JPH06225053A - 白紙対応の画像形成方法および画像形成装置 - Google Patents

白紙対応の画像形成方法および画像形成装置

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JPH06225053A
JPH06225053A JP4039764A JP3976492A JPH06225053A JP H06225053 A JPH06225053 A JP H06225053A JP 4039764 A JP4039764 A JP 4039764A JP 3976492 A JP3976492 A JP 3976492A JP H06225053 A JPH06225053 A JP H06225053A
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Application number
JP4039764A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Takashima
洋志 高嶋
Hiroyasu Sumita
浩康 住田
Akihisa Itabashi
彰久 板橋
Hiroshi Fukano
博司 深野
Hiroyasu Tsukasaki
浩保 司城
Fumio Kuzumi
文男 来住
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06225053A publication Critical patent/JPH06225053A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 白紙原稿が混入している文書の文字方向の認
識動作時において、確実な画像方向認識を行い、かつ、
白紙原稿に対しては適切なリカバリー動作がなされるよ
うにする。 【構成】 原稿自動送り装置を用いた画像形成方法にお
いて、原稿を画像情報読み取り位置まで搬送する搬送工
程と、原稿の画像情報有無を検知する白紙検知工程と、
原稿片面の白紙状態が検知された時、原稿を反転させ再
度画像情報読み取り位置まで反転搬送する反転工程と、
画像情報読み取り位置にセツトされた画像情報ページ領
域内の所定の画像情報を検出する検出工程と、検出され
た画像情報データから画像情報の画像方向を認識する認
識工程と、各原稿の認識された画像方向データを比較
し、各原稿の画像方向整合性を判定する判定工程と、原
稿両面の白紙状態が検知された時、原稿に対応する用紙
への画像形成を不作動とし、用紙を排出する排出工程と
からなり、これらの工程を順次実行することにより、画
像形成を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンタ、OCR等の画像形成方法および画像形成
装置に係り、特に原稿の片面あるいは両面の白紙状態に
対応して制御を行う画像形成方法および画像形成装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から各種の文書画像処理装置が提案
されている。このうち、例えば、特開平1−25018
4号公報には、スキャナにより読み取られた原稿の画像
情報から文字画像を切り出し、切り出された文字画像の
特徴量を抽出し、抽出された特徴量を文字の回転角度に
応じて変換し、変化後の特徴量を辞書と比較照合するこ
とによって回転文字を認識し、また文字の回転角度が予
め判らない場合、切り出された文字画像を2つ以上の異
なった角度の回転文字として文字認識を行い、文字の回
転角度を決定する技術が提案されている。
【0003】一方、特開平1−105266号公報に
は、イメージスキャナにより読み取られた文書の画像情
報から文字画像を縦方向に適当数切り出し(読み取られ
た文書画像の行頭部から行末部への幅と行末部から行頭
部への幅とが等しくなるように切り出す)、また、この
とき行頭部から行末部への所定幅内に含まれる黒画素数
は行末部から行頭部への所定幅内に含まれる黒画素数よ
りも大であるという性質を利用し、文書画像の天地(上
下関係)を判断するとともに、文書画像の天地が逆と判
断された場合は、画像回転手段によつて文書画像を回転
させて天地を正常なものとする技術が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、種々の文書形
態を考えると、多数枚の原稿(文書画像)中には、合紙
として白紙原稿が混入している場合がある。しかしなが
ら、上記従来技術のいずれにおいても、文字方向認識の
際にこのように混入している白紙原稿への対応が考慮さ
れておらず、誤動作、誤認識の原因となっていた。さら
に、多数の原稿間の画像方向整合を確認するとき、この
白紙原稿のために複数の文書画像間の画像方向整合が確
認できないという不具合もあつた。
【0005】本発明は上記従来技術の実情に鑑みてなさ
れたもので、その第1の目的は、白紙原稿が混入してい
る文書の文字方向の認識動作において、確実な画像方向
認識を行い、かつ、白紙原稿に対しては適切なリカバリ
ー動作がなされるようにすることにある。また、第2の
目的は、白紙原稿に対しては、白紙原稿を文書中の合紙
と判断し、記録シートへの画像形成動作は行わずに自動
的に排出することができるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、原稿を画像
情報読み取り位置まで搬送する搬送工程と、原稿の画像
情報有無を検知する白紙検知工程と、原稿片面の白紙状
態が検知されたとき、原稿を反転させ再度画像情報読み
取り位置まで反転搬送する反転工程と、画像情報読み取
り位置にセツトされた画像情報ページ領域内の所定の画
像情報を検出する検出工程と、検出された画像情報デー
タから画像情報の画像方向を認識する認識工程と、各原
稿の認識された画像方向データを比較し、各原稿の画像
方向整合性を判定する判定工程と、原稿両面の白紙状態
が検知されたとき、原稿に対応する用紙への画像形成を
不作動とし、用紙を排出する排出工程とからなる第1の
手段により達成される。
【0007】また、上記目的は、原稿を画像情報読み取
り位置まで搬送する搬送手段と、原稿の画像情報有無を
検知する白紙検知手段と、原稿片面の白紙状態が検知さ
れたとき、原稿を反転させ再度画像情報読み取り位置ま
で反転搬送する反転手段と、画像情報読み取り位置にセ
ツトされた画像情報ページ領域内の所定の画像情報を検
出する検出手段と、検出された画像情報データから画像
情報の画像方向を認識する認識手段と、各原稿の認識さ
れた画像方向データを比較し、各原稿の画像方向整合性
を判定する判定手段と、原稿両面の白紙状態が検知され
たとき、原稿に対応する用紙への画像形成を不作動と
し、用紙を排出する排出手段とを備えた第2の手段によ
り達成される。
【0008】
【作用】上記手段によれば、搬送工程で搬送手段により
原稿を画像情報読み取り位置まで搬送し、白紙検知工程
で白紙検知手段により搬送工程で搬送されてきた原稿の
画像情報を読み取って原稿の画像情報の有無を検知し、
白紙検知工程で原稿片面の白紙状態が検知されたときに
は、反転工程で反転手段により原稿を反転させて再度画
像情報読み取り位置まで反転搬送し、さらに、検出工程
で検出手段により画像情報読み取り位置にセツトされた
画像情報ページ領域内の所定の画像情報を検出する。次
いで、検出工程で検出された画像情報データから、認識
工程で認識手段により画像情報の画像方向を認識し、さ
らに、判定工程で判定手段により各原稿の認識された画
像方向データを比較し、各原稿の画像方向整合性を判定
する。そして、白紙検知工程で原稿に画像情報がないこ
とが判明し、原稿両面の白紙状態が検知されたとき、原
稿に対応する用紙への画像形成を止めて、排出工程で排
出手段によって用紙を排出する。これによって、白紙原
稿については画像形成は行わず、記録紙はそのまま排出
される。
【0009】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
なお、説明を分かりやすくするために、項別に分けて順
次説明し、分けた項を目次として先に示す。
【0010】1.実施例に係るデジタル複写機の概略構
成 1.1 全体構成 1.2 スキャナ部 1.3 書き込み部 1.4 感光体部 1.5 現像部 1.6 給紙部 1.7 原稿自動送り装置(ADF) 1.8 ソータステープラ(III) 1.9 電装制御部 1.9.1 シーケンス制御 1.9.2 画像データの処理 1.9.3 アプリケーションユニット 1.9.3.1 APL1について 1.9.3.2 APL2について 1.9.3.3 APL3について 1.9.3.4 APL4について 1.9.3.5 APL5について 1.9.3.6 表示について 1.9.4 ファックス動作 1.9.5 画像処理ユニット 1.9.5.1 シフト、変倍、回転、逆スキャン、ミ
ラーリング 1.9.5.2 シフト 1.9.5.3 変倍 1.9.5.4 回転 1.9.5.5 逆スキャンおよびミラーリング 1.10 人体検知センサ 2.画像方向判断 3.端部空白域の検出による画像方向の認識 3.1.1 出力画像情報のページ領域内の最大余白を
検出し検出データからの画像方向認識 3.1.2 原稿サイズと原稿セット方向(画像情報方
向)から基準2端面を決定し基準2端面の最大余白面積
からの画像方向認識 3.1.3 多数枚原稿時、第2ページ移行の画像情報
に関しページ領域内の最大端面余白を検出し、スタート
ページ画像情報との画像方向性を整合を確認 3.1.4 多数枚原稿時の画像方向性NG検出時のリ
カバー 3.1.4.1 作像後警告表示のみ 3.1.4.2 原稿スキャンで方向性が異なる場合の
コピー中断および警告表示 3.1.4.3 端部余白域の不一致 3.1.5 識別不能時対応 3.1.5.1 予め決められた所定の方向にて画像形
成・警告表示 3.1.5.2 識別された所定の基準画像情報方向に
統一し画像形成・警告表示 3.1.5.3 作像中断・警告表示 3.1.6 白紙原稿対応 3.1.7 多数枚原稿時の画像方向性NG検出時対応
(余白認識による端部余白域の不一致検出時において画
像処理対応不可の場合) 3.2.1 出力画像情報のページ領域内最大端面余白
を検出し、検出データからステープル位置決定 3.2.2 検出された最大端面余白部にステープル 3.2.3 原稿サイズと原稿セット方向(画像情報方
向)から基準2端面を決定し、基準2端面の最大余白面
積からステープル位置決定 3.2.4 最大端面余白データから画像方向認識し、
基準ステープル位置データとの比較により画像方向整合
性を確認 3.2.5 最大端面余白データから画像方向認識し、
基準ステープル位置データとの比較による画像方向性N
Gリカバー 3.2.6 最大端面余白データから決定されたステー
プル位置に画像が存在するとき 3.3.1 画像形成モードに応じて画像方向識別検知
を選択制御 3.3.2 ソート動作完了後、マニュアルステープル
指示入力時、端面余白データに基づきステープル位置N
Gの場合 4.レイアウト判断による画像方向認識 4.1.1 画像全体のレイアウト判断による画像方向
認識 4.1.2 レイアウト判断時の画像空白域検出方法 4.2.1 レイアウト判断に基づく画像方向認識〔画
像情報方向データ(原稿セット方向)と画像情報出力サ
イズデータ(原稿サイズ)との組み合わせ〕 4.2.2 レイアウト判断に基づく出力画像情報のペ
ージ領域内コーナー余白データから画像方向認識 4.2.3 多数枚原稿時、レイアウト判断に基づくそ
の他画像情報との画像方向性の整合確認(画像方向統
一) 4.2.4 多数枚原稿時、レイアウト判断に基づく基
準出力画像情報のページ領域内コーナー余白データから
その他画像情報との画像方向性の整合確認(画像方向統
一) 4.2.5 多数枚・縦横原稿混載時、所定の基準画像
情報に対してレイアウト判断に基づく画像方向性の整合
確認(画像方向統一) 4.2.6 多数枚原稿時の画像方向性NG検出時リカ
バー(コーナー余白域の不一致) 4.2.7 識別不能時対応 4.2.8 白紙原稿対応 4.2.9 多数枚原稿時の画像方向性NG検出時対応
(レイアウト判断に基づくコーナー余白域の不一致検出
時において画像処理対応不可の場合) 4.3.1 レイアウト判断に基づきステープル位置決
定(原稿セット方向と原稿サイズより判断) 4.3.2 レイアウト判断に基づく出力画像情報のペ
ージ領域内コーナー余白データからステープル位置決定
(適正コーナーにステープル) 4.3.3 検出されたコーナー余白部にステープル 4.3.4 多数枚原稿時、レイアウト判断に基づき、
各出力画像情報の共通コーナー余白部を検出し、ステー
プル位置決定 4.3.5 レイアウト判断に基づくコーナー余白部と
基準ステープル位置データとの比較により画像方向整合
性を確認 4.3.6 レイアウト判断に基づくコーナー余白部と
基準ステープル位置データとの比較により画像方向性N
Gリカバー 4.3.7 レイアウト判断に基づく共通コーナー余白
データによるステープル位置に画像が存在するとき 4.3.8 多数枚・縦横原稿混載時、レイアウト判断
に基づき、画像方向性の整合を行い、ステープル位置決
定 4.4.1 画像形成モードに応じて画像方向識別検知
を選択制御 4.4.2 ソート動作完了後、マニュアルステープル
指示入力時、端面余白データに基づきステープル位置N
Gの場合 5.文字方向判断による画像方向認識検出 5.1.1 文字認識に基づく出力画像情報ページ内の
画像方向認識 5.1.2 多数枚原稿時、文字認識に基づく基準出力
画像情報から、その他画像情報との画像方向性の整合確
認(画像方向統一) 5.1.3 縦原稿と横原稿との識別検出方法〔原稿サ
イズ・方向データ、文字方向データ、および行方向デー
タに基づく識別検出(全種類:縦書き・横書きに対応可
能)〕 5.1.4 多数枚・縦横原稿混載時、所定の基準画像
情報に対して文字方向認識に基づく画像方向性の整合確
認 5.1.5 多数枚原稿時の画像方向性NG検出時リカ
バー(文字方向の不一致) 5.1.6 多数枚原稿時の画像方向性NG検出時対応
(画像処理対応不可の場合) 5.1.7 白紙原稿対応 5.1.8 識別不能時対応 5.1.8.1 予め決められた所定の方向にて画像形
成・警告表示 5.1.8.2 識別された所定の基準画像情報方向に
統一し画像形成・警告表示 5.1.8.3 作像中断・警告表示 5.2.1 文字認識によるステープル位置決定 5.2.2 文字列方向データと基準ステープル位置と
の比較 5.2.3 多数枚・縦横原稿混載時、所定の基準画像
情報に対して文字方向認識データから画像情報方向識別
し、基準ステープラ位置データとの比較により画像方向
の整合確認 5.2.4 文字列方向データと基準ステープル位置と
の整合性NG時リカバー 5.3.1 画像形成モードに応じた画像方向識別検知
の選択制御 5.3.2 ソート動作完了後、マニュアルステープル
指示入力時、文字方向データに基づきステープル位置N
Gの場合 5.3.2.1 警告表示 5.3.2.2 ステープル禁止1.実施例に係るデジタル 複写機の概略構成 1.1 全体構成 図1はそのデジタル複写機全体の構成図、図2、図3は
そのデジタル複写機における書き込み部の平面図および
側面図である。
【0011】まず、図1を用いてデジタル複写機の概略
構成について説明する。デジタル複写機は同図に示すよ
うに複写機本体(I)と、自動原稿送り装置〔ADF〕
IIと、ステープラ付きのソータであるソータステープ
ラ(III)と、両面反転ユニット(IV)との4つの
ユニットから構成されている。前記複写機本体(I)
は、スキャナ部、書き込み部、感光体部、現像部ならび
に給紙部などを備えている。以下、各部の構成、動作な
どについて説明する。
【0012】1.2 スキャナ部 スキャナ部は、反射鏡1と光源3と第一ミラー2とを装
備して一定の速度で移動する第一スキャナと、第二ミラ
ー4ならびに第三ミラー5を装備して前記第一スキャナ
の1/2の速度で、第一スキャナに追従して移動する第
二スキャナを有している。この第一スキャナならびに第
二スキャナにより、コンタクトガラス9上の原稿(図示
せず)を光学的に走査し、その反射像を色フィルタ6を
介してレンズ7に導き、一次元固体撮像素子8上に結像
させる。
【0013】前記光源3には、蛍光灯やハロゲンランプ
などが使用されており、波長が安定していて寿命が長い
などの理由から、一般的に蛍光灯が使用されている。こ
の実施例では、1本の光源3に反射鏡1が取り付けられ
ているが、2本以上の光源3を使用することもある。前
記固体撮像素子8が一定のサンプリングクロックを持っ
ているため、蛍光灯はそれより高い周波数で点灯しない
と画像に悪影響を与える。
【0014】前記固体撮像素子8としては、一般的にC
CDが用いられている。固体撮像素子8で読み取った画
像信号はアナログ値であるので、アナログ/デジタル
(A/D)変換され、画像処理基板10にて種々の画像
処理(2値化、多値化、階調処理、変倍処理、編集処理
など)が施され、スポットの集合としてデジタル信号に
変えられる。カラーの画像情報を得るために本実施例で
は、原稿から固体撮像素子8に導かれる光路途中に、必
要色の情報だけを透過する色フィルタ6が出し入れ可能
に配置されている。原稿の走査に合わせて色フィルタ6
の出し入れを行い、その都度多重転写、両面コピーなど
の機能を働かせ、多種多様のコピーが作成できるように
なっている。また、R(レッド)、G(グリーン)、B
(ブルー)の3つの情報を同時に得るために3ラインの
CCD等を用いて、カラー原稿の読み取りを行う場合も
ある。
【0015】1.3 書き込み部 画像処理後の画像情報は、光書き込み部においてレーザ
光のラスタ走査にて光の点の集合の形で感光体ドラム4
0上に書き込まれる。図2、図3は書き込み部を示す平
面図および側面図である。半導体レーザ20から発せら
れたレーザ光はコリメートレンズ21で平行な光束に変
えられ、アパーチャ32により一定形状の光束に整形さ
れる。整形されたレーザ光は第一シリンダレンズ22に
より副走査方向に圧縮された形でポリゴンミラー24に
入射する。このポリゴンミラー24は正確な多角形をし
ており、ポリゴンモータ25により一定方向に一定の速
度で回転している。この回転速度は感光体ドラム40の
回転速度と書き込み密度とポリゴンミラー24の面数に
より決定される。ポリゴンミラー24に入射されたレー
ザ光は、その反射光がポリゴンミラー24の回転により
偏向される。偏向されたレーザ光はfθレンズ26a,
26bに順次入射する。fθレンズ26a,26bは、
角度一定の走査光を感光体ドラム40上で等速走査する
ように変換されて、感光体ドラム40上で最小光点とな
るように結像し、さらに面倒れ補正機構も有している。
【0016】fθレンズ26a,26bを通過したレー
ザ光は、画像領域外で同期検知ミラー29により同期検
知入光部(同期検知板)30に導かれ光ファイバにより
センサ部に伝搬され、主走査方向の頭出しの基準となる
同期検知を行い、同期信号を出す。同期信号が出てから
一定時間後に画像データが1ライン分出力され、以下こ
れを繰り返すことにより1つの画像を形成することにな
る。
【0017】なお、図2において、27はミラー、31
はレンズ保持ユニツトである。
【0018】1.4 感光体部 感光体ドラム40の周面には感光層が形成されている。
半導体レーザ(波長780nm)に対して感度のある感
光層として有機感光体(OPC)、α−Si,Se−T
eなどが知られており、本実施例では前記有機感光体
(OPC)を使用している。一般にレーザ書き込みの場
合、画像部に光を当てるネガ/ポジ(N/P)プロセス
と、地肌部に光を当てるポジ/ポジ(P/P)プロセス
の2通りがあり、本実施例では前者のN/Pプロセスを
採用している。
【0019】帯電チャージャ41は感光体側にグリッド
を有するスコロトロン方式のもので、感光体ドラム40
の表面を均一に(−)帯電し、画像形成部にレーザ光を
照射してその部分の電位を落とす。そうすると感光体ド
ラム40表面の地肌部が−750〜−800V、画像部
が−500V程度の電位となって、感光体ドラム40の
表面に静電潜像が形成される。これを現像器42a,4
2bで現像ローラに−500〜−600Vのバイアス電
圧を与え、(−)に帯電したトナーを付着させて前記静
電潜像を顕像化する。
【0020】1.5 現像部 本実施例の装置は、主現像器42aと副現像器42bの
2つの現像器を備えている。黒一色の場合は、前記副現
像器42bとトナー補給器43bを取り外すようになっ
ている。現像器を2つ有する本実施例では、主現像器4
2aとペアになるトナー補給器43aに黒トナーを入
れ、副現像器42bとペアになるトナー補給器43bに
カラートナーを入れることにより、1色の現像中には他
色の現像器の主極位置を変えるなどして選択的に現像を
行う。
【0021】このような現像器を用い、スキャナの色フ
ィルタ6の切り換えによる色情報の読み取り、さらに紙
搬送系の多重転写、両面複写機能等を組み合わせること
によって多機能なカラーコピー、カラー編集が可能とな
る。3色以上の現像は感光体ドラム40の周囲に3つ以
上の現像器を並べる方法、3つ以上の現像器を回転して
切り換えるリボルバ方式などによって達成できる。
【0022】現像器42a,42bで顕像化された画像
は、感光体ドラム40にシンクロして送られた紙面上に
紙の裏面から転写チャージャ44により(+)のチャー
ジをかけられて転写される。転写された紙は、転写チャ
ージャ44と一体に保持された分離チャージャ45にて
交流除電され、感光体ドラム40から分離される。紙に
転写されずに感光体ドラム40に残ったトナーは、クリ
ーニングブレード47により感光体ドラム40から掻き
落とされ、付属のタンク48に回収される。さらに感光
体ドラム40に残っている電位のパターンは、除電ラン
プにより光を照射して消去される。
【0023】現像がなされた直後の位置に、フォトセン
サ50が設けられている。このフォトセンサ50は発光
素子と受光素子とのペアからなり、感光体ドラム40表
面の反射濃度を検出している。これは光書き込み部で一
定のパターン(例えば真っ黒または網点のパターン)
を、フォトセンサ読み取り位置に対応した位置に書き込
み、これを現像した後のパターン部の反射率とパターン
部以外の感光体ドラム40の反射率の比から画像濃度を
判断し、薄い場合はトナー補給信号を出す。また、補給
後も濃度が上がらないことを利用してトナー残量不足を
検知することもできる。
【0024】1.6 給紙部 本実施例では複数のカセット60a,60b,60cを
持ち、1度転写した紙を再給紙ループ72に通し、両面
コピーまたは再給紙が可能になっている。
【0025】複数のカセット60a,60b,60cの
うちから1つのカセット60が選択された後、スタート
ボタンが押されると、選択されたカセット60の近傍に
ある給紙コロ61(61a,61b,61c)が回転
し、紙の先端がレジストローラ62に突き当たるまで給
送される。レジストローラ62はこのとき止まっている
が、感光体ドラム40に形成された画像位置とタイミン
グをとって回転を開始し、感光体ドラム40の周面に対
して紙を送る。その後、紙は転写部でトナー像の転写が
行われ、分離搬送部63にて吸引搬送されて、ヒートロ
ーラ64と加圧ローラ65の対からなる定着ローラによ
って、転写されたトナー像を紙面上に定着する。
【0026】このようにして転写された紙は通常のコピ
ー時は、切換爪67によりソータ(III)側の排紙口
へ導かれる。一方、多重コピー時は、切換爪68,69
により方向を変えられ、ソータ(III)側に排出され
ることなく下側の再給紙ループ72を通過して、再度レ
ジストローラ62へ導かれる。
【0027】両面コピーの場合について説明する。切換
爪67で下方に紙導かれ、次の切換爪69で再給紙ルー
プ72よりさらに下のトレー70へ導かれる。そしてロ
ーラ71の反転により逆方向に再度送られ、切換爪69
の切り換えにより再給紙ループ72へ導かれて、レジス
トローラ62に給送される。
【0028】1.7 原稿自動送り 装置(ADF) 原稿テーブル100の上に載せられた原稿は、呼出しロ
ーラ104により呼び出される。呼び出された原稿は互
いに圧接するプルアウトローラ105,106およびプ
ルアウトローラ105に巻掛けられる分離ベルト107
の作用により重送を防止され、1枚宛ガイド板108に
沿って送られる。ガイド板108に沿って送られる原稿
はベルト搬送装置125によりコンタクトガラス9の上
を所定の露光位置まで送られ停止する。
【0029】ベルト搬送装置125は駆動ローラ109
および従動ローラ110に巻掛けられ、固定ローラ11
1により原稿の挿入位置を設定し、加圧ローラにより原
稿をコンタクトガラス9に圧接させるベルト102を有
する。以下、公知の動作説明は省略する。
【0030】1.8 ソータステー プラ(III) 複写機より排出されたコピー紙の受け入れ口Aには入口
ガイド板1101,1102が設けられ、入口ガイド板
1101,1102に続いてコピー紙を搬送するため切
換爪1103が設けられている。切換爪1103より上
側の経路は、入口ガイド板1101、ガイド板111
0,1114、搬送コロ1108、従動コロ1109、
排出コロ1111、従動コロ1115およびプルーフト
レイ1116が設けられた上搬送部1100となってい
る。また切り換え爪1103より下側の経路は、斜向部
ガイド板1205、斜向部従動ガイド板1217、下搬
送部ガイド板1308、従動ガイド板1309,131
0、斜向部受け入れコロ1201、斜向コロ1202、
斜向部排出コロ1203、従動コロ1214,121
6、球1215、搬送コロ1301,1302、従動コ
ロ1305,1306を通り偏向部B経路に続く傾斜部
1200となっている。
【0031】前記偏向部B経路の各ビン1350に対応
する位置には偏向爪1312および偏向部排出コロ13
04が各々設けられており、偏向部排出コロ1304と
コピー縦搬送経路を挟んで従動コロ1307が圧接して
いる。前記搬送コロ1108、排出コロ1111はプル
ーフモータ1117によって駆動され、また斜向部受け
入れコロ1201、斜向コロ1202、斜向部排出コロ
1203、搬送コロ1301,1302、および偏向部
排出コロ1304はドライブモータ1313により駆動
される。
【0032】なお、ステープラ機構、パンチ機構などの
後処理ユニットおよび両面反転ユニットについては説明
を省略する。また、46は分離爪、80はメインモー
タ、81はファンモータである。
【0033】1.9 電装制御部 図4(a),(b)は複写機の制御ユニットを示すブロ
ック図、図5(a),(b)は複写システム全体の制御
ブロック図である。図4において制御ユニットは2つの
CPUを有しており、CPU(a)200はシーケンス
関係の制御、CPU(b)201はオペレーション関係
の制御をそれぞれ行っている。CPU(a)200とC
PU(b)201とは、シリアルインターフェイス(R
S232C)によって接続されている。また、図4にお
いて、202は画像制御回路、203は信号切換ゲート
アレイ、204は操作部ユニット、205はエディタ、
206はスキャナ制御回路、207はページメモリ、2
08は画像処理ユニット、209はカレンダIC、21
0はアプリケーションシステム、211はレーザビーム
スキャナユニットである。
【0034】図5において、上述のものと同一部材もし
くは同一部分には同一符号を付してある。なお、同図に
おいて、符号220はメイン制御板、221は給紙制御
板、222はソータ制御板、223は両面制御板、22
4はADF制御板である。
【0035】1.9.1 シーケン ス制御 まず、シーケンス制御について説明する。シーケンスは
紙の搬送のタイミングおよび作像に関する条件設定、出
力を行っており、紙サイズセンサ、排紙検知やレジスト
検知など紙搬送に関するセンサ、両面ユニット、高圧電
源ユニット、リレー、ソレノイド、モータなどのドライ
バ、ソータユニット、レーザユニット、スキャナユニッ
トなどが接続されている。
【0036】センサ関係では給紙カセットに装着された
紙のサイズおよび向きを検知し、検知結果に応じた電気
信号を出す紙サイズセンサ、レジスト検知や排紙検知な
ど紙搬送に関するセンサ、オイルエンドやトナーエンド
などのサプライの有無を検知するセンサ、ならびにドア
オープン、ヒューズ断など機械の異常を検知するセンサ
などからの入力がある。
【0037】また、両面ユニットでは紙の幅を揃えるた
めのモータ、給紙クラッチ、搬送経路を変更するための
ソレノイド、紙の有無検知センサ、紙の幅を揃えるため
のサイドフェンスホームポジションセンサ、紙の搬送に
関するセンサなどがある。
【0038】高圧電源ユニットは、帯電チャージャ、転
写チャージャ、分離チャージャ、現像バイアス電極の出
力をPWM制御によって得られたデューティだけそれぞ
れ所定の高圧電力を印加する。PWM制御はそれぞれの
高圧電力の出力のフィードバック値をA/D変換するこ
とによってデジタル値にして、目標値と等しくなるよう
に制御されている。ドライバ関係は給紙クラッチ、レジ
ストクラッチ、カウンタ、モータ、トナー補給ソレノイ
ド、パワーリレー、定着ヒータなどがある。ソータユニ
ットとはシリアルインターフェイスで接続されており、
シーケンスからの信号により所定のタイミングで紙を搬
送し、各ビンに排出されている。
【0039】アナログ入力には、定着温度、フォトセン
サ入力、レーザダイオードのモニタ入力、レーザダイオ
ードの基準電圧、各種高圧電源からの出力値のフィード
バック値等が入力されている。定着部にあるサーミスタ
