JP3508226B2 - ポリ塩化ビニル系樹脂組成物および成形品 - Google Patents

ポリ塩化ビニル系樹脂組成物および成形品

Info

Publication number
JP3508226B2
JP3508226B2 JP20528794A JP20528794A JP3508226B2 JP 3508226 B2 JP3508226 B2 JP 3508226B2 JP 20528794 A JP20528794 A JP 20528794A JP 20528794 A JP20528794 A JP 20528794A JP 3508226 B2 JP3508226 B2 JP 3508226B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin composition
polyvinyl chloride
pvc
chloride resin
particles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP20528794A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0867792A (ja
Inventor
信之 豊増
富士雄 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tosoh Corp filed Critical Tosoh Corp
Priority to JP20528794A priority Critical patent/JP3508226B2/ja
Publication of JPH0867792A publication Critical patent/JPH0867792A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3508226B2 publication Critical patent/JP3508226B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は加工表面外観に優れ、フ
ィッシュ・アイ(以下F.E.と言う)の非常に少ない
ポリ塩化ビニル系樹脂組成物およびその成形品に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、塩化ビニル系重合体(以下PVC
と言う)の耐荷重変形性、すなわち圧縮永久歪特性の改
良を行う方法として、ベンゾイルパーオキサイド、ジク
ミルパーオキサイド、t−ブチルパーオキサイド等の有
機過酸化物、1,4−テトラメチレンジアミン、1,6
−ヘキサメチレンジアミン等のジアミン系化合物、硫
黄、テトラメチルチウラムジスルフィド、トリアジンジ
チオール等の硫黄系化合物などによるPVCの架橋、ジ
アリルフタレートまたはエポキシ樹脂などの成分架橋に
よる方法、さらには予め重合時に架橋した架橋PVCま
たはPVCと相溶性の良い架橋ニトリルブタジエンゴム
(以下架橋NBRと言う)などのゴムをPVCにブレン
ドする方法、水酸基のような反応性基を有するPVCを
ジイソシアネート等により架橋体とする方法などがあ
る。
【0003】これらの方法において、PVCの架橋を行
う場合、容易に圧縮永久歪の良好な組成物を得ることが
可能であるが、反面、熱安定性に劣り着色しやすい、架
橋剤の残留物により臭気が残る等の問題がある。
【0004】反応性可塑剤を用いた場合は、ラジカル反
応型であることが多いため、PVCの架橋の場合と同様
の問題が起こる。
【0005】架橋PVC又は架橋NBR等をPVCにブ
レンドする場合、PVCへのそれらの分散性が悪い場
合、引っ張り強度、伸度などの物性の低下が著しく、硬
度の調整の為に多量の可塑剤を要する、架橋NBR中の
ブタジエン成分により耐候性及び耐熱老化性が悪い等の
問題点がある。
【0006】さらに水酸基のような反応性基を有するP
VCをジイソシアネート等により架橋体とする方法で
は、反応性に劣るため、改良効果が少ない。
【0007】この様な状況下、特開平3−294326
号にPVC、ポリマーポリオール、イソシアネート化合
物、更に必要に応じて可塑剤とをせん断応力下、加熱溶
融混合してなる樹脂組成物が開示されている。この樹脂
組成物は、優れた圧縮永久歪特性を示している。
【0008】しかし同公報記載の方法に従って製造した
組成物を成形加工した場合、成形加工表面外観がザラつ
き、肌ざわりが悪く、外観が見劣りするものも得られ
た。これは従来軟質PVC等でも問題であったF.E.
