JP3343367B2 - 縦横方向データを利用した画像方向性判定方法および装置 - Google Patents

縦横方向データを利用した画像方向性判定方法および装置

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JP3343367B2
JP3343367B2 JP03649492A JP3649492A JP3343367B2 JP 3343367 B2 JP3343367 B2 JP 3343367B2 JP 03649492 A JP03649492 A JP 03649492A JP 3649492 A JP3649492 A JP 3649492A JP 3343367 B2 JP3343367 B2 JP 3343367B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンタ、OCR等における画像方向性判定方法お
よび画像方向性判定装置に係り、特に、画像情報の縦横
方向データを利用した画像方向性判定方法および画像方
向性判定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から各種の文書画像処理装置が提案
されている。このうち、例えば、特開平1−25018
4号公報には、スキャナにより読み取られた原稿の画像
情報から文字画像を切り出し、切り出された文字画像の
特徴量を抽出し、抽出された特徴量を文字の回転角度に
応じて変換し、変化後の特徴量を辞書と比較照合するこ
とによって回転文字を認識し、また文字の回転角度が予
め判らない場合、切り出された文字画像を2つ以上の異
なった角度の回転文字として文字認識を行い、文字の回
転角度を決定する技術が提案されている。
【0003】一方、特開平1−105266号公報に
は、イメージスキャナにより読み取られた文書の画像情
報から文字画像を縦方向に適当数切り出し(読み取られ
た文書画像の行頭部から行末部への幅と行末部から行頭
部への幅とが等しくなるように切り出す)、またこのと
き、行頭部から行末部への所定幅内に含まれる黒画素数
は行末部から行頭部への所定幅内に含まれる黒画素数よ
りも大であるという性質を利用し、文書画像の天地(上
下関係)を判断すると共に、文書画像の天地が逆と判断
された場合は、画像回転手段によって文書画像を回転さ
せて天地を正常なものとする技術が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、一般的な原稿
(文書画像)の種類に着目すれば、原稿には縦原稿と横
原稿とが存在する。縦原稿と横原稿とは、文字方向(行
方向:縦書き、横書き)が同一であつても原稿の向きが
縦長と横長とで異なるものであり、複数枚の原稿からな
る文書中に頻繁にこの縦原稿と横原稿とが混在している
場合が多い。さらに、縦原稿が文書の表紙にくる場合、
文書中に混在する横原稿は、縦原稿の左端面にその上端
面が整合される状態が自然でありかつ一般的であり、横
原稿が文書の表紙にくる場合、文書中に混在する縦原稿
は、横原稿の上端面にその右端面が整合される状態が自
然でありかつ一般的である。
【0005】しかしながら、上記従来技術のうち、前者
においては、縦書きと横書きの判別は可能となっている
が、縦原稿と横原稿も含めた画像方向性識別は行われて
いない。例えば、縦原稿と横原稿とが混在している文書
において、複写機等で原稿画像を複写する際、その天地
判別ができず、複写物が天地未整合状態で作成されてし
まう。また、上述したような、縦横原稿混在状態で縦原
稿あるいは横原稿のどちらかが表紙にきた場合の一般的
な整合形態も確認整合することができなかった。
【0006】また、後者においても上記と同様に、縦原
稿と横原稿との画像方向性の識別は不能であり、操作
性、利便性の面で不具合があった。
【0007】さらにこの従来技術の文字方向認識方法で
は、均等に切り出された左右端部領域の黒画素数により
文書画像の天地(上下関係)を判断しているため、天地
判断に誤りが生じるおそれがある。詳細には例えば、天
地が正しい文書画像(横書き)において、漢字等1文字
当たりの画素数の多い文字が文書画像の向かって右端部
領域(行末から行頭)に多数存在した場合、所定領域内
画素数の多い端部領域を左端部領域(行頭から行末)と
誤認識し、この場合、文書画像の天地が逆転していると
判断し、文書画像の回転処理を実施してしまうことにな
り、認識精度上大きな問題があった。
【0008】本発明は上記従来技術の欠点を解消し、縦
横原稿混在文書画像においても、的確かつ確実に縦原稿
と横原稿との画像方向識別が可能な、画像情報の縦横方
向データを利用した画像方向性判定方法および画像方向
性判定装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、原稿の端部
空白領域の検出、レイアウト判断、文字方向の判断、文
字認識、パンチ穴の検出、ステープル穴の検出、及び端
部空白域の検出の少なくとも1つの結果にに基づいて
像情報の縦横方向を認識する縦横方向認識工程と、表紙
に相当する原稿の画像情報、縦原稿と横原稿の比率、マ
ニュアルで設定された原稿の方向のいずれかに基づいて
基準となる画像情報の画像方向を決定する基準画像方向
決定工程と、決定された基準画像方向に対する認識され
た画像情報の画像方向整合性を順次判定する判定工程と
からなる第1の手段により達成される。
【0010】また上記目的は、原稿の端部空白領域の検
出、レイアウト判断、文字方向の判断、文字認識、パン
チ穴の検出、ステープル穴の検出、及び端部空白域の検
出の少なくとも1つの結果に基づいて画像情報の縦横方
向を認識する縦横方向認識手段と、表紙に相当する原稿
の画像情報、縦原稿と横原稿の比率、マニュアルで設定
された原稿の方向のいずれかに基づいて基準となる画像
情報の画像方向を決定する基準画像方向決定手段と、決
定された基準画像方向に対する認識された画像情報の画
像方向整合性を順次判定する判定手段とを備えた第2の
手段により達成される。
【0011】
【作用】本発明においては、画像情報の縦横方向を認識
し、基準となる画像情報の画像方向を決定すると共に、
決定された基準画像方向に対する認識された画像情報の
画像方向整合性を順次判定する。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
なお、説明を分かりやすくするために、項別に分けて説
明し、分けた項を先に目次として示す。
【0013】1.実施例に係るデジタル複写機の概略構
成 1.1 全体構成 1.2 スキャナ部 1.3 書き込み部 1.4 感光体部 1.5 現像部 1.6 給紙部 1.7 原稿自動送り装置(ADF) 1.8 ソータステープラ(III) 1.9 電装制御部 1.9.1 シーケンス制御 1.9.2 画像データの処理 1.9.3 アプリケーションユニット 1.9.3.1 APL1について 1.9.3.2 APL2について 1.9.3.3 APL3について 1.9.3.4 APL4について 1.9.3.5 APL5について 1.9.3.6 表示について 1.9.4 ファックス動作 1.9.5 画像処理ユニット 1.9.5.1 シフト、変倍、回転、逆スキャン、ミ
ラーリング 1.9.5.2 シフト 1.9.5.3 変倍 1.9.5.4 回転 1.9.5.5 逆スキャンおよびミラーリング 1.10 人体検知センサ 2.画像方向判断 3.レイアウト判断による画像方向認識 3.1.1 画像全体のレイアウト判断による画像方向
認識 3.1.2 レイアウト判断時の画像空白域検出方法 3.2.1 レイアウト判断に基づく画像方向認識〔画
像情報方向データ(原稿セット方向)と画像情報出力サ
イズデータ(原稿サイズ)との組み合わせ〕 3.2.2 レイアウト判断に基づく出力画像情報のペ
ージ領域内コーナー余白データから画像方向認識 3.2.3 多数枚原稿時、レイアウト判断に基づくそ
の他画像情報との画像方向性の整合確認(画像方向統
一) 3.2.4 多数枚原稿時、レイアウト判断に基づく基
準出力画像情報のページ領域内コーナー余白データから
その他画像情報との画像方向性の整合確認(画像方向統
一) 3.2.5 多数枚・縦横原稿混載時、所定の基準画像
情報に対してレイアウト判断に基づく画像方向性の整合
確認(画像方向統一) 3.2.6 多数枚原稿時の画像方向性NG検出時リカ
バー(コーナー余白域の不一致) 3.2.7 識別不能時対応 3.2.8 白紙原稿対応 3.2.9 多数枚原稿時の画像方向性NG検出時対応
(レイアウト判断に基づくコーナー余白域の不一致検出
時において画像処理対応不可の場合) 3.3.1 レイアウト判断に基づきステープル位置決
定(原稿セット方向と原稿サイズより判断) 3.3.2 レイアウト判断に基づく出力画像情報のペ
ージ領域内コーナー余白データからステープル位置決定
(適正コーナーにステープル) 3.3.3 検出されたコーナー余白部にステープル 3.3.4 多数枚原稿時、レイアウト判断に基づき、
各出力画像情報の共通コーナー余白部を検出し、ステー
プル位置決定 3.3.5 レイアウト判断に基づくコーナー余白部と
基準ステープル位置データとの比較により画像方向整合
性を確認 3.3.6 レイアウト判断に基づくコーナー余白部と
基準ステープル位置データとの比較により画像方向性N
Gリカバー 3.3.7 レイアウト判断に基づく共通コーナー余白
データによるステープル位置に画像が存在するとき 3.3.8 多数枚・縦横原稿混載時、レイアウト判断
に基づき、画像方向性の整合を行い、ステープル位置決
定 3.4.1 画像形成モードに応じて画像方向識別検知
を選択制御 3.4.2 ソート動作完了後、マニュアルステップ指
示入力時、端面余白データに基づきステープル位置NG
の場合 4.文字方向判断による画像方向認識検出 4.1.1 文字認識に基づく出力画像情報ページ内の
画像方向認識 4.1.2 多数枚原稿時、文字認識に基づく基準出力
画像情報から、その他画像情報との画像方向性の整合確
認(画像方向統一) 4.1.3 縦原稿と横原稿との識別検出方法〔原稿サ
イズ・方向データ、文字方向データ、および行方向デー
タに基づく識別検出(全種類: 縦書き・
横書きに対応可能)〕 4.1.4 多数枚・縦横原稿混載時、所定の基準画像
情報に対して文字方向認識に基づく画像方向性の整合確
認 4.1.5 多数枚原稿時の画像方向性NG検出時リカ
バー(文字方向の不一致) 4.1.6 多数枚原稿時の画像方向性NG検出時対応
(画像処理対応不可の場合) 4.1.7 白紙原稿対応 4.1.8 識別不能時対応 4.1.8.1 予め決められた所定の方向にて画像形
成・警告表示 4.1.8.2 識別された所定の基準画像情報方向に
統一し画像形成・警告表示 4.1.8.3 作像中断・警告表示 4.2.1 文字認識によるステープル位置決定 4.2.2 文字列方向データと基準ステープル位置と
の比較 4.2.3 多数枚・縦横原稿混載時、所定の基準画像
情報に対して文字方向認識データから画像情報方向識別
し、基準ステープラ位置データとの比較により画像方向
の整合確認 4.2.4 文字列方向データと基準ステープル位置と
の整合性NG時リカバー 4.3.1 画像形成モードに応じた画像方向識別検知
の選択制御 4.3.2 ソート動作完了後、マニュアルステープル
指示入力時、文字方向データに基づきステープル位置N
Gの場合 4.3.2.1 警告表示 4.3.2.2 ステープル禁止1.実施例に係るデジタル複写機の概略構成 1.1 全体構成 図1は実施例に係るデジタル複写機全体の構成図、図
2、図3はそのデジタル複写機における書き込み部の平
面図および側面図である。
【0014】まず、図1を用いてデジタル複写機の概略
構成について説明する。デジタル複写機は同図に示すよ
うに複写機本体(I)と、自動原稿送り装置〔ADF〕
IIと、ステープラ付きのソータであるソータステープ
ラ(III)と、両面反転ユニット(IV)との4つの
ユニットから構成されている。前記複写機本体(I)
は、スキャナ部、書き込み部、感光体部、現像部ならび
に給紙部などを備えている。以下、各部の構成、動作な
どについて説明する。
【0015】1.2 スキャナ部 スキャナ部は、反射鏡1と光源3と第一ミラー2とを装
備して一定の速度で移動する第一スキャナと、第二ミラ
ー4ならびに第三ミラー5を装備して前記第一スキャナ
の1/2の速度で、第一スキャナに追従して移動する第
二スキャナを有している。この第一スキャナならびに第
二スキャナにより、コンタクトガラス9上の原稿(図示
せず)を光学的に走査し、その反射像を色フィルタ6を
介してレンズ7に導き、一次元固体撮像素子8上に結像
させる。
【0016】前記光源3には、蛍光灯やハロゲンランプ
などが使用されており、波長が安定していて寿命が長い
などの理由から、一般的に蛍光灯が使用されている。こ
の実施例では、1本の光源3に反射鏡1が取り付けられ
ているが、2本以上の光源3を使用することもある。前
記固体撮像素子8が一定のサンプリングクロックを持っ
ているため、蛍光灯はそれより高い周波数で点灯しない
と画像に悪影響を与える。
【0017】前記固体撮像素子8としては、一般的にC
CDが用いられている。固体撮像素子8で読み取った画
像信号はアナログ値であるので、アナログ/デジタル
(A/D)変換され、画像処理基板10にて種々の画像
処理(2値化、多値化、階調処理、変倍処理、編集処理
など)が施され、スポットの集合としてデジタル信号に
変えられる。カラーの画像情報を得るために本実施例で
は、原稿から固体撮像素子8に導かれる光路途中に、必
要色の情報だけを透過する色フィルタ6が出し入れ可能
に配置されている。原稿の走査に合わせて色フィルタ6
の出し入れを行い、その都度多重転写、両面コピーなど
の機能を働かせ、多種多様のコピーが作成できるように
なっている。また、R(レッド)、G(グリーン)、B
(ブルー)の3つの情報を同時に得るために3ラインの
CCD等を用いて、カラー原稿の読み取りを行う場合も
ある。
【0018】1.3 書き込み部 画像処理後の画像情報は、光書き込み部においてレーザ
ー光のラスター走査にて光の点の集合の形で感光体ドラ
ム40上に書き込まれる。図2、図3は書き込み部を示
す平面図および側面図である。半導体レーザー20から
発せられたレーザー光はコリメートレンズ21で平行な
光束に変えられ、アパーチャー32により一定形状の光
束に整形される。整形されたレーザー光はシリンダーレ
ンズ22により副走査方向に圧縮された形でポリゴンミ
ラー24に入射する。このポリゴンミラー24は正確な
多角形をしており、ポリゴンモータ25により一定方向
に一定の速度で回転している。この回転速度は感光体ド
ラム40の回転速度と書き込み密度とポリゴンミラー2
4の面数により決定される。ポリゴンミラー24に入射
されたレーザー光は、その反射光がポリゴンミラー24
の回転により偏向される。偏向されたレーザー光はfθ
レンズ26a,26bに順次入射する。fθレンズ26
a,26bは、角度一定の走査光を感光体ドラム40上
で等速走査するように変換されて、感光体ドラム40上
で最小光点となるように結像し、さらに面倒れ補正機構
も有している。
【0019】fθレンズ26a,26bを通過したレー
ザー光は、画像領域外で同期検知ミラー29により同期
検知入光部(同期検知板)30に導かれ光ファイバーに
よりセンサ部に伝搬され、主走査方向の頭出しの基準と
なる同期検知を行い、同期信号を出す。同期信号が出て
から一定時間後に画像データが1ライン分出力され、以
下これを繰り返すことにより1つの画像を形成すること
になる。
【0020】なお、図2において、27はミラー、31
はレンズ保持ユニットである。
【0021】1.4 感光体部 感光体ドラム40の周面には感光層が形成されている。
半導体レーザ(波長780nm)に対して感度のある感
光層として有機感光体(OPC)、α−Si、Se−T
eなどが知られており、本実施例では前記有機感光体
(OPC)を使用している。一般にレーザ書き込みの場
合、画像部に光を当てるネガ/ポジ(N/P)プロセス
と、地肌部に光を当てるポジ/ポジ(P/P)プロセス
の2通りがあり、本実施例では前者のN/Pプロセスを
採用している。
【0022】帯電チャージャ41は感光体側にグリッド
を有するスコロトロン方式のもので、感光体ドラム40
の表面を均一に(−)帯電し、画像形成部にレーザ光を
照射してその部分の電位を落とす。そうすると感光体ド
ラム40表面の地肌部が−750〜−800V、画像部
が−500V程度の電位となって、感光体ドラム40の
表面に静電潜像が形成される。これを現像器42a,4
2bで現像ローラに−500〜−600Vのバイアス電
圧を与え、(−)に帯電したトナーを付着して前記静電
潜像を顕像化する。
【0023】1.5 現像部 本実施例の装置は、主現像器42aと副現像器42bの
2つの現像器を備えている。黒一色の場合は、前記副現
像器42bとトナー補給器43bを取り外すようになっ
ている。現像器を2つ有する本実施例では、主現像器4
2aとペアになるトナー補給器43aに黒トナーを入
れ、副現像器42bとペアになるトナー補給器43bに
カラートナーを入れることにより、一色の現像中には他
色の現像器の主極位置を変えるなどして選択的に現像を
行う。
【0024】このような現像器を用い、スキャナの色フ
ィルタ6の切り換えによる色情報の読み取り、さらに紙
搬送系の多重転写、両面複写機能等を組み合わせること
によって多機能なカラーコピー、カラー編集が可能とな
る。三色以上の現像は感光体ドラム40の周囲に3つ以
上の現像器を並べる方法、3つ以上の現像器を回転して
切り換えるリボルバー方式などによって達成できる。
【0025】現像器42a,42bで顕像化された画像
は、感光体ドラム40にシンクロして送られた紙面上に
紙の裏面から転写チャージャ44により(+)のチャー
ジをかけられて転写される。転写された紙は、転写チャ
ージャ44と一体に保持された分離チャージャ45にて
交流除電され、感光体ドラム40から分離される。紙に
転写されずに感光体ドラム40に残ったトナーは、クリ
ーニングブレード47により感光体ドラム40から掻き
落とされ、付属のタンク48に回収される。さらに感光
体ドラム40に残っている電位のパターンは、除電ラン
プにより光を照射して消去される。
【0026】現像がなされた直後の位置に、フォトセン
サ50が設けられている。このフォトセンサ50は発光
素子と受光素子とのペアからなり、感光体ドラム40表
面の反射濃度を検出している。これは光書き込み部で一
定のパターン(例えば真っ黒または網点のパターン)
を、フォトセンサ読み取り位置に対応した位置に書き込
み、これを現像した後のパターン部の反射率とパターン
部以外の感光体ドラム40の反射率の比から画像濃度を
判断し、薄い場合はトナー補給信号を出す。また、補給
後も濃度が上がらないことを利用してトナー残量不足を
検知することもできる。
【0027】1.6 給紙部 本実施例では複数のカセット60a,60b,60cを
持ち、一度転写した紙を再給紙ループ72に通し、両面
コピーまたは再給紙が可能になっている。
【0028】複数のカセット60a,60b,60cの
うちから1つのカセット60が選択された後、スタート
ボタンが押されると、選択されたカセット60の近傍に
ある給紙コロ61(61a,61b,61c)が回転
し、紙の先端がレジストローラ62に突き当たるまで給
送される。レジストローラ62はこのとき止まっている
が、感光体ドラム40に形成された画像位置とタイミン
グをとって回転を開始し、感光体ドラム40の周面に対
して紙を送る。その後紙は転写部でトナー像の転写が行
われ、分離搬送部63にて吸引搬送されて、ヒートロー
ラ64と加圧ローラ65の対からなる定着ローラによっ
て、転写されたトナー像を紙面上に定着する。
【0029】このようにして転写された紙は通常のコピ
ー時は、切換爪67によりソータ(III)側の排紙口
へ導かれる。一方、多重コピー時は、切換爪68,69
により方向を変えられソータ(III)側に排出される
ことなく下側の再給紙ループ72を通過して、再度レジ
ストローラ62へ導かれる。
【0030】両面コピーの場合について説明する。紙は
切換爪67で下方に導かれ、次の切換爪69で再給紙ル
ープ72よりさらに下のトレー70へ導かれる。そして
ローラ71の反転により逆方向に再度送られ、切換爪6
9の切り換えにより再給紙ループ72へ導かれて、レジ
ストローラ62に給送される。
【0031】1.7 原稿自動送り装置(ADF) 原稿テーブル100の上に載せられた原稿は、呼出しロ
ーラー104により呼び出される。呼び出された原稿は
互いに圧接するプルアウトローラー105,106およ
びプルアウトローラー105に巻掛けられる分離ベルト
107の作用により重送を防止され、1枚宛ガイド板1
08に沿って送られる。ガイド板108に沿って送られ
る原稿はベルト搬送装置125によりコンタクトガラス
9の上を所定の露光位置まで送られ停止する。
【0032】ベルト搬送装置125は駆動ローラー10
9および従動ローラー110に巻掛けられ、固定ローラ
ー111により原稿の挿入位置を設定し、加圧ローラー
により原稿をコンタクトガラス9に圧接すベルト102
を有する。以下、公知の動作説明は省略する。
【0033】1.8 ソータステープラ(III) 複写機より排出されたコピー上の受け入れ口Aには入口
ガイド板1101,1102が設けられ、入口ガイド板
1101,1102に続いてコピー上を搬送するため切
換爪1103が設けられている。切換爪1103より上
側の経路は、入口ガイド板1101、ガイド板111
0,1114、搬送コロ1108、従動コロ1109、
排出コロ1111、従動コロ1115およびプルーフト
レイ1116が設けられた上搬送部1100となってい
る。また切り換え爪1103より下側の経路は、斜向部
ガイド板1205、斜向部従動ガイド板1217、下搬
送部ガイド板1308、従動ガイド板1309,131
0、斜向部受け入れコロ1201、斜向コロ1202、
斜向部排出コロ1203、従動コロ1214,121
6、球1215、搬送コロ1301,1302、従動コ
ロ1305,1306を通り偏向部B経路に続く傾斜部
1200となっている。
【0034】前記偏向部B経路の各ビン1350に対応
する位置には偏向爪1312および偏向部排出コロ13
04が各々設けられており、偏向部排出コロ1304と
コピー縦搬送経路を挟んで従動コロ1307が圧接して
いる。前記搬送コロ1108、排出コロ1111はプル
ーフモータ1117によって駆動され、また斜向部受け
入れコロ1201、斜向コロ1202、斜向部排出コロ
1203、搬送コロ1301,1302、および偏向部
排出コロ1304はドライブモータ1313により駆動
される。
【0035】なお、ステープラ機構、パンチ機構などの
