JP3358686B2 - 新規なグルタミン酸デヒドロゲナーゼをコードする遺伝子及び該遺伝子を用いたグルタミン酸デヒドロゲナーゼの製造法 - Google Patents
新規なグルタミン酸デヒドロゲナーゼをコードする遺伝子及び該遺伝子を用いたグルタミン酸デヒドロゲナーゼの製造法Info
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Description
ドロゲナーゼをコードする遺伝子及び該遺伝子を用いた
グルタミン酸デヒドロゲナーゼの製造法に関するもので
ある。
物、植物、微生物等に広く存在するが、補酵素特異性に
より3種類に分類されている。補酵素としてNAD+ を
要求する酵素(EC1.4.1.2) は、高等植物、細菌、カビ、
酵母等に存在し、グルタミン酸の分解に関与している。
補酵素としてNAD+ とNADP+ を要求する酵素(EC
1.4.1.3) は、動物、細菌、カビ等に存在するが、ウシ
肝由来のものが最も有名である。また、補酵素としてN
ADP+ を要求する酵素(EC1.4.1.4) は、細菌、酵母、
カビ等に存在し、グルタミン酸の生合成に関与してい
る。
脱アミノ反応および還元的アミノ化反応を利用して、グ
ルタミン酸、アンモニアの測定に利用できる。また、各
種の酵素と共役して、尿素態窒素、クレアチニン、ロイ
シンアミノペプチダーゼ、グルタミン酸オキサロ酢酸ト
ランスアミナーゼの測定に使用することができる。
ーゼは、ウシ肝由来のものが挙げられる。該酵素はNA
D+ とNADP+ を利用できる酵素(EC.1.4.1.3)である
が、活性化剤としてADPを必要とし、ADP非存在下
では安定性に乏しいことも知られている。また、プロテ
ウス(Proteus) 属の酵素、酵母由来の酵素も市販されて
いる。これらはNADP+ 依存性のグルタミン酸デヒド
ロゲナーゼ(EC1.4.1.4) であり、NADP+ を利用する
ため、生体試料中のアンモニア等を測定する際、夾雑反
応が少ない利点がある。しかし、その一方、NADPH
(NADP+ )はNADH(NAD+ )に比して、高価
であるという欠点を持つ。また、近年、調製の手間が不
必要な液状試薬が流通しつつあるが、NADPHはNA
DHに比べ、液状での安定性が著しく劣ることが知られ
ている。
重ねた結果、シュードモナス(Pseudomonas) 属の1種
(シュードモナス・エスピー 433-3(FERMP-14092))がN
AD+(NADH)を補酵素として使用でき、熱安定で
あり、また試薬溶液中で安定性が高く、かつ活性化にA
DPを必要としない新規なグルタミン酸デヒドロゲナー
ゼを生産することが見い出された(特願平6-19448 号、
特願平7-28242 号)。
エスピー 433-3(FERMP-14092) からグルタミン酸デヒド
ロゲナーゼを製造する場合、生産性が低い点などから製
造コストが高くなり、臨床検査薬用酵素の給源としては
問題であった。本発明の目的は、上記の問題点を解決す
るため、遺伝子工学的手法によって、新規グルタミン酸
デヒドロゲナーゼを高純度な形で大量供給し得る手段を
提供することにある。
を達成するため、グルタミン酸デヒドロゲナーゼ生産菌
として、シュードモナス・エスピー 433-3(FERMP-1409
2) を選び、該菌体より抽出した染色体DNAよりグル
タミン酸デヒドロゲナーゼ遺伝子の単離に成功し、その
DNAの全構造を決定した。さらに該グルタミン酸デヒ
ドロゲナーゼを遺伝子工学的手法によって高生産させる
ことに成功し、高純度なグルタミン酸デヒドロゲナーゼ
を安価に大量供給することを可能にした。
ゲナーゼをもたらす配列表・配列番号1に記載されたア
ミノ酸配列、または該アミノ酸配列において、1もしく
