JPH0632958A - 自動車用外装部品 - Google Patents

自動車用外装部品

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JPH0632958A
JPH0632958A JP21245192A JP21245192A JPH0632958A JP H0632958 A JPH0632958 A JP H0632958A JP 21245192 A JP21245192 A JP 21245192A JP 21245192 A JP21245192 A JP 21245192A JP H0632958 A JPH0632958 A JP H0632958A
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vinyl chloride
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Yoichi Araya
洋一 新家
Seiichi Tada
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Dow Mitsui Polychemicals Co Ltd
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Du Pont Mitsui Polychemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 柔軟性、耐候性、外観及びワックスリムーバ
ー性等に優れ、かつ自動車走行時において異音の発生が
なく、ウィンドシールドモール本体やリップ等自動車用
外装部品材料に適した塩化ビニル樹脂組成物の提供。 【構成】 塩化ビニル樹脂を主成分とし、JISA硬度
(23℃)が85以下、−20℃から30℃の温度範囲
で反撥弾性の最小値を示す温度が10℃以下でかつその
反撥弾性の最小値が20%以上である塩化ビニル樹脂組
成物からなる自動車用外装部品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特定の塩化ビニル樹脂
組成物を用いた自動車外装部品に関する。さらに詳しく
は、自動車走行時の異音発生の要因とならない自動車外
装部品に関する。
【0002】
【従来の技術】塩化ビニル樹脂は、柔軟性、耐候性、外
観、ワックスリムーバー性等が優れているところから、
自動車外装部品として広く使用されている。とりわけウ
ィンドシールドモールにおいては、安価かつ装着性に優
れているところから塩化ビニル樹脂の使用が一般的であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、自動
車走行時において塩化ビニル樹脂の使用に起因するこす
れ音、きしみ音の発生が問題となり、その改善が求めら
れていた。その対策の一つとして塩化ビニル樹脂の摩擦
特性の改善に着目した方法が特開昭63−175030
号において提案されているが、未だ充分な改善効果を達
成するまでには至っていない。
【0004】本発明者らは、塩化ビニル樹脂の有する優
れた長所をできるだけ生かし、上記改善を達成する方法
について鋭意検討を行った。その結果、通常一般的に使
用されているほとんどの塩化ビニル樹脂組成物は依然と
して上記欠点を有しているが、非常に限られた範囲の物
性を示す塩化ビニル樹脂のみが、上記欠点を改善出来る
ことを知った。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は塩化ビ
ニル樹脂を主成分とし、JISA硬度(23℃)が85
以下、−20℃から30℃の温度範囲で反撥弾性の最小
値を示す温度が10℃以下でかつその反撥弾性の最小値
が20%以上である塩化ビニル樹脂組成物からなる自動
車用外装部品に関する。
【0006】本発明においては、一般には塩化ビニル樹
脂と可塑剤の組合せにおいて、それぞれの種類及び配合
割合を適宜選択することにより、硬度及び反撥特性を上
記性状に合致する塩化ビニル樹脂組成物を得ることがで
きる。例えば、分子量の大きい塩化ビニル樹脂と通常の
液状可塑剤を配合する方法、通常の塩化ビニル樹脂にポ
リウレタンのような高分子可塑剤と液状可塑剤を併用配
合する方法などを例示することができる。
【0007】塩化ビニル樹脂は塩化ビニルの単独重合体
あるいは塩化ビニルとこれと共重合しうる他のコモノマ