からの入力により、定着部の温度が一定になるようにヒ
ータのオン/オフ制御もしくは位相制御が行われる。フ
ォトセンサ入力は所定のタイミングで作られたフォトパ
ターンをフォトトランジスタにより入力し、パターンの
濃度を検知することにより、トナー補給のクラッチをオ
ン・オフ制御してトナー濃度の制御を行っている。ま
た、この濃度により、トナーエンドの検知も行う。
【0040】レーザダイオードのパワーを一定にするた
めに調整する機構として、A/D変換器とCPUのアナ
ログ入力が使用される。これは予め設定された基準電圧
(この電圧は、本実施例ではレーザダイオードを点灯し
たときのモニタ電圧が一致するように制御されている。
【0041】次に、オペレーション関係の制御について
説明する。メインCPU(b)201は複数のシリアル
ポートとカレンダIC209を制御する。複数のシリア
ルポートにはシーケンス制御CPU(a)200の他
に、操作部ユニット204、スキャナ制御回路206、
アプリケーションシステム210、エディタ205など
が接続されている。操作部ユニット204では操作者の
キー入力および複写機の状態を表示する表示器を有し、
キー入力の情報をメインCPU(b)201にシリアル
通信により知らせる。メインCPU(b)201はこの
情報により操作部ユニット204の表示器の点灯、消
灯、点滅を判断し、操作部ユニット204にシリアル送
信する。操作部CPUはメインCPU(b)201から
の情報により表示器の点灯、消灯、点滅を行う。さら
に、得られた情報から機械の動作条件を決定してコピー
スタート時に、シーケンス制御を行っているCPU
(a)200にその情報を伝える。
【0042】スキャナ部(スキャナ制御回路206)で
は、スキャナサーボモータ駆動制御および画像処理、画
像読み取りに関する情報をメインCPU(b)201に
シリアル送信処理し、またADF(ADF制御板22
4)とメインCPU(b)201のインターフェース処
理が行われる。
【0043】アプリケーション(アプリケーションシス
テム210)は、外部機器(ファクス、プリンタ等)と
メインCPU(b)201のインターフェイスであり、
予め設定されている情報内容をやりとりする。エディタ
205は、編集機能を入力するユニットであり、操作者
の入力した画像編集データ(マスキング、トリミング、
イメージシフト,等)をメインCPU(b)201にシ
リアル送信する。カレンダIC209は、日付と時間を
記憶しており、メインCPU(b)201にて随時呼び
出せるため、操作部表示器への現在時刻の表示や機械の
オン時間、オフ時間を設定することにより、機械の電源
のオン・オフをタイマ制御することが可能となる。
【0044】1.9.2 画像デー タの処理 次に画像データの処理の流れについて説明する。ゲート
アレイ203はCPU(b)201からのセレクト信号
により下記3方向に画像データ(DATA0〜DATA
7)と同期信号を出力する。
【0045】1)スキャナ制御回路206→画像制御回
路202 この場合、スキャナからの8ビットデータ(ただし4ビ
ット、1ビットにもできる)で連送される画像信号をレ
ーザビームスキャナユニット211からの同期信号PM
SYNCに同期させ、画像制御回路に出力する。
【0046】2)スキャナ制御回路206→アプリケー
ション210 この場合、スキャナからの8ビットデータ(ただし4ビ
ット、1ビットにできる)で連送されてくる画像信号を
アプリケーション210にパラレル出力を行う。アプリ
ケーション210は入力した画像データを外部に接続さ
れているプリンタ等の出力装置に出力する。
【0047】3)アプリケーション210→画像制御回
路202 この場合、アプリケーション210が外部に接続されて
いる入力装置(ファクス等)からの8ビットデータ(た
だし4ビット、1ビットにできる)で連送される画像信
号をレーザビームスキャナユニット211からの同期信
号PMSYNCに同期させ、画像制御回路に出力する。
この場合、外部からの画像信号が1ビット、4ビットの
場合には、8ビットデータに変換する処理を行う必要が
ある。
【0048】図6はイメージスキャナ部のブロック図で
ある。CCDイメージセンサ250から出力されるアナ
ログ画像信号は、イメージプリプロセッサ(IPP)2
51内部の信号処理回路252で増幅および光量補正さ
れ、A/D変換器253によってデジタル多値信号に変
換される。この信号はシェーディング補正回路254に
よって補正処理を受け、イメージプロセスユニット(I
PU)255に印加される。
【0049】イメージプロセスユニット(IPU)25
5の概略ブロック図を図7に示す。IPU255に印加
された画像信号はMTF補正回路270で高域強調さ
れ、変倍回路271で電気変倍され、γ変換回路272
に印加される。γ変換回路272は入力特性を機械の特
性に合わせて最適になるようにする。γ変換回路272
から出力された画像信号は、データ深さ切り換え機構の
SW1で所定の量子化レベルに変換される。この切り換
え機構は図8に示す3つのデータタイプに切り換える。
4ビット化回路273では4ビットデータが出力され、
2値化回路274では、入力される8ビットの多値デー
タを予め設定された固定しきい値によって2値データに
変換し、1ビットデータを出力する。ディザ回路275
は1ビットデータで、面積階調を作り出す。SW1は3
つのデータタイプの1つを選択しDATA0〜DATA
7として出力する。
【0050】再び図6に戻り、スキャナ制御回路206
はメインCPU(b)201からの指示に従って蛍光灯
安定器(ランプ制御回路)256、タイミング制御回路
257、IPU255の電気変倍回路、並びにスキャナ
駆動モータ258を制御する。蛍光灯安定器256は、
スキャナ制御回路206からの指示に従って蛍光灯1の
オン、オフおよび光量制御を行う。スキャナ駆動モータ
258の駆動軸にはロータリエンコーダ259が連結さ
れており、位置センサ260は副走査駆動機構の基準位
置を検知する。電気変倍回路は、スキャナ制御回路20
6によって設定される主走査側の倍率に従って電気変倍
処理を行う。
【0051】タイミング制御回路257はスキャナ制御
回路206からの指示に従って各信号を出力する。即ち
読み取りを開始すると、CCDイメージセンサ(CC
D)250に対しては1ライン分のデータをシフトレジ
スタに転送する転送信号と、シフトレジスタのデータを
1ビットずつ出力するシフトクロックパルスとを与え
る。像再生系制御ユニットに対しては、画素同期クロッ
クパルスCLK、主走査同期パルスLSYNCおよび主
走査有効期間信号LGATEを出力する。
【0052】この画素同期クロックパルスCLKは、C
CDイメージセンサ250に与えるシフトクロックパル
スとほぼ同一の信号である。また、主走査同期パルスL
SYNCは、画像書き込みユニットのビームセンサが出
力する主走査同期信号PMSYNCとほぼ同一の信号で
あるが、画素同期クロックパルスCLKに同期して出力
される。主走査有効期間信号LGATEは、出力データ
DATA0〜DATA7画有効なデータであるとみなさ
れるタイミングで高レベルHになる。
【0053】なお、この例ではCCDイメージセンサ2
50は、1ラインあたり4800ビットの有効データを
出力する。スキャナ制御回路206はメインCPU
(b)201から読み取り開始指示を受けると、照明用
蛍光灯1を点灯し、スキャナ駆動モータ258を駆動開
始して、タイミング制御回路257を制御し、CCDイ
メージセンサ250の読み取りを開始する。また、副走
査有効期間信号FGATEを高レベルHにセットする。
この信号FGATEは、高レベルHにセットされてから
副走査方向に最大読み取り長さ(この例では、Aサイズ
長手方向の寸法)を走査するに要する時間を経過すると
低レベルLとなる。
【0054】図9は本装置のメモリシステムのブロック
図である。CCD250からの画像信号は、シェーディ
ング補正と黒レベル補正と光量補正の機能を持つイメー
ジプリプロセッサ(IPP)251を通して8ビットデ
ータで出力される。このデータはマルチプレクサ(1)
(MUX1)280で選択されて、空間周波数高域強調
(MTF補正)機能、速度変換機能(変倍)、γ変換機
能、データ深さ変換機能(8ビット/4ビット/1ビッ
ト変換)を持つイメージプロセスユニット(IPU)2
55で処理されて、MUX(3)282を通してプリン
タPRに出力される。281はMUX(2)、283は
メモリ装置(MEM)である。
【0055】画像データ用のフレームメモリを持ったシ
ステムでは、図10のようにIPU255からのイメー
ジデータを一旦メモリ装置(MEM)283に格納し、
必要なときにメモリ装置(MEM)283から取り出し
てプリンタ(PR)に出力する構成にしていた。また、
IPU255からのイメージデータをプリンタ(PR)
に出力しながら、同時にメモリ装置(MEM)283に
格納して2枚目以降のコピーをメモリ装置(MEM)2
83からのイメージデータで行う方法も一般的であっ
た。
【0056】本装置は、IPU255からの処理された
データと生のデータのどちらもメモリ装置283に取り
込めるように、図11に示すデータフローが可能な構成
になっている。つまり、図9の3つのマルチプレクサ
(MUX1,MUX2,MUX3)280,281,2
82の切り換えでデータフローを変えられるように構成
している。例えば、1回のスキャナの走査で複数枚のI
PU255のパラメータを変えたコピーを出力する場合
は、次に示す手順で達成できる。 スキャナ走査時にMUX(1)をAにして、MUX
(2)をBに、MUX(3)をAにして1枚目を出力す
る。このとき生データがMUX(2)を通してメモリ装
置(MEM)283に入る。 2枚目以降はMUX(1)をBにして、メモリ装置
(MEM)283からのデータをIPU255に入れて
MUX(3)を通してプリンタ(PR)に出力する。こ
のとき1枚コピーする毎にIPUパラメータを変更でき
る。
【0057】また、1ビットデータのようなコンパクト
なデータを保持する場合は、MUX(2)をAにしてI
PU255の出力をメモリ装置に取り込む。この場合は
プリンタ装置は2値データ(1ビット)モードに切り換
えてコピーする。図9のEXTIN、EXTOUTは外
部からのイメージデータ入力信号と外部への出力信号で
ある。
【0058】図12は、圧縮器(COMP)290と伸
長器(EXP)291をメモリユニット(Memory
Unit)292の前後に入れて、実データ以外に圧
縮されたデータも格納できるようにしたものである。こ
の構成では圧縮器(COMP)290はスキャナの速度
に合わせて、また伸長器(EXP)291はプリンタの
速度に合わせて動作する必要がある。実データを格納す
る場合はマルチプレクサMUX(4)293とMUX
(5)294をそれぞれAにし、圧縮データを使う場合
はそれぞれBにする。295はエラー検知器である。
【0059】図12のメモリユニット292の中は図1
3のような構成になっている。図14の3つのイメージ
データタイプと、圧縮データであるコードデータを扱う
ためにデータ幅変換器300,301をメモリブロック
(Memory Block)302の入出力に持って
いる。ダイレクトメモリコントローラ(DMC1,DM
C2)303,304は、パックされたデータ数とメモ
リデータ幅に応じてメモリブロック302の所定のアド
レスにデータを書き込み、読み取り動作を行う。
【0060】図14は前述したようにイメージデータの
データタイプを示したものである。通常スキャナから、
またはプリンタへのイメージデータの速度は、8ビット
データ、4ビットデータ、1ビットデータに拘わらず一
定である。つまり、1ピクセルの周期は、装置において
固定されている。本装置では、8本のデータラインのM
SB側から1ビットデータ、4ビットデータ、8ビット
データとMSB詰めで定義している。このデータをメモ
リブロックのデータ幅(16ビット)にパック、アンパ
ックするブロックが入力データ幅変換器と出力データ幅
変換器である。パックすることによってデータ深さに応
じてメモリを使えるようになり、メモリ装置の有効利用
が可能になる。
【0061】図15は圧縮器(COMP)290と伸長
器(EXP)291の代わりにピクセルプロセスユニッ
ト(PPU)310をメモリユニット292の外に配置
したものである。PPU310の機能はイメージデータ
間のロジカル演算(例えばAND、OR、EXOR、N
OT)を実現するユニットでメモリ出力データと入力デ
ータを演算してプリンタに出力することと、メモリ出力
と入力データ(例えばスキャンデータ)を演算して再び
メモリユニット292に格納することができる。出力先
のプリンタとメモリユニット292の切り換えはMUX
(6)311とMUX(7)312で行う。この機能は
一般的には画像合成に使われ、例えばメモリユニット2
92にオーバレイデータを置いておいてスキャンデータ
にオーバレイをかぶせることなどに使用される。
【0062】図16は外部記憶装置を使用してイメージ
データを保存する構成を示したものである。イメージデ
ータをフロッピディスクに保存するときは、図9のEX
TOUTからインターフェイス(I/F)320を通し
てファイルコントローラ(File Controll
er)321が制御するフロッピディスクコントローラ
(FDC)322に出力し、フロッピディスクドライブ
(FDD)323上のフロッピディスクに記憶する。フ
ァイルコントローラ321の制御下には、ハードディス
クコントローラ(HDC)324と、ハードディスクド
ライブ(HDD)325があり、ハードディスクの記憶
媒体上にもリード、ライトできる構成にしている。ハー
ドディスクドライブ(HDD)325は通常よく使うフ
ォーマットデータやオーバレイデータを記憶しておき必
要に応じて使用できるようにしている。
【0063】図17は圧縮と伸長の処理速度が間に合わ
なかったときに100%リカバリーできるようにした構
成である。メモリユニット292にはスキャナ走査と同
時に圧縮されたデータとイメージデータがメモリユニッ
ト292に入る。入ってきたデータはそれぞれ別のメモ
リエリアに格納されるが、圧縮データはそのまま伸長器
(EXP)291へ入り伸長される。1ページのデータ
が全てメモリユニット292に入るまでに圧縮器(CO
MP)290と伸長器(EXP)291の処理時間が間
に合って正常終了した場合は圧縮データのメモリエリア
だけが残り、生データのエリアは取り消される。もし、
エラー検出回路(Error Detect)295が
圧縮器(COMP)290または伸長器(EXP)29
1からのエラー信号を検出した場合は、直ちに圧縮デー
タエリアが取り消され生データが採用される。
【0064】メモリ管理ユニット(MMU)330は、
メモリユニット292に対して2つの入力データと1つ
の出力データが同時に入出力できるようにメモリを制御
するユニットである。このリアルタイムで圧縮と伸長の
検定をすることで、高速性と確実性とメモリエリアの有
効利用が可能となった。本実施例でのこの構成はメモリ
管理ユニット(MMU)330によってメモリエリアの
ダイナミックなアロケーションができるようにしたが、
生データ用と圧縮データ用の2つのメモリユニットを持
たせてもよい。
【0065】図17の構成は、電子ソーティングのよう
に複数のページを格納し、リアルタイムでプリンタに出
力するような、格納ページ数とプリント速度を両立させ
なければならないような用途に最適である。
【0066】1.9.3 アプリケ ーションユニット 図18(a),(b)にアプリケーションユニットのブ
ロック図を示し説明する。この例はAPL1(ファイル
ユニット)、APL2(FAXユニット)、APL3
(オン,オフプリンタユニット)、APL4(LA
N)、APL5(画像方向認識ユニット)、表示(T/
S,LCD)を含んだシステムを示す。まずベース部の
説明を行う。エンジンI/F340はイメージデータは
シリアルで送られてくるのでここでパラレルに変換す
る。また、ページメモリ341のパラレルデータはエン
ジンI/F340でシリアルに変換してEXTINに送
り出す。制御信号はシリアルであり、エンジンI/F3
40を介してSCI(シリアルコミニュケーションイン
ターフェイス)342を介してシステムバスに接続す
る。ページメモリ341はこの例ではA3で1ページ分
のサイズを持ち、ここでBITイメージに変換すると共
にEXTIN、EXTOUTのデータ速度とCPUの処
理速度の調停も行う。変倍回路343はページメモリ3
41上のデータをこの回路にて拡大あるいは縮小の高速
処理を行うためにDMAC344を用いてCPU352
を介さないで高速に処理を行うようになっている。回転
制御は例えばFAX送信で送りの原稿がA4縦で受けが
A4横の場合、送り側は自動的に71%縮小して送信し
てしまい受信側は見づらいものになる。これを防止する
ために前記サイズのときは送信原稿を90度回転させA
4横に変換し等倍送信するようにする。
【0067】もう1つの目的は受信出力するとき受信サ
イズがA4横でカセットのサイズがA4縦のときは回転
制御部にて90度出力イメージを回転させてA4縦に直
して出力する。これによりカセットに縦、横の区別が要
らなくなる。
【0068】CEP345はイメージデータの圧縮、伸
長、スルーの機能を持った回路である。バスアービタ3
46はAGDC385からのデータをイメージバスに送
ることやシステムバスに送る処理を行う。タイマ348
は所定のクロックを発生する機能を有する。RTC34
9は時計であり現在の時刻を発生する。コンソールは制
御用の端末であり、この端末によりシステム内部のデー
タの読み出し、書き換え等に加え内部のOSの1機能で
あるディバッグツールを用いてソフトの開発もできるよ
うになっている。ROM350にはOS等基本機能が入
っている。RAM351は主にワーキング用に使用す
る。このユニットは本システムの基本制御を行うもので
ある。
【0069】1.9.3.1 AP L1について SCSI360はHDD(ハードディスク)325、O
DD(光ディスク)361、FDD(フロッピディス
ク)323用のI/Fである。ROM362はSCSI
360を介してHDD325、ODD361、FDD3
23を制御しファイリングシステムとしてのソフトが入
っている。
【0070】1.9.3.2 AP L2について FAX制御用のユニットであり次の部分からなる。G4
FAXコントローラ370はG4用のプロトコルを制御
するユニットであり、この部分でG4のクラス1、クラ
ス2、クラス3をサポートするユニットである。言うま
でもなくISDNもサポートしNET64においては2
B+1D(64KB×2+16KB)の回線となるので
G4/G4、G4/G3、G3/G3、G4のみ、G3
のみのいずれかが選択できるユニットである。G3FA
Xコントローラ371はG3用のプロトコルを制御する
ユニットであり、この部分でアナログ回線によるG3F
AXのプロトコル、デジタル信号をアナログ信号に変換
するモデムも有する。NCU(ネットワークコントロー
ルユニット)372は交換機を使用して相手と接続する
とき、または相手からの着信を受けるダイアルする機能
等を有する。SAF(ストア アンド フォワード)3
73はFAXの送信、受信を行うときの画像データ(イ
マージデータ、コードデータ等を含む)蓄積するもので
ある。
【0071】このユニットは半導体メモリまたはHDD
325、ODD361等が使用される。ROM374に
はAPL2をコントロールするためのプログラムが入っ
ている。また、RAM375はそれらのワーク用である
と同時にバッテリにて不揮発にしてあり、この中に相手
の電話番号、相手先名、FAX機能を制御するデータ等
が入っており、表示ユニットのT/S、LCDを用いて
容易に設定できるようになっている。
【0072】1.9.3.3 AP L3について オンラインプリンタ、オフラインプリンタの制御ユニッ
トである。FDC(フロッピディスクコントローラ)3
80はフロッピディスク381の制御を行う。最近のフ
ロッピはSCSIをサポートしているものであり、ここ
ではSCSI、ST506インターフェイスをサポート
する。SCI(シリアルコミニュケーションインターフ
ェイス)382はHOSTコンピュータとの接続に使用
する。セントロI/F383もSCI382と同様であ
る。エミュレーションカード384は次の働きを行う。
HOSTからプリンタを見たとき現状はNEC製、EP
SON製等多くのメーカから発売されており、それぞれ
は多少仕様が変わっている。これらのプリンタの機能を
HOSTから見て同じになるようにしなければHOST
で使用していたソフトが走らなくなることが生じる。こ
のような不具合をなくすためにエミュレーションカード
384を付け、この内部に入っているソフトで見かけ
上、HOSTから見たとき各メーカのプリンタとして動
作するようにしたものである。
【0073】AGDC(アドバンスト グラフィス デ
ィスプレイ コントローラ)385はHOSTより送ら
れてきたコードデータをCGROM386、CGカード
387内のFONTイメージを高速にページメモリ34
1に展開するものである。ROM388はこれらを制御
するソフトが入っている。CGROM(キャラクタゼネ
レータ ROM)389はコードデータに対応したFO
NTデータが入っているものである。FONTの形式は
アウトラインFONT等のデータが入っている。CGカ
ード387は外付けのCGFONTであり、内容はCG
ROM386と同様である。395はRAMである。
【0074】1.9.3.4 AP L4について LANを制御するユニットである。ここでLANコント
ローラ390において、現在稼働中のLANであるイン
サーネット、オムニ、スターラン等を制御する。当然A
PL2(FAX),APL4(LAN)は他のAPLが
動作中でもバックグランドで働くようになっている。3
91はCPUである。
【0075】1.9.3.5 AP L5について スキャナで読み込んだ画像の画像方向を識別するユニッ
トである。400はページメモリ、401はエリアメモ
リ、402はデータベース、403はCPU、404は
ROM、405はRAMである。
【0076】1.9.3.6 表示 について このユニットでLCD410およびタッチスイッチ(T
/S)を制御する。LCD410はグラフィック、キャ
ラクタが表示でき、この中のCG412にANK、漢字
の第2水準のコードが内蔵されている。TSC413は
タッチスイッチコントローラであり、ここでT/Sの制
御を行う。T/SはX,Yの格子で分けられており、オ
ペレータが使用するときのスイッチのサイズはTSC4
13により1つのキーに対する格子の数を決めることで
自由に設定できる。またLCD410とT/Sは2層構
造になっており、キーのサイズとLCD410のキーの
枠が対応できるようになっている。また、414はCP
U、415はSCI、416はROM、417はRA
M、418はLCDC、419はDPRAMである。
【0077】表示の一例を図19に示す。固定キーとし
て、コピー枚数等を設定する10キー430、コピース
タートするためのスタートキー431、ユーザ設定可能
なファンクションキー432,433,434がある。
このファンクションキーは、ユーザが勝手にモードを設
定できるもので、例えば、キー432にソートモード、
キー433にステープルモード、キー434に両面モー
ド等を割り振ることができる。表示は、コピー枚数表示
435とセット枚数表示436が固定表示であり、その
他の表示は、LCD410に表示される。また、LCD
410はタッチスイッチになっており、LCD410に
表示されたオブジェクトを押下することでモードを選択
することが可能となる。
【0078】次にAPLの動作について説明する。1.9.4 ファックス動 まず、FAXの動作について説明する。本FAXはM
F、G2、G3、G4の機能を有し、送信密度は3.8
5,7.7,15.4本/mmさらにG4用として20
0,240,300,400dpiをサポートし、変倍
機能を使用してお互いに密度変換を行うことができる。
また、SAFメモリを使用してメモリ送受信、中継、親
展受信、ポーリング等を実現でき、さらに送信原稿のメ
モリ蓄積中にメモリ送信、メモリ受信、受信出力等を同
時に行うことができるまず、送信動作について説明す
る。原稿をセットし、スタートキー431を押すこと
で、APL2のRAM375に入っている相手先へダイ
アルを行い、相手を呼び出す。相手がFAXであること
が分かると原稿の読み取り動作が始まる。もし原稿がな
い状態でスタートキー431を押すと、原稿の再セット
を促す表示を行う。原稿読みとり開始動作によりスキャ
ナが動作して原稿を読み取り、図20の個々の回路を介
して、EXTOUTの端子にデータが出力される。この
ときMUX(1)、MUX(3)を選択することで、I
PU255を使用するかしないかを選択でき、さらにI
PU255の内部の機能はプログラムで自由に選択でき
る。この信号は図18のエンジンI/F340に入り、
ページメモリ341のビットサイズに合わせてページメ
モリ341に記憶していく(EXTOUTは1画素8ビ
ットの多値で送られてくる。これに対しページメモリ3
41は16ビット対応になっており、ビットの構成が異
なるので、ここで合わせる)。
【0079】スキャナからのデータがページメモリ34
1に入ると、このデータを圧縮しながらAPL2のSA
Fメモリへ蓄積していく。このようにスキャナからのデ
ータをSAF373に蓄積しながら送信することで、次
の特徴が得られる。スキャナからの読み取りは、A4サ
イズ1枚を約2秒で読むことができる。これに対し、G
3で送信する時間はA4サイズを約9秒かかって送信す
る。このように送信の時間は読み取りの約4.5倍かか
っていることになる。本実施例のように複写機、FA
X、プリンタ等と複合して使用できる装置においては、
例えばFAX送信中に次の人がコピーを取りたいとき
は、FAX送信の仕事を早く終わりたい。しかし、FA
X送信は相手機の性能により早く送れたり遅くなること
がある。本実施例のように読み取りデータをSAF37
3へ蓄積しながら送信することで、見かけ上の送信速度
を上げることができる。また、送信原稿がSAFメモリ
に蓄積されているので、送信途中でエラーを起こしたと
き、回線が切れたとき等、再送、再発呼して正しく画像
を送ることができる。このように、SAF373へ蓄積
されたデータはシステムバスにより、G3ファックス、
またはG4ファックスユニットからアクセス可能とな
る。
【0080】図21は図20に示すIPU255の概略
ブロック図であり、図7に示す回路の他、多値化回路4
40、マーカ編集回路441、アウトライン回路44
2、誤差拡構回路443などを備えている。
【0081】次に画情報の受信について説明する。図2
2(a),(b)において、受信画像データはモデム4
50にてデジタル信号に変換される。これをDCR45
1を介して生データを直し、さらに圧縮してSAFメモ
リ452に蓄積する。このときDCR451にて生デー
タに戻してから再度圧縮する理由は、通常受信データに
は回線上のエラーが含まれており、このままSAF45
2に蓄積すると、ハードのエラーか、データのエラーか
の区別がつかなくなるからである。再圧縮するときは、
メモリ効率の良い方式を採用する。SAFメモリ452
に蓄積されたデータはページ毎にプリント出力する(モ
ードの設定により1ファイル分蓄積してから出力するこ
ともできる)。
【0082】SAFメモリ452から出力するには、図
18のページメモリ341を他のAPLが使用しておら
ず、さらに複写機もあいていることが必要となる。これ
らの条件が揃うとSAFメモリ452のデータをCEP
345を介して生データに戻しながらページメモリへ展
開していく。展開が終了してから最適な紙サイズを選択
する。このときページメモリ341のデータはA4縦で
最適な用紙がA4横のときは、回転制御によりページメ
モリ341のデータを90度回転させ、選択された用紙
に出力させる。この機能により、今まではA4横の用紙
にA4縦の画像を出し、余白が出ていたことを防止でき
るようになった。この機能は受信出力のみでなく、送信
モードにおいても相手機に会わせて読み取った画情報を
90度回転できるので、例えば送信原稿がA4横で受信
側がA4縦のとき、今までは71%縮小で送っていた
が、90度回転を取り入れることで等倍で送れるように
なり受信側では見やすくなる。
【0083】ここで、SAFメモリ452の代わりにH
DD325を使用するときは、SAFメモリ452をバ
ッファにして、APL1のSCSIインターフェイスを
介してHDD325をドライブすることで可能となる。
以上でFAXの基本動作を説明した。
【0084】1.9.5 画像処理 ユニット 1.9.5.1 シフト、 変倍、回転、逆スキャン、
ラーリング 図18のベース部の画像処理の機能をブロックで記述す
れば図23になる。図23に示すように、画像処理ユニ
ット208は、ビットマップページメモリ207がアク
セスできるようになっている。元の原稿画像を残すため
に、ビットマップページメモリ207は複写可能な最大
原稿サイズの2枚分のメモリを持つことが望ましい。つ
まり、図23のビットマップページメモリ207のAに
原稿の元の画像データ、Bに画像処理ユニット208で
画像加工された画像データがセットされる。画像処理ユ
ニット208への入力は画像データ(ビデオ)バス50
0と画像処理コマンド501である。
【0085】画像データバス500は8ビットのデータ
バスであり、1画素毎に8ビット、すなわち256の濃
度諧調をもつ。また、画像処理コマンドは、この図には