後処理ユニットおよび両面反転ユニットについては説明
を省略する。また、46は分離爪、80はメインモー
タ、81はファンモータである。
【0036】1.9 電装制御部 図4(a),(b)は複写機の制御ユニットを示すブロ
ック図、図5(a),(b)は複写システム全体の制御
ブロック図である。図4において制御ユニットは2つの
CPUを有しており、CPU(a)200はシーケンス
関係の制御、CPU(b)201はオペレーション関係
の制御をそれぞれ行っている。CPU(a)200とC
PU(b)201とは、シリアルインターフエース(R
S232C)によって接続されている。また、図4にお
いて、202は画像制御回路、203は信号切換ゲート
アレイ、204は操作部ユニット、205はエディタ
ー、206はスキャナ制御回路、207はページメモ
リ、208は画像処理ユニット、209はカレンダI
C、210はアプリケーションシステム、211はレー
ザビームスキャナユニットである。
【0037】図5において、上記と同一個所には同一符
号を付す他、220はメイン制御板、221は給紙制御
板、222はソータ制御板、223は両面制御板、22
4はADF制御板である。
【0038】1.9.1 シーケンス制御 まず、シーケンス制御について説明する。このシーケン
でスは紙の搬送のタイミングおよび作像に関する条件設
定、出力を行っており、紙サイズセンサ、排紙検知やレ
ジスト検知など紙搬送に関するセンサ、両面ユニット、
高圧電源ユニット、リレー、ソレノイド、モータなどの
ドライバー、ソータユニット、レーザユニット、スキャ
ナユニットなどが接続されている。
【0039】センサ関係では給紙カセットに装着された
紙のサイズおよび向きを検知し、検知結果に応じた電気
信号を出す紙サイズセンサ、レジスト検知や排紙検知な
ど紙搬送に関するセンサ、オイルエンドやトナーエンド
などのサプライの有無を検知するセンサ、ならびにドア
オープン、ヒューズ断など機械の異常を検知するセンサ
などからの入力がある。
【0040】また、両面ユニットでは紙の幅を揃えるた
めのモータ、給紙クラッチ、搬送経路を変更するための
ソレノイド、紙の有無検知センサ、紙の幅を揃えるため
のサイドフェンスホームポジションセンサ、紙の搬送に
関するセンサなどがある。
【0041】高圧電源ユニットは、帯電チャージャ、転
写チャージャ、分離チャージャ、現像バイアス電極の出
力をPWM制御によって得られたデューティだけそれぞ
れ所定の高圧電力を印加する。PWM制御はそれぞれの
高圧電力の出力のフィードバック値をA/D変換するこ
とによってデジタル値にして、目標値と等しくなるよう
に制御されている。ドライバー関係は給紙クラッチ、レ
ジストクラッチ、カウンター、モータ、トナー補給ソレ
ノイド、パワーリレー、定着ヒータなどがある。ソータ
ユニットとはシリアルインターフエースで接続されてお
り、シーケンスからの信号により所定のタイミングで紙
を搬送し、各ビンに排出されている。
【0042】アナログ入力には、定着温度、フォトセン
サ入力、レーザダイオードのモニタ入力、レーザダイオ
ードの基準電圧、各種高圧電源からの出力値のフィード
バック値等が入力されている。定着部にあるサーミスタ
からの入力により、定着部の温度が一定になるようにヒ
ータのオン/オフ制御もしくは位相制御が行われる。フ
ォトセンサ入力は所定のタイミングで作られたフォトパ
ターンをフォトトランジスタにより入力し、パターンの
濃度を検知することにより、トナー補給のクラッチをオ
ン・オフ制御してトナー濃度の制御を行っている。ま
た、この濃度により、トナーエンドの検知も行う。
【0043】レーザダイオードのパワーを一定にするた
めに調整する機構として、A/D変換器とCPUのアナ
ログ入力が使用される。これは予め設定された基準電圧
(この電圧は、本実施例ではレーザダイオードを点灯し
たときのモニタ電圧)が一致するように制御されてい
る。
【0044】次に、オペレーション関係の制御について
説明する。メインCPU(b)201は複数のシリアル
ポートとカレンダーIC209を制御する。複数のシリ
アルポートにはシーケンス制御CPU(a)200の他
に、操作部ユニット204、スキャナ制御回路206、
アプリケーションシステム210、エディター205な
どが接続されている。操作部ユニット204では操作者
のキー入力および複写機の状態を表示する表示器を有
し、キー入力の情報をメインCPU(b)201にシリ
アル通信により知らせる。メインCPU(b)201は
この情報により操作部ユニット204の表示器の点灯、
消灯、点滅を判断し、操作部ユニット204にシリアル
送信する。操作部CPUはメインCPU(b)201か
らの情報により表示器の点灯、消灯、点滅を行う。さら
に、得られた情報から機械の動作条件を決定してコピー
スタート時に、シーケンス制御を行っているCPU
(a)200にその情報を伝える。
【0045】スキャナ部(スキャナ制御回路206)で
は、スキャナサーボモータ駆動制御および画像処理、画
像読み取りに関する情報をメインCPU(b)201に
シリアル送信処理し、またADF(ADF制御板22
4)とメインCPU(b)201のインターフエース処
理が行われる。
【0046】アプリケーション(アプリケーションシス
テム210)は、外部機器(ファクス、プリンター、
等)とメインCPU(b)201のインターフエースで
あり、予め設定されている情報内容をやりとりする。エ
ディター205は、編集機能を入力するユニットであ
り、操作者の入力した画像編集データ(マスキング、ト
リミング、イメージシフト,等)をメインCPU(b)
201にシリアル送信する。カレンダーIC209は、
日付と時間を記憶しており、メインCPU(b)201
にて随時呼び出せるため、操作部表示器への現在時刻の
表示や機械のオン時間、オフ時間を設定することによ
り、機械の電源のオン・オフをタイマー制御することが
可能となる。
【0047】1.9.2 画像データの処理 次に画像データの処理の流れについて説明する。ゲート
アレイ203はCPU(b)201からのセレクト信号
により下記3方向に画像データ(DATA0〜DATA
7)と同期信号を出力する。
【0048】1)スキャナ制御回路206→画像制御回
路202 この場合、スキャナからの8ビットデータ(ただし4ビ
ット、1ビットにもできる)で連送される画像信号をレ
ーザビームスキャナユニット211よりの同期信号PM
SYNCに同期させ、画像制御回路に出力する。
【0049】2)スキャナ制御回路206→アプリケー
ション210 この場合、スキャナからの8ビットデータ(ただし4ビ
ット、1ビットにできる)で連送されてくる画像信号を
アプリケーション210にパラレル出力を行う。アプリ
ケーション210は入力した画像データを外部に接続さ
れているプリンタ等の出力装置に出力する。
【0050】3)アプリケーション210→画像制御回
路202 この場合、アプリケーション210が外部に接続されて
いる入力装置(ファクス等)からの8ビットデータ(た
だし4ビット、1ビットにできる)で連送される画像信
号をレーザビームスキャナユニット211よりの同期信
号PMSYNCに同期させ、画像制御回路に出力する。
この場合、外部からの画像信号が1ビット、4ビットの
場合には、8ビットデータに変換する処理を行う必要が
ある。
【0051】図6はイメージスキャナ部のブロック図で
ある。CCDイメージセンサ250から出力されるアナ
ログ画像信号は、イメージプリプロセッサ(IPP)2
51内部の信号処理回路252で増幅および光量補正さ
れ、A/D変換器253によってデジタル多値信号に変
換される。この信号はシェーディング補正回路254に
よって補正処理を受け、イメージプロセスユニット(I
PU)255に印加される。
【0052】イメージプロセスユニット(IPU)25
5の概略ブロック図を図7に示す。IPU255に印加
された画像信号はMTF補正回路270で高域強調さ
れ、変倍回路271で電気変倍され、γ変換回路272
に印加される。γ変換回路272は入力特性を機械の特
性に合わせて最適になるようにする。γ変換回路272
から出力された画像信号は、データ深さ切り換え機構の
SW1で所定の量子化レベルに変換される。この切り換
え機構は図8に示す3つのデータタイプに切り換える。
4ビット化回路273では4ビットデータが出力され、
2値化回路274では、入力される8ビットの多値デー
タを予め設定された固定しきい値によって2値データに
変換し、1ビットデータを出力する。ディザ回路275
は1ビットデータで、面積階調を作り出す。SW1は3
つのデータタイプの1つを選択しDATA0〜DATA
7として出力する。
【0053】再び図6に戻り、スキャナ制御回路206
はメインCPU(b)201からの指示に従って蛍光灯
安定器(ランプ制御回路)256、タイミング制御回路
257、IPU255の電気変倍回路、並びにスキャナ
駆動モータ258を制御する。蛍光灯安定器256は、
スキャナ制御回路206からの指示に従って蛍光灯1の
オン、オフおよび光量制御を行う。スキャナ駆動モータ
258の駆動軸にはロータリーエンコーダ259が連結
されており、位置センサ260は副走査駆動機構の基準
位置を検知する。電気変倍回路は、スキャナ制御回路2
06によって設定される主走査側の倍率に従って電気変
倍処理を行う。
【0054】タイミング制御回路257はスキャナ制御
回路206からの指示に従って各信号を出力する。即
ち、読み取りを開始すると、CCDイメージセンサ(C
CD)250に対しては1ライン分のデータをシフトレ
ジスタに転送する転送信号と、シフトレジスタのデータ
を1ビットずつ出力するシフトクロックパルスとを与え
る。像再生系制御ユニットに対しては、画素同期クロッ
クパルスCLK、主走査同期パルスLSYNCおよび主
走査有効期間信号LGATEを出力する。
【0055】この画素同期クロックパルスCLKは、C
CDイメージセンサ250に与えるシフトクロックパル
スとほぼ同一の信号である。また、主走査同期パルスL
SYNCは、画像書き込みユニットのビームセンサが出
力する主走査同期信号PMSYNCとほぼ同一の信号で
あるが、画素同期クロックパルスCLKに同期して出力
される。主走査有効期間信号LGATEは、出力データ
DATA0〜DATA7画有効なデータであるとみなさ
れるタイミングで高レベルHになる。
【0056】なお、この例ではCCDイメージセンサ2
50は、1ラインあたり4800ビットの有効データを
出力する。スキャナ制御回路206はメインCPU
(b)201から読み取り開始指示を受けると、照明用
蛍光灯1を点灯し、スキャナ駆動モータ258を駆動開
始して、タイミング制御回路257を制御し、CCDイ
メージセンサ250の読み取りを開始する。また、副走
査有効期間信号FGATEを高レベルHにセットする。
この信号FGATEは、高レベルHにセットされてから
副走査方向に最大読み取り長さ(この例では、Aサイズ
長手方向の寸法)を走査するに要する時間を経過すると
低レベルLとなる。
【0057】図9は本装置のメモリシステムのブロック
図である。CCD250からの画像信号は、シェーディ
ング補正と黒レベル補正と光量補正の機能を持つイメー
ジプリプロセッサ(IPP)251を通して8ビットデ
ータで出力される。このデータはマルチプレクサ(1)
(MUX1)280で選択されて、空間周波数高域強調
(MTF補正)機能、速度変換機能(変倍)、γ変換機
能、データ深さ変換機能(8ビット/4ビット/1ビッ
ト変換)を持つイメージプロセスユニット(IPU)2
55で処理されて、MUX(3)282を通してプリン
タPRに出力される。281はMUX(2)、283は
メモリ装置(MEM)である。
【0058】画像データ用のフレームメモリを持ったシ
ステムでは、図10のようにIPU255からのイメー
ジデータを一旦メモリ装置(MEM)283に格納し、
必要なときにメモリ装置(MEM)283から取り出し
てプリンタ(PR)に出力する構成にしていた。また、
IPU255からのイメージデータをプリンタ(PR)
に出力しながら、同時にメモリ装置(MEM)283に
格納して2枚目以降のコピーをメモリ装置(MEM)2
83からのイメージデータで行う方法も一般的であっ
た。
【0059】本装置は、IPU255からの処理された
データと生のデータのどちらもメモリ装置283に取り
込めるように、図11に示すデータフローが可能な構成
になっている。つまり、図9の3つのマルチプレクサ
(MUX1,MUX2,MUX3)280,281,2
82の切り換えでデータフローを変えられるように構成
している。例えば、1回のスキャナの走査で複数枚のI
PU255のパラメータを変えたコピーを出力する場合
は、次に示す手順で達成できる。 スキャナ走査時にMUX(1)をAにして、MUX
(2)をBにMUX(3)をAにして1枚目を出力す
る。このとき生データがMUX(2)を通してメモリ装
置(MEM)283に入る。 2枚目以降はMUX(1)をBにして、メモリ装置
(MEM)283からのデータをIPU255に入れて
MUX(3)を通してプリンタ(PR)に出力する。こ
のとき1枚コピーする毎にIPUパラメータを変更でき
る。
【0060】また、1ビットデータのようなコンパクト
なデータを保持する場合は、MUX(2)をAにしてI
PU255の出力をメモリ装置に取り込む。この場合は
プリンタ装置は2値データ(1ビット)モードに切り換
えてコピーする。図9のEXTIN、EXTOUTは外
部からのイメージデータ入力信号と外部への出力信号で
ある。
【0061】図12は、圧縮器(COMP)290と伸
長器(EXP)291をメモリユニット(Memory
Unit)292の前後に入れて、実データ以外に圧
縮されたデータも格納できるようにしたものである。こ
の構成では圧縮器(COMP)290はスキャナの速度
に合わせて、また伸長器(EXP)291はプリンタの
速度に合わせて動作する必要がある。実データを格納す
る場合はマルチプレクサMUX(4)293とMUX
(5)294をそれぞれAにし、圧縮データを使う場合
はそれぞれBにする。295はエラー検知器である。
【0062】図12のメモリユニット292の中は図1
3のような構成になっている。図14の3つのイメージ
データタイプと、圧縮データであるコードデータを扱う
ためにデータ幅変換器300,301をメモリブロック
(Memory Block)302の入出力に持って
いる。ダイレクトメモリコントローラ(DMC1,DM
C2)303,304は、パックされたデータ数とメモ
リデータ幅に応じてメモリブロック302の所定のアド
レスにデータを書き込み、読み取り動作を行う。
【0063】図14は前述したようにイメージデータの
データタイプを示したものである。通常スキャナから、
またはプリンタへのイメージデータの速度は、8ビット
データ、4ビットデータ、1ビットデータに関わらず一
定である。つまり、1ピクセルの周期は、装置において
固定されている。本装置では、8本のデータラインのM
SB側から1ビットデータ、4ビットデータ、8ビット
データとMSB詰めで定義している。このデータをメモ
リブロックのデータ幅(16ビット)にパック、アンパ
ックするブロックが入力データ幅変換器と出力データ幅
変換器である。パックすることによってデータ深さに応
じてメモリを使えるようになり、メモリ装置の有効利用
が可能になる。
【0064】図15は圧縮器(COMP)290と伸長
器(EXP)291の代わりにピクセルプロセスユニッ
ト(PPU)310をメモリユニット292の外に配置
したものである。PPU310の機能はイメージデータ
間のロジカル演算(例えばAND、OR、EXOR、N
OT)を実現するユニットでメモリ出力データと入力デ
ータを演算してプリンタに出力することと、メモリ出力
と入力データ(例えばスキャンデータ)を演算して再び
メモリユニット292に格納することができる。出力先
のプリンタとメモリユニット292の切り換えはMUX
(6)311とMUX(7)312で行う。この機能は
一般的には画像合成に使われ、例えばメモリユニット2
92にオーバーレイデータを置いておいてスキャナデー
タにオーバーレイをかぶせることなどに使用される。
【0065】図16は外部記憶装置を使用してイメージ
データを保存する構成を示したものである。イメージデ
ータをフロッピーディスクに保存するときは、図9のE
XTOUTからインターフェイス(I/F)320を通
してファイルコントローラ(File Control
ler)321が制御するフロッピーディスクコントロ
ーラ(FDC)322に出力し、フロッピーディスクド
ライブ(FDD)323上のフロッピーディスクに記憶
する。ファイルコントローラ321の制御下には、ハー
ドディスクコントローラ(HDC)324と、ハードデ
ィスクドライブ(HDD)325があり、ハードディス
クの記憶媒体上にもリード、ライトできる構成にしてい
る。ハードディスクドライブ(HDD)325は通常よ
く使うフォーマットデータやオーバーレイデータを記憶
しておき必要に応じて使用できるようにしている。
【0066】図17は圧縮と伸長の処理速度が間に合わ
なかったときに100%リカバリーできるようにした構
成である。メモリユニット292にはスキャナ走査と同
時に圧縮されたデータとイメージデータがメモリユニッ
ト292に入る。入ってきたデータはそれぞれ別のメモ
リエリアに格納されるが、圧縮データはそのまま伸長器
(EXP)291へ入り伸長される。1ページのデータ
が全てメモリユニット292に入るまでに圧縮器(CO
MP)290と伸長器(EXP)291の処理時間が間
に合って正常終了した場合は圧縮データのメモリエリア
だけが残り、生データのエリアは取り消される。もし、
エラー検出回路(Error Detect)295が
圧縮器(COMP)290または伸長器(EXP)29
1からのエラー信号を検出した場合は、直ちに圧縮デー
タエリアが取り消され生データが採用される。
【0067】メモリ管理ユニット(MMU)330は、
メモリユニット292に対して2つの入力データと1つ
の出力データが同時に入出力できるようにメモリを制御
するユニットである。このリアルタイムで圧縮と伸長の
検定をすることで、高速性と確実性とメモリエリアの有
効利用が可能となった。本実施例でのこの構成はメモリ
管理ユニット(MMU)330によってメモリエリアの
ダイナミックなアロケーションができるようにしたが、
生データ用と圧縮データ用の2つのメモリユニットを持
たせてもよい。
【0068】図17の構成は、電子ソーティングのよう
に複数のページを格納し、リアルタイムでプリンタに出
力するような、格納ページ数とプリント速度を両立させ
なければならないような用途に最適である。
【0069】1.9.3 アプリケーションユニット 図18(a),(b)にアプリケーションユニットのブ
ロック図を示し説明する。この例はAPL1(ファイル
ユニット),APL2(FAXユニット),APL3
(オン,オフプリンタユニット),APL4(LA
N),APL5(画像方向認識ユニット)、表示(T/
S,LCD)を含んだシステムを示す。まずベース部の
説明を行う。エンジンI/F340はイメージデータは
シリアルで送られてくるのでここでパラレルに変換す
る。また、ページメモリ341のパラレルデータはエン
ジンI/F340でシリアルに変換してEXTINに送
り出す。制御信号はシリアルであり、エンジンI/F3
40を介してSCI(シリアルコミニュケーションイン
ターフェイス)342を介してシステムバスに接続す
る。ページメモリ341はこの例ではA3で1ページ分
のサイズを持ちここでBITイメージに変換すると共に
EXTIN、EXTOUTのデータ速度とCPUの処理
速度の調停も行う。変倍回路343はページメモリ34
1上のデータをこの回路にて拡大あるいは縮小の高速処
理を行うためにDMAC344を用いてCPU352を
介さないで高速に処理を行うようになっている。回転制
御は例えばFAX送信で送りの原稿がA4縦で受けがA
4横の場合、送り側は自動的に71%縮小して送信して
しまい受信側は見づらいものになる。これを防止するた
めに前記サイズのときは送信原稿を90度回転させA4
横に変換し等倍送信するようにする。
【0070】もう1つの目的は受信出力するとき受信サ
イズがA4横でカセットのサイズがA4縦のときは回転
制御部にて90度出力イメージを回転させてA4縦に直
して出力する。これによりカセットに縦、横の区別が要
らなくなる。
【0071】CEP345はイメージデータの圧縮、伸
長、スルーの機能を持った回路である。バスアービタ3
46はAGDC385からのデータをイメージバスに送
ることやシステムバスに送る処理を行う。タイマ348
は所定のクロックを発生する機能を有する。RTC34
9は時計であり現在の時刻を発生する。コンソールは制
御用の端末であり、この端末によりシステム内部のデー
タの読み出し書換等に加え内部のOSの1機能であるデ
ィバッグツールを用いてソフトの開発もできるようにな
っている。ROM350にはOS等基本機能が入ってい
る。RAM351は主にワーキング用に使用する。この
ユニットは本システムの基本制御を行うものである。
【0072】1.9.3.1 APL1について SCSI360はHDD(ハードディスク)325、O
DD(光ディスク)361、FDD(フロッピディス
ク)323用のI/Fである。ROM362はSCSI
360を介してHDD325、ODD361、FDD3
23を制御しファイリングシステムとしてのソフトが入
っている。
【0073】1.9.3.2 APL2について FAX制御用のユニットであり次の部分からなる。G4
FAXコントローラ370はG4用のプロトコルを制御
するユニットであり、この部分でG4のクラス1、クラ
ス2、クラス3をサポートするユニットである。言うま
でもなくISDNもサポートしNET64においては2
B+1D(64KB×2+16KB)の回線となるので
G4/G4、G4/G3、G3/G3、G4のみ、G3
のみのいずれかが選択できるユニットである。G3FA
Xコントローラ371はG3用のプロトコルを制御する
ユニットであり、この部分でアナログ回線によるG3F
AXのプロトコル、デジタル信号をアナログ信号に変換
するモデムも有する。NCU(ネットワークコントロー
ルユニット)372は交換機を使用して相手と接続する
とき、または相手からの着信を受けるダイアルする機能
等を有する。SAF(ストア アンド フォワード)3
73はFAXの送信、受信を行うときの画像データ(イ
メージデータ、コードデータ等を含む)を蓄積するもの
である。
【0074】このユニットは半導体メモリまたはHDD
325、ODD361等が使用される。ROM374に
はAPL2をコントロールするためのプログラムが入っ
ている。又RAM375はそれらのワーク用であると同
時にバッテリにて不揮発にしてあり、この中に相手の電
