JP3315725B2 - ウィンドシールドモール - Google Patents

ウィンドシールドモール

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特定の塩化ビニル樹脂
組成物を用いたウィンドシールドモールに関する。さら
に詳しくは、自動車走行時の異音発生の要因とならない
ウィンドシールドモールに関する。
【0002】
【従来の技術】塩化ビニル樹脂は、柔軟性、耐候性、外
観、ワックスリムーバー性等が優れているところから、
自動車外装部品として広く使用されている。とりわけウ
ィンドシールドモールにおいては、安価かつ装着性に優
れているところから塩化ビニル樹脂の使用が一般的であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、自動車
走行時において塩化ビニル樹脂の使用に起因するこすれ
音、きしみ音の発生が問題となり、その改善が求められ
ていた。その対策の一つとして塩化ビニル樹脂の摩擦特
性の改善に着目した方法が特開昭63−175030号
において提案されているが、未だ充分な改善効果を達成
するまでには至っていない。
【0004】本発明者らは、塩化ビニル樹脂の有する優
れた長所をできるだけ生かし、上記改善を達成する方法
について鋭意検討を行った。その結果、通常一般的に使
用されているほとんどの塩化ビニル樹脂組成物は依然と
して上記欠点を有しているが、非常に限られた範囲の物
性を示す塩化ビニル樹脂のみが、上記欠点を改善出来る
ことを知った。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、無架
塩化ビニル樹脂に液状可塑剤及び熱可塑性ポリウレタ
ンを配合した組成物であって、JISA硬度(23℃)
が85以下、−20℃から30℃の温度範囲で反撥弾性
の最小値を示す温度が10℃以下でかつその反撥弾性の
最小値が20%以上である塩化ビニル樹脂組成物からな
るウィンドシールドモール(本体及び/又はリップ)
関する。
【0006】塩化ビニル樹脂は塩化ビニルの単独重合体
あるいは塩化ビニルとこれと共重合しうる他のコモノマ
ーとの共重合体であって、無架橋のものである。該共重
合体におけるコモノマーとしては、エチレン、プロピレ
ン、スチレンなどの不飽和炭化水素類、酢酸ビニル、プ
ロピオン酸ビニルのようなビニルエステル類、アクリル
酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル、マ
レイン酸ジエチルのような不飽和カルボン酸のエステ
ル、ビニルメチルエーテルのようなビニルエーテル類、
アクリロニトリルのような不飽和ニトリル類、塩化ビニ
リデンなどを例示することができる。これらは例えば3
0重量%以下、好ましくは20重量%以下の割合で共重
合されていてもよい。又これらのランダム共重合体のほ
かに、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリウレタンの
ようなベースポリマーに塩化ビニルをグラフト重合させ
たものを使用することもできる。
【0007】塩化ビニル樹脂としては、通常グレードの
ものを使用できる。
【0008】本発明においては、このような塩化ビニル
樹脂に適当な可塑剤を所定量配合してJISA硬度(2
3℃)が85以下、好ましくは80〜50、−20℃か
ら30℃の温度範囲で反撥弾性の最小値を示す温度が1
0℃以下、好ましくは0℃以下、より好ましくは−5℃
以下であり、且つその反撥弾性の最小値が20%以上、
好ましくは25%以上の値を示すような組成物とする。
【0009】硬度が上記範囲より大きいものはウィンド
シールドモール装着性が悪く、また走行時に自動車の
外板の塗装を傷付ける恐れがある。また反撥特性が上記
要件を満たさないものは走行時において異音を発生し易
いので好ましくない。
【0010】可塑剤としては、各種エステル類を代表例
とする液状可塑剤と、高分子可塑剤である熱可塑性ポリ
ウレタンとが塩化ビニル樹脂の種類に応じ、所定の物性
を示すように選択配合される。
【0011】熱可塑性ポリウレタンとしては、ポリエス
テルジオールにジイソシアネート化合物を反応させて得
られるポリエステルウレタンあるいはポリエーテルジオ
ールにジイソシアネート化合物を反応させて得られるポ
リエーテルウレタンなどが使用できる。上記ジイソシア
ネート成分としてはテトラメチレンジイソシアネート、
ヘキサメチレンジイソシアネートのような脂肪族ジイソ
シアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソ
シアネートのような脂環族ジイソシアネート、4,4’
−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4’−フェ
ニレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシア
ネート、2,6−トリレンジイソシアネート、o,mま