によるものである。得られた成形加工品中のF.E.は
大きいものでは数mmのものも存在する。このため自動
車あるいは家電用途などの内外装用製品として使用する
場合、外観が十分とは言えなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、製造時の原
料中に発生するF.E.を低減させ加工表面外観、圧縮
永久歪に優れたポリ塩化ビニル系樹脂組成物およびその
成形品を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述のよ
うな現状に鑑み、鋭意検討した結果、原料中のPVC粒
子サイズを限定した材料を用いることによりF.E.の
発生を抑制し、優れた外観を示すポリ塩化ビニル系樹脂
組成物およびその成形品に関する本発明を完成するに至
った。
【0011】即ち本発明は、粒子サイズが350ミクロ
ン以上の粒子0.1wt%以下、かつ250〜350ミ
クロンの粒子0.5wt%以下の粒度分布を持つエチレ
ン−塩化ビニル共重合体、ポリマーポリオール及びイソ
シアネート基を3個以上有する化合物からなるポリ塩化
ビニル系樹脂組成物およびその成形品に関するものであ
る。
【0012】以下本発明に関して詳細に説明する。
【0013】一般に硬質PVCや軟質PVC等では、そ
のF.E.がPVC未溶融粒子からのみ形成されるが、
本発明のようにポリマーポリオールとイソシアネート基
を3個以上有する化合物を配合したものでは、F.E.
はPVC未溶融粒子のみならず、加熱溶融混合中形成さ
れるポリウレタン成分もその一因となっており、複雑な
F.E.を形成している。このF.E.を改良すべく用
いるPVC粒子特性を検討した結果、ある特定粒子サイ
ズのものを用いることによりF.E.を改善することが
できた。
【0014】本発明で用いるPVCとは、エチレン−塩
化ビニル共重合体である
【0015】
【0016】PVCの重合度は400以上10000以
下のもの、好ましくは500以上5000以下のものが
使用される。
【0017】PVCの粒子特性としては一般に製造方法
によって異なるが、例えば懸濁重合法で製造した場合の
平均粒子サイズが150ミクロン程度であれば、その粒
度分布中に大きいものでは250ミクロン以上の粒子、
更に大きいものでは350ミクロン以上の粒子が含まれ
る場合が多い。350ミクロン以上の粒子はF.E.の
発生に最も大きな作用があり、250〜350ミクロン
の粒子はそれに次ぐ作用を示す。このため粒子サイズが
350ミクロン以上の粒子が0.1wt%以下、好まし
くは0.05%以下、かつ250〜350ミクロンの粒
子が0.5%以下、好ましくは0.3%以下となるよう
に粒度分布が調整されたものを用いる。この結果F.
E.の少ない比較的滑らかな加工表面外観を持つ樹脂組
成物を得ることができる。
【0018】本発明で用いるポリマーポリオールは特に
制限は受けない。ポリマーポリオールとしては、例え
ば、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオー
ル、ポリカプロラクトンポリオール、ポリカーボネート
ポリオール、ひまし油系ポリオール、ケン化EVA(エ
チレン−酢ビ共重合体)等のうちの1種または2種以上
が用いられる。ここで挙げたポリエステルポリオールと
しては例えば、ジエチレングリコールとアジピン酸の縮
重合から得られる様なエーテルエステル型のポリエステ
ルポリオールも含まれ、その他の官能基で修飾すること
により多官能化したものも含まれる。またポリエステル
ポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリカプロ
ラクトンポリオールについても水酸基を3個以上有した
多官能型ポリオールも含まれる。
【0019】本発明で用いるイソシアネート基を3個以
上有する化合物としては、例えば、2,4−及び2,6
−トリレンジイソシアネート、m−及びp−フェニレン
ジイソシアネート、1−クロロフェニレン−2,4−ジ
イソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネー
ト、メチレンビスフェニレン−4,4’−ジイソアネー