記載されていないシステムを制御するシステムコントロ
ーラ〔図4のCPU(b)201〕から、システムバス
で入力される。データは、画像処理の機能毎にコードが
決められ、例えば、画像シフトの場合は、シフトコー
ド、シフト方向、シフト寸法がシステムコントローラか
ら送信されてくる。また、変倍機能は、変倍コマンド、
X軸変倍率、Y軸変倍率が順次送信される。当然通常の
変倍の場合は、X軸変倍率コードとY軸変倍率コードは
同じ値となる。その他、回転コマンドには回転角度コー
ドを付加する。
【0086】スキャナで逆スキャンを行った場合は、画
像のミラーリングが必要となる。この場合は、ミラーリ
ングコマンドまたは逆スキャンコマンドとミラーリング
時の基準軸情報が送信されてくる。
【0087】ビットマップメモリ207の解説図を図2
4に示す。読み込まれた画像データは、1画素につきア
ドレスとして1バイトが割り当てられる。1バイトのデ
ータは前述の画像濃度データである。バイトサイズは、
最大原稿サイズがA3である場合、主走査方向297m
m、副走査方向420mmで、400dpiの解像度を
持つ場合に、 主走査方向には、(297÷25.4)×400=46
78バイト 副走査方向には、(420÷25.4)×400=66
15バイト よってA3原稿一枚分のビットマップ画像をメモリする
には、 4678×6615=約30Mバイト 必要となる。
【0088】ここで、理解し易いように、各ビットマッ
プの主走査方向、副走査方向、濃度諧調に対して、配列
を定義し、主走査方向をX、副走査方向をY、濃度諧調
をZとし、各ビットをDIM(X,Y,Z)とする。図
24で示すA点は(0,0,0)であり、B点は(46
78,0,0)、C点は(6615,4678,0)と
なる。
【0089】次に、システムコントローラからのコマン
ドに対する画像処理ユニット208の動作処理方法につ
いて解説する。
【0090】1.9.5.2 シフ まず、シフトコマンドを受信したときは、シフトすべき
方向とシフトすべきmm寸法が同時に送信される。シフ
トすべきmm寸法から、シフトすべきドット数を計算す
る。シフト方向データから、主走査X方向の順方向(配
列のXの値の大きくなる方向)か逆方向か、副走査Y方
向の順方向か、逆方向かを判断する。以上の判断が終了
すると、画像処理動作が開始される。例えば、主走査X
方向の順方向に25.4mmのシフトコマンドが受信さ
れた場合、シフトドット数は400ドットとなる。そし
て、画像のビットマップデータが画像処理ユニット内に
あるDMA制御によって、ビットマップページメモリA
からBに転送される。転送される際には以下の処理が行
われる。 A(X,Y,Z)=B(X+400,Y,Z) Xは0から4678−400まで処理が行われ、Yは0
から6615まで処理される。Zはバイト単位のDMA
の場合は同時に0からビット7まで転送されるので考慮
しなくても良い。
【0091】システムコントローラからのシフト量は以
下のように判断する。図28で画像開始位置がX1の場
合で、パンチまたはステープル位置のX座標が20mm
の場合、またパンチ穴直径が6mmの場合、 X1>(20+6/2)mm であればパンチ穴と画像がオーバラップしないのでシフ
トする必要はない。 X1≦(20+6/2)mm の場合はパンチ穴と画像がオーバラップする。この場
合、画像のシフト量SFxは、 SFx=(20+6/2)−X1 となる。この値がシフト方向X軸順方向シフトコマンド
の次に送信されてくる。ステープルについても同様であ
る。
【0092】一方、SFxシフトして画像がこぼれる場
合、つまり、図28のX2の値がシフトしたSFxより
も小さい場合である。このときはシフト画像を転写紙上
に展開すると画像切れが生じる。画像切れを生じさせな
いためには、原稿画像を縮小しなければならない。
【0093】1.9.5.3 変倍 変倍処理を受信した場合は、例えば50%縮小の場合
は、X、Y共偶数バイトを間引いてAからBに転送す
る。99%の場合は、AのX、Yの0から98をBに転
送し、次にAのX、Yの100から198をBに転送す
る。このようにすることで100画素の内、1画素が間
引かれ、結果としては99%縮小となる。同様に98%
時は、50画素の内1画素を間引けばよい。
【0094】拡大を行うときは、ビットをそのまま拡大
すると、画素が荒くなってモザイク状になるため、これ
をなめらか(スムーシング)にするには、補間あるい
は、空間ローパス・フィルタ(2次元フーリエ変換後高
域を減衰させて逆フーリエ変換する)などの処理を行う
のが一般的である。前述のパンチ位置に画像が生じ、し
かもシフトしたときに画像切れが生じて縮小しなければ
ならない場合の倍率は以下のように決定する。原稿のX
軸方向の原稿長さをLxとすると、 M(倍率)={Lx−(20+6/2)}/Lx となる。画像を保証するには、X軸方向の縮小のみ行わ
れれば良いが、通常画像の縦、横比を一定にするために
X軸、Y軸とも変倍するのが普通である。
【0095】1.9.5.4 回転 回転角度90度単位で送信されてくる。時計方向90度
回転の場合は、A点の画素データがB点の画素になり、
B点の画素データが(4678,4678)点の画素デ
ータとなるように画像の画素データをメモリAからBに
転送すれば良い。ところがこの状態では、主走査、副走
査方向に画素数が異なるため、90度回転の場合は長手
方向の画素(副走査方向)がメモリからあふれてしま
う。しかし、転写紙からもあふれてしまうため、縮小処
理等を行わない場合は、この状態のままでよいが、縮小
する場合は、副走査方向×副走査方向分のメモリがBの
ページメモリに必要になってくる。
【0096】回転角度が180度の場合は、Aの画素が
Cの画素に対応する。よって、変換は、 A(X,Y,Z)=B(6615−X,4678−Y,Z) となる。
【0097】1.9.5.5 逆ス キャンおよびミラー
リング ミラーリングでは、通常コピーに対して画像を鏡面に写
した画像を得ることができる。これは、画像加工の1つ
のアプリケーションとしてもデザイン部門等で役立つ
が、次のような応用も可能である。
【0098】通常スキャナは、原稿基準位置から原稿デ
ータを読み込んでメモリに展開するが、原稿サイズが判
れば原稿を原稿基準の反対の端辺から読み込みメモリに
展開する。前述の通常スキャンでのメモリへの展開され
た画情報を図25に示す(a,b)。原稿の左から右へ
の斜線および矢印は主走査の方向を示している。図26
には、原稿を逆スキャンし、メモリに展開したときの図
を示す((a),(b))。共に最初にスキャンされた
画素が図24に示すページメモリ207の(0,0,
0)に展開される。図26のM線をミラーと仮定しメモ
リ上でミラーリングを行うと図26の(c)になる。こ
れは、ミラーリングコマンドまたは逆スキャンコマンド
受信と同時に受信されるミラー軸情報によって、例えば
Y軸情報であれば、下記計算式によって図24のメモリ
の転送を行う。 A(X,Y,Z)=B(4678−X,Y,Z) X軸でのミラーリングの場合は、 A(X,Y,Z)=B(X,6615−Y,Z) となる。元々天地が逆に置かれた原稿を逆スキャンし、
ミラーリングしたときの様子を図27図の(a)から
(c)に示す。
【0099】本記述では、メモリに一旦取り込んで、ミ
ラーリングしているが、リアルタイムに読み込むと同時
に、M線をミラー軸として出力することも可能である。
ページメモリを持たないコストの低い装置においても簡
単な処理で画像の180度回転が可能となる。
【0100】1.10 人体検知セ ンサ 図5の全体ブロックに示すように、メイン制御板220
には人体検知センサ225が接続されている。これは、
複写機のオペレータが複写機の前に存在するか否かを検
出するものである。設置場所は、複写機の操作部、表示
部、原稿台、もしくは前側面近傍である。このセンサ2
25は赤外線発光ダイオードとフォトトランジスタで組
み合わされた反射型センサである。このセンサ225
は、例えば、複写機の予熱(機械を使用しないとき定着
温度を下げて節電する)制御のオン・オフ、ガイダンス
説明のコントロール、音声ガイダンスのオン・オフ、お
よび機械動作制御の判断等に使われる。
【0101】オペレータが存在するか否かの判断は、次
のようにして行う。反射型の人体検出センサ225は、
反射物体がセンサから距離で1m前後以内でオンするよ
うになっている。この場合、センサ225の出力を直接
オペレータの存在信号にすると、複写機の前を人間が通
過したときも瞬間的にオペレータが存在と検出してしま
うため、センサ出力がある一定時間連続してオンなら
ば、オペレータが存在すると判断する。このある一定時
間は、一般に500msecから800msecであ
る。また、この時間はCPUによるタイマでソフト的に
作られても良いし、センサ225のハードで信号遅延を
行ってもよい。
【0102】2.画像方向判断 画像方向判断の方法としては、 ・端部空白域を検出して画像方向を認識する ・レイアウト判断によって画像方向を認識する ・文字方向判断、文字認識手段によって画像方向を認識
する ・パンチ穴、ステープル穴検出によって画像方向を認識
する ・端部空白域検出によって画像方向を認識する といった方法があり、これらの画像方向判断は図18に
示すAPL5とベース部の各種機能ハードウェアを組み
合わせて機能する。以下、各方法について詳しく説明す
る。
【0103】3.端部空白域の検出 による画像方向の認
一定のフォーマット、例えば社内で使われる報告書、官
庁への提出する申請書等では、端面の空白域がある程度
決められている。また、ワープロで作成された書類をプ
リンタで打ち出した原稿等は綴じ代設定(左余白設定
等)がされており、これらの原稿であれば端面の空白の
最大エリアを判断すれば、画像方向は決定できる。
【0104】端面の空白域を検出するため、原稿端面か
ら画像開始位置までの画素数を検出する方法に関するブ
ロック図を図29に示す。まず、主走査方向の画像開始
位置を検出する方法について説明する。
【0105】カウンタ510は、CCD250の画素で
白と認識されるレベルをコンパレータ511で選択し、
コンパレータ511の出力がある期間、カウンタ510
に入力される画素クロック512をカウントする。一方
コンパレータ511の出力はカウンタのラッチにも接続
され、画素信号が白から黒になる度に画素クロック51
2はカウント値をラッチしカウンタラッチ513にカウ
ント値が記憶される。このタイミングで画素クロック5
12のカウントはリセットされる。また、カウント値は
ライン同期信号(LSYNC)514の入力によってリ
セットされる。このような回路によって原稿端部から画
像の開始する位置を検出でき、位置情報はカウンタ51
0のカウンタラッチ513に画素クロック単位で格納さ
れる。原稿後端の端部の白画素の数を検出するには、原
稿後端信号の出力タイミングでカウンタラッチ513の
値を読み込めば良い。副走査方向の検出方法はカウンタ
ラッチ513が原稿サイズ分の画素数の値になっている
場合の連続した主走査回数を副走査カウンタ515でカ
ウントすればよい。このカウントを原稿サイズによる原
稿端面と終端部で行い、それぞれの副走査カウンタ51
5の値を記憶する。
【0106】一方、この回路は、原稿に画像があるか否
かにも使用できる。すなわち原稿サイズのエリアに全く
黒画素が認識されない(ラッチ出力が得られない)場合
は、原稿が白紙と認識できる。上記手段により図28に
おけるX1、X2、Y1、Y2を検出する。
【0107】空白域の場所検出方法を図28に基づいて
説明する。図28(a)に示すような原稿を副走査Lの
タイミングで出力する主走査の波形は図28(b)のよ
うになる。この波形から図で示すX1とX2を比較す
る。図のようにX1>X2であれば、基準点側の副走査
方向に空白が存在していると判断でき、これにより原稿
方向を判断できる。これに加え、天地方向の空白をある
任意の複数あるいは単一の主走査方向の画素に注目し、
副走査方向の時間軸に対する信号変化を記憶してY1、
Y2の比較を行う。この比較でY1>Y2であれば、天
地方向の設置は正しく設置されていると判断できる。
【0108】上記の原稿方向を検出する方法をフローチ
ャートを用いて詳細に説明する。カウンタラッチ513
に格納されたX1、X2と副走査カウンタ515に記憶
されたY1、Y2を使って、図30のフローチャートに
従って説明する。ステップS1ではX1とX2の比較を
行っている。X1の方がX2よりも大きい場合は、ステ
ップS2に進む。ステップS2では、Y1とY2を比較
する。Y1の方がY2よりも大きい場合、ステップS3
に進み、縦書き原稿で原稿の天地は正常に設置されてい
ると判断する。ステップS2でnの場合は、ステップS
4に進み、横書き原稿で天地逆と判断する。ステップS
1でnの場合はステップS5に進み、ステップS2と同
様にY1とY2の比較を行う。Y1の方が大きければ、
原稿画像は縦書きで天地逆と判断し(ステップS6)、
そうでない場合は横書きされた天地正常に設置された原
稿と判断する(ステップS7)。それぞれ判断された画
像を図31に示す。(a)はステップS3で判断された
画像、同様に(b)はステップS4、(c)はステップ
S6、(d)はステップS7である。
【0109】上記手法により、原稿の縦書き、横書き、
天地を判断でき、例えば、天地が正逆混在した原稿群を
コピーしようとするとき、警告を発したり、自動的に一
方向に天地を揃える手段等に利用できる。
【0110】また、コピー後処理として、ステープル、
パンチ等を行うとき、天地、および端部空白域の位置、
幅等が上記手段によって正確になるため、画像を避けて
ステープル、パンチを行うとか(ステープルパンチ位置
の移動)、パンチ位置、ステープル位置と端部空白部が
一致しないとき警告を発生する等のパンチ、ステープル
判断処理手段に情報を入力することが可能となる。
【0111】3.1.1 出力画像 情報のページ領域内
の最大 余白を検出し検出データからの画像方向認識 原稿の端部余白域を検出することによって画像方向を検
出することは前項で説明した。これによって簡単な構成
で、フォーマット化された原稿画像の画像方向を検出す
ることができ、画像情報から、原稿の縦書き、横書き、
天地のセット方向を検出することが可能となる。
【0112】3.1.2 原稿サイ ズと原稿セット方向
(画像 情報方向)から基準2端面を決定し基準2端面の
最大余白面積からの画像方向認識 原稿サイズにより原稿の4辺の内任意の2辺を予め綴じ
代部とし、各原稿の任意の2辺の端部余白域を検出する
ことによって画像方向を検出し、それぞれの検出された
原稿方向により、原稿の画像方向を認識することが行わ
れる。
【0113】以下、この内容について説明する。原稿サ
イズにより、通常オフィスで使用される原稿は綴じ代位
置が決定されている。たとえば、A4用紙であれば原稿
サイズは210mm×297mmであるが、通常長手方
向の297mmのどちらかの辺が綴じ代位置となる。よ
って前述の図28のような原稿の置き方であれば、X1
とX2のみの比較で原稿の余白域から原稿の天地判断が
可能になる。
【0114】公知の原稿サイズ検知により原稿がタテと
判断された場合は、カウンタラッチ513に格納された
X1、X2を用いて綴じ代位置を判断し、原稿サイズが
ヨコと判断された場合は、副走査カウンタ517に記憶
されたY1、Y2を使って原稿の綴じ代位置を判断す
る。
【0115】ここで、前述の原稿上の白部検出回路によ
って検出される図28のX1、X2から原稿の綴じ代位
置を検出する方法について説明する。この検出について
の処理手順を図32のフローチャートに示し、以下、こ
の図を参照して説明する。ステップS11では原稿サイ
ズがタテかヨコかを判断し、タテであればステップS1
2に進む。ヨコであればステップS13に進む。ステッ
プS12ではX1とX2の比較を行っている。X1の方
がX2よりも大きい場合は、原稿の綴じ代位置は基準位
置側にある(原稿は正しい方向で置かれている)と判断
し、反対に小さければ基準位置とは反対側に綴じ代があ
る(原稿は天地逆に置かれている)と判断する。ステッ
プS13では、Y1とY2を比較する。Y1の方がY2
よりも大きい場合、綴じ代は基準位置側にあると(原稿
正しい方向で置かれている)と判断し、小さければ基準
位置と反対側に綴じ代がある(原稿は天地逆に置かれて
いる)と判断できる。このようにすると、簡単な構成で
フォーマット化された原稿画像の綴じ代位置、および原
稿画像方向を検出することができる。
【0116】3.1.3 多数枚原 稿時、第2ページ移
行の画 像情報に関しページ領域内の最大端面余白を検出
し、スタートページ画像情報との画像方向性を整合を確
認 多数枚原稿時、各原稿の端部余白域を検出することによ
って画像方向を検出し、それぞれの検出された原稿方向
によりコピーされた原稿群の中に最初の原稿の画像方向
と画像方向が異なった原稿が存在するか否かを判断する
ことが行われる。この内容は、前述の「3.端部空白域
検出により画像方向認識」の最初に説明されている。ま
た、この処理におけるフローチャートを図33に示す。
【0117】この処理では、ステップS21でX1>X
2を判断し、yならステップS22でY1>Y2を判断
し、nならステップS23で横書き天地逆にし、ステッ
プS24でカウンタbをカウントアップする。ステップ
S22でyならステップS25で縦書き天地正にしてス
テップS21でカウンタaをカウントアップする。ステ
ップS21でnならステップS27でY1>Y2を判断
し、yならステップS28で縦書き天地逆にしてステッ
プS29でカウンタcをカウントアップする。ステップ
S27でnならステップS30で横書き天地正とし、ス
テップS31でカウンタdをカウントアップする。
【0118】カウントアップの結果から、縦書き天地正
方向の原稿枚数カウンタa、横書き天地逆方向の原稿枚
数カウンタb、横書きの天地逆方向の原稿枚数カウンタ
c、横書き天地正方向の原稿枚数カウンタdのカウンタ
を用いて、図34に従って1ジョブの多数枚原稿の中に
異なった原稿方向が混在しているか否かを判断する。こ
の処理手順では、まず、原稿の方向性の種類をカウント
する。すなわち、原稿(画像)方向性カウンタEをクリ
アする(ステップS41)。ステップS42では、aか
らdの各原稿(画像)方向を示すカウンタが0であるか
否かをチェックしている。0であれば原稿(画像)方向
性カウンタEに1を加える。ステップS43では、原稿
(画像)方向性カウンタEが3か否かを判断し、原稿
(画像)方向性カウンタEが3ならば、全ての原稿(画
像)方向は一致しており、異なった原稿(画像)方向を
示す原稿は、1ジョブの多数枚原稿群には存在しないと
判断する(ステップS44)。また、3以外の値であれ
ば多数枚原稿群の中に原稿(画像)方向の異なった原稿
が存在すると判断する(ステップS45)。このように
すると、簡単な装置、処理手順によって多数枚の原稿群
の中の各原稿の方向性を検出し、原稿群の中に異なった
原稿方向を示す原稿が混在しているか否かを検出するこ
とが可能となる。
【0119】3.1.4 多数枚原 稿時の画像方向性N
G検出 時のリカバー 3.1.4.1 作像後警 告表示のみ 多数枚原稿時、各原稿の端部余白域を検出することによ
って画像方向を検出し、それぞれの検出された原稿方向
によりコピーされた原稿群の中に最初の原稿の画像方向
と画像方向が異なった原稿が存在するか否かを判断し、
判断の結果、最初の原稿の画像方向と異なった原稿が存
在する場合、警告表示を操作部に表示することにより画
像方向の異なる原稿およびその原稿のコピーが、原稿群
およびその原稿群のコピーの中に存在することをオペレ
ータに知らせることが行われる。
【0120】以下、その内容について説明する。図35
に示されるように、図34の処理を経てコピーが終了し
(ステップS51)原稿方向混在ありと判断された場合
(ステップS52でy)、操作部ユニット204に対し
て、全ての原稿群のコピー終了後操作部ユニット204
のCPUがREADY状態であれば(ステップS53で
y)、 ・縦書き、横書き、または画像の方向の天地が逆の原稿
が混在しています。 ・コピー紙をチェックして画像方向を揃えて下さい。 という警告表示を行なうべく表示リクエストコードを送
出する(ステップS54)。図36に操作部表示の一例
を示す。
【0121】このようにオペレータに原稿方向の混在を
警告表示することによって、オペレータが作像後のコピ
ー群に対して、通常表紙のみで判断し、穴あけ、ステー
プル等のコピー綴じの後処理を行った場合、原稿に対す
るコピー群の中に異なった画像方向のコピーが存在した
場合には落丁となる。本実施例ではこのような落丁を防
止するために、コピー終了後画像方向が異なるコピーが
混在していることを自動的にオペレータに通知し、オペ
レータが、自らコピーの画像方向性をチェックし画像方
向を揃えることを要求する。これにより、落丁の防止が
可能となる。
【0122】3.1.4.2 原稿 スキャンで方向性が
異なる 場合のコピー中断および警告表示 多数枚原稿時、各原稿の端部余白域を検出することによ
って画像方向を検出し、それぞれの検出された原稿方向
により、コピーされた原稿群の中に、最初の原稿の画像
方向と、画像方向が異なった原稿が存在するか否かを判
断し、判断の結果、最初の原稿の画像方向と異なった原
稿がコピーされようとする場合、コピー動作を中断し警
告表示を操作部に表示することにより、画像方向の異な
る原稿が原稿群中に存在するので原稿設置方向を変更す
るようにオペレータに知らせることが行われる。
【0123】以下、その内容について説明する。この処
理内容を図37のフローチャートに示す。この処理では
縦書き天地正方向の原稿の場合(X1>X2でY1>Y
2)、フラグaを方向フラグとしてバイト単位のメモリ
FLGDIRにセットし(ステップS61)、横書き天
地逆方向であれば(X1>X2でY1≦Y2)、フラグ
bをセットし(ステップS62)、同様に縦書き天地逆
方向であれば(X1≦X2でY1>Y2)、フラグcを
セットし(ステップS63)、横書き天地正方向であれ
ば(X1≦X2でY1≦Y2)フラグdをセットする
(ステップS64)フラグがメモリされるバイト単位の
メモリFLGDIRのビット構成は図38のようになっ
ている。aは01H、bは02H、cは04H、dは0
8Hである。
【0124】コピーの中断および警告表示出力の動作手
順を図39、図40に基づいて説明する。この図39、
図40で示すフローチャートは、1原稿に対する最初の
スキャン毎に行われる。ステップS71でFLGDIR
をクリアする。以降ステップS72までは図34と同じ
である。原稿方向混在ありと判断された場合、ステップ
S72にてコピー中断要求フラグをセットする。このフ
ラグにてコピーシーケンス制御は、新たな原稿画像のメ
モリへの展開、新たな転写紙の給紙等を中断してコピー
動作停止のシーケンスに入る。
【0125】ステップS73では、方向性フラグFLG
DIRにセットされているフラグに応じて画像方向性カ
ウンタをクリアしている。例えば、フラグcがセットさ
れていれば画像方向性カウンタcをクリアする。これ
は、次の原稿に対してもこのフローを有効にするためで
ある。ステップS74では、操作部に警告表示を行うべ
く、操作部がコード受信READY状態であれば警告表
示コードを送出している。図41に操作部の表示の一例
を示す。
【0126】オペレータに原稿方向の混在を検出して、
コピー動作を停止し警告表示することによって、オペレ
ータが作像するコピー群に対して、第一枚目の画像方向
に統一されたコピーを得ることができる。特にコピー後
の穴あけ、ステープル等のコピー綴じ後処理を行う場
合、通常表紙のみで判断して、穴あけ、ステープルを行
い、原稿に対するコピー群の中の異なった画像方向のコ
ピーが存在した場合は落丁となりページめくり、見栄え
が悪くなる。本実施例はこのような落丁を防止するため
に、コピー中に画像方向が異なる原稿が混在しているこ
とを自動的にオペレータに通知し、オペレータが、自ら
原稿の画像方向性をチェックし原稿設置方向を変えるこ
とを要求し、落丁を防止することを可能とした。
【0127】3.1.4.3 端部 余白域の不一致 多数枚原稿時、各原稿の端部余白域を検出することによ
って画像方向を検出し、それぞれの検出された原稿方向
よりコピー群の中に最初の原稿の画像方向と画像方向が
異なった原稿が存在するか否かを判断する画像形成装置
において、画像方向が異なる原稿が検出された場合、 ・画像回転処理(メモリ上反転)を行う ・原稿の逆スキャンを行う 等により、画像方向が異なる原稿が存在することを知ら
せたり、画像方向性NGに対するリカバーを行い、画像
方向の統一されたコピーを得ることが行われる。以下、
その内容について説明する。
【0128】画像処理により画像回転処理(メモリ上反
転)等を行うときの動作手順を図42に基づいて説明す
る。多数枚原稿時、各原稿の最大端面余白域を検出する
ことによって画像方向が異なる原稿が検出された場合、
ステップS81にて画像処理モードに入り、画像処理後
ステップS82へ進む。ステップS82では、操作部に
警告表示を行うべく、操作部がコード受信READY状
態であれば警告表示コードが送出され、オペレータに確
認を要求するべく警告表示される。図43に操作部の警
告表示の一例を示す。
【0129】原稿の逆スキャンを行うときの動作手順を
図44に基づいて説明する。多数枚原稿時、各原稿の端
部余白域を検出することによって画像方向が異なる原稿
が検出された場合、ステップS91にて原稿逆スキャン
モードに入り、逆スキャンにより画像方向が修正され、
ステップS92へ進む。ステップS92では、操作部に
警告表示を行うべく、操作部がコード受信READY状
態であれば警告表示コードが送出され、オペレータに確
認を要求するべく警告表示される。図45に操作部の警
告表示の一例を示す。なお、上述の処理は両面画像形成
(両面複写)を対象とした場合においても、もちろん有
効である。
【0130】以上のように、各原稿の端部余白域を検出
することによって画像方向を検出し、それぞれの検出さ
れた原稿方向より多数枚原稿時、端部余白域検出データ
より、基準画像方向原稿(最初の原稿)の画像方向と画
像方向が異なることを識別したとき、警告表示・画像の
回転処理・原稿逆スキャン等を行うことにより、画像方
向が異なる原稿が存在することをオペレータに知らせた
り、画像方向性NGに対するリカバーを行い、画像方向
の統一されたコピーを得ることができ、また、落丁を防
止することを可能とした。
【0131】3.1.5 識別不能 時対応 3.1.5.1 予め決め られた所定の方向にて画像
成・警告表示 多数枚原稿時、各原稿の端部余白域を検出することによ
って画像方向を検出し、それぞれの検出された原稿方向
よりコピー群の中に最初の原稿の画像方向と画像方向が
異なった原稿が存在するか否かを判断する画像形成装置
において、画像方向識別不能と認識された場合、予め決
められた方向にて画像を形成し、警告表示を操作部に表
示することにより、画像方向識別不能の原稿およびその
原稿のコピーが、原稿群およびそのコピー群中に存在す
ることを知らせることが行われる。
【0132】以下、その内容について説明する。まず原
稿上の白部検出回路によって検出される図28のX1、
X2、Y1、Y2から、原稿方向を検出する方法につい
て説明する。
【0133】図29に示す、カウンタラッチ513に格
納されたX1、X2と副走査カウンタ515に記憶され
たY1、Y2を使って、図46のフローチャートを参照
して説明する。X1、X2、Y1、Y2を検出すると
き、X1、X2、Y1、Y2のいずれかを認識すること
ができない場合には、カウンタには“−1”が記憶され
る。ステップS101およびS102ではX1、X2、
Y1、Y2が認識されたかどうかの判断を行っており、
yの場合は画像方向識別不能と判断する(ステップS1
10)。nの場合はステップS103に進む。ステップ
S103ではX1とX2の比較を行っている。X1の方
がX2よりも大きい場合は、ステップS104に進む。
ステップS104では、Y1とY2を比較する。Y1の
方がY2よりも大きい場合、ステップS105に進み、
縦書き原稿で原稿の天地は正常に設置されていると判断
する。ステップS104でnの場合は、ステップS10
6に進み、横書き原稿天地逆と判断する。ステップS1
03でnの場合はステップS107に進み、ステップS
104と同様にY1とY2の比較を行う。Y1の方が大
きければ、原稿画像は縦書きで天地逆と判断し(ステッ
プS108)、そうでない場合は横書きされた天地正常
に設置された原稿と判断する(ステップS109)。そ
れぞれ判断された画像を前述の図31に示す。(a)は
ステップS109で判断された原稿、同様に(b)はス
テップS108、(c)はステップS106、(d)は
ステップS105でそれぞれ判断された原稿である。上
記画像情報検出結果により、各原稿状態を原稿1枚に対
して1ずつカウントアップする。
【0134】カウントアップの結果から、縦書き天地正
方向の原稿枚数カウンタa、横書き天地逆方向の原稿枚
数カウンタb、横書きの天地逆方向の原稿枚数カウンタ
c、横書きの天地正方向の原稿枚数カウンタd、画像方
向識別不能の原稿枚数カウンタeのカウンタを用いて、
図48、図49に従って1ジョブの多数枚原稿の中に異
なった方向の原稿が混在しているか否か、および画像方
向識別不能原稿が混在しているか否かを判断する。
【0135】まず、原稿の方向性の種類をカウントする
画像方向性カウンタEをクリアする(ステップS13
1)。ステップS132は、aからdの各原稿方向を示
すカウンタが0であるか否かをチェックしている。0で
あれば画像方向性カウンタEに1を加える。ステップS