ーとの共重合体である。該共重合体におけるコモノマー
としては、エチレン、プロピレン、スチレンなどの不飽
和炭化水素類、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルのよう
なビニルエステル類、アクリル酸メチル、アクリル酸エ
チル、メタクリル酸メチル、マレイン酸ジエチルのよう
な不飽和カルボン酸のエステル、ビニルメチルエーテル
のようなビニルエーテル類、アクリロニトリルのような
不飽和ニトリル類、塩化ビニリデンなどを例示すること
ができる。これらは例えば30重量%以下、好ましくは
20重量%以下の割合で共重合されていてもよい。又こ
れらのランダム共重合体のほかに、エチレン・酢酸ビニ
ル共重合体、ポリウレタンのようなベースポリマーに塩
化ビニルをグラフト重合させたものを使用することもで
きる。
【0008】塩化ビニル樹脂としては、高分子可塑剤を
配合する場合には通常グレードのものを使用できるが、
液状可塑剤のみを配合する場合には数平均重合度が20
00以上、とくに2500以上のものを用いるのが好ま
しい。
【0009】本発明においては、このような塩化ビニル
樹脂に適当な可塑剤を所定量配合してJISA硬度(2
3℃)が85以下、好ましくは80〜50、−20℃か
ら30℃の温度範囲で反撥弾性の最小値を示す温度が1
0℃以下、好ましくは0℃以下、より好ましくは−5℃
以下であり、かつその反撥弾性の最小値が20%以上、
好ましくは25%以上の値を示すような組成物とする。
【0010】硬度が上記範囲より大きいものはウィンド
シールドモールなどにおいて装着性が悪く、また走行時
に自動車の外板の塗装を傷付ける恐れがある。また反撥
特性が上記要件を満たさないものは走行時において異音
を発生し易いので好ましくない。
【0011】可塑剤としては熱可塑性ポリウレタンのよ
うな高分子あるいは各種エステル類を代表例とする液状
可塑剤が塩化ビニル樹脂の種類に応じ、所定の物性を示
すように選択配合される。
【0012】熱可塑性ポリウレタンとしては、ポリエス
テルジオールにジイソシアネート化合物を反応させて得
られるポリエステルウレタンあるいはポリエーテルジオ
ールにジイソシアネート化合物を反応させて得られるポ
リエーテルウレタンなどが使用できる。上記ジイソシア
ネート成分としてはテトラメチレンジイソシアネート、
ヘキサメチレンジイソシアネートのような脂肪族ジイソ
シアネート、4,4′−ジシクロヘキシルメタンジイソ
シアネートのような脂環族ジイソシアネート、4,4′
−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4′−フェ
ニレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシア
ネート、2,6−トリレンジイソシアネート、o,mま
たはp−キシリレンジイソシアネートのような芳香族ジ
イソシアネートなどを挙げることができる。また上記ポ
リエステルジオールとしては、脂肪族ジカルボン酸、例
えば、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン
酸、セバシン酸、ウンデカン酸、ドデカン酸などと、脂
肪族ジオール、例えば1.4−ブタンジオール、1,6
−ヘキサンジオール、1,2−プロパンジオール、1,
3−ブタンジオール、ネオペンチルグリコールなどとか
ら誘導される分子量400〜10000程度のものが好
適に使用される。上記ポリエーテルジオールとしては、
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、
ポリテトラメチレングリコールなどの分子量400〜1
0000程度のものが好適に使用できる。
【0013】液状可塑剤の具体例としては、ジブチルフ
タレート、ジオクチルフタレート、ジノニルフタレー
ト、ジノニルフタレート、ジオクチルアジペート、ジオ
クチルセバケート、ジオクチルアゼラエートなどを挙げ
ることができる。これらは各種異性体が存在するがいず
れも塩化ビニル樹脂の種類に応じ、適宜使用することが
できる。
【0014】このような可塑剤の種類によっても異なる
が、通常塩化ビニル樹脂100重量部に対し、可塑剤5
0〜200重量部、好ましくは60〜150重量部の範
囲である。
【0015】上記塩化ビニル樹脂組成物には必要に応
じ、各種安定剤、顔料、耐候安定剤、酸化防止剤などの
各種添加剤を適当量配合することができる。このような