ト、m−及びp−キシレンジイソアネート、ヘキサメチ
レンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、4,
4’−メチレンビスシクロヘキシルジイソシアネート、
イソホロンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレ
ンジイソシアネート等のジイソシアネートの3量体、
1,6,11−ウンデカントリイソシアネート、リジン
エステルトリイソシアネート、4−イソシアネートメチ
ル−1,8−オクタメチルジイソシアネート等のトリイ
ソシアネート類、またはポリフェニルメタンポリイソシ
アネート等の多官能イソシアネート類が挙げられ、これ
らの1種または2種以上が使用される。また、上記のジ
イソシアネート類を併用することも可能である。
【0020】ただし、圧縮永久歪特性の点から、全イソ
シアネートのNCO基モル数に対するトリイソシアネー
トのNCO基モル数が0.25以上であることが望まし
い。また、上述のポリマーポリオールとイソシアネート
基を3個以上有する化合物におけるイソシアネート基/
水酸基のモル比はポリマーポリオールとしてジオールを
用いる場合、0.3〜1.3の範囲とすることが好まし
い。イソシアネート基/水酸基のモル比が0.3未満で
は、イソシアネートにトリイソシアネートのみを用いた
場合でも、架橋密度の不足により十分な圧縮永久歪性能
を発揮できないことがあり、イソシアネート基/水酸基
のモル比が1.3を超えると、樹脂の加工ができなくな
るおそれがある。
【0021】本発明に用いられるポリマーポリオールと
イソシアネート基を3個以上有する化合物の合計配合量
は、PVC100重量部に対して30重量部以上900
重量部以下、好ましくは30重量部以上500重量部以
下、更に好ましくは30重量部以上300重量部以下で
あり、この範囲とすることにより得られる組成物の圧縮
永久歪及び加工性は良好となる。
【0022】本発明においては可塑剤を添加してもよ
く、用いることのできる可塑剤としては、例えばフタル
酸ジ−n−ブチル、フタル酸ジ−2−エチルヘキシル
(以下DOPと言う))、フタル酸ジ−n−オクチル、
フタル酸ジイソデシル、フタル酸ジイソオクチル、フタ
ル酸オクチルデシル、フタル酸ブチルベンジル、イソフ
タル酸ジ−2−エチルヘキシル等のフタル酸系可塑剤、
アジピン酸ジ−2−エチルヘキシル、アジピン酸ジ−n
−デシル、アジピン酸ジイソデシル、セバシン酸ジブチ
ル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシルなどの脂肪族エ
ステル系可塑剤、トリメリット酸トリオクチル、トリメ
リット酸トリデシル、等のピロメリット酸系可塑剤、リ
ン酸トリブチル、リン酸トリ−2−エチルヘキシル、リ
ン酸2−エチルヘキシルジフェニル、リン酸トリクレジ
ル等のリン酸エステル系可塑剤、エポキシ系大豆油など
のエポキシ系可塑剤、ポリエステル系高分子可塑剤等が
挙げられ、これらの1種または2種以上が使用できる。
【0023】また、本発明において、上述した成分を一
般的なウレタン化反応触媒と共にせん断応力下、加熱溶
融混合してもよく、このとき用いられる触媒としては、
例えばトリエチルアミン、トリエチレンジアミン、N−
メチルモルホリン等のアミン系触媒、テトラメチル錫、
テトラオクチル錫、ジメチルジオクチル錫、トリエチル
錫塩化物、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジラウ
レート等の錫系触媒等を挙げることができる。
【0024】本発明によるポリ塩化ビニル系樹脂組成物
には、その性能を極端に低下させない程度に、PVCに
通常添加される安定剤も加えることができる。安定剤と
しては、例えばステアリン酸鉛、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸亜鉛、ステア
リン酸カドミウム等の金属石鹸系安定剤、エポキシ化大
豆油、エポキシ化アマニ油等のエポキシ系安定剤、ホス
ファイト系安定剤等が挙げられる。更に必要に応じて滑
剤、着色剤、炭酸カルシウム、タルク等に代表される無
機充填材、三酸化アンチモンやホウ酸亜鉛に代表される