は複数のアミノ酸が付加、欠失、もしくは置換されてお
り、且つグルタミン酸デヒドロゲナーゼの酵素活性をも
たらすアミノ酸配列をコードするDNAを含有すること
を特徴とするグルタミン酸デヒドロゲナーゼをコードす
るDNA断片である。
されたアミノ酸配列をコードするDNAとハイブリダイ
ズするDNAを含有することを特徴とするグルタミン酸
デヒドロゲナーゼをコードするDNA断片である。
1に記載されたアミノ酸配列をコードするDNAを含有
するグルタミン酸デヒドロゲナーゼをコードするDNA
断片である。
配列番号1に記載されたアミノ酸配列において、1もし
くは複数のアミノ酸が付加、欠失、もしくは置換されて
おり、且つグルタミン酸デヒドロゲナーゼの酵素活性を
もたらすアミノ酸配列をコードするDNAを含有するグ
ルタミン酸デヒドロゲナーゼをコードするDNA断片で
ある。
2に記載された塩基配列を含有するグルタミン酸デヒド
ロゲナーゼをコードするDNA断片であってもよい。
載のDNA配列に対し、突然変異によって変化させられ
た、グルタミン酸デヒドロゲナーゼ活性を有するポリペ
プチドをコードすることを特徴とするグルタミン酸デヒ
ドロゲナーゼをコードするDNA断片であってもよい。
換えベクターである。
り、微生物またはセル・カルチャーを形質転換したこと
を特徴とする形質転換体である。
し、グルタミン酸デヒドロゲナーゼを生成させ、該グル
タミン酸デヒドロゲナーゼを採取することを特徴とする
グルタミン酸デヒドロゲナーゼの製造法である。
・エスピー 433-3(FERMP-14092) を起源とする。この菌
株を培養する培地としては、使用菌株が資化しうる炭素
源、窒素源、無機物、その他必要な栄養素を適量含有す
るものであれば、合成培地、天然培地いずれも使用でき
る。炭素源としては例えばグルコース、グリセロール等
が使用できる。窒素源としては例えばペプトン類、肉エ
キス、酵母エキス等の窒素含有天然物や塩化アンモニウ
ム、クエン酸アンモニウム等の無機窒素含有化合物が使
用される。無機物としてはリン酸カリウム、リン酸ナト
リウム、硫酸マグネシウム等が使用される。
産誘導物質としてグルタミン酸ナトリウムを培地に添加
しておくことが望ましい。培養は通常、振盪培養あるい
は、通気撹拌培養で行う。培養温度は20〜30℃、好まし
くは25〜30℃、培養pHは6〜9の範囲で、好ましくは
pH7〜8に制御するのがよい。培養期間は通常1〜3
日で菌体内にグルタミン酸デヒドロゲナーゼが生産蓄積
される。
ゲナーゼの精製法は、一般に用いられる精製法を用いれ
ば良い。例えば、抽出法には超音波破砕、ガラスビーズ
やフレンチプレスなどを用いた物理的物理的破砕方法が
用いられる。さらに抽出液については硫安などの塩析法
による粗精製を行った後、DEAEセファロース、CM
ーセファロースなどのイオン交換クロマトグラフィーや
フェニルセファロース、ブチルセファロースなどの疎水
クロマトグラフィー、あるいはゲルろ過等により高純度
に精製することができる。またこれらの方法で得られた
粗酵素液や精製酵素液は、例えばスプレードライや凍結
乾燥により粉末化できる。
S−ポリアクリルアミドゲル電気泳動的に均一なバンド
を示した。
ゼの活性測定法(還元的アミノ化反応)を示す。下記の
反応混液を調製する。 0.1M Tris−HCl緩衝液(pH8.3) 25ml 3.3M NH4 Cl溶液 2ml 0.225M α−ケトグルタル酸溶液 1ml 7.5mM NADH溶液 1ml 上記反応液2.9ml をキュベットにとり、37℃で約5分予
備加温する。次いで酵素溶液0.1ml を加えて反応を開始
し、37℃に制御された分光光度計で340nm の吸光光度変
化を3〜4分間記録し、その初期直線部分から1分間当
たりの吸光度変化を求める。盲検は酵素液の代わりに0.