話番号、相手先名、FAX機能を制御するデータ等が入
っており、表示ユニットのT/S、LCDを用いて容易
に設定できるようになっている。
【0075】1.9.3.3 APL3について オンラインプリンタ、オフラインプリンタの制御ユニッ
トである。FDC(フロッピーディスクコントローラ)
380はフロッピーディスク381の制御を行う。最近
のフロッピはSCSIをサポートしているものであり、
ここではSCSI、ST506インターフェイスをサポ
ートする。SCI(シリアルコミニュケーションインタ
ーフェイス)382はHOSTコンピュータとの接続に
使用する。セントロI/F383もSCI382と同様
である。エミュレーションカード384は次の働きを行
う。HOSTからプリンタを見たとき現状はNEC製、
EPSON製等多くのメーカから発売されており、それ
ぞれは多少仕様が変わっている。これらのプリンタの機
能をHOSTから見て同じになるようにしなければHO
STで使用していたソフトが走らなくなることが起こ
る。このような不具合をなくすためにエミュレーション
カード384をつけ、この内部に入っているソフトで見
かけ上HOSTから見たとき各メーカのプリンタとして
動作するようにしたものである。
【0076】AGDC(アドバンスト グラフィス デ
ィスプレイ コントローラ)385はHOSTより送ら
れてきたコードデータをCGROM386、CGカード
387内のFONTイメージを高速にページメモリ34
1に展開するものである。ROM388はこれらを制御
するソフトが入っている。CGROM(キャラクタゼネ
レータ ROM)389はコードデータに対応したFO
NTデータが入っているものである。FONTの形式は
アウトラインFONT等のデータが入っている。CGカ
ード387は外付けのCGFONTであり、内容はCG
ROM386と同様である。395はRAMである。
【0077】1.9.3.4 APL4について LANを制御するユニットである。ここでLANコント
ローラ390において、現在稼働中のLANであるイン
サーネット、オムニ、スターラン等を制御する。当然A
PL2(FAX)、APL4(LAN)は他のAPLが
動作中でもバックグランドで働くようになっている。3
91はCPUである。
【0078】1.9.3.5 APL5について スキャナで読み込んだ画像の画像方向を識別するユニッ
トである。400はページメモリ、401はエリアメモ
リ、402はデータベース、403はCPU、404は
ROM、405はRAMである。
【0079】1.9.3.6 表示について このユニットでLCD410およびタッチスイッチ(T
/S)を制御する。LCD410はグラフィック、キャ
ラクタが表示でき、この中のCG412にANK、漢字
の第2水準のコードが内蔵されている。TSC413は
タッチスイッチコントローラであり、ここでT/Sの制
御を行う。T/SはX、Yの格子で分けられており、オ
ペレータが使用するときのスイッチのサイズはTSC4
13により1つのキーにたいする格子の数を決めること
で自由に設定できる。またLCD410とT/Sは2層
構造になっており、キーのサイズとLCD410のキー
の枠が対応できるようになっている。また、414はC
PU、415はSCI、416はROM、417はRA
M、418はLCDC、419はDPRAMである。
【0080】表示の一例を図19に示す。固定キーとし
て、コピー枚数等を設定する10キー430、コピース
タートするためのスタートキー431、ユーザー設定可
能なファンクションキー432,433,434があ
る。このファンクションキーには、ユーザーが勝手にモ
ードを設定できる。例えば、キー432にソートモー
ド、キー433にステープルモード、キー434に両面
モード等が割り振られる。表示はコピー枚数表示435
とセット枚数表示436が固定表示であり、その他の表
示は、LCD410に表示される。また、LCD410
はタッチスイッチになっており、LCD410に表示さ
れたオブジェクトを押下することでモードを選択するこ
とが可能となる。
【0081】次にここのAPLの動作について説明す
る。1.9.4 ファックス動作 まず、FAXの動作について説明する。本FAXはM
F、G2、G3、G4の機能を有し送信密度は3.8
5、7.7、15.4本/mmさらにG4用として20
0,240,300,400dpiをサポートし、変倍
機能を使用してお互いに密度変換を行うことができる。
また、SAFメモリを使用してメモリ送受信、中継、親
展受信、ポーリング、等を実現できさらに、送信原稿の
メモリ蓄積中にメモリ送信、メモリ受信、受信出力等を
同時に行うことができるまず、送信動作について説明す
る。原稿をセットし、スタートキー431を押すこと
で、APL2のRAM375に入っている相手先へ、ダ
イアルを行い相手を呼び出す。相手がFAXであること
が分かると原稿の読み取り動作が始まる。もし原稿がな
い状態でスタートキー431を押すと、原稿の再セット
を促す表示を行う。原稿読みとり開始動作により、スキ
ャナが動作し、原稿を読み取り、図20の個々の回路を
介して、EXTOUTの端子にデータが出力される。こ
のときMUX(1)、MUX(3)を選択することで、
IPU255を使用するかしないかを選択でき、さらに
IPU255の内部の機能はプログラムで自由に選択で
きる。この信号は図18のエンジンI/F340に入
り、ページメモリ341のビットサイズに合わせてペー
ジメモリ341に記憶していく(EXTOUTは1画素
8ビットの多値で送られてくる。これに対しページメモ
リ341は16ビット対応になっており、ビットの構成
が異なるので、ここで合わせる)。
【0082】スキャナからのデータがページメモリ34
1に入ると、このデータを圧縮しながらAPL2のSA
Fメモリへ蓄積していく。このようにスキャナからのデ
ータをSAF373に蓄積しながら送信することで、次
の特徴が得られる。スキャナからの読み取りは、A4サ
イズ1枚を約2秒で読むことができる。これに対し、G
3で送信する時間はA4サイズを約9秒かかって送信す
る。このように送信の時間は読み取りの約4.5倍かか
っていることになる。本実施例のように複写機、FA
X、プリンタ等と複合して使用できる装置においては、
例えばFAX送信中に次の人がコピーを取りたいとき
は、FAX送信の仕事を早く終わりたい。しかし、FA
X送信は相手機の性能により早く送れたり遅くなること
がある。本実施例のように、読み取りデータをSAF3
73へ蓄積しながら送信することで、見かけ上の送信速
度を上げることができる。また、送信原稿がSAFメモ
リに蓄積されているので、送信途中でエラーを起こした
とき、回線が切れたとき等、再送、再発呼して正しく画
像を送ることができる。このように、SAF373へ蓄
積されたデータはシステムバスにより、G3ファック
ス、またはG4ファックスユニットからアクセス可能と
なる。
【0083】図21は図20に示すIPU255の概略
ブロック図であり、図7に示す回路の他、多値化回路4
40、マーカ編集回路441、アウトライン回路44
2、誤差拡構回路443などを備えている。
【0084】次に画情報の受信について説明する。図2
2(a),(b)において、受信画像データはモデム4
50にてデジタル信号に変換される。これをDCR45
1を介して生データを直し、さらに圧縮してSAFメモ
リ452に蓄積する。このときDCR451にて生デー
タに戻してから再度圧縮する理由は、通常受信データに
は回線上のエラーが含まれており、このままSAF45
2に蓄積すると、ハードのエラーか、データのエラーか
の区別が付かなくなるからである。再圧縮するときは、
メモリ効率の良い方式を採用する。SAFメモリ452
に蓄積されたデータはページ毎にプリント出力する(モ
ードの設定により1ファイル分蓄積してから出力するこ
ともできる)。
【0085】SAFメモリ452から出力するには、図
18のページメモリ341を他のAPLが使用しておら
ずさらに複写機もあいていることが必要となる。これら
の条件が揃うとSAFメモリ452のデータをCEP3
45を介して生データに戻しながらページメモリへ展開
していく。展開が終了してから最適な紙サイズを選択す
る。このときページメモリ341のデータはA4縦で最
適な用紙がA4横のときは、回転制御によりページメモ
リ341のデータを、90度回転させ選択された用紙に
出力させる。この機能により、今まではA4横の用紙に
A4縦の画像を出し、余白が出ていたことが防止できる
ようになった。この機能は受信出力のみでなく、送信モ
ードにおいても相手機に会わせて読み取った画情報を9
0度回転できるので、例えば送信原稿がA4横で受信側
がA4縦のとき今までは71%縮小で送っていたが、9
0度回転を取り入れることで等倍で送れるようになり受
信側では見やすくなる。
【0086】ここで、SAFメモリ452の代わりにH
DD325を使用するときはSAFメモリ452をバッ
ファにして、APL1のSCSIインターフェイスを介
してHDD325をドライブすることで可能となる。以
上でFAXの基本動作を説明した。
【0087】1.9.5 画像処理ユニット1.9.5.1 シフト、変倍、回転、逆スキャン、ミ
ラーリング 図18のベース部の画像処理の機能をブロックで記述す
れば図23になる。図23に示すように、画像処理ユニ
ット208は、ビットマップページメモリ207がアク
セスできるようになっている。元の原稿画像を残すため
に、ビットマップページメモリ207は複写可能な最大
原稿サイズの2枚分のメモリを持つことが望ましい。つ
まり、図23のビットマップページメモリ207のAに
原稿の元の画像データ、Bに画像処理ユニット208で
画像加工された画像データがセットされる。画像処理ユ
ニット208への入力は画像データ(ビデオ)バス50
0と画像処理コマンド501である。
【0088】画像データバス500は8ビットのデータ
バスであり、1画素毎に8ビット、すなわち256の濃
度諧調をもつ。また、画像処理コマンドは、この図には
記載されていないシステムを制御するシステムコントロ
ーラ〔図4のCPU(b)201〕から、システムバス
で入力される。データは、画像処理の機能毎にコードが
決められ、例えば、画像シフトの場合は、シフトコー
ド、シフト方向、シフト寸法がシステムコントローラか
ら送信されてくる。また、変倍機能は、変倍コマンド、
X軸変倍率、Y軸変倍率が順次送信される。当然通常の
変倍の場合は、X軸変倍率コードとY軸変倍率コードは
同じ値となる。その他、回転コマンドには回転角度コー
ドを付加する。
【0089】スキャナで逆スキャンを行った場合は、画
像のミラーリングが必要となる。この場合は、ミラーリ
ングコマンドまたは逆スキャンコマンドとミラーリング
時の基準軸情報が送信されてくる。
【0090】ビットマップメモリ207の解説図を図2
4に示す。読み込まれた画像データは、1画素につきア
ドレスとして1バイトが割り当てられる。1バイトのデ
ータは前述の画像濃度データである。バイトサイズは、
最大原稿サイズがA3である場合、主走査方向297m
m、副走査方向420mmで、400dpiの解像度を
持つ場合に、 主走査方向には、(297÷25.4)×400=46
78バイト 副走査方向には、(420÷25.4)×400=66
15バイト よってA3原稿一枚分のビットマップ画像をメモリする
には、 4678×6615=約30Mバイト 必要となる。
【0091】ここで、理解し易いように、各ビットマッ
プの主走査方向、副走査方向、濃度諧調に対して、配列
を定義し、主走査方向をX、副走査方向をY、濃度諧調
をZとし、各ビットをDIM(X,Y,Z)とする。図
24で示すA点は(0、0、0)であり、B点は(46
78、0、0)、C点は(6615、4678、0)と
なる。
【0092】次に、システムコントローラからのコマン
ドに対する画像処理ユニット208における処理につい
て解説する。
【0093】1.9.5.2 シフト まず、シフトコマンドを受信したときは、シフトすべき
方向とシフトすべきmm寸法が同時に送信される。シフ
トすべきmm寸法から、シフトすべきドット数を計算す
る。シフト方向データから、主走査X方向の順方向(配
列のXの値の大きくなる方向)か逆方向か、副走査Y方
向の順方向か、逆方向かを判断する。以上の判断が終了
すると、画像処理動作が開始される。例えば、主走査X
方向の順方向に25.4mmのシフトコマンドが受信さ
れた場合、シフトドット数は400ドットとなる。そし
て、画像のビットマップデータが画像処理ユニット内に
あるDMA制御によって、ビットマップページメモリA
からBに転送される。転送される際には以下の処理が行
われる。 A(X,Y,Z)=B(X+400,Y,Z) Xは0から4678−400まで処理が行われ、Yは0
から6615まで処理される。Zはバイト単位のDMA
の場合は同時に0からビット7まで転送されるので考慮
しなくても良い。
【0094】システムコントローラからのシフト量は以
下のように判断する。図28で画像開始位置がX1の場
合で、パンチまたはステープル位置のX座標が20mm
の場合、またパンチ穴直径が6mmの場合、 X1>(20+6/2)mm であればパンチ穴と画像がオーバーラップしないのでシ
フトする必要はない。 X1≦(20+6/2)mm の場合はパンチ穴と画像がオーバーラップする。この場
合画像のシフト量SFxは、 SFx=(20+6/2)−X1 となる。この値がシフト方向X軸順方向シフトコマンド
の次に送信されてくる。ステープルについても同様であ
る。
【0095】一方、SFxシフトして画像がこぼれる場
合、つまり、図28のX2の値がシフトしたSFxより
も小さい場合である。このときは、シフト画像を転写紙
上に展開すると画像切れが生じる。画像切れを生じさせ
ないためには、原稿画像を縮小しなければならない。
【0096】1.9.5.3 変倍 変倍処理を受信した場合は、例えば50%縮小の場合
は、X、Y共偶数バイトを間引いてAからBに転送す
る。99%の場合は、AのX、Yの0から98をBに転
送し、次にAのX、Yの100から198をBに転送す
る。このようにすることで100画素の内、1画素が間
引かれ、結果としては99%縮小となる。同様に98%
時は、50画素の内1画素を間引けばよい。
【0097】拡大を行うときは、ビットをそのまま拡大
すると、画素が荒くなってモザイク状になるため、これ
をなめらか(スムーシング)にするには、補間あるい
は、空間ローパス・フィルタ(2次元フーリエ変換後高
域を減衰させて逆フーリエ変換する)などの処理を行う
のが一般的である。前述の、パンチ位置に画像が生じし
かも、シフトしたときに画像切れが生じ縮小しなければ
ならない場合の、倍率は以下のように決定する。原稿の
X軸方向の原稿長さをLxとすると、 M(倍率)=(Lx−(20+6/2)/Lx となる。画像を保証するには、X軸方向の縮小のみ行わ
れれば良いが、通常画像の縦、横比を一定にするために
X軸、Y軸とも変倍するのが普通である。
【0098】1.9.5.4 回転 回転角度90度単位で送信されてくる。時計方向90度
回転の場合は、A点の画素データがB点の画素になり、
B点の画素データが(4678,4678)点の画素デ
ータとなるように画像の画素データをメモリAからBに
転送すれば良い。ところがこの状態では、主走査、副走
査方向に画素数が異なるため、90度回転の場合は長手
方向の画素(副走査方向)がメモリからあふれてしま
う。しかし、転写紙からもあふれてしまうため、縮小処
理等を行わない場合は、この状態のままでよいが、縮小
する場合は、副走査方向×副走査方向分のメモリがBの
ページメモリに必要になってくる。
【0099】回転角度が180度の場合は、Aの画素が
Cの画素に対応する。よって、変換は、 A(X,Y,Z)=B(6615−X,4678−Y,
Z) となる。
【0100】1.9.5.5 逆スキャンおよびミラー
リング ミラーリングでは、通常コピーに対して画像を鏡面に写
した画像を得ることができる。これは、画像加工の1つ
のアプリケーションとしてもデザイン部門等で役立つ
が、次のような応用も可能である。
【0101】通常スキャナは、原稿基準位置から原稿デ
ータを読み込んでメモリに展開するが、原稿サイズが判
れば原稿を原稿基準の反対の端辺から読み込みメモリに
展開する。前述の通常スキャンでのメモリへの展開され
た画情報を図25に示す(a,b)。原稿の左から右へ
の斜線および矢印は、主走査の方向を示している。図2
6には、原稿を逆スキャンし、メモリに展開したときの
図を示す((a),(b))。共に最初にスキャンされ
た画素が、図24に示すページメモリ207の(0,
0,0)に展開される。図26のM線をミラーと仮定し
メモリ上でミラーリングを行うと図26の(c)にな
る。これは、ミラーリングコマンドまたは逆スキャンコ
マンド受信と同時に受信されるミラー軸情報によって、
例えばY軸情報であれば、下記計算式によって図24の
メモリの転送を行う。
【0102】 A(X,Y,Z)=B(4678−X,Y,Z) X軸でのミラーリングの場合は、 A(X,Y,Z)=B(X,6615−Y,Z) となる。
【0103】元々天地が逆に置かれた原稿を逆スキャン
しミラーリングしたときの様子を図27の(a)から
(c)に示す。
【0104】本記述では、メモリに一旦取り込んで、ミ
ラーリングしているが、リアルタイムに読み込みと同時
に、M線をミラー軸として出力することも可能である。
ページメモリを持たないコストの低い装置においても簡
単な処理で、画像の180度回転が可能となる。
【0105】1.10 人体検知センサ 図5の全体ブロックに示すように、メイン制御板220
には、人体検知センサ225が接続されている。これ
は、複写機のオペレータが複写機の前に存在するか否か
を検出するものである。設置場所は、複写機の操作部、
または表示部、原稿台、前側面近傍である。このセンサ
225は、赤外線発光ダイオードとフォトトランジスタ
で組み合わされた、反射型センサである。このセンサ2
25によって、例えば、複写機の予熱(機械を使用しな
いとき定着温度を下げて節電する)制御のオン・オフ
や、ガイダンス説明のコントロール、音声ガイダンスの
オン・オフ、機械動作制御の判断等に使われる。
【0106】オペレータが存在するか否かの判断は、次
のように行う。反射型の人体検出センサ225は、反射
物体がセンサから距離で1m前後以内でオンするように
なっている。センサ225の出力を直接、オペレータの
存在信号にすると、複写機の前を人間が通過した場合
も、瞬間的にオペレータが存在と検出してしまうため、
センサ出力が、ある一定時間連続してオンならば、オペ
レータが存在すると判断する。このある一定時間は、一
般に500msecから800msecである。また、
この時間はCPUによるタイマーでソフト的に作られて
も良いし、センサ225のハードで信号遅延を行っても
よい。
【0107】2.画像方向判断 画像方向判断の方法としては、 ・端部空白域を検出して画像方向を認識する ・レイアウト判断によって画像方向を認識する ・文字方向判断、文字認識手段によって画像方向を認識
する ・パンチ穴、ステープル穴検出によって画像方向を認識
する ・端部空白域検出によって画像方向を認識する といった方法があり、これらの画像方向判断は、図18
に示すAPL5とベース部の各種機能ハードウェアを組
み合わせて機能する。このうちレイアウト判断および文
字方向判断によって画像方向を認識する方法について詳
しく説明する。
【0108】3.レイアウト判断による画像方向認識 例えば、文字を切り出して天地を判断する装置では、切
り出した文字に基づいて判断するため判断に時間がかか
り、リアルタイムな制御はかなりコストがかかる。よっ
て大きなシフトを持つ画像処理装置でなければ実用化は
困難である。そこで、簡易的に天地方向を認識する方法
として、文字の切り出しを行わず、ページ文字列のレイ
アウトを判断する方法がある。この方法は文字は横書き
で、左側から記述されているものと固定し、文末位置の
判断により、天地判断を行おうとするものである。
【0109】3.1.1 画像全体のレイアウト判断に
よる画像方向認識 この方法は文字の認識を行わず、ページ文字列のレイア
ウトを判断するもので、文頭の空白エリアと文末位置の
空白エリア判断により天地判断を行う。この場合、文字
の切り出しまでは行わないで行の切り出しまでを行う。
行の切り出しは、例えばスキャナでいう主走査方向の白
黒パターンで判断でき、後述するフィルタ処理後の一ラ
イン分がすべて白パターンであるならば、行送り部と判
断できる。
【0110】原稿の種類でも縦書き原稿か、横書き原稿
か、また、原稿の縦置きか、横置きかによってもレイア
ウト判断が可能なように、画像を回転制御、つまりメモ
リ上で画素単位での主走査と副走査の入れ替えが必要で
ある。このような画像回転を行うことにより、縦書き、
横書き、縦置き、横置きの原稿に対しても良好な判断が
可能である(以下の実施例ではフィルタの回転)。ま
た、行の長さを判断するには、切り出された一行の、連
続した白パターンの開始するところを認識すれば良い。
図29に示すように、行の切り出し結果から得られた場
合、行末位置がすべて右側にあると判断でき、画像は天
地逆になっていると判断できる。上記例は、原稿の用紙
方向が縦のみを説明したが、用紙方向が横の場合も前述
のように画像回転し同様に判断できる。
【0111】次に、実際の判断方法について詳細を述べ
る。まず、行の切り出し方法を説明する。通常、原稿は
文字間よりも行間の方が大きく取られている。画像処理
の段階の画像フィルタにより近接する画像は、大きなド
ットの塊として処理する。よく似た処理に画像のモザイ
ク加工がある。モザイク加工は、例えば大きなドットの
塊を画素200ドット×200ドットで構成し(200
×200のフィルタ)、この中に含まれる各画素の平均
濃度を求め、大きな塊の20×20の濃度にするもので
ある。つまり、周辺画素の濃度を平均化する処理であ
る。
【0112】行の切り出しは上記モザイク処理の応用で
ある。例えば50ドット×50ドットのフィルタを用意
し、ある一点の画素を中心にし、周囲50ドット×50
ドットの画素内に画像が存在すればその画素の濃度を黒
とする。反対に周囲の画素に画像がなければ白とする。
つまり、原稿画像の画像にフィルタをかけ2値表現を行
うものである。通常、スキャナで読み込んだ値は数段の
諧調をもって読み込まれる。諧調数を256とすると、
1つの画素が8ビット(1バイト)で表され、0が反射
率の一番高い白で、255(OFFH)は反射光がセン
サに帰ってこない黒とすると、50×50のフィルタを
かけ2値表現されたときのデータは0またはOFFHを
示すものとなる。上記画像処理によって得られたもの
を、1ページのビットマップメモリ上に展開したもの
を、可視的に表現したものが図30である。