133では、eの画像方向認識可付加を示すカウンタが
0か否かをチェックしている。0でなければ画像方向性
カウンタEから4を引く。
【0136】ステップS134では、画像方向性カウン
タEが3か否かを判断し、画像方向性カウンタEが3な
らば、全ての原稿方向は一致しており、異なった原稿方
向を示す原稿は、1ジョブの多数枚原稿群には存在しな
いと判断する(ステップS136)。また、3以外の値
であれば多数枚原稿群の中に原稿方向の異なった原稿も
しくは、画像方向認識不能原稿が存在すると判断し、ス
テップS135へ進む。ステップS135では、画像方
向性カウンタEが>0か否かを判断し、画像方向性カウ
ンタEが>0であるとき、多数枚原稿群の中に原稿方向
の異なった原稿が混在すると判断する(ステップS13
7)。また、画像方向性カウンタEが>0でなければ、
多数枚原稿群の中に画像方向認識不能原稿が存在すると
判断する(ステップS138)。
【0137】図47に示されるように、図46のフロー
チャートで画像方向識別不能と判定された場合(ステッ
プS121,S122でy)、予め決められた所定の方
向にて画像を形成し、操作部ユニット204に対して全
ての原稿群のコピー終了後操作部ユニット204のCP
UがREADY状態であれば(ステップS123で
y)、以下の警告表示を行うべく表示リクエストコード
を送出する(ステップS124)。画像方向識別不能原
稿の枚数は、カウンタeにより既知である。なお、警告
の表示は、図50に示すようなものである。 ・画像方向識別不能の原稿が〈e枚〉混在しています。 ・コピー紙をチェックして画像方向を揃えて下さい。 このようにすることで、オペレータに画像方向識別不能
を警告表示して、落丁の防止を可能とした。
【0138】3.1.5.2 識別 された所定の基準画
像情報 方向に統一し画像形成・警告表示 多数枚原稿時、各原稿の端部余白域を検出することによ
って画像方向を検出し、その情報を基準画像方向の情報
とし、原稿の画像方向が基準画像方向と異なるか否かを
判断し、画像方向を揃える画像形成装置において、基準
となるページの画像方向が識別不能と認識された場合、
次ページを基準画像方向ページと判定し、そのページの
情報を元に画像方向を揃える。操作部に上記事項の警告
表示を表示することにより、画像方向識別不能の原稿お
よびその原稿のコピーの存在をオペレータに知らせる。
【0139】以下、その内容について説明する。図51
において、まずステップS141で基準原稿のページ数
をカウントする。後で述べるFLGDIRのフラグDお
よびページカウンタmは、第1枚目の原稿がスキャンさ
れる前にクリアされる。第1枚目の原稿読み込み時、F
LGDIRのフラグDはOFFであるためページカウン
タmは1カウントされる。次ステップからステップS1
42の前までは後述する図54の説明と同じである。縦
書き天地正方向の原稿の場合、フラグaを方向フラグと
してバイト単位のメモリFLGDIRにセットし、横書
き天地逆方向であればフラグbをセットし、同様に縦書
き天地逆方向であればフラグc、横書き天地正方向であ
ればフラグdにセットする。
【0140】そして原稿方向が識別されたときはステッ
プS142へ進み、FLGDIRのフラグDがOFFの
ときはフラグDをデータフラグとしてバイト単位のメモ
リFLGDIRにセットし、基準方向データを格納す
る。フラグDがオンであるときは(基準方向データが格
納されているとき)は次のステップに進む。フラグがメ
モリされるバイト単位のメモリFLGDIRのビット構
成は図52のようになっている。aは01H、bは02
H、cは04H、dは08H、eは10H、Dは20H
である。全ての原稿群のコピー終了操作ユニット204
のCPUがREADY状態であれば、操作ユニット20
4に警告表示コードを送出とともに、ページカウンタm
により何ページ目を基準原稿としているかが識別される
ため、基準原稿のページ数も表示される。図53に操作
部の一例を示す。このようにすることで、オペレータに
画像方向識別不能を警告表示して、落丁の防止を可能と
した。
【0141】3.1.5.3 作像 中断・警告表示 多数枚原稿時、各原稿の端部余白域を検出することによ
って画像方向を検出し、それぞれの検出された原稿方向
によりコピーされた原稿群の中に最初の原稿の画像方向
と画像方向が異なった原稿が存在するか否かを判断する
画像形成装置において、画像方向識別不能と認識された
場合、コピー動作を中断し、警告表示を操作部に表示す
ることにより、画像方向識別不能の原稿およびその原稿
のコピーが、原稿群およびそのコピー群中に存在するこ
とを示し、原稿セット方向を変更するようにオペレータ
に知らせることが行われる。
【0142】以下、その内容について説明する。図54
に従い、縦書き天地正方向の原稿の場合、フラグaとし
てバイト単位のメモリFLGDIRにセットし(ステッ
プS151)、横書き天地逆方向であれば、フラグbを
セットし(ステップS152)、同様に縦書き天地逆方
向であればフラグc(ステップS153)、横書き天地
正方向であればフラグdにセットする(ステップS15
4)。また、画像方向認識不能原稿の場合フラグeを方
向フラグとしてフラグeにセットする(ステップS15
5)。フラグがメモリされるバイト単位のメモリFLG
DIRのビット構成は図55のようになっている。aは
01H、bは02H、cは04H、dは08H、eは1
0Hである。
【0143】コピーの中断および警告表示出力の動作手
順を図56、図57、図58に基づいて説明する。これ
らの図で示す動作手順は1原稿に対する最初のスキャン
毎に行われる。この処理では、まず、ステップS161
でFLGDIRをクリアする。以降ステップS169ま
では、図48、図49の説明と同じである。原稿方向混
在ありと判断された場合、ステップS161−1(図5
7)でコピー中断要求フラグをセットする。このフラグ
によってコピーシーケンス制御は、新たな原稿画像のメ
モリへの展開、新たな転写紙の給紙等を中断してコピー
動作停止のシーケンスに入る。ステップS161−2
(図57)では、方向性フラグFLGDIRにセットさ
れているフラグに応じて画像方向性カウンタをクリアし
ている。例えば、フラグcがセットされていれば画像方
向性カウンタcをクリアする。これは、次の原稿に対し
てもこの動作手順を有効にするためである。ただし、フ
ラグeに関しては警告表示に画像方向性カウンタeの値
を使用するため、警告表示コード送出後、ステップS1
71でクリアする。ステップS170では、操作部に警
告表示を行うべく、操作部がコード受信READY状態
であれば警告表示コードを送出している。図59に操作
部の表示の一例を示す。
【0144】3.1.6 白紙原稿 対応 多数枚原稿時、各原稿の端部余白域を検出することによ
って画像方向を検出し、それぞれの検出された原稿方向
によりコピーされた原稿群の中に最初の原稿の画像方向
と画像方向の異なる原稿が存在するか否かを判断する画
像形成装置において、原稿が白紙であることを認識した
ときには、原稿反転手段により原稿を反転した後、再度
画像の読み込み動作を行い、読み込まれた画像に対して
再度画像方向の検出を行うことが考えられる。
【0145】以下、その内容について説明する。図1に
示すADF(II)の読み取り操作において、任意原稿
に対し一枚分の画像信号中に画像情報が全く存在しない
場合は、原稿が反転されているものとみなす。そのと
き、原稿自動送り装置は原稿を排出せずに、原稿自動送
り装置内で原稿を反転させ、再度スキャナによる読み取
り動作を行う。再度読み取られた原稿の情報が再び白紙
情報であれば、両面とも白紙であるとみなし、複写動作
を実施せずに原稿を排出するとともに、この原稿に関す
る画像情報を破棄し、次の原稿の読み取り処理動作を行
う。再度読み取られた原稿の情報から画像方向の検知を
行い、画像方向に関して一連の原稿における画像方向と
同一である場合には、反転された原稿の画像情報に基づ
いて通常の作像動作を行う。この際、検知された画像方
向が一連の画像方向と異なる場合には、作像を中断して
確認を求めるか、あるいは警告表示を行う。検知された
画像方向が一連の画像方向と異なるときには、読み込ま
れた画像情報をメモリー上で回転操作を行うことにより
画像方向を統一する。
【0146】以上の処理を図60、図61に示すフロー
チャートに従って説明する。ステップS181で原稿を
原稿テーブル100にセットし、ステップS182で原
稿枚数カウンターCNTを0に初期化する。ステップS
183で白紙原稿判定フラグを0にセットする。ステッ
プS184で原稿を1枚のみ搬送し、コンタクトガラス
9上の所定の位置にセットした後、ステップS185で
原稿の読み取り操作を行う。読み取られた画像情報に対
し端部余白域検出工程ステップS186で原稿の端部余
白域を検出する。ステップS187は白紙検知工程で、
読み取られた原稿が白紙原稿か否かを判断し、白紙原稿
でなければステップS188の方向性確認ルーチンで方
向性の確認を行う。方向性が正しければステップS18
9で通常のコピー動作を行い、ステップS190で原稿
枚数カウンターCNTの値を1増加させ、ステップS1
91で原稿を原稿送り装置から排出する。ステップS1
92で残原稿の有無のチェックを行い、原稿が残ってい
ればステップS183に戻る。原稿が残っていなければ
ジョブを終了し、待機モードに入る。
【0147】ステップS187で、原稿が白紙であるこ
とを認識したときにはステップS193にて白紙原稿判
定フラグの判別を行う。個々で判定フラグが0であると
きはステップS196に進み、原稿を反転してステップ
S197で判定フラグに1をセットし、ステップS18
5に戻って再度原稿の読み取りを行う。ステップS19
3で判定フラグFLGが1のときには、両面とも白紙原
稿であると判断されることから間紙とみなされ、ステッ
プS194からステップS195に進み、画像データを
キャンセルしてステップS189に進む。そして通常の
コピー動作を行った後、ステップS191で原稿は排出
される。ステップS192で残原稿ありと判断された場
合は、ステップS183へと進み、次の原稿の処理に入
る。ステップS188の方向性確認ルーチンで方向性が
正しくないと判断された場合、後述するステップS19
8のリカバー処理ルーチンへ進み、所定のリカバー処理
を行った後、ステップS189のコピー動作へと進む。
【0148】次にステップS198のリカバー処理ルー
チンについて説明する。リカバー処理ルーチンとしては
次のものがある。 a.コピー動作を中断し、警告表示を操作部に表示する b.メモリ上で画像回転処理を行う c.原稿の逆スキャンを行う 以下、各項目について説明する。コピーの中断および警
告表示出力の動作手順を図62に基づいて説明する。こ
のフローチャートに示す手順は、1原稿に対するスキャ
ン毎に実行される。コピー機本体のROMに予めステー
プルモード時に基準ステープル位置と検知された画像方
向が不一致のときはコピー動作を中断するように命令が
書き込まれていたとき(コピー中断モード)は、ステッ
プS201で示すように、コピー中断要求フラグをセッ
トする。このフラグによってコピーシーケンス制御は、
新たな原稿画像のメモリへの展開、新たな転写紙の給紙
等を中断してコピー動作停止のシーケンスに入る。コピ
ー中断命令が書き込まれていないときは、ステップS2
01は無視され、ステップS202に進む。
【0149】ステップS202では、操作部ユニット2
04のLCD410に警告表示を行うべく、操作部がコ
ード受信READY状態であれば警告表示コードが送出
され、オペレータに確認を要求するべく警告表示され
る。図63に操作部の警告表示の一例を示す。
【0150】画像処理により画像回転処理(メモリ上反
転)等を行うときの動作手順は図42に示すフローチャ
ートと同様である。また、その警告表示も図43と同一
である。
【0151】原稿の逆スキャンを行うときの動作手順は
図44と同様である。また、その警告表示も図45と同
一である。
【0152】複数枚原稿のコードに際し、表裏が逆にな
った原稿が存在するとき、そのままの状態でコードを実
行すると落丁が発生する。これを防ぐために、原稿が白
紙であるかどうかを判断し、白紙であると認識された場
合、装置内で原稿を反転することにより、原稿の表裏反
転のない状態に戻すことができる。この反転した原稿が
再度白紙であると認識された場合は、表裏の両面が白紙
であると判断し、この原稿に対してはコピー動作を中止
することにより落丁を防ぐことができる。
【0153】以上の操作に加えて、原稿方向の方向性を
認識することにより、他の原稿との方向性の整合を判断
し、整合が取れてない原稿が存在するときには、警告表
示・コピー動作の停止、画像の回転処理、原稿逆スキャ
ン等を行うことにより、画像方向の異なる原稿が存在す
ることを知らせたり、画像方向性NGに対するリカバー
を行い、画像方向の統一されたコピーを得ることがで
き、また、落丁を防ぐことができる。
【0154】3.1.7 多数枚原 稿時の画像方向性N
G検出 時対応(余白認識による端部余白域の不一致検出
時において画像処理対応不可の場合) 多数枚原稿時、各原稿の端部余白域を検出することによ
り画像方向し、それぞれの検出された原稿方向よりコピ
ー群の中に最初の原稿の画像方向と画像方向が異なった
原稿が存在するか否かを判断する画像形成装置におい
て、画像方向が異なる原稿が検出された場合で、画像方
向性NGに対するリカバー機能を持たず、オペレータに
よる対応処置なしには画像方向の統一されたコピーを得
ることが不可能な場合に、 A−a)ソート部数に応じて、ソート部数が所定部数以
上(任意)のときには、コピー動作を中断し、警告表示
を操作部に表示しオペレータの注意を促す。所定の時間
経過後、オペレータが何の対応処置も取らなかった場合
にはコピー動作を再開する。 b)ソート部数に応じて、ソート部数が所定部数以下の
ときには、コピー動作は継続して行い、警告表示のみ操
作部に表示する。 B−a)人体検知センサON時には、コピー動作を中断
し、警告表示を操作部に表示しオペレータの注意を促
す。所定の時間経過後、オペレータが何の対応処置も取
らなかった場合にはコピー動作を再開する。 b)人体検知センサOFF時には、コピー動作は継続し
て行い、警告表示のみ操作部に表示する。 等により、画像方向が異なる原稿が存在することを知ら
せ、オペレータに画像方向の統一のための処理を要求
し、対応のない場合には所定の動作を行うことによりマ
シンのデッドタイムを少なくすることが行われる。
【0155】まず、ソート部数に応じて対処するコピー
動作の動作手順を図64に基づいて説明する。このフロ
ーチャートに示す手順は、1原稿に対するの最初のスキ
ャン毎に実行される。コピー原稿中に基準原稿に対する
画像方向性NGと判定された原稿が存在した場合、ステ
ップS231で示すように予め決められた所定部数N
(任意)とオペレータのセットしたソート部数とを比較
手段によって比較し、セット部数が所定部数Nよりも大
きい場合には、コピー機本体のROMに予めコピー動作
を中断するように命令が書き込まれてあり(コピー中断
モード)、コピー中断要求フラグをセットする。このフ
ラグにてコピーシーケンス制御は、新たな原稿画像のメ
モリへの展開、新たな転写紙の給紙等を中断してコピー
動作停止のシーケンスに入る。そして、ステップS23
2にてオペレータに確認を要求すべく図65に示すよう
な警告表示を行う。これに対し、オペレータが何らかの
処置を施し、再びスタートキー431を押した場合に
は、コピー動作は再開される。
【0156】一方、オペレータがコピー機の前を離れて
いる場合等のように、警告に対して対応が取られない場
合、コピー中断後の経過時間(TIME)をモニタして
いる本体内のタイマにより、予め定められているPSE
T時間待っても対処されない場合は、コピー動作を再開
する。また、ステップS231において、オペレータの
セットしたソート部数が所定部数N以下の場合には、ス
テップS232は無視され、コピー動作が継続される。
【0157】コピー終了後、ステップS233では、画
像方向が異なる原稿が存在することをオペレータに知ら
せるための警告表示を行うべく操作部がコピー受信RE
ADY状態であれば、操作部に警告表示コピーが送出さ
れ、オペレータに確認を要求するべく警告表示される。
図66に操作部の警告表示の一例を示す。
【0158】次いで、人体検知センサ225を装備する
コピー機の動作手順を図67に基づいて説明する。この
フローチャートに示す手順は、1原稿に対するの最初の
スキャン毎に実行される。コピー原稿中に基準原稿に対
する画像方向性NGと判定された原稿が存在した場合、
ステップS241に示すように、人体検知センサ225
がONの場合には、コピー機本体のROMに予めコピー
動作を中断するように命令が書き込まれており(コピー
中断モード)、コピー中断要求フラグをメモリへの展
開、新たな転写紙の給紙等を中断してコピー動作停止の
シーケンスに入る。そして、ステップS242にてオペ
レータに確認を促す警告表示(図65と同様)を行う。
これに対し、オペレータが何らかの処置を施し、再びス
タートキー431を押した場合には、コピー動作は再開
される。
【0159】一方、オペレータ以外の物体に対して人体
検知センサ225が作動している場合のように、警告に
対して対応が取られない場合、コピー中断後の経過時間
(TIME)をモニタしている本体内のタイマにより、
予め定められているPSET時間待っても対処されない
場合は、コピー動作を再開する。また、ステップS24
1において、オペレータがコピー機の前を離れている場
合(人体検知センサがOFFの場合)には、ステップS
242は無視され、コピー動作が継続される。
【0160】コピー終了後、ステップS243では、画
像方向が異なる原稿が存在することをオペレータに知ら
せるための警告表示を行うべく操作部がコード受信RE
ADY状態であれば、操作部に警告表示コードが送出さ
れ、オペレータに確認を要求するべく警告表示される。
操作部の警告表示は図66と同じである。
【0161】このようにすることで以下の効果がある。
ソータを使用してのコピー動作において、画像方向NG
の原稿が存在することが認識された場合、ソート部数に
応じて、コピー後の修正の容易な部数の少ないときに
は、中断することなくそのままコピー動作を行い、コピ
ー終了後操作部に警告表示することにより、落丁を防止
することが可能となる。
【0162】一方、後からの修正が困難なソート部数の
多いときには、コピー動作を中断して操作部に警告表示
することにより、落丁を防止することが可能となる。ソ
ート部数が多くコピー動作を中断して操作部に警告表示
を行った後、所定時間経過しても何等対応が取られない
場合には自動的にコピー動作を再開し、マシンの無駄な
停止時間、および現行のジョブによる無駄な占有時間を
省くことが可能になる。同時に、コピー終了後、操作部
に警告表示することにより、オペレータが作像後のコピ
ー群に対して、穴あけ、ステープル等のコピー綴じ後処
理を行う場合に、画像方向NG原稿(コピー)が混在し
ていることを自動的に通知し、オペレータ自らコピーの
画像方向を確認することを要求し、これにより落丁の防
止が可能となる。
【0163】人体検知センサ225を装備したコピー機
でのコピー動作において、画像方向NGの原稿が存在す
ることが認識された場合、人体検知センサ225の出力
信号に応じて、人体検知センサ225の出力がOFFの
とき(オペレータがコピー機の前にいないとき)には、
中断することなくそのままコピー動作を行い、コピー動
作終了後操作部に警告表示することにより、オペレータ
が作像後のコピー群に対して、穴あけ、ステープル等の
コピー綴じ後処理を行う場合に、画像方向NG原稿(コ
ピー)が混在していることを自動的に通知し、オペレー
タ自らコピーの画像方向を確認することを要求し、これ
により落丁の防止が可能となる。
【0164】一方、人体検知センサ225の出力がON
のときには、コピー動作を中断して操作部に警告表示す
ることにより、落丁の防止が可能となる。さらに、人体
検知センサ225の出力がONで、コピー動作を中断し
操作部に警告表示を行った後、所定の時間経過しても何
等対応が取られない場合には自動的にコピー動作を再開
し、マシンの無駄な停止時間、および現行のジョブによ
る無駄な占有時間を省くことが可能になる。同時に、コ
ピー終了後操作部に警告表示することにより、オペレー
タが作像後のコピー群に対して、穴あけ、ステープル等
のコピー綴じ後処理を行う場合に、画像方向NG原稿
(コピー)が混在していることを自動的に通知し、オペ
レータ自らコピーの画像方向を確認することを要求し、
これにより落丁の防止が可能となる。
【0165】3.2.1 出力画像 情報のページ領域内
最大端 面余白を検出し、検出データからステープル位置
決定3.2.2 検出された最 大端面余白部にステープル 多数枚原稿時、各原稿の端部余白域を検出することによ
って画像方向を検出し、検出された画像データからステ
ープル位置を決定することが行われる。この内容は前述
した通りであるが、両面画像形成(両面複写)を対象と
した場合においても有効である。このようにすること
で、ミスステープルを事前に防ぐことができる。
【0166】3.2.3 原稿サイ ズと原稿セット方向
(画像 情報方向)から基準2端面を決定し、基準2端面
の最大余白面積からステープル位置決定 原稿サイズにより原稿の4辺の内任意の2辺を予め綴じ
代部とし、各原稿の任意の2辺の端部余白域を検出する
ことによって画像方向を検出し、それぞれの検出された
原稿方向により、原稿の画像方向を認識し、ステープル
位置を決定することが行われる。
【0167】以下、その内容について説明する。原稿サ
イズにより、通常オフィスで使用される原稿は綴じ代位
置が決定されている。たとえば、A4用紙であれば原稿
サイズは210mm×297mmであるが、通常長手方
向の297mmのどちらかの辺が綴じ代位置となる。よ
って前述の図28のような原稿の置き方であれば、X1
とX2のみの比較で原稿の余白域から原稿の天地判断が
可能になる。
【0168】原稿サイズ検知により原稿がタテと判断さ
れた場合は、図29に示す、カウンタラッチ513に格
納されたX1、X2を用いて綴じ代位置を判断し、原稿
サイズがヨコと判断された場合は、副走査カウンタ51
5に記憶されたY1、Y2を使って原稿の綴じ代位置を
判断する。前述の原稿上の白部検出回路によって検出さ
れる図28のX1、X2から原稿の綴じ代位置を検出す
る方法は図32と同様である。
【0169】上記方法により原稿の綴じ代位置の検知が
行われ、図68に示す処理手順が実行される。コピーが
終了したら(ステップS261でy)、原稿の綴じ代位
置データから、コピー群の原稿綴じ代位置を判別する
(ステップS262)。ステープルモードのときは(ス
テップS263でy)、上記コピー群の原稿綴じ代位置
判別結果からステープル位置が決定され(ステップS2
64)、ステープラが作動してステープルされる(ステ
ップS265)。ステープル後は待機モードに入る(ス
テップS266)。また、ステープルモードでないと
き、そのまま待機モードに入る。
【0170】上述の処理は、両面画像形成(両面複写)
を対象とした場合においても有効である。このようにす
ることで、簡単な構成でフォーマット化された原稿画像
の綴じ代位置、および原稿画像方向を検出することによ
り、ステープル位置を決定し、コピー後の後処理を効率
的に行うことができる。
【0171】3.2.4 最大端面 余白データから画像
方向認 識し、基準ステープル位置データとの比較により
画像方向整合性を確認 多数枚原稿時、各原稿の端部余白域を検出することによ
って画像方向を検出し、検出された画像データと基準ス
テープル位置との整合性を確認する。この場合の整合性
確認方法は前述した通りである。なお、両面画像形成
(両面複写)を対象とした場合においても有効である。
【0172】以上のように、最大端面余白データより検
出された画像方向と基準ステープル位置との整合性を判
断することにより、ミスステープルを事前に防ぐことが
できる。
【0173】3.2.5 最大端面 余白データから画像
方向認 識し、基準ステープル位置データとの比較による
画像方向性NGリカバー 多数枚原稿時、各原稿の端部余白域を検出することによ
って画像方向を検出し、それぞれの検出された画像デー
タによりステープル位置を決定する画像形成装置におい
て、基準ステープル位置データと検出された画像方向が
一致しないとき、 a)コピー動作を中断し、警告表示を操作部に表示する b)コピー動作は続行し、ステープル動作を禁止する c)画像回転処理(メモリ上反転)を行う d)原稿の逆スキャンを行う 等により、ミスステープルが発生しないようにすること
が行われる。
【0174】以下、その内容について説明する。コピー
の中断および警告表示出力の動作手順は図62と同様で
ある。また警告表示内容は図63と同一である。作像続
行およびステープル禁止の動作手順を図69に基づいて
説明する。このフローチャートに示す手順は、1原稿に
対するの最初のスキャン毎に実行される。操作部からの
入力によりステープルモードが設定されたとき、ステー
プル要求フラグがセットされる。そのとき、最大余白検
出データより検出された画像方向と基準ステープル位置
が不一致と判断された場合、ステップS281に示すよ
うにステープル要求フラグはオフされる。このフラグに
よってコピーシーケンス制御は、ステープルモードから
ノーマルのコピー動作シーケンスに入る。なお、ステー
プルモードのオン/オフが1度確認された後は、2枚目
以降の原稿に対してはステップS281から始めれば良
い。ステップS282では、操作部に警告表示を行うべ
く、操作部がコード受信READY状態であれば警告表
示コードが送出され、オペレータに確認を要求するべく
警告表示される。
【0175】画像処理により画像回転処理(メモリ上反
転)等を行うときの動作手順は図42と同様である。原
稿の逆スキャンを行うときの動作手順は図44と同様で
ある。上述では述べなかったが、a)〜d)は両面画像
形成(両面複写)を対象とした場合においても有効であ
る。
【0176】以上のように、最大余白検出データより検
出された画像方向と基準ステープル位置が不一致と判断
されたとき、警告表示、コピー動作の停止、画像の回転
処理、原稿逆スキャン、ステープルモード自動解除等を
することにより、ステープルモードにおいて、ミスステ
ープルを防ぐことができる。
【0177】3.2.6 最大端面 余白データから決定
された ステープル位置に画像が存在するとき 多数枚原稿時、各原稿の端部余白域を検出することによ
って画像方向を検出し、それぞれの検出された画像デー
タによりステープル位置を決定する画像形成装置におい
て、決定されたステープル位置に画像が存在するとき、 a)コピー動作を中断し、警告表示を操作部に表示する b)作像を続行し、ステープルを禁止する c)画像処理によりシフト・変倍(縮小)等を行う d)ステープル位置を変更する e)ステープルモードを自動的に解除する(デフォルト
時) 等により、ステープルが画像内にかからないようにし、
ステープルによりコピー原稿が傷まないようにすること
が行われる。
【0178】以下、その内容について説明する。コピー
の中断および警告表示出力の動作手順を図70に基づい
て説明する。このフローチャートに示す手順は、1原稿
に対するの最初のスキャン毎に実行される。コピー機本
体のROMに予めステープルモード時にステープル位置
に画像が存在するときはコピー動作を中断するように命
令が書き込まれていたときは、ステップS311で示す
ように、コピー中断要求フラグをセットする。このフラ
グにてコピーシーケンス制御は、新たな原稿画像のメモ
リへの展開、新たな転写紙の給紙等を中断してコピー動
作停止のシーケンスに入る。コピー中断命令が書き込ま
れていないときは、ステップS311は無視され、ステ
ップS312に進む。ステップS311では、操作部に
警告表示を行うべく、操作部がコード受信READY状
態であれば警告表示コードが送出され、オペレータに確
認を要求するべく警告表示される。
【0179】作像続行およびステープル禁止の動作手順
を図71に基づいて説明する。このフローチャートに示
す手順は、1原稿に対するの最初のスキャン毎に実行さ
れる。操作部からの入力によりステープルモードが設定
されたとき、ステープル要求フラグがセットされる。そ
のとき、最大余白検出データからステープル位置に画像
が存在すると判断された場合、ステップS321に示す
ようにステープル要求フラグはオフされる。このフラグ
にてコピーシーケンス制御は、ステープルモードからノ
ーマルのコピー動作シーケンスに入る。なお、ステープ
ルモードのオン/オフが1度確認された後は、2枚目以
降の原稿に対してはステップS321の処理から始めれ
ば良い。ステップS322では、操作部に警告表示を行
うべく、操作部がコード受信READY状態であれば警
告表示コードが送出され、オペレータに確認を要求する
べく警告表示される。
【0180】画像処理によりシーケンス・変倍(縮小)
等を行うときの動作手順を図72に基づいて説明する。
ステープルモードが設定されたときは、ステープル要求
フラグがセットされる。そのとき、最大余白検出データ
からステープル位置に画像が存在すると判断された場
合、ステップS331にて画像処理モードに入る。ステ
ップS332では、操作部に警告表示を行うべく、操作
部がコード受信READY状態であれば警告表示コード
が送出され、オペレータに確認を要求するべく警告表示
される。
【0181】ステープル位置を変更を行うときの動作手
順を図73に基づいて説明する。ステープルモードが設