1M Tris-HCl 緩衝液(pH8.3) を加え、上記同様に操作を
行う。グルタミン酸デヒドロゲナーゼの活性の表示は、
上記条件下で1分間に1μモルのNADHが酸化される
酵素量を1単位(U)とする。
学的性質は以下の通りである。 (1)作用:以下の反応を触媒する。
し特異的である。補酵素としてNAD+ およびNADH
を要求し、NADP+およびNADPHには作用しな
い。 (3)至適作用pH:10.5〜11.5(酸化的脱ア
ミノ反応) (4)pH安定性:pH5〜10(25℃、20時間) (5)至適作用温度:約60℃(酸化的脱アミノ反応) (6)熱安定性:約60℃まで安定(pH8.3,10
分処理) (7)分子量:約280,000(ゲルろ過法) (8)ADPを活性化剤として要求しない。
ゼをコードする遺伝子は、シュードモナス・エスピー 4
33-3(FERMP-14092) 菌体から抽出しても良く、また化学
的に合成することもできる。上記遺伝子配列としては、
例えば配列番号1に記載されたアミノ酸配列、または該
アミノ酸配列において、1もしくは複数のアミノ酸が付
加、欠失もしくは置換されており、且つグルタミン酸デ
ヒドロゲナーゼの酵素活性をもたらすアミノ酸配列をコ
ードするDNA、または該アミノ酸配列をコードするD
NAにハイブリダイズするDNA、または配列番号2に
記載された塩基配列を有するDNA、または配列表番号
2に記載された配列に対し、突然変異により変化させら
れたDNAを挙げることができる。
・エスピー 433-3(FERMP-14092) の染色体DNAを分離
・精製した後、超音波破砕、制限酵素などを用いてDN
Aを切断したものと、リニヤーな発現ベクターとを両D
NAの平滑末端または接着末端部においてDNAリガー
ゼなどにより結合閉環させて組換えベクターとする。得
られた組換えベクターは複製可能な宿主微生物に移入し
た後、ベクターのマーカーとグルタミン酸デヒドロゲナ
ーゼ蛋白質の発現を指標として、スクリーニングして、
該組換えDNAベクターを保持する微生物を得る。グル
タミン酸デヒドロゲナーゼ蛋白質発現のスクリーニング
方法としては、該蛋白質の抗体を用いた抗原抗体反応に
よる方法、直接、該蛋白質の活性を測定する方法、該蛋
白質の欠損変異株を用いた栄養要求性の相補による方法
等を用いることができる。該蛋白質を発現した微生物を
培養し、該培養菌体から該組換えベクターを分離・精製
し、次いで該組換えベクターからグルタミン酸デヒドロ
ゲナーゼ遺伝子を採取すれば良い。
ピー 433-3(FERMP-14092) に由来するDNAは、具体的
に以下のように採取される。すなわち供与微生物を例え
ば液体培地で約1〜3日間撹拌培養して得られた培養物
を遠心分離にて集菌し、次いでこれを溶菌させる事によ
りグルタミン酸デヒドロゲナーゼ遺伝子の含有溶菌物を
調製する事が出来る。溶菌の方法としては、例えばリゾ
チームやβ−グルカナーゼなどの溶菌酵素により処理が
施され、必要に応じてプロテアーゼや他の酵素やラウリ
ル硫酸ナトリウム(SDS)などの界面活性剤が併用さ
れ、更に凍結融解やフレンチプレス処理の様な物理的破
砕方法と組み合わせても良い。
を分離・精製するには、常法に従って、例えばフェノー
ル処理やプロテアーゼ処理による除蛋白処理や、リボヌ
クレアーゼ処理、アルコール沈澱処理などの方法を適宜
組み合わせることにより行う。微生物から分離・精製さ
れたDNAを切断する方法は、例えば超音波処理、制限
酵素処理などにより行うことできるが、好ましくは特定
ヌクレオチド配列に作用するII型制限酵素が適してい
る。
に増殖し得るファージまたはプラスミドから遺伝子組換
え用として構築されたものが適している。ファージとし
