JP3315450B2 - 特殊原稿判別機能付き複写機 - Google Patents

特殊原稿判別機能付き複写機

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JP3315450B2
JP3315450B2 JP34172992A JP34172992A JP3315450B2 JP 3315450 B2 JP3315450 B2 JP 3315450B2 JP 34172992 A JP34172992 A JP 34172992A JP 34172992 A JP34172992 A JP 34172992A JP 3315450 B2 JP3315450 B2 JP 3315450B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,入力した画像データの
内容が紙幣,有価証券等の特殊原稿であるか否かを判別
する機能を有した特殊原稿判別機能付き複写機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年,画像処理技術・画像形成技術の向
上によって,カラー複写機で複写したコピー紙幣と実際
の紙幣とが容易に区別できないほど精巧に複写コピーが
行えるようになっている。このため,紙幣,有価証券等
の特殊原稿を判別し,特殊原稿の場合に違法複写を禁止
するようにした装置が開発されており,複写機に特殊原
稿を判別する装置を搭載した特殊原稿判別機能付き複写
機も提供されている。
【0003】特殊原稿を判別する装置としては,例え
ば,特開平2−83571号公報「画像記録装置」に示
されるようにパターンマッチング法を用いる方法が一般
的である。この装置では,入力した画像データと予め登
録してあるパターンデータとに基づいて,原稿が特定の
複製禁止原稿であるか否かを判別している。
【0004】また,特開平2−210591号公報に示
される画像処理装置がある。この装置は,紙幣の空かし
部分を検知することにより,紙幣の置かれた大まかな位
置を検知し,更に紙幣の四隅を検知することにより,紙
幣の置かれた正確な位置と角度を算出し,その後,画像
データと予め登録してあるパターンデータとに基づいて
パターンマッチングを行って類似度を求め,原稿が特定
の複製禁止原稿であるか否かを判別している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,従来の
特殊原稿判別機能付き複写機では,原稿の判別精度レベ
ルを高めるほど判別処理に時間がかかるため,複写画像
を得るまでの時間が長くなり,複写機本来の複写効率が
低下するという問題点があった。
【0006】一方,複写効率を優先して判別精度レベル
を設定すると,特殊原稿の判別を的確に行えず,違法複
写を防止できない恐れがあるという問題点があった。
【0007】また,複写するモードによっては,違法複
写の可能性が小さいモードや,例え違法複写が行われた
場合でもコピー紙幣と実際の紙幣とが容易に区別できる
場合であっても,必要以上の高い判別精度レベルで判別
処理を行っているため,複写機本来の複写効率を無駄に
低下させているという問題点もあった。
【0008】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て,複写機本来の複写効率を低下させることなく,特殊
原稿の判別を的確に行って違法複写を確実に防止するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために,入力した画像データの内容が紙幣,有価
証券等の特殊原稿であるか否かを判別する機能を有した
特殊原稿判別機能付き複写機において,単色コピーモー
ド,フルカラーコピーモードを指定する指定手段と,原
稿が紙幣,有価証券等の特殊原稿であるか否かを判別す
る特殊原稿判別手段と,指定手段を介して単色コピーモ
ードが指定された場合,特殊原稿判別手段の判別制御動
作を抑制する制御手段とを備えた特殊原稿判別機能付き
複写機を提供するものである。
【0010】また,本発明は上記の目的を達成するため
に,入力した画像データの内容が紙幣,有価証券等の特
殊原稿であるか否かを判別する機能を有した特殊原稿判
別機能付き複写機において,単色コピーモード,フルカ
ラーコピーモードを指定する指定手段と,原稿が紙幣,
有価証券等の特殊原稿であるか否かを判別する特殊原稿
判別手段と,指定手段を介して指定されたコピーモード
に応じて,特殊原稿判別手段の判別精度レベルを変更す
る制御手段とを備えた特殊原稿判別機能付き複写機を提
供するものである。
【0011】また,本発明は上記の目的を達成するため
に,入力した画像データの内容が紙幣,有価証券等の特
殊原稿であるか否かを判別する機能を有した特殊原稿判
別機能付き複写機において,記録紙に複写する際の変倍
率を指定する変倍率指定手段と,原稿が紙幣,有価証券
等の特殊原稿であるか否かを判別する特殊原稿判別手段
と,変倍率指定手段を介して指定された変倍率が等倍以
外の場合,特殊原稿判別手段の判別制御動作を抑制する
制御手段とを備えた特殊原稿判別機能付き複写機を提供
するものである。
【0012】また,本発明は上記の目的を達成するため
に,入力した画像データの内容が紙幣,有価証券等の特
殊原稿であるか否かを判別する機能を有した特殊原稿判
別機能付き複写機において,記録紙に複写する際の変倍
率を指定する変倍率指定手段と,原稿が紙幣,有価証券
等の特殊原稿であるか否かを判別する特殊原稿判別手段
と,変倍率指定手段を介して指定された変倍率が等倍で
あるか否かに応じて,特殊原稿判別手段の判別精度レベ
ルを変更する制御手段とを備えた特殊原稿判別機能付き
複写機を提供するものである。
【0013】また,本発明は上記の目的を達成するため
に,入力した画像データの内容が紙幣,有価証券等の特
殊原稿であるか否かを判別する機能を有した特殊原稿判
別機能付き複写機において,原稿を自動搬送する自動原
稿搬送手段と,原稿が紙幣,有価証券等の特殊原稿であ
るか否かを判別する特殊原稿判別手段と,自動原稿搬送
手段を用いたコピー動作の場合,特殊原稿判別手段の判
別制御動作を抑制する制御手段とを備えた特殊原稿判別
機能付き複写機を提供するものである。
【0014】また,本発明は上記の目的を達成するため
に,入力した画像データの内容が紙幣,有価証券等の特
殊原稿であるか否かを判別する機能を有した特殊原稿判
別機能付き複写機において,原稿を自動搬送する自動原
稿搬送手段と,原稿が紙幣,有価証券等の特殊原稿であ
るか否かを判別する特殊原稿判別手段と,自動原稿搬送
手段を用いたコピー動作であるか否かに応じて,特殊原
稿判別手段の判別精度レベルを変更する制御手段とを備
えた特殊原稿判別機能付き複写機を提供するものであ
る。
【0015】また,本発明は上記の目的を達成するため
に,入力した画像データの内容が紙幣,有価証券等の特
殊原稿であるか否かを判別する機能を有した特殊原稿判
別機能付き複写機において,現在のコピーモードが両面
モードの表面か裏面かを判断するコピー面判断手段と,
原稿が紙幣,有価証券等の特殊原稿であるか否かを判別
する特殊原稿判別手段と,コピー面判断手段によって両
面モードの裏面に画像形成を行うモードであると判断さ
れた場合,特殊原稿判別手段の判別制御動作を実行させ
る制御手段とを備えた特殊原稿判別機能付き複写機を提
供するものである。
【0016】また,本発明は上記の目的を達成するため
に,入力した画像データの内容が紙幣,有価証券等の特
殊原稿であるか否かを判別する機能を有した特殊原稿判
別機能付き複写機において,現在のコピーモードが両面
モードの表面か裏面かを判断するコピー面判断手段と,
原稿が紙幣,有価証券等の特殊原稿であるか否かを判別
する特殊原稿判別手段と,コピー面判断手段の判断結果
に応じて,特殊原稿判別手段の判別精度レベルを変更す
る制御手段とを備えた特殊原稿判別機能付き複写機を提
供するものである。
【0017】また,本発明は上記の目的を達成するため
に,入力した画像データの内容が紙幣,有価証券等の特
殊原稿であるか否かを判別する機能を有した特殊原稿判
別機能付き複写機において,画像形成を行う面の裏面に
すでに画像が形成されているか否かを検知する裏面画像
検知手段と,原稿が紙幣,有価証券等の特殊原稿である
か否かを判別する特殊原稿判別手段と,裏面画像検知手
段によって裏面の画像が検知された場合,特殊原稿判別
手段の判別制御動作を実行させる制御手段とを備えた特
殊原稿判別機能付き複写機を提供するものである。
【0018】また,本発明は上記の目的を達成するため
に,入力した画像データの内容が紙幣,有価証券等の特
殊原稿であるか否かを判別する機能を有した特殊原稿判
別機能付き複写機において,画像形成を行う面の裏面に
すでに画像が形成されているか否かを検知する裏面画像
検知手段と,原稿が紙幣,有価証券等の特殊原稿である
か否かを判別する特殊原稿判別手段と,裏面画像検知手
段の検知結果に応じて,特殊原稿判別手段の判別精度レ
ベルを変更する制御手段とを備えた特殊原稿判別機能付
き複写機を提供するものである。
【0019】
【作用】本発明の特殊原稿判別機能付き複写機(請求項
1)は,違法複写の可能性が小さい単色コピーモードが
指定された場合,特殊原稿判別手段の判別制御動作を抑
制する。この場合,例え違法複写が行われた場合でもコ
ピー紙幣と実際の紙幣とが容易に区別できる。
【0020】また,本発明の特殊原稿判別機能付き複写
機(請求項2)は,指定されたコピーモードに応じて,
特殊原稿判別手段の判別精度レベルを変更する。例え
ば,違法複写の可能性が小さい単色コピーモードが指定
された場合,特殊原稿判別手段の判別精度レベルがフル
カラーコピーモードの場合の判別精度レベルより低くな
るように制御する。この場合,例え違法複写が行われた
場合でもコピー紙幣と実際の紙幣とが容易に区別でき
る。
【0021】また,本発明の特殊原稿判別機能付き複写
機(請求項3)は,違法複写の可能性が小さい変倍率が
等倍以外の場合,特殊原稿判別手段の判別制御動作を抑
制する。この場合,例え違法複写が行われた場合でもコ
ピー紙幣と実際の紙幣とが容易に区別できる。
【0022】また,本発明の特殊原稿判別機能付き複写
機(請求項4)は,指定された変倍率が等倍であるか否
かに応じて,特殊原稿判別手段の判別精度レベルを変更
する。例えば,違法複写の可能性が小さい変倍率が等倍
以外の場合,特殊原稿判別手段の判別精度レベルが等倍
の場合の判別精度レベルより低くなるように制御する。
この場合,例え違法複写が行われた場合でもコピー紙幣
と実際の紙幣とが容易に区別できる。
【0023】また,本発明の特殊原稿判別機能付き複写
