を得た。これ
らの形質転換体に保持されるプラスミドのうち、制限酵
素SphIでNADS構造遺伝子の5’末端部分が切断
されることをアガロース電気泳動パターンで確認された
プラスミドをpcNADS2Sとして回収した。
【0057】次に、プラスミドpcNADS2の2μg
をNcoIとSphIで切断し、DNA Blunti
ng Kitを使用して切断末端を平滑化した後、pT
V118NベクターとNADS遺伝子を含む約4.3k
bpのDNAフラグメントを分離し、DNA Liga
tion Kitで環状化し、これを用いて、コンピテ
ント細胞としたエシェリヒア・コリ DH1を形質転換
した。この形質転換体より実施例6で示したのと同様の
方法でプラスミドを抽出・精製し、このプラスミドをp
cNADS3と命名した。
【0058】次に、プラスミドpcNADS3の2μg
を制限酵素PvuIIで切断し、NADS遺伝子とpT
V118Nの一部を含む約1.4kbpのDNAフラグ
メントを分離し、このうち100ngをPvuIIで切
断し、BAPで末端を脱リン酸化したpUC18(宝酒
造社製)100ngと、DNA LigationKi
t(宝酒造社製)で連結させた。これを用いて、コンピ
テント細胞としたエシェリヒア・コリ DH1を形質転
換した。この形質転換体より実施例6で示したのと同様
の方法でプラスミドを抽出・精製し、このプラスミドを
plNADS1と命名した。また、plNADS1を保
持するエシェリヒ・コリ DH1をエシェリヒア・コリ
(Escherichia coli) DH1・pl
NADS1(FERM P−13394)と命名した。
plNADS1の保持するバチラス・ステアロサーモフ
ィラス由来約1.1kbpDNAフラグメントの塩基配
列を図2に、plNADS1の作製手順を図4および図
5に示した。
【0059】
【実施例10】 <plNADS1保持大腸菌の培養とその細胞抽出液の
調製>エシェリヒア・コリ DH1・plNADS1を
50μg/mlのアンピシリン及び100μMのIPT
G(和光純薬社製)を含有したLB液体培地10mlで
37℃、16時間培養し遠心分離(15,000G、1
分、4℃)により集菌し100μlの100mMのTr
is−HCl(pH8.0)を加え、超音波破砕機を用
いて菌体を破砕した後、遠心分離(14,000G、5
分、4℃)し、上清を取得して細胞抽出液とした。同様
に、NADS遺伝子を含まないクローニングベクターp
UC18により形質転換されたエシェリヒア・コリ(E
scherichia coli) DH1・pUC1
8の抽出液も調製した。
【0060】
【実施例11】 <細胞抽出液中のNADS酵素活性の確認>実施例10
で調製したエシェリヒア・コリ DH1・plNADS
1、およびエシェリヒア・コリ DH1・pUC118
の細胞抽出液中のNADS酵素活性を、前記のNADS
酵素活性測定法によって測定した。その結果を表1に示
したもので、その結果、エシェリヒア・コリ DH1・
plNADS1でのNADSの活性発現が確認された。
【0061】
【表1】
【0062】
【発明の効果】NADSのN末端アミノ酸配列に基づい
て合成したオリゴヌクレオチドを使用して、NADS生
産菌株に由来する染色体DNAライブラリーからNAD
S遺伝子の全DNA配列を明確とした新規なNADS遺
伝子を分離したもので、該NADS遺伝子を利用して、
高効率なNADSの生産が可能になった。
【0063】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:1238 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:genomic DNA 起源 生物名:バチラス・ステアロサーモフィラス(Baci
llusstearothermophilus) 株名:H−804 配列の特徴 165−902 P CDS 配列 GCATGCGCTC TTATTTCCGG CTGATGTGTT TCGTGAATGG CGGTCAGCCG CCGCGCGCCG 60 CCGCCCTCTT GTGTTTGACC GCAAGCGGAG AGAACGGTTT GTCCGCAGCC TTTATGCTAT 120 GCTACAATGA GAAATGGAAT CTTTGGAAAA GGAGTCGAGG GCGG ATG CAA GAA AAA 176 Met Gln Glu Lys -1 1 ATT GAC AAA CTC GTG CAA TGG TTG CGT GAC CAA GTC TCA TCA GCC GGT 224 Ile Asp Lys Leu Val Gln Trp Leu Arg Asp Gln Val Ser Ser Ala Gly 5 10 15 TTA AAC GGG GCG GTC GTC GGC ATC AGC