ては、例えばエシェリヒア・コリー(Escherichia coli)
を宿主微生物とする場合には、λgt・10 ,λgt・11 など
が使用できる。またプラスミドとしては、例えばエシェ
リヒア・コリーを宿主微生物とした場合、pBR322,pUC1
9 ,pBluescript などが使用できる。このようなベクタ
ーを先に述べたグルタミン酸デヒドロゲナーゼ遺伝子供
与体である微生物DNAの切断に使用した制限酵素で切
断してベクター断片を得る事ができるが、必ずしも該微
生物DNAの切断に使用した制限酵素と同一の制限酵素
を用いる必要はない。微生物DNA断片とベクターDN
A断片とを結合させる方法は、公知のDNAリガーゼを
用いる方法で有れば良く、例えば微生物DNA断片の接
着末端とベクター断片の接着末端とのアニーリングの
後、適当なDNAリガーゼの使用により微生物DNA断
片とベクター断片との組換えベクターを作成する。必要
ならば、アニーリングの後、宿主微生物に移入して生体
内のDNAリガーゼを利用し、組換えベクターを作成す
ることもできる。
定且つ自立的に増殖可能で、且つ外来性遺伝子の形質発
現できる物で有れば良く、一般的にはエシェリヒア・コ
リーW3110 、エシェリヒア・コリーC600、エシェリヒア
・コリーJM109 、エシェリヒア・コリーHB101 などを用
いることができる。
法としては、例えば宿主微生物がエシェリヒア・コリー
属に属する微生物の場合には、カルシウム処理によるコ
ンピテントセル法やエレクトロポレーション法などを用
いることができる。こうして得られた形質転換体である
微生物は栄養培地で培養されることにより、多量のグル
タミン酸デヒドロゲナーゼを安定に生産し得ることを見
いだした。宿主微生物への目的組換えベクター移入の有
無についての選択は、目的とするDNAを保持するベク
ターの薬剤耐性マーカーとグルタミン酸デヒドロゲナー
ゼとを同時に発現する微生物を検索すれば良く、例えば
薬剤耐性マーカーに基づく選択培地で生育し、グルタミ
ン酸デヒドロゲナーゼを生成する微生物を選択すれば良
い。
ドロゲナーゼ遺伝子の塩基配列は、サイエンス(Scienc
e),214,1205〜1210(1981)に記載されたジデオキシ法で
解読し、またグルタミン酸デヒドロゲナーゼのアミノ酸
配列は塩基配列より推定した。このようにして一度選択
されたグルタミン酸デヒドロゲナーゼ遺伝子を保有する
組換えベクターは、形質転換微生物から取り出され、他
の微生物に移入することも容易に実施できる。また、グ
ルタミン酸デヒドロゲナーゼ遺伝子を保持する組換えベ
クターから制限酵素などによりグルタミン酸デヒドロゲ
ナーゼ遺伝子であるDNAを切り出し、これを同様な方
法により切断して得られるベクター断片と結合させて、
宿主微生物に移入する事も容易に実施できる。
は、宿主の栄養生理的性質を考慮して培養条件を選択す
れば良く、通常、多くの場合は液体培養で行うが、工業
的には通気撹拌培養を行うのが有利である。培地の炭素
源としては、微生物の培養に通常用いられる物が広く使
用され得る。宿主微生物が資化可能で有れば良く、例え
ばグルコース、シュークロース、ラクトース、マルトー
ス、フラクトース、糖蜜、ピルビン酸などが使用でき
る。窒素源としては、宿主微生物が利用可能な窒素化合
物で有れば良く、例えばペプトン、肉エキス、カゼイン
加水分解物、大豆粕アルカリ抽出物のような有機窒素化
合物や、硫安、塩安の様な無機窒素化合物が使用でき
る。その他、リン酸塩、炭酸塩、硫酸塩、マグネシウ
ム、カルシウム、カリウム、鉄、マンガン、亜鉛などの
塩類、特定のアミノ酸、特定のビタミンなどが必要に応
じて使用できる。
ン酸デヒドロゲナーゼを生産する範囲で適宜変更し得る