機(請求項5)は,違法複写の可能性が小さい自動原稿
搬送手段を用いたコピー動作の場合,特殊原稿判別手段
の判別制御動作を抑制する。
【0024】また,本発明の特殊原稿判別機能付き複写
機(請求項6)は,自動原稿搬送手段を用いたコピー動
作であるか否かに応じて,特殊原稿判別手段の判別精度
レベルを変更する。例えば,違法複写の可能性が小さい
自動原稿搬送手段を用いたコピー動作の場合,特殊原稿
判別手段の判別精度レベルが自動原稿搬送手段を用いな
いコピー動作の場合の判別精度レベルより低くなるよう
に制御する。
【0025】また,本発明の特殊原稿判別機能付き複写
機(請求項7)は,両面モードの裏面に画像形成を行う
モードであると判断された場合,特殊原稿判別手段の判
別制御動作を実行させる。換言すれば,違法複写の可能
性が小さい片面モードでは,特殊原稿判別手段の判別制
御動作を抑制している。
【0026】また,本発明の特殊原稿判別機能付き複写
機(請求項8)は,コピー面判断手段の判断結果に応じ
て,特殊原稿判別手段の判別精度レベルを変更する。例
えば,両面モードの裏面に画像形成を行うモードである
と判断された場合,特殊原稿判別手段の判別精度レベル
が両面モードの裏面に画像形成を行うモード以外の判別
精度レベルより高くなるように制御する。
【0027】また,本発明の特殊原稿判別機能付き複写
機(請求項9)は,画像形成を行う面の裏面にすでに画
像が形成されている場合,特殊原稿判別手段の判別制御
動作を実行させる。
【0028】また,本発明の特殊原稿判別機能付き複写
機(請求項10)は,裏面画像検知手段の検知結果に応
じて,特殊原稿判別手段の判別精度レベルを変更する。
例えば,画像形成を行う面の裏面にすでに画像が形成さ
れている場合,特殊原稿判別手段の判別精度レベルが厳
しくなるように制御する。
【0029】
【実施例】以下,本発明の特殊原稿判別機能付き複写機
について,〔実施例1〕,〔実施例2〕,〔実施例
3〕,〔実施例4〕,〔実施例5〕,〔実施例6〕,
〔実施例7〕,〔実施例8〕,〔実施例9〕,〔実施例
10〕,〔実施例11〕,〔実施例12〕,〔実施例1
3〕,〔実施例14〕,〔実施例15〕の順に図面を参
照して詳細に説明する。
【0030】〔実施例1〕実施例1の特殊原稿判別機能
付き複写機は,違法複写の可能性が小さい単色コピーモ
ードが指定された場合,特殊原稿判別手段(後述する特
殊原稿判別ユニット105)の判別制御動作を抑制する
ものである。以下,実施例1の特殊原稿判別機能付き複
写機について, 特殊原稿判別機能付き複写機の構成 操作表示部の構成及び動作 特殊原稿判別ユニットの構成及び動作 特殊原稿判別ユニットの抑制制御 の順序で詳細に説明する。
【0031】特殊原稿判別機能付き複写機の構成 図1は,実施例1の特殊原稿判別機能付き複写機のブロ
ック構成図を示し,原稿を読み取るスキャナユニット1
01と,スキャナユニット101で読み取った画像デー
タを入力して,シェーディング補正処理,γ補正処理,
階調処理等を行う画像処理ユニット102と,画像処理
ユニット102で画像処理を施した画像データを出力す
るプリンタユニット103と,コピー枚数の設定,及
び,各種モードの設定を行うための操作表示部104
と,スキャナユニット101から画像データを入力し,
原稿が紙幣,有価証券等の特殊原稿であるか否かを判別
する特殊原稿判別ユニット105と,上記各部の制御を
行うメイン制御部106とを備えている。
【0032】操作表示部の構成及び動作 図2は,操作表示部において実施例1に係わる構成のみ
を示した説明図である。実施例1では,操作表示部10
4を単色コピーモード,フルカラーコピーモードを指定
する指定手段として使用する。図2おいて,201はカ
ラーモード選択においてフルカラーを指定するためのフ
ルカラーキー,202はカラーモード選択において白黒
モード指定するための白黒キー,203はカラーモード
選択において単色カラーモード指定するための単色カラ
ーキー,204〜211は選択されたカラーをオペレー
タに通知する表示器を示す。
【0033】表示器204〜211の表示を制御するデ
ータは,操作表示部104のRAMの1バイトに,図3
に示すように,割り当てられている。これらのbit0
〜bit7は,それぞれ対応するカラーモードが指定さ
れた場合に排他的に「1」が設定される。即ち,bit
0〜bit7は常にその中の1つのbitのみに「1」
が設定されている。
【0034】以上の構成において,カラーモード選択に
おけるキー入力とRAMの各ビットの設定処理について
説明する。図4はフルカラーキー処理のフローチャート
を示す。操作表示部104は,フルカラーキー201が
押下されると(S401),RAMのbit0を参照し
て,現在のモードがフルカラーモードであるか否かを判
定する(S402)。ここで,bit0=1ならば,す
でにフルカラーモードが設定されているので,そのまま
処理を終了する。
【0035】一方,bit0=1でなければ,モードが
設定されたことを示すブサー音を出力し(S403),
RAMに01H(即ち,『00000001』のビット
列)を設定して(S404),処理を終了する。
【0036】図5は白黒キー処理のフローチャートを示
す。操作表示部104は,白黒キー202が押下される
と(S501),RAMのbit1を参照して,現在の
モードが白黒モードであるか否かを判定する(S50
2)。ここで,bit1=1ならば,すでに白黒モード
が設定されているので,そのまま処理を終了する。
【0037】一方,bit1=1でなければ,モードが
設定されたことを示すブサー音を出力し(S503),
RAMに02H(即ち,『00000010』のビット
列)を設定して(S504),処理を終了する。
【0038】図6は単色カラーキー処理のフローチャー
トを示す。操作表示部104は,単色カラーキー203
が押下されると(S601),RAMのbit0及びb
it1を参照して,現在のモードが単色カラーモードで
あるか否かを判定する(S602,S603)。ここ
で,bit0=1及びbit1=1ならば,現在単色カ
ラーモードではないので,RAMに04H(即ち,『0
0000100』のビット列)を設定して単色カラーモ
ードとし(S607),モードが設定されたことを示す
ブサー音を出力し(S606),処理を終了する。
【0039】一方,bit0=1或いはbit1=1で
ないならば,すでに単色カラーモードであるので,RA
Mのビットを1ビット左にシフトし(S604),次の
単色カラーを選択する。ビットシフトの結果,キャリー
が発生する場合には(S605),RAMに04H(即
ち,『00000100』のビット列)を設定する(S
607)。これにより,単色カラー(表示器206〜2
11の6色)が順次選択される構成となっている。その
後,モードが設定されたことを示すブサー音を出力し
(S606),処理を終了する。
【0040】特殊原稿判別ユニットの構成及び動作 特殊原稿判別ユニット105の構成及び動作は,公知の
技術を適用することが可能であり,特に限定するもので
はない。実施例1の特殊原稿判別ユニット105は,ス
キャナユニット101で読み込まれた原稿の画像データ
を,色フィルター処理,絵文字分離処理,エッジ強調処
理等の各処理を施した後,画像データ中の朱印部分を切
り出す。原稿は日本銀行券でないものも考えられるの
で,半径14mmの朱の色を持つ円を特徴とした画像を
切り出すことになる。その後,円内の文字を更に切り出
し,文字の特徴を読み込む。このとき,原稿は色々な方
向に置かれる可能性があるので,原稿の向きにより切り
出された文字は,0度,90度,180度,270度と
いうように様々な角度に回転している可能性がある。従
って,このような回転した文字を認識するために,入力
文字の画像を様々な角度に回転させながら特徴抽出し,
正規の角度に対応する辞書と比較照合し,一致した場合
に特殊原稿と判別する。
【0041】図7は,特殊原稿判別ユニット105のブ
ロック構成図を示し,スキャナユニット101から2値
画像データを入力する入力部701と,入力した原稿の
2値画像データから文字画像を切り出し,ノイズ除去等
の正規化を行う前処理部702と,正規化後の画像デー
タから文字画像の特徴を抽出する特徴抽出部703と,
抽出した特徴のヒストグラムを生成するヒストグラム生
成部704と,回転角度を記憶する回転情報レジスタ7
05と,生成したヒストグラムを回転情報レジスタ70
5の回転角度に応じて並べ換え,回転ヒストグラムを生
成する回転ヒストグラム生成部706と,生成した回転
ヒストグラムについて辞書照合を行い候補文字を決定す
る辞書照合部707と,判別結果を出力する結果出力部
708と,文字毎に回転なしの場合の標準ヒストグラム
を格納している辞書709とから構成される。尚,回転
ヒストグラム生成部706は,変換部706aと演算部
706bとを備えている。
【0042】以上の構成において,図8の特殊原稿判別
処理フローチャートを参照してその動作を説明する。先
ず,スキャナユニット101から入力部701へ2値画
像データを入力し,前処理部702によって入力した画
像データから文字画像を切り出し,ノイズ除去等の正規
化を行う(S801)。
【0043】次に,特徴抽出部703で正規化後の画像
データから文字画像の特徴を抽出する(S802)。こ
こで,特徴抽出は,文字画像の輪郭抽出を行い,その輪
郭部に図9(a)に示す方向コードを付加して行う。図
10は,文字画像『局』の輪郭抽出を行って,方向コー
ドを付加した例を示す。
【0044】次に,ヒストグラム生成部704で,文字
画像の輪郭部に付加された方向コードについて,図9
(b)に示すように文字コード別ヒストグラムを生成す
る(S803)。この文字コード別ヒストグラムが文字
画像そのものの特徴量Hを表している。
【0045】その後,生成したヒストグラムを回転情報
レジスタ705の回転角度に応じて並べ換え,文字画像
の回転なしに対応するヒストグラム(これを,回転ヒス
トグラムという)を生成する(S804)。続いて,辞
書照合部707で,生成した回転ヒストグラムについて
辞書照合を行い(S805,S806),文字画像と辞
書が一致すると,特殊原稿と判別して判別結果を出力す
る(S808)。S806で一致しない場合は,回転情
報レジスタの値を変更し(S807),切り出し文字の
ヒストグラムを90度回転させ,再度回転ヒストグラム
を生成し,認識辞書照合を実行する(S804,80
5)。
【0046】ここで,図10,図11,図12,図13
を参照して,日本銀行券の文字『局』を例として,具体
的に示す。尚,図10〜13は文字の一部をコード化し
ている。文字画像が図11に示すように回転角90度の