定されたときは、ステープル要求フラグがセットされ
る。そのとき、最大余白検出データからステープル位置
に画像が存在すると判断された場合、ステップS341
でステープル位置変更モードに入り、画像領域外にステ
ープルすべくステープルの位置が変更される。ステップ
S342では、操作部に警告表示を行うべく、操作部が
コード受信READY状態であれば警告表示コードが送
出され、オペレータに確認を要求するべく警告表示され
る。
【0182】ステープルモードを自動的に解除する(デ
フォルト時)ときの動作手順を図71に基づいて説明す
る。デフォルトによりステープルモードが設定されたと
き、ステープル要求フラグがセットされる。そのとき、
最大余白検出データからステープル位置に画像が存在す
ると判断された場合、ステップS321に示すようにス
テープル要求フラグはオフされる。このフラグにてコピ
ーシーケンス制御は、ステープルモードからノーマルの
コピー動作シーケンスに入る。なお、ステープルモード
のオン/オフが1度確認された後は、2枚目以降の原稿
に対してはステップS321の処理から始めれば良い。
ステップS322では、操作部に警告表示を行うべく、
操作部がコード受信READY状態であれば警告表示コ
ードが送出され、オペレータに確認を要求するべく警告
表示される。上述の処理は両面画像形成(両面複写)を
対象とした場合においても有効である。図74に操作部
の警告表示の一例を示す。
【0183】以上のように、決定されたステープル位置
に画像が存在するとき、コピー動作の停止・警告表示、
画像のシフト・変倍、ステープル位置変更、ステープル
モード自動解除等をすることにより、ステープルモード
において、ステープルによる画像の傷みを防ぐことがで
きる。
【0184】3.3.1 画像形成 モードに応じて画像
方向識 別検知を選択制御 多数枚原稿時、各原稿の端部余白域を検出することによ
って画像方向を検出し、それぞれの検出された画像デー
タにより画像方向を識別検知する画像形成装置におい
て、通常画像形成モード時(後処理含まず)は画像方向
識別検知不作動とし、コピー作業の能率の低下を防ぐこ
とが行われる。
【0185】以下、その内容について説明する。原稿の
端部余白域を検出することによって画像方向を検出し、
それぞれの検出された画像データにより画像方向を識別
検知するためには、画像処理等の作業を行わなければな
らない。そして、その作業は各原稿をスキャンするごと
に行わなければならず、非常に時間がかかり、通常のコ
ピー作業の場合非効率的である。そこで通常のコピー作
業の場合は、上記画像方向認識検知部を通らずにコピー
作業を行うようにし、図75に示すフローチャートのス
テップS351において画像方向の識別検知をするかど
うかの判断をする。ステープル・パンチ等の後処理を行
う場合は、無条件で方向識別検知を行うものとし、方向
識別フラグがセットされる。方向識別フラグがセットさ
れているときはステップS352の画像方向識別検知モ
ードへ進む。コピー終了後、ステップS354のステー
プルモード(後処理モード)へ進み、処理終了後ステッ
プS355の待機モードへ進み、オペレータによるキー
入力指示を待つ。方向識別フラグがオフのときはステッ
プS353の通常コピーモードへ進み、コピー終了後ス
テップS355の待機モードへ進み、オペレータによる
キー入力指示を待つ。
【0186】このように、原稿の端部余白域を検出する
ことによって画像方向を検出し、画像方向を識別検知す
る画像形成装置において、通常画像形成モード時(後処
理含まず)は画像方向識別検知不作動とすることによ
り、コピー作業の能率の低下を防ぐことができる。
【0187】3.3.2 ソート動 作完了後、マニュア
ルステ ープル指示入力時、端面余白データに基づきステ
ープル位置NGの場合 多数枚原稿時、各原稿の端部余白域を検出することによ
って画像方向を検出し、それぞれの検出された画像デー
タによりステープル位置を決定する画像形成装置におい
て、ソート動作完了後、マニュアルステープル指示入力
時、検出された画像データから原稿の画像方向が不整合
であることを判断したとき、および決定されたステープ
ル位置に画像が存在することを判断したとき、 a)警告表示を操作部に表示する b)ステープルを禁止する 等により、ミスステープルが発生しないように作動し、
ステープルによりコピー原稿が傷まないようにすること
が行われる。
【0188】以下、その内容について説明する。警告表
示出力の動作手順を図76に基づいて説明する。コピー
作業およびソート作業終了後、ステープルカウンタKは
クリアされる。そしてREADYモードに入り、コピー
・ソート作業中および作業スタート以前にオペレータに
よりステープルモード入力指示があったとき、ステープ
ルフラグSがセットされる。マシンはコピー・ソート作
業が終わると1度READYモードに入り、次の指令待
ち状態になる。もし、ステープルフラグSがセットされ
ていればそのままステープルモードに入る。また、オペ
レータのキー入力によってもステープルモードに入り、
ステープルカウンタKは1カウントされる。コピー原稿
の画像方向が不整合である場合や、ステープル位置に画
像が存在する場合は、ステップS361に示すようにス
テップS362へ行きステープル中断コードが出され
る。
【0189】ステップS363では、操作部に警告表示
を行うべく、操作部がコード受信READY状態であれ
ば警告表示コードが送出され、オペレータに確認を要求
するべく警告表示される。そして再びREADYモード
に入り、次の指令待ち状態になる。ここで再びステープ
ルキーがオンされるとステープルカウンタKはさらに1
カウントされ、手順に従ってステープル作動モードへ行
く。図77に操作部の警告表示の一例を示す。
【0190】ステープル禁止の動作手順を図78に基づ
いて説明する。コピー作業およびソート作業終了後、マ
シンがREADYモード状態になったとき、もしくはコ
ピー・ソート作業中にオペレータによりステープルモー
ド入力指示があったとき、ステープルフラグSがセット
される。
【0191】マシンはコピー・ソート作業が終わると、
一度READYモードに入り、次の指令待ち状態にな
る。もし、ステープルフラグSがセットされていればそ
のままステープルモードに入り、オペレータのキー入力
によってもステープルモードに入る。コピー原稿の画像
方向が不整合である場合や、ステープル位置に画像が存
在する場合は、ステップS371に示すようにステップ
S372へ行き、ステープル禁止コードが出される。ス
テップS373では、操作部に警告表示を行うべく、操
作部がコード受信READY状態であれば警告表示コー
ドが送出され、オペレータに確認を要求するべく警告表
示される。そして再びREADYモードに入り、次の指
令待ち状態になる。図79に操作部の警告表示の一例を
示す。
【0192】このようにすると、コピー原稿の画像方向
が不整合であるときや、ステープル位置に画像が存在す
るとき、警告表示、ステープルの禁止等をすることによ
り、ステープルによる画像の傷みを防ぐことができる。
【0193】4.レイアウト判断に よる画像方向認識 前述のような、文字を切り出して天地を判断する装置で
は、判断に時間がかかり、リアルタイムな制御はかなり
コストがかかる。よって大きなシフトを持つ画像処理装
置でなければ実用化は困難である。そこで、簡易的に天
地方向を認識する方法として、文字の切り出しを行わ
ず、ページ文字列のレイアウトを判断する方法がある。
この方法は文字は横書きで、左側から記述されているも
のと固定し、文末位置の判断により天地判断を行おうと
するものである。
【0194】4.1.1 画像全体 のレイアウト判断に
よる画 像方向認識 簡易的に天地方向を認識する方法として、次のような方
法がある。この方法は、文字の認識を行わず、ページ文
字列のレイアウトを判断するものである。すなわち、文
頭の空白エリアと文末位置の空白エリア判断により、天
地判断を行おうとするもので、文字の切り出しまでは行
わないで、行の切り出しまでを行う。行の切り出しは、
例えばスキャナで言う主走査方向の白黒パターンで判断
できる。後述するフィルター処理後の一ライン分がすべ
て白パターンであるならば、行送り部と判断できる。
【0195】原稿の種類でも縦書き原稿か、横書き原稿
か、また、原稿の縦置きか、横置きかによってもレイア
ウト判断が可能なように、画像を回転制御、つまりメモ
リ上で画素単位での主走査と副走査の入れ替えが必要で
ある。このような画像回転を行うことにより、縦書き、
横書き、縦置き、横置きの原稿に対しても良好な判断が
可能である(以下の実施例ではフィルタの回転)。ま
た、行の長さを判断するには、切り出された一行の連続
した白パターンの開始するところを認識すれば良い。図
80に示すように行の切り出し結果から得られた場合、
行末位置がすべて右側にあると判断でき、画像は天地逆
になっていると判断できる。上記例は、原稿の用紙方向
が縦書きのみを説明したが、用紙方向が横の場合も前述
のように画像回転して同様に判断できる。
【0196】次に、実際の判断方法について詳細を述べ
る。まず、行の切り出し方法を説明する。通常、原稿は
文字間よりも行間の方が大きく取られている。画像処理
の段階の画像フィルタにより近接する画像は、大きなド
ットの塊と処理する。よく似た処理に画像のモザイク加
工がある。モザイク加工は、例えば大きなドットの塊を
画素200ドット×200ドットで構成し(200×2
00のフィルタ)、この中に含まれる各画素の平均濃度
を求め、大きな塊の20×20の濃度にするものであ
る。つまり、周辺画素の濃度を平均化する処理である。
【0197】行の切り出しは上記モザイク処理の応用で
ある。例えば50ドット×50ドットのフィルタを用意
し、ある一点の画素を中心にし、周囲50ドット×50
ドットの画素内に画像が存在すればその画素の濃度を黒
とする。反対に周囲の画素に画像がなければ白とする。
つまり、原稿画像の画像にフィルタをかけ2値表現を行
うものである。通常、スキャナで読み込んだ値は数段の
諧調をもって読み込まれる。諧調数を256とすると、
1つの画素が8ビット(1バイト)で表され、0が反射
率の一番高い白で、255(OFFH)は反射光がセン
サに帰ってこない黒とすると、50×50のフィルタを
かけ2値表現されたときのデータは0またはOFFHを
示すものとなる。上記画像処理によって得られたもの
を、1ページのビットマップメモリ上に展開したものを
可視的に表現したものが図81である。
【0198】フィルタの画素数を少なくすれば、周辺の
画像の影響を受けなくなり、図81のような行の切り出
しではなく、図82のように文字の切り出しとなる。一
方、フィルタの画素数を大きく取れば、行間も認識でき
なくなり図83のように行に文字のない部分のみが白と
判断される。さらにフィルタの画素数を大きく取り、改
行幅以上のドットとなると、図84のように全面文字原
稿の場合、全面黒となる。つまり、うまく行の切り出し
を行うには、行間よりも小さくて文字間よりも大きいフ
ィルタが必要となる。また、概略レイアウトを知るには
行間よりも大きくて、改行幅よりも小さいフィルタが必
要となる。
【0199】さらに、行の切り出しを確実のものとする
には、前述では正方形のフィルタとしたが、横書き文字
のみを対応とする場合、横長の長方形のフィルタを用い
ると精度よく切り出しを行うことができる。例えば60
ドット×30ドット(横×縦)(図85)のフィルタを
用いると、15ドット/mmの分解能であれば、2mm
の行間までを認識できる。このとき文字間は4mmほど
あっても隣の文字とはつながっていて、一行と判断でき
る。
【0200】また、60ドット×30ドットのように長
方形のフィルタを用いても、行の切り出しがうまく行え
ない場合(日本の国語の教科書のような縦書き原稿の場
合等)は、フィルタを縦、横逆にし、30ドット×60
ドットのフィルタで、元の画像に画像処理を施す。この
ようにすることで、縦書き原稿も縦行の切り出しが可能
となる。
【0201】次に、原稿画像方向を認識する方法を示
す。前述のように、フィルタの縦、横のドット数を変え
ることで、縦書き原稿か、横書き原稿かを判断できた。
しかしながら読み取った原稿が、天地が正しく置かれて
いるかどうかの判断はできない。天地が正しく置かれて
いるか否かの判断は、以下のようにして行う。
【0202】図85に示すように、横長のフィルタを用
いた場合は、X軸(主走査方向)のアドレスにおける各
Y軸のビットの画素がOFFHかを確認する。このとき
Y軸の全てのビットに対してチェックするのではなく、
例えばフィルタが60×30であれば、15ドット毎に
チェックすればよい。X軸も全ての画素をチェックする
必要もない。X軸の画像の始まるXmin地点から任意
の画素をチェックする。横書きの場合、1段落の場合1
文字スペースを設けるため、60×30のフィルタであ
れば、横ドット数の約4倍(240ドット)分の画素を
30ドット毎に画素が0かOFFHかをチェックし、行
の終わりは画像のX軸の最大値、Xmaxの画素から原
稿基準方向に同様に240ドット分をチェックすればよ
い。上記X軸のXminとXmaxのY軸のドット情報
から、行の終端がXmin側かXmax側にあるかが判
断できる。
【0203】図86に示すフローチャートにおいて、X
min側でチェックした画素の黒レベル(OFFH)の
画素数とXmax側でチェックした黒レベルの画素数の
比較を行う(ステップS381)。Xmin側で検出で
きた黒の画素数の方がXmax側のそれよりも大きい場
合、Xmin側が書き出し位置であると判断できる(ス
テップS382)。逆に、Xmax側の黒の画素数が多
い場合は、Xmax側が書き出し位置と判断でき(ステ
ップS383)、原稿の天地が逆になっていることが判
別可能となる。以上のように、画像処理を行うことで、
原稿の縦書き、横書きと原稿の天地の正逆が判断でき
る。
【0204】一方、縦長の原稿に対しては、通常横書き
で文章が記述されている場合が多い。縦長原稿が縦方向
に原稿台にセットされたと原稿サイズ検出手段によって
検出された場合は、フィルタを横長の60×30を優先
選択することで、判別時間を短縮できる。逆に横方向に
セットされたとするとフィルタを90度回転させ、30
×60にする。ところで、図86のフローチャートにお
ける処理により、Xmax側の黒画素数とXmin側の
黒画素数が等しい場合、すなわち、原稿で言えば原稿全
面に文字がぎっしり書き込まれている場合は、書き出し
位置が判別不可能になる。このような場合は、次のよう
な手法によって検出が可能となる。
【0205】図84のように、X軸、Y軸の基準点に一
番近い黒画素のアドレスと、X軸、Y軸の基準点と対角
の点(A点)に対して、一番近い黒画素のアドレスを検
出し、各コーナーからの距離を計算する。通常、書き出
し位置の方がコーナーからの距離が大きいので、図のL
1とL2を比較し、L1≧L2なら、天地正方向、L2
>L1ならば天地逆方向と簡易的に判断できる(図86
のステップS384)。
【0206】これは行の切り出しによる結果、つまり文
字列占有面積によって判断するものであるが、図82の
ようにフィルタをさらに細かくした結果の文字占有面積
(文字配置区画占有面積)でも同じ処理が可能となる。
通常、文字間よりも行間の方が広いので、隣合う四方の
文字配置区画との距離で縦書きか横書きかが判断可能と
なる。隣り合わせた文字配置区画との距離は、各文字配
列区画の重心を画像処理によって求め、重心間距離計測
(一般に重心は図心とも言う)を各文字配列区画に施せ
ば良い。
【0207】図87にX軸方向の文字配列区画の重心間
距離の平均値XaveとY軸方向の文字配列区画の重心
間距離の平均値Yaveとを比較し、この値から、縦書
き、横書きを判断するフローチャートを示す。ステップ
S391でXave<Yaveならば横書き、そうでな
ければ縦書きと判断できる。このような処理と原稿サイ
ズとから、天地方向、書き方(縦書き、横書き)、原稿
方向(縦長、横長)の判断が可能となり、原稿画像の1
6種の認識が可能となる。
【0208】4.1.2 レイアウ ト判断時の画像空白
域検出 方法 上記例は、画像の天地、方向を判断するものであった
が、ステープル、パンチを考えた場合、転写紙のステー
プル部またはパンチ部に画像があるか否かの判断も重要
になってくる。ステープルする場所は、ステープル1箇
所止めの場合、転写紙の4角の内1箇所、あるいは2箇
所以上のステープルの場合は、転写紙の4辺の内一辺と
なる。複数原稿の各白部区域のアンドを取ることによっ
て、1ジョブの原稿に共通な空白域を得ることができ
る。
【0209】1箇所止めの場合は、空白域のパターンと
して図88のように三角形のパターンを用意し、この三
角形パターンの二辺の長さX1とY1を各原稿の空白域
によって決定し、XminとYminの長さを算出し、
ステープル範囲内にXminとYminを結ぶ直線が架
かるか否かの判断を行う。
【0210】また、二辺止めまたはパンチの場合は、空
白域のパターンとして図89のような長方形のパターン
原稿画像の空白域と比較する。長方形の縦方向の長さ
(Y軸長さY)は原稿の縦方向の長さと同じであり、各
原稿の空白域をX1の値で示すことになる。Xminを
求めることによって、1ジョブの各原稿に共通な空白域
を検出することが可能となる。
【0211】4.2.1 レイアウ ト判断に基づく画像
方向認 識〔画像情報方向データ(原稿セット方向)と画
像情報出力サイズデータ(原稿サイズ)との組み合わ
せ〕4.2.2 レイアウト判 断に基づく出力画像情報の
ージ領域内コーナー 余白データから画像方向認識 レイアウト判断に基づき(原稿セット方向と原稿サイズ
より)、またはレイアウト判断に基づくページ領域内コ
ーナー余白域を検出することによって、画像方向を検出
し、画像方向性の整合確認を行って画像方向の統一され
たコピーを得ることができる。
【0212】以下、その内容について説明する。画像方
向を判断された原稿は、前述した図62に示すコピー中
断および警告表示出力動作の動作手順に従う。また、警
告表示は図65と同じである。また、本実施例は、両面
画像形成(両面複写)を対象とした場合においても、も
ちろん有効である。
【0213】このようにレイアウト判断に基づいて(原
稿セット方向と原稿サイズより)、またはレイアウト判
断に基づくページ領域内コーナー余白域を検出すること
によって画像方向を検出し、それぞれの検出された原稿
方向により、コピー画像方向が基準画像方向と異なるか
否かを判断し、画像方向性の整合確認を行うことにより
画像方向が異なる原稿が存在することを知らせ、画像方
向の統一されたコピーを得ることができ、落丁の防止が
可能となる。
【0214】4.2.3 多数枚原 稿時、レイアウト判
断に基 づくその他画像情報との画像方向性の整合確認
(画像方向統一)4.2.4 多数枚原稿時 、レイアウト判断に基づく
準出力画像情報のペ ージ領域内コーナー余白データから
その他画像情報との画像方向性の整合確認(画像方向統
一) 多数枚原稿時、各原稿のレイアウト判断に基づいて、ま
たはレイアウト判断に基づく基準出力画像情報のページ
領域内コーナー余白域を検出することによって画像方向
を検出し、それぞれの検出された原稿方向よりコピー群
の中に基準原稿の画像方向と画像方向が異なるか否かを
判断し、画像方向性の整合確認を行う。画像方向不整合
状態が確認されたときは、コピー動作を中断し、警告表
示を操作部に表示することにより、画像方向を統一した
コピーを得ることができる。
【0215】以下、その内容について説明する。多数枚
原稿時、各原稿のレイアウト判断に基づいて、またはレ
イアウト判断に基づく基準出力画像情報のページ領域内
コーナー余白域を検出することによって画像方向を検出
し、それぞれの検出された原稿方向よりコピー群の中に
基準原稿の画像方向と画像方向が異なるか否かを判断
し、画像方向性の整合確認を行う。そのとき、基準とす
る画像を、 a)基準出力画像情報を最初の出力画像情報(スタート
ページ)とする b)原稿枚数により任意のページを出力画像情報とする の二通りが考えられる。任意というのは、オペレータが
自分で設定しても良いし、ROM上に予め原稿枚数によ
り自動的に基準原稿のページを決定するように書き込ん
でおいても良いということである。画像方向を判断され
た原稿は、前述と同様、図62に示すコピー中断および
警告表示出力動作手順に従う。図90に操作部の警告表
示の一例を示す。上述の処理は両面画像形成(両面複
写)を対象とした場合においても、もちろん有効であ
る。この場合も、4.2.1と同様の効果がある。
【0216】4.2.5 多数枚・ 縦横原稿混載時、所
定の基 準画像情報に対してレイアウト判断に基づく画像
方向性の整合確認(画像方向統一) 多数枚原稿時、各原稿のレイアウト判断に基づき、また
はレイアウト判断に基づく基準出力画像情報のページ領
域内コーナー余白域を検出することによって、画像方向
を検出し、それぞれの検出された原稿方向よりコピー群
の中に基準原稿の画像方向と画像方向が異なるか否かを
判断し、画像方向性の整合確認を行う。画像方向不整合
状態が確認されたときは、コピー動作を中断し、警告表
示を操作部に表示することにより、画像方向を統一した
コピーを得ることができる。
【0217】以下、その内容について説明する。原稿に
は図91および図92に示すように縦原稿横書き(用紙
方向縦長、英数字書き)、横原稿横書き(用紙方向横
長、英数字書き)、縦原稿縦書き(用紙方向縦長、国語
書き)、横原稿縦書き(用紙方向横長、国語書き)の4
種類がある。原稿が多数枚積載されていると、上記4種
類の原稿が混載されていることが考えられる。しかしな
がら、縦書きの原稿と横書きの原稿が混載されているこ
とはないと考えられるので、 (1)縦原稿横書き、横原稿横書きが混載されている場
合 (2)縦原稿縦書き、横原稿縦書きが混載されている場
合 の2種類が存在すると考えられる。上記4種類の原稿は
レイアウト判断を用いて画像の天地まで含めて識別する
ことができる。
【0218】縦原稿と横原稿が混載されている場合に
は、基準画像情報を決定しその基準画像情報に対して、
それぞれの原稿の画像方向の統一を図る。基準画像情報
の決定方法として、下記A、B、C等が考えられる。
【0219】A.表紙に相当する原稿の画像情報を基準
画像情報とする場合 a)表紙が縦原稿であれば縦原稿を基準画像情報とする b)表紙が横原稿であれば横原稿を基準画像情報とする の2通りがある。
【0220】図1に示す、自動原稿給紙装置(ADF)
IIでは、原稿は原稿面を上向きにセットし、最下紙か
ら反転給紙するタイプなので表紙に相当する原稿の画像
情報を認識するのは最後となる。それ故、積載原稿の全
ページをメモリし、表紙に相当する原稿の画像情報を確
認したら、その画像情報を基準画像情報として原稿の画
像方向を統一する。自動原稿給紙装置には原稿面を下向
きにセットし、1枚目から給紙するタイプもあり、表紙
に相当する原稿の画像情報は最初に認識できるのでその
画像情報を基準画像情報として、その後給紙される原稿
の画像方向を統一する。
【0221】自動原稿循環給紙装置(RDH)は原稿を
1枚コピーした後、これを排出すると同時に、2枚目の
原稿を給送し、1枚目の原稿を原稿スタッカの最上部に
戻し、次の給送に備えることを繰り返しながらページ順
に1部ずつコピーを仕上げるものである。原稿面を上向
きにセットし、最下紙から反転給紙するRDHでは1度
原稿を空送りしながら原稿の画像情報を認識し、表紙に
相当する原稿の画像情報を確認したらその画像情報を基
準画像情報として給紙されてくる原稿の画像方向を統一
する。原稿面を下向きにセットし、1枚目から給紙する
RDHでは表紙に相当する原稿の画像情報は最初に認識
できるのでその画像情報を基準画像情報として、その後
給紙される原稿の画像方向を統一する。
【0222】B.縦原稿と横原稿の比率を検知し、比率
の高い原稿を基準画像情報とする場合 a)縦原稿の比率が多ければ縦原稿を基準画像情報とす
る b)横原稿の比率が多ければ横原稿を基準画像情報とす
る の2通りがある。
【0223】自動原稿給紙装置(ADF)の場合は、積
載原稿の全ページをメモリし、縦原稿、横原稿の数をそ
れぞれカウントし、縦原稿と横原稿の比率を検知する。
自動原稿循環給紙装置(RDH)の場合は原稿を空送り
しながら縦原稿、横原稿の数をそれぞれカウントし、縦
原稿と横原稿の比率を検知する。
【0224】C.基準となる画像情報を、例えば縦原稿
を基準画像情報とするか、横原稿を基準画像情報とする
かをマニュアル選択する場合 マニュアル選択には、 a)予めSPモードで縦原稿を基準画像情報とするが、
横原稿を基準画像情報とするかを設定方法(横書き,縦
書き原稿のそれぞれに対して設定できる。また、どちら
か一方に対してのみの設定もできる。) b)オペレータが縦原稿横書き、横原稿横書き、縦原稿
縦書き、横原稿縦書きのどれを基準画像情報とするかマ
ニュアル選択する方法(コピーするその都度選択設定で
きるものである。) とがある。
【0225】次に基準画像情報が決定されたときにどの
ように原稿を整合させるかについて述べる。 (1)縦原稿横書き、横原稿横書きが混載されている場
合(図91参照) 縦原稿が基準画像情報として決定されたときには横原
稿は縦原稿の左端面に上端面を整合する。 横原稿が基準画像情報として決定されたときには縦原
稿は横原稿の上端面に右端面を整合する。 (2)縦原稿縦書き、横原稿縦書きが混載されている場
合(図92参照) 縦原稿が基準画像情報として決定されたときには横原
稿は縦原稿の右端面に上端面を整合する。 横原稿が基準画像情報として決定されたときには縦原
稿は横原稿の左端面に上端面を整合する。
【0226】図93に示すように、記録紙の画像方向の
統一は、ページメモリに読み込んだ画像情報を180°
回転することにより行う。例えば、上述した(1)−
縦原稿横書きと横原稿横書きが混載されている場合で、
縦原稿が基準画像情報として決定されているときについ
て説明する。
【0227】(a)に示すような縦原稿横書きが基準画
像情報である場合、図91の(1)に示すように縦原稿
の左端面と横原稿の上端面を整合する。レイアウト判断
により、原稿が(b)に示すように縦原稿横書きで天地
が逆の場合は180°の画像回転を行う。横原稿横書き
と認識され、画像の天地が(c)に示すようであるとき
は、(a)の基準画像とそのまま整合できるが、(d)
のようであれば、180°の画像回転を行い、(a)の
基準画像情報と整合する。なお、図94に各基準画像と
ステープル位置、パンチ位置との関係を示す。
【0228】次に図95に基づいて動作の手順を説明す
る。コピー終了後、ステップS421において画像方向
整合性の確認が行われる。整合性OKであるときはRE
ADYモードに入る。整合性NGであるときはステップ
S422にて操作部に警告表示を行う。操作部がコード
受信READY状態であれば警告表示コードが送出さ
れ、オペレータに確認を要求するべく警告表示される。
【0229】上述しなかったが、本件は両面画像形成
(両面複写)を対象とした場合においても、もちろん有
効である。
【0230】オペレータが、作像後のコピー群に対し
て、穴あけ、ステープル等のコピー綴じ後処理を行う場
合、通常表紙のみで判断して、穴あけ、ステープルを行
い、コピー群の中に異なった画像方向のコピーが存在し
た場合は落丁となりページめくり、見栄えが悪くなる。
本実施例はこのような落丁を防止するために、画像方向
性の整合性の確認をレイアウト判断により行い、不一致
な原稿が混在している場合は、画像処理等により画像方
向を統一し、ステープル・パンチ等の後処理時の落丁を
防止することを可能とした。
【0231】4.2.6 多数枚原 稿時の画像方向性N
G検出 時リカバー(コーナー余白域の不一致) 多数枚原稿時、各原稿のレイアウト判断に基づく余白域
を検出することによって画像方向を検出し、それぞれの
検出された原稿方向よりコピー群の中に最初の原稿の画
像方向と画像方向が異なった原稿が存在するか否かを判
断する画像形成装置において、画像方向が異なる原稿が
検出された場合、 a)コピー動作を中断し、警告表示を操作部に表示する b)画像回転処理(メモリ上反転)を行う c)原稿の逆スキャンを行う 等により、画像方向が異なる原稿が存在することを知ら
せたり、画像方向性NGに対するリカバーを行い、画像
方向の統一されたコピーを得ることが行われる。以下、
その内容について説明する。コピーの中断および警告表
示出力の動作手順は図62と同様である。また、警告表
示内容は図63と同一である。画像処理により画像回転
処理(メモリ上反転)等を行うときの動作手順は図42
と同様である。また警告表示は図43と同じである。原
稿の逆スキャンを行うときの動作手順は図44と同様で
ある。また、警告表示内容は図45と同様である。上述
しなかったが、a)〜c)は両面画像形成(両面複写)
を対象とした場合においても、もちろん有効である。
【0232】以上のように、最大余白検出データより検
出された画像方向と基準ステープル位置が不一致と判断
されたとき、警告表示・コピー動作の停止、画像の回転
処理、原稿逆スキャン等を行うことにより、画像方向が
異なる原稿が存在することを知らせたり、画像方向性N
Gに対するリカバーを行い、画像方向の統一されたコピ
ーを得ることができ、また、落丁の防止が可能となる。
【0233】4.2.7 識別不能 時対応 多数枚原稿時、各原稿のレイアウト判断に基づく余白域
を検出することによって画像方向を検出し、それぞれの
検出された原稿方向よりコピーされた原稿群の中に最初
の原稿の画像方向と画像方向が異なった原稿が存在する
か否かを判断する画像形成装置において、基準となる原