が、エシェリヒア・コリーの場合、好ましくは20〜4
2℃程度である。培養時間は、培養条件により多少変動
するが、グルタミン酸デヒドロゲナーゼが最高収量に達
する時期を見計らって適当時期に培養を終了すれば良
い。培地pHは宿主微生物が発育し、グルタミン酸デヒ
ドロゲナーゼを生産する範囲内で適宜変更し得る。培養
液より菌体を回収する方法は、通常、用いられる方法に
より行えば良く、例えば遠心分離、濾過などによって回
収することができる。培養液中のグルタミン酸デヒドロ
ゲナーゼが菌体外に分泌される場合は、この菌体分離液
を用いれば良く、菌体内に存在する場合は、前述したよ
うな破砕方法によって破砕抽出することができる。この
ようにして得られた抽出液を用いて硫安などの塩析法に
よる粗精製を行った後、DEAEセファロース、CM−
セファロースなどのイオン交換クロマトグラフィーやフ
ェニルセファロース、ブチルセファロースなどの疎水ク
ロマトグラフィー、あるいはゲルろ過等により高純度に
精製することができる。
性を有する蛋白質は、以下に示す性質を有する。 (1)作用:以下の反応を触媒する。
し特異的である。補酵素としてNAD+ およびNADH
を要求し、NADP+およびNADPHには作用しな
い。 (3)至適作用pH:10.5〜11.5(酸化的脱ア
ミノ反応) (4)pH安定性:pH5〜10(25℃、20時間) (5)至適作用温度:約60℃(酸化的脱アミノ反応) (6)熱安定性:約60℃まで安定(pH8.3,10
分処理) (7)分子量:約280,000(ゲルろ過法) (8)ADPを活性化剤として要求しない。
る。参考例1 シュードモナス・エスピー 433-3(FERMP-14092) からの
グルタミン酸デヒドロゲナーゼの製造 グルタミン酸ナトリウム0.6%、ポリペプトン1.0%、酵母
エキス1.O%、グリセロール1.0%を含む培地(pH7.0) 60ml
を 500ml容坂口フラスコに分注し、殺菌(121℃、15分)
した。シュードモナス・エスピー 433-3(FERPM-14092)
をこれに接種し、30℃で 1日培養したものを種培養液と
した。次に、同培地 6リットルを10リットル容ジャーフ
ァーメンターに移し、121 ℃で15分間オートクレーブを
行い、放冷後、種培養液60mlを移し、300rpm、通気量 2
リットル/分、30℃で24時間培養した。この時の培養力
価は8.9U/ml だった。培養終了後、培養液より集菌し、
50mM Tris-HCl 緩衝液(pH7.5) に懸濁した。
行い、上清液を得た。得られた粗酵素液を硫安分画、D
EAE−セファロース CL6B クロマトグラフィー(ファ
ルマシアバイオテク製)、フェニルセファロース CL6B
クロマトグラフィー(ファルマシアバイオテク製)、セ
ファデックスG-200 (ファルマシアバイオテク製)によ
るゲル濾過により比活性300U/mg にまで精製した。活性
収率は33.5% であった。表1に、これまでの精製のまと
めを示す。また表2に上記方法により得られたグルタミ
ン酸デヒドロゲナーゼの理化学的性質を示す。
ミン酸デヒドロゲナーゼの理化学的性質を示す。
色体DNAは、以下の方法で分離した。同菌株を200ml
のLB培地(1.0%バクトトリプトン、0.5%バクトイース
トエキストラクト、1.0%NaCl),pH7.0で30℃,24時間
振盪培養後、遠心分離(8000rpm,10分間)により集菌し
た。 20%シュークロース、50mM Tris-HCl, pH7.6、50mM
EDTAを含んだ溶液 5mlに懸濁し、 0.2mlのリゾチー
ム溶液(5mg/ml)、 0.1mlのRNase溶液(10mg/ml) を
加えて、37℃、15分間保温し、次いで25% SDS溶液0.