たはp−キシリレンジイソシアネートのような芳香族ジ
イソシアネートなどを挙げることができる。また上記ポ
リエステルジオールとしては、脂肪族ジカルボン酸、例
えば、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン
酸、セバシン酸、ウンデカン酸、ドデカン酸などと、脂
肪族ジオール、例えば1,4−ブタンジオール、1,6
−ヘキサンジオール、1,2−プロパンジオール、1,
3−ブタンジオール、ネオペンチルグリコールなどとか
ら誘導される分子量400〜10000程度のものが好
適に使用される。上記ポリエーテルジオールとしては、
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、
ポリテトラメチレングリコールなどの分子量400〜1
0000程度のものが好適に使用できる。
【0012】液状可塑剤の具体例としては、ジブチルフ
タレート、ジオクチルフタレート、ジノニルフタレー
ト、ジオクチルアジペート、ジオクチルセバケート、ジ
オクチルアゼラエートなどを挙げることができる。これ
らは各種異性体が存在するがいずれも塩化ビニル樹脂の
種類に応じ、適宜使用することができる。
【0013】このような可塑剤の配合量はその種類によ
っても異なるが、通常塩化ビニル樹脂100重量部に対
し、可塑剤50〜200重量部、好ましくは60〜15
0重量部の範囲である。
【0014】上記塩化ビニル樹脂組成物には必要に応
じ、各種安定剤、顔料、耐候安定剤、酸化防止剤などの
各種添加剤を適当量配合することができる。このような
添加剤の例としてステアリン酸カルシウム、ステアリン
酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、エポキシ化大豆
油、カーボンブラックフェノール系安定剤、亜リン酸
エステル系安定剤などを挙げることができる。
【0015】本発明は、このような塩化ビニル樹脂組成
をウィンドシールドモール、すなわちウィンドシール
ドモール本体、あるいはウィンドシールドモールのリッ
プあるいはこれら双方に使用するものである。
【0016】
【発明の効果】本発明のウィンドシールドモール(本体
及び/又はリップ)は、耐候性、耐ワ ックスリムーバー
性、柔軟性、装着性に優れているのみならず、自動車走
行時の異音発生の要因とならない点においてとくに優れ
ている。
【0017】
【実施例】[実施例1、比較例1〜2]塩化ビニル樹脂に熱可塑性ポリウレタン樹脂(日本ミラ
クトラン社製、ミラクトランE180MNAT)および
液状可塑剤を 、表1に示す割合で配合した配合組成物を
高速同方向二軸押出機(PCM−30池貝鉄鋼製)で混
練して作成し、硬度、反撥弾性および自動車走行時の異
音等の物性を評価した。結果を表1に示す。
【0018】なお物性の測定は下記の方法によった。 (1)硬度(JISA) 塩化ビニル樹脂と可塑剤の組成物を6インチロールで混
練して分出しシートを作成し、更に熱プレス(温度17
0℃)で測定用試料を作成し、JISK−6301に従
って測定した。
【0019】(2)反撥弾性 硬度(JISA)と同様にして作成した測定用試料を、
−20℃〜30℃の所定温度の恒温槽に5時間静置した
後直ちにJISK6301に従って反撥弾性を測定し
た。
【0020】(3)走行時の異音 自動車の外板の塗装面に接触する部分即ちリップ部に上
記塩化ビニル樹脂組成物を用い、軟質塩化ビニル樹脂
(A硬度95)を本体部に用いて組合せたウィンドシー
ルドモールを異型押出で成形し自動車のフロントガラス
の周囲に装着し走行時の異音の発生の有無を調べた。
【0021】
【表1】 (注)PVC:塩化ビニル樹脂(数平均重合度 130
0) DINP:ジイソノニルフタレート(液状可塑剤) DOZ:ジオクチルアゼラエート(液状可塑剤)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 1/00 - 1/20 C08L 27/06 C08L 75/04 - 75/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無架橋塩化ビニル樹脂に液状可塑剤及び熱
    可塑性ポリウレタンを配合した組成物であって、JIS
    A硬度(23℃)が85以下、−20℃から30℃の温
    度範囲で反撥弾性の最小値を示す温度が10℃以下でか
    つその反撥弾性の最小値が20%以上である塩化ビニル
    樹脂組成物からなるウィンドシールドモールリップ
  2. 【請求項2】無架橋塩化ビニル樹脂に液状可塑剤及び熱
    可塑性ポリウレタンを配合した組成物であって、JIS
    A硬度(23℃)が85以下、−20℃から30℃の温
    度範囲で反撥弾性の最小値を示す温度が10℃以下でか
    つその反撥弾性の最小値が20%以上である塩化ビニル
    樹脂組成物からなるウィンドシールドモール本体
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