JP3315725B2 - ウィンドシールドモール - Google Patents
ウィンドシールドモールInfo
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Description
組成物を用いたウィンドシールドモールに関する。さら
に詳しくは、自動車走行時の異音発生の要因とならない
ウィンドシールドモールに関する。
観、ワックスリムーバー性等が優れているところから、
自動車外装部品として広く使用されている。とりわけウ
ィンドシールドモールにおいては、安価かつ装着性に優
れているところから塩化ビニル樹脂の使用が一般的であ
る。
走行時において塩化ビニル樹脂の使用に起因するこすれ
音、きしみ音の発生が問題となり、その改善が求められ
ていた。その対策の一つとして塩化ビニル樹脂の摩擦特
性の改善に着目した方法が特開昭63−175030号
において提案されているが、未だ充分な改善効果を達成
するまでには至っていない。
れた長所をできるだけ生かし、上記改善を達成する方法
について鋭意検討を行った。その結果、通常一般的に使
用されているほとんどの塩化ビニル樹脂組成物は依然と
して上記欠点を有しているが、非常に限られた範囲の物
性を示す塩化ビニル樹脂のみが、上記欠点を改善出来る
ことを知った。
橋塩化ビニル樹脂に液状可塑剤及び熱可塑性ポリウレタ
ンを配合した組成物であって、JISA硬度(23℃)
が85以下、−20℃から30℃の温度範囲で反撥弾性
の最小値を示す温度が10℃以下でかつその反撥弾性の
最小値が20%以上である塩化ビニル樹脂組成物からな
るウィンドシールドモール(本体及び/又はリップ)に
関する。
あるいは塩化ビニルとこれと共重合しうる他のコモノマ
ーとの共重合体であって、無架橋のものである。該共重
合体におけるコモノマーとしては、エチレン、プロピレ
ン、スチレンなどの不飽和炭化水素類、酢酸ビニル、プ
ロピオン酸ビニルのようなビニルエステル類、アクリル
酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル、マ
レイン酸ジエチルのような不飽和カルボン酸のエステ
ル、ビニルメチルエーテルのようなビニルエーテル類、
アクリロニトリルのような不飽和ニトリル類、塩化ビニ
リデンなどを例示することができる。これらは例えば3
0重量%以下、好ましくは20重量%以下の割合で共重
合されていてもよい。又これらのランダム共重合体のほ
かに、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリウレタンの
ようなベースポリマーに塩化ビニルをグラフト重合させ
たものを使用することもできる。
ものを使用できる。
樹脂に適当な可塑剤を所定量配合してJISA硬度(2
3℃)が85以下、好ましくは80〜50、−20℃か
ら30℃の温度範囲で反撥弾性の最小値を示す温度が1
0℃以下、好ましくは0℃以下、より好ましくは−5℃
以下であり、且つその反撥弾性の最小値が20%以上、
好ましくは25%以上の値を示すような組成物とする。
シールドモールの装着性が悪く、また走行時に自動車の
外板の塗装を傷付ける恐れがある。また反撥特性が上記
要件を満たさないものは走行時において異音を発生し易
いので好ましくない。
とする液状可塑剤と、高分子可塑剤である熱可塑性ポリ
ウレタンとが塩化ビニル樹脂の種類に応じ、所定の物性
を示すように選択配合される。
テルジオールにジイソシアネート化合物を反応させて得
られるポリエステルウレタンあるいはポリエーテルジオ
ールにジイソシアネート化合物を反応させて得られるポ
リエーテルウレタンなどが使用できる。上記ジイソシア
ネート成分としてはテトラメチレンジイソシアネート、
ヘキサメチレンジイソシアネートのような脂肪族ジイソ
シアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソ
シアネートのような脂環族ジイソシアネート、4,4’
−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4’−フェ
ニレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシア
ネート、2,6−トリレンジイソシアネート、o,mま
たはp−キシリレンジイソシアネートのような芳香族ジ
イソシアネートなどを挙げることができる。また上記ポ
リエステルジオールとしては、脂肪族ジカルボン酸、例
えば、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン
酸、セバシン酸、ウンデカン酸、ドデカン酸などと、脂
肪族ジオール、例えば1,4−ブタンジオール、1,6
−ヘキサンジオール、1,2−プロパンジオール、1,
3−ブタンジオール、ネオペンチルグリコールなどとか
ら誘導される分子量400〜10000程度のものが好
適に使用される。上記ポリエーテルジオールとしては、
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、
ポリテトラメチレングリコールなどの分子量400〜1
0000程度のものが好適に使用できる。
タレート、ジオクチルフタレート、ジノニルフタレー