方向で読み込まれた場合,特徴抽出部703によって,
図11のように方向コード化される。次に,方向コード
をヒストグラム生成部704でヒストグラム化する。こ
の状態では回転情報レジスタ705には0度の情報が入
っており,ヒストグラム生成部704の出力情報と回転
ヒストグラム生成部706の情報は一致する。このデー
タを標準ヒストグラムを記憶した辞書709の情報と比
較する。しかしながら,『局』という文字は90度回転
されて読み込まれているので辞書照合部707の判断結
果は判定出来ずとなってしまう。この場合,回転情報レ
ジスタ705の値を書換え,再度ヒストグラム生成部7
04のデータを回転情報レジスタ705の値で回転ヒス
トグラムデータに変換し,辞書709の情報と比較す
る。このような動作を辞書照合部707が一致の判断を
出すまで行う。但し,270度回転させても一致がない
場合には,判定不能とし,原稿は日本銀行券ではないと
判別する。
【0047】次に,回転情報レジスタ705の値に基づ
いて,ヒストグラム生成部704のデータから回転ヒス
トグラムデータを生成する方法について説明する。例え
ば,図10の回転角0度の場合と,図11の回転角90
度の場合とを比較すると,90度の時の方向コード1を
方向コード7,方向コード2を方向コード8というよう
に,90度の時の方向コードに6を加えた方向コードに
書き換えることによって,回転角0度の時と同じ方向コ
ードに変換することができる。但し,6を加えた結果が
8を越えた場合は,その結果から8を引いた方向コード
に書き換える。この変換は次の計算式で表される。
【0048】D=MOD(d+c−1)+1 但し,d:変換前の方向コード c:回転角度に依存した定数(0度で0,90度で6,
180度で4,270度で2である) D:変換後の方向コード
【0049】上記の例では,0度,90度,180度,
270度のように90ステップの4種の角度を用いた
が,更に判別精度レベルを向上させるためにステップ角
度を小さくして認識レベルを高めることも可能である。
しかし,ステップ角度を小さくすればするほど判別に時
間がかかり,オペレータがスタートキーを押してからコ
ピーが出力されるまでに時間がかかることになり,コピ
ー作業の効率が低下するのは勿論である。また,一文字
を構成する画素を細かくすればするほど認識レベルは高
くなり,誤検出は少なくなるがこの場合も同様に判別に
時間がかかる。
【0050】特殊原稿判別ユニットの抑制制御 上記の構成及び動作において,実施例1の特殊原稿判別
機能付き複写機における特殊原稿判別ユニットの抑制制
御について説明する。図14は,コピーシーケンスのフ
ローチャートを示す。メイン制御部106は特殊原稿判
別ユニットの抑制制御をコピーシーケンスの1ステップ
として処理している。
【0051】先ず,スタートキーがONされると(S1
401),RAMのbit0が「1」であるか否かを判
定する(S1402)。ここで,bit0=1ならば,
フルカラーコピーモードであるので,図8に示した特殊
原稿判別処理を実行する(S1403)。
【0052】特殊原稿判別処理の判別結果が特殊原稿の
疑い有りの場合,操作表示部104を介して警告表示を
出力し,コピーシーケンスを実行せずに待機状態へ戻る
(S1404,S1405)。特殊原稿判別処理の判別
結果が特殊原稿でない場合,通常のコピーシーケンスを
リピート終了まで実行する(S1404,S1406,
S1407)。
【0053】一方,bit0=1でないならば,白黒コ
ーピモードを含む単色コピーモードが指定されたことを
示しているので,特殊原稿判別処理を実行せずに通常の
コピーシーケンスを実行する(S1402,S140
6)。
【0054】このように実施例1では,違法複写の可能
性が小さい白黒コーピモードを含む単色コピーモードで
特殊原稿判別処理を実行しないことにより,特殊原稿判
別処理に時間をかけずにコピー出力を行うことができ
る。また,例え違法複写が行われた場合でも単色コピー
であるのでコピー紙幣と実際の紙幣とが容易に区別でき
る。
【0055】〔実施例2〕実施例2の特殊原稿判別機能
付き複写機は,指定されたコピーモードに応じて,特殊
原稿判別手段の判別精度レベルを変更する。具体的に
は,違法複写の可能性が小さい単色コピーモードが指定
された場合,特殊原稿判別ユニット105の判別精度レ
ベルがフルカラーコピーモードの場合の判別精度レベル
より低くなるように制御するものである。尚,実施例2
の構成は実施例1と共通につき図示及び説明を省略す
る。
【0056】図15は,実施例2のコピーシーケンスの
フローチャートを示す。メイン制御部106は特殊原稿
判別ユニットの判別精度レベルの変更をコピーシーケン
スのステップとして処理している。
【0057】先ず,スタートキーがONされると(S1
501),RAMのbit0が「1」であるか否かを判
定する(S1502)。ここで,bit0=1ならば,
フルカラーコピーモードであるので,判別精度レベルの
高い特殊原稿判別処理を実行する(S1503)。具体
的には,図8に示した特殊原稿判別処理において,ステ
ップ角度を小さくして認識レベルを高めることにより,
判別精度レベルを高める。
【0058】一方,bit0=1でないならば,白黒コ
ーピモードを含む単色コピーモードが指定されたことを
示しているので,判別精度レベルの低い特殊原稿判別処
理を実行する(S1504)。具体的には,図8に示し
た特殊原稿判別処理において,ステップ角度を大きくし
て認識レベルを低くすることにより,判別精度レベルを
低くする。
【0059】特殊原稿判別処理の判別結果が特殊原稿の
疑い有りの場合,操作表示部104を介して警告表示を
出力し,コピーシーケンスを実行せずに待機状態へ戻る
(S1505,S1506)。特殊原稿判別処理の判別
結果が特殊原稿でない場合,通常のコピーシーケンスを
リピート終了まで実行する(S1505,S1507,
S1508)。
【0060】このように実施例2では,違法複写の可能
性が小さい白黒コーピモードを含む単色コピーモード
で,特殊原稿判別処理の判別精度レベルを緩和(低く)
することにより,特殊原稿判別処理に時間をかけずにコ
ピー出力を行うことができる。また,例え違法複写が行
われた場合でも単色コピーであるのでコピー紙幣と実際
の紙幣とが容易に区別できる。
【0061】〔実施例3〕実施例3の特殊原稿判別機能
付き複写機は,違法複写の可能性が小さい変倍率が等倍
以外の場合,特殊原稿判別ユニット105の判別制御動
作を抑制するものである。以下,実施例3の特殊原稿判
別機能付き複写機について, 操作表示部の構成及び動作 特殊原稿判別ユニットの抑制制御 の順序で詳細に説明する。尚,その他の構成は実施例1
と共通につき図示及び説明を省略する。
【0062】操作表示部の構成及び動作 図16は,操作表示部において実施例3に係わる構成の
みを示した説明図である。実施例3では,操作表示部1
04を変倍率を指定する変倍率指定手段として使用す
る。図16おいて,1601は変倍モード選択において
予め決められた(固定された)拡大変倍率を指定する拡
大キー,1602は等倍を指定する等倍キー,1603
は変倍モード選択において予め決められた(固定され
た)縮小変倍率を指定する縮小キーを示す。また,16
04は現在の変倍率を表示する変倍率表示部であり,各
キーによって選択された変倍率をオペレータに通知する
ためのものである。
【0063】変倍率表示部1604に表示されるデータ
は,図17に示すように,操作表示部104のRAMの
2バイトにMag−Data−L,Mag−Data−
Hとして割り当てられている。実施例3では25%から
800%までの変倍が可能となっている。
【0064】以上の構成において,変倍モード選択にお
けるキー入力とRAMの各ビットの設定処理について説
明する。図18は拡大キー処理のフローチャートを示
す。操作表示部104は,拡大キー1601が押下され
ると(S1801),拡大倍率指定カウンタ(以下,C
ntMagUpと記載する)に1を加えて,拡大倍率指
定を行う(S1802)。ここで,CntMagUp
は,図17に示すようにRAMの1バイトで0〜6の値
が可能なカウントデータであり,CntMagUpが7
になると値を0に戻す(S1803,S1804)。続
いて,モードが設定されたことを示すブサー音を出力す
る(S1805)。
【0065】次に,S1806〜S1809において,
CntMagUpの値及びTB−Mag−Up(図19
(a)に示すデータテーブル)を用いて,固定変倍率デ
ータをMag−Data−L/Hに設定する。具体的に
は,CntMagUpを2倍し,TB−Mag−Upを
ベースとしてデータテーブルの値をベースインデクスア
ドレッシングで固定変倍率を参照して,Mag−Dat
a−L/Hに設定する。上記の処理により,115%→
121%→141%→200%→300%→400%→
800%→115%→・・・のように変倍率が順に選択
可能となる。
【0066】同様に縮小キー処理は,図19(b)に示
すデータテーブルTB−Mag−Downを用いて,9
3%→82%→71%→62%→50%→25%→93
%→・・・のように変倍率が順に選択可能となる。フロ
ーチャートは図18に示した拡大キー処理とほぼ同様で
あるので説明を省略する。
【0067】特殊原稿判別ユニットの抑制制御 上記の構成及び動作において,実施例3の特殊原稿判別
機能付き複写機における特殊原稿判別ユニットの抑制制
御について説明する。図20は,コピーシーケンスのフ
ローチャートを示す。メイン制御部106は特殊原稿判
別ユニットの抑制制御をコピーシーケンスの1ステップ
として処理している。
【0068】先ず,スタートキーがONされると(S2
001),変倍率が等倍であるか否かを判定する(S2
002)。ここで,Mag−Data−H/L=100
ならば,等倍であるので,図8に示した特殊原稿判別処
理を実行する(S2003)。
【0069】特殊原稿判別処理の判別結果が特殊原稿の
疑い有りの場合,操作表示部104を介して警告表示を
出力し,コピーシーケンスを実行せずに待機状態へ戻る
(S2004,S2005)。特殊原稿判別処理の判別
結果が特殊原稿でない場合,通常のコピーシーケンスを
リピート終了まで実行する(S2004,S2006,
S2007)。
【0070】一方,Mag−Data−H/L=100
でないならば,等倍以外であるので特殊原稿判別処理を
実行せずに通常のコピーシーケンスを実行する(S20
02,S2006)。
【0071】このように実施例3では,違法複写の可能
性が小さい等倍以外の変倍率の場合,特殊原稿判別処理
を実行しないことにより,特殊原稿判別処理に時間をか
けずにコピー出力を行うことができる。
