JP2720434B2 - 自動車の窓ガラスに接するシール部材用塩化ビニル樹脂組成物 - Google Patents

自動車の窓ガラスに接するシール部材用塩化ビニル樹脂組成物

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JP2720434B2
JP2720434B2 JP62154286A JP15428687A JP2720434B2 JP 2720434 B2 JP2720434 B2 JP 2720434B2 JP 62154286 A JP62154286 A JP 62154286A JP 15428687 A JP15428687 A JP 15428687A JP 2720434 B2 JP2720434 B2 JP 2720434B2
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    • B60JWINDOWS, WINDSCREENS, NON-FIXED ROOFS, DOORS, OR SIMILAR DEVICES FOR VEHICLES; REMOVABLE EXTERNAL PROTECTIVE COVERINGS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES
    • B60J10/00Sealing arrangements
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Vehicle Waterproofing, Decoration, And Sanitation Devices (AREA)
  • Window Of Vehicle (AREA)
  • Seal Device For Vehicle (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は表面粘着性の低い成形物、例えば車両用リ
テーナのホルダ等の成形に用いられる自動車の窓ガラス
に接するシール部材用塩化ビニル樹脂組成物に関する。 (従来の技術) 従来、リテーナーのホルダ等にはポリ塩化ビニル等の
軟質弾性剤が用いられてきた。第1図(a)は自動車の
側面図、第1図(b)は第1図(a)のA−A線に沿っ
た拡大断面図で、リテーナー、ホルダの配置、装着状態
を示す図である。第1図(b)に示されるように、車体
開口部の略上半部周縁1にサッシュレスドア用ウェザー
ストリップ2がリテーナ3及びシート状シール材Sを介
して取付けられている。このようにリテーナ3にはウェ
ザーストリップ2の取付基部2aが収納、保持されてお
り、その上方の開口端4にはウインドパネルとしてのド
アガラス5と略平行に延出し延出先端がドアガラス5の
開閉軌跡に近接するフランジ部6の一端が固着されてい
る。このフランジ部6に基部7aが嵌装されその基部7aの
下端より突設されたリップ8を備えるホルダ7が装着さ
れている。ホルダ7のリップ8はドアガラス5の車外側
周縁に当接し、ドアガラス5の吸い出し方向の移動を規
制している。このホルダ7はドアの開閉時には、ドアガ
ラス5の開閉軌跡(X−X)に干渉しないが、自動車の
高速走行時にドアガラス5の外側面に発生する負圧によ
ってドアガラス5が車外側上方へ向かって吸い出される
場合にはドアガラス5の変位軌跡(Y−Y)に干渉し、
ドアガラス5の変位を阻止し得る寸法に設定されてい
る。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上述のホルダ等のような部材がポリ塩
化ビニル等の軟質弾性材で形成されている例えばホルダ
においては悪路走行時に車体がねじられることによりガ
ラスとホルダのリップが相対変位しリップ表面がガラス
でこすられることによりきしみ音が発生するという問題
が生じていた。このきしみ音はホルダのリップとガラス
との相対変位により摩擦振動を越こし発生するものとさ
れ摩擦振幅は静摩擦係数と動摩擦係数の差によりスティ
ックスリップが発生しこれがくり返し起こることにより
摩擦振動次いできしみ音という発生経路をたどる。この
現象を防ぐ為にはガラスとホルダとの摩擦係数を下げる
必要があり従来はガラスとの摺動抵抗即ち摩擦力の低減
を目的としてホルダのリップ部のシリコーンオイルやウ
レタン塗料等で表面処理をして対処していたがウレタン
塗料の場合は製造に際して塗装前処理(プライマー処
理)を必要としてコストが大となってしまい、またシリ
コーンオイルの場合は、オイルがガラスに付着してガラ
スが汚染されるという不具合があった。ウレタン塗料の
場合弾性材にポリ塩化ビニルを使用すると塩化ビニルの
中に含まれている可塑剤により塗料が劣化する恐れもあ
った。さらにウレタン塗料並びにシリコーンオイル共、
耐久性の面で問題があった。すなわちウレタンの塗膜脱
落、シリコーンオイルの脱落等により弾性部が露出して
摺動抵抗が再びもとにもどってしまうという不具合があ
った。しかしながら従来の方法は摩擦係数を下げること
を注目していたが、実際のきしみ音はガラスとホルダの
間で粘着とはくりをくり返す為に生ずるものであり摩擦
係数の低下だけで対策出来なかった。すなわち材質の粘
着度合いがきしみ音を発生させる大きな要因となってい
る。 (問題点を解決するための手段) 本発明者らは、上記問題点を解決すべく鋭意研究した
結果、ポリ塩化ビニル樹脂を選定し、特定の滑剤を0.5
〜5重量部の範囲に配合することにより、ポリ塩化ビニ
ル樹脂成形物の表面を粗くし、表面粘着力を低下させる
ことが可能になり、もって粘着−剥離の度合いを少なく
し、きしみ音の発生を防止することができると共に、樹
脂組成物の成形性をも良好にすることができることを知
見した。 本発明は架橋塩化ビニル樹脂100重量部、可塑剤20〜1
50重量部、安定剤1〜10重量部、充填剤1〜100重量部