【0113】フィルタの画素数を少なくすれば、周辺の
画像の影響を受けなくなり、図30のような行の切り出
しではなく、図31のように文字の切り出しとなる。一
方フィルタの画素数を大きく取れば、行間も認識できな
くなり図32のように行に文字のない部分のみが白と判
断される。さらにフィルタの画素数を大きく取り、改行
幅以上のドットとなると、図33のように全面文字原稿
の場合、全面黒となる。つまり、うまく行の切り出しを
行うには、行間よりも小さくて文字間よりも大きいフィ
ルタが必要となる。また、概略レイアウトを知るには行
間よりも大きくて、改行幅よりも小さいフィルタが必要
となる。
【0114】さらに、行の切り出しを確実のものとする
には、前述では正方形のフィルタとしたが、横書き文字
のみを対応とする場合、横長の長方形のフィルタを用い
ると精度よく切り出しを行うことができる。例えば60
ドット×30ドット(横×縦)(図34)のフィルタを
用いると、15ドット/mmの分解能であれば、2mm
の行間までを認識できる。このとき文字間は4mmほど
あっても隣の文字とはつながっていて一行と判断でき
る。
【0115】また、60ドット×30ドットのように長
方形のフィルタを用いても、行の切り出しがうまく行え
ない場合(日本の国語の教科書のような縦書き原稿の場
合等)は、フィルタを縦、横逆にし、30ドット×60
ドットのフィルタで、元の画像に画像処理を施す。この
ようにすることで、縦書き原稿も縦行の切り出しが可能
となる。
【0116】次に、原稿画像方向を認識する方法を示
す。前述のように、フィルタの縦、横のドット数を変え
ることで、縦書き原稿か、横書き原稿かを判断できた。
しかしながら、読み取った原稿が天地を正しく置かれて
いるかの判断はできない。天地が正しく置かれているか
否かの判断は、以下のようにして行う。
【0117】図34に示すように、横長のフィルタを用
いた場合は、X軸(主走査方向)のアドレスにおける各
Y軸のビットの画素がOFFHかを確認する。このとき
Y軸の全てのビットに対してチェックするのではなく、
例えばフィルタが60×30であれば、15ドット毎に
チェックすればよい。X軸も全ての画素をチェックする
必要もない。X軸の画像の始まるXmin地点から任意
の画素をチェックする。横書きの場合、1段落の場合1
文字スペースを設けるため、60×30のフィルタであ
れば、横ドット数の約4倍(240ドット)分の画素を
30ドット毎に画素が0かOFFHかをチェックし、行
の終わりは画像のX軸の最大値、Xmaxの画素から、
原稿基準方向に同様に240ドット分をチェックすれば
よい。上記X軸のXminとXmaxの、Y軸のドット
情報から、行の終端がXmin側かXmax側にあるか
が判断できる。
【0118】図35に示すフローチャートにおいて、X
min側でチェックした画素の黒レベル(OFFH)の
画素数とXmax側でチェックした黒レベルの画素数の
比較を行う(ステップS381)。Xmin側で検出で
きた黒の画素数の方が、Xmax側のそれよりも大きい
場合、Xmin側が、書き出し位置であると判断できる
(ステップS382)。逆に、Xmax側の黒の画素数
が多い場合は、Xmax側が書き出し位置と判断でき
(ステップS383)、原稿の天地が逆になっているこ
とが判別可能となる。以上のように、画像処理を行うこ
とで、原稿の縦書き、横書きと原稿の天地の正逆が判断
できる。
【0119】一方、縦長の原稿に対しては、通常横書き
で文章が記述されている場合が多い。縦長原稿が、縦方
向に原稿台にセットされたと原稿サイズ検出手段によっ
て検出された場合は、フィルタを横長の60×30を優
先選択することで、判別時間を短縮できる。逆に横方向
にセットされたとするとフィルタを90度回転させ、3
0×60にする。ところで、図35に示す処理により、
Xmax側の黒画素数とXmin側の黒画素数が等しい
場合、すなわち、原稿で言えば原稿全面に文字がぎっし
り書き込まれている場合は、書き出し位置が判別不可能
になる。このような場合は、次のような手法によって検
出が可能となる。
【0120】図33のように、X軸、Y軸の基準点に一
番近い黒画素のアドレスと、X軸、Y軸の基準点と対角
の点(A点)に対して、一番近い黒画素のアドレスを検
出し、各コーナーからの距離を計算する。通常、書き出
し位置の方がコーナーからの距離が大きいので、図のL
1とL2を比較し、L1≧L2なら、天地正方向、L2
>L1ならば天地逆方向と簡易的に判断できる(図35
のステップS384)。
【0121】これは、行の切り出しによる結果、つまり
文字列占有面積によって判断するものであるが、図31
のようにフィルタをさらに細かくした結果の文字占有面
積(文字配置区画占有面積)でも同じ処理が可能とな
る。通常文字間よりも行間の方が広いので、隣合う四方
の文字配置区画との距離で縦書きか横書きかが判断可能
となる。隣り合わせた文字配置区画との距離は、各文字
配列区画の重心を画像処理によって求め、重心間距離計
測(一般に重心は図心とも言う)を各文字配列区画に施
せば良い。
【0122】図36にX軸方向の文字配列区画の重心間
距離の平均値Xaveと、Y軸方向の文字配列区画の重
心間距離の平均値Yaveを比較し、この値から縦書
き、横書きを判断する動作手順を示す。ステップS39
1で、Xave<Yaveならば横書き、そうでなけれ
ば縦書きと判断できる。このような処理と原稿サイズと
から、天地方向、書き方(縦書き、横書き)、原稿方向
(縦長、横長)の判断が可能となり、原稿画像の16種
の認識が可能となる。
【0123】3.1.2 レイアウト判断時の画像空白
域検出方法 上記例は、画像の天地、方向を判断するものであった
が、ステープル、パンチを考えた場合、転写紙のステー
プル部またはパンチ部に画像があるか否かの判断も重要
になってくる。ステープルする場所は、ステープル1箇
所止めの場合は、転写紙の4角のうち1箇所、あるい
は、2箇所以上のステープルの場合は、転写紙の4辺の
うち一辺となる。複数原稿の各白部区域のアンドを取る
ことによって、1ジョブの原稿に共通な、空白域を得る
ことができる。
【0124】1箇所止めの場合は、空白域のパターンと
して、図37のように三角形のパターンを用意し、この
三角形パターンの二辺の長さ、X1とY1を、各原稿の
空白域によって決定し、XminとYminの長さを算
出し、ステープル範囲内にXminとYminを結ぶ直
線が架かるか否かの判断を行う。
【0125】また、2辺止めまたはパンチの場合は、空
白域のパターンとして図38のような、長方形のパター
ン原稿画像の空白域と比較する。長方形の縦方向の長さ
(Y軸長さY)は、原稿の縦方向の長さと同じであり、
各原稿の空白域をX1の値で示すことになる。Xmin
を求めることによって、1ジョブの各原稿に共通な空白
域を検出することが可能となる。
【0126】3.2.1 レイアウト判断に基づく画像
方向認識〔画像情報方向データ(原稿セット方向)と画
像情報出力サイズデータ(原稿サイズ)との組み合わ
せ〕3.2.2 レイアウト判断に基づく出力画像情報のペ
ージ領域内コーナー余白データから画像方向認識 レイアウト判断に基づき(原稿セット方向と原稿サイズ
より)、またはレイアウト判断に基づくページ領域内コ
ーナー余白域を検出することによって、画像方向を検出
し、画像方向性の整合確認を行い、画像方向の統一され
たコピーを得ることができる。
【0127】以下、その内容について説明する。画像方
向を判断された原稿は、後述の図46に示すコピー中断
および警告表示出力処理手順に従う。また、警告表示は
図39のようになる。また、本実施例は、両面画像形成
(両面複写)を対象とした場合においても、もちろん有
効である。このように、レイアウト判断に基づき(原稿
セット方向と原稿サイズより)、またはレイアウト判断
に基づくページ領域内コーナー余白域を検出することに
よって、画像方向を検出し、それぞれの検出された原稿
方向により、コピー画像方向が基準画像方向と異なるか
否かを判断し、画像方向性の整合確認を行うことによ
り、画像方向が異なる原稿が存在することを知らせ、画
像方向の統一されたコピーを得ることができ、落丁の防
止が可能となる。
【0128】3.2.3 多数枚原稿時、レイアウト判
断に基づくその他画像情報との画像方向性の整合確認
(画像方向統一)3.2.4 多数枚原稿時、レイアウト判断に基づく基
準出力画像情報のページ領域内コーナー余白データから
その他画像情報との画像方向性の整合確認(画像方向統
一) 多数枚原稿時、各原稿のレイアウト判断に基づき、また
はレイアウト判断に基づく基準出力画像情報のページ領
域内コーナー余白域を検出することによって、画像方向
を検出し、それぞれの検出された原稿方向よりコピー群
の中に基準原稿の画像方向と画像方向が異なるか否かを
判断し、画像方向性の整合確認を行う。画像方向不整合
状態が確認されたときは、コピー動作を中断し、警告表
示を操作部に表示することにより、画像方向を統一した
コピーを得ることができる。
【0129】以下、その内容について説明する。多数枚
原稿時、各原稿のレイアウト判断に基づき、またはレイ
アウト判断に基づく基準出力画像情報のページ領域内コ
ーナー余白域を検出することによって、画像方向を検出
し、それぞれの検出された原稿方向よりコピー群の中に
基準原稿の画像方向と画像方向が異なるか否かを判断
し、画像方向性の整合確認を行う。そのとき、基準とす
る画像を、 a)基準出力画像情報を最初の出力画像情報(スタート
ページ)とする b)原稿枚数により任意のページを出力画像情報とする の2通りが考えられる。任意というのは、オペレータが
自分で設定しても良いし、ROM上に予め原稿枚数によ
り自動的に基準原稿のページを決定するように書き込ん
でおいてもよい。画像方向を判断された原稿は、後述す
る図46に示すコピー中断および警告表示出力処理手順
に従う。図40に操作部の警告表示の一例を示す。上述
の処理は、両面画像形成(両面複写)を対象とした場合
においても、もちろん有効である。
【0130】以上のように、レイアウト判断に基づき、
またはレイアウト判断に基づく基準出力画像情報のペー
ジ領域内コーナー余白域を検出することによって、画像
方向を検出し、それぞれの検出された原稿方向より、コ
ピー画像方向が基準画像方向と異なるか否かを判断し、
画像方向性の整合確認を行うことにより、画像方向が異
なる原稿が存在することを知らせ、画像方向の統一され
たコピーを得ることができ、落丁を防止することを可能
とした。
【0131】3.2.5 多数枚・縦横原稿混載時、所
定の基準画像情報に対してレイアウト判断に基づく画像
方向性の整合確認(画像方向統一) 多数枚原稿時、各原稿のレイアウト判断に基づき、また
はレイアウト判断に基づく基準出力画像情報のページ領
域内コーナー余白域を検出することによって、画像方向
を検出し、それぞれの検出された原稿方向よりコピー群
の中に基準原稿の画像方向と画像方向が異なるか否かを
判断し、画像方向性の整合確認を行う。画像方向不整合
状態が確認されたときは、コピー動作を中断し、警告表
示を操作部に表示することにより、画像方向を統一した
コピーを得ることができる。
【0132】以下、その内容について説明する。原稿に
は図41および図42に示すように縦原稿横書き(用紙
方向縦長、英数字書き)、横原稿横書き(用紙方向横
長、英数字書き)、縦原稿縦書き(用紙方向縦長、国語
書き)、横原稿縦書き(用紙方向横長、国語書き)の4
種類がある。原稿が多数枚積載されていると、上記4種
類の原稿が混載されていることが考えられる。しかしな
がら、縦書きの原稿と横書きの原稿が混載されているこ
とはないと考えられるので、 (1)縦原稿横書き、横原稿横書きが混載されている場
合 (2)縦原稿縦書き、横原稿縦書きが混載されている場
合 の2種類が存在すると考えられる。上記4種類の原稿は
レイアウト判断を用いて画像の天地まで含めて識別する
ことができる。
【0133】縦原稿と横原稿が混載されている場合に
は、基準画像情報を決定しその基準画像情報に対して、
それぞれの原稿の画像方向の統一を図る。基準画像情報
の決定方法として、下記A、B、C等が考えられる。
【0134】A.表紙に相当する原稿の画像情報を基準
画像情報とする場合 a)表紙が縦原稿であれば縦原稿を基準画像情報とする b)表紙が横原稿であれば横原稿を基準画像情報とする 図1に示す、自動原稿給紙装置(ADF)IIでは、原
稿は原稿面を上向きにセットし、最下紙から反転給紙す
るタイプなので表紙に相当する原稿の画像情報を認識す
るのは最後となる。それ故、積載原稿の全ページをメモ
リし、表紙に相当する原稿の画像情報を確認したら、そ
の画像情報を基準画像情報として原稿の画像方向を統一
する。自動原稿給紙装置には原稿面を下向きにセット
し、1枚目から給紙するタイプもあり、表紙に相当する
原稿の画像情報は最初に認識できるのでその画像情報を
基準画像情報として、その後給紙される原稿の画像方向
を統一する。
【0135】自動原稿循環給紙装置(RDH)は原稿を
1枚コピーした後これを排出すると同時に、2枚目の原
稿を給送し、1枚目の原稿を原稿スタッカの最上部に戻
し、つぎの給送に備えることを繰り返しながらページ順
に1部づつコピーを仕上げるものである。原稿面を上向
きにセットし、最下紙から反転給紙するRDHでは1度
原稿を空送りしながら原稿の画像情報を認識し、表紙に
相当する原稿の画像情報を確認したらその画像情報を基
準画像情報として給紙されてくる原稿の画像方向を統一
する。原稿面を下向きにセットし、1枚目から給紙する
RDHでは表紙に相当する原稿の画像情報は最初に認識
できるのでその画像情報を基準画像情報として、その後
給紙される原稿の画像方向を統一する。
【0136】B.縦原稿と横原稿の比率を検知し、比率
の高い原稿を基準画像情報とする場合 a)縦原稿の比率が多ければ縦原稿を基準画像情報とす
る b)横原稿の比率が多ければ横原稿を基準画像情報とす
る 自動原稿給紙装置(ADF)の場合は、積載原稿の全ペ
ージをメモリし、縦原稿、横原稿の数をそれぞれカウン
トし、縦原稿と横原稿の比率を検知する。
【0137】自動原稿循環給紙装置(RDH)の場合は
原稿を空送りしながら縦原稿、横原稿の数をそれぞれカ
ウントし、縦原稿と横原稿の比率を検知する。
【0138】C.基準となる画像情報を、例えば縦原稿
を基準画像情報とするか、横原稿を基準画像情報とする
かをマニュアル選択する。マニュアル選択には、 a)予めSPモードで縦原稿を基準画像情報とするが、
横原稿を基準画像情報とするかを設定方法(横書き,縦
書き原稿のそれぞれに対して設定できる。また、どちら
か一方に対してのみの設定もできる。) b)オペレータが縦原稿横書き、横原稿横書き、縦原稿
縦書き、横原稿縦書きのどれを基準画像情報とするかマ
ニュアル選択する方法(コピーするその都度選択設定で
きるものである。) とがある。
【0139】つぎに基準画像情報が決定されたときにど
のように原稿を整合させるかについて述べる。 (1)縦原稿横書き,横原稿横書きが混載されている場
合(図41参照) 縦原稿が基準画像情報として決定されたときには横原
稿は縦原稿の左端面に上端面を整合する。 横原稿が基準画像情報として決定されたときには縦原
稿は横原稿の上端面に右端面を整合する。 (2)縦原稿縦書き、横原稿縦書きが混載されている場
合(図42参照) 縦原稿が基準画像情報として決定されたときには横原
稿は縦原稿の右端面に上端面を整合する。 横原稿が基準画像情報として決定されたときには縦原
稿は横原稿の左端面に上端面を整合する。
【0140】図43に示すように、記録紙の画像方向の
統一は、ページメモリに読み込んだ画像情報を180°
回転することにより行う。例えば、上述した(1)−
縦原稿横書きと横原稿横書きが混載されている場合で、
縦原稿が基準画像情報として決定されているときについ
て説明する。
【0141】(a)に示すような縦原稿横書きが基準画
像情報である場合、図41の(1)に示すように縦原稿
の左端面と横原稿の上端面を整合する。レイアウト判断
により、原稿が(b)に示すように縦原稿横書きで天地
が逆の場合は180°の画像回転を行う。横原稿横書き
と認識され、画像の天地が(c)に示すようであるとき
は、(a)の基準画像とそのまま整合できるが、(d)
のようであれば、180°の画像回転を行い、(a)の
基準画像情報と整合する。なお、図44に各基準画像と
ステープル位置、パンチ位置との関係を示す。
【0142】次に図45に基づいて動作の処理手順を説
明する。コピー終了後ステップS421において画像方
向整合性の確認が行われる。整合性OKであるときはR
EADYモードに入る。整合性NGであるときはステッ
プS422にて操作部に警告表示を行う。操作部がコー
ド受信READY状態であれば警告表示コードが送出さ
れ、オペレータに確認を要求するべく警告表示される。
上述しなかったが、本件は両面画像形成(両面複写)を
対象とした場合においても、もちろん有効である。
【0143】オペレータが、作像後のコピー群に対し
て、穴あけ、ステープル等のコピー綴じ後処理を行う場
合、通常、表紙のみで判断して穴あけ、ステープルを行
うと、コピー群の中に異なった画像方向のコピーが存在
した場合は落丁となってページめくりおよび見栄えが悪
くなる。本実施例はこのような落丁を防止するために、
画像方向性の整合性の確認をレイアウト判断により行
い、不一致な原稿が混在している場合は、画像処理等に
より画像方向を統一し、ステープル・パンチ等の後処理
時の落丁を防止することを可能とした。
【0144】3.2.6 多数枚原稿時の画像方向性N
G検出時リカバー(コーナー余白域の不一致) 多数枚原稿時、各原稿のレイアウト判断に基づく余白域
を検出することによって画像方向を検出し、それぞれの
検出された原稿方向よりコピー群の中に最初の原稿の画
像方向と画像方向が異なった原稿が存在するか否かを判
断する画像形成装置において、画像方向が異なる原稿が
検出された場合、 a)コピー動作を中断し、警告表示を操作部に表示する b)画像回転処理(メモリ上反転)を行う c)原稿の逆スキャンを行う 等により、画像方向が異なる原稿が存在することを知ら
せたり、画像方向性NGに対するリカバーを行い、画像
方向の統一されたコピーを得ることが行われる。以下、
その内容について説明する。コピーの中断および警告表
示出力の処理手順を図46に基づいて説明する。この図
で示す処理手順は1原稿に対するスキャン毎に行われ
る。コピー機本体のROMにステープルモード時に基準
ステープル位置と検知された画像方向が不一致のときは
コピー動作を中断するように命令が予め書き込まれてい
たとき(コピー中断モード)は、ステップS201で示
すように、コピー中断要求フラグをセットする。このフ
ラグにてコピーシーケンス制御は新たな原稿画像のメモ
リへの展開、新たな転写紙の給紙等を中断してコピー動
作停止のシーケンスに入る。コピー中断命令が書き込ま
れていないときは、ステップS201は無視され、ステ
ップS202に進む。
【0145】ステップS202では、操作部ユニット2
04のLCD410に警告表示を行うべく操作部がコー
ド受信READY状態であれば警告表示コードが送出さ
れ、オペレータに確認を要求するべく警告表示される。
図47に操作部の警告表示の一例を示す。画像処理によ
り画像回転処理(メモリ上反転)等を行うときの処理手
順は図48のフローチャートに示す。多数枚原稿時、各
原稿の最大端面余白域を検出することによって画像方向
が異なる原稿が検出された場合、ステップS81にて画
像処理モードにはいり、画像処理後ステップS82へ進
む。ステップS82では、操作部に警告表示を行うべ
く、操作部がコード受信READY状態であれば警告表
示コードが出され、オペレータに確認を要求するべく警
告表示される。図49に操作部の警告表示の一例を示
す。原稿の逆スキャンを行うときの処理手順は図50の
フローチャートに示す。多数枚原稿時、各原稿の端部余
白域を検出することによって画像方向が異なる原稿が検
出された場合、ステップS91にて原稿逆スキャンモー
ドにはいり、逆スキャンにより画像方向が修正され、ス
テップS92へ進む。ステップS92では、操作部に警
告表示を行うべく、操作部がコード受信READY状態
であれば警告表示コードが送出され、オペレータに確認
を要求するべく警告表示される。図51に操作部の警告
表示の一例を示す。上述しなかったが、a)〜c)は両
面画像形成(両面複写)を対象とした場合においても、
もちろん有効である。
【0146】以上のように、最大余白検出データより検
出された画像方向と基準ステープル位置が不一致と判断
されたとき、警告表示・コピー動作の停止、画像の回転
処理、原稿逆スキャン等を行うことにより、画像方向が
異なる原稿が存在することを知らせたり、画像方向性N
Gに対するリカバーを行い、画像方向の統一されたコピ
ーを得ることができ、また、落丁の防止が可能となる。
【0147】3.2.7 識別不能時対応 多数枚原稿時、各原稿のレイアウト判断に基づく余白域
を検出することによって画像方向を検出し、それぞれの
検出された原稿方向よりコピーされた原稿群の中に最初
の原稿の画像方向と画像方向が異なった原稿が存在する
か否かを判断する画像形成装置において、基準となる原
稿が画像方向識別不能と認識された場合、 a)予め決められた所定の方向にて画像を形成し、警告
を操作部に表示する b)次ページもしくは、その後ページを基準方向原稿と
して画像方向を統一し画像を形成し警告表示する c)作像を中断し警告表示を操作部に表示する 等により、画像方向識別不能の原稿およびその原稿のコ
ピーが原稿群およびそのコピー群中に存在することを知
らせることが行われる。
【0148】以下、その内容について説明する。所定の
方向にて画像情報を形成し、操作部に警告表示を行うフ
ローチャートは図52のステップS110で画像方向識
別不能と判定された場合、図53に示されるように(ス
テップS121,S122でy)予め決められた所定の
方向にて画像を形成し、操作部ユニット204に対し
て、全ての原稿群のコピー終了後操作部ユニット204
のCPUがREADY状態であれば(ステップS123
でy)、以下の警告表示を行うべく表示リクエストコー
ドを送出する(ステップS124)。画像方向識別不能
原稿の枚数は、カウンタeにより既知である。なお、警
告の表示は、図54に示すようなものである。
【0149】次ページもしくは、その後ページを基準方
向原稿として画像方向を統一し画像を形成し警告表示を
出力する処理手順を図55および図56に基づいて説明
する。図55において、ステップS471で基準原稿の
ページ数をカウントする。後で述べるFLGDIRの基
準方向データフラグDおよびページカウンタmは、第1
枚目の原稿がスキャンされる前にクリアされる。第1枚
目の原稿読み込み時、FLGDIRのフラグDはOFF
であるためページカウンタmは1カウントされる。図5