GGC GGC ATC GAC TCG GCG GTT 272 Leu Asn Gly Ala Val Val Gly Ile Ser Gly Gly Ile Asp Ser Ala Val 20 25 30 35 GTC GCC CAT TTG ATT AAG CGT GCC TTT CCG GAC GAT TCG CTG GGG CTG 320 Val Ala His Leu Ile Lys Arg Ala Phe Pro Asp Asp Ser Leu Gly Leu 40 45 50 ATC ATG CCT TGC AAA AGC AAT CCG AAA GAT ATG GAA GAT GCG CTG AAA 368 Ile Met Pro Cys Lys Ser Asn Pro Lys Asp Met Glu Asp Ala Leu Lys 55 60 65 GTG GTG AAA AGC TGC GGC ATC CGG CAT TTG GTC ATC GAT TTG ACC GAG 416 Val Val Lys Ser Cys Gly Ile Arg His Leu Val Ile Asp Leu Thr Glu 70 75 80 GCG CAC CGG ACG TTG TTT GGC GCG GTC GAG GCC GAG CTG AAA GCC ATC 464 Ala His Arg Thr Leu Phe Gly Ala Val Glu Ala Glu Leu Lys Ala Ile 85 90 95 GGG GAA TGG AGC GAA GAG CGC GCG CGC CTC GGA GAT GCG AAT ACA AGG 512 Gly Glu Trp Ser Glu Glu Arg Ala Arg Leu Gly Asp Ala Asn Thr Arg 100 105 110 115 GCG CGT TTG CGC ATG ACG ACG TTG TAT GCG GTC GCC AAC AAT TAC GGC 560 Ala Arg Leu Arg Met Thr Thr Leu Tyr Ala Val Ala Asn Asn Tyr Gly 120 125 130 TAT CTC GTC GTC GGT ACG GAC AAC GCC GCC GAA TGG CAT ACG GGC TAC 608 Tyr Leu Val Val Gly Thr Asp Asn Ala Ala Glu Trp His Thr Gly Tyr 135 140 145 TTT ACG AAA TAC GGT GAC GGT GGA GTC GAT TTA GTG CCG CTC ATT CAC 656 Phe Thr Lys Tyr Gly Asp Gly Gly Val Asp Leu Val Pro Leu Ile His 150 155 160 TTT ACA AAA GGC GAA GTG CGC GAA ATG GGC CGT CTG CTC GGC GTC CCG 704 Phe Thr Lys Gly Glu Val Arg Glu Met Gly Arg Leu Leu Gly Val Pro 165 170 175 GAA GAA ATT ATC AAG AAA GCT CCA AGC GCC GGA CTG TGG GAA GGG CAG 752 Glu Glu Ile Ile Lys Lys Ala Pro Ser Ala Gly Leu Trp Glu Gly Gln 180 185 190 195 ACG GAT GAA AGC GAA ATG GGC ACG ACG TAT GAA ATG ATC GAT AAA TAT 800 Thr Asp Glu Ser Glu Met Gly Thr Thr Tyr Glu Met Ile Asp Lys Tyr 200 205 210 TTA AAA GGG GAA GAG ATT CCA GAA CGC GAT CGG AAA ATT ATT GAA CGG 848 Leu Lys Gly Glu Glu Ile Pro Glu Arg Asp Arg Lys Ile Ile Glu Arg 215 220 225 CTT CAT GAA CGT TCG CAT CAT AAA CGG CAG TTG GCG ATT GCG CCG CCG 896 Leu His Glu Arg Ser His His Lys Arg Gln Leu Ala Ile Ala Pro Pro 230 235 240 AAG TTT TAGCTGTCAT CTCGTTGGGT TGAACTGACA GCGATAAACC CCCCGCGTTT 952 Lys Phe 245 GCCGCAAGCT AAACGTAAGG CTGGCTTCAT GCCAGCCTTG GGCGAAGGAA ACCAAGGGGG 1012 GTTTTCCATT GAGATACGCG GTCAGATGGA TCGGCGCGTT GTCGGTCGCC GGATTGCTCG 1072 CCTCATGCAC CAACTACCGG GCGAATGAGG AAGGGGCGCA GCGTTATCAT GATGCGGCGA 1132 GACCGATCGG TTTTTACTCG ACGGAGCGAG GCGACGATTT CCGCTATGGC CGATATGGGA 1192 CGAATGCGCT CAATTATGAC AACCGTTATA TACGGGCGCG CCGCGG 1238