【0072】〔実施例4〕実施例4の特殊原稿判別機能
付き複写機は,指定された変倍率が等倍であるか否かに
応じて,特殊原稿判別手段の判別精度レベルを変更す
る。具体的には,違法複写の可能性が小さい等倍以外の
変倍率が指定された場合,特殊原稿判別ユニット105
の判別精度レベルが等倍の場合の判別精度レベルより低
くなるように制御するものである。尚,実施例4の構成
は実施例1と共通につき図示及び説明を省略する。
【0073】図21は,実施例4のコピーシーケンスの
フローチャートを示す。メイン制御部106は特殊原稿
判別ユニットの判別精度レベルの変更をコピーシーケン
スのステップとして処理している。尚,実施例4のコピ
ーシーケンスは基本的に実施例3と同様であるので,こ
こでは異なる部分のみを説明する。
【0074】S2002において,変倍率が等倍である
か否かを判定し,Mag−Data−H/L=100な
らば,等倍であるので判別精度レベルの高い特殊原稿判
別処理を実行する(S2101)。具体的には,図8に
示した特殊原稿判別処理において,ステップ角度を小さ
くして認識レベルを高めることにより,判別精度レベル
を高める。
【0075】一方,Mag−Data−H/L=100
でないならば,等倍でないので判別精度レベルの低い特
殊原稿判別処理を実行する(S2102)。具体的に
は,図8に示した特殊原稿判別処理において,ステップ
角度を大きくして認識レベルを低くすることにより,判
別精度レベルを低くする。
【0076】このように実施例4では,違法複写の可能
性が小さい等倍以外の変倍率の場合,特殊原稿判別処理
の判別精度レベルを緩和(低く)することにより,特殊
原稿判別処理に時間をかけずにコピー出力を行うことが
できる。
【0077】〔実施例5〕実施例5の特殊原稿判別機能
付き複写機は,違法複写の可能性が小さい自動原稿搬送
手段(後述するADF107)を用いたコピー動作の場
合,特殊原稿判別ユニット105の判別制御動作を抑制
するものである。
【0078】図22は,実施例5の特殊原稿判別機能付
き複写機のブロック構成図を示し,スキャナユニット1
01,画像処理ユニット102,プリンタユニット10
3と,操作表示部104,特殊原稿判別ユニット10
5,メイン制御部106に加えて,原稿をスキャナユニ
ット101の所定位置に自動搬送するADF(自動原稿
搬送装置)107を備えている。尚,その他の構成は実
施例1と共通につき図示及び説明を省略する。
【0079】図23は,複写機に搭載されたADF10
7の構成を示す説明図である。原稿テーブル2301上
に載置された原稿(図示せず)は,原稿検知センサ23
02で原稿有り状態を検知され,呼出しローラ2303
によって呼び出されて,搬送ベルト2304によって,
コンタクトガラス上の所定の露光位置まで搬送される。
また,ADF107の開閉を検知するためにADF側に
マグネット2305,複写機本体側にリフトアップセン
サ2306が配設されている。この構成によって,AD
F107が開けられたか否かを判断できる。
【0080】上記の構成及び動作において,実施例5の
特殊原稿判別機能付き複写機における特殊原稿判別ユニ
ットの抑制制御について説明する。図24は,コピーシ
ーケンスのフローチャートを示す。メイン制御部106
は特殊原稿判別ユニットの抑制制御をコピーシーケンス
の1ステップとして処理している。
【0081】先ず,メイン制御部106はコピー待機中
の処理として,リフトアップセンサ2306により,A
DF107がリフトアップ状態であるか否かを判定する
(S2401)。リフトアップの場合には,ADF原稿
セットフラグを無条件にリセットする(S2402)。
このADF原稿セットフラグはADF107のフィード
イン処理によって搬送された原稿がコンタクトガラス上
に存在することを示すフラグであり,「1」のとき,コ
ンタクトガラス上の原稿はADF107のフィードイン
処理によってセットされた原稿であり,「0」のとき,
それ以外の処理によってセットされた原稿であることを
示す。即ち,ADF原稿セットフラグが0のときは.圧
板によってセットされたか,或いは,ADF107のフ
ィードイン処理後にADF107をリフトアップしてセ
ットされた原稿であることを示す。
【0082】上記の待機中の処理の後に,スタートキー
がONされると(S2403),コピー中断後の再開で
あるか否かを判定する(S2404)。例えば,セット
枚数10枚でコピースタートしたが,途中6枚目で一旦
コピーを中断し,再度コピーを開始したときなどは,コ
ピー中断後の再開とみなし,S2408へ進む。
【0083】コピー中断後の再開でない場合には,原稿
検知センサ2302がONであるか否かを判定し(S2
405),ADF107上に原稿があると判断できた場
合は,ADFフィードイン処理を実行し(S240
6),ADF原稿セットフラグに「1」を設定して,現
在コンタクトガラス上にある原稿がADF107のフィ
ードイン処理によってセットされたものである旨を宣言
する(S2407)。
【0084】その後,通常コピーシーケンスを実行する
が,常にADFがリフトアップされたか否かを判定し,
リフトアップされたら原稿が交換された可能性があるの
でADF原稿セットフラグをリセットし,特殊原稿判別
処理を行うS2409へ移行する(S2411,S24
12,S2414)。リフトアップされない場合にはリ
ピート終了までS2411,S2412を繰り返す(S
2413)。
【0085】一方,S2404において,コピー中断後
の再開と判定された場合には,ADF原稿セットフラグ
をON(即ち,「1」)であるか否かを判定し,ONな
らばS2411の通常コピーシーケンスへ進む。ONで
ない場合には,特殊原稿判別処理を行うS2409へ移
行する(S2408)。
【0086】S2409では,図8に示した特殊原稿判
別処理を実行する。特殊原稿判別処理の判別結果が特殊
原稿の疑い有りの場合,操作表示部104を介して警告
表示を出力し,コピーシーケンスを実行せずに待機状態
へ戻る(S2410,S2415)。特殊原稿判別処理
の判別結果が特殊原稿でない場合,S2412の通常の
コピーシーケンス以下の処理を実行する。
【0087】このように実施例5では,ADF107を
用いたコピー動作の場合,特殊原稿判別処理を実行しな
いことにより,特殊原稿判別処理に時間をかけずにコピ
ー出力を行うことができる。
【0088】〔実施例6〕実施例6の特殊原稿判別機能
付き複写機は,自動原稿搬送手段を用いたコピー動作で
あるか否かに応じて,特殊原稿判別手段の判別精度レベ
ルを変更する。具体的には,違法複写の可能性が小さい
ADF107を用いたコピー動作の場合,特殊原稿判別
ユニット105の判別精度レベルがADF107を用い
ない場合の判別精度レベルより低くなるように制御する
ものである。尚,実施例6の構成は実施例5と共通につ
き図示及び説明を省略する。
【0089】図25は,実施例6のコピーシーケンスの
フローチャートを示す。メイン制御部106は特殊原稿
判別ユニットの判別精度レベルの変更をコピーシーケン
スのステップとして処理している。尚,実施例6のコピ
ーシーケンスは基本的に実施例5と同様であるので,こ
こでは異なる部分のみを説明する。
【0090】S2405において,原稿検知センサ23
02がONであるか否かを判定し(S2405),AD
F107上に原稿があると判断できた場合は,ADFフ
ィードイン処理を実行し(S2406),ADF原稿セ
ットフラグに「1」を設定して,現在コンタクトガラス
上にある原稿がADF107のフィードイン処理によっ
てセットされたものである旨を宣言する(S240
7)。次に,ADF107を用いたコピー動作であるの
で,判別精度レベルの低い特殊原稿判別処理を実行する
(S2501)。具体的には,図8に示した特殊原稿判
別処理において,ステップ角度を大きくして認識レベル
を低くすることにより,判別精度レベルを低くする。
【0091】一方,S2405で原稿検知センサがON
でない場合,及び,S2408でADF原稿セットフラ
グがONでない場合には,ADF107によるセット以
外の処理によってセットされた原稿であることを示すの
で,判別精度レベルの高い特殊原稿判別処理を実行する
(S2502)。具体的には,図8に示した特殊原稿判
別処理において,ステップ角度を小さくして認識レベル
を高めることにより,判別精度レベルを高める。
【0092】このように実施例6では,ADF107を
用いたコピー動作の場合,特殊原稿判別処理の判別精度
レベルを緩和(低く)することにより,特殊原稿判別処
理に時間をかけずにコピー出力を行うことができる。
【0093】〔実施例7〕実施例7の特殊原稿判別機能
付き複写機は,両面モードの裏面に画像形成を行うモー
ドであると判断された場合,特殊原稿判別手段の判別制
御動作を実行させる。換言すれば,違法複写の可能性が
小さい片面モードでは,特殊原稿判別手段の判別制御動
作を抑制するものである。
【0094】図26は,実施例7の特殊原稿判別機能付
き複写機のブロック構成図を示し,スキャナユニット1
01,画像処理ユニット102,プリンタユニット10
3と,操作表示部104,特殊原稿判別ユニット10
5,メイン制御部106に加えて,プリンタユニット1
03内に記録紙の反転機構を有した両面ユニット103
aを備えている。尚,その他の構成は実施例1と共通に
つき図示及び説明を省略する。
【0095】上記の構成及び動作において,実施例7の
特殊原稿判別機能付き複写機における特殊原稿判別ユニ
ットの抑制制御について説明する。図27は,コピーシ
ーケンスのフローチャートを示す。メイン制御部106
は特殊原稿判別ユニットの抑制制御をコピーシーケンス
の1ステップとして処理している。
【0096】先ず,スタートキーがONされると(S2
701),両面コピーモードであるか否かを判定する
(S2702)。ここで,両面コピーモードでなけれ
ば,S2712,S2713において,通常のコピーシ
ーケンスをリピート終了まで実行する。
【0097】一方,両面コピーモードの場合には,裏面
フラグがON(即ち,「1」)であるか否かを判定する
(S2703)。ここで,裏面フラグがONでなけれ
ば,表面のコピーを作成するモードであると判断し,表
面コピーシーケンスをリピート終了まで実行し(S27
09,S2710),リピート分のコピーが終了したら
裏面フラグに1をセットして待機状態に戻る(S271
1)。また,裏面フラグがONの場合には,図8に示し
た特殊原稿判別処理を実行する(S2704)。
【0098】特殊原稿判別処理の判別結果が特殊原稿の
疑い有りの場合,操作表示部104を介して警告表示を
出力し,コピーシーケンスを実行せずに待機状態へ戻る
(S2705,S2714)。特殊原稿判別処理の判別
