JPH0632958A - 自動車用外装部品 - Google Patents
自動車用外装部品Info
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- JPH0632958A JPH0632958A JP21245192A JP21245192A JPH0632958A JP H0632958 A JPH0632958 A JP H0632958A JP 21245192 A JP21245192 A JP 21245192A JP 21245192 A JP21245192 A JP 21245192A JP H0632958 A JPH0632958 A JP H0632958A
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Abstract
ー性等に優れ、かつ自動車走行時において異音の発生が
なく、ウィンドシールドモール本体やリップ等自動車用
外装部品材料に適した塩化ビニル樹脂組成物の提供。 【構成】 塩化ビニル樹脂を主成分とし、JISA硬度
(23℃)が85以下、−20℃から30℃の温度範囲
で反撥弾性の最小値を示す温度が10℃以下でかつその
反撥弾性の最小値が20%以上である塩化ビニル樹脂組
成物からなる自動車用外装部品。
Description
組成物を用いた自動車外装部品に関する。さらに詳しく
は、自動車走行時の異音発生の要因とならない自動車外
装部品に関する。
観、ワックスリムーバー性等が優れているところから、
自動車外装部品として広く使用されている。とりわけウ
ィンドシールドモールにおいては、安価かつ装着性に優
れているところから塩化ビニル樹脂の使用が一般的であ
る。
車走行時において塩化ビニル樹脂の使用に起因するこす
れ音、きしみ音の発生が問題となり、その改善が求めら
れていた。その対策の一つとして塩化ビニル樹脂の摩擦
特性の改善に着目した方法が特開昭63−175030
号において提案されているが、未だ充分な改善効果を達
成するまでには至っていない。
れた長所をできるだけ生かし、上記改善を達成する方法
について鋭意検討を行った。その結果、通常一般的に使
用されているほとんどの塩化ビニル樹脂組成物は依然と
して上記欠点を有しているが、非常に限られた範囲の物
性を示す塩化ビニル樹脂のみが、上記欠点を改善出来る
ことを知った。
ニル樹脂を主成分とし、JISA硬度(23℃)が85
以下、−20℃から30℃の温度範囲で反撥弾性の最小
値を示す温度が10℃以下でかつその反撥弾性の最小値
が20%以上である塩化ビニル樹脂組成物からなる自動
車用外装部品に関する。
脂と可塑剤の組合せにおいて、それぞれの種類及び配合
割合を適宜選択することにより、硬度及び反撥特性を上
記性状に合致する塩化ビニル樹脂組成物を得ることがで
きる。例えば、分子量の大きい塩化ビニル樹脂と通常の
液状可塑剤を配合する方法、通常の塩化ビニル樹脂にポ
リウレタンのような高分子可塑剤と液状可塑剤を併用配
合する方法などを例示することができる。
あるいは塩化ビニルとこれと共重合しうる他のコモノマ
ーとの共重合体である。該共重合体におけるコモノマー
としては、エチレン、プロピレン、スチレンなどの不飽
和炭化水素類、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルのよう
なビニルエステル類、アクリル酸メチル、アクリル酸エ
チル、メタクリル酸メチル、マレイン酸ジエチルのよう
な不飽和カルボン酸のエステル、ビニルメチルエーテル
のようなビニルエーテル類、アクリロニトリルのような
不飽和ニトリル類、塩化ビニリデンなどを例示すること
ができる。これらは例えば30重量%以下、好ましくは
20重量%以下の割合で共重合されていてもよい。又こ
れらのランダム共重合体のほかに、エチレン・酢酸ビニ
ル共重合体、ポリウレタンのようなベースポリマーに塩
化ビニルをグラフト重合させたものを使用することもで
きる。
配合する場合には通常グレードのものを使用できるが、
液状可塑剤のみを配合する場合には数平均重合度が20
00以上、とくに2500以上のものを用いるのが好ま
しい。
樹脂に適当な可塑剤を所定量配合してJISA硬度(2
3℃)が85以下、好ましくは80〜50、−20℃か
ら30℃の温度範囲で反撥弾性の最小値を示す温度が1
0℃以下、好ましくは0℃以下、より好ましくは−5℃
以下であり、かつその反撥弾性の最小値が20%以上、
好ましくは25%以上の値を示すような組成物とする。
シールドモールなどにおいて装着性が悪く、また走行時
に自動車の外板の塗装を傷付ける恐れがある。また反撥
特性が上記要件を満たさないものは走行時において異音
を発生し易いので好ましくない。
うな高分子あるいは各種エステル類を代表例とする液状
可塑剤が塩化ビニル樹脂の種類に応じ、所定の物性を示
すように選択配合される。
テルジオールにジイソシアネート化合物を反応させて得
られるポリエステルウレタンあるいはポリエーテルジオ
ールにジイソシアネート化合物を反応させて得られるポ
リエーテルウレタンなどが使用できる。上記ジイソシア
ネート成分としてはテトラメチレンジイソシアネート、
ヘキサメチレンジイソシアネートのような脂肪族ジイソ
シアネート、4,4′−ジシクロヘキシルメタンジイソ
シアネートのような脂環族ジイソシアネート、4,4′
−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4′−フェ
ニレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシア
ネート、2,6−トリレンジイソシアネート、o,mま
たはp−キシリレンジイソシアネートのような芳香族ジ
イソシアネートなどを挙げることができる。また上記ポ
リエステルジオールとしては、脂肪族ジカルボン酸、例
えば、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン
酸、セバシン酸、ウンデカン酸、ドデカン酸などと、脂
肪族ジオール、例えば1.4−ブタンジオール、1,6
−ヘキサンジオール、1,2−プロパンジオール、1,
3−ブタンジオール、ネオペンチルグリコールなどとか
ら誘導される分子量400〜10000程度のものが好
適に使用される。上記ポリエーテルジオールとしては、
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、