稿が画像方向識別不能と認識された場合、 a)予め決められた所定の方向にて画像を形成し、警告
を操作部に表示する b)次ページもしくは、その後ページを基準方向原稿と
して画像方向を統一し画像を形成し警告表示する c)作像を中断し警告表示を操作部に表示する 等により、画像方向識別不能の原稿およびその原稿のコ
ピーが原稿群およびそのコピー群中に存在することを知
らせることが行われる。
【0234】以下、その内容について説明する。所定の
方向にて画像方向を形成し、操作部に警告表示を行う動
作手順は図47の動作手順と同様である。また、その表
示内容は図50と同じである。
【0235】次ページもしくは、その後ページを基準方
向原稿として画像方向を統一し画像を形成し警告表示を
出力する動作手順を図96および図97に基づいて説明
する。図96において、ステップS471で基準原稿の
ページ数をカウントする。後で述べるFLGDIRの基
準方向データフラッグDおよびページカウンタmは、第
1枚目の原稿がスキャンされる前にクリアされる。第1
枚目の原稿読み込み時、FLGDIRのフラッグDはO
FFであるためページカウンタmは1カウントされる。
図97において、各原稿のレイアウト判断に基づく余白
域を検出することによって画像方向を検出し、その画像
情報検出結果により、各原稿状態を原稿1枚に対して1
ずつカウントアップする。縦書き天地正方向の原稿枚数
カウンタa、横書き天地逆方向の原稿枚数カウンタb、
縦書きの天地逆方向の原稿枚数カウンタc、横書きの天
地正方向の原稿枚数カウンタd、画像方向識別不能の原
稿枚数カウンタeのカウンタを用いる。縦書き天地正方
向の原稿の場合、フラグaを方向フラグとしてバイト単
位のメモリFLGDIRにセットし、横書き天地逆方向
であれば、フラグbをセットし、同様に縦書き天地逆方
向であればフラグc、横書き天地正方向であればフラグ
dにセットする(ステップS481)。そして、原稿方
向が識別されたときはステップS482へいき、FLG
DIRのフラグDがOFFのときはフラグDを基準方向
データフラグとしてバイト単位のメモリFLGDIRに
セットし、基準方向データを格納する。フラグDがオン
であるときは(基準方向データが格納されているとき)
は次のステップに進む。また、画像方向識別不能の場
合、フラグeを方向フラグとしてバイト単位のメモリF
LGDIRにセットする(ステップS483)。
【0236】フラグがメモリFLGDIRのビット構成
は前述した図52のようになっている。aは01H、b
は02H、cは04H、dは08H、eは10H、Dは
20Hである。
【0237】全ての原稿群のコピー終了後操作ユニット
のCPUがREADY状態であれば、操作ユニットに警
告表示コードが送出される。また、ページカウンタmに
より何ページ目を基準原稿としているかが識別されるた
め、基準原稿のページ数も表示される。操作部の表示内
容は図53と同じである。
【0238】作像を中断し警告表示を操作部に表示する
動作手順を図98に基づいて説明する。各原稿のレイア
ウト判断に基づく余白域を検出することによって画像方
向を検出し、その画像情報検出結果により、もし原稿群
中に原稿方向混在があった場合もしくは方向識別不能の
原稿が存在した場合、フローはステップS491へ進
み、コード中断要求フラグがセットされる。ステップS
492では、操作部に警告表示を行うべく、操作部がコ
ード受信READY状態であれば警告表示コードが送出
され、オペレータに確認を要求するべく警告表示され
る。操作部の表示内容は図59と同じである。
【0239】以上のように、オペレータに画像方向識別
不能を警告表示することによって、落丁を防止すること
を可能とした。また、画像方向識別不能の原稿枚数およ
びコピー画像作像時の基準とした原稿をオペレータに警
告表示することにより、コピー後の後処理が容易にな
る。また、原稿方向が混在したり方向認識不能の原稿が
存在した場合コピー動作を中断し、警告表示することに
より、落丁の防止が可能となる。
【0240】4.2.8 白紙原稿 対応 多数枚原稿時、各原稿のレイアウト判断に基づく余白域
を検出することによって画像方向を検出し、それぞれの
検出された原稿方向よりコピーされた原稿群の中に最初
の原稿の画像方向と画像方向が異なった原稿が存在する
か否かを判断する画像形成装置において、原稿が白紙で
あることを認識したときには、原稿反転手段により原稿
を反転した後、再度画像の読み込み動作を行い、読み込
まれた画像に対し再度画像方向の検出を行うことが考え
られる。
【0241】図1に示すADF(II)の読み取り操作
において、任意原稿に対して一枚分の画像信号中に画像
情報が全く存在しない場合は、原稿が反転されているも
のとみなす。そのとき、原稿自動送り装置は原稿を排出
せずに、原稿自動送り装置内で反転させ、再度スキャナ
による読み取り動作を行う。
【0242】再度読み取られた原稿の情報が再び白紙情
報であれば、両面とも白紙であるとみなし、複写動作を
実施せずに原稿を排出するとともに、この原稿に関する
画像情報を破棄し、次の原稿の読み取り処理動作を行
う。再度読み取られた原稿の情報から画像方向の検知を
行い、画像方向に関して一連の原稿における画像方向と
同一である場合には、反転された原稿の画像情報に基づ
いて通常の作像動作を行う。この際、検知された画像方
向が一連の画像方向と異なる場合には、作像を中断して
確認を求めるか、あるいは警告表示を行う。検知された
画像方向が一連の画像方向と異なるときには、読み込ま
れた画像情報をメモリ上で回転操作を行うことにより画
像方向を統一する。
【0243】以上の処理は図60、図61に示されるも
のと同様であり、図60におけるステップS186を
「レイアウト判断に基づく余白域検出」とすればよい。
【0244】コピーの中断および警告表示出力の動作手
順は図62と同様である。また、警告表示内容は図63
と同様である。画像処理により画像回転処理(メモリ上
反転)等を行うときの動作手順は図42と同様である。
また、その警告表示内容は図43と同様である。原稿の
逆スキャンを行うときの動作手順は図44と同様であ
る。また、その警告表示内容は図45と同じである。
【0245】複数枚原稿のコードに際し、表裏が逆にな
った原稿が存在するとき、そのままの状態でコードを実
行すると落丁が発生する。これを防ぐために原稿が白紙
であるかどうかを判断し、白紙であると認識された場
合、装置内で原稿を反転することにより原稿の表裏反転
のない状態に戻すことができる。この反転した原稿が再
度白紙であると認識された場合は、表裏の両面が白紙で
あると判断し、この原稿に対してはコード動作を中止す
ることにより落丁を防ぐことができる。
【0246】以上の操作に加えて、原稿方向の方向性を
認識することにより、他の原稿との方向性の整合を判断
し、整合が取れていない原稿が存在するときには、警告
表示・コード動作の停止、画像の回転処理、原稿逆スキ
ャン等を行うことにより、画像方向の異なる原稿が存在
することを知らせたり、画像方向正NGに対するリカバ
ーを行い、画像方向の統一されたコードを得ることがで
き、また、落丁を防ぐことができる。
【0247】4.2.9 多数枚原 稿時の画像方向性N
G検出 時対応(レイアウト判断に基づくコーナー余白域
の不一致検出時において画像処理対応不可の場合) 多数枚原稿時、各原稿のレイアウト判断に基づく余白域
を検出することによって画像方向を検出し、それぞれの
検出された原稿方向よりコピー群の中に最初の原稿の画
像方向と画像方向が異なった原稿が存在するか否かを判
断する画像形成装置において、画像方向が異なる原稿が
検出された場合で、画像方向性NGに対するリカバー機
能を持たず、オペレータにより対応処置なしには画像方
向の統一されたコピーを得ることが不可能な場合に、 A−a)ソート部数に応じて、ソート部数が所定部数以
上(任意)のときには、コピー動作を中断し、警告表示
を操作部に表示してオペレータの注意を促す。所定の時
間経過後、オペレータが何の対応処置も取らなかった場
合にはコピー動作を再開する。 b)ソート部数に応じて、ソート部数が所定部数以下の
ときには、コピー動作は継続して行い、警告表示のみ操
作部に表示する。 B−a)人体検知センサ225ON時には、コピー動作
を中断し、警告表示を操作部に表示してオペレータの注
意を促す。所定の時間経過後、オペレータが何の対応処
置も取らなかった場合にはコピー動作を再開する。
【0248】b)人体検知センサ225OFF時には、
コピー動作は継続して行い、警告表示のみ操作部に表示
する。 等により、画像方向が異なる原稿が存在することを知ら
せ、オペレータに画像方向の統一のための処置を要求
し、対応のない場合には所定の動作を行うことによりマ
シンのデッドタイムを少なくすることが行われる。
【0249】以下、その内容について説明する。上記A
に対応するソート部数に応じて対処するコピー動作手順
は図64と同様である。また、その警告表示内容は図6
5、図66と同じである。上記Bに対応する人体検知セ
ンサ225を装備するコピー機の動作手順は図67と同
様である。また、その警告表示内容は図66と同じであ
る。
【0250】この実施例では次の効果を奏することがで
きる。すなわち、上記Aに対応するものでは、ソータを
使用してのコピー動作において、画像方向NGの原稿が
存在することが認識された場合、ソート部数に応じて、
コピー後の修正の容易な部数の少ないときには、中断す
ることなくそのままコピー動作を行い、コピー終了後操
作部に警告表示することにより落丁の防止が可能とな
る。一方、後からの修正が困難なソート部数の多いとき
には、コピー動作を中断し操作部に警告表示することに
より落丁の防止を可能とした。ソート部数が多くコピー
動作を中断して操作部に警告表示を行った後、所定時間
経過しても何等対応が取られない場合には自動的にコピ
ー動作を再開し、マシンの無駄な停止時間、および現行
のジョブによる無駄な占有時間を省くことが可能にな
る。同時に、コピー終了後操作部に警告表示することに
よりオペレータが作像後のコピー群に対して、穴あけ、
ステープル等のコピー綴じ後処理を行う場合に、画像方
向NG原稿(コピー)が混在していることを自動的に通
知し、オペレータ自らコピーの画像方向を確認すること
を要求し、落丁の防止を可能とした。
【0251】人体検知センサ225を装備したコピー機
でのコピー動作において、画像方向NGの原稿が存在す
ることが認識された場合、人体検知センサ225の出力
信号に応じて人体検知センサ225の出力がOFFのと
き(オペレータがコピー機の前にいないとき)には中断
することなくそのままコピー動作を行い、コピー動作終
了後、操作部に警告表示することにより、オペレータが
作像後処理のコピー群に対して、穴あけ・ステープル等
のコピー綴じ後処理を行う場合に、画像方向NG原稿
(コピー)が混在していることを自動的に通知し、オペ
レータ自らコピーの画像方向を確認することを要求し、
落丁の防止を可能とした。
【0252】一方、人体検知センサ225の出力がON
のときには、コピー動作を中断して操作部に警告表示す
ることにより、落丁の防止を可能とした。さらに、人体
検知センサ225出力がONで、コピー動作を中断し操
作部に警告表示を行った後、所定の時間経過しても何等
対応が取られない場合には自動的にコピー動作を再開
し、マシンの無駄な停止時間、および現行のジョブによ
る無駄な占有時間を省くことが可能になる。同時に、コ
ピー終了後、操作部に警告表示することにより、オペレ
ータが作像後のコピー群に対して、穴あけ、ステープル
等のコピー綴じ後処理を行う場合に、画像方向NG原稿
(コピー)が混在していることを自動的に通知し、オペ
レータ自らコピーの画像方向を確認することを要求し、
落丁の防止を可能とした。
【0253】4.3.1 レイアウ ト判断に基づきステ
ープル 位置決定(原稿セット方向と原稿サイズより判
断)4.3.2 レイアウト判 断に基づく出力画像情報の
ージ領域内コーナー 余白データからステープル位置決定
(適正コーナーにステープル)4.3.3 検出されたコ ーナー余白部にステープル 多数枚原稿時、各原稿のレイアウト判断に基づいて各原
稿のコーナー余白域を検出することにより画像方向を検
出し、検出された画像データからステープル位置を決定
し、ステープルすることが行われる。
【0254】以下、その内容について説明する。レイア
ウト判断に基づくステープル位置決定方法として、 a)レイアウト判断と原稿セット方向・原稿サイズより
ステープル位置決定 b)レイアウト判断に基づく出力画像情報のページ領域
内コーナー余白データからステープル位置決定(適正コ
ーナーにステープル) の2通りが考えられる。そして上記方法によって決定さ
れたステープル位置のデータは、図99のフローチャー
トに示すように、ステップS571において以下の2ス
テップのいずれかを判断する。
【0255】イ)待機モード:操作部に送信されオペレ
ータによる次の指示入力まで待機する ロ)ステープルモード:ステープル位置変更機構に動作
指示信号として送信される そして、ステープルモードのときはその動作信号をもと
にステープル機構を制御し、ステープル動作完了後は待
機モードへ進み(ステップS572)、次の指示入力を
待つ。なお本実施例は、両面画像形成(両面複写)を対
象とした場合においても有効である。
【0256】このようにすると、レイアウト判断に基づ
く、原稿セット方向と原稿サイズ、コーナー余白データ
等より画像方向を検出しステープル位置を決定すること
により、ミスステープルを事前に防ぐことができる。
【0257】4.3.4 多数枚原 稿時、レイアウト判
断に基 づき、各出力画像情報の共通コーナー余白部を検
出し、ステープル位置決定 多数枚原稿時、レイアウト判断に基づいて各出力画像情
報の共通コーナー余白部を検出することにより画像方向
を検出し、検出された画像データからステープル位置を
決定することが行われる。
【0258】以下、その内容について説明する。レイア
ウト判断に基づき各画像の共通余白部が検出され、その
画像データを元にステープル位置は決定される。決定さ
れたステープル位置のデータは、図99のフローチャー
トに示すように、ステップS571において以下の2ス
テップのいずれかを判断する。 イ)待機モード:操作部に送信されオペレータによる次
の指示入力まで待機する ロ)ステープルモード:ステープル位置変更機構に動作
指示信号として送信される そして、ステープルモードのときはその動作信号をもと
にステープル機構を制御し、ステープル動作完了後は待
機モードへ進み(ステップS572)、次の指示入力を
待つ。なお本実施例は、両面画像形成(両面複写)を対
象とした場合においても有効である。
【0259】以上のように、レイアウト判断に基づく、
各出力画像情報の共通コーナー余白部を検出しステープ
ル位置を決定することにより、ミスステープルを事前に
防ぐことができる。
【0260】4.3.5 レイアウ ト判断に基づくコー
ナー余 白部と基準ステープル位置データとの比較により
画像方向整合性を確認 多数枚原稿時、レイアウト判断に基づいて各出力画像情
報の共通コーナー余白部を検出することにより画像方向
を検出し、検出された画像データと基準ステープル位置
との整合性を確認することが行われる。なお、この場
合、両面画像形成(両面複写)を対象とした場合におい
ても有効である。
【0261】以上のように、レイアウト判断に基づくコ
ーナー余白部と基準ステープル位置データとの整合性を
判断することにより、ミスステープルを事前に防ぐこと
ができる。
【0262】4.3.6 レイアウ ト判断に基づくコー
ナー余 白部と基準ステープル位置データとの比較により
画像方向性NGリカバー 多数枚原稿時、レイアウト判断に基づいて各出力画像情
報の共通コーナー余白部を検出することによって画像方
向を検出し、それぞれの検出された画像方向データによ
りステープル位置を決定する画像形成装置において、基
準ステープル位置と検出された画像方向データが一致し
ないとき、 a)コピー動作を中断し、警告表示を操作部に表示する b)コピー動作を続行し、ステープル動作を禁止する c)画像回転処理(メモリ上反転)を行う d)原稿の逆スキャンを行う 等により、ミスステープルが発生しないようにすること
が行われる。
【0263】以下、その内容について説明する。コピー
の中断および警告表示出力の動作手順は図62と同様で
ある。図100に操作部の警告表示の一例を示す。作像
続行およびステープル禁止の動作手順は図69と同様で
ある。また、その警告表示内容は図63と同じである。
画像処理により画像回転処理(メモリ上反転)等を行う
ときの動作手順は図42と同様である。また、警告表示
内容は図43と同じである。原稿の逆スキャンを行うと
きの動作手順は図44と同様である。また、その警告表
示内容は図45と同じである。これらの処理は両面画像
形成(両面複写)を対象とした場合においても有効であ
る。
【0264】以上のように、レイアウト判断による余白
検出データより検出された画像方向と基準ステープル位
置が不一致と判断されたとき、警告表示、コピー動作の
停止、画像の回転処理、原稿逆スキャン等を行うことに
より、画像方向が異なる原稿が存在することを知らせた
り、画像方向性NGに対するリカバーを行い、画像方向
の統一されたコピーを得ることができ、また、落丁の防
止を可能とした。4.3.7 レイアウト判 断に基づく共通コーナー余
データによるステープル 位置に画像が存在するとき 多数枚原稿時、各原稿のレイアウト判断に基づく共通コ
ーナー余白域を検出することによって画像方向を検出
し、それぞれの検出された画像データによりステープル
位置を決定する画像形成装置において、決定されたステ
ープル位置に画像が存在するとき、 a)コピー動作を中断し、警告表示を操作部に表示する b)コピー動作を続行し、ステープルを禁止する c)画像処理によりシフト・変倍(縮小)等を行う d)ステープル位置を変更する e)ステープルモードを自動的に解除する(デフォルト
時) 等により、ステープルが画像内にかからないようにし、
ステープルによりコピー原稿が傷まないようにすること
が行われる。
【0265】以下、その内容について説明する。コピー
の中断および警告表示出力の動作手順は図62と同様で
ある。作像続行およびステープル禁止の動作手順は図7
1と同様である。画像処理によりシフト・変倍(縮小)
等を行うときの動作手順は図72と同様である。ステー
プル位置の変更を行うときの動作手順は図73と同様で
ある。ステープルモードを自動的に解除する(デフォル
ト時)ときの動作手順は図71と同様である。また、警
告表示内容は図77と同じである。これらの処理は両面
画像形成(両面複写)を対象とした場合においても有効
である。
【0266】以上のように、決定されたステープル位置
に画像が存在するとき、コピー動作の停止・警告表示、
画像のシフト・変倍、ステープル位置変更、ステープル
モード自動解除等をすることにより、ステープルモード
において、ステープルによる画像の傷みを防ぐことがで
きる。
【0267】4.3.8 多数枚・ 縦横原稿混載時、レ
イアウ ト判断に基づき、画像方向性の整合を行い、ステ
ープル位置決定 多数枚原稿時、各原稿のレイアウト判断に基づいて、ま
たはレイアウト判断に基づく基準出力画像情報のページ
領域内コーナー余白域を検出することによって、画像方
向を検出し、それぞれの検出された原稿方向よりコピー
群の中に基準原稿の画像方向と画像方向が異なるか否か
を判断し、画像方向性の整合を確認し、ステープル位置
の決定を行う。画像方向不整合状態が確認されたとき
は、コピー動作を中断し、警告表示を操作部に表示する
ことにより、オペレータの注意を促し、ミスステープル
によりコピー原稿が傷まないようにすることが行われ
る。その内容は図91、図92の説明と同一である。
【0268】整合された記録紙の基準ステープル位置
(または基準パンチ位置)は以下の(1)・(2)各4
通りが考えられる(図94参照)。 (1)−縦原稿横書きが基準画像情報の場合 (イ)1ヶ所綴じ →左上コーナーがステー
プル位置 (ロ)複数ヶ所綴じ(パンチ)→左側端面がステープル
位置 横原稿横書きが基準画像情報の場合 (イ)1ヶ所綴じ →右上コーナーがステー
プル位置 (ロ)複数ヶ所綴じ(パンチ)→右側端面がステープル
位置 (2)−縦原稿縦書きが基準画像情報の場合 (イ)1ヶ所綴じ →右上コーナーがステー
プル位置 (ロ)複数ヶ所綴じ(パンチ)→右側端面がステープル
位置 横原稿横書きが基準画像情報の場合 (イ)1ヶ所綴じ →左上コーナーがステー
プル位置 (ロ)複数ヶ所綴じ(パンチ)→左側端面がステープル
位置 整合される画像の統一方向は、複写機本体に備え付けら
れている記録紙後処理装置(ソータステープラ、フィニ
ッシャ)によって排出された記録紙のステープル(パン
チ穴あけ)位置が決定されているので、排出される記録
紙の基準ステープル(パンチ穴あけ)位置にステープル
(パンチ穴あけ)できるように決定される。
【0269】図101に基づいて動作の手順を説明す
る。この手順では、まず、コピー終了後、ステップS5
81においてステープルモードであるかどうかの判断を
行い、ステープルモードであるときは、ステップS58
2において画像方向整合性の確認が行われる。整合性O
Kであるときはステープルが作動した後、READYモ
ードに入る。整合性NGであるときはステップS583
でステープルは作動禁止になり、ステップS584へ進
む。ステップS584では、操作部に警告表示を行うべ
く、操作部がコード受信READY状態であれば警告表
示コードが送出され、オペレータに確認を要求するべく
警告表示される。上述しなかったが、本件は両面画像形
成(両面複写)を対象とした場合においても、もちろん
有効である。
【0270】4.4.1 画像形成 モードに応じて画像
方向識 別検知を選択制御 多数枚原稿時、各原稿のレイアウト判断に基づいて共通
コーナー余白域を検出することによって画像方向を検出
し、それぞれの検出された画像データによりステープル
位置を決定する画像形成装置において、通常画像形成モ
ード時(後処理含まず)は画像方向識別検知不作動とし
コピー作業の能率の低下を防ぐことが行われる。
【0271】以下、その内容について説明する。原稿の
レイアウト判断に基づいて共通コーナー余白域を検出
し、検出された画像データにより画像方向を識別検知す
るためには、画像処理等の作業を行わなければならな
い。そして、その作業は各原稿をスキャンするごとに行
わなければならず、非常に時間がかかり、通常のコピー
作業の場合非効率的である。そこで通常のコピー作業の
場合は、上記画像方向認識検知部を通らずにコピー作業
を行うようにしてコピー作業の能率化を図る。この処理
内容は図75に示すフローチャートと同様である。
【0272】このようにすると、原稿のレイアウト判断
に基づいて共通コーナー余白域を検出することによって
画像方向を検出し、それぞれの検出された画像データに
よりステープル位置を決定する画像形成装置において、
通常画像形成モード時(後処理含まず)は画像方向識別
検知不作動としコピー作業の能率の低下を防ぐことがで
きる。
【0273】4.4.2 ソート動 作完了後、マニュア
ルステ ープル指示入力時、端面余白データに基づきステ
ープル位置NGの場合 多数枚原稿時、各原稿のレイアウト判断に基づく共通コ
ーナー余白域を検出することによって画像方向を検出
し、それぞれの検出された画像データによりステープル
位置を決定する画像形成装置において、ソート動作完了
後、マニュアルステープル指示入力時、検知された画像
データから原稿の画像方向性が不整合であると判断した
とき、および決定されたステープル位置に画像が存在す
ると判断したとき、 a)警告表示を操作部に表示する b)ステープルを禁止する 等により、ミスステープルが発生しないように作動し、
ステープルによりコピー原稿が傷まないようにすること
が考えられる。
【0274】以下、その内容について説明する。警告表
示出力の動作手順は図76と同様である。また、その警
告表示内容は図74と同じである。ステープル禁止の動
作手順は図78と同様である。また、その警告表示内容
は図79と同じである。
【0275】以上のように、コピー原稿の画像方向性が
不整合である場合や、ステープル位置に画像が存在する
とき、警告表示、ステープルの禁止等をすることによ
り、ミスステープルによる画像の傷みを防ぐことができ
る。
【0276】5.文字方向判断によ る画像方向認識検出 画像データの天地判断は、画像天地判断装置によって画
像メモリに対して行われる。画像メモリはユニット単体
で持つ画像メモリ(ページメモリ、任意のエリアメモ
リ)を使用するが、他のユニットの画像メモリを使用し
てもよい。例えばFAXユニットで説明したSAFメモ
リ、または、スキャナ読み込み時に、圧縮、伸長するた
めに必要なページメモリを使用しても良い。
【0277】ここで、画像の天地方向判断方法について
説明する。一般に精度良く判断するものとして、OCR
技術を用い文字認識を行いて原稿の天地を判断するもの
がある。この方法は、各原稿内の一文字、一文字を切り
出し、その文字をパターン化し、パターンの特徴とデー
タベース化された文字パターン情報を比較して文字を確
定する方法である。文字の確定には、ニューロ、ファジ
ーの技術が良く用いられる。読み込んで切り出した文字
パターンを180度回転しなければ文字の確定ができな
い場合、原稿は天地が逆に設置されたものと判断する。
この場合、一文字だけに対して行うのではなく、数文字
に対して行い、天地判断をより正確なものとする。
【0278】次に、上記文字方向認識方法について説明
する。この方法では、まず、スキャナから読み込まれた
原稿から、任意の文字列の中の文字を切り出す。このと
き横書き原稿を基準とすると、縦書き原稿では切り出さ
れた文字は90度回転する。このほか原稿の向きが不揃
い等、原稿がセットされる向きにより切り出された文字
は、0度、90度、180度、270度というように様
々な角度に回転している可能性がある。上記のような、
回転した文字を認識するために、入力文字の画像を様々
な角度に回転させながら特徴を抽出し、正規の角度に対
応する辞書と比較照合する方法、あるいは、様々な回転
角度に応じた辞書を予め複数用意し、この複数の辞書と
入力画像の特徴を比較する方法等がある。
【0279】文字方向認識の一例を図102から図10
6を基に記述する。図102は文字認識方法の一実施例
の概略的な処理手順を示したものである。この処理手順
では、まず、文字画像を入力し(ステップS601)、
その特徴を抽出する(ステップS602)。ここで、特
徴抽出は入力文字画像の輪郭抽出を行い、その輪郭部に
図103に示す方向コードを付加することで行うもので
ある。次に、該入力文字画像の輪郭部に付加された方向
コードについて、図104に示すように方向コード別ヒ
ストグラムを生成する(ステップS603)。これが入
力文字そのものの特徴量Hを表している。次に、入力文
字の回転角度に応じて上記ヒストグラムを並べ変え、入
力文字の回転なしに対応するヒストグラムを生成する
(ステップS604)。これを回転ヒストグラムと言
う。この回転ヒストグラムについて辞書との照合を行い
(ステップS605、S606)、認識結果を出力する
(ステップS608)。ステップS606で一致しない
場合は、回転制御レジスタの値を変更し(ステップS6
07)、切り出し文字のヒストグラムを90度回転させ
て再度回転ヒストグラムを生成し(ステップS60
4)、認識辞書照合(ステップS605)を実行する。
【0280】図105は文字認識方法を実現するための
ハードウエアの構成例である。206はスキャナ制御回
路(スキャナ)、255はスキャナ206からの入力画
像をメモリする画像メモリを含むAPL5のイメージ・
プロセシング・ユニット(IPU)255であり、この
ユニットで文字方向が認識される。
【0281】IPU255はスキャナ206との画像デ
ータのハンドリングを行う入力部600と元の文字画像
をどの程度回転させたかを記憶する回転情報レジスタ6
01、文字認識を行う認識部602からなっている。
【0282】認識部602は、スキャナ206によって
読み込まれた原稿の2値画像情報から文字画像を切り出
し、ノイズ除去などの正規化などを行う前処理部60
3、正規化後の文字画像の特徴を抽出する特徴抽出部6
04、抽出された特徴のヒストグラムを生成するヒスト
グラム生成部605、生成されたヒストグラムを回転情
報レジスタ601の回転角度に応じて並べ換え、回転ヒ
ストグラムを生成する回転ヒストグラム生成部606、
生成された回転ヒストグラムについて辞書照合を行って
候補文字を決定する辞書照合部607、認識結果を出力
する結果出力部608、および文字毎に回転なしの場合
の標準ヒストグラムを格納している辞書609から構成
される。回転ヒストグラム生成部606は、さらに変換
部610と演算部611より構成される。
【0283】例えば、文字「文」の各角度に応じた方向
コードを図106に示す。同図(b)に示されるような
方向に文字が読み込まれた場合、同図(b)に示すよう
に特徴抽出部604によって方向コード化され、方向コ
ードをヒストグラム生成部605によってヒストグラム
化する。この状態では回転情報レジスタ601には0度
の情報が入っており、ヒストグラム生成部605の出力
情報と回転ヒストグラム生成部606の情報は一致す
る。このデータを標準ヒストグラム辞書609の情報と
比較する。しかしながら、「文」と言う文字は90度回
転されて読まれているので辞書照合部607の判断結果
は「判定できず」となってしまう。この場合、回転情報
レジスタ601の値を書き換え、再度ヒストグラム生成