結果が特殊原稿でない場合,裏面のコピーシーケンスを
リピート終了まで実行し(S2705,S2706,S
2707),リピート分のコピーが終了したら裏面フラ
グを0にリセットして待機状態に戻る(S2708)。
【0099】このように実施例7では,両面モードの裏
面に画像形成を行うモードであると判断された場合,特
殊原稿判別手段の判別制御動作を実行させる。換言すれ
ば,両面モードの裏面に画像形成を行うモード以外で
は,特殊原稿判別手段の判別制御動作を実行しないこと
により,特殊原稿判別処理に時間をかけずにコピー出力
を行うことができる。
【0100】〔実施例8〕実施例8の特殊原稿判別機能
付き複写機は,コピー面判断手段の判断結果に応じて,
特殊原稿判別手段の判別精度レベルを変更する。具体的
には,両面モードの裏面に画像形成を行うモードである
と判断された場合,特殊原稿判別ユニット105の判別
精度レベルが両面モードの裏面に画像形成を行うモード
以外の判別精度レベルより高くなるように制御するもの
である。尚,実施例8の構成は実施例7と共通につき図
示及び説明を省略する。
【0101】図28は,実施例8のコピーシーケンスの
フローチャートを示す。メイン制御部106は特殊原稿
判別ユニットの判別精度レベルの変更をコピーシーケン
スのステップとして処理している。尚,実施例8のコピ
ーシーケンスは基本的に実施例7と同様であるので,こ
こでは異なる部分のみを説明する。
【0102】S2703において,裏面フラグがONで
あるか否かを判定し,裏面フラグがONの場合には,両
面モードの裏面に画像形成を行うモードであるので,判
別精度レベルの高い特殊原稿判別処理を実行する(S2
801)。具体的には,図8に示した特殊原稿判別処理
において,ステップ角度を小さくして認識レベルを高く
することにより,判別精度レベルを高くする。
【0103】一方,S2703で裏面フラグがONでな
い場合,及び,S2702で両面コピーモードでない場
合には,両面モードの裏面に画像形成を行うモード以外
のモードであるので,判別精度レベルの低い特殊原稿判
別処理を実行する(S2802,S2804)。具体的
には,図8に示した特殊原稿判別処理において,ステッ
プ角度を大きくして認識レベルを低くすることにより,
判別精度レベルを低める。尚,S2803及びS280
5は,それぞれ特殊原稿判別処理の判別結果が特殊原稿
の疑い有りか否かを判定している。
【0104】このように実施例8では,両面モードの裏
面に画像形成を行うモードであると判断された場合,特
殊原稿判別ユニット105の判別精度レベルが両面モー
ドの裏面に画像形成を行うモード以外の判別精度レベル
より高くなるように制御することにより,複写機本来の
複写効率を低下させることなく,特殊原稿の判別を的確
に行って違法複写を確実に防止することができる。
【0105】〔実施例9〕実施例9の特殊原稿判別機能
付き複写機は,画像形成を行う面の裏面にすでに画像が
形成されている場合,特殊原稿判別ユニット105の判
別制御動作を実行させるものである。
【0106】図29は,実施例9の特殊原稿判別機能付
き複写機において,画像形成を行う面の裏面にすでに画
像が形成されているか否かを検知する裏面画像検知セン
サ2901の配置を示す説明図である。裏面画像検知セ
ンサ2901は,図示の如く,記録紙を給紙する給紙カ
セット2902と,レジスト部2903との間に配置さ
れており,発光素子と受光素子からなる光学センサであ
る。尚,その他の構成は実施例1と共通につき図示及び
説明を省略する。
【0107】上記の構成及び動作において,実施例9の
特殊原稿判別機能付き複写機における特殊原稿判別ユニ
ットの制御について説明する。図30は,コピーシーケ
ンスのフローチャートを示す。メイン制御部106は特
殊原稿判別ユニットの抑制制御をコピーシーケンスの1
ステップとして処理している。
【0108】先ず,スタートキーがONされると(S3
001),給紙カセット2902から記録紙を給紙し,
裏面画像検知センサ2901によって裏面にすでに画像
が形成されているか否かを検知する(S3002)。こ
こで,裏面画像有りならば,図8に示した特殊原稿判別
処理を実行する(S3003)。
【0109】特殊原稿判別処理の判別結果が特殊原稿の
疑い有りの場合,操作表示部104を介して警告表示を
出力し,コピーシーケンスを実行せずに待機状態へ戻る
(S3004,S3005)。特殊原稿判別処理の判別
結果が特殊原稿でない場合,通常のコピーシーケンスを
リピート終了まで実行する(S3004,S3006,
S3007)。
【0110】一方,裏面画像なしの場合には,特殊原稿
判別処理を実行せずに通常のコピーシーケンスを実行す
る(S3002,S3006)。
【0111】このように実施例9では,裏面にすでに画
像が形成されている場合のみに特殊原稿判別処理を実行
するので,それ以外の場合には特殊原稿判別処理に時間
をかけずにコピー出力を行うことができる。
【0112】〔実施例10〕実施例10の特殊原稿判別
機能付き複写機は,裏面画像検知手段の検知結果に応じ
て,特殊原稿判別手段の判別精度レベルを変更する。具
体的には,画像形成を行う面の裏面にすでに画像が形成
されている場合,特殊原稿判別ユニット105の判別精
度レベルが厳しくなるように制御するものである。尚,
実施例10の構成は実施例9と共通につき図示及び説明
を省略する。
【0113】図31は,実施例10のコピーシーケンス
のフローチャートを示す。メイン制御部106は特殊原
稿判別ユニットの判別精度レベルの変更をコピーシーケ
ンスのステップとして処理している。尚,実施例10の
コピーシーケンスは基本的に実施例9と同様であるの
で,ここでは異なる部分のみを説明する。
【0114】S3002において,裏面画像有りか否か
を判定し,裏面画像有りの場合には,判別精度レベルの
高い特殊原稿判別処理を実行する(S3101)。具体
的には,図8に示した特殊原稿判別処理において,ステ
ップ角度を小さくして認識レベルを高くすることによ
り,判別精度レベルを高くする。
【0115】一方,S3002で裏面画像無しの場合に
は,判別精度レベルの低い特殊原稿判別処理を実行する
(S3102)。具体的には,図8に示した特殊原稿判
別処理において,ステップ角度を大きくして認識レベル
を低くすることにより,判別精度レベルを低める。
【0116】このように実施例10では,画像形成を行
う面の裏面にすでに画像が形成されている場合,特殊原
稿判別ユニット105の判別精度レベルが両面モードの
裏面に画像形成を行うモード以外の判別精度レベルより
高くなるように制御することにより,複写機本来の複写
効率を低下させることなく,特殊原稿の判別を的確に行
って違法複写を確実に防止することができる。
【0117】〔実施例11〕実施例11の特殊原稿判別
機能付き複写機は,指定されたコピーモードに応じて,
特殊原稿判別手段の判別精度レベルを変更する。具体的
には,違法複写の可能性が大きいフルカラーコピーモー
ドが指定された場合,特殊原稿判別ユニット105で検
出した特殊原稿である確度(判別結果)に所定値を加算
した結果を最終的な確度として求め,該確度に基づいて
特殊原稿であるか否かを判別するものである。換言すれ
ば,違法複写の可能性が大きいフルカラーコピーモード
が指定された場合,特殊原稿判別処理の判別精度レベル
を厳しくするものである。尚,実施例11の構成は,基
本的に実施例1と共通につき異なる部分のみを説明す
る。
【0118】特殊原稿判別ユニット105の構成は,図
7と同様であるが,実施例11では,結果出力部708
からの出力を確度(類似度)で出力するものとする。従
って,図8の特殊原稿判別処理フローチャートのS80
6〜S808をS3201〜S3203に置き換えた図
32の特殊原稿判別処理フローチャートに従って動作す
るものとする。
【0119】具体的には,辞書照合部707で,生成し
た回転ヒストグラムについて辞書照合を行い,文字画像
と辞書の類似度を調べてその結果を格納し,回転終了か
否か判断する(S3201)。回転終了でなければ,回
転情報レジスタの値を変更し(S3202),切り出し
文字のヒストグラムを90度回転させ,再度回転ヒスト
グラムを生成し,辞書照合を実行する(S804,S8
05)。同様にに180度回転,270度回転を繰り返
した後(S3201で回転終了と判断する),0度回転
〜270度回転の照合結果の中で一番高い確度結果(確
度情報)を出力する(S3203)。
【0120】図33は,実施例11のコピーシーケンス
のフローチャートを示す。メイン制御部106は特殊原
稿判別処理の判別精度レベルの変更をコピーシーケンス
の1ステップとして処理している。
【0121】先ず,スタートキーがONされると(S3
301),RAMのbit0が「1」であるか否かを判
定する(S3302)。ここで,bit0=1ならば,
フルカラーコピーモードである。即ち,bit0=0
(単色コピーモード)ならば,特殊原稿判別処理Aにお
いて,特殊原稿判別ユニット105からの確度結果(即
ち,類似度)と予め設定してある特殊原稿の疑い有りと
判断できる閾値とを比較し,閾値を越えていれば,特殊
原稿の疑い有りと判定する(S3303)。
【0122】一方,bit0=1ならば,フルカラーコ
ピーモードであるので,特殊原稿判別処理Bにおいて,
特殊原稿判別ユニット105からの確度結果にオフセッ
ト量を加算して結果を上記閾値と比較し,閾値を越えて
いれば,特殊原稿の疑い有りと判定する(S330
4)。
【0123】特殊原稿判別処理A,Bの判別結果が特殊
原稿の疑い有りの場合,操作表示部104を介して警告
表示を出力し,コピーシーケンスを実行せずに待機状態
へ戻る(S3305,S3306)。特殊原稿判別処理
の確度結果が特殊原稿でない場合,通常のコピーシーケ
ンスをリピート終了まで実行する(S3305,S33
07,S3308)。
【0124】このように実施例11では,違法複写の可
能性が大きいフルカラーコーピモードで,特殊原稿判別
ユニット105の確度結果(類似度)に所定のオフセッ
ト量を加算することにより,判別精度レベルを厳しくし
ている。換言すれば,予め設定してある特殊原稿の疑い
有りと判断できる閾値を,違法複写の可能性が小さい単
色コピーモードに合わせて設定し,該閾値に所定のオフ
セット量を加算して違法複写の可能性が大きいフルカラ
ーコーピモードでの判別精度レベルを見かけ上高くする
ことにより判別制御を厳しくしているので,複写機本来
の複写効率を低下させることなく,特殊原稿の判別を的
確に行って違法複写を確実に防止することができる。
【0125】〔実施例12〕実施例12の特殊原稿判別
機能付き複写機は,変倍率指定手段を介して指定された