ト、ジオクチルアジペート、ジオクチルセバケート、ジ
オクチルアゼラエートなどを挙げることができる。これ
らは各種異性体が存在するがいずれも塩化ビニル樹脂の
種類に応じ、適宜使用することができる。
っても異なるが、通常塩化ビニル樹脂100重量部に対
し、可塑剤50〜200重量部、好ましくは60〜15
0重量部の範囲である。
じ、各種安定剤、顔料、耐候安定剤、酸化防止剤などの
各種添加剤を適当量配合することができる。このような
添加剤の例としてステアリン酸カルシウム、ステアリン
酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、エポキシ化大豆
油、カーボンブラック、フェノール系安定剤、亜リン酸
エステル系安定剤などを挙げることができる。
物をウィンドシールドモール、すなわちウィンドシール
ドモール本体、あるいはウィンドシールドモールのリッ
プあるいはこれら双方に使用するものである。
及び/又はリップ)は、耐候性、耐ワ ックスリムーバー
性、柔軟性、装着性に優れているのみならず、自動車走
行時の異音発生の要因とならない点においてとくに優れ
ている。
クトラン社製、ミラクトランE180MNAT)および
液状可塑剤を 、表1に示す割合で配合した配合組成物を
高速同方向二軸押出機(PCM−30池貝鉄鋼製)で混
練して作成し、硬度、反撥弾性および自動車走行時の異
音等の物性を評価した。結果を表1に示す。
練して分出しシートを作成し、更に熱プレス(温度17
0℃)で測定用試料を作成し、JISK−6301に従
って測定した。
−20℃〜30℃の所定温度の恒温槽に5時間静置した
後直ちにJISK6301に従って反撥弾性を測定し
た。
記塩化ビニル樹脂組成物を用い、軟質塩化ビニル樹脂
(A硬度95)を本体部に用いて組合せたウィンドシー
ルドモールを異型押出で成形し自動車のフロントガラス
の周囲に装着し走行時の異音の発生の有無を調べた。
0) DINP:ジイソノニルフタレート(液状可塑剤) DOZ:ジオクチルアゼラエート(液状可塑剤)
Claims (2)
- 【請求項1】無架橋塩化ビニル樹脂に液状可塑剤及び熱
可塑性ポリウレタンを配合した組成物であって、JIS
A硬度(23℃)が85以下、−20℃から30℃の温
度範囲で反撥弾性の最小値を示す温度が10℃以下でか
つその反撥弾性の最小値が20%以上である塩化ビニル
樹脂組成物からなるウィンドシールドモールリップ。 - 【請求項2】無架橋塩化ビニル樹脂に液状可塑剤及び熱
可塑性ポリウレタンを配合した組成物であって、JIS
A硬度(23℃)が85以下、−20℃から30℃の温
度範囲で反撥弾性の最小値を示す温度が10℃以下でか
つその反撥弾性の最小値が20%以上である塩化ビニル
樹脂組成物からなるウィンドシールドモール本体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21245192A JP3315725B2 (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | ウィンドシールドモール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21245192A JP3315725B2 (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | ウィンドシールドモール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0632958A JPH0632958A (ja) | 1994-02-08 |
JP3315725B2 true JP3315725B2 (ja) | 2002-08-19 |
Family
ID=16622843
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21245192A Expired - Fee Related JP3315725B2 (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | ウィンドシールドモール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3315725B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3663985B2 (ja) * | 1999-08-11 | 2005-06-22 | 三菱化学エムケーブイ株式会社 | 車両ウインドモール用塩化ビニル系樹脂組成物 |
JP2002052926A (ja) * | 2000-08-09 | 2002-02-19 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | 車両用ガラス窓構造 |
-
1992
- 1992-07-17 JP JP21245192A patent/JP3315725B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0632958A (ja) | 1994-02-08 |
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