1ml 加えた。この溶液に等量のクロロホルム・フェノー
ル (1:1)を加え、撹拌混合し、10,000rpm,3分間の遠心
分離で水層と溶媒層に分離し、水層を分取した。この水
層に2倍量のエタノールを静かに重層し、ガラス棒でゆ
っくり撹拌しながらDNAをガラス棒に巻き付かせて分
離した。これを1mM EDTAを含んだ10mM Tris-HC
l, pH8.0(以下TEと略記)で溶解した。これを等量
のクロロホルム・フェノール溶液で処理後、遠心分離に
より水層を分取し、2倍量のエタノールを加えて、上記
の方法により再度DNAを分離し、2mlのTEで溶解し
た。
有するDNA断片を有する組換えベクターの調製 実施例1で得たDNA20μg を制限酵素Tsp509I (New
England Biolabs,Inc製)で部分分解した後、アガロー
スゲルにて電気泳動後、2〜10kbp の断片を分離回収
し、エタノール沈澱にて濃縮後、TEにて1μg/μl に
なるように再溶解した。このDNA断片 0.4μg と、La
mbda Zap/EcoRI (STRATAGENE製) 1μgとをT4DN
Aリガーゼ(東洋紡製)1ユニットで16℃、12時間反応
させDNAを連結した。GIGAPACK GOLD (STRATAGENE
製)でパッケージングした後、エシェリヒア・コリーXL
I-Blueを形質導入した。
A断片を含有する形質転換体のスクリーニング 実施例2により生じたファージプラークよりグルタミン
酸デヒドロゲナーゼ遺伝子を含有するDNA断片を含む
ファージのスクリーニングは、シュードモナス・エスピ
ー 433-3(FERMP-14092) 由来のグルタミン酸デヒドロゲ
ナーゼに特異的な抗体を用いた酵素免疫テストにより行
った。シュードモナス・エスピー 433-3(FERMP-14092)
由来GTD抗体及び抗体への酵素標識の調製は常法に従
い、以下のように行った。シュードモナス・エスピー 4
33-3(FERMP-14092) 由来グルタミン酸デヒドロゲナーゼ
を免疫した兎の血清10mlをプロテインA−セファロース
CL-6B (ファルマシアバイオテク製)にて精製を行い、
IgG画分を回収した。次いで、このIgG 5.5mgとペ
ルオキダーゼ(東洋紡製)2mg を新ナカネ法によりIg
G−ペルオキシダーゼコンジュゲートを作成した。上記
方法により得られたIgG−ペルオキダーゼコンジュゲ
ートは、0.1ng のグルタミン酸デヒドロゲナーゼ蛋白質
を検出できる感度を有しており、更にエシェリヒア・コ
リー由来のグルタミン酸デヒドロゲナーゼには反応しな
かった。
ゲナーゼ抗体−ペルオキダーゼコンジュゲートを用いた
グルタミン酸デヒドロゲナーゼ遺伝子のスクリーニング
の方法は以下の通りに行った。実施例2で得たファージ
プラークを形成させたプレートは、グルタミン酸デヒド
ロゲナーゼ抗体で被覆したビニールシートにレプリカし
た後、マスタープレートとして保存した。一方、レプリ
カしたビニールシート上のファージに対して、0.1%BSA
を含んだ10mMPBS(2.3mM KH2PO4,7.7mM Na2HPO4 12H2
O,150mM NaCl,pH7.2) にて洗浄し、菌体残渣を除去し
た。このビニールシートを終濃度 1.5μg/mlグルタミン
酸デヒドロゲナーゼ抗体−ペルオキダーゼコンジュゲー
トを含む0.1%BSA、10mMPBSに室温で3時間浸漬し
た。次いで0.1%BSA、 0.05%Tween20、10mMPB
Sにて洗浄し、更に蒸留水にて洗浄を行った後、風乾し
た。この風乾後のビニールシートをペルオキシダーゼ用
の発色基質を含んだゼラチンプレート(3mg/ml 3,3'-5,
5'- テトラメチルベンチジン,10mg/ml ジオクチル・ソ
ジウム・サルフェート,0.4g/ml ゼラチン,50% メタノ
ール,50mMクエン酸緩衝液,pH5.0)上にのせ、緑色に発
色するスポットを検出した。この発色したスポットとマ
スタープレート上のファージプラークの位置とを照合