添加剤の例としてステアリン酸カルシウム、ステアリン
酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、エポキシ化大豆
油、カーボンブラックフェノール系安定剤、亜リン酸エ
ステル系安定剤などを挙げることができる。
【0016】このような塩化ビニル樹脂組成物は、自動
車外装部品、例えばウィンドシールドモール本体及び/
又はリップ、ウィンドシールドモールコーナー、バンパ
ーモール、サイドモール、ドアウィンド水切、グラスラ
ンチャンネル、ウェザーストリップなどに使用できる。
【0017】
【発明の効果】本発明の自動車外装部品は、耐候性、耐
ワックスリムーバー性、柔軟性に優れているのみなら
ず、特定の硬度および反撥弾性特性を持たせたことによ
り、ウィンドシールドモール及び/又はそのリップに使
用した場合に自動車走行時の異音発生の要因とならない
点においてとくに優れている。
【0018】
【実施例】
[実施例1、比較例1〜2]塩化ビニル樹脂と表1に示
す可塑剤とを、表1に示す割合で配合した配合組成物を
高速同方向二軸押出機(PCM−30池貝鉄工製)で混
練して作成し、硬度、反撥弾性および走行時の異音等の
物性を評価した。結果を表1に示す。
【0019】なお物性の測定は下記の方法によった。 (1)硬度(JISA) 塩化ビニル樹脂と可塑剤の組成物を6インチロールで混
練して分出しシートを作成し、更に熱プレス(温度17
0℃)で測定用試料を作成し、JISK−6301に従
って測定した。
【0020】(2)反撥弾性 硬度(JISA)と同様にして作成した測定用試料を、
−20℃〜23℃の所定温度の恒温槽に5時間静置した
後直ちにJISK6301に従って反撥弾性を測定し
た。
【0021】(3)走行時の異音 自動車の外板の塗装面に接触する部分即ちリップ部に上
記塩化ビニル樹脂組成物を用い、軟質塩化ビニル樹脂
(A硬度95)を本体部に用いて組合せたウィンドシー
ルドモールを異形押出で成形し自動車のフロントガラス
の周囲に装着し走行時の異音の発生の有無を調べた。
【0022】[実施例2]塩化ビニル樹脂に熱可塑性ポ
リウレタン樹脂(日本ミラクトラン社製、ミラクトラン
E180MNAT)および可塑剤を表2に示す割合で配
合して塩化ビニル樹脂組成物を調製し、実施例1と同様
にして物性を評価を行った。結果を表1に併せて示す。
【0023】
【表1】 (注)PVC−1:塩化ビニル樹脂(数平均重合度 280
0) PVC−2:塩化ビニル樹脂(数平均重合度 1300) DINP :ジイソノニルフタレート(液状可塑剤) DOZ :ジオクチルアゼラエート(液状可塑剤)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ビニル樹脂を主成分とし、JISA
    硬度(23℃)が85以下、−20℃から30℃の温度
    範囲で反撥弾性の最小値を示す温度が10℃以下でかつ
    その反撥弾性の最小値が20%以上である塩化ビニル樹
    脂組成物からなる自動車用外装部品。
  2. 【請求項2】 塩化ビニル樹脂として数平均重合度20
    00以上のものを用いる請求項1の自動車用外装部品。
  3. 【請求項3】 熱可塑性ポリウレタンを配合した塩化ビ
    ニル樹脂組成物を用いる請求項1又は2記載の自動車用
    外装部品。
  4. 【請求項4】 ウィンドシールドモール本体及び/又は
    リップである請求項1乃至3のいずれかに記載の自動車
    用外装部品。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001047857A (ja) * 1999-08-11 2001-02-20 Mitsubishi Chem Mkv Co 車両ウインドモール用塩化ビニル系樹脂組成物
JP2002052926A (ja) * 2000-08-09 2002-02-19 Nippon Sheet Glass Co Ltd 車両用ガラス窓構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001047857A (ja) * 1999-08-11 2001-02-20 Mitsubishi Chem Mkv Co 車両ウインドモール用塩化ビニル系樹脂組成物
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