JP3314478B2 - アイライナー液 - Google Patents

アイライナー液

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JP3314478B2
JP3314478B2 JP23742193A JP23742193A JP3314478B2 JP 3314478 B2 JP3314478 B2 JP 3314478B2 JP 23742193 A JP23742193 A JP 23742193A JP 23742193 A JP23742193 A JP 23742193A JP 3314478 B2 JP3314478 B2 JP 3314478B2
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繁樹 大谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鉄黒の経時的な酸化によ
る変色の少ないアイライナー液に関するものである
【0002】
【従来の技術】従来黒色のアイライナー液には一般的に
カ−ボンブラックが着色材として使用されているが、こ
のものは発ガン性の物質であるベンツピレンが含まれる
可能性があるためその安全性が疑問視されている。
【0003】また、鉄黒を着色材に用いた場合、その粒
子径が大きいと鉄黒の沈降が起こりやすい。特に液内蔵
タイプの塗布具に使用する様な比較的低粘度の液状の
イライナー液に用いた場合は更に鉄黒の沈降が起こり易
い。これを防止するため鉄黒を微粒子にして用いると経
時的に酸化され易くなり、黒から茶色に変色する問題が
あった。
【0004】従来、鉄黒の酸化防止剤として還元力を有
する物質を添加することは知られており、中でも還元作
用の強いアスコルビン酸やエリソルビン酸がよく使用さ
れているが、これらは酸の状態では水に溶解せず、各種
アルカリ化剤、例えば、水酸化ナトリウム等のアルカリ
金属、トリエタノ−ルアミン等のアルカノ−ルアミンを
用いて溶解して使用するのが一般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】鉄黒を色材として使用
するアイライナー液は、黒味を強調するために粒子径の
大きな鉄黒を使用すると鉄黒の沈降が発生し、比較的分
散安定な粒子径の小さい鉄黒を使用すると経時的な変色
が発生し易い。よって、この変色を抑制するために上述
したような通常一般的なアルカリ化剤を添加してアスコ
ルビン酸および/またはエリソルビン酸を溶解させて使
用すると短期間にアスコルビン酸および/またはエリソ
ルビン酸が酸化され、還元作用の持続性に劣る欠点があ
り、なかなか満足のいくものが得られていなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、鉄黒と、水溶
性有機溶剤と、水と、ジエチルアミン、ジオクチルアミ
ン、イソプロピルアミン、3−ジメチルアミノプロピル
アミンから選ばれるアルキルアミンの一種又は2種以上
と、さらにアスコルビン酸、アスコルビン酸塩、エリソ
ルビン酸、エリソルビン酸塩とのいずれかもしくは複数
とから少なくともなることを特徴とするアイライナー液
を要旨とするものである。
【0007】以下に本発明を詳細に説明する。鉄黒は着
色材として用いるものであり、一般的に化粧品に使用出
来るものであれば良い。尚、鉄黒の分散安定性を考慮す
ると、その粒子径は小さいが好ましく、微粒子に分散
された市販のものや、大きな粒子径のものを従来公知の
分散機、例えばボ−ルミル、サンドミル、三本ロ−ルミ
ル等で分散したものなど、粒子径としてはおおよそ1.
2μm以下のものを使用した場合、特に有効である。
【0008】水は主溶剤として用いるものである。水溶
性有機溶剤は、塗布部での乾燥、およびアイライナー液
の低温での凍結を防ぐために使用するものであって、プ
ロピレングリコ−ル、グリセリン、ポリエチレングリコ
−ル、1、3−ブチレングリコ−ル等が好適に使用さ
れ、その使用量はアイライナー液全体の2〜30重量%
が好ましい。
【0009】アスコルビン酸、アスコルビン酸塩、エリ
ソルビン酸、エリソルビン酸塩は鉄黒が酸化され褐色に
変色するのを防止するために添加するものであり、その
使用量はアイライナー液全体の0.05%〜10重量%
が好ましい。この範囲未満では顕著な効果が見られず、
この範囲を超えて加えても効果に著しい変化は見られな
い。
【0010】ジエチルアミン、ジオクチルアミン、イソ
プロピルアミン、3−ジメチルアミノプロピルアミン
、上述せるアスコルビン酸、アスコルビン酸塩、エリ
ソルビン酸、エリソルビン酸塩が鉄黒または空気中の酸
素と一気に反応して短期間のうちにその還元作用を失う
のを抑制するために使用するものである。その使用量は
アイライナー液全体の0.05〜15重量%が好まし
い。この範囲未満では顕著な効果が見られず、この範囲
を超えて加えても効果に著しい変化は見られない。
【0011】以上の必須成分の他に、必要に応じて補色