難燃剤、紫外線吸収剤などの耐光性安定剤等を適宜添加
することができる。
【0025】本発明のポリ塩化ビニル系樹脂組成物は、
上述の成分をせん断応力下、加熱溶融混合してなるが、
この時得られた組成物中のテトラヒドロフラン(以下T
HFと言う)不溶分は5〜55重量%とすることが好ま
しい。このことにより得られるポリ塩化ビニル系樹脂組
成物は、圧縮永久歪及び成形加工性の点でさらに優れた
ものとなる。
【0026】本発明のポリ塩化ビニル系樹脂組成物は、
上記の原料をせん断応力下、加熱溶融混合するが、この
とき用いられる装置としては、例えばバンバリーミキサ
ー、加圧ニーダーなどのインターナル型ミキサー及び押
出し機などの樹脂の加熱せん断溶融可能な混練機が挙げ
られる。例えばバンバリーミキサーを例にとると、ケー
シング温度を100〜200℃に設定した装置内に上記
の原料を仕込み、必要に応じて、それ以外の安定剤など
も加えて、加熱溶融混練することによりポリ塩化ビニル
系樹脂組成物を得ることができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いて説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0028】実施例中のTHF不溶分の測定方法は、以
下に示すような方法で行った。
【0029】(THF不溶分測定方法)得られた樹脂組
成物を冷凍粉砕し、正確に秤量する(Xg)。これを8
時間THF溶媒によりソックスレー抽出を行う。得られ
た抽出液を乾燥し、抽出液中のTHF可溶分を正確に秤
量して(Yg)、次式より求めた。
【0030】 THF不溶分(wt%)=100(X−Y)/X 圧縮永久歪測定は以下に示す方法で行った。
【0031】(圧縮永久歪測定方法)得られた樹脂組成
物を175℃、熱間プレスにて12.7±0.1mmの
円柱状試験片を調整し、この圧縮永久歪をJISK63
01に従って70℃、22時間経過後に測定した。測定
はまず得られた組成物プレス成形品の厚みを正確に測定
し(Xmm)、JISK6301の圧縮永久歪測定装置
に設置し70℃、22時間経過後取りだし、再び厚みを
測定し(Ymm)、次式より求めた。
【0032】圧縮永久歪(%)=(X−Y)×100/
(X−9.52) ただしここで装置に使用したスペーサー厚みは9.52
mmのものであった。
【0033】樹脂中のF.E.発生量の程度はその成形
性、外観に与える影響が大きく、少ないことが望まし
い。特に着目されるF.E.は肉眼で確認されるもの
で、外観肌触りに顕著な影響を示す400ミクロン程度
からそれ以上の大きさのものである。F.E.発生量の
判定は以下に示すような方法で行った。
【0034】(フィッシュ・アイ測定方法)蛍光灯の上
に乳白色アクリル板を設置した平滑な装置上、所定面積
中のF.E.を読みとる。この時読みとりを容易にする
為に、樹脂組成物は加熱ロール上群青色に着色し0.3
5mm前後の厚みのシートに加工する。
【0035】測定条件:得られた樹脂組成物500gを
150℃に加熱した8インチロールミルにてロールギャ
ップ1mmにて溶融させる。溶融後直ちに着色用の群青
2.5gを添加し、5分間混練し均一分散させる。5分
間混練後、0.35mm厚みに調整してシートとして取
り出す。このシートを25cm×30cmの乳白色アク
リル板上に直径1.99cmの円がランダムに16個記
してあるものの上に置き倍率10倍のルーペを用いて
F.E.を計数する。但しF.E.の多少によりこの方
法を修正して用いる。即ち非常にF.E.が少ない場合
は16個の円内全てのF.E.を計数するが、逆に非常
に多い場合は代表として1個〜数個の円内のF.E.を
計数し、所定面積として50cm2に換算し比較に供す
る。
【0036】成形加工品、例えば押出し成形等では、そ
の成形品外観はF.E.に影響される。即ちF.E.が
多くなると成形品表面に微小凹凸が形成される為に、表
面にざらつきが発生する。このため外観判定は押出し成
形し、その成形品を用いて次のように行った。
【0037】(押出し成形評価)得られた樹脂組成物の
ロール混練シートをシートペレタイザーを用いて3mm
×3mm×2mm程度のペレットとしたものを押出し成
形に用いる。