部データを回転情報レジスタ601の値で回転ヒストグ
ラムデータに変換して辞書609と比較する。このよう
な動作を辞書609とデータを比較する辞書照合部が一
致の判断を出すまで行う。ただし、270度回転させて
も一致がない場合は、判定不能とし、切り出された次文
字にて同様な判定を行う。上記手法により、文字方向デ
ータが回転情報レジスタ601に設定される。
【0284】次いで、ヒストグラム生成部605の値を
回転情報レジスタ601の情報によって回転ヒストグラ
ムデータを生成する手法について説明する。図106に
おいて、例えば(a)に示した回転角度0度の場合と、
(b)に示した回転角度90度の場合とを比較すると、
90度のときの方向コード1を方向コード7、方向コー
ド2を方向コード8と言うように、6を加えた方向コー
ドに置き変えることによって、回転角度0度のときと同
じ方向コードに変換することが可能である。ただし、6
に加えた結果が8を越えた場合は、その結果から8を引
いた方向コードに置き換える。この変換変換は次の計算
式で表される。 D=MOD(d+c−1)+1 d:変換前の方向コード c:回転角度に依存した定数(0度で0、90度で6、
180度で4、270度で2である。) D:変換後の方向コード 以上の文字方向決定までの処理に併せて、既知技術であ
る原稿サイズ検知手段を用いて以下のような応用も可能
である。
【0285】日本国内では、横書き(英数字書き)と、
縦書き(国語書き)が存在し、用紙方向も縦長と横長が
存在する。これらの組み合わせ種類と、スキャナ206
に原稿設置した場合の天地方向を判断するものである。
判断に使用する入力手段は図107に示すように、原稿
サイズ、文字判断時に出力される行切り出しブロックの
方向角度、前記文字方向判断によって出力される文字方
向角度、文字と行の角度の位相差が使われる。以上の組
み合わせをA4原稿サイズに適用すると、スキャナ20
6の原稿設置台にはA4を縦方向、つまり図108のa
からhの設置方向と、横方向、すなわち図108のiか
らpまでの設置方向が考えられる。また、前述のよう
に、縦書き、横書き、天地の正逆が考えられる。このよ
うな16種類の原稿状態を、図107のテーブルによっ
て判断し原稿状態aからpを出力する。
【0286】5.1.1 文字認識 に基づく出力画像情
報ペー ジ内の画像方向認識 原稿文字認識判断に基づく出力画像情報ページ内の画像
方向を検出し、画像方向性の整合確認を行い、画像方向
の統一されたコピーを得ることが行われる。
【0287】以下、その内容について説明する。文字認
識のための手段・方法としては複写システムの構成によ
って次の3通りが考えられる。 (a)デジタル複写機であってエリアメモリを有する場
合 このときには、プレスキャンによって、所定のエリア、
または画像データのうち地肌部でないエリアを自動認識
してある範囲をエリアメモリに取り込んで文字を抽出
し、文字認識を行うもの。 (b)デジタル複写機であってページメモリ(フルメモ
リ)を有する場合 このときには、ページメモリの場合には、読み取りスキ
ャン時に読み取ったページの中から文字を抽出し、文字
認識を行うもの。 (c)アナログ複写機または充分なメモリ容量を持たな
い場合 このときには、内部に所定の範囲のみを読み取り可能な
読み取り手段とエリアメモリならびに認識のためのCP
Uを有する原稿自動送り装置(ADF)を用いることに
より、原稿の搬送中に画像を読み取ることによって、所
定のエリア、または画像データのうち地肌部でないエリ
アを自動認識してある範囲をエリアメモリに取り込んで
文字を抽出し、文字認識を行うもの。
【0288】画像方向を判断された原稿は、前述した図
62に示すコピー中断および警告表示出力動作手順に従
う。また、図65に示す警告表示を行う。また、本実施
例は、両面画像形成(両面複写)を対象とした場合にお
いても、もちろん有効である。
【0289】以上のように、文字認識に基づき(原稿セ
ット方向と原稿サイズより)、画像方向を検出し、それ
ぞれの検出された原稿方向により、コピー画像方向が基
準画像方向と異なるか否かを判断し、画像方向性の整合
確認を行うことにより、画像方向が異なる原稿が存在す
ることを知らせ、画像方向の統一されたコピーを得るこ
とができ、落丁の防止を可能とした。
【0290】5.1.2 多数枚原 稿時、文字認識に基
づく基 準出力画像情報から、その他画像情報との画像方
向性の整合確認(画像方向統一) 多数枚原稿時、各原稿の文字認識に基づいて画像方向を
検出し、それぞれの検出された原稿方向よりコピー群の
中に基準原稿の画像方向と画像方向が異なるか否かを判
断し、画像方向性の整合確認を行う。画像方向不整合状
態が確認されたときはコピー動作を中断し、警告表示を
操作部に表示することにより、画像方向の統一されたコ
ピーを得ることが行われる。
【0291】以下、その内容について説明する。多数枚
原稿時、各原稿の文字認識に基づいて画像方向を検出
し、それぞれの検出された原稿方向より、コピー画像方
向が基準画像方向と異なるか否かを判断し、画像方向性
の整合確認を行う。そのとき、基準とする画像を a)基準出力画像情報を最初の出力画像情報(スタート
ページ)とする b)原稿枚数により任意のページを出力画像情報とする の2通りが考えられる。任意というのは、オペレータが
自分で設定しても良いし、ROM上に予め原稿枚数によ
り自動的に基準原稿のページを決定するように書き込ん
でおいても良いということである。画像方向を判断され
た原稿は、図62に示すコピー中断および警告表示出力
動作手順に従う。また、前述した図90と同じ警告表示
を行う。上述しなかったが、両面画像形成(両面複写)
を対象とした場合においても、もちろん有効である。
【0292】以上のように、文字認識に基づいて画像方
向を検出し、それぞれの検出された原稿方向により、コ
ピー画像方向が基準画像方向と異なるか否かを判断し、
画像方向性の整合確認を行うことにより、画像方向が異
なる原稿が存在することを知らせ、画像方向の統一され
たコピーを得ることができ、落丁の防止を可能とした。
【0293】5.1.3 縦原稿と 横原稿との識別検出
方法〔 原稿サイズ・方向データ、文字方向データ、およ
び行方向データに基づく識別検出(全種類:縦書き・横
書きに対応可能)〕 原稿サイズ検出手段により得られた原稿サイズ・方向の
データと、原稿文字認識判断に基づく出力画像情報ペー
ジ内の画像方向、行方向を検出し、原稿の縦横と縦書き
横書きの識別検出を行うことが考えられる。
【0294】以下、その内容について説明する。図10
7、図108に示されるとおり、同一原稿サイズであっ
ても、原稿のセット方向と文字方向・行方向によってa
〜pの16通りの区別が可能である。しかしながら、文
字認識のみでは、図107の文字方向、行方向および文
字と行との位相差という3つのパラメータの区別しかつ
かないため、例えばaとi、bとj、あるいはcとk、
といった区別は不可能である。ところが、原稿サイズ検
知データを参照データに加えることによって、すなわ
ち、パラメータを2つ加えることにより原稿サイズと原
稿方向との識別が可能になるため、aとi、bとjなど
の区別ができるようになる。
【0295】以上のように、文字認識により文字方向と
行方向の検出に加えて、原稿サイズ・方向を検出するこ
とにより、画像方向のみならず縦原稿か横原稿かを区別
することができるため、より高精度の識別が可能とな
る。したがって個々の原稿間の整合性判断や画像方向統
一をより正確に行なうことが可能となる。
【0296】5.1.4 多数枚・ 縦横原稿混載時、所
定の基 準画像情報に対して文字方向認識に基づく画像方
向性の整合確認 原稿には図109に示すように縦原稿横書き(用紙方向
縦長、英数字書き)、横原稿横書き(用紙方向横長、英
数字書き)、縦原稿縦書き(用紙方向縦長、国語書
き)、横原稿縦書き(用紙方向横長、国語書き)の4種
類がある。
【0297】原稿が多数枚積載されていると、上記4種
類の原稿が混載されていることが考えられる。しかしな
がら、縦書きの原稿と横書きの原稿が混載されているこ
とはないと考えられるので、ここでは混載例として、 (i)縦原稿横書き、横原稿横書きが混載されている場
合 (ii)縦原稿縦書き、横原稿縦書きが混載されている
場合 の2種類とする。上記4種類の原稿は文字認識手段によ
る文字方向の認識と原稿サイズ検知手段を用いて画像の
天地までを含めて識別することができる。縦原稿と横書
原稿が混載されている場合には、基準画像情報を決定し
その基準画像情報に対して、それぞれの原稿の画像方向
の統一を図る。基準画像情報の決定方法は前述した通り
である。整合された記録紙の基準ステープル位置(また
は基準パンチ位置)についても前述した通りである。
【0298】5.1.5 多数枚原 稿時の画像方向性N
G検出 時リカバー(文字方向の不一致) 多数枚原稿時、各原稿の文字認識に基づいて画像方向を
検出し、それぞれの検出された原稿方向よりコピー群の
中に最初の原稿の画像方向と画像方向が異った原稿が存
在するか否かを判断する画像形成装置において、画像方
向が異なる原稿が検出された場合、 a)コピー動作を中断し、警告表示を操作部に表示する b)画像回転処理(メモリ上反転)を行う c)原稿の逆スキャンを行う 等により、画像方向が異なる原稿が存在することを知ら
せたり、画像方向性NGに対するリカバーを行い、画像
方向の統一されたコピーを得ることが行われる。コピー
の中断および警告表示出力動作手順は図62と同様であ
る。また、警告表示内容は図43と同じである。画像処
理により画像回転処理(メモリ上反転)等を行うときの
動作手順は図42と同様である。また、警告表示内容は
図63と同じである。原稿の逆スキャンを行うときの動
作手順は図44と同様である。また、警告表示内容は図
45と同じである。これらの処理は両面画像形成(両面
複写)を対象とした場合においても、もちろん有効であ
る。
【0299】以上のように、文字認識により検出された
画像方向と基準ステープル位置が不一致と判断されたと
き、警告表示・コピー動作の停止、画像の回転処理、原
稿逆スキャン等を行うことにより、画像方向が異なる原
稿が存在することを知らせたり、画像方向性NGに対す
るリカバーを行い、画像方向の統一されたコピーを得る
ことができ、また、落丁の防止を可能とした。
【0300】5.1.6 多数枚原 稿時の画像方向性N
G検出 時対応(画像処理対応不可の場合) 多数枚原稿時、各原稿の文字認識に基づいて画像方向を
検出し、それぞれの検出された原稿方向からコピー群の
中に最初の原稿の画像方向と画像方向が異った原稿が存
在するか否かを判断する画像形成装置において、画像方
向が異なる原稿が検出された場合で、画像方向性NGに
対するリカバーが行えず、オペレータによる対応処置な
しには画像方向が統一されたコピーを得ることが不可能
な場合に、 a)−1 ソート部数に応じて、所定部数以上のときに
は、コピー動作を中断し、警告表示を操作部に表示す
る。更に、所定の時間経過後もオペレータが何の対応処
置を取らなかった場合にはコピー動作を再開する。 a)−2 ソート部数に応じて、所定部数以下のときに
は、コピー動作を継続し、警告表示を操作部に表示す
る。 b)−1 人体検知センサON時には、コピー動作を中
断し、警告表示を操作部に表示する。さらに所定の時間
経過後もオペレータが何の対応処置を取らなかった場合
にはコピー動作を再開する。 b)−2 人体検知センサOFF時には、コピー動作を
継続し、警告表示を操作部に表示する。 等により、画像方向が異なる原稿が存在することを知ら
せ、オペレータに画像方向の統一のための処置を要求
し、対応のない場合には所定の動作を行うことによりマ
シンのデッドタイムを少なくすることが行われる。
【0301】この場合、ソート部数に対応した動作手順
は図64と同様である。また、その警告表示内容は図9
0と同じである。なお、図110に示すような警告表示
もなされる。人体検知センサ225を装備するコピー機
の動作手順は図67と同様である。また、警告表示は図
65および図110と同じものが出力される。
【0302】ソータを使用してのコピー動作において、
画像方向NGの原稿が存在することが認識された場合、
ソート部数に応じて、後から修正の容易な少ない部数の
ときには、中断することなくそのままコピーを行い、コ
ピー終了操作部に警告表示することにより、落丁を防止
することを可能とした。一方、後からの修正が困難なソ
ート部数の多いときには、コピー動作を中断し操作部に
警告表示することにより、落丁の防止を可能とした。さ
らに、ソート部数が多くコピー動作を中断し操作部に警
告表示を行った後、所定の時間経過しても何等対応が取
られない場合には自動的にコピー動作を再開し、マシン
の無駄な停止時間、および現行のジョブにより無駄な占
有時間を省くことが可能になる。同時に、コピー終了後
操作部に警告表示することにより、オペレータが作像後
のコピー群に対して、穴あけ、ステープル等のコピー綴
じ後処理を行う場合に、画像方向NG原稿(コピー)が
混在していることを自動的に通知し、オペレータ自らコ
ピーの画像方向を確認することを要求し、落丁の防止を
可能とした。
【0303】人体検知センサ225装備したコピー機で
のコピー動作において、画像方向NGの原稿が存在する
ことが認識された場合、人体検知センサ225の出力信
号に応じて、人体検知センサ225出力がOFFのと
き、すなわち、オペレータがコピー機の前にいないとき
には、中断することなくそのままコピーを行いコピー終
了後操作部に警告表示することにより、オペレータが作
像後のコピー群に対して、穴あけ、ステープル等のコピ
ー綴じ後処理を行う場合に、画像方向NG原稿(コピ
ー)が混在していることを自動的に通知し、オペレータ
自らコピーの画像方向を確認することを要求し、落丁を
防止することを可能とした。一方、人体検知センサ22
5出力がONのときには、コピー動作を中断し操作部に
警告表示することにより、落丁を防止することを可能と
した。さらに、人体検知センサ出力25がONで、コピ
ー動作を中断し操作部に警告表示を行った後、所定の時
間経過しても何等対応が取られない場合には自動的にコ
ピー動作を再開し、マシンの無駄な停止時間、および現
行のジョブにより無駄な占有時間を省くことが可能にな
る。同時に、コピー終了後操作部に警告表示することに
より、オペレータが作像後のコピー群に対して、穴あ
け、ステープル等のコピー綴じ後処理を行う場合に、画
像方向NG原稿(コピー)が混在していることを自動的
に通知し、オペレータ自らコピーの画像方向を確認する
ことを要求し、落丁の防止を可能とした。
【0304】5.1.7 白紙原稿 対応 多数枚原稿時、文字認識手段による文字方向の認識から
各原稿の画像方向を検出し、それぞれの検出された原稿
方向によりコピーされた原稿群の中に最初の原稿の画像
方向と画像方向の異なる原稿が存在するか否かを判断す
る画像形成装置において、原稿が白紙であることを認識
したときには、原稿反転手段により原稿を反転した後、
再度画像の読み込み動作を行い、読み込まれた画像に対
し再度画像方向の検出を行うことが考えられる。この内
容は前述した図42、図44、図60、図61、図62
のフローチャートおよび図43、図45、図63の警告
表示例と同様である。ただし、図60において、ステッ
プS505、S506の部分で「原稿読み取り/文字方
向認識」を行えばよい。
【0305】5.1.8 識別不能 時対応 5.1.8.1 予め決め られた所定の方向にて画像
成・警告表示 多数枚原稿時、文字認識手段により文字方向の認識から
各原稿の画像方向を検出し、それぞれの検出された原稿
方向によりコピーされた原稿群の中に最初の原稿の画像
方向と画像方向の異なった原稿が存在するか否かを判断
する画像形成装置において、画像方向識別不能と認識さ
れた場合、予め決められた所定の方向にて画像を形成
し、警告表示を操作部に表示することにより、画像方向
識別不能の原稿およびその原稿のコピーが原稿群および
そのコピー群中に存在することを知らせることが行われ
る。
【0306】以下、その内容について説明する。警告表
示出力の動作手順を図111、図112に基づいて説明
する。本体のコピースタートボタンによりコピースター
トされると(ステップS611)カウンタeの値を0に
初期設定する(ステップS612)。カウンタeの値の
値については後述する。また、コピースタートにより原
稿読み取りと文字方向認識による画像方向の検出が行な
われ(ステップS613)、文字方向認識による画像方
向の検出を行なう際、文字方向の識別が可能かどうか判
定する(ステップS614)。
【0307】ステップS614で文字方向の識別が不能
なときは、カウンタe=カウンタe+1とし(ステップ
S615)、カウンタeの値に1加算する。カウンタe
の値は文字方向識別不能の原稿の枚数であり、ステップ
S612でコピースタート時、カウンタeの値を0に設
定し、文字方向識別不能の原稿が見つかるごとにステッ
プS615でカウンタeの値に1加算することにより、
コピー終了後文字方向識別不能の原稿の枚数がカウンタ
eの値からわかる。ステップS614で文字方向の識別
が可能なときは、画像方向の整合性を確認し、画像方向
が整合されているときはそのままコピーし、画像方向が
整合されていないときは、画像データを回転してコピー
する(ステップS619)。
【0308】コピー終了後(ステップS616)、ステ
ップS617でカウンタeの値を判定し、カウンタeの
値が0のときはREADYモードとなり、次のコピース
タートの待機をする。カウンタeの値が0でないとき
は、操作部に警告表示を行うべく、操作部がコード受信
READY状態であれば、警告表示コードが送出し(ス
テップS618)、オペレータに確認を要求するべく警
告表示されている。操作部表示の内容は図50と同じで
ある。以上のように、オペレータに画像方向識別不能を
警告表示することによって落丁の防止が可能となる。
【0309】5.1.8.2 識別 された所定の基準画
像情報 方向に統一し画像形成・警告表示 多数枚原稿時、文字認識手段により文字方向の認識から
各原稿の画像方向を検出し、その情報を基準画像方向の
情報とし、原稿の画像方向が基準画像方向と異なるか否
かを判断して画像方向を揃える画像形成装置において、
基準となるページの画像方向が識別不能と認識された場
合、次ページを基準画像方向ページと判定し、そのペー
ジの情報を基に画像方向を揃え、操作部に上記事項の警
告表示を表示することにより、画像方向識別不能の原稿
およびその原稿のコピーが存在することをオペレータに
知らせることが行われる。
【0310】以下、その内容について説明する。原稿面
を下向きにセットし、最下紙の1枚目(表紙に相当する
原稿)から原稿を給紙する自動原稿給紙装置を具備し、
表紙に相当する原稿の画像情報を基準画像情報として画
像方向を整合する画像形成装置を例にとって、文字認識
手段による文字方向確認によって基準画像情報となる第
1ページの画像方向が判断できないときの動作手順を図
113、図114、図115に基づいて説明する。
【0311】コピースタートボタン(スタートキー43
1)により、コピースタートされると(ステップS62
1)、ページカウンタmの値を1に初期設定し(ステッ
プS622)、カウンタaの値を0に初期設定する(ス
テップS623)。ページカウンタmの値、およびカウ
ンタaの値については後述する。コピースタートすると
原稿読み取りと文字方向認識による画像方向の検出が行
なわれる(ステップS624)。カウンタaの値は、基
準画像情報が決定されているかどかうかを表すものであ
り、カウンタaの値が0のときは、基準画像情報が決定
されていない状態であり、カウンタaの値が0でないと
きは、基準画像情報が決定されている状態である。カウ
ンタaの値は初期設定で0となっており(ステップS6
23)、基準画像情報が決定されているときにはステッ
プS633でカウンタaの値は1ずつ加算される。ステ
ップS625でカウンタaの値が0であるか否か判断
し、カウンタaの値が0のときはステップS626へ、
カウンタaの値が0でないときはステップS631へ進
む。
【0312】ステップS626では文字方向の識別が不
能かどうか判断する。ステップS626は文字方向の識
別が不能のときは、ページカウンタm=ページカウンタ
m+1とし(ステップS627)、ページカウンタの値
に1加算し、そのままコピーする。ページカウンタmの
値は、何ページ目までの原稿が文字方向識別不能であっ
たかを示す値であり、ステップS622でコピースター
ト時ページカウンタmの値を1に初期設定し、文字方向
識別不能の原稿が見つかるごとに、ページカウンタmの
値に1加算することにより、m枚数の原稿まで文字方向
が識別不能であったことがわかる。
【0313】ステップS626で文字方向の識別が可能
なときは、m枚目の原稿の画像情報を基準画像情報と
し、画像方向の整合性を確認して画像方向が整合されて
いるときはそのままコピーし、画像方向が整合されてい
ないときは画像データを回転してコピーする(ステップ
S632)。そしてステップS633でカウンタa=a
+1としカウンタaの値に1加算する。
【0314】コピー終了後(ステップS628)、ステ
ップS629でページカウンタmの値が1であるか否か
判断し、ページカウンタm=1の場合はREADYモー
ドとなり、次のコピースタートの待機をする。ページカ
ウンタm=1のときは、表紙に相当する原稿画像情報が
基準画像情報となっている場合である。ページカウンタ
m=1でない場合は、警告表示を行うべく、操作部がコ
ード受信READY状態であれば警告表示コードが送出
し(ステップS630)、オペレータに確認を要求する
べく警告表示する。操作部表示の内容は図53と同じで
ある。このようにすることでオペレータに画像方向識別
不能を警告表示し、落丁の防止を可能とした。
【0315】5.1.8.3 作像 中断・警告表示 多数枚原稿時、文字認識手段により文字方向の認識から
各原稿の画像方向を検出し、それぞれの検出された原稿
方向によりコピーされた原稿群の中に最初の原稿の画像
方向と画像方向の異なる原稿が存在するか否かを判断す
る画像形成装置において、画像方向識別不能と認識され
た場合、コピー動作を中断し、警告表示を操作部に表示
することにより、画像方向識別不能の原稿およびその原
稿のコピーが、原稿群およびそのコピー群中に存在する
ことを示し、原稿セット方向を変更するようにオペレー
タに知らせることが行われる。
【0316】以下、その内容について説明する。作像中
断・警告表示出力の動作手順を図116、図117に基
づいて説明する。コピースタートボタンによりコピース
タートされると(ステップS641)原稿読み取りと文
字方向認識による画像方向の検出が行われる(ステップ
S642)。ステップS643で文字方向が識別不能か
どうか判断し、文字方向が認識できるとき画像方向の整
合性を確認し、画像方向が整合されているときはそのま
まコピーし、画像方向が整合されていないときは、画像
データを回転してコピーする(ステップS648)。ス
テップS643で文字方向が識別不能のときはコピー動
作を停止し(ステップS644)、操作部に警告表示を
行うべく、操作部がコード受信READY状態であれ
ば、警告表示コードを送出し、オペレータに確認を要求
すべく警告表示する(ステップS645)。操作部表示
の内容は図53と同じである。
【0317】警告表示した後、コピースタートボタンが
ONされると、コンタクトガラス9上に停止している文
字方向が識別できなかった原稿はそのままコピーされ
(ステップS646)、操作部に警告表示を行うべく、
操作部がコード受信READY状態であれば警告表示コ
ードを送出し、オペレータに確認を要求すべく警告表示
される。コピー終了後(ステップS647)はREAD
Yモードとなり、次のコピースタートの待機をする。ス
テップS645で警告表示されたあと、ADFが開閉さ
れたときは(ステップS649でy)コンタクトガラス
9上に停止している原稿が取り除かれたと判断し、RE
ADYモードとなり、次のコピースタートの待機をす
る。図118、図119に警告表示例を示す。
【0318】このように、オペレータに、原稿方向の混
在および原稿方向認識不能を検出して、コピー動作の停
止・警告表示をすることによって、オペレータが作像す
るコピー群に対して、第一枚目の画像方向に統一された
コピーを得ることができる。特にコピー後の穴あけ、ス
テープル等のコピー綴じ後処理を行う場合、通常表紙の
みで判断して穴あけ、ステープルを行い、コピー群の中
に異なった画像方向のコピーが存在した場合は落丁とな
りページめくり、見栄えが悪くなる。本実施例はこのよ
うな落丁を防止するために、コピー中に画像方向が異な
る原稿が混在していることを自動的にオペレータに通知
し、オペレータが自ら原稿の画像方向をチェックし原稿
設置方向を変えることを要求し、落丁の防止を可能とし
た。
【0319】5.2.1 文字認識 によるステープル位
置決定 文字認識を用いて原稿の用紙に対する文字および文字列
の方向を認識することによって原稿の画像方向を検出
し、用紙と文字列との関係から最適な後処理(ソータ・
ステープラ、フィニッシャ等)位置を決定することが行
われる。
【0320】以下、その内容について説明する。前述し
たように、文字認識方法を用いて原稿の用紙に対する文
字および文字列の方向が認識されると、正常な文字方向
(0°)から見た用紙と文字列との関係は図107のテ
ーブルの16通りから、図109に示すように4通りに
限定されてくる。このとき、ユーザがどのような後処理
(ソータ・ステープラ、フィニッシャ等)を望んでいる
かによって通常次のように限定されることになる。 (■) 1箇所にステープルの場合 図120に示すように横書きのときには左上コーナーを
(a,b)、縦書きのときには右上コーナーを(c),
(d)それぞれステープル位置と決定する。
【0321】(ii)2箇所にステープルまたはパンチ
穴開けの場合 この場合には図121のように、横書きのときには左側
帯部を(a,b)、縦書きのときには右側帯部を
(c),(d)それぞれステープル位置、またはパンチ
穴開け位置と決定する(図はステープルの場合)。
【0322】文字認識のための手段・方法としては複写
システムの構成によって次の3通りが考えられる。 (a)デジタル複写機であってエリアメモリを有する場
合 プレスキャンによって所定のエリア、または画像データ
のうち地肌部でないエリアを自動認識してある範囲をエ
リアメモリに取り込んで文字を抽出し、文字認識を行う
もの。
【0323】(b) デジタル複写機であってページメ
モリ(フルメモリ)を有する場合 ページメモリの場合には、読み取りスキャン時に読み取
ったページの中から文字を抽出し、文字認識を行うも
の。
【0324】(c)アナログ複写機または充分なメモリ
容量を持たない場合 内部に所定の範囲のみを読み取り可能な読み取り手段と
エリアメモリならびに認識のためのCPUとを有する原
稿自動送り装置(ADF)を用いることにより、原稿の
搬送中に画像データを読み取ることによって、所定のエ
リア、または画像データのうち地肌部でないエリアを自
動認識してある範囲をエリアメモリに取り込んで文字を
抽出し、文字認識を行うもの。実際のコピー動作の手順
は図122に示すようになる。オペレータによってコピ
ースタートキーが押されると制御CPUではステープル
後処理モードにあるか否かを識別し(ステップS65
1)、ステープルモードにない場合には通常のコピー動
作が行われる(ステップS652)。もし、ステープル
モードにある場合には指定が1カ所であるかどうかを識
別し(ステップS653)、次のステップでそれぞれの
ケースに応じて判別手段により図120、図121のよ
うに処理位置を決定する(ステップS654,S65
5)。
【0325】このように、文字認識によって、読み取ろ
うとする原稿の文字・文字列の方向から最適な後処理の
位置を自動的に決定するので、後処理に対するオペレー
タの作業の混乱を免れることが可能となる。また、オペ
レータが場合に応じて位置を指定する必要がないのでオ
ペレーションが容易になり、かつまた作業がスピーディ
ーに行われ時間の節約にもなるという利点がある。
【0326】5.2.2 文字列方 向データと基準ステ
ープル 位置との比較 文字認識を用いて原稿の用紙に対する文字および文字列
の方向から原稿の画像方向を検出し、用紙と文字列との
関係から決定される最適な後処理(ステープル、パン
チ)位置とハードにより制約される後処理位置との整合
性を確認することが行われる。
【0327】前述したように、ソータ・ステープラでは
定コーナー位置に1箇所のみ、フィニッシャの場合には
ある一端側の直線上に動作位置が限定されてしまう。し
たがって従来技術では、ハードの節約のためにユーザの
指示入力と原稿のセット方向が正しい位置関係にない場
合、誤った位置に後処理を施してしまう可能性がある。
そこで、本実施例においては、前述したような文字認識
方法を用いた画像方向認識手段の他に、ハードによる後
処理可能な位置と文字列方向データに基づいて決定され
る最適後処理位置を比較する比較手段を持ち、両者の位
置関係の整合性を確認する工程を有するようにしてあ
る。S/Sの場合、図123のような用紙方向に対して
は斜線部にステープルされることになる。このとき、原
稿が図124(a)のような縦原稿横書きであれば基準
ステープル位置と整合することになる。しかし、図12
5(b)のような縦原稿縦書きであった場合には不整合
となる。実際のCPU上で行われる判断の一例としては
以下のようになる。 ソータのトレイ上に出力されたとしたときの絶対的
なステープル位置に図125のように1〜8までの番号