し、一致するファージプラークーをグルタミン酸デヒド
ロゲナーゼ遺伝子含んだ形質転換株として選択した。
4000個スクリーニングした結果、1個の抗体陽性株を取
得した。この組換えファージを用いてエシェリヒア・コ
リーXLI-Blueを形質導入し、さらにヘルパーファージを
感染させ、組換えファージ中の挿入DNAをプラスミド
状態にし、このプラスミドを抽出した。挿入DNA断片
の大きさは約2.4kbpであった。
名し、その挿入DNA(約2.4kbp)について塩基配列の
決定を行った。pGTD1の制限酵素地図を図1に示
す。種々のサブクローン及びデレーションミュータント
は常法により取得し、ダイデオキシ法により塩基配列を
決定した。決定した塩基配列及びアミノ酸配列を配列表
・配列番号1、2に示した。アミノ酸配列から推定され
る蛋白質の分子量は約49,000であった。
トセルを形質転換後、形質転換体エシェリヒア・コリー
JM109 (pGTD1)を得た。
タミン酸デヒドロゲナーゼの製造 GTD生産培地(2.5%ポリペプトン、2.6%イーストエキ
ストラクト、1.5%ラクトース、0.23% リン酸一カリウ
ム、0.75% リン酸二カリウム)6Lを10L-ジャーファーメ
ンターに分注し、 121℃、20分間オートクレーブを行い
放冷後、別途無菌濾過したアンピシリン(ナカライテス
ク製)及びIPTG(日本精化製)をそれぞれ終濃度0・2mM
,100 μg/mlとなるように加えた。この培地に2×Y
T培地で予め37℃、16時間振盪培養したエシェリヒア・
コリーJM109 (pGTD1)の培養液100ml を接種し、
37℃、24時間通気撹拌培養した。この時の培養力価は50
U/mlだった。培養液6Lを遠心分離にて集菌し、3Lの50mM
リン酸カリウム緩衝液(pH8.0),5mM EDTA・3N
aに懸濁し、ダイノミル破砕後、8,000rpm, 20分間遠心
分離してグルタミン酸デヒドロゲナーゼ粗酵素液を得
た。得られた粗酵素液を硫安分画、 Sephadex G-25によ
る脱塩、DEAE−セファロース CLB6Bクロマトグラフ
ィーにより精製して、グルタミン酸デヒドロゲナーゼ精
製標品を得た。このグルタミン酸デヒドロゲナーゼ精製
標品は、SDS−PAGEで単一のバンドを示し、活性
回収率は56.3% であった。表3にこれまでの精製のまと
めを示す。また表3に上記方法により得られたグルタミ
ン酸デヒドロゲナーゼの理化学的性質を示す。
ルタミン酸デヒドロゲナーゼは野性株であるシュードモ
ナス・エスピー 433-3株(FERMP-14092) 由来のグルタミ
ン酸デヒドロゲナーゼの製造法に比べ、簡便な方法によ
り高収率にグルタミン酸デヒドロゲナーゼを回収するこ
とができる。また表2と表4を比較すれば、本発明のグ
ルタミン酸デヒドロゲナーゼは野性株であるシュードモ
ナス・エスピー 433-3(FERMP-14092) 由来のグルタミン
酸デヒドロゲナーゼより高純度であることが判る。酵素
純度が高ければ夾雑酵素の混入が少ない、臨床検査薬へ
の添加量が減少し、溶状が良くなる等のメリットが大き
い。
ゲナーゼ遺伝子の塩基配列及びアミノ酸配列が明かとな
り、工業的に大量生産ができるようになった。また、本
発明の製法により、野性株により生産されたグルタミン
酸デヒドロゲナーゼに比べ、高純度のグルタミン酸デヒ
ドロゲナーゼを高純度かつ大量に取得することが可能に
なった。
1の制限酵素地図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 グルタミン酸デヒドロゲナーゼをもたら
す配列表・配列番号1に記載されたアミノ酸配列、また
は該アミノ酸配列において、1もしくは複数のアミノ酸
が付加、欠失、もしくは置換されており、且つグルタミ
ン酸デヒドロゲナーゼの酵素活性をもたらすアミノ酸配
列をコードするDNAを含有することを特徴とするグル
タミン酸デヒドロゲナーゼをコードするDNA断片。 - 【請求項2】 配列表・配列番号2に記載された塩基配