を主成分とする樹脂組成物であって、該架橋塩化ビニル
樹脂がテトラハイドロフラン不溶解分を1〜30%含有し
かつ1分子中に−OH官能基を少くとも1個有する化合物
からなる滑剤として高級アルコールまたはグリセリン脂
肪酸エステルを0.5〜5重量部の範囲で含むことを特徴
とする自動車の窓ガラスに接するシール部材用塩化ビニ
ル樹脂組成物に関するものである。 本発明に使用される架橋塩化ビニル系樹脂は一般的に
は多価アルコールのジアクリルエステルと塩化ビニル単
量体との共重合体で、1〜30%のテトラハイドロフラン
不溶分と可溶分70〜90%からなり、テトラハイドロフラ
ン可溶分の重合度が700〜3000の範囲であるのが好まし
い。多価アルコールのジアクリルエステルとしては、エ
チレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコ
ールジアクリレート、1,3−ブチレングリコールジアク
リレート等があるが、テトラハイドロフラン不溶分の生
成方法については限定しない。このテトラハイドロフラ
ン不溶分は成形品の表面粗度に影響がある。不溶分の多
い材料を成形すれば、成形品表面が粗れることになり、
その逆では鏡面に近くなる。 本発明に用いる1分子中に−OH官能基を少くとも1個
有する滑剤としては、例えば高級アルコールがある。高
級アルコールとしては滑剤として用いるために常温で固
体のものが望ましくこのためラウリルアルコール以上の
分子量を有する高級アルコールが望ましい。 さらに示性式 で示されるグリセリン脂肪族エステルも上記滑剤に含ま
れる。これらの滑剤は、−OH基が塩化ビニル樹脂基材と
相互作用を持ち、表面に強固な膜を作成するために、良
好な摺動性を得、きしみ音防止に役立つと考えられる。 上記滑剤は、樹脂組成物に0.5〜5重量部の範囲で配
合する。配合量が0.5重量部未満では、本発明の効果が
なく、5重量部を超えると次第に樹脂組成物の成形性が
悪くなる。 次に本発明の組成物においては、可塑剤は20〜150重
量部の範囲で配合するが、20重量部未満では得られる組
成物が硬くなりすぎ、コスト的にも不利であり、一方15
0重量部を超えると押出し等成形しにくい好ましくな
い。使用される可塑剤としてはジオクチルフタレート
(DOP)、ジオクチルアジペート(DOA)、ジオクチルセ
バケート(DOS)等がある。 次に安定剤は1〜10重量部の範囲で配合するが1重量
部未満では組成物の安定化のための効果がなく、一方10
重量部より多く配合しても配合したことによる効果はう
すい。使用される安定剤としは鉛白、三塩基性硫酸鉛お
よび三塩基性フタル酸鉛のような鉛系安定剤、エポキシ
化大豆油等がある。 また充填剤は1〜100重量の範囲で配合するが、1重
量部未満では成形しにくく、コスト的にも不利であり、
一方100重量部を超えると組成物の強度等が低下する。
充填剤としては、重質炭酸カルシウム、クレー、シリ
カ、カーボンブラック等を単独でまたは混合して使用す
ることができる。 次に本発明の組成物を用いてホルダ等の成形物を成形
する方法については、押出成形、射出成形等、特に制限
はない。 (実施例) 次に本発明を実施例および比較例により説明する。 実施例1〜9.比較例1〜10 多価アルコールのジアクリルエステルと塩化ビニル単
量体との共重合体である塩化ビニル(PVC)に対して、
第1表に示す可塑剤、安定剤、充填剤及び滑剤を配合、
混練し、実施例1〜9、比較例1〜10の組成物を作製
し、これらを成形し、次に示す方法により粗度の測定、
粘着力の測定車両によるきしみ音評価を行い、得た結果
を第1表に併記する。 〈粘着力の測定〉 第1表に示す配合で、15cm角の平板(厚み2mm)を成
形し、第2図に示す原理で粘着力を測定した。摺動子10
は2cm角のガラス片で、試料9に乗せ100gの荷重11をか
け10分間放置したのち、速度1cm/secで両者を摺動させ
た際に生ずる力をロードロールで測定した。 〈車両によるきしみ音評価〉 第1図(b)に示す車両用ホルダ(リテーナー)を第
1表の配合で押出成形し、車両に取付け、悪路走行して
きしみ音の有無を確認した。 表中:*1 融点50℃ *2 脂肪酸アマイドS花王製 *3 脂肪酸アマイドP花王製 *4 脂肪酸アマイドO花王製 *5 花王ワックスEB−F花王製 *6 カルコール20 *7 カルコール80 *8 カルコール3−86 *9 エキセルT−95 *10エキセル200 ◎…無音 ○…ほとんど聞き取れない ×…わずかに聞こえる ××…よく聞こえ、耳ざわりである。 〈樹脂組成物の成形性の評価〉 第1表の比較例7〜10に示す配合で押出成形したが、
成形プレス中に多量の滑剤が成形物表面にブリードアウ
トし、成形物表面に多数のポイド(小穴)が生じ、また
表面状態も、多量の滑剤に覆われ白濁しており、粘着力
(g)、きしみ音および表面粗度(μ)を評価すること
ができず、商品性に乏しいものであった。 (発明の効果) 以上説明してきたように、本発明によると、特定のPV
Cに前記滑剤を配合したことにより、組成物より得られ
る成形物表面の粘着力を低下させることができ、リテー
ナのホルダとして用いた場合きしみ音の発生が防止され
る。また第1表からわかるように表面粗度が大きい程、
滑剤量が多い程、良好な結果が得られている。粘度につ
いては特に制限はないが、約50μ程度までが好適で、こ
れ以上では製品外観上光沢がなくなる。また植毛等に比
較して安価であり、持続性が高いという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】 第1図(a)は自動車の側面図、 第1図(b)は第1図(a)のA−A線に沿った拡大断
面図、 第2図は実施例、比較例の組成物についての粘着力測定
の説明図である。 1…車体開口部の略上半部周縁 2…ウエザストリップ 3…リテーナ 5…ドアガラス(またはウインドパネル) 6…フランジ部、7…ホルダ 8…ホルダのリップ