6において、各原稿のレイアウト判断に基づく余白域を
検出することによって画像方向を検出し、その画像情報
検出結果により、各原稿状態を原稿1枚に対して1ずつ
カウントアップする。縦書き天地正方向の原稿枚数カウ
ンタa、横書き天地逆方向の原稿枚数カウンタb、縦書
きの天地逆方向の原稿枚数カウンタc、横書きの天地正
方向の原稿枚数カウンタd、画像方向識別不能の原稿枚
数カウンタeのカウンタを用いる。縦書き天地正方向の
原稿の場合、フラグaを方向フラグとしてバイト単位の
メモリFLGDIRにセットし、横書き天地逆方向であ
れば、フラグbをセットし、同様に縦書き天地逆方向で
あればフラグc、横書き天地正方向であればフラグdに
セットする(ステップS481)。そして、原稿方向が
識別されたときはステップS482へいき、FLGDI
RのフラグDがOFFのときはフラグDを基準方向デー
タフラグとしてバイト単位のメモリFLGDIRにセッ
トし、基準方向データを格納する。フラグDがオンであ
るときは(基準方向データが格納されているとき)は次
のステップに進む。また、画像方向識別不能の場合、フ
ラグeを方向フラグとしてバイト単位のメモリFLGD
IRにセットする(ステップS483)。
【0150】フラグを記憶するメモリFLGDIRのビ
ット構成は図57のようになっている。aは01H、b
は02H、cは04H、dは08H、eは10H、Dは
20Hである。
【0151】全ての原稿群のコピー終了後操作ユニット
のCPUがREADY状態であれば、操作ユニットに警
告表示コードが送出される。また、ページカウンタmに
より何ページ目を基準原稿としているかが識別されるた
め、基準原稿のページ数も表示される。操作部の表示内
容を図58に示す。
【0152】作像を中断し警告表示を操作部に表示する
処理手順を図59に基づいて説明する。各原稿のレイア
ウト判断に基づく余白域を検出することによって画像方
向を検出し、その画像情報検出結果により、もし原稿群
中に原稿方向混在があった場合もしくは方向識別不能の
原稿が存在した場合、フローはステップS491へ進
み、コード中断要求フラグがセットされる。ステップS
492では、操作部に警告表示を行うべく、操作部がコ
ード受信READY状態であれば警告表示コードが送出
され、オペレータに確認を要求するべく警告表示され
る。操作部の表示内容は図60に示す。
【0153】以上のように、オペレータに画像方向識別
不能を警告表示することによって、落丁の防止を可能と
した。また、画像方向識別不能の原稿枚数およびコピー
画像作像時の基準とした原稿をオペレータに警告表示す
ることにより、コピー後の後処理が容易になる。また、
原稿方向が混在したり方向認識不能の原稿が存在した場
合コピー動作を中断し、警告表示することにより、落丁
の防止が可能となる。
【0154】3.2.8 白紙原稿対応 多数枚原稿時、各原稿のレイアウト判断に基づく余白域
を検出することによって画像方向を検出し、それぞれの
検出された原稿方向よりコピーされた原稿群の中に最初
の原稿の画像方向と画像方向が異なった原稿が存在する
か否かを判断する画像形成装置において、原稿が白紙で
あることを認識したときには、原稿反転手段により原稿
を反転した後、再度画像の読み込み動作を行い、読み込
まれた画像に対し再度画像方向の検出を行うことが考え
られる。
【0155】図1に示すADF(II)の読み取り操作
において、任意原稿に対して一枚分の画像信号中に画像
情報が全く存在しない場合は、原稿が反転されているも
のとみなす。そのとき、原稿自動送り装置は原稿を排出
せずに、原稿自動送り装置内で反転させ、再度スキャナ
による読み取り動作を行う。
【0156】再度読み取られた原稿の情報が再び白紙情
報であれば、両面とも白紙であるとみなし、複写動作を
実施せずに原稿を排出するとともに、この原稿に関する
画像情報を破棄し、次の原稿の読み取り処理動作を行
う。再度読み取られた原稿の情報から画像方向の検知を
行い、画像方向に関して、一連の原稿における画像方向
と同一である場合には、反転された原稿の画像情報に基
づいて通常の作像動作を行う。この際、検知された画像
方向が、一連の画像方向と異なる場合には、作像を中断
し確認を求めるか、あるいは警告表示を行う。検知され
た画像方向が、一連の画像方向と異なるときには、読み
込まれた画像情報をメモリ上で回転操作を行うことによ
り画像方向を統一する。
【0157】以上の処理を図61、図62に示すフロー
チャートに従って説明する。ステップS181で原稿を
原稿テーブル100にセットし、ステップS182で原
稿枚数カウンターCNTを0に初期化する。ステップS
183で白紙原稿判定フラグを0にセットする。ステッ
プS184で原稿を1枚のみ搬送し、コンタクトガラス
9上の所定の位置にセットした後、ステップS185で
原稿の読み取り操作を行う。読み取られた画像情報に対
しステップS186の端部余白域検出ルーチンで原稿の
端部余白域を検出する。ステップS187は白紙検知工
程で、読み取られた原稿が白紙原稿か否かを判断し、白
紙原稿でなければステップS188の方向性確認ルーチ
ンで方向性の確認を行う。方向性が正しければステップ
S189で通常のコピー動作を行い、ステップS190
で原稿枚数カウンターCNTの値を1増加させ、ステッ
プS191で原稿を原稿送り装置から排出する。ステッ
プS192で残原稿の有無のチェックを行い、原稿が残
っていればステップS183に戻る。原稿が残っていな
ければジョブを終了し、待機モードに入る。
【0158】ステップS187で、原稿が白紙であるこ
とを認識したときにはステップS193にて白紙原稿判
定フラグの判別を行う。ここで判定フラグが0であると
きはステップS196に進み、原稿を反転しステップS
197で判定フラグに1をセットし、ステップS185
に戻り、再度原稿の読み取りを行う。ステップS193
で判定フラグFLGが1のときには両面とも白紙原稿で
あると判断されることから間紙とみなされ、ステップS
194からステップS195に進み、画像データはキャ
ンセルされ、ステップS189に進み、通常のコピー動
作を行った後、ステップS191にて原稿は排出され
る。ステップS192で残原稿有りと判断された場合
は、ステップS183へと進み、次の原稿の処理にはい
る。ステップS188の方向性確認ルーチンで方向性が
正しくないと判断された場合、後述するステップS19
8のリカバー処理ルーチンへ進み、所定のリカバー処理
を行った後、ステップS189のコピー動作へと進む。
【0159】コピーの中断および警告表示出力の処理手
順は図46と同様である。また、警告表示内容は図47
と同様である。画像処理により画像回転処理(メモリ上
反転)等を行うときの処理手順は図48と同様である。
また、その警告表示内容は図49と同様である。原稿の
逆スキャンを行うときの処理手順は図50と同様であ
る。また、その警告表示内容は図51と同じである。
【0160】複数枚原稿のコピーに際し、表裏が逆にな
った原稿が存在するとき、そのままの状態でコピーを実
行すると落丁が発生する。これを防ぐために、原稿が白
紙であるかどうかを判断し、白紙であると認識された場
合、装置内で原稿を反転することにより、原稿の表裏反
転のない状態に戻すことができる。この反転した原稿が
再度白紙であると認識された場合は、表裏の両面が白紙
であると判断し、この原稿に対してはコピー動作を中止
することにより落丁を防ぐことができる。
【0161】以上の操作に加えて、原稿方向の方向性を
認識することにより、他の原稿との方向性の整合を判断
し、整合が取れていない原稿が存在するときには、警告
表示・コピー動作の停止、画像の回転処理、原稿逆スキ
ャン等を行うことにより、画像方向の異なる原稿が存在
することを知らせたり、画像方向正NGに対するリカバ
ーを行い、画像方向の統一されたコピーを得ることがで
き、また、落丁を防ぐことができる。
【0162】3.2.9 多数枚原稿時の画像方向性N
G検出時対応(レイアウト判断に基づくコーナー余白域
の不一致検出時において画像処理対応不可の場合) 多数枚原稿時、各原稿のレイアウト判断に基づく余白域
を検出することによって画像方向を検出し、それぞれの
検出された原稿方向よりコピー群の中に最初の原稿の画
像方向と画像方向が異なった原稿が存在するか否かを判
断する画像形成装置において、画像方向が異なる原稿が
検出された場合で、画像方向性NGに対するリカバー機
能を持たず、オペレータにより対応処置なしには画像方
向の統一されたコピーを得ることが不可能な場合に、 A−a)ソート部数に応じて、ソート部数が所定部数以
上(任意)のときには、コピー動作を中断し、警告表示
を操作部に表示しオペレータの注意を促す。所定の時間
経過後、オペレータが何の対応処置も取らなかった場合
にはコピー動作を再開する。 b)ソート部数に応じて、ソート部数が所定部数以下の
ときには、コピー動作は継続して行い、警告表示のみ操
作部に表示する。 B−a)人体検知センサ225ON時には、コピー動作
を中断し、警告表示を操作部に表示しオペレータの注意
を促す。所定の時間経過後、オペレータが何の対応処置
も取らなかった場合にはコピー動作を再開する。 b)人体検知センサ225OFF時には、コピー動作を
継続して行い、警告表示のみ操作部に表示する。 等により、画像方向が異なる原稿が存在することを知ら
せ、オペレータに画像方向の統一のための処置を要求
し、対応のない場合には所定の処理を行うことによりマ
シンのデッドタイムを少なくすることが行われる。
【0163】以下、その内容について説明する。上記A
に対応するソート部数に応じて対処するコピー動作にお
ける処理手順を図63に基づいて説明する。この図で示
す処理は1原稿に対するの最初のスキャン毎に行われ
る。コピー原稿中に基準原稿に対する画像方向性NGと
判定された原稿が存在した場合、ステップS231で示
すように、予め決められた所定部数N(任意)とオペレ
ータのセットしたソート部数とを比較手順によって比較
し、セット部数が所定部数Nよりも大きい場合には、コ
ピー機本体のROMに予めコピー動作を中断するように
命令が書き込まれてあり(コピー中断モード)、コピー
中断要求フラグをセットする。このフラグにてコピーシ
ーケンス制御は、新たな原稿画像のメモリへの展開、新
たな転写紙の給紙等を中断してコピー動作停止のシーケ
ンスに入る。そして、ステップS232にてオペレータ
に確認を要求すべく図39に示すような警告表示を行
う。これに対し、オペレータが何らかの処置を施し、再
びスタートキー431を押した場合には、コピー動作は
再開される。
【0164】一方、オペレータがコピー機の前を離れて
いる場合等のように、警告に対して対応が取られない場
合、コピー中断後の経過時間(TIME)をモニタして
いる本体内のタイマにより、予め決められているPSE
T時間待っても対処されない場合は、コピー動作を再開
する。また、ステップS231において、オペレータの
セットしたソート部数が所定部数N以下の場合には、ス
テップS232は無視され、コピー動作が継続される。
【0165】コピー終了後、ステップS233では、操
作部に、画像方向が異なる原稿が存在することをオペレ
ータに知らせるための警告表示を行うべく、操作部がコ
ピー受信READY状態であれば警告表示コピーが送出
され、オペレータに確認を要求するべく警告表示され
る。図65に操作部の警告表示の一例を示す。上記Bに
対応する人体検知センサ225を装備するコピー機の処
理手順を図64に基づいて説明する。この図で示す処理
は1原稿に対するの最初のスキャン毎に行われる。コピ
ー原稿中に基準原稿に対する画像方向性NGと判定され
た原稿が存在した場合、ステップS241に示すよう
に、人体検知センサ225がONの場合には、コピー機
本体のROMに予めコピー動作を中断するように命令が
書き込まれてあり(コピー中断モード)、コピー中断要
求フラグをメモリへの展開、新たな転写紙の給紙等を中
断してコピー動作停止のシーケンスに入る。そして、ス
テップS242にてオペレータの確認を促す警告表示
(図65と同様)を行う。これに対し、オペレータが何
らかの処置を施し、再びスタートキー431を押した場
合には、コピー動作は再開される。
【0166】一方、オペレータ以外の物体に対して人体
検知センサ225が作動している場合のように、警告に
対して対応が取られない場合、コピー中断後の経過時間
(TIME)をモニタしている本体内のタイマにより、
予め定められているPSET時間待っても対処されない
場合は、コピー動作を再開する。また、ステップS24
1において、オペレータがコピー機の前を離れている場
合(人体検知センサがOFFの場合)には、ステップS
242は無視され、コピー動作が継続される。
【0167】コピー終了後、ステップS243では、操
作部に、画像方向が異なる原稿が存在することをオペレ
ータに知らせるための警告表示を行うべく、操作部がコ
ード受信READY状態であれば警告表示コードが送出
され、オペレータに確認を要求するべく警告表示され
る。操作部の警告表示は図65と同じである。
【0168】この実施例では次の効果が生まれる。すな
わち、上記Aに対応するものでは、ソータを使用しての
コピー動作において、画像方向NGの原稿が存在するこ
とが認識された場合、ソート部数に応じて、コピー後の
修正の容易な部数の少ないときには、中断することなく
そのままコピー動作を行い、コピー終了後操作部に警告
表示することにより、落丁の防止が可能となる。一方、
後からの修正が困難なソート部数の多いときには、コピ
ー動作を中断して操作部に警告表示することにより、落
丁の防止を可能とした。ソート部数が多くコピー動作を
中断し操作部に警告表示を行った後、所定時間経過して
も何等対応が取られない場合には自動的にコピー動作を
再開し、マシンの無駄な停止時間、および現行のジョブ
による無駄な占有時間を省くことが可能になる。同時
に、コピー終了後操作部に警告表示することにより、オ
ペレータが作像後のコピー群に対して、穴あけ、ステー
プル等のコピー綴じ後処理を行う場合に、画像方向NG
原稿(コピー)が混在していることを自動的に通知し、
オペレータ自らコピーの画像方向を確認することを要求
し、落丁の防止を可能とした。人体検知センサ225を
装備したコピー機でのコピー動作において、画像方向N
Gの原稿が存在することが認識された場合、人体検知セ
ンサ225の出力信号に応じて、人体検知センサ225
の出力がOFFのとき(オペレータがコピー機の前にい
ないとき)には、中断することなくそのままコピー動作
を行い、コピー動作終了後操作部に警告表示することに
より、オペレータが作像後処理のコピー群に対して、穴
あけ・ステープル等のコピー綴じ後処理を行う場合に、
画像方向NG原稿(コピー)が混在していることを自動
的に通知し、オペレータ自らコピーの画像方向を確認す
ることを要求し、落丁の防止を可能とした。
【0169】一方、人体検知センサ225の出力がON
のときには、コピー動作を中断し操作部に警告表示する
ことにより、落丁の防止を可能とした。さらに、人体検
知センサ225出力がONで、コピー動作を中断し操作
部に警告表示を行った後、所定の時間経過しても何等対
応が取られない場合には自動的にコピー動作を再開し、
マシンの無駄な停止時間、および現行のジョブによる無
駄な占有時間を省くことが可能になる。同時に、コピー
終了後、操作部に警告表示することにより、オペレータ
が作像後のコピー群に対して、穴あけ、ステープル等の
コピー綴じ後処理を行う場合に、画像方向NG原稿(コ
ピー)が混在していることを自動的に通知し、オペレー
タ自らコピーの画像方向を確認することを要求し、落丁
の防止を可能とした。
【0170】3.3.1 レイアウト判断に基づきステ
ープル位置決定(原稿セット方向と原稿サイズより判
断)3.3.2 レイアウト判断に基づく出力画像情報のペ
ージ領域内コーナー余白データからステープル位置決定
(適正コーナーにステープル)3.3.3 検出されたコーナー余白部にステープル3.3.4 多数枚原稿時、レイアウト判断に基づき、
各出力画像情報の共通コーナー余白部を検出し、ステー
プル位置決定 多数枚原稿時、レイアウト判断に基づき各出力画像情報
の共通コーナー余白部を検出することにより画像方向を
検出し、検出された画像データからステープル位置を決
定することが行われる。
【0171】以下、その内容について説明する。レイア
ウト判断に基づくステープル位置決定方法として、 レイアウト判断と原稿セット方向・原稿サイズによる
ステープル位置決定 レイアウト判断に基づく出力画像情報のページ領域内
コーナー余白データからステープル位置決定(適正コー
ナーにステープル) の2通りが考えられる。そして、上記方法によって決定
されたステープル位置のデータは、図66のフローに示
すように、ステップS571において以下の2ステップ
のいずれかを判断する。 イ)待機モード:操作部に送信されオペレータによる次
の指示入力まで待機する ロ)ステープルモード:ステープル位置変更機構に動作
指示信号として送信される そして、ステープルモードのときはその動作信号をもと
にステープル機構を制御し、ステープル動作完了後は待
機モードへ進み(ステップS572)、次の指示入力を
待つ。なお本実施例は、両面画像形成(両面複写)を対
象とした場合においても有効である。
【0172】以上のように、レイアウト判断に基づく、
各出力画像情報の共通コーナー余白部を検出しステープ
ル位置を決定することにより、ミスステープルを事前に
防ぐことができる。
【0173】3.3.5 レイアウト判断に基づくコー
ナー余白部と基準ステープル位置データとの比較により
画像方向整合性を確認 多数枚原稿時、レイアウト判断に基づき各出力画像情報
の共通コーナー余白部を検出することにより画像方向を
検出し、検出された画像データと基準ステープル位置と
の整合性を確認することが行われる。なお、この場合、
両面画像形成(両面複写)を対象とした場合においても
有効である。
【0174】以上のように、レイアウト判断に基づくコ
ーナー余白部と基準ステープル位置データとの整合性を
判断することにより、ミスステープルを事前に防ぐこと
ができる。
【0175】3.3.6 レイアウト判断に基づくコー
ナー余白部と基準ステープル位置データとの比較により
画像方向性NGリカバー 多数枚原稿時、レイアウト判断に基づき各出力画像情報
の共通コーナー余白部を検出することによって画像方向
を検出し、それぞれの検出された画像方向データにより
ステープル位置を決定する画像形成装置において、基準
ステープル位置と検出された画像方向データが一致しな
いとき、 a)コピー動作を中断し、警告表示を操作部に表示する b)コピー動作を続行し、ステープル動作を禁止する c)画像回転処理(メモリ上反転)を行う d)原稿の逆スキャンを行う 等により、ミスステープルが発生しないようにすること
が行われる。
【0176】以下、その内容について説明する。コピー
の中断および警告表示出力の処理手順は図46と同様で
ある。図67に操作部の警告表示の一例を示す。作像続
行およびステープル禁止の処理手順を図68に基づいて
説明する。この図で示すフローは、1原稿に対する最初
のスキャン毎に行われる。操作部からの入力によりステ
ープルモードが設定されたとき、ステープル要求フラグ
がセットされる。そのとき、最大余白検出データより検
出された画像方向と基準ステープル位置が不一致と判断
された場合、ステップS281に示すようにステープル
要求フラグはオフされる。このフラグにてコピーシーケ
ンス制御は、ステープルモードからノーマルのコピー動
作シーケンスに入る。なお、ステープルモードのオン/
オフが1度確認された後は、2枚目以降の原稿に対して
はステップS281から始めれば良い。ステップS28
2では、操作部に警告表示を行うべく、操作部がコード
受信READY状態であれば警告表示コードが送出さ
れ、オペレータに確認を要求するべく警告表示される。
また、その警告表示内容は図47と同じである。画像処
理により画像回転処理(メモリ上反転)等を行うときの
処理手順は図48と同様である。また、警告表示内容は
図49と同じである。原稿の逆スキャンを行うときの処
理手順は図50と同様である。また、その警告表示内容
は図51と同じである。これらの処理は両面画像形成
(両面複写)を対象とした場合においても有効である。
【0177】以上のように、レイアウト判断による余白
検出データより検出された画像方向と基準ステープル位
置が不一致と判断されたとき、警告表示、コピー動作の
停止、画像の回転処理、原稿逆スキャン等を行うことに
より、画像方向がことなる原稿が存在することを知らせ
たり、画像方向性NGに対するリカバーを行い、画像方
向の統一されたコピーを得ることができ、また、落丁の
防止を可能とした。3.3.7 レイアウト判断に基づく共通コーナー余白
データによるステープル位置に画像が存在するとき 多数枚原稿時、各原稿のレイアウト判断に基づく共通コ
ーナー余白域を検出することによって画像方向を検出
し、それぞれの検出された画像データによりステープル
位置を決定する画像形成装置において、決定されたステ
ープル位置に画像が存在するとき、 a)コピー動作を中断し、警告表示を操作部に表示する b)コピー動作を続行し、ステープルを禁止する c)画像処理によりシフト・変倍(縮小)等を行う d)ステープル位置を変更する e)ステープルモードを自動的に解除する(デフォルト
時) 等により、ステープルが画像内にかからないようにし、
ステープルによりコピー原稿が傷まないようにすること
が行われる。
【0178】以下、その内容について説明する。コピー
の中断および警告表示出力の処理手順は図46と同様で
ある。作像続行およびステープル禁止の処理手順を図6
9に基づいて説明する。この図で示す手順は、1原稿に
対する最初のスキャン毎に行われる。操作部からの入力
によりステープルモードが設定されたとき、ステープル
要求フラグがセットされる。そのとき、最大余白検出デ
ータからステープル位置に画像が存在すると判断された
場合、ステップS321に示すようにステープル要求フ
ラグはオフされる。このフラグにてコピーシーケンス制
御は、ステープルモードからノーマルのコピー動作シー
ケンスに入る。なお、ステープルモードのオン/オフが
1度確認された後は、2枚目以降の原稿に対してはステ
ップS321の手順から始めれば良い。ステップS32
2では、操作部に警告表示を行うべく、操作部コード受
信READY状態であれば警告表示コードが送出され、
オペレータに確認を要求するべく警告表示される。
【0179】画像処理によりシーケンス・変倍(縮小)
等を行うときの処理手順を図70に基づいて説明する。
ステープルモードが設定されたときは、ステープル要求
フラグがセットされる。そのとき、最大余白検出データ
からステープル位置に画像が存在すると判断された場