変倍率が等倍であるか否かに応じて,特殊原稿判別手段
の判別精度レベルを変更する。具体的には,違法複写の
可能性が小さい変倍率が等倍以外の場合,特殊原稿判別
ユニット105で検出した特殊原稿である確度(判別結
果)から所定値を減算した結果を最終的な確度として求
め,該確度に基づいて特殊原稿であるか否かを判別する
ものである。尚,実施例12の構成は,基本的に実施例
3と共通につき異なる部分のみを説明する。
【0126】実施例12では,特殊原稿判別ユニット1
05において,実施例11と同様に結果出力部708か
らの出力を確度(類似度)で出力するものとする。従っ
て,特殊原稿判別ユニット105は,図8の特殊原稿判
別処理フローチャートのS806〜S808をS320
1〜S3203に置き換えた図32の特殊原稿判別処理
フローチャートに従って動作するものとする。
【0127】以下,図34のコピーシーケンスのフロー
チャートを参照して,実施例12の特殊原稿判別機能付
き複写機の動作について説明する。メイン制御部106
は特殊原稿判別処理の判別精度レベルの変更をコピーシ
ーケンスの1ステップとして処理している。
【0128】先ず,スタートキーがONされると(S3
401),変倍率が等倍であるか否かを判定する(S3
402)。ここで,Mag−Data−H/L=100
ならば,等倍であるので,特殊原稿判別処理Aにおい
て,特殊原稿判別ユニット105からの確度結果(即
ち,類似度)と予め設定してある特殊原稿の疑い有りと
判断できる閾値とを比較し,閾値を越えていれば,特殊
原稿の疑い有りと判定する(S3403)。
【0129】また,Mag−Data−H/L=100
でないならば,等倍以外であるので,特殊原稿判別処理
Cにおいて,特殊原稿判別ユニット105で得た確度結
果から所定値を減算した結果と上記閾値とを比較し,閾
値を越えていれば,特殊原稿の疑い有りと判定する(S
3404)。
【0130】特殊原稿判別処理の判別結果が特殊原稿の
疑い有りの場合,操作表示部104を介して警告表示を
出力し,コピーシーケンスを実行せずに待機状態へ戻る
(S3405,S3406)。特殊原稿判別処理の判別
結果が特殊原稿でない場合,通常のコピーシーケンスを
リピート終了まで実行する(S3405,S3407,
S3408)。
【0131】このように実施例12では,違法複写の可
能性が小さい等倍以外の変倍率の場合,特殊原稿判別処
理を実行しないことにより,特殊原稿判別処理に時間を
かけずにコピー出力を行うことができる。
【0132】このように実施例12では,違法複写の可
能性が小さい変倍率が等倍以外の場合,特殊原稿判別ユ
ニット105で検出した特殊原稿である確度(判別結
果)から所定値を減算した結果を最終的な確度として求
め,該確度に基づいて特殊原稿であるか否かを判別する
ことにより,判別精度レベルを緩和しているので,複写
機本来の複写効率を低下させることなく,特殊原稿の判
別を的確に行って違法複写を確実に防止することができ
る。
【0133】〔実施例13〕実施例13の特殊原稿判別
機能付き複写機は,自動原稿搬送手段を用いたコピー動
作であるか否かに応じて,前記特殊原稿判別手段の判別
精度レベルを変更する。具体的には,違法複写の可能性
が小さい自動原稿搬送手段(ADF107)を用いたコ
ピー動作の場合,特殊原稿判別ユニット105で検出し
た特殊原稿である確度(判別結果)から所定値を減算し
た結果を最終的な確度として求め,該確度に基づいて特
殊原稿であるか否かを判別するものである。尚,実施例
13の構成は,基本的に実施例5と共通につき異なる部
分のみを説明する。
【0134】実施例13では,特殊原稿判別ユニット1
05において,実施例11と同様に結果出力部708か
らの出力を確度(類似度)で出力するものとする。従っ
て,特殊原稿判別ユニット105は,図8の特殊原稿判
別処理フローチャートのS806〜S808をS320
1〜S3203に置き換えた図32の特殊原稿判別処理
フローチャートに従って動作するものとする。
【0135】以下,図35のコピーシーケンスのフロー
チャートを参照して,実施例13の特殊原稿判別機能付
き複写機の動作について説明する。メイン制御部106
は特殊原稿判別ユニットの判別制御レベルの変更をコピ
ーシーケンスの1ステップとして処理している。
【0136】先ず,メイン制御部106はコピー待機中
の処理として,リフトアップセンサ2306により,A
DF107がリフトアップ状態であるか否かを判定する
(S3501)。リフトアップの場合には,ADF原稿
セットフラグを無条件にリセットする(S3502)。
このADF原稿セットフラグはADF107のフィード
イン処理によって搬送された原稿がコンタクトガラス上
に存在することを示すフラグであり,「1」のとき,コ
ンタクトガラス上の原稿はADF107のフィードイン
処理によってセットされた原稿であり,「0」のとき,
それ以外の処理によってセットされた原稿であることを
示す。即ち,ADF原稿セットフラグが0のときは.圧
板によってセットされたか,或いは,ADF107のフ
ィードイン処理後にADF107をリフトアップしてセ
ットされた原稿であることを示す。
【0137】上記の待機中の処理の後に,スタートキー
がONされると(S3503),コピー中断後の再開で
あるか否かを判定する(S3504)。例えば,セット
枚数10枚でコピースタートしたが,途中6枚目で一旦
コピーを中断し,再度コピーを開始したときなどは,コ
ピー中断後の再開とみなし,S3508へ進む。
【0138】コピー中断後の再開でない場合には,原稿
検知センサ2302がONであるか否かを判定し(S3
505),ADF107上に原稿があると判断できた場
合は,ADFフィードイン処理を実行し(S350
6),ADF原稿セットフラグに「1」を設定して,現
在コンタクトガラス上にある原稿がADF107のフィ
ードイン処理によってセットされたものである旨を宣言
する(S3507)。
【0139】続いて,特殊原稿判別処理Cにおいて,特
殊原稿判別ユニット105で得た確度結果から所定値を
減算した結果と上記閾値とを比較し,閾値を越えていれ
ば,特殊原稿の疑い有りと判定する(S3516)。特
殊原稿の疑いありの場合,操作表示部104を介して警
告表示を出力し,コピーシーケンスを実行せずに,待機
状態へ戻る(S3510,S3515)。
【0140】一方,特殊原稿の疑い無しの場合には,通
常コピーシーケンスを実行するが,常にADFがリフト
アップされたか否かを判定し,リフトアップされたら原
稿が交換された可能性があるのでADF原稿セットフラ
グをリセットし,特殊原稿判別処理を行うS3509へ
移行する(S3511,S3512,S3514)。リ
フトアップされない場合にはリピート終了までS351
1,S3512を繰り返す(S3513)。
【0141】また,S3504において,コピー中断後
の再開と判定された場合には,ADF原稿セットフラグ
をON(即ち,「1」)であるか否かを判定し,ONな
らばS3516の特殊原稿判別処理Cへ進み,ONでな
い場合には,S3509の特殊原稿判別処理Aへ進む
(S3508)。
【0142】S3509の特殊原稿判別処理Aでは,特
殊原稿判別ユニット105からの確度結果(即ち,類似
度)と予め設定してある特殊原稿の疑い有りと判断でき
る閾値とを比較し,閾値を越えていれば,特殊原稿の疑
い有りと判定する(S3509)。特殊原稿判別処理A
の判別結果が特殊原稿の疑い有りの場合,操作表示部1
04を介して警告表示を出力し,コピーシーケンスを実
行せずに待機状態へ戻る(S3510,S3515)。
特殊原稿判別処理の判別結果が特殊原稿でない場合,S
3512の通常のコピーシーケンス以下の処理を実行す
る。
【0143】このように実施例13では,違法複写の可
能性が小さいADF107を用いたコピー動作の場合,
特殊原稿判別ユニット105で検出した特殊原稿である
確度(判別結果)から所定値を減算した結果を最終的な
確度として求め,該確度に基づいて特殊原稿であるか否
かを判別することにより,判別精度レベルを緩和してい
るので,複写機本来の複写効率を低下させることなく,
特殊原稿の判別を的確に行って違法複写を確実に防止す
ることができる。
【0144】〔実施例14〕実施例14の特殊原稿判別
機能付き複写機は,コピー面判断手段の判断結果に応じ
て,特殊原稿判別手段の判別精度レベルを変更する。具
体的には,両面モードの裏面に画像形成を行うモードで
あると判断された場合,特殊原稿判別手段の判別制御動
作を厳しくするものであり,換言すれば,違法複写の可
能性が小さい片面モードでは,特殊原稿判別手段の判別
制御動作を抑制するものである。尚,実施例14の構成
は,基本的に実施例7と共通につき異なる部分のみを説
明する。
【0145】実施例14では,特殊原稿判別ユニット1
05において,実施例11と同様に結果出力部708か
らの出力を確度(類似度)で出力するものとする。従っ
て,特殊原稿判別ユニット105は,図8の特殊原稿判
別処理フローチャートのS806〜S808をS320
1〜S3203に置き換えた図32の特殊原稿判別処理
フローチャートに従って動作するものとする。
【0146】以下,図36のコピーシーケンスのフロー
チャートを参照して,実施例14の特殊原稿判別機能付
き複写機の動作について説明する。メイン制御部106
は特殊原稿判別処理の判別精度レベルの変更をコピーシ
ーケンスの1ステップとして処理している。
【0147】先ず,スタートキーがONされると(S3
601),両面コピーモードであるか否かを判定する
(S3602)。ここで,両面コピーモードでなけれ
ば,特殊原稿判別処理Aにおいて,特殊原稿判別ユニッ
ト105からの確度結果(即ち,類似度)と予め設定し
てある特殊原稿の疑い有りと判断できる閾値とを比較
し,閾値を越えていれば,特殊原稿の疑い有りと判定す
る(S3615)。特殊原稿判別処理Aの判別結果が特
殊原稿の疑い有りの場合,操作表示部104を介して警
告表示を出力し,コピーシーケンスを実行せずに待機状
態へ戻る(S3616,S3614)。特殊原稿判別処
理Aの判別結果が特殊原稿でない場合,S3612,S
3613において,通常のコピーシーケンスをリピート
終了まで実行する。
【0148】一方,両面コピーモードの場合には,裏面
フラグがON(即ち,「1」)であるか否かを判定する
(S3603)。ここで,裏面フラグがONでなけれ
ば,表面のコピーを作成するモードであると判断し,特
殊原稿判別処理Aにおいて,特殊原稿判別ユニット10
5からの確度結果(即ち,類似度)と予め設定してある
特殊原稿の疑い有りと判断できる閾値とを比較し,閾値
を越えていれば,特殊原稿の疑い有りと判定する(S3