用の従来用いている各種着色材や、分散剤または分散助
剤として各種高分子、界面活性剤、浸透剤として界面活
性剤、各種防腐防黴剤、粘度調節剤としての高分子、耐
水性を付与するための樹脂、pH調整剤としての各種ア
ルカリ化剤等を適宜添加することが出来る。
【0012】
【作用】本発明においては、アスコルビン酸、アスコル
ビン酸塩、エリソルビン酸、エリソルビン酸塩が、ジエ
チルアミン、ジオクチルアミン、イソプロピルアミン、
3−ジメチルアミノプロピルアミンのアミノ基に作用し
て造塩し、結果的に必要な酸化防止力を残しながら、過
度の分解反応が抑制されて、より長期の持続的な酸化防
止力が得られているものと推測される。
【0013】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
する。実施例、比較例中単に「部」とあるのは「重量
部」を示す。
【0014】実施例 テツグロNo.702(鉄黒、大東化成工業(株)製) 10.0部 グリセリン 3.0部 ニッコ−ルPBC−34(ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン( 4)セチルエ−テル、分散剤、日光ケミカルズ(株)製) 3.0部 メッキンスM(パラオキシ安息香酸メチル、防腐防黴剤、上野製薬(株)製) 0.1部 エリソルビン酸 3.0部 ジエチルアミン 2.5部 精製水 78.4部 上記成分中精製水50部にテツグロNo.702とニッ
コ−ルPBC−34とを加え、良くかき混ぜたものをサ
ンドミルにて2時間分散させた。これにエリソルビン酸
とジエチルアミンの全量と精製水15部を混合撹拌して
溶解した液を添加し、10分間撹拌した後、残りの成分
を溶解させた液を加え30分撹拌して黒色のアイライナ
ー液を得た。
【0015】実施例 テツグロNo.702(鉄黒、大東化成工業(株)製) 10.0部 グリセリン 3.0部 ニッコ−ルPBC−34(ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン( 4)セチルエ−テル、分散剤、日光ケミカルズ(株)製) 3.0部 メッキンスM(パラオキシ安息香酸メチル、防腐防黴剤、上野製薬(株)製) 0.1部 エリソルビン酸 3.0部 ジオクチルアミン 2.5部 精製水 78.4部 上記成分中精製水50部にテツグロNo.702とニッ
コ−ルPBC−34とを加え、良くかき混ぜたものをサ
ンドミルにて2時間分散させた。これにエリソルビン酸
とジオクチルアミンの全量と精製水15部を混合撹拌し
て溶解した液を添加し、10分間撹拌した後、残りの成
分を溶解させた液を加え30分撹拌して黒色のアイライ
ナー液を得た。
【0019】比較例 実施例においてジエチルアミンの代わりに炭酸ナトリ
ウムを加えた以外は同様になして黒色のアイライナー液
を得た。
【発明の効果】以上実施例、比較例で得られた黒色の
イライナー液を、ナイロンフィラメントを束ねたペン先
を塗布部として取付けた塗布具(STYLINER A
CCENT Cristian Dior)に充填して
試験用サンプルとし、以下に示す塗布跡の変色変色試験
を行なった。 塗布跡変色試験 実施例、比較例より得られた試験用サンプルに対して 変色試験1:50℃の恒温室に2日、5日、10日、
15日間放置した後、ケント紙に塗布し目視で変色の有
無を判定した。 変色試験2:70℃の恒温室に2日、5日、10日間
放置した後、ケント紙に塗布し目視で変色の有無を判定
した。 評価:○:変色無しまたは初期より黒い。 △:初期よりやや茶色がかっている。 ×:初期より明らかに茶色に変色している。 表1に結果を示す。
【0025】
【表1】
【0026】以上詳細に説明したように、本発明に係る
アイライナー液は、鉄黒と、水溶性有機溶剤と、水と、
ジエチルアミン、ジオクチルアミン、イソプロピルアミ
ン、3−ジメチルアミノプロピルアミン、さらにアスコ
ルビン酸、アスコルビン酸塩、エリソルビン酸、エリソ
ルビン酸塩とのいずれかもしくは複数とから少なくとも
なるので、経時変色防止効果が長期に渡って持続し、本
来の黒色を維持する優れたものである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄黒と、水溶性有機溶剤と、水と、ジエチ
    ルアミン、ジオクチルアミン、イソプロピルアミン、3
    −ジメチルアミノプロピルアミンから選ばれるアルキル
    アミンの一種又は2種以上と、さらにアスコルビン酸、
    アスコルビン酸塩、エリソルビン酸、エリソルビン酸塩
    とのいずれかもしくは複数とから少なくともなることを
    特徴とするアイライナー液
JP23742193A 1993-08-30 1993-08-30 アイライナー液 Expired - Fee Related JP3314478B2 (ja)

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