列を含有することを特徴とするグルタミン酸デヒドロゲ
ナーゼをコードするDNA断片。 - 【請求項3】 請求項2に記載のDNA断片中のDNA
配列に対し、突然変異によって変化させられた、グルタ
ミン酸デヒドロゲナーゼ活性を有するポリペプチドをコ
ードすることを特徴とするグルタミン酸デヒドロゲナー
ゼをコードするDNA断片。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載され
たDNA断片およびベクターを含有することを特徴とす
る組換えベクター。 - 【請求項5】 ベクターがファージまたはプラスミドで
ある請求項4に記載の組換えベクター。 - 【請求項6】 請求項4に記載された組換えベクターに
より、微生物を形質転換したことを特徴とする形質転換
体。 - 【請求項7】 微生物が大腸菌または酵母である請求項
6記載の形質転換体。 - 【請求項8】 請求項7に記載された形質転換体を栄養
培地で培養し、グルタミン酸デヒドロゲナーゼを生成さ
せ、該グルタミン酸デヒドロゲナーゼを採取することを
特徴とするグルタミン酸デヒドロゲナーゼの製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05445095A JP3358686B2 (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | 新規なグルタミン酸デヒドロゲナーゼをコードする遺伝子及び該遺伝子を用いたグルタミン酸デヒドロゲナーゼの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05445095A JP3358686B2 (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | 新規なグルタミン酸デヒドロゲナーゼをコードする遺伝子及び該遺伝子を用いたグルタミン酸デヒドロゲナーゼの製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08242863A JPH08242863A (ja) | 1996-09-24 |
| JP3358686B2 true JP3358686B2 (ja) | 2002-12-24 |
Family
ID=12971040
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05445095A Expired - Lifetime JP3358686B2 (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | 新規なグルタミン酸デヒドロゲナーゼをコードする遺伝子及び該遺伝子を用いたグルタミン酸デヒドロゲナーゼの製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3358686B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN112725298B (zh) * | 2020-12-31 | 2022-12-06 | 浙江工业大学 | 一种机器学习基因挖掘方法及氨基转位用草铵膦脱氢酶突变体 |
-
1995
- 1995-03-14 JP JP05445095A patent/JP3358686B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
| Title |
|---|
| Current Genetics,Vol.20,p.219−224(1991) |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08242863A (ja) | 1996-09-24 |
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