617)。特殊原稿判別処理Aの判別結果が特殊原稿の
疑い有りの場合,操作表示部104を介して警告表示を
出力し,コピーシーケンスを実行せずに待機状態へ戻る
(S3616,S3614)。特殊原稿判別処理Aの判
別結果が特殊原稿でない場合,表面コピーシーケンスを
リピート終了まで実行し(S3609,S3610),
リピート分のコピーが終了したら裏面フラグに1をセッ
トして待機状態に戻る(S3611)。
【0149】また,裏面フラグがONの場合には,特殊
原稿判別処理Bにおいて,特殊原稿判別ユニット105
からの確度結果にオフセット量を加算して結果を上記閾
値と比較し,閾値を越えていれば,特殊原稿の疑い有り
と判定する(S3604)。特殊原稿判別処理Bの判別
結果が特殊原稿の疑い有りの場合,操作表示部104を
介して警告表示を出力し,コピーシーケンスを実行せず
に待機状態へ戻る(S3605,S3614)。特殊原
稿判別処理Bの判別結果が特殊原稿でない場合,裏面の
コピーシーケンスをリピート終了まで実行し(S360
5,S3606,S3607),リピート分のコピーが
終了したら裏面フラグを0にリセットして待機状態に戻
る(S3608)。
【0150】このように実施例14では,両面モードの
裏面に画像形成を行うモードであると判断された場合,
特殊原稿判別手段の判別制御を厳しくするので,複写機
本来の複写効率を低下させることなく,特殊原稿の判別
を的確に行って違法複写を確実に防止することができ
る。
【0151】〔実施例15〕実施例15の特殊原稿判別
機能付き複写機は,画像形成を行う面の裏面にすでに画
像が形成されている場合,特殊原稿判別処理の判別精度
レベルを厳しくするものである。尚,実施例15の構成
は,基本的に実施例9と共通につき異なる部分のみを説
明する。
【0152】実施例15では,特殊原稿判別ユニット1
05において,実施例11と同様に結果出力部708か
らの出力を確度(類似度)で出力するものとする。従っ
て,特殊原稿判別ユニット105は,図8の特殊原稿判
別処理フローチャートのS806〜S808をS320
1〜S3203に置き換えた図32の特殊原稿判別処理
フローチャートに従って動作するものとする。
【0153】以下,図37のコピーシーケンスのフロー
チャートを参照して,実施例15の特殊原稿判別機能付
き複写機の動作について説明する。メイン制御部106
は特殊原稿判別ユニットの判別精度レベルの変更をコピ
ーシーケンスの1ステップとして処理している。
【0154】先ず,スタートキーがONされると(S3
701),給紙カセット2902から記録紙を給紙し,
裏面画像検知センサ2901によって裏面にすでに画像
が形成されているか否かを検知する(S3702)。こ
こで,裏面画像有りならば,特殊原稿判別処理Bにおい
て,特殊原稿判別ユニット105からの確度結果にオフ
セット量を加算して結果を上記閾値と比較し,閾値を越
えていれば,特殊原稿の疑い有りと判定する(S370
4)。
【0155】一方,裏面画像なしの場合には,特殊原稿
判別処理Aにおいて,特殊原稿判別ユニット105から
の確度結果(即ち,類似度)と予め設定してある特殊原
稿の疑い有りと判断できる閾値とを比較し,閾値を越え
ていれば,特殊原稿の疑い有りと判定する(S370
8)。
【0156】特殊原稿判別処理A,Bの判別結果が特殊
原稿の疑い有りの場合,操作表示部104を介して警告
表示を出力し,コピーシーケンスを実行せずに待機状態
へ戻る(S3704,S3705)。特殊原稿判別処理
の判別結果が特殊原稿でない場合,通常のコピーシーケ
ンスをリピート終了まで実行する(S3704,S37
06,S3707)。
【0157】このように実施例15では,裏面にすでに
画像が形成されている場合に特殊原稿判別処理の判別精
度レベルを見かけ上高めるので,複写機本来の複写効率
を低下させることなく,特殊原稿の判別を的確に行って
違法複写を確実に防止することができる。
【0158】
【発明の効果】以上説明したように本発明の特殊原稿判
別機能付き複写機は,入力した画像データの内容が紙
幣,有価証券等の特殊原稿であるか否かを判別する機能
を有した特殊原稿判別機能付き複写機において,単色コ
ピーモード,フルカラーコピーモードを指定する指定手
段と,原稿が紙幣,有価証券等の特殊原稿であるか否か
を判別する特殊原稿判別手段と,指定手段を介して単色
コピーモードが指定された場合,特殊原稿判別手段の判
別制御動作を抑制する制御手段とを備えたため,複写機
本来の複写効率を低下させることなく,特殊原稿の判別
を的確に行って違法複写を確実に防止することができ
る。
【0159】また,本発明の特殊原稿判別機能付き複写
機は,入力した画像データの内容が紙幣,有価証券等の
特殊原稿であるか否かを判別する機能を有した特殊原稿
判別機能付き複写機において,単色コピーモード,フル
カラーコピーモードを指定する指定手段と,原稿が紙
幣,有価証券等の特殊原稿であるか否かを判別する特殊
原稿判別手段と,指定手段を介して指定されたコピーモ
ードに応じて,特殊原稿判別手段の判別精度レベルを変
更する制御手段とを備えたため,複写機本来の複写効率
を低下させることなく,特殊原稿の判別を的確に行って
違法複写を確実に防止することができる。
【0160】また,本発明の特殊原稿判別機能付き複写
機は,入力した画像データの内容が紙幣,有価証券等の
特殊原稿であるか否かを判別する機能を有した特殊原稿
判別機能付き複写機において,記録紙に複写する際の変
倍率を指定する変倍率指定手段と,原稿が紙幣,有価証
券等の特殊原稿であるか否かを判別する特殊原稿判別手
段と,変倍率指定手段を介して指定された変倍率が等倍
以外の場合,特殊原稿判別手段の判別制御動作を抑制す
る制御手段とを備えたため,複写機本来の複写効率を低
下させることなく,特殊原稿の判別を的確に行って違法
複写を確実に防止することができる。
【0161】また,本発明の特殊原稿判別機能付き複写
機は,入力した画像データの内容が紙幣,有価証券等の
特殊原稿であるか否かを判別する機能を有した特殊原稿
判別機能付き複写機において,記録紙に複写する際の変
倍率を指定する変倍率指定手段と,原稿が紙幣,有価証
券等の特殊原稿であるか否かを判別する特殊原稿判別手
段と,変倍率指定手段を介して指定された変倍率が等倍
であるか否かに応じて,特殊原稿判別手段の判別精度レ
ベルを変更する制御手段とを備えたため,複写機本来の
複写効率を低下させることなく,特殊原稿の判別を的確
に行って違法複写を確実に防止することができる。
【0162】また,本発明の特殊原稿判別機能付き複写
機は,入力した画像データの内容が紙幣,有価証券等の
特殊原稿であるか否かを判別する機能を有した特殊原稿
判別機能付き複写機において,原稿を自動搬送する自動
原稿搬送手段と,原稿が紙幣,有価証券等の特殊原稿で
あるか否かを判別する特殊原稿判別手段と,自動原稿搬
送手段を用いたコピー動作の場合,特殊原稿判別手段の
判別制御動作を抑制する制御手段とを備えたため,複写
機本来の複写効率を低下させることなく,特殊原稿の判
別を的確に行って違法複写を確実に防止することができ
る。
【0163】また,本発明の特殊原稿判別機能付き複写
機は,入力した画像データの内容が紙幣,有価証券等の
特殊原稿であるか否かを判別する機能を有した特殊原稿
判別機能付き複写機において,原稿を自動搬送する自動
原稿搬送手段と,原稿が紙幣,有価証券等の特殊原稿で
あるか否かを判別する特殊原稿判別手段と,自動原稿搬
送手段を用いたコピー動作であるか否かに応じて,特殊
原稿判別手段の判別精度レベルを変更する制御手段とを
備えたため,複写機本来の複写効率を低下させることな
く,特殊原稿の判別を的確に行って違法複写を確実に防
止することができる。
【0164】また,本発明の特殊原稿判別機能付き複写
機は,入力した画像データの内容が紙幣,有価証券等の
特殊原稿であるか否かを判別する機能を有した特殊原稿
判別機能付き複写機において,現在のコピーモードが両
面モードの表面か裏面かを判断するコピー面判断手段
と,原稿が紙幣,有価証券等の特殊原稿であるか否かを
判別する特殊原稿判別手段と,コピー面判断手段によっ
て両面モードの裏面に画像形成を行うモードであると判
断された場合,特殊原稿判別手段の判別制御動作を実行
させる制御手段とを備えたため,複写機本来の複写効率
を低下させることなく,特殊原稿の判別を的確に行って
違法複写を確実に防止することができる。
【0165】また,本発明の特殊原稿判別機能付き複写
機は,入力した画像データの内容が紙幣,有価証券等の
特殊原稿であるか否かを判別する機能を有した特殊原稿
判別機能付き複写機において,現在のコピーモードが両
面モードの表面か裏面かを判断するコピー面判断手段
と,原稿が紙幣,有価証券等の特殊原稿であるか否かを
判別する特殊原稿判別手段と,コピー面判断手段の判断
結果に応じて,特殊原稿判別手段の判別精度レベルを変
更する制御手段とを備えたため,複写機本来の複写効率
を低下させることなく,特殊原稿の判別を的確に行って
違法複写を確実に防止することができる。
【0166】また,本発明の特殊原稿判別機能付き複写
機は,入力した画像データの内容が紙幣,有価証券等の
特殊原稿であるか否かを判別する機能を有した特殊原稿
判別機能付き複写機において,画像形成を行う面の裏面
にすでに画像が形成されているか否かを検知する裏面画
像検知手段と,原稿が紙幣,有価証券等の特殊原稿であ
るか否かを判別する特殊原稿判別手段と,裏面画像検知
手段によって裏面の画像が検知された場合,特殊原稿判
別手段の判別制御動作を実行させる制御手段とを備えた
ため,複写機本来の複写効率を低下させることなく,特
殊原稿の判別を的確に行って違法複写を確実に防止する
ことができる。
【0167】また,本発明の特殊原稿判別機能付き複写
機は,入力した画像データの内容が紙幣,有価証券等の
特殊原稿であるか否かを判別する機能を有した特殊原稿
判別機能付き複写機において,画像形成を行う面の裏面
にすでに画像が形成されているか否かを検知する裏面画
像検知手段と,原稿が紙幣,有価証券等の特殊原稿であ
るか否かを判別する特殊原稿判別手段と,裏面画像検知
手段の検知結果に応じて,特殊原稿判別手段の判別精度
レベルを変更する制御手段とを備えたため,複写機本来
の複写効率を低下させることなく,特殊原稿の判別を的
確に行って違法複写を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の特殊原稿判別機能付き複写機のブロ
ック構成図である。
【図2】操作表示部において実施例1に係わる構成のみ
を示した説明図である。
【図3】表示器の表示を制御するデータの構成を示す説
明図である。
【図4】フルカラーキー処理のフローチャートである。