合、ステップS331にて画像処理モードにはいる。ス
テップS332では、操作部に警告表示を行うべく、操
作部がコード受信READY状態であれば警告表示コー
ドが送出され、オペレータに確認するべく警告表示され
る。
【0180】ステープル位置の変更を行うときの処理手
順を図71に基づいて説明する。ステープルモードが設
定されたときは、ステープル要求フラグがセットされ
る。そのとき、最大余白検出データからステープル位置
に画像が存在すると判断された場合、ステップS341
にてステープル位置変更モードに入り画像領域外にステ
ープルすべくステープルの位置変更される。ステップS
342では、操作部に警告表示を行うべく、操作部コー
ド受信READY状態であれば警告表示コードが送出さ
れ、オペレータに確認を要求するべく警告表示される。
ステープルモードを自動的に解除する(デフォルト時)
ときの処理手順は図69と同様である。また、警告表示
内容を図72に示す。これらの処理は両面画像形成(両
面複写)を対象とした場合においても有効である。
【0181】以上のように、決定されたステープル位置
に画像が存在するとき、コピー動作の停止・警告表示、
画像のシフト・変倍、ステープル位置変更、ステープル
モード自動解除等をすることにより、ステープルモード
において、ステープルによる画像の傷みを防ぐことがで
きる。
【0182】3.3.8 多数枚・縦横原稿混載時、レ
イアウト判断に基づき、画像方向性の整合を行い、ステ
ープル位置決定 多数枚原稿時、各原稿のレイアウト判断に基づき、また
はレイアウト判断に基づく基準出力画像情報のページ領
域内コーナー余白域を検出することによって、画像方向
を検出し、それぞれの検出された原稿方向よりコピー群
の中に基準原稿の画像方向と画像方向が異なるか否かを
判断し、画像方向性の整合を確認し、ステープル位置の
決定を行う。画像方向不整合状態が確認されたときは、
コピー動作を中断し、警告表示を操作部に表示すること
により、オペレータの注意を促し、ミスステープルによ
りコピー原稿が傷まないようにすることが行われる。そ
の内容は図41、図42の説明と同一である。
【0183】整合された記録紙の基準ステープル位置
(または基準パンチ位置)は以下の(1)・(2)各4
通りが考えられる(図44参照)。 (1)−縦原稿横書きが基準画像情報の場合 (イ)1ヶ所綴じ →左上コーナーがステー
プル位置 (ロ)複数ヶ所綴じ(パンチ)→左側端面がステープル
位置 横原稿横書きが基準画像情報の場合 (イ)1ヶ所綴じ →右上コーナーがステー
プル位置 (ロ)複数ヶ所綴じ(パンチ)→右側端面がステープル
位置 (2)−縦原稿縦書きが基準画像情報の場合 (イ)1ヶ所綴じ →右上コーナーがステー
プル位置 (ロ)複数ヶ所綴じ(パンチ)→右側端面がステープル
位置 横原稿横書きが基準画像情報の場合 (イ)1ヶ所綴じ →左上コーナーがステー
プル位置 (ロ)複数ヶ所綴じ(パンチ)→左側端面がステープル
位置 整合される画像の統一方向は、複写機本体に備え付けら
れている記録紙後処理装置(ソータステープラ、フィニ
ッシャ)によって、排出された記録紙のステープル(パ
ンチ穴あけ)位置が決定されているので、排出される記
録紙の基準ステープル(パンチ穴あけ)位置にステープ
ル(パンチ穴あけ)できるように決定される。
【0184】図73に基づいて処理の手順を説明する。
コピー終了後ステップS581においてステープルモー
ドであるかどうかの判断を行い、ステープルモードであ
るときは、ステップS582において画像方向整合性の
確認が行われる。整合性OKであるときはステープルが
作動した後、READYモードに入る。整合性NGであ
るときはステップS583にてステープルは作動禁止さ
れ、ステップS584へ進む。ステップS584では、
操作部に警告表示を行うべく、操作部がコード受信RE
ADY状態であれば警告表示コードが送出され、オペレ
ータに確認を要求するべく警告表示される。上述しなか
ったが、本件は両面画像形成(両面複写)を対象とした
場合においても、もちろん有効である。
【0185】3.4.1 画像形成モードに応じて画像
方向識別検知を選択制御 多数枚原稿時、各原稿のレイアウト判断に基づき共通コ
ーナー余白域を検出することによって画像方向を検出
し、それぞれの検出された画像データによりステープル
位置を決定する画像形成装置において、通常画像形成モ
ード時(後処理含まず)は画像方向識別検知不作動とし
コピー作業の能率の低下を防止する。
【0186】以下、その内容について説明する。原稿の
レイアウト判断に基づき共通コーナー余白域を検出し、
検出された画像データにより画像方向を識別検知するた
めには、画像処理等の作業を行わなければならない。そ
して、その作業は各原稿をスキャンするごとに行わなけ
ればならず、非常に時間がかかり、通常のコピー作業の
場合非効率的である。そこで通常のコピー作業の場合
は、図74に示すフローチャートのステップS351に
おいて画像方向の識別検知をするかどうかの判断をす
る。ステープル・パンチ等の後処理を行う場合は、無条
件で方向識別検知を行うものとし、方向識別フラグがセ
ットされる。方向識別フラグがセットされているときは
ステップS352の画像方向識別検知モードへ進む。コ
ピー終了後、ステップS354のステープルモード(後
処理モード)へ、そして処理終了後ステップS355の
待機モードへ進み、オペレータによるキー入力指示を待
つ。方向識別フラグがオフのときはステップS353の
通常コピーモードへ進み、コピー終了後ステップS35
5の待機モードへすすみ、オペレータによるキー入力指
示を待つ。
【0187】このように、原稿の端部余白域を検出する
ことによって画像方向を検出し、画像方向を識別検知す
る画像形成装置において、通常画像形成モード時(後処
理含まず)は画像方向識別検知不作動とすることによ
り、コピー作業の能率の低下を防ぐことができる。
【0188】このようにすると、原稿のレイアウト判断
に基づき共通コーナー余白域を検出することによって画
像方向を検出し、それぞれの検出された画像データによ
りステープル位置を決定する画像形成装置において、通
常画像形成モード時(後処理含まず)は画像方向識別検
知不作動としコピー作業の能率の低下を防ぐことができ
る。
【0189】3.4.2 ソート動作完了後、マニュア
ルステープル指示入力時、端面余白データに基づきステ
ープル位置NGの場合 多数枚原稿時、各原稿のレイアウト判断に基づく共通コ
ーナー余白域を検出することによって画像方向を検出
し、それぞれの検出された画像データによりステープル
位置を決定する画像形成装置において、ソート動作完了
後、マニュアルステープル指示入力時、検知された画像
データから、原稿の画像方向性が不整合であると判断し
たとき、および決定されたステープル位置に画像が存在
することを判断したとき、 a)警告表示を操作部に表示する b)ステープルを禁止する 等により、ミスステープルが発生しないように作動し、
ステープルによりコピー原稿が傷まないようにすること
が考えられる。
【0190】以下、その内容について説明する。警告表
示出力の処理手順を図75に基づいて説明する。コピー
作業およびソート作業終了後、ステープルカウンタKは
クリアされる。そしてREADYモードに入り、コピー
・ソート作業中および作業スタート以前にオペレータに
よりステープルモード入力指示があったとき、ステープ
ルフラグSがセットされる。マシンはコピー・ソート作
業が終わると1度READYモードに入り、次の指令待
ち状態になる。もし、ステープルフラグSがセットされ
ていればそのままステープルモードに入る。また、オペ
レータのキー入力によってもステープルモードに入り、
ステープルカウンタKは1カウントされる。コピー原稿
の画像方向が不整合である場合や、ステープル位置に画
像が存在する場合は、ステップS361に示すようにス
テップS362へ行きステープル中断コードが出され
る。
【0191】ステップS363では、操作部に警告表示
を行うべく、操作部がコード受信READY状態であれ
ば警告表示コードが送出され、オペレータに確認を要求
するべく警告表示される。そして再びREADYモード
に入り、次の指令待ち状態になる。ここで再びステープ
ルキーがオンされるとステープルカウンタKはさらに1
カウントされ、手順によりステープル作動モードへ行
く。図76に操作部の警告表示の一例を示す。
【0192】ステープル禁止の処理手順を図77に基づ
いて説明する。コピー作業およびソート作業終了後、マ
シンがREADYモード状態になったとき、もしくはコ
ピー・ソート作業中にオペレータによりステープルモー
ド入力指示があったとき、ステープルフラグSがセット
される。
【0193】マシンはコピー・ソート作業が終わると1
度READYモードに入り、次の指令待ち状態になる。
もし、ステープルフラグSがセットされていればそのま
まステープルモードに入り、オペレータのキー入力によ
ってもステープルモードに入る。コピー原稿の画像方向
が不整合である場合や、ステープル位置に画像が存在す
る場合は、ステップS371に示すようにステップS3
72へ行きステープル禁止コードが出される。ステップ
S373では、操作部に警告表示を行うべく、操作部が
コード受信READY状態であれば警告表示コードが送
出され、オペレータに確認を要求するべく警告表示され
る。そして再びREADYモードに入り、次の指令待ち
状態になる。図78に操作部の警告表示の一例を示す。
【0194】以上のように、コピー原稿の画像方向性が
不整合である場合や、ステープル位置に画像が存在する
とき、警告表示、ステープルの禁止等をすることによ
り、ミスステープルによる画像の傷みを防ぐことができ
る。
【0195】4.文字方向判断による画像方向認識検出 画像データの天地判断は、画像天地判断装置によって、
画像メモリに対して行われる。画像メモリは、ユニット
単体でもつ画像メモリ(ページメモリ、任意のエリアメ
モリ)を使用するが、他のユニットの画像メモリを使用
してもよい。例えばFAXユニットで説明したSAFメ
モリ、または、スキャナ読み込み時に、圧縮、伸長する
ために必要なページメモリを使用しても良い。ここで、
画像の天地方向判断方法を説明する。一般に精度良く判
断するものとして、OCR技術を用いて文字認識を行
い、原稿の天地を判断するものがある。つまり、各原稿
内の一文字、一文字を切り出し、その文字をパターン化
し、パターンの特徴とデータベース化された文字パター
ン情報を、比較し、文字を確定する方法である。文字の
確定には、ニューロ、ファジーの技術が良く用いられ
る。読み込んで切り出した文字パターンを、180度回
転しなければ、文字の確定ができない場合、原稿は天地
が逆に設置されたものと判断する。この場合、一文字だ
けに対して行うのではなく、数文字に対して行い、天地
判断をより正確なものとする。
【0196】次に、上記文字方向認識方法について述べ
る。スキャナから読み込まれた原稿から、任意の文字列
の中の文字を切り出す。このとき、横書き原稿を基準と
すると、縦書き原稿では切り出された文字は90度回転
する。このほか、原稿の向きが不揃い等、原稿がセット
される向きにより切り出された文字は、0度、90度、
180度、270度というように様々な角度に回転して
いる可能性がある。上記のような、回転した文字を認識
するために、入力文字の画像を様々な角度に回転させな
がら特徴を抽出し、正規の角度に対応する辞書と比較照
合する方法、あるいは、様々な回転角度に応じた辞書を
予め複数用意し、この複数の辞書と入力画像の特徴を比
較する方法等がある。
【0197】文字方向認識の一例を図79から図83を
基に記述する。図79は文字認識方法の一実施例の概略
手順を示したフローチャートである。文字画像を入力し
(ステップS601)、その特徴を抽出する(ステップ
S602)。ここで、特徴抽出は、入力文字画像の輪郭
抽出を行い、その輪郭部に図80に示す方向コードを付
加することで行うものである。次に、該入力文字画像の
輪郭部に付加された方向コードについて、図81に示す
ように方向コード別ヒストグラムを生成する。(ステッ
プS603)。これが該入力文字そのものの特徴量Hを
表している。次に、入力文字の回転角度に応じて上記ヒ
ストグラムを並べ変え該入力文字の回転なしに対応する
ヒストグラムを生成する(ステップS604)。これを
回転ヒストグラムという。この回転ヒストグラムについ
て、辞書との照合を行い(ステップS605、S60
6)認識結果を出力する(ステップS608)。ステッ
プS606で一致しない場合は、回転制御レジスタの値
を変更し(ステップS607)、切り出し文字のヒスト
グラムを90度回転させ再度回転ヒストグラムを生成し
(ステップS604)、認識辞書照合(ステップS60
5)を実行する。
【0198】図82は文字認識方法を実現するためのハ
ードウエアの構成例である。206はスキャナ制御回路
(スキャナ)、255はスキャナ206からの入力画像
をメモリする画像メモリを含むAPL5のイメージ・プ
ロセシング・ユニット(IPU)255でありこのユニ
ットで文字方向が認識する。
【0199】IPU255はスキャナ206との画像デ
ータのハンドリングを行う入力部600と元の文字画像
をどの程度回転させたかを記憶する回転情報レジスタ6
01、文字認識を行う認識部602からなっている。
【0200】認識部602は、スキャナ206によって
読み込まれた原稿の2値画像情報から文字画像を切り出
し、ノイズ除去などの正規化を行う前処理部603正規
化後の文字画像の特徴を抽出する特徴抽出部604、抽
出された特徴のヒストグラムを生成するヒストグラム生
成部605、該生成されたヒストグラムを回転情報レジ
スタ601の回転角度に応じて並び換え、回転ヒストグ
ラムを生成する回転ヒストグラム生成部606、生成さ
れた回転ヒストグラムについて辞書照合を行い候補文字
を決定する辞書照合部607、認識結果を出力結果出力
部608、文字毎に回転なしの場合の標準ヒストグラム
を格納している辞書609から構成される。回転ヒスト
グラム生成部606は、さらに変換部610と演算部6
11より構成される。
【0201】例えば、文字「文」の各角度に応じた方向
コードを図83に示す。同図(b)に示されるような方
向に文字が読み込まれた場合、同図(b)に示すように
特徴抽出部604によって、方向コード化され、方向コ
ードをヒストグラム生成部605によって、ヒストグラ
ム化する。この状態では回転情報レジスタ601には0
度の情報が入っており、ヒストグラム生成部605の出
力情報と、回転ヒストグラム生成部606の情報は一致
する。このデータを、標準ヒストグラム辞書609の情
報と比較する。しかしながら、「文」と言う文字は90
度回転されて読まれているので辞書照合部607の判断
結果は判定できずとなってしまう。この場合、回転情報
レジスタ601の値を書換え、再度ヒストグラム生成部
データを回転情報レジスタ601の値で回転ヒストグラ
ムデータに変換し辞書609と比較する。このような動
作を辞書609とデータを比較する辞書照合部が一致の
判断を出すまで行う。ただし、270度回転させても一
致がない場合は、判定不能とし、切り出された次文字に
ついて同様な判定を行う。上記手法により、文字方向デ
ータが回転情報レジスタ601に設定される。
【0202】ヒストグラム生成部605の値を回転情報
レジスタ601の情報によって回転ヒストグラムデータ
を生成する手法を説明する。図83において、例えば
(a)に示した回転角度0度の場合と、(b)に示した
回転角度90度の場合とを比較すると、90度のときの
方向コード1を方向コード7、方向コード2を方向コー
ド8と言うように、6を加えた方向コードに置き変える
ことによって、回転角度0度のときと同じ方向コードに
変換することが可能である。ただし、6に加えた結果が
8を越えた場合は、その結果から8を引いた方向コード
に置き換える。この変換は次の計算式で表される。 D=MOD(d+c−1)+1 d:変換前の方向コード c:回転角度に依存した定数(0度で0、90度で6、
180度で4、270度で2である。) D:変換後の方向コード 以上の文字方向決定までの処理に併せて、既知技術であ
る原稿サイズ検知手段を用いて以下のような応用も可能
である。
【0203】日本国内では、横書き(英数字書き)と、
縦書き(国語書き)が存在し、用紙方向も縦長と横長が
存在する。これらの組み合わせ種類と、スキャナ206
に原稿設置した場合の天地方向を判断するものである。
判断に使用する入力手段は図84に示すように、原稿サ
イズ、文字判断時に出力される行切り出しブロックの方
向角度、前記文字方向判断によって出力される文字方向
角度、文字と行の角度の位相差が使われる。以上の組み
合わせをA4原稿サイズに適応すると、スキャナ206
の原稿設置台にはA4を縦方向、つまり図85のaから
hの設置方向と、横方向、すなわち図85のiからpま
での設置方向が考えられる。また、前述のように、縦書
き、横書き、天地の正逆が考えられる。このような16
種類の原稿状態を、図84のテーブルによって判断し、
原稿状態aからpを出力するものである。
【0204】4.1.1 文字認識に基づく出力画像情
報ページ内の画像方向認識 原稿文字認識判断に基づく出力画像情報ページ内の画像
方向を検出し、画像方向性の整合確認を行い、画像方向
の統一されたコピーが行われる。
【0205】以下、その内容について説明する。文字認
識のための手段・方法としては複写システムの構成によ
って次の3通りが考えられる。 (a)デジタル複写機であってエリアメモリを有する場
合 このときには、プレスキャンによって、所定のエリアま
たは、画像データのうち地肌部でないエリアを自動認識
してある範囲をエリアメモリに取り込んで文字を抽出
し、文字認識を行うもの。 (b)デジタル複写機であってページメモリ(フルメモ
リ)を有する場合 このときには、ページメモリの場合には、読取りスキャ
ン時に読み取ったページの中から文字を抽出し、文字認
識を行うもの。 (c)アナログ複写機または充分なメモリ容量を持たな
い場合 このときには、内部に所定の範囲のみを読取り可能な読
取り手段とエリアメモリならびに認識のためのCPUを
有する原稿自動送り装置(ADF)を用いることによ
り、原稿の搬送中に画像を読み取ることによって、所定
のエリアまたは、画像データのうち地肌部でないエリア
を自動認識してある範囲をエリアメモリに取り込んで文
字を抽出し、文字認識を行うもの。
【0206】画像方向を判断された原稿は、前述した図
46に示すコピー中断および警告表示出力処理手順に従
う。また、図39に示す警告表示を行う。また、本実施
例は、両面画像形成(両面複写)を対象とした場合にお
いても、もちろん有効である。
【0207】以上のように、文字認識に基づき(原稿セ
ット方向と原稿サイズより)、画像方向を検出し、それ
ぞれの検出された原稿方向により、コピー画像方向が基
準画像方向と異なるか否かを判断し、画像方向性の整合
確認を行うことにより、画像方向が異なる原稿が存在す
ることを知らせ、画像方向の統一されたコピーを得るこ
とができ、落丁の防止を可能とした。
【0208】4.1.2 多数枚原稿時、文字認識に基
づく基準出力画像情報から、その他画像情報との画像方
向性の整合確認(画像方向統一) 多数枚原稿時、各原稿の文字認識に基づき画像方向を検
出し、それぞれの検出された原稿方向よりコピー群の中
に基準原稿の画像方向と画像方向が異なるか否かを判断
し、画像方向性の整合確認を行う。画像方向不整合状態
が確認されたときは、コピー動作を中断し、警告表示を
操作部に表示することにより、画像方向の統一されたコ
ピーを得ることが行われる。
【0209】以下、その内容について説明する。多数枚
原稿時、各原稿の文字認識に基づき画像方向を検出し、
それぞれの検出された原稿方向より、コピー画像方向が
基準画像方向と異なるか否かを判断し、画像方向性の整
合確認を行う。そのとき、基準とする画像を a)基準出力画像情報を最初の出力画像情報(スタート
ページ)とする b)原稿枚数により任意のページを出力画像情報とする の二通りが考えられる。任意というのは、オペレータが
自分で設定しても良いし、ROM上に予め原稿枚数によ
り自動的に基準原稿のページを決定するように書き込ん
でおいても良いということである。画像方向を判断され
た原稿は、図46に示すコピー中断および警告表示出力
処理手順に従う。また、前述した図40と同じ警告表示
を行う。上述しなかったが、両面画像形成(両面複写)
を対象とした場合においても、もちろん有効である。
【0210】以上のように、文字認識に基づき画像方向
を検出し、それぞれの検出された原稿方向により、コピ
ー画像方向が基準画像方向と異なるか否かを判断し、画
像方向性の整合確認を行うことにより、画像方向が異な
る原稿が存在することを知らせ、画像方向の統一された
コピーができ、落丁の防止を可能とした。
【0211】4.1.3 縦原稿と横原稿との識別検出
方法〔原稿サイズ・方向データ、文字方向データ、およ
び行方向データに基づく識別検出(全種類:縦書き・横
書きに対応可能)〕 原稿サイズ検出手段により得られた原稿サイズ・方向の
データと、原稿文字認識判断に基づく出力画像情報ペー
ジ内の画像方向、行方向を検出し、原稿の縦横と縦書き
横書きの識別検出を行うことが考えられる。
【0212】以下、その内容について説明する。図8
4、図85に示されるとおり、同一原稿サイズであって
も、原稿のセット方向と文字方向・行方向によってa〜
pの16通りに区別が可能である。しかしながら、文字
認識のみでは、図84の文字方向、行方向および文字と
行との位相差という3つのパラメータの区別しかつかな
いために例えばaとi、bとj、あるいはcとk、とい
った区別は不可能である。ところが、原稿サイズ検知デ
ータを参照データに加えることによって、すなわち、パ
ラメータが2つ加えられることにより、原稿サイズと原
稿方向を識別が可能になるため、aとi、bとjなどの
区別が可能となる。
【0213】以上のように、文字認識により文字方向と
行方向の検出に加えて、原稿サイズ・方向を検出するこ
とにより、画像方向のみならず縦原稿か横原稿かを区別
することができるため、より高精度の識別が可能とな
る。したがって、個々の原稿間の整合性判断や画像方向
統一をより正確に行なうことが可能となる。
【0214】4.1.4 多数枚・縦横原稿混載時、所
定の基準画像情報に対して文字方向認識に基づく画像方
向性の整合確認 原稿には図86に示すように縦原稿横書き(用紙方向縦
長、英数字書き)、横原稿横書き(用紙方向横長、英数
字書き)、縦原稿縦書き(用紙方向縦長、国語書き)、
横原稿縦書き(用紙方向横長、国語書き)の4種類があ
る。
【0215】原稿が多数枚積載されていると、上記4種
類の原稿が混載されていることが考えられる。しかしな
がら、縦書きの原稿と横書きの原稿が混載されているこ