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.架橋塩化ビニル樹脂100重量部、可塑剤20〜150重量
    部、安定剤1〜10重量部、充填剤1〜100重量部を主成
    分とする樹脂組成物であって、該架橋塩化ビニル樹脂が
    テトラハイドロフラン不溶解分を1〜30%含有しかつ1
    分子中に−OH官能基を少くとも1個有する化合物からな
    る滑剤として高級アルコールまたはグリセリン脂肪酸エ
    ステルを0.5〜5重量部の範囲で含むことを特徴とする
    自動車の窓ガラスに接するシール部材用塩化ビニル樹脂
    組成物。 2.高級アルコールがラウリルアルコール、ステアリル
    アルコール、ココナットアルコールであることを特徴と
    する請求項1記載のガラスの自動車の窓ガラスに接する
    シール部材用塩化ビニル樹脂組成物。 3.グリセリン脂肪酸エステルがステアリン酸モノグリ
    セライドまたはステアリン酸モノジグリセライドである
    ことを特徴とする請求項1記載の自動車の窓ガラスに接
    するシール部材用塩化ビニル樹脂組成物。
JP62154286A 1987-06-23 1987-06-23 自動車の窓ガラスに接するシール部材用塩化ビニル樹脂組成物 Expired - Lifetime JP2720434B2 (ja)

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JPS59182834A (ja) * 1983-03-31 1984-10-17 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 自動車用の部品
JPS60141748A (ja) * 1983-12-28 1985-07-26 Tokyo Seat Kk 非オレフイン系樹脂材体の擦れ音低減剤

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