ポリテトラメチレングリコールなどの分子量400〜1
0000程度のものが好適に使用できる。
タレート、ジオクチルフタレート、ジノニルフタレー
ト、ジノニルフタレート、ジオクチルアジペート、ジオ
クチルセバケート、ジオクチルアゼラエートなどを挙げ
ることができる。これらは各種異性体が存在するがいず
れも塩化ビニル樹脂の種類に応じ、適宜使用することが
できる。
が、通常塩化ビニル樹脂100重量部に対し、可塑剤5
0〜200重量部、好ましくは60〜150重量部の範
囲である。
じ、各種安定剤、顔料、耐候安定剤、酸化防止剤などの
各種添加剤を適当量配合することができる。このような
添加剤の例としてステアリン酸カルシウム、ステアリン
酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、エポキシ化大豆
油、カーボンブラックフェノール系安定剤、亜リン酸エ
ステル系安定剤などを挙げることができる。
車外装部品、例えばウィンドシールドモール本体及び/
又はリップ、ウィンドシールドモールコーナー、バンパ
ーモール、サイドモール、ドアウィンド水切、グラスラ
ンチャンネル、ウェザーストリップなどに使用できる。
ワックスリムーバー性、柔軟性に優れているのみなら
ず、特定の硬度および反撥弾性特性を持たせたことによ
り、ウィンドシールドモール及び/又はそのリップに使
用した場合に自動車走行時の異音発生の要因とならない
点においてとくに優れている。
す可塑剤とを、表1に示す割合で配合した配合組成物を
高速同方向二軸押出機(PCM−30池貝鉄工製)で混
練して作成し、硬度、反撥弾性および走行時の異音等の
物性を評価した。結果を表1に示す。
練して分出しシートを作成し、更に熱プレス(温度17
0℃)で測定用試料を作成し、JISK−6301に従
って測定した。
−20℃〜23℃の所定温度の恒温槽に5時間静置した
後直ちにJISK6301に従って反撥弾性を測定し
た。
記塩化ビニル樹脂組成物を用い、軟質塩化ビニル樹脂
(A硬度95)を本体部に用いて組合せたウィンドシー
ルドモールを異形押出で成形し自動車のフロントガラス
の周囲に装着し走行時の異音の発生の有無を調べた。
リウレタン樹脂(日本ミラクトラン社製、ミラクトラン
E180MNAT)および可塑剤を表2に示す割合で配
合して塩化ビニル樹脂組成物を調製し、実施例1と同様
にして物性を評価を行った。結果を表1に併せて示す。
0) PVC−2:塩化ビニル樹脂(数平均重合度 1300) DINP :ジイソノニルフタレート(液状可塑剤) DOZ :ジオクチルアゼラエート(液状可塑剤)
Claims (4)
- 【請求項1】 塩化ビニル樹脂を主成分とし、JISA
硬度(23℃)が85以下、−20℃から30℃の温度
範囲で反撥弾性の最小値を示す温度が10℃以下でかつ
その反撥弾性の最小値が20%以上である塩化ビニル樹
脂組成物からなる自動車用外装部品。 - 【請求項2】 塩化ビニル樹脂として数平均重合度20
00以上のものを用いる請求項1の自動車用外装部品。 - 【請求項3】 熱可塑性ポリウレタンを配合した塩化ビ
ニル樹脂組成物を用いる請求項1又は2記載の自動車用
外装部品。 - 【請求項4】 ウィンドシールドモール本体及び/又は
リップである請求項1乃至3のいずれかに記載の自動車
用外装部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21245192A JP3315725B2 (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | ウィンドシールドモール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21245192A JP3315725B2 (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | ウィンドシールドモール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0632958A true JPH0632958A (ja) | 1994-02-08 |
JP3315725B2 JP3315725B2 (ja) | 2002-08-19 |
Family
ID=16622843
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21245192A Expired - Fee Related JP3315725B2 (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | ウィンドシールドモール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3315725B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001047857A (ja) * | 1999-08-11 | 2001-02-20 | Mitsubishi Chem Mkv Co | 車両ウインドモール用塩化ビニル系樹脂組成物 |
JP2002052926A (ja) * | 2000-08-09 | 2002-02-19 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | 車両用ガラス窓構造 |
-
1992
- 1992-07-17 JP JP21245192A patent/JP3315725B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2001047857A (ja) * | 1999-08-11 | 2001-02-20 | Mitsubishi Chem Mkv Co | 車両ウインドモール用塩化ビニル系樹脂組成物 |
JP2002052926A (ja) * | 2000-08-09 | 2002-02-19 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | 車両用ガラス窓構造 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3315725B2 (ja) | 2002-08-19 |
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