とはないと考えられるので、ここでは混載例として、 (i)縦原稿横書き、横原稿横書きが混載されている場
合 (ii)縦原稿縦書き、横原稿縦書きが混載されている
場合 の2種類とする。上記4種類の原稿は文字認識手段によ
る文字方向の認識と原稿サイズ検知手段を用いて画像の
天地までを含めて識別することができる。縦原稿と横書
原稿が混載されている場合には、基準画像情報を決定し
その基準画像情報に対して、それぞれの原稿の画像方向
の統一を図る。基準画像情報の決定方法は前述した通り
である。整合された記録紙の基準ステープル位置(また
は基準パンチ位置)についても前述した通りである。
【0216】4.1.5 多数枚原稿時の画像方向性N
G検出時リカバー(文字方向の不一致) 多数枚原稿時、各原稿の文字認識に基づき画像方向を検
出し、それぞれの検出された原稿方向よりコピー群の中
に最初の原稿の画像方向と画像方向が異った原稿が存在
するか否かを判断する画像形成装置において、画像方向
が異なる原稿が検出された場合、 a)コピー動作を中断し、警告表示を操作部に表示する b)画像回転処理(メモリ上反転)を行う c)原稿の逆スキャンを行う 等により、画像方向が異なる原稿が存在することを知ら
せたり、画像方向性MGに対するリカバーを行い、画像
方向の統一されたコピーを得ることが行われる。コピー
の中断および警告表示出力の処理手順は図46と同様で
ある。また、警告表示は図49と同じである。
【0217】画像処理により画像回転処理(メモリ上反
転)等を行うときの処理手順は図48と同様である。警
告表示内容は図47と同様である。
【0218】原稿の逆スキャンを行うときの処理手順は
図50と同じである。警告表示内容は図51と同じであ
る。これらの処理は両面画像形成(両面複写)を対象と
した場合においても、もちろん有効である。
【0219】以上のように、文字認識により検出された
画像方向と基準ステープル位置が不一致と判断されたと
き、警告表示・コピー動作の停止、画像の回転処理、原
稿逆スキャン等を行うことにより、画像方向が異なる原
稿が存在することを知らせたり、画像方向性NGに対す
るリカバーを行い、画像方向の統一されたコピーがで
き、また、落丁の防止を可能とした。
【0220】4.1.6 多数枚原稿時の画像方向性N
G検出時対応(画像処理対応不可の場合) 多数枚原稿時、各原稿の文字認識に基づき画像方向を検
出し、それぞれの検出された原稿方向よりコピー群の中
に最初の原稿の画像方向と画像方向が異った原稿が存在
するか否かを判断する画像形成装置において、画像方向
が異なる原稿が検出された場合で、画像方向性NGに対
するリカバーが行えず、オペレータによる対応処置なし
には画像方向の統一されたコピーを得ることが不可能な
場合に、 a)−1 ソート部数に応じて、所定部数以上のときに
は、コピー動作を中断し、警告表示を操作部に表示す
る。更に、所定の時間経過後もオペレータが何の対応処
置を取らなかった場合にはコピー動作を再開する。 a)−2 ソート部数に応じて、所定部数以下のときに
は、コピー動作を継続し、警告表示を操作部に表示す
る。 b)−1 人体検知センサON時には、コピー動作を中
断し、警告表示を操作部に表示する。更に、所定の時間
経過後もオペレータが何の対応処置を取らなかった場合
にはコピー動作を再開する。 b)−2 人体検知センサOFF時には、コピー動作を
継続し、警告表示を操作部に表示する。 等により、画像方向が異なる原稿が存在することを知ら
せ、オペレータに画像方向の統一のための処置を要求
し、対応のない場合には所定の動作を行うことによりマ
シンのデッドタイムを少なくすることが行われる。
【0221】この場合、ソート部数に対応した処理手順
は図63と同様である。
【0222】受信READY状態であれば警告表示コピ
ーが送出され、オペレータに確認を要求またその警告表
示内容は図40と同じである。なお、図87に示すよう
な警告表示もなされる。
【0223】人体検知センサ225を装備するコピー機
の処理手順は図64と同様である。また、警告表示は、
図39および図87と同じものが出力される。
【0224】ソータを使用してのコピー動作において、
画像方向NGの原稿が存在することが認識された場合、
ソート部数に応じて、後からの修正が容易な部数の少な
いときには、中断することなくそのままコピーを行い、
コピー終了操作部に警告表示することにより、落丁を防
止することを可能とした。一方、後からの修正が困難な
ソート部数の多いときには、コピー動作を中断し操作部
に警告表示することにより、落丁の防止を可能とした。
さらに、ソート部数が多くコピー動作を中断し操作部に
警告表示を行った後、所定の時間経過しても何等対応が
取られない場合には自動的にコピー動作を再開し、マシ
ンの無駄な停止時間、および現行のジョブにより無駄な
占有時間を省くことが可能になる。同時に、コピー終了
後操作部に警告表示することにより、オペレータが作像
後のコピー群に対して、穴あけ、ステープル等のコピー
綴じ後処理を行う場合に、画像方向NG原稿(コピー)
が混在していることを自動的に通知し、オペレータ自ら
コピーの画像方向を確認することを要求し、落丁の防止
を可能とした。
【0225】人体検知センサ225を装備したコピー機
でのコピー動作において、画像方向NGの原稿が存在す
ることが認識された場合、人体検知センサ225の出力
信号に応じて、人体検知センサ225出力がOFFのと
き、すなわち、オペレータがコピー機の前にいないとき
には、中断することなくそのままコピーを行いコピー終
了後操作部に警告表示することにより、オペレータが作
像後のコピー群に対して、穴あけ、ステープル等のコピ
ー綴じ後処理を行う場合に、画像方向NG原稿(コピ
ー)が混在していることを自動的に通知し、オペレータ
自らコピーの画像方向を確認することを要求し、落丁を
防止することを可能とした。一方、人体検知センサ22
5出力がONのときには、コピー動作を中断し操作部に
警告表示することにより、落丁を防止することを可能と
した。さらに、人体検知センサ出力25がONで、コピ
ー動作を中断し操作部に警告表示を行った後、所定の時
間経過しても何等対応が取られない場合には自動的にコ
ピー動作を再開し、マシンの無駄な停止時間、および現
行のジョブにより無駄な占有時間を省くことが可能にな
る。同時に、コピー終了後操作部に警告表示することに
より、オペレータが作像後のコピー群に対して、穴あ
け、ステープル等のコピー綴じ後処理を行う場合に、画
像方向NG原稿(コピー)が混在していることを自動的
に通知し、オペレータ自らコピーの画像方向を確認する
ことを要求し、落丁の防止を可能とした。
【0226】4.1.7 白紙原稿対応 多数枚原稿時、文字認識手段による文字方向の認識から
各原稿の画像方向を検出し、それぞれの検出された原稿
方向によりコピーされた原稿群の中に最初の原稿の画像
方向と画像方向の異なる原稿が存在するか否かを判断す
る画像形成装置において、原稿が白紙であることを認識
したときには、原稿反転手段により原稿を反転した後、
再度画像の読み込み動作を行い、読み込まれた画像に対
し再度画像方向の検出を行うことが考えられる。この内
容は前述した図42、図50、図61、図62、図63
のフローチャートおよび図49、図51、図72の警告
表示例と同様である。但し、図61において、ステップ
S185、S186の部分で「原稿読み取り/文字方向
認識」を行えばよい。
【0227】警告表示を図51に示す。
【0228】4.1.8 識別不能時対応4.1.8.1 予め決められた所定の方向にて画像形
成・警告表示 多数枚原稿時、文字認識手段により文字方向の認識から
各原稿の画像方向を検出し、それぞれの検出された原稿
方向によりコピーされた原稿群の中に最初の原稿の画像
方向と画像方向の異なった原稿が存在するか否かを判断
する画像形成装置において、画像方向識別不能と認識さ
れた場合、予め決められた所定の方向にて画像を形成
し、警告表示を操作部に表示することにより、画像方向
識別不能の原稿およびその原稿のコピーが原稿群および
そのコピー群中に存在することを知らせることが行われ
る。
【0229】以下、その内容について説明する。警告表
示出力の処理手順を図88、図89に基づいて説明す
る。本体のコピースタートボタンによりコピースタート
されると(ステップS611)カウンタeの値を0に初
期設定する(ステップS612)。カウンタeの値の値
については後述する。コピースタートされると原稿読み
取りと文字方向認識による画像方向の検出が行なわれる
(ステップS613)。文字方向認識による画像方向の
検出を行なう際、文字方向の識別が可能かどうか判定す
る(ステップS614)。
【0230】ステップS614で文字方向の識別が不能
なときは、カウンタe=カウンタe+1とし(ステップ
S615)、カウンタeの値に1加算する。カウンタe
の値は、文字方向識別不能の原稿の枚数であり、ステッ
プS612でコピースタート時、カウンタeの値を0に
設定し、文字方向識別不能の原稿が見つかるごとにステ
ップS615でカウンタeの値に1加算することによ
り、コピー終了後文字方向識別不能の原稿の枚数がカウ
ンタeの値からわかる。ステップS614で文字方向の
識別が可能なときは、画像方向の整合性を確認し、画像
方向が整合されているときはそのままコピーし、画像方
向が整合されていないときは、画像データを回転しコピ
ーする(ステップS619)。
【0231】コピー終了後(ステップS616)、ステ
ップS617でカウンタeの値を判定し、カウンタeの
値が0のときは、READYモードとなり次のコピース
タートの待機をする。カウンタeの値が0でないとき
は、操作部に警告表示を行うべく、操作部がコード受信
READY状態であれば、警告表示コードが送出し(ス
テップS618)、オペレータに確認を要求するべく警
告表示されている。操作部表示の内容は図54と同じで
ある。以上のように、オペレータに画像方向識別不能を
警告表示することによって、落丁の防止が可能となる。
【0232】4.1.8.2 識別された所定の基準画
像情報方向に統一し画像形成・警告表示 多数枚原稿時、文字認識手段により文字方向の認識から
各原稿の画像方向を検出し、その情報を基準画像方向の
情報とし、原稿の画像方向が基準画像方向と異なるか否
かを判断し、画像方向を揃える画像形成装置において、
基準となるページの画像方向が識別不能と認識された場
合、次ページを基準画像方向ページと判定し、そのペー
ジの情報を基に、画像方向を揃える。操作部に上記事項
の警告表示を表示することにより、画像方向識別不能の
原稿およびその原稿のコピーが存在することをオペレー
タに知らせることが行われる。
【0233】以下、その内容について説明する。原稿面
を下向きにセットし、最下紙の1枚目(表紙に相当する
原稿)から原稿を給紙する自動原稿給紙装置を具備し、
表紙に相当する原稿の画像情報を基準画像情報として画
像方向を整合する画像形成装置を例にとって、文字認識
手段による文字方向確認により、基準画像情報となる第
1ページの画像方向が判断できないときの、処理手順を
図90、図91、図92に基づいて説明する。
【0234】コピースタートボタン(スタートキー43
1)により、コピースタートされると(ステップS62
1)、ページカウンタmの値を1に初期設定し(ステッ
プS622)カウンタaの値を0に初期設定する(ステ
ップS623)。ページカウンタmの値および、カウン
タaの値については後述する。コピースタートされる
と、原稿読み取りと文字方向認識による画像方向の検出
が行なわれる(ステップS624)。カウンタaの値
は、基準画像情報が決定されているかどかうかを表すも
のであり、カウンタaの値が0のときは、基準画像情報
が決定されていない状態であり、カウンタaの値が0で
ないときは、基準画像情報が決定されている状態であ
る。カウンタaの値は初期設定で0となっており(ステ
ップS623)、ステップS633で基準画像情報が決
定されているときに、カウンタaの値は1ずつ加算され
る。ステップS625でカウンタaの値が0であるか否
か判断し、カウンタaの値が0のときはステップS62
6へ、カウンタaの値が0でないときはステップS63
1へ進む。
【0235】ステップS626では文字方向の識別が不
能かどうか判断する。ステップS626は文字方向の識
別が不能のときは、ページカウンタm=ページカウンタ
m+1とし(ステップS627)、ページカウンタの値
に1加算し、そのままコピーする。ページカウンタmの
値は、何ページ目までの原稿が文字方向識別不能であっ
たかを示す値であり、ステップS622でコピースター
ト時ページカウンタmの値を1に初期設定し、文字方向
識別不能の原稿が見つかるごとに、ページカウンタmの
値に1加算することにより、m枚数の原稿まで文字方向
が識別不能であったことがわかる。
【0236】ステップS626で文字方向の識別が可能
のときは、m枚目の原稿の画像情報を基準画像情報と
し、画像方向の整合性を確認し、画像方向が整合されて
いるときはそのままコピーし、画像方向が整合されてい
ないときは画像データを回転し、コピーする(ステップ
S632)。そしてステップS633でカウンタa=a
+1としカウンタaの値に1加算する。
【0237】コピー終了後(ステップS628)、ステ
ップS629でページカウンタmの値が1であるか否か
判断し、ページカウンタm=1の場合はREADYモー
ドとなり、次のコピースタートの待機をする。ページカ
ウンタm=1のときは、表紙に相当する原稿画像情報が
基準画像情報となっている場合である。ページカウンタ
mが1でない場合は、警告表示を行うべく、操作部がコ
ード受信READY状態で有れば警告表示コードが送出
し(ステップS630)、オペレータに確認を要求する
べく警告表示されている。操作部表示の内容は図58と
同じである。このようにすることでオペレータに画像方
向識別不能を警告表示し、落丁の防止を可能とした。
【0238】4.1.8.3 作像中断・警告表示 多数枚原稿時、文字認識手段により文字方向の認識から
各原稿の画像方向を検出し、それぞれの検出された原稿
方向によりコピーされた原稿群の中に最初の原稿の画像
方向と画像方向の異なる原稿が存在するか否かを判断す
る画像形成装置において、画像方向識別不能と認識され
た場合、コピー動作を中断し、警告表示を操作部に表示
することにより、画像方向識別不能の原稿およびその原
稿のコピーが原稿群およびそのコピー群中に存在するこ
とを示し、原稿セット方向を変更するようにオペレータ
に知らせることが行われる。
【0239】以下、その内容について説明する。作像中
断・警告表示出力の処理手順を図93、図94に基づい
て説明する。コピースタートボタンによりコピースター
トすると(ステップS641)原稿読み取りと文字方向
認識による画像方向の検出が行われる(ステップS64
2)ステップS643で文字方向が識別不能かどうか判
断し、文字方向が認識できるとき画像方向の整合性を確
認し、画像方向が整合されているときはそのままコピー
し、画像方向が整合されていないときは、画像データを
回転し、コピーする(ステップS648)。ステップS
643で文字方向が識別不能のときはコピー動作を停止
し(ステップS644)、操作部に警告表示を行うべ
く、操作部がコード受信READY状態であれば、警告
表示コードを送出し、オペレータに確認を要求すべく警
告表示される(ステップS645)。操作部表示の内容
は図58と同じである。
【0240】警告表示された後、コピースタートボタン
がONされると、コンタクトガラス9上に停止している
文字方向が識別できなかった原稿は、そのままコピーさ
れ(ステップS646)、操作部に警告表示を行うべ
く、操作部がコード受信READY状態であれば警告表
示コードを送出し、オペレータに確認を要求すべく警告
表示される。コピー終了後(ステップS647)はRE
ADYモードとなり、次のコピースタートの待機をす
る。ステップS645で警告表示された後、ADFが開
閉されたときはコンタクトガラス9上に停止している原
稿が取り除かれたと判断し、READYモードとなり、
次のコピースタートの待機をする。図95、図96に警
告表示例を示す。
【0241】このように、オペレータに、原稿方向の混
在および原稿方向認識不能を検出して、コピー動作の停
止・警告表示をすることによって、オペレータが作像す
るコピー群に対して、第一枚目の画像方向に統一された
コピーを得ることができる。特にコピー後の穴あけ、ス
テープル等のコピー綴じ後処理を行う場合、通常表紙の
みで判断して、穴あけ、ステープルを行い、コピー群の
中に異なった画像方向のコピーが存在した場合は落丁と
なりページめくり、見栄えが悪くなる。本発明はこのよ
うな落丁を防止するために、コピー中に後画像方向が異
なる原稿が混在していることを自動的にオペレータに通
知し、オペレータが、自ら原稿の画像方向をチェックし
原稿設置方向を変えることを要求し、落丁の防止を可能
とした。
【0242】4.2.1 文字認識によるステープル位
置決定 文字認識を用いて原稿の用紙に対する文字および文字列
の方向を認識することによって原稿の画像方向を検出
し、用紙と文字列との関係から最適な後処理(ソータ・
ステープラ、フィニッシャー等)位置を決定することが
行われる。
【0243】以下、その内容について説明する。前述し
たように、文字認識方法を用いて原稿の用紙に対する文
字および文字列の方向を認識されると、正常な文字方向
(0°)から見た用紙と文字列との関係は図84のテー
ブルの16通りから、図86に示すように4通りに限定
されてくる。このとき、ユーザーがどのような後処理
(ソータ・ステープラ、フィニッシャ等)を望んでいる
かによって通常次のように限定されることになる。 (i) 1箇所にステープルの場合 図97に示したように、横書きのときには左上コーナー
を(a,b)、縦書きのときには右上コーナーを(c,
d)ステープル位置と決定する。
【0244】(ii)2箇所にステープルまたはパンチ
穴開けの場合 この場合には図98のように、横書きのときには左側帯
部を(a,b)、縦書きのときには右側帯部を(c,
d)ステープル位置または、パンチ穴開け位置と決定す
る(図はステープルの場合)。
【0245】文字認識のための手段・方法としては複写
システムの構成によって次の3通りが考えられる。 (a)デジタル複写機であってエリアメモリを有する場
合 プレスキャンによって、所定のエリアまたは、画像デー
タのうち地肌部でないエリアを自動認識してある範囲を
エリアメモリに取り込んで文字を抽出し、文字認識を行
うもの。
【0246】(b) デジタル複写機であってページメ
モリ(フルメモリ)を有する場合 ページメモリの場合には、読取りスキャン時に読み取っ
たページの中から文字を抽出し、文字認識を行うもの。
【0247】(c)アナログ複写機または充分なメモリ
容量を持たない場合 内部に所定の範囲のみを読取り可能な読取り手段とエリ
アメモリならびに認識のためのCPUを有する原稿自動
送り装置(ADF)を用いることにより、原稿の搬送中
に画像データを読み取ることによって、所定のエリアま
たは、画像データのうち地肌部でないエリアを自動認識
してある範囲をエリアメモリに取り込んで文字を抽出
し、文字認識を行うもの。
【0248】実際のコピー動作のフローは図99に示す
ようになる。オペレータによってコピースタートキーが
押されると制御CPUではステープル後処理モードにあ
るか否かを識別し(ステップS651)、ステープルモ
ードにない場合には通常のコピー動作が行われる(ステ
ップS652)。もし、ステープルモードにある場合に
は指定が1カ所であるかどうかを識別し(ステップS6
53)、次のステップでそれぞれのケースに応じて判別
手段により図97、図98のように処理位置を決定する
(ステップS654,S655)。
【0249】このように、文字認識によって、読み取ろ
うとする原稿の文字・文字列の方向から最適な後処理の
位置を自動的に決定するので、後処理に対してオペレー
タの作業・混乱を免れることが可能となる。また、オペ
レータが場合に応じて位置を指定する必要がないのでオ
ペレーションが容易になり、かつまた作業がスピーディ
ーに行われ時間の節約にもなるという利点がある。
【0250】4.2.2 文字列方向データと基準ステ
ープル位置との比較 文字認識を用いて原稿の用紙に対する文字および文字列
の方向から原稿の画像方向を検出し、用紙と文字列との
関係から決定される最適な後処理(ステープル、パン
チ)位置とハードにより制約される後処理位置との整合
性を確認することが行われる。
【0251】前述したように、ソータ・ステープラでは
定コーナー位置に1箇所のみ、フィニッシャーの場合に
はある一端側の直線上に動作位置が限定されてしまう。
したがって、従来技術では、ハードの節約のためにユー
ザーの指示入力と原稿のセット方向が正しい位置関係に
ない場合、誤った位置に後処理を施してしまう可能性が
ある。そこで、本実施例においては、前述したような文
字認識方法を用いた画像方向認識手段の他に、ハードに
よる後処理可能な位置と文字列方向データに基づいて決
定される最適後処理位置を比較する比較手段をもち、両
者の位置関係の整合性を確認する工程を有する。S/S
の場合、図100のような用紙方向に対しては斜線部に
ステープルされることになる。このとき、原稿が図10
1(a)のような縦原稿横書きであれば基準ステープル
位置と整合することになる。しかし、図101(b)の
ような縦原稿縦書きであった場合には不整合となる。実
際のCPU上で行われる判断の一例としては以下のよう
になる。 ソータのトレイ上に出力されたとしたときの絶対的な
ステープル位置に図102のように1〜8までの番号を
つける。 文字認識の結果の得られたステープル位置をiとする
と、図101(a)の場合にはi=4となる。 ハード側のステープル位置をkとすると、ハード側で
はS/Sの制約から用紙方向によってステープル位置は
4か8に限定される。図98の場合にはk=4となる。 CPU上でiとkの比較を行いi=kの場合のみ両者
は整合すると判断される。図101(b)の場合にはi
=3であり、i≠kのため整合しないと判断される。 コピー動作の上では図103に示すような手順となる。
この手順は、ステップS651〜S655までは図99
と同じであり、その後工程にハード制約条件(ステップ
S656)と整合性確認処理(ステップS657,S6
58)を設けている。
【0252】以上のように、文字認識によって、読み取
ろうとする原稿の文字・文字列の方向から最適な後処理
の位置を自動的に決定するので、後処理に対してオペレ
ータの作業・混乱を免れることが可能となる。また、オ
ペレータが場合に応じて位置を指定する必要がないので
オペレーションが容易になり、かつまた作業がスピーデ
ィーに行われ時間の節約にもなるという利点がある。さ
らに本実施例では、ハードにより制約条件に判定結果が