【0064】
【配列表】
配列番号:2 配列の長さ:23 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Other nucleic acid
(合成DNA) 配列の特徴 S CDS 配列 ATG CAA GAA AAA ATT GAT AAA CT 23 Met Gln Glu Lys Ile Asp Lys Leu 1 5
【0065】
【配列表】
配列番号:3 配列の長さ:22 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Other nucleic acid
(合成DNA) 配列 GTCGAGGGCG CATGCAACAA AA 22
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はNADシンセターゼを構成するポリペプ
チドのアミノ酸配列を示す。
【図2】図2はNADシンセターゼを構成するポリペプ
チドのアミノ酸配列をコードするDNAを示す。
【図3】図3は実施例のNADシンセターゼ遺伝子の選
択に使用されたオリゴヌクレオチドプローブの塩基配列
構造を示す。
【図4】図4はプラスミドplNADS1の作製手順の
一部を示す。
【図5】図5は図4に続くプラスミドplNADS1の
作製手順の一部を示す。
【図6】図6はプラスミドplNADS1の制限酵素地
図を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C12R 1:19) (C12N 9/00 (C12N 9/00 C12R 1:19) C12R 1:19) C12N 15/00 A (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) SwissProt/PIR/GeneS eq GenBank/EMBL/DDBJ/G eneSeq BIOSIS/WPI(DIALOG) JICSTファイル(JOIS)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N末端側より図1で表されるアミノ酸配
    列で表されるNADシンセターゼポリペプチドをコード
    することを特徴とするDNA。
  2. 【請求項2】 DNAが、5’末端側より図2で表され
    る塩基配列である請求項第1項記載のDNA。
  3. 【請求項3】 N末端側より図1に表されるアミノ酸配
    列をコードするDNAを保持することを特徴とするプラ
    スミド。
  4. 【請求項4】 プラスミドが、プラスミドplNADS
    1である請求項第3記載のプラスミド。
  5. 【請求項5】 宿主がエシェリヒア(Escheric
    hia)属に属する微生物であって、宿主にとって外来
    性であるN末端側より図1で表されるアミノ酸配列で表
    されるNADシンセターゼポリペプチドをコードするD
    NAを保持することを特徴とする形質転換体。
  6. 【請求項6】 宿主が、エシェリヒア属に属する微生物
    が、エシェリヒア・コリ(Escherichia c
    oli)に属する微生物である請求項5記載の形質転換
    体。
  7. 【請求項7】 形質転換体が、エシェリヒア・コリ(E
    scherichia coli)DH1・plNAD
    S1(受託番号FERM P−13394)である請求
    項第5項記載の形質転換体。
  8. 【請求項8】 N末端側より図1で表されるアミノ酸配
    列で表されるNADシンセターゼポリペプチドをコード
    するDNAを保持する形質転換体を培養して該DNAの
    遺伝情報を発現せしめ、該培養物からNADシンセター
    ゼを採取することを特徴とするNADシンセターゼの製
    造法。
JP01465093A 1993-02-01 1993-02-01 Nadシンセターゼをコードするdna及び該dnaを使用したnadシンセターゼの製造法 Expired - Lifetime JP3318021B2 (ja)

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