【図5】白黒キー処理のフローチャートである。
【図6】単色カラーキー処理のフローチャートである。
【図7】特殊原稿判別ユニットのブロック構成図であ
る。
【図8】特殊原稿判別処理のフローチャートである。
【図9】方向コード及び文字コード別ヒストグラムを示
す説明図である。
【図10】回転角0度の文字画像『局』の輪郭抽出を行
って,方向コードを付加した例を示す説明図である。
【図11】回転角90度の文字画像『局』の輪郭抽出を
行って,方向コードを付加した例を示す説明図である。
【図12】回転角180度の文字画像『局』の輪郭抽出
を行って,方向コードを付加した例を示す説明図であ
る。
【図13】回転角270度の文字画像『局』の輪郭抽出
を行って,方向コードを付加した例を示す説明図であ
る。
【図14】実施例1のコピーシーケンスのフローチャー
トである。
【図15】実施例2のコピーシーケンスのフローチャー
トである。
【図16】操作表示部において実施例3に係わる構成の
みを示した説明図である。
【図17】変倍率表示部に表示されるデータの構成を示
す説明図である。
【図18】実施例3の拡大キー処理のフローチャートで
ある。
【図19】実施例3で用いるデータテーブルを示す説明
図である。
【図20】実施例3のコピーシーケンスのフローチャー
トである。
【図21】実施例4のコピーシーケンスのフローチャー
トである。
【図22】実施例5の特殊原稿判別機能付き複写機のブ
ロック構成図である。
【図23】実施例5の特殊原稿判別機能付き複写機に搭
載されたADF(自動原稿搬送装置)の構成を示す説明
図である。
【図24】実施例5のコピーシーケンスのフローチャー
トである。
【図25】実施例6のコピーシーケンスのフローチャー
トである。
【図26】実施例7の特殊原稿判別機能付き複写機のブ
ロック構成図である。
【図27】実施例7のコピーシーケンスのフローチャー
トである。
【図28】実施例8のコピーシーケンスのフローチャー
トである。
【図29】画像形成を行う面の裏面にすでに画像が形成
されているか否かを検知する裏面画像検知センサの配置
を示す説明図である。
【図30】実施例9のコピーシーケンスのフローチャー
トである。
【図31】実施例10のコピーシーケンスのフローチャ
ートである。
【図32】実施例11の特殊原稿判別処理フローチャー
トである。
【図33】実施例11のコピーシーケンスのフローチャ
ートである。
【図34】実施例12のコピーシーケンスのフローチャ
ートである。
【図35】実施例13のコピーシーケンスのフローチャ
ートである。
【図36】実施例14のコピーシーケンスのフローチャ
ートである。
【図37】実施例15のコピーシーケンスのフローチャ
ートである。
【符号の説明】
101 スキャナユニット 102 画像処理ユニット 103 プリンタユニット 103a 両面ユニット 104 操作表示部 105 特殊原稿判別ユニット 106 メイン制御部 107 ADF(自動原稿搬送装置) 201 フルカラーキー 202 白黒
キー 203 単色カラーキー 204〜211
表示器 2305 マグネット 2306 リ
フトアップセンサ 2901 裏面画像検知センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大久保 宏美 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 山川 愼二 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 疋田 敏也 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 相田 みどり 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 石垣 好司 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平6−105140(JP,A) 特開 平6−70157(JP,A) 特開 平5−14706(JP,A) 特開 平4−205280(JP,A) 特開 平2−55379(JP,A) 特開 平1−285977(JP,A) 特開 平5−183745(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/40 - 1/409 H04N 1/46 H04N 1/60

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力した画像データの内容が紙幣,有価
    証券等の特殊原稿であるか否かを判別する機能を有した
    特殊原稿判別機能付き複写機において,単色コピーモー
    ド,フルカラーコピーモードを指定する指定手段と,原
    稿が紙幣,有価証券等の特殊原稿であるか否かを判別す
    る特殊原稿判別手段と,前記指定手段を介して単色コピ
    ーモードが指定された場合,前記特殊原稿判別手段の判
    別制御動作を抑制する制御手段とを備えたことを特徴と
    する特殊原稿判別機能付き複写機。
  2. 【請求項2】 入力した画像データの内容が紙幣,有価
    証券等の特殊原稿であるか否かを判別する機能を有した
    特殊原稿判別機能付き複写機において,単色コピーモー
    ド,フルカラーコピーモードを指定する指定手段と,原
    稿が紙幣,有価証券等の特殊原稿であるか否かを判別す
    る特殊原稿判別手段と,前記指定手段を介して指定され
    たコピーモードに応じて,前記特殊原稿判別手段の判別
    精度レベルを変更する制御手段とを備えたことを特徴と
    する特殊原稿判別機能付き複写機。
  3. 【請求項3】 入力した画像データの内容が紙幣,有価
    証券等の特殊原稿であるか否かを判別する機能を有した
    特殊原稿判別機能付き複写機において,記録紙に複写す
    る際の変倍率を指定する変倍率指定手段と,原稿が紙
    幣,有価証券等の特殊原稿であるか否かを判別する特殊
    原稿判別手段と,前記変倍率指定手段を介して指定され
    た変倍率が等倍以外の場合,前記特殊原稿判別手段の判
    別制御動作を抑制する制御手段とを備えたことを特徴と
    する特殊原稿判別機能付き複写機。
  4. 【請求項4】 入力した画像データの内容が紙幣,有価
    証券等の特殊原稿であるか否かを判別する機能を有した
    特殊原稿判別機能付き複写機において,記録紙に複写す
    る際の変倍率を指定する変倍率指定手段と,原稿が紙
    幣,有価証券等の特殊原稿であるか否かを判別する特殊
    原稿判別手段と,前記変倍率指定手段を介して指定され
    た変倍率が等倍であるか否かに応じて,前記特殊原稿判
    別手段の判別精度レベルを変更する制御手段とを備えた
    ことを特徴とする特殊原稿判別機能付き複写機。
  5. 【請求項5】 入力した画像データの内容が紙幣,有価
    証券等の特殊原稿であるか否かを判別する機能を有した
    特殊原稿判別機能付き複写機において,原稿を自動搬送
    する自動原稿搬送手段と,原稿が紙幣,有価証券等の特
    殊原稿であるか否かを判別する特殊原稿判別手段と,前
    記自動原稿搬送手段を用いたコピー動作の場合,前記特
    殊原稿判別手段の判別制御動作を抑制する制御手段とを
    備えたことを特徴とする特殊原稿判別機能付き複写機。
  6. 【請求項6】 入力した画像データの内容が紙幣,有価
    証券等の特殊原稿であるか否かを判別する機能を有した
    特殊原稿判別機能付き複写機において,原稿を自動搬送
    する自動原稿搬送手段と,原稿が紙幣,有価証券等の特
    殊原稿であるか否かを判別する特殊原稿判別手段と,前
    記自動原稿搬送手段を用いたコピー動作であるか否かに
    応じて,前記特殊原稿判別手段の判別精度レベルを変更
    する制御手段とを備えたことを特徴とする特殊原稿判別
    機能付き複写機。
  7. 【請求項7】 入力した画像データの内容が紙幣,有価
    証券等の特殊原稿であるか否かを判別する機能を有した
    特殊原稿判別機能付き複写機において,現在のコピーモ
    ードが両面モードの表面か裏面かを判断するコピー面判
    断手段と,原稿が紙幣,有価証券等の特殊原稿であるか
    否かを判別する特殊原稿判別手段と,前記コピー面判断
    手段によって両面モードの裏面に画像形成を行うモード
    であると判断された場合,前記特殊原稿判別手段の判別
    制御動作を実行させる制御手段とを備えたことを特徴と
    する特殊原稿判別機能付き複写機。
  8. 【請求項8】 入力した画像データの内容が紙幣,有価
    証券等の特殊原稿であるか否かを判別する機能を有した
    特殊原稿判別機能付き複写機において,現在のコピーモ
    ードが両面モードの表面か裏面かを判断するコピー面判
    断手段と,原稿が紙幣,有価証券等の特殊原稿であるか
    否かを判別する特殊原稿判別手段と,前記コピー面判断
    手段の判断結果に応じて,前記特殊原稿判別手段の判別
    精度レベルを変更する制御手段とを備えたことを特徴と
    する特殊原稿判別機能付き複写機。
  9. 【請求項9】 入力した画像データの内容が紙幣,有価
    証券等の特殊原稿であるか否かを判別する機能を有した
    特殊原稿判別機能付き複写機において,画像形成を行う
    面の裏面にすでに画像が形成されているか否かを検知す
    る裏面画像検知手段と,原稿が紙幣,有価証券等の特殊
    原稿であるか否かを判別する特殊原稿判別手段と,前記
    裏面画像検知手段によって裏面の画像が検知された場
    合,前記特殊原稿判別手段の判別制御動作を実行させる
    制御手段とを備えたことを特徴とする特殊原稿判別機能
    付き複写機。
  10. 【請求項10】 入力した画像データの内容が紙幣,有
    価証券等の特殊原稿であるか否かを判別する機能を有し
    た特殊原稿判別機能付き複写機において,画像形成を行
    う面の裏面にすでに画像が形成されているか否かを検知
    する裏面画像検知手段と,原稿が紙幣,有価証券等の特
    殊原稿であるか否かを判別する特殊原稿判別手段と,前
    記裏面画像検知手段の検知結果に応じて,前記特殊原稿
    判別手段の判別精度レベルを変更する制御手段とを備え
    たことを特徴とする特殊原稿判別機能付き複写機。
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