をつける。 文字認識の結果の得られたステープル位置をiとす
ると、図124(a)の場合にはi=4となる。 ハード側のステープル位置をkとすると、ハード側
ではS/Sの制約から用紙方向によってステープル位置
は4か8に限定される。図123の場合には k=4と
なる。 CPU上でiとkの比較を行いi=kの場合のみ両
者は整合すると判断される。図124(b)の場合には
i=3であり、i≠kのため整合しないと判断される。 コピー動作の上では図126に示すようなフローチャー
トとなる。この動作手順は、ステップS651〜S65
5までは図122と同じであり、その後工程にハード制
約条件(ステップS656)と整合性確認処理(ステッ
プS657,S658)を設けている。
【0328】以上のように、前述の文字認識によって奏
する効果に加え、本実施例では、ハードにより制約条件
に判定結果が適合するか否かを、確認することが可能と
なるので誤った位置への後処理を未然に防ぐことが可能
になる。
【0329】5.2.3 多数枚・ 縦横原稿混載時、所
定の基 準画像情報に対して文字方向認識データから画像
情報方向識別し、基準ステープラ位置データとの比較に
より画像方向の整合確認5.2.4 文字列方向デ ータと基準ステープル位置
の整合性NG時リカ バー a)作像中断・警告表示 文字認識を用いて原稿の用紙に対する文字および文字列
の方向から原稿の画像方向を検出し、用紙と文字列との
関係から決定される最適な後処理(ステープル、パン
チ)位置とハードにより制約される後処理位置との整合
性を確認し、整合しないと判断された場合、コピー動作
を中断し、警告表示を操作部に表示することにより、ス
テープル最適位置と複写機の後処理装置が可能な後処理
位置とが一致しないことを示し、原稿セット方向あるい
は用紙方向を変更するようにオペレータに知らせること
が行われる。
【0330】以下、その内容について説明する。図12
7、図128のフローチャートに示すように、文字認識
を用いてハードによる後処理可能な位置と文字列方向デ
ータに基づいて決定される後処理位置を比較した結果、
両者の位置関係の整合性がないと判断された場合、作像
を中断し(ステップS659)、例えば“正しい位置に
ステープルできません。用紙または原稿の方向を確認し
て下さい。”といった警告を表示部に表示する(ステッ
プS660)。なお、ステップS651〜S658は図
122、図126と同じである。DF等を使用している
場合で、作像を中断し警告を表示する場合にはDFも停
止する。このときはDFの処理は別途記述のようにな
る。
【0331】以上のように、前述の文字認識によって奏
する効果に加え、本実施例では、ハードによる制約条件
に判定結果が適合しない場合、コピー作業を停止し、オ
ペレータに後処理の方向が合わないことを通知し、原稿
あるいは用紙セット方向を確認させセット方向を変更す
ることを要求するので誤った位置への後処理を未然に防
ぐことが可能になる。
【0332】b)画像回転処理 文字認識を用いて原稿の用紙に対する文字および文字列
の方向から原稿の画像方向を検出し、用紙と文字列との
関係から決定される最適な後処理(ステープル、パン
チ)位置とハードにより制約される後処理位置との整合
性を確認し、整合しないと判断された場合、フレームメ
モリに取り込まれた画像データを回転させることによ
り、ステープル最適位置と複写機の後処理装置が後処理
可能な位置とを一致させ最適な後処理を行うことが考え
られる。
【0333】以下、その内容について説明する。データ
複写機でページメモリを有する場合、図127に示すよ
うに、画像方向認識に先立って、画像データをフレーム
メモリに取り込むことが可能であるから、文字認識を用
いてハードによる後処理可能な位置と文字列方向データ
に基づいて決定される後処理位置を比較した結果、両者
の位置関係の整合性がないと判断された場合、図128
のフローチャートに示すように、画像方向認識手段で得
られた方向データと後処理装置の方向データを用いて必
要回転角度を演算によって求めメモリ上の画像データを
回転させる(ステップS662)。その後、コピー実行
・後処理実行を行う(ステップS663)。
【0334】以上のように、前述の文字認識によって奏
する効果に加え、本実施例では、ハードによる制約条件
に判定結果が適合しない場合、後処理の方向に合致する
ように画像データを回転させるため、オペレータによる
原稿(用紙)セットの変更といった作業をともなうこと
なく最適な後処理位置にステープルが可能となる。
【0335】c)原稿逆スキャン 文字認識を用いて原稿の用紙に対する文字および文字列
の方向から原稿の画像方向を検出し、用紙と文字列との
関係から決定される最適な後処理(ステープル、パン
チ)位置とハードにより制約される後処理位置との整合
性を確認し、整合しないと判断された場合、フレームメ
モリを持たなくても、限定された条件の下ではステープ
ル最適位置と複写機の後処理装置が後処理可能な位置と
を自動的に一致させ後処理を行い、装置内で修復が不可
能と判断された場合には、コピー動作を中断し、警告表
示を操作部に表示することにより、ステープル最適位置
と複写機の後処理装置が可能な後処理位置とが一致しな
いことを示し、原稿セット方向あるいは用紙方向を変更
するようにオペレータに知らせることが行われる。
【0336】以下、その内容について説明する。図12
7に示すように、文字認識を用いてハードによる後処理
可能な位置と文字列方向データに基づいて決定される後
処理位置を比較した結果、両者の位置関係の整合性がな
いと判断された場合、デジタル複写機でページメモリを
持たない場合であっても、通常何ライン分かのラインバ
ッファを持っているので図129のフローチャートに示
すように、用紙方向が正しくセットされていて(ステッ
プS664でy)、基準ステープル位置と最適後処理位
置が180°ずれている場合には(ステップS665で
y)通常スキャン時には読み取り動作を行わずリターン
時に読み取り速度で戻りながら主走査方向に画像を反転
する(ステップS666)ことによって作像工程を実行
し、正しい位置に後処理を行う(ステップS667)こ
とができる。それ以外の場合には作像を中断し(ステッ
プS668)、例えば”正しい位置にステープルできま
せん。用紙または原稿の方向を確認して下さい。”とい
った警告を表示部に表示する(ステップS669)。D
F等を使用している場合で、作像を中断し警告をする場
合にはDFも停止する。このときはDFの処理は別途記
述のようになる。
【0337】以上のように、前述の文字認識によって奏
する効果に加え、本実施例では、ハードによる制約条件
に判定結果が適合しない場合、最も誤セットされ易いと
考えられる180°のセット誤りに対して、後処理の方
向に合致するように画像データを見掛け上回転させるた
め、オペレータによる原稿(用紙)セットの変更といっ
た作業をともなうことなく最適な後処理位置にステープ
ルが可能となる。それ以外の誤セットの場合には、コピ
ー作業を停止し、オペレータに後処理の方向が合わない
ことを通知し、原稿あるいは用紙セット方向を確認させ
セット方向を変更することを要求するので誤った位置へ
の後処理を未然に防ぐことが可能になる。
【0338】5.3.1 画像形成 モードに応じた画像
方向識 別検知の選択制御 文字認識手段を用い、文字方向を認識することによって
画像方向を検出し、それぞれの検出された画像データに
より画像方向を識別検知するためには、画像処理等の作
業を行わなければならない。そして、その作業は各原稿
をスキャンするごとに行わなければならず、非常に時間
がかかり、通常のコピー作業の場合非効率的である。そ
こで通常のコピー作業の場合は、上記画像方向認識検知
部を通らずにコピー作業を行うようにし、コピー作業の
能率化をはかる。その処理内容は図75のフローチャー
トと同じである。
【0339】5.3.2 ソート動 作完了後、マニュア
ルステ ープル指示入力時、文字方向データに基づきステ
ープル位置NGの場合5.3.2.1 警告表示 警告表示出力の動作手順を図130、図131に基づい
て説明する。ステープルキーがONされて、コピースタ
ートされると(ステップS681)、1枚1枚の原稿に
対して文字認識手段による文字方向の認識から画像方向
を判断して画像方向の整合性を確認し、画像方向の整合
性がとれていないときは画像データを回転してコピー
し、コピーを終了させる(ステップS682)。コピー
終了後、ステープラが作動し(ステップS683)、R
EADYモードになる。ステープルキーがONされてい
ないときは、コピースタートすると(ステップS68
4)、1枚1枚の原稿に対して文字認識手段による文字
方向の認識から画像方向を判断し、画像方向の整合性を
確認しながらコピーし、コピーを終了させる(ステップ
S685)。コピー終了後、ステープルキーがONされ
なければステープラは作動せずにREADYモードにな
る。また、コピー終了後、ステープルキーがONされて
も、ビンに記録紙が残っていなければ、ステープラは作
動せずにREADYモードになる。これは画像方向の整
合性がとれているとき(ステップS686)、画像方向
の整合性がとれていないとき(ステップS687)にか
かわらず行なわれる。コピー終了後、ステープルキーが
ONされたときは(マニュアルステープル)、画像方向
の整合性はとれていて、しかも記録紙がビンに残ってい
るときは、ステープラが作動し(ステップS688)、
READYモードになる。
【0340】マニュアルステープル時、画像方向の整合
性がとれていないときは、記録紙がビンに残っていても
ステープラは作動せずに、操作パネルに警告表示をする
(ステップS689)。
【0341】5.3.2.2 ステ ープル禁止 ステープル禁止動作の手順を図132に基づいて説明す
る。マニュアルステープル時、画像方向の整合性がとれ
ていないときは、記録紙がビンに残っていてもステープ
ラの作動を禁止し、操作パネルに警告表示をする(ステ
ップS691)。また、図133に警告表示の一例を示
す。
【0342】
【発明の効果】これまでの説明で明らかなように、原稿
を画像情報読み取り位置まで搬送する搬送工程と、原稿
の画像情報の有無を検知する白紙検知工程と、原稿片面
の白紙状態が検知されたとき、原稿を反転させて再度画
像情報読み取り位置まで反転搬送する反転工程と、画像
情報読み取り位置にセツトされた画像情報ページ領域内
の所定の画像情報を検出する検出工程と、検出された画
像情報データから画像情報の画像方向を認識する認識工
程と、各原稿の認識された画像方向データを比較し、各
原稿の画像方向整合性を判定する判定工程と、原稿両面
の白紙状態が検知されたとき、原稿に対応する用紙への
画像形成を不作動とし、用紙を排出する排出工程とから
なる請求項1記載の発明によれば、上記各工程を経るこ
とによって白紙原稿が混入している文書の文字方向の認
識に際し、確実な画像方向認識を行い、白紙原稿に対し
ては文書中の合紙と判断して画像形成を行わず、かつ白
紙原稿を自動的に複写物中に排出するという適切なリカ
バリー動作を実行することができ、信頼性、操作性、お
よび使用性に優れた画像形成を行うことが可能になる。
【0343】さらに、画像方向性整合確認ツールとして
各種認識方法を用いることによって、様々な階層(セグ
メント)のマシンに適宜適用し得る白紙原稿対応機能を
備えることができる。
【0344】また、原稿を画像情報読み取り位置まで搬
送する搬送手段と、原稿の画像情報の有無を検知する白
紙検知手段と、原稿片面の白紙状態が検知されたとき、
原稿を反転させて再度画像情報読み取り位置まで反転搬
送する反転手段と、画像情報読み取り位置にセツトされ
た画像情報ページ領域内の所定の画像情報を検出する検
出手段と、検出された画像情報データから画像情報の画
像方向を認識する認識手段と、各原稿の認識された画像
方向データを比較し、各原稿の画像方向整合性を判定す
る判定手段と、原稿両面の白紙状態が検知されたとき、
原稿に対応する用紙への画像形成を不作動とし、用紙を
排出する排出手段とを備えた請求項2記載の発明によれ
ば、請求項1記載の発明と同様の効果を奏することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るデジタル複写機全体の構
成図である。
【図2】デジタル複写機の光書き込み部の平面図であ
る。
【図3】デジタル複写機の光書き込み部の側面図であ
る。
【図4】デジタル複写機の制御ユニットを示すブロック
図である。
【図5】デジタル複写機の電装制御全体のブロック図で
ある。
【図6】イメージスキャナ部のブロック図である。
【図7】イメージプロセスユニットの概略ブロック図で
ある。
【図8】データ切り換え機構により切り換えられるデー
タを示す説明図である。
【図9】メモリシステムのブロック図である。
【図10】メモリシステムのブロック図である。
【図11】メモリシステムのブロック図である。
【図12】メモリ装置のブロック図である。
【図13】メモリ装置のメモリユニットの内部ブロック
図である。
【図14】3つのイメージデータタイプを示す説明図で
ある。
【図15】メモリ装置の内部ブロック図である。
【図16】外部記憶装置を使用したメモリシステムのブ
ロック図である。
【図17】メモリ装置の内部ブロック図である。
【図18】アプリケーションユニットのブロック図であ
る。
【図19】操作表示部の構成図である。
【図20】メモリシステムブロック図である。
【図21】イメージプロセスユニットの概略ブロック図
である。
【図22】画情報の受信ブロック図である。
【図23】画像処理機能ブロック図である。
【図24】ビットマップページメモリの模式図である。
【図25】通常スキャン時のメモリへ展開させた画情報
データの説明図である。
【図26】逆スキャン時のメモリへ展開させた画情報デ
ータの説明図である。
【図27】メモリ上でミラーリングを行った画情報デー
タの説明図である。
【図28】原稿のX,Y方向の余白を示す説明図であ
る。
【図29】原稿端面から画像開始位置までの画素数を検
出するためのブロック図である。
【図30】原稿方向検出方法における処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図31】図30のフローチャートでの処理によって判
断された画像を示す説明図である。
【図32】原稿の綴じ代位置検出方法における処理手順
を示すフローチャートである。
【図33】最大端面余白とスタートページ画像情報との
画像方向性の整合を行う際の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図34】1ジョブの多数枚の原稿の中に異なった原稿
方向が混在しているか否かを判断する際の処理手順を示
すフローチャートである。
【図35】方向が混在している原稿の警告表示の処理手
順を示すフローチャートである。
【図36】操作表示部の構成図である。
【図37】コピーされた原稿群の中に画像方向が異なっ
た原稿が存在するか否かを判断する処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図38】図37のフローチャートにおける処理に用い
られるフラグのメモリのビット構成を示す説明図であ
る。
【図39】コピーの中断および警告表示出力の処理手順
を示すフローチャートである。
【図40】コピーの中断および警告表示出力の処理手順
を示すフローチャートである。
【図41】操作表示部の構成図である。
【図42】画像処理により画像回転処理を行うときの処
理手順を示すフローチャートである。
【図43】操作表示部の構成図である。
【図44】原稿の逆スキャンを行うときの処理手順を示
すフローチャートである。
【図45】操作表示部の構成図である。
【図46】原稿の端部余白域から原稿方向を検出する方
法における処理手順を示すフローチャートである。
【図47】画像方向識別不能の場合の警告表示の処理手
順を示すフローチャートである。
【図48】1ジョブ中の多数枚原稿の中の方向の異なる
原稿の混在、画像方向識別不能原稿の混在の有無の判断
の処理手順を示すフローチャートである。
【図49】1ジョブ中の多数枚原稿の中の方向の異なる
原稿の混在、画像方向識別不能原稿の混在の有無の判断
の処理手順を示すフローチャートである。
【図50】操作表示部の構成図である。
【図51】識別された所定の基準画像情報方向に統一す
る制御の処理手順を示すフローチャートである。
【図52】図51のフローチャートにおける処理に用い
られるフラグのメモリのビット構成を示す説明図であ
る。
【図53】操作表示部の構成図である。
【図54】画像方向識別不能判断の処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図55】図54のフローチャートにおける処理に用い
られるフラグのメモリのビット構成を示す説明図であ
る。
【図56】画像方向識別不能時のコピーの中断および警
告表示出力の処理手順を示すフローチャートである。
【図57】画像方向識別不能時のコピーの中断および警
告表示出力の処理手順を示すフローチャートである。
【図58】画像方向識別不能時のコピーの中断および警
告表示出力の処理手順を示すフローチャートである。
【図59】操作表示部の構成図である。
【図60】白紙原稿判定処理の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図61】白紙原稿判定処理の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図62】白紙原稿判定時のコピーの中断および警告表
示出力の処理手順を示すフローチャートである。
【図63】操作表示部の構成図である。
【図64】画像方向不揃い時ソート部数に応じて対処す
るコピー動作の動作手順を示すフローチャートである。
【図65】操作表示部の構成図である。
【図66】操作表示部の構成図である。
【図67】画像方向不揃い時人体検知センサを装備する
複写機のコピー動作の対処の動作手順を示すフローチャ
ートである。
【図68】綴じ位置を判別してステープルを行う動作手
順を示すフローチャートである。
【図69】基準ステープル位置データと画像方向が一致
しないときの作像続行およびステープル禁止の動作手順
を示すフローチャートである。
【図70】決定されたステープル位置に画像が存在する
ときのコピーの中断および警告表示の処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図71】決定されたステープル位置に画像が存在する
ときの作像続行およびステープル禁止の動作の動作手順
を示すフローチャートである。
【図72】決定されたステープル位置に画像が存在する
ときのシーケンス・変倍処理等の処理手順を示すフロー
チャートである。
【図73】決定されたステープル位置に画像が存在する
ときのステープル位置変更動作の動作手順を示すフロー
チャートである。
【図74】操作表示部の構成図である。
【図75】画像形成モードに応じた画像方向識別検知の
選択制御の処理手順を示すフローチャートである。
【図76】ステープル位置が不適切なとき、警告表示を
行う際の処理手順を示すフローチャートである。
【図77】操作表示部の構成図である。
【図78】ステープル位置が不適切なとき、ステープル
禁止の動作を行う動作手順を示すフローチャートであ
る。
【図79】操作表示部の平面図である。
【図80】行の切り出し結果から画像方向を判断する説
明図である。
【図81】モザイク処理による行の切り出し結果をビッ
トマップメモリ上に展開した説明図である。
【図82】フィルタの画素数を少なくした場合のモザイ
ク処理による行の切り出し結果をビットマップメモリ上
に展開した説明図である。
【図83】フィルタの画素数を多くした場合のモザイク
処理による行の切り出し結果をビットマップメモリ上に
展開した説明図である。
【図84】フィルタの画素数を多くとり、改行幅以上の
ドットとした場合のモザイク処理による行の切り出し結
果をビットマップメモリ上に展開した説明図である。
【図85】フィルタの一例を示す説明図である。
【図86】主走査方向アドレスによる原稿の天地判断の
処理手順を示すフローチャートである。
【図87】X軸、Y軸方向の文字配列区画の重心間距離
の平均値から横書き、縦書きを判断する手順を示すフロ
ーチャートである。
【図88】ステープル1個所止めの三角形パターンを示
す説明図である。
【図89】ステープル二辺止めのパターンを示す説明図
である。
【図90】操作表示部の平面図である。
【図91】原稿の種類を示す説明図である。
【図92】原稿の種類を示す説明図である。
【図93】画像方向の統一パターンを示す説明図であ
る。
【図94】各基準画像とステープル位置およびパンチ位
置との関係を示す説明図である。
【図95】画像方向整合性確認判断の処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図96】後続ページを基準方向原稿として画像方向を
統一させる処理手順を示すフローチャートである。
【図97】後続ページを基準方向原稿として画像方向を
統一させる処理手順を示すフローチャートである。
【図98】原稿方向混在あるいは方向認識不能時の警告
表示動作の動作手順を示すフローチャートである。
【図99】レイアウト判断に基づくステープル処理の処
理手順を示すフローチャートである。
【図100】操作表示部の平面図である。
【図101】画像整合性とステープル処理動作の動作手
順を示すフローチャートである。
【図102】文字認識方法における処理手順の一例を示
すフローチャートである。
【図103】入力文字画像の輪郭部の方向コードを示す
説明図である。
【図104】方向コード別ヒストグラムの説明図であ
る。
【図105】文字認識ブロック図である。
【図106】文字「文」の各角度に応じた方向コードを
示す説明図である。
【図107】原稿サイズと書き方等の組み合わせテーブ
ルを示す説明図である。
【図108】各種の原稿設置の位置を示す説明図であ
る。
【図109】原稿の横書き、縦書きの種類を示す説明図
である。
【図110】操作表示部の平面図である。
【図111】予め決められた所定の方向で画像形成、警
告表示を行う動作手順を示すフローチャートである。
【図112】予め決められた所定の方向で画像形成、警
告表示を行う動作手順を示すフローチャートである。
【図113】識別された所定の基準画像情報方向に統一
し、画像形成、警告表示を行う動作手順を示すフローチ
ャートである。
【図114】識別された所定の基準画像情報方向に統一
し、画像形成、警告表示を行う動作手順を示すフローチ
ャートである。
【図115】識別された所定の基準画像情報方向に統一
し、画像形成、警告表示を行う動作手順を示すフローチ
ャートである。
【図116】画像方向識別不能時の作像中断、警告表示
の動作手順を示すフローチャートである。
【図117】画像方向識別不能時の作像中断、警告表示
の動作手順を示すフローチャートである。
【図118】操作表示部の平面図である。
【図119】操作表示部の平面図である。
【図120】ステープル1個所止めの各パターンを示す
説明図である。
【図121】ステープル2個所止めの各パターンを示す
説明図である。
【図122】ステープル位置判断の処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図123】用紙方向とステープル位置の適合性の関係
を示す説明図である。
【図124】用紙方向とステープル位置の適合性の関係
を示す説明図である。
【図125】用紙方向とステープル位置の適合性の関係
を示す説明図である。
【図126】ステープル位置判断の処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図127】文字列方向データと基準ステープル位置と
の整合性NG時の警告表示処理の処理手順を示すフロー
チャートである。
【図128】文字列方向データと基準ステープル位置と
の整合性NG時の画像回転処理の処理手順を示すフロー
チャートである。
【図129】文字列方向データと基準ステープル位置と
の整合性NG時の原稿逆スキャン処理の処理手順を示す
フローチャートである。
【図130】手動ステープル指示入力時、ステープル位
置NGの場合の警告表示処理の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図131】手動ステープル指示入力時、ステープル位
置NGの場合の警告表示処理の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図132】手動ステープル指示入力時、ステープル位
置NGの場合のステープル禁止動作の動作手順を示すフ
ローチャートである。
【図133】操作表示部の平面図である。
【符号の説明】
200,201 CPU 202 画像制御回路 203 信号切り換えゲートアレイ 204 操作部ユニット 205 エディタ 206 スキャナ制御回路 207 ページメモリ 208 画像処理ユニット 209 カレンダIC 210 アプリケーションユニット 220 メイン制御板 221 給紙制御板 222 ソータ制御板 223 両面制御板 224 ADF制御板 225 人体検出センサ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【図8】
【図103】
【図1】
【図2】
【図9】
【図10】
【図11】
【図25】
【図26】
【図4】
【図5】
【図6】
【図14】
【図27】
【図81】
【図82】
【図7】
【図12】
【図15】
【図38】
【図52】
【図88】
【図13】
【図16】
【図17】
【図29】
【図55】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図83】
【図89】
【図22】
【図23】
【図36】
【図24】
【図28】
【図31】
【図84】
【図85】
【図123】
【図30】
【図32】
【図96】
【図124】
【図33】
【図35】
【図91】
【図34】
【図92】
【図99】
【図37】
【図41】
【図104】
【図125】
【図39】
【図47】
【図94】
【図40】
【図93】
【図109】
【図42】
【図43】
【図65】
【図44】
【図45】
【図46】
【図53】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図54】
【図56】
【図57】
【図58】
【図59】
【図61】
【図68】
【図60】
【図62】
【図63】
【図64】
【図66】
【図69】
【図67】
【図70】
【図74】
【図71】
【図77】
【図72】
【図79】
【図73】
【図80】
【図120】
【図75】
【図76】
【図78】
【図87】
【図86】
【図90】
【図95】
【図97】
【図98】
【図100】
【図101】
【図110】
【図102】
【図118】
【図105】
【図119】
【図106】
【図108】
【図121】
【図128】
【図107】
【図111】
【図112】
【図115】
【図133】
【図113】
【図114】
【図116】
【図117】
【図122】
【図126】
【図127】
【図129】
【図130】
【図131】
【図132】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06F 15/64 325 E 7631−5L G06K 9/20 320 N (72)発明者 深野 博司 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 司城 浩保 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 来住 文男 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を画像情報読み取り位置まで搬送す
    る搬送工程と、 原稿の画像情報の有無を検知する白紙検知工程と、 原稿片面の白紙状態が検知されたとき、原稿を反転させ
    て再度画像情報読み取り位置まで反転搬送する反転工程
    と、 画像情報読み取り位置にセツトされた画像情報ページ領
    域内の所定の画像情報を検出する検出工程と、 検出された画像情報データから画像情報の画像方向を認
    識する認識工程と、 各原稿の認識された画像方向データを比較し、各原稿の
    画像方向整合性を判定する判定工程と、 原稿両面の白紙状態が検知されたとき、原稿に対応する
    用紙への画像形成を不作動とし、用紙を排出する排出工
    程と、 からなる白紙対応の画像形成方法。
  2. 【請求項2】 原稿を画像情報読み取り位置まで搬送す
    る搬送手段と、 原稿の画像情報の有無を検知する白紙検知手段と、 原稿片面の白紙状態が検知されたとき、原稿を反転させ
    て再度画像情報読み取り位置まで反転搬送する反転手段
    と、 画像情報読み取り位置にセツトされた画像情報ページ領
    域内の所定の画像情報を検出する検出手段と、 検出された画像情報データから画像情報の画像方向を認
    識する認識手段と、 各原稿の認識された画像方向データを比較し、各原稿の
    画像方向整合性を判定する判定手段と、 原稿両面の白紙状態が検知されたとき、原稿に対応する
    用紙への画像形成を不作動とし、用紙を排出する排出手
    段と、 を備えた白紙対応の画像形成装置。
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