適合するか否かを、確認することが可能となるので誤っ
た位置への後処理を未然に防ぐことが可能になる。
【0253】4.2.3 多数枚・縦横原稿混載時、所
定の基準画像情報に対して文字方向認識データから画像
情報方向識別し、基準ステープラ位置データとの比較に
より画像方向の整合確認4.2.4 文字列方向データと基準ステープル位置と
の整合性NG時リカバー a)作像中断・警告表示 文字認識を用いて原稿の用紙に対する文字および文字列
の方向から原稿の画像方向を検出し、用紙と文字列との
関係から決定される最適な後処理(ステープル、パン
チ)位置とハードにより制約される後処理位置との整合
性を確認し、整合しないと判断された場合、コピー動作
を中断し、警告表示を操作部に表示することにより、ス
テープル最適位置と複写機の後処理装置が可能な後処理
位置とが一致しないことを示し、原稿セット方向あるい
は用紙方向を変更するようにオペレータに知らせること
が行われる。
【0254】以下、その内容について説明する。図10
4、図105のフローチャートに示すように、文字認識
を用いてハードによる後処理可能な位置と文字列方向デ
ータに基づいて決定される後処理位置を比較した結果、
両者の位置関係の整合性がないと判断された場合、作像
を中断し(ステップS659)、例えば“正しい位置に
ステープルできません。用紙または原稿の方向を確認し
て下さい”といった警告を表示部に表示する(ステップ
S660)。なお、ステップS651〜S658は図9
9、図103と同じである。DF等を使用している場合
で、作像を中断し警告を表示する場合にはDFも停止す
る。このときはDFの処理は別途記述のようになる。
【0255】以上のように、文字認識によって、読み取
ろうとする原稿の文字・文字列の方向から最適な後処理
の位置を自動的に決定するので、後処理に対してオペレ
ータの作業・混乱を免れることが可能となる。また、オ
ペレータが場合に応じて位置を指定する必要がないので
オペレーションが容易になり、かつまた作業がスピーデ
ィーに行われ時間の節約にもなるという利点がある。さ
らに本実施例では、ハードによる制約条件に判定結果が
適合しない場合、コピー作業を停止し、オペレータに後
処理の方向が合わないことを通知し、原稿あるいは用紙
セット方向を確認させセット方向を変更することを要求
するので誤った位置への後処理を未然に防ぐことが可能
になる。
【0256】b)画像回転処理 文字認識を用いて原稿の用紙に対する文字および文字列
の方向から原稿の画像方向を検出し、用紙と文字列との
関係から決定される最適な後処理(ステープル、パン
チ)位置とハードにより制約される後処理位置との整合
性を確認し、整合しないと判断された場合、フレームメ
モリに取り込まれた画像データを回転させることによ
り、ステープル最適位置と複写機の後処理装置が後処理
可能な位置とを一致させ最適な後処理を行うことが考え
られる。
【0257】以下、その内容について説明する。データ
複写機でページメモリを有する場合、図104に示すよ
うに、画像方向認識に先立って、画像データをフレーム
メモリに取り込むことが可能であるから、文字認識を用
いてハードによる後処理可能な位置と文字列方向データ
に基づいて決定される後処理位置を比較した結果、両者
の位置関係の整合性がないと判断された場合、図105
の手順に示すように、画像方向認識手段で得られた方向
データと後処理装置の方向データを用いて必要回転角度
を演算によって求めメモリ上の画像データを回転させる
(ステップS662)。その後、コピー実行・後処理実
行を行う(ステップS663)。
【0258】以上のように、文字認識によって、読み取
ろうとする原稿の文字・文字列の方向から最適な後処理
の位置を自動的に決定するので、後処理に対してオペレ
ータの作業・混乱を免れることが可能となる。また、オ
ペレータが場合に応じて位置を指定する必要がないので
オペレーションが容易になり、また、作業がスピーディ
ーに行われ時間の節約にもなるという利点がある。さら
に本実施例では、ハードによる制約条件に判定結果が適
合しない場合、後処理の方向に合致するように画像デー
タを回転させるため、オペレータによる原稿(用紙)セ
ットの変更といった作業をともなうことなく最適な後処
理位置にステープルが可能となる。
【0259】c)原稿逆スキャン 文字認識を用いて原稿の用紙に対する文字および文字列
の方向から原稿の画像方向を検出し、用紙と文字列との
関係から決定される最適な後処理(ステープル、パン
チ)位置とハードにより制約される後処理位置との整合
性を確認し、整合しないと判断された場合、フレームメ
モリを持たなくても、限定された条件の下ではステープ
ル最適位置と複写機の後処理装置が後処理可能な位置と
を自動的に一致させ後処理を行い、装置内で修復が不可
能と判断された場合には、コピー動作を中断し、警告表
示を操作部に表示することにより、ステープル最適位置
と複写機の後処理装置が可能な後処理位置とが一致しな
いことを示し、原稿セット方向あるいは用紙方向を変更
するようにオペレータに知らせることが行われる。
【0260】以下、その内容について説明する。図10
4に示すように、文字認識を用いてハードによる後処理
可能な位置と文字列方向データに基づいて決定される後
処理位置を比較した結果、両者の位置関係の整合性がな
いと判断された場合、デジタル複写機でページメモリを
持たない場合であっても、通常何ライン分かのラインバ
ッファを持っているので図106の手順に示すように、
用紙方向が正しくセットされていて(ステップS664
でy)、基準ステープル位置と最適後処理位置が180
°ずれている場合には(ステップS665でy)通常ス
キャン時には読取り動作を行わずリターン時に読取り速
度で戻りながら主走査方向に画像を反転する(ステップ
S666)ことによって、作像工程を行い正しい位置に
後処理を行う(ステップS667)ことができる。それ
以外の場合には作像を中断し(ステップS668)、例
えば”正しい位置にステープルできません。用紙または
原稿の方向を確認して下さい”といった警告を表示部に
表示する(ステップS669)。DF等を使用している
場合で、作像を中断し警告をする場合にはDFも停止す
る。このときはDFの処理は別途記述のようになる。
【0261】以上のように、文字認識によって、読み取
ろうとする原稿の文字・文字列の方向から最適な後処理
の位置を自動的に決定するので、後処理に対してオペレ
ータの作業・混乱を免れることが可能となる。また、オ
ペレータが場合に応じて位置を指定する必要がないので
オペレーションが容易になり、かつまた作業がスピーデ
ィーに行われ時間の節約にもなるという利点がある。さ
らに本実施例では、ハードによる制約条件に判定結果が
適合しない場合、最も誤セットされ易いと考えられる1
80°のセット誤りに対して、後処理の方向に合致する
ように画像データを見掛け上回転させるため、オペレー
タによる原稿(用紙)セットの変更といった作業をとも
なうことなく最適な後処理位置にステープルが可能とな
る。それ以外の誤セットの場合には、コピー作業を停止
し、オペレータに後処理の方向が合わないことを通知
し、原稿あるいは用紙セット方向を確認させセット方向
を変更することを要求するので誤った位置への後処理を
未然に防ぐことが可能になる。
【0262】4.3.1 画像形成モードに応じた画像
方向識別検知の選択制御 文字認識手段を用い、文字方向を認識することによって
画像方向を検出し、それぞれの検出された画像データに
より画像方向を識別検知するためには、画像処理等の作
業を行わなければならない。そして、その作業は各原稿
をスキャンするごとに行わなければならず、非常に時間
がかかり、通常のコピー作業の場合非効率的である。そ
こで通常のコピー作業の場合は、上記画像方向認識検知
部を通らずにコピー作業を行うようにし、コピー作業の
能率化をはかる。その処理内容は図74のフローチャー
トと同じである。
【0263】4.3.2 ソート動作完了後、マニュア
ルステープル指示入力時、文字方向データに基づきステ
ープル位置NGの場合4.3.2.1 警告表示 警告表示出力の処理手順を図107、図108に基づい
て説明する。ステープルキーがONされて、コピースタ
ートすると(ステップS681)、1枚1枚の原稿に対
して文字認識手段による文字方向の認識から画像方向を
判断し、画像方向の整合性を確認し、画像方向の整合性
がとれていないときは画像データを回転してコピーし、
コピーを終了させる(ステップS682)。コピー終了
後、ステープラが作動し(ステップS683)、REA
DYモードになる。ステープルキーがONされていない
ときは、コピースタートすると(ステップS684)、
1枚1枚の原稿に対して文字認識手段による文字方向の
認識から画像方向を判断し、画像方向の整合性を確認し
ながらコピーし、コピーを終了させる(ステップS68
5)。コピー終了後、ステープルキーがONされなけれ
ばステープラは作動せずにREADYモードになる。ま
た、コピー終了後、ステープルキーがONされても、ビ
ンに記録紙が残っていなければ、ステープラは作動せず
にREADYモードになる。これは画像方向の整合性が
とれているとき(ステップS686)、画像方向の整合
性がとれていないとき(ステップS687)にかかわら
ず行なわれる。コピー終了後、ステープルキーがONさ
れたときは(マニュアルステープル)、画像方向の整合
性はとれていて、しかも記録紙がビンに残っているとき
は、ステープラが作動し(ステップS688)、REA
DYモードになる。
【0264】マニュアルステープル時、画像方向の整合
性がとれていないときは、記録紙がビンに残っていても
ステープラは作動せずに、操作パネルに警告表示をする
(ステップS689)。
【0265】4.3.2.2 ステープル禁止 ステープル禁止処理のフローを図109に基づいて説明
する。マニュアルステープル時、画像方向の整合性がと
れていないときは、記録紙がビンに残っていてもステー
プラの作動を禁止し、操作パネルに警告表示をする(ス
テップS691)。また、図110に警告表示の一例を
示す。
【0266】
【発明の効果】請求項1ないし記載の発明によれば、
画像情報の縦横方向を認識し、基準となる画像情報の画
像方向を決定すると共に、決定された基準画像方向に対
する認識された画像情報の画像方向整合性を順次判定す
るようにしたので、縦横原稿混在文書においても、的確
かつ確実に縦原稿と横原稿との画像方向識別が可能とな
る。
【0267】また縦横原稿混在文書における縦原稿ある
いは横原稿のどちらかが表紙にきた場合でも、一般的な
文書整合形態を的確かつ確実に確認整合することが可能
となる。
【0268】さらに、画像方向性整合確認ツールとして
各種認識方法を用いることによつて、様々な階層(セグ
メント)のマシンに適宜適用可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るデジタル複写機全体の構
成図である。
【図2】デジタル複写機の光書き込み部の平面図であ
る。
【図3】デジタル複写機の光書き込み部の側面図であ
る。
【図4】デジタル複写機の制御ユニットを示すブロック
図である。
【図5】デジタル複写機の電装制御全体のブロック図で
ある。
【図6】イメージスキャナ部のブロック図である。
【図7】イメージプロセスユニットの概略ブロック図で
ある。
【図8】データ切り換え機構により切り換えられるデー
タを示す説明図である。
【図9】メモリシステムのブロック図である。
【図10】メモリシステムのブロック図である。
【図11】メモリシステムのブロック図である。
【図12】メモリ装置のブロック図である。
【図13】メモリ装置のメモリユニットの内部ブロック
図である。
【図14】3つのイメージデータタイプを示す説明図で
ある。
【図15】メモリ装置の内部ブロック図である。
【図16】外部記憶装置を使用したメモリシステムのブ
ロック図である。
【図17】メモリ装置の内部ブロック図である。
【図18】アプリケーションユニットのブロック図であ
る。
【図19】操作表示部の平面図である。
【図20】メモリシステムのブロック図である。
【図21】イメージプロセスユニットの概略ブロック図
である。
【図22】画情報の受信ブロック図である。
【図23】画像処理機能ブロック図である。
【図24】ビットマップページメモリの模式図である。
【図25】通常スキャン時のメモリへ展開させた画情報
データの説明図である。
【図26】逆スキャン時のメモリへ展開させた画情報デ
ータの説明図である。
【図27】メモリ上でミラーリングを行った画情報デー
タの説明図である。
【図28】原稿のX,Y方向の余白を示す説明図であ
る。
【図29】行の切り出し結果から画像方向を判断する説
明図である。
【図30】モザイク処理による行の切り出し結果をビッ
トマップメモリ上に展開した説明図である。
【図31】フィルタの画素数を少なくした場合のモザイ
ク処理による行の切り出し結果をビットマップメモリ上
に展開した説明図である。
【図32】フィルタの画素数を多くした場合のモザイク
処理による行の切り出し結果をビットマップメモリ上に
展開した説明図である。
【図33】フィルタの画素数を多くとり、改行幅以上の
ドットとした場合のモザイク処理による行の切り出し結
果をビットマップメモリ上に展開した説明図である。
【図34】フィルタの一例を示す説明図である。
【図35】主走査方向アドレスによる原稿の天地判断の
フローチャートである。
【図36】X軸、Y軸方向の文字配列区画の重心間距離
の平均値から横書き、縦書きを判断するフローチャート
である。
【図37】ステープル1個所止めの三角形パターンを示
す説明図である。
【図38】ステープル2辺止めのパターンを示す説明図
である。
【図39】操作表示部の平面図である。
【図40】操作表示部の平面図である。
【図41】原稿の種類を示す説明図である。
【図42】原稿の種類を示す説明図である。
【図43】画像方向の統一パターンを示す説明図であ
る。
【図44】各基準画像とステープル位置およびパンチ位
置との関係を示す説明図である。
【図45】画像方向整合性確認判断のフローチャートで
ある。
【図46】白紙原稿判定時のコピーの中断および警告表
示出力のフローチャートである。
【図47】操作表示部の平面図である。
【図48】画像処理により画像回転処理を行うときのフ
ローチャートである。
【図49】操作表示部の平面図である。
【図50】原稿の逆スキャンを行うときのフローチャー
トである。
【図51】操作表示部の平面図である。
【図52】原稿の端部余白域から原稿方向を検出する方
法のフローチャートである。
【図53】画像方向識別不能の場合の警告表示のフロー
チャートである。
【図54】操作表示部の平面図である。
【図55】後続ページを基準方向原稿として画像方向を
統一させるフローチャートである。
【図56】後続ページを基準方向原稿として画像方向を
統一させるフローチャートである。
【図57】フラグのメモリのビット構成を示す説明図で
ある。
【図58】操作表示部の平面図である。
【図59】原稿方向混在あるいは方向認識不能時の警告
表示処理のフローチャートである。
【図60】操作表示部の平面図である。
【図61】白紙原稿判定処理のフローチャートである。
【図62】白紙原稿判定処理のフローチャートである。
【図63】画像方向不揃い時ソート部数に応じて対処す
るコピー動作のフローチャートである。
【図64】画像方向不揃い時人体検知センサを装備する
複写機のコピー動作の対処のフローチャートである。
【図65】操作表示部の平面図である。
【図66】レイアウト判断に基づくステープル処理のフ
ローチャートである。
【図67】操作表示部の平面図である。
【図68】基準ステープル位置データと画像方向が一致
しないときの作像続行およびステープル禁止のフローチ
ャートである。
【図69】決定されたステープル位置に画像が存在する
ときの作像続行およびステープル禁止の動作のフローチ
ャートである。
【図70】決定されたステープル位置に画像が存在する
ときのシーケンス・変倍処理等のフローチャートであ
る。
【図71】決定されたステープル位置に画像が存在する
ときのステープル位置変更動作のフローチャートであ
る。
【図72】操作表示部の平面図である。
【図73】画像整合性とステープル処理動作のフローチ
ャートである。
【図74】画像形成モードに応じた画像方向識別検知の
選択制御のフローチャートである。
【図75】ステープル位置が不適切なとき、警告表示を
行うフローチャートである。
【図76】操作表示部の平面図である。
【図77】ステープル位置が不適切なとき、ステープル
禁止の動作を行うフローチャートである。
【図78】操作表示部の平面図である。
【図79】文字認識方法の一例を示すフローチャートで
ある。
【図80】入力文字画像の輪郭部の方向コードを示す説
明図である。
【図81】方向コード別ヒストグラムの説明図である。
【図82】文字認識ブロック図である。
【図83】文字「文」の各角度に応じた方向コードを示
す説明図である。
【図84】原稿サイズと書き方等の組み合わせテーブル
を示す説明図である。
【図85】各種の原稿設置の位置を示す説明図である。
【図86】原稿の横書き、縦書きの種類を示す説明図で
ある。
【図87】操作表示部の平面図である。
【図88】予め決められた所定の方向で画像形成、警告
表示を行う動作のフローチャートである。
【図89】予め決められた所定の方向で画像形成、警告
表示を行う動作のフローチャートである。
【図90】識別された所定の基準画像情報方向に統一
し、画像形成、警告表示を行う動作のフローチャートで
ある。
【図91】識別された所定の基準画像情報方向に統一
し、画像形成、警告表示を行う動作のフローチャートで
ある。
【図92】識別された所定の基準画像情報方向に統一
し、画像形成、警告表示を行う動作のフローチャートで
ある。
【図93】画像方向識別不能時の作像中断、警告表示動
作のフローチャートである。
【図94】画像方向識別不能時の作像中断、警告表示動
作のフローチャートである。
【図95】操作表示部の平面図である。
【図96】操作表示部の平面図である。
【図97】ステープル1個所止めの各パターンを示す説
明図である。
【図98】ステープル2個所止めの各パターンを示す説
明図である。
【図99】ステープル位置判断のフローチャートであ
る。
【図100】用紙方向とステープル位置の適合性の関係
を示す説明図である。
【図101】用紙方向とステープル位置の適合性の関係
を示す説明図である。
【図102】用紙方向とステープル位置の適合性の関係
を示す説明図である。
【図103】ステープル位置判断のフローチャートであ
る。
【図104】文字列方向データと基準ステープル位置と
の整合性NG時の警告表示処理のフローチャートであ
る。
【図105】文字列方向データと基準ステープル位置と
の整合性NG時の画像回転処理のフローチャートであ
る。
【図106】文字列方向データと基準ステープル位置と
の整合性NG時の原稿逆スキャン処理のフローチャート
である。
【図107】手動ステープル指示入力時、ステープル位
置NGの場合の警告表示処理のフローチャートである。
【図108】手動ステープル指示入力時、ステープル位
置NGの場合の警告表示処理のフローチャートである。
【図109】手動ステープル指示入力時、ステープル位
置NGの場合のステープル禁止動作のフローチャートで
ある。
【図110】操作表示部の平面図である。
【符号の説明】
200,201 CPU 202 画像制御回路 203 信号切り換えゲートアレイ 204 操作部ユニット 207 ページメモリ 208 画像処理ユニット 210 アプリケーションユニット 220 メイン制御板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // B65H 43/08 H04N 1/387 H04N 1/387 B41J 3/12 T (72)発明者 住田 浩康 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 板橋 彰久 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 来住 文男 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平1−250184(JP,A) 特開 昭61−157152(JP,A) 特開 昭56−67483(JP,A) 特開 昭61−231535(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿の端部空白領域の検出、レイアウト
    判断、文字方向の判断、文字認識、パンチ穴の検出、ス
    テープル穴の検出、及び端部空白域の検出の少なくとも
    1つの結果に基づいて画像情報の縦横方向を認識する縦
    横方向認識工程と、表紙に相当する原稿の画像情報、縦原稿と横原稿の比
    率、マニュアルで設定された原稿の方向のいずれかに基
    づいて 基準となる画像情報の画像方向を決定する基準画
    像方向決定工程と、 決定された基準画像方向に対する認識された画像情報の
    画像方向整合性を順次判定する判定工程と、 を有し、 各工程を実行することにより、画像方向性判定を行う画
    像情報の縦横方向データを利用した画像方向性判定方
    法。
  2. 【請求項2】 上記基準画像方向決定工程で決定された
    基準画像方向が縦方向基準とされたとき、横方向画像情
    報は、縦方向画像情報の左端面にその上端面が整合され
    る請求項1記載の画像情報の縦横方向データを利用した
    画像方向性判定方法。
  3. 【請求項3】 上記基準画像方向決定工程で決定された
    基準画像方向が横方向基準とされたとき、縦方向画像情
    報は、横方向画像情報の上端面にその右端面に整合され
    る請求項1記載の画像情報の縦横方向データを利用した
    画像方向性判定方法。
  4. 【請求項4】 原稿の端部空白領域の検出、レイアウト
    判断、文字方向の判断、文字認識、パンチ穴の検出、ス
    テープル穴の検出、及び端部空白域の検出の少なくとも
    1つの結果に基づいて画像情報の縦横方向を認識する縦
    横方向認識手段と、 表紙に相当する原稿の画像情報、縦原稿と横原稿の比
    率、マニュアルで設定された原稿の方向のいずれかに基
    づいて基準となる画像情報の画像方向を決定する基準画
    像方向決定手段と、 決定された基準画像方向に対する認識された画像情報の
    画像方向整合性を順次 判定する判定手段と、 を備えた画像情報の縦横方向データを利用した画像方向
    性判定装置
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