【0038】押出し成形条件:装置として東洋精機製ラ
ボプラストミルφ20mm単軸押出し機、スクリュー圧
縮比3、ダイス形状として幅20mm、厚み2mmのリ
ボン状シートを押出し、その表面状態を評価観察する。
押出し温度は原料供給側から順次シリンダー#1は16
0℃、シリンダー#2は160℃、ダイスは170℃に
設定する。
【0039】 判定: ○;滑らかな外観………良好 △;僅かなザラつき……中程度 ×;著しいザラつき……悪い 実施例1 内容積1700cc、ケーシング温度150℃のバンバ
リーミキサーにて懸濁重合法により得られたエチレン−
塩化ビニル共重合体(リュ−ロンE−2800、ロット
355EH04、粒子サイズ350ミクロン以上0wt
%、また250〜350ミクロン0.3wt%、東ソー
(株)製)529g、DOP(フタル酸ジ−2−エチル
ヘキシル)を529g、安定剤としてステアリン酸バリ
ウム1g、ステアリン酸亜鉛2.65g、テトラフェニ
ルポリプロピレングリコールジホスファイト(昭島化学
工業(株)製、商品名LT−1000H)3.17g、
日本ポリウレタン製ポリマーポリオール(商品名ニッポ
ラン、グレード4067、数平均分子量2000)42
3g、これにヘキサメチレンジイソシアネートの3量体
(日本ポリウレタン(株)製、商品名コロネートHX)
70.9g(NCO/OH比=0.85)、触媒として
ジブチル錫ジラウレート0.04gを仕込み、40回転
/分の速度で25分間加熱溶融混練した。混練終了後、
得られた樹脂組成物を170℃のロール混練機にかけシ
ートにしたのち、F.E.測定、押出し評価、THF不
溶分測定及び圧縮永久歪測定を行った。結果を表1に示
す。
【0040】実施例2 実施例1において、エチレン−塩化ビニル共重合体(リ
ュ−ロンE−2800、ロット2Z5EH09、粒子サ
イズ350ミクロン以上0wt%、また250〜350
ミクロン0.2wt%、東ソー(株)製)529gを用
いた以外、実施例1と同様方法にて実施した。結果を表
1に示す。
【0041】実施例3 実施例1において、エチレン−塩化ビニル共重合体(リ
ュ−ロンE−2800、ロット295EH04、粒子サ
イズ350ミクロン以上0wt%、また250〜350
ミクロン1.0wt%、東ソー(株)製)を250ミク
ロンのふるいを用いて、250ミクロン以上の大きい粒
子を完全に除去したもの529gを用いた以外、実施例
1と同様方法にて実施した。結果を表1に示す。
【0042】比較例1 実施例1において、エチレン−塩化ビニル共重合体(リ
ュ−ロンE−2800、ロット295EH04、粒子サ
イズ350ミクロン以上0wt%、また250〜350
ミクロン1.0wt%、東ソー(株)製)529gを用
いた以外、実施例1と同様方法にて実施した。結果を表
1に示す。
【0043】比較例2 実施例1において、エチレン−塩化ビニル共重合体(リ
ュ−ロンE−2800、ロット295EH04、粒子サ
イズ350ミクロン以上0wt%、また250〜350
ミクロン1.0wt%、東ソー(株)製)に粒子サイズ
350ミクロン以上のものを0.2wt%加えたもの5
29gを用いた以外、実施例1と同様方法にて実施し
た。結果を表1に示す。
【0044】
【表1】
【0045】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のにより得られた複合体は、F.E.が改良され且つ圧
縮永久歪が優れたポリ塩化ビニル系樹脂組成物となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−5357(JP,A) 特開 平2−646(JP,A) 特開 平4−328131(JP,A) 特開 昭62−64861(JP,A) 特開 平5−279485(JP,A) 特開 平1−153744(JP,A) 特開 平6−200106(JP,A) 特開 平2−158648(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 27/06 C08L 75/04 - 75/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粒子サイズ350ミクロン以上の粒子0.
    1wt%以下、かつ250〜350ミクロンの粒子0.
    5wt%以下の粒度分布を持つエチレン−塩化ビニル共
    重合体、ポリマーポリオール及びイソシアネート基を3
    個以上有する化合物からなるポリ塩化ビニル系樹脂組成
    物。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のポリ塩化ビニル系樹脂組
    成物をせん断応力下、加熱溶融混合してなる樹脂組成物
    の成形品。
JP20528794A 1994-08-30 1994-08-30 ポリ塩化ビニル系樹脂組成物および成形品 Expired - Fee Related JP3508226B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20528794A JP3508226B2 (ja) 1994-08-30 1994-08-30 ポリ塩化ビニル系樹脂組成物および成形品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20528794A JP3508226B2 (ja) 1994-08-30 1994-08-30 ポリ塩化ビニル系樹脂組成物および成形品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0867792A JPH0867792A (ja) 1996-03-12
JP3508226B2 true JP3508226B2 (ja) 2004-03-22

Family

ID=16504482

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20528794A Expired - Fee Related JP3508226B2 (ja) 1994-08-30 1994-08-30 ポリ塩化ビニル系樹脂組成物および成形品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3508226B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0867792A (ja) 1996-03-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5929153A (en) Vinyl chloride-based polymer-polyurethane composite and method of producing the same
JP3508226B2 (ja) ポリ塩化ビニル系樹脂組成物および成形品
JPH07228766A (ja) ポリ塩化ビニル系樹脂組成物の製造方法
JP3427227B2 (ja) ポリ塩化ビニル系樹脂組成物
JP3508257B2 (ja) 熱可塑性エラストマー樹脂組成物およびその製造方法
JP2876769B2 (ja) 塩化ビニル系樹脂組成物
JP3379123B2 (ja) 透明性ポリ塩化ビニル−ポリウレタンエラストマーの製造法
JP3343995B2 (ja) ポリ塩化ビニル系熱可塑性エラストマー成形品
JP3379140B2 (ja) ポリ塩化ビニル系樹脂組成物
JP2870733B2 (ja) 塩化ビニル系樹脂組成物
JP3572336B2 (ja) ポリ塩化ビニル系樹脂組成物の製造方法
JPH07233318A (ja) ポリ塩化ビニル系樹脂組成物
JP3257153B2 (ja) ポリ塩化ビニル−ポリウレタンエラストマーの製造方法
JP3095077B2 (ja) 塩化ビニル系樹脂製シート
JPH06200106A (ja) ポリ塩化ビニル−ポリウレタンエラストマーの製造方法
JP3334974B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物およびそれからなるフィルム
JP3489196B2 (ja) ポリ塩化ビニル系熱可塑性エラストマー成形品の製造方法
JP3107165B2 (ja) 塩化ビニル系樹脂組成物
JP3517978B2 (ja) ポリ塩化ビニル系樹脂組成物
JP2870734B2 (ja) 塩化ビニル系樹脂組成物
JP2003055548A (ja) 熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物
JP3132661B2 (ja) 塩化ビニル系樹脂製ホース
JPH07188549A (ja) ポリ塩化ビニル系樹脂組成物
JP3324152B2 (ja) ポリ塩化ビニル系樹脂組成物
JP3572338B2 (ja) 塩化ビニル系重合体−ポリウレタン複合体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20031215

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees