JP2622590B2 - 液状化粧料 - Google Patents
液状化粧料Info
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- JP2622590B2 JP2622590B2 JP24136388A JP24136388A JP2622590B2 JP 2622590 B2 JP2622590 B2 JP 2622590B2 JP 24136388 A JP24136388 A JP 24136388A JP 24136388 A JP24136388 A JP 24136388A JP 2622590 B2 JP2622590 B2 JP 2622590B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は着色剤として酸化鉄を用いた液状化粧料に関
するものであり、更に詳細には、化粧料内蔵タイプの塗
布具に充填して、塗布時の化粧料の続きがスムースで、
経時的に目詰まりが発生せず好適に使用できる液状化粧
料に関するものである。
するものであり、更に詳細には、化粧料内蔵タイプの塗
布具に充填して、塗布時の化粧料の続きがスムースで、
経時的に目詰まりが発生せず好適に使用できる液状化粧
料に関するものである。
(従来の技術) 従来、着色剤として酸化鉄を用いた液状化粧料は、該
酸化鉄の比重が大きく沈降し易いという欠点をカバーす
るために、水溶性樹脂や高分子エマルションを用い高粘
度分散液として沈降を抑制し、更に、沈降した場合に
は、備え付けの刷毛等で良くかき混ぜて均一にしてから
塗布する、所謂付け筆タイプのものがあった。
酸化鉄の比重が大きく沈降し易いという欠点をカバーす
るために、水溶性樹脂や高分子エマルションを用い高粘
度分散液として沈降を抑制し、更に、沈降した場合に
は、備え付けの刷毛等で良くかき混ぜて均一にしてから
塗布する、所謂付け筆タイプのものがあった。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、前記した付け筆タイプの場合、化粧料
の続きが悪く、使用中に何度も化粧料を刷毛につける必
要が有り、使い勝手の悪いものであった。
の続きが悪く、使用中に何度も化粧料を刷毛につける必
要が有り、使い勝手の悪いものであった。
そこで近年、化粧料内蔵タイプの塗布具を用いた化粧
品が知られてきているが、上記酸化鉄を用いた従来の液
状化粧料をそのまま用いた場合、高粘度であることや、
経時的に酸化鉄の粒子が凝集しやすい等の原因により、
塗布時の化粧料の吐出が少なく続きが悪い、経時的な目
詰まりが発生する等の問題が有った。
品が知られてきているが、上記酸化鉄を用いた従来の液
状化粧料をそのまま用いた場合、高粘度であることや、
経時的に酸化鉄の粒子が凝集しやすい等の原因により、
塗布時の化粧料の吐出が少なく続きが悪い、経時的な目
詰まりが発生する等の問題が有った。
一方、上記化粧料内蔵タイプの塗布具に用い得る低粘
度の液状化粧料として、カーボンブラックやタール色素
を着色剤として用いたものが有るが、カーボンブラック
やタール色素は安全性の上で問題視されている。
度の液状化粧料として、カーボンブラックやタール色素
を着色剤として用いたものが有るが、カーボンブラック
やタール色素は安全性の上で問題視されている。
そこで本発明は、上記化粧料内蔵タイプの塗布具に充
填して、塗布時の化粧料の続きがスムーズであり、経時
的な目詰まりが発生しない、酸化鉄を使用した液状化粧
料を提供することを目的とするものである。
填して、塗布時の化粧料の続きがスムーズであり、経時
的な目詰まりが発生しない、酸化鉄を使用した液状化粧
料を提供することを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、着色剤である酸化鉄と水と水溶性有機溶剤
とから少なくともなり、粘度が200cps以下(25℃)であ
る液状化粧料であって、前記酸化鉄の表面処理剤として
高級脂肪酸及び/又はその塩の1種又は2種以上の混合
物を、ミセル化剤としてラウロイルザルコシン及び/又
はラウリル硫酸のアルカリ金属塩及び/又はアルカノー
ルアミン塩から選択された1種又は2種以上の混合物を
用いたことを特徴とする液状化粧料を要旨とするもので
ある。
とから少なくともなり、粘度が200cps以下(25℃)であ
る液状化粧料であって、前記酸化鉄の表面処理剤として
高級脂肪酸及び/又はその塩の1種又は2種以上の混合
物を、ミセル化剤としてラウロイルザルコシン及び/又
はラウリル硫酸のアルカリ金属塩及び/又はアルカノー
ルアミン塩から選択された1種又は2種以上の混合物を
用いたことを特徴とする液状化粧料を要旨とするもので
ある。
以下本発明を詳細に説明する。
酸化鉄は着色剤として用いられるものであって、具体
的には黒酸化鉄、透明黒酸化鉄、黄酸化鉄、透明黄酸化
鉄、赤酸化鉄、透明赤酸化鉄などが用いられる。
的には黒酸化鉄、透明黒酸化鉄、黄酸化鉄、透明黄酸化
鉄、赤酸化鉄、透明赤酸化鉄などが用いられる。
表面処理剤である高級脂肪酸又はその塩は、酸化鉄の
表面に吸着又は結合することにより、該酸化鉄の表面を
一旦親油性とし、後述するミセル化剤であるラウロイル
ザルコシン及び/又はライリル硫酸のアルカリ金属塩及
び/又はアルカノールアミン塩から選択された1種又は
2種以上の混合物による酸化鉄の水中への分散を良好に
するために用いられるものであり、具体的にはラウリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレ
イン酸、ベヘニン酸、ウンデシレン酸、ラノリン酸、イ
ソステアリン酸などや、上記各酸のナトリウム、カリウ
ム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、アルミニウム等
の金属塩の1種又は2種以上の混合物が用いられ、その
使用量は酸化鉄に対し1〜100重量%が好ましい。
表面に吸着又は結合することにより、該酸化鉄の表面を
一旦親油性とし、後述するミセル化剤であるラウロイル
ザルコシン及び/又はライリル硫酸のアルカリ金属塩及
び/又はアルカノールアミン塩から選択された1種又は
2種以上の混合物による酸化鉄の水中への分散を良好に
するために用いられるものであり、具体的にはラウリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレ
イン酸、ベヘニン酸、ウンデシレン酸、ラノリン酸、イ
ソステアリン酸などや、上記各酸のナトリウム、カリウ
ム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、アルミニウム等
の金属塩の1種又は2種以上の混合物が用いられ、その
使用量は酸化鉄に対し1〜100重量%が好ましい。
ミセル化剤であるラウロイルザルコシン又はラウリル
硫酸のアルカリ金属塩又はアルカノールアミン塩は、表
面を親油化された酸化鉄をミセル化して水中に安定に分
散させるために用いられるものであり、具体的には、ラ
ウロイルザルコシンナトリウム、ラウロイルザルコシン
トリエタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウ
リル硫酸トリエタノールアミン等の1種又は2種以上の
混合物が用いられ、その使用量は酸化鉄に対し10〜100
重量%が好ましい。
硫酸のアルカリ金属塩又はアルカノールアミン塩は、表
面を親油化された酸化鉄をミセル化して水中に安定に分
散させるために用いられるものであり、具体的には、ラ
ウロイルザルコシンナトリウム、ラウロイルザルコシン
トリエタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウ
リル硫酸トリエタノールアミン等の1種又は2種以上の
混合物が用いられ、その使用量は酸化鉄に対し10〜100
重量%が好ましい。
本発明において、酸化鉄は、前記した表面処理剤及び
ミセル化剤により水分散体とすることが必要であり、そ
の方法としては、 酸化鉄と、表面処理剤である高級脂肪酸及び/又はそ
の塩の1種又は2種以上の混合物とを混合し、これを3
本ロールミル、サンドミル等の従来公知の分散機にて分
散させたものに、ミセル化剤であるラウロイルザルコシ
ン及び/又はラウリル硫酸のアルカリ金属塩及び/又は
アルカノールアミン塩から選ばれた1種又は2種以上の
混合物を混合し、これを、攪拌しながら水中に徐々に加
える方法。
ミセル化剤により水分散体とすることが必要であり、そ
の方法としては、 酸化鉄と、表面処理剤である高級脂肪酸及び/又はそ
の塩の1種又は2種以上の混合物とを混合し、これを3
本ロールミル、サンドミル等の従来公知の分散機にて分
散させたものに、ミセル化剤であるラウロイルザルコシ
ン及び/又はラウリル硫酸のアルカリ金属塩及び/又は
アルカノールアミン塩から選ばれた1種又は2種以上の
混合物を混合し、これを、攪拌しながら水中に徐々に加
える方法。
酸化鉄と、表面処理剤とを混合し、これを従来公知の
分散機にて分散させた後、有機溶剤を留去させたもの
に、前記ミセル化剤を加え、混合し、これを攪拌しなが
ら水中に徐々に加え処理する方法。
分散機にて分散させた後、有機溶剤を留去させたもの
に、前記ミセル化剤を加え、混合し、これを攪拌しなが
ら水中に徐々に加え処理する方法。
表面処理剤で処理した酸化鉄を、ミセル化剤を溶解し
た水溶液に加え、攪拌して処理する方法などが一例とし
て挙げられる。
た水溶液に加え、攪拌して処理する方法などが一例とし
て挙げられる。
この他に、上記と同様な処理による市販の水性分散体
を用いても良い。
を用いても良い。
水溶性有機溶剤は、化粧料内蔵タイプの塗布具の塗布
部での乾燥及び液状化粧料の低温での凍結を防ぐために
使用するものであって、プロピレングリコール、グリセ
リン、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコ
ール等が好適に使用され、その使用量は液状化粧料全量
の2〜30重量%が好ましい。
部での乾燥及び液状化粧料の低温での凍結を防ぐために
使用するものであって、プロピレングリコール、グリセ
リン、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコ
ール等が好適に使用され、その使用量は液状化粧料全量
の2〜30重量%が好ましい。
水は、本液状化粧料の主溶剤として用いるものであ
る。
る。
以上の必須成分の他に、必要に応じて、塗布部での乾
燥防止助剤として尿素、チオ尿素、エチレン尿素及びこ
れらの各誘導体、分散剤又は分散助剤として各種水溶性
高分子、界面活性剤、浸透剤として界面活性剤、各種防
腐・防黴剤、粘度調節剤としての水溶性高分子、耐水性
を付与するための水溶性樹脂、pH調整剤としての各種ア
ルカリ化剤、酸化鉄の酸化による変色を防止するための
酸化防止剤等を適宜添加することができる。
燥防止助剤として尿素、チオ尿素、エチレン尿素及びこ
れらの各誘導体、分散剤又は分散助剤として各種水溶性
高分子、界面活性剤、浸透剤として界面活性剤、各種防
腐・防黴剤、粘度調節剤としての水溶性高分子、耐水性
を付与するための水溶性樹脂、pH調整剤としての各種ア
ルカリ化剤、酸化鉄の酸化による変色を防止するための
酸化防止剤等を適宜添加することができる。
又、本発明の液状化粧料は、粘度が200cps以下(25
℃)であることが必要であるが、これは粘度が200cps以
上では、塗布部が特に繊維収束体やスポンジ等の連通多
孔質体である場合、塗布時の液の続きが悪くなり、所謂
カスレが発生するためである。
℃)であることが必要であるが、これは粘度が200cps以
上では、塗布部が特に繊維収束体やスポンジ等の連通多
孔質体である場合、塗布時の液の続きが悪くなり、所謂
カスレが発生するためである。
(作用) 本発明は、着色剤として表面に高級脂肪酸及び/又は
その塩の1種又は2種以上の混合物を吸着又は結合した
酸化鉄を、ラウロイルザルコシン及び/又はラウリル硫
酸のアルカリ金属塩及び/又はアルカノールアミン塩か
ら選択された1種又は2種以上の混合物で水中に分散処
理しているので、化粧料中で酸化鉄は一種のミセル状態
になり安定に分散し、且つ、経時的な沈降も防止される
ものと推測され、ミセル化剤としてラウロイルザルコシ
ン及び/又はラウリル硫酸のアルカリ金属塩及び/又は
アルカノールアミン塩が好適なのはその浸透力が強く、
又、水との親和力の強い親水基を有するので、安定なミ
セル状態を作ることが出来るためと考えられる。
その塩の1種又は2種以上の混合物を吸着又は結合した
酸化鉄を、ラウロイルザルコシン及び/又はラウリル硫
酸のアルカリ金属塩及び/又はアルカノールアミン塩か
ら選択された1種又は2種以上の混合物で水中に分散処
理しているので、化粧料中で酸化鉄は一種のミセル状態
になり安定に分散し、且つ、経時的な沈降も防止される
ものと推測され、ミセル化剤としてラウロイルザルコシ
ン及び/又はラウリル硫酸のアルカリ金属塩及び/又は
アルカノールアミン塩が好適なのはその浸透力が強く、
又、水との親和力の強い親水基を有するので、安定なミ
セル状態を作ることが出来るためと考えられる。
更に液状化粧料の粘度を200cps以下とすることによ
り、化粧料内蔵タイプの塗布具に充填して用いた場合、
塗布部における毛細管現象によるインキの浸透が阻害さ
れないので、塗布時の化粧料の続きがスムースになるも
のと推測される。
り、化粧料内蔵タイプの塗布具に充填して用いた場合、
塗布部における毛細管現象によるインキの浸透が阻害さ
れないので、塗布時の化粧料の続きがスムースになるも
のと推測される。
(実施例) 以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、
実施例、比較例中単に「部」とあるのは「重量部」を示
す。
実施例、比較例中単に「部」とあるのは「重量部」を示
す。
実施例1 シコメットブラック85 10.5部 (黒酸化鉄、BASF社製) オレイン酸 10.0部 ニッコールサルコシネートLN 6.0部 (ラウロイルサルコシンナトリウム、日光ケミカルズ
(株)製) グリセリン 10.0部 アスコルビン酸ナトリウム 1.0部 (酸化防止剤) フェノキシエタノール 0.2部 (防腐防黴剤、東邦化学工業(株)製) 精製水 57.8部 先ず、上記成分中のオレイン酸とシコメットブラック
85の全量とをよく混合し均一にした後、これを3本ロー
ルにて10回通しを行ない、このものにサルコシネートLN
全量を加え1時間攪拌して酸化鉄の処理物を得た。
(株)製) グリセリン 10.0部 アスコルビン酸ナトリウム 1.0部 (酸化防止剤) フェノキシエタノール 0.2部 (防腐防黴剤、東邦化学工業(株)製) 精製水 57.8部 先ず、上記成分中のオレイン酸とシコメットブラック
85の全量とをよく混合し均一にした後、これを3本ロー
ルにて10回通しを行ない、このものにサルコシネートLN
全量を加え1時間攪拌して酸化鉄の処理物を得た。
次に、上記酸化鉄の処理物を、精製水20部に攪拌しな
がら徐々に加え、これを、残りの成分を均一に混合、溶
解した液に攪拌しながら徐々に加え黒色の液状化粧料を
得た。
がら徐々に加え、これを、残りの成分を均一に混合、溶
解した液に攪拌しながら徐々に加え黒色の液状化粧料を
得た。
このものの粘度は6.0cps(25℃、以下同じ)であっ
た。
た。
製造例1 透明赤酸化鉄 13.0部 (赤酸化鉄、東色ピグメント(株)製) イソステアリン酸 13.0部 ニッコールサルコシネートLN 2.0部 ニッコールSLS 5.0部 (ラウリル硫酸ナトリウム、日光ケミカルズ(株)製) ベンゼン 50.0部 精製水 20.0部 上記成分中、イソステアリン酸をベンゼンに溶解し、
これに透明酸化鉄を加え30分攪拌し、更にサンドミルに
て1時間分散した後、ベンゼンを留去した。
これに透明酸化鉄を加え30分攪拌し、更にサンドミルに
て1時間分散した後、ベンゼンを留去した。
このものに精製水20部にニッコールSLSとニッコール
サルコシネートLN全量を溶解させた溶液を加え、1時間
攪拌して酸化鉄の水分散体(A)を得た。
サルコシネートLN全量を溶解させた溶液を加え、1時間
攪拌して酸化鉄の水分散体(A)を得た。
実施例2 酸化鉄の水分散体(A) 53.0部 プロピレングリコール 8.0部 ニューサイドSC 0.3部 (デヒドロ酢酸ナトリウム、防腐防黴剤、日本合成化学
(株)製) ペプタイドPA−100 3.0部 (ポリペプタイド、分散助剤、(株)ニッピ製) 尿素 3.0部 HPC−H 0.4部 (ヒドロキシプロピルセルロース、粘度調節剤、日本曹
達(株)製) 水酸化ナトリウム 0.1部 精製水 32.2部 上記成分中、酸化鉄の水分散体(A)を除く成分を均
一に溶解した液に、酸化鉄の水分散体(A)を攪拌しな
がら加えて茶色の液状化粧料を得た。
(株)製) ペプタイドPA−100 3.0部 (ポリペプタイド、分散助剤、(株)ニッピ製) 尿素 3.0部 HPC−H 0.4部 (ヒドロキシプロピルセルロース、粘度調節剤、日本曹
達(株)製) 水酸化ナトリウム 0.1部 精製水 32.2部 上記成分中、酸化鉄の水分散体(A)を除く成分を均
一に溶解した液に、酸化鉄の水分散体(A)を攪拌しな
がら加えて茶色の液状化粧料を得た。
このものの粘度は58cpsであった。
製造例2 透明黄酸化鉄 13.0部 (黄酸化鉄、東色ピグメント(株)製) ステアリン酸 8.0部 ラウリン酸 7.0部 ニッコールTEALS 18.0部 (ラウリル硫酸トリエタノールアミンの45%水溶液、日
光ケミカルズ(株)製) ベンゼン 30.0部 上記成分中、先ず、ステアリン酸及びラウリン酸をベ
ンゼンに溶解し、これに透明黄酸化鉄を加え、30分間攪
拌し、更に、サンドミルにて1時間分散した後ベンゼン
を留去した。
光ケミカルズ(株)製) ベンゼン 30.0部 上記成分中、先ず、ステアリン酸及びラウリン酸をベ
ンゼンに溶解し、これに透明黄酸化鉄を加え、30分間攪
拌し、更に、サンドミルにて1時間分散した後ベンゼン
を留去した。
このものにニッコールTEALSを加え1時間攪拌し酸化
鉄の水分散体(B)とした。
鉄の水分散体(B)とした。
実施例3 酸化鉄の水分散体(B) 46.0部 1,3−ブチレングリコール 11.0部 尿素 3.0部 メッキンスM 0.3部 (パラオキシ安息香酸メチル、防腐防黴剤、上野製薬
(株)製) ケルギンLV 1.0部 (アルギン酸ナトリウム、粘度調節剤、三晶(株)製) 精製水 38.7部 酸化鉄の水分散体(B)を精製水10部に攪拌しながら
加え、ついで残りの成分を均一に混合、溶解した液に攪
拌しながら徐々に加え、黄色の液状化粧料を得た。
(株)製) ケルギンLV 1.0部 (アルギン酸ナトリウム、粘度調節剤、三晶(株)製) 精製水 38.7部 酸化鉄の水分散体(B)を精製水10部に攪拌しながら
加え、ついで残りの成分を均一に混合、溶解した液に攪
拌しながら徐々に加え、黄色の液状化粧料を得た。
このものの粘度は103cpsであった。
実施例4 超微粒子マグネタイトFFL 50.0部 (黒酸化鉄をオレイン酸で処理した後ラウロイルザルコ
シンナトリウムで処理して水に分散させたもの、岡村製
油(株)製) プロピレングリコール 5.0部 メッキンスM 0.2部 ニューサイドSC 0.3部 ペプタイドPA−100 3.0部 アスコルビン酸 2.0部 トリエタノールアミン(pH調節剤) 2.0部 精製水 37.5部 上記成分のうち超微粒子マグネタイトFFLを除いた成
分を均一に混合し、溶解した液に、超微粒子間グネタイ
トFFLを攪拌しながら徐々に加え黒色の液状化粧料を得
た。
シンナトリウムで処理して水に分散させたもの、岡村製
油(株)製) プロピレングリコール 5.0部 メッキンスM 0.2部 ニューサイドSC 0.3部 ペプタイドPA−100 3.0部 アスコルビン酸 2.0部 トリエタノールアミン(pH調節剤) 2.0部 精製水 37.5部 上記成分のうち超微粒子マグネタイトFFLを除いた成
分を均一に混合し、溶解した液に、超微粒子間グネタイ
トFFLを攪拌しながら徐々に加え黒色の液状化粧料を得
た。
このものの粘度は5.5cpsであった。
実施例5 超微粒子マグネタイトFSL 50.0部 (黒酸化鉄をオレイン酸で処理した後、ラウリル硫酸ナ
トリウムで水に分散させたもの、岡村製油(株)製) ポリエチレングリコール 8.0部 フェノキシエタノール 0.8部 アスコルビン酸 1.0部 トリエタノールアミン 1.0部 精製水 39.2部 上記成分を実施例4と同様に成して黒色の液状化粧料
を得た。
トリウムで水に分散させたもの、岡村製油(株)製) ポリエチレングリコール 8.0部 フェノキシエタノール 0.8部 アスコルビン酸 1.0部 トリエタノールアミン 1.0部 精製水 39.2部 上記成分を実施例4と同様に成して黒色の液状化粧料
を得た。
このものの粘度は4.3cpsであった。
実施例6 超微粒子マグネタイトFFT 50.0部 (黒酸化鉄をオレイン酸で処理した後ラウリル硫酸トリ
エタノールアミンで水に分散したもの、岡村製油(株)
製) 1,3−ブチレングリコール 7.0部 フェノキシエタノール 0.4部 メッキンスM 0.2部 ペプタイドPA−100 2.5部 ニッコールNP−10 0.1部 (ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、浸透
剤、日光ケミカルズ(株)製) 尿素 3.0部 精製水 36.8部 上記成分を実施例4と同様に成して黒色の液状化粧料
を得た。
エタノールアミンで水に分散したもの、岡村製油(株)
製) 1,3−ブチレングリコール 7.0部 フェノキシエタノール 0.4部 メッキンスM 0.2部 ペプタイドPA−100 2.5部 ニッコールNP−10 0.1部 (ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、浸透
剤、日光ケミカルズ(株)製) 尿素 3.0部 精製水 36.8部 上記成分を実施例4と同様に成して黒色の液状化粧料
を得た。
このものの粘度は5.2cpsであった。
実施例7 実施例1のオレイン酸をオレイン酸ナトリウムに代え
た以外は実施例1と同様に成して黒色の液状化粧料を得
た。
た以外は実施例1と同様に成して黒色の液状化粧料を得
た。
このものの粘度は6.0cpsであった。
製造例3 製造例2のステアリン酸をステアリン酸アルミニウム
に代えた以外は製造例2と同様に成して酸化鉄の水分散
体(C)とした。
に代えた以外は製造例2と同様に成して酸化鉄の水分散
体(C)とした。
実施例8 実施例3の酸化鉄の水分散体(B)を製造例3で得た
水分散体(C)に代えた以外は実施例3と同様に成して
黄色の液状化粧料を得た。
水分散体(C)に代えた以外は実施例3と同様に成して
黄色の液状化粧料を得た。
このものの粘度は103cpsであった。
比較例1 実施例1においてオレイン酸を除きその分精製水を加
え、3本ロールミルにて10回通しを行った以外は実施例
1と同様に成して黒色の液状化粧料を得た。
え、3本ロールミルにて10回通しを行った以外は実施例
1と同様に成して黒色の液状化粧料を得た。
このものの粘度は5.8cpsであった。
比較例2 透明赤酸化鉄 13.0部 SMA−1000 6.0部 (スチレン−マレイン酸共重合体、分散剤、アーコケミ
カル社製) プロピレングリコール 8.0部 ニューサイドSC 0.3部 ペプタイドPA−100 3.0部 尿素 3.0部 HPC−H 0.4部 水酸化ナトリウム 0.1部 精製水 66.2部 上記成分中、透明赤酸化鉄とSMA−1000全量と精製水2
0部とを混合し、サンドミルにて1時間分散し、次いで
残りの成分を均一に混合、溶解した液に攪拌しながら徐
々に加え、茶色の液状化粧料を得た。
カル社製) プロピレングリコール 8.0部 ニューサイドSC 0.3部 ペプタイドPA−100 3.0部 尿素 3.0部 HPC−H 0.4部 水酸化ナトリウム 0.1部 精製水 66.2部 上記成分中、透明赤酸化鉄とSMA−1000全量と精製水2
0部とを混合し、サンドミルにて1時間分散し、次いで
残りの成分を均一に混合、溶解した液に攪拌しながら徐
々に加え、茶色の液状化粧料を得た。
このものの粘度は48cpsであった。
比較例3 実施例4の超微粒子マグネタイトFFLの代わりに超微
粒子マグネタイトFNE(黒酸化鉄をオレイン酸で処理し
た後ポリオキシエチレン(30)オレイルエーテルで水に
分散したもの、岡村製油(株)製)を用いた以外は実施
例4と同様に成して黒色の液状化粧料を得た。
粒子マグネタイトFNE(黒酸化鉄をオレイン酸で処理し
た後ポリオキシエチレン(30)オレイルエーテルで水に
分散したもの、岡村製油(株)製)を用いた以外は実施
例4と同様に成して黒色の液状化粧料を得た。
このものの粘度は6.1cpsであった。
比較例4 実施例3のケルギンLVの量を1.6部とし、その分精製
水を減らした以外は実施例3と同様に成して黄色の液状
化粧料を得た。
水を減らした以外は実施例3と同様に成して黄色の液状
化粧料を得た。
このものの粘度は283cpsであった。
(効果) 以上実施例、比較例で得られた黒色の液状化粧料を、
試作の連通多孔を有するウレタンペン先又はナイロンフ
ィラメントを束ねたペン先を塗布部として取付けた塗布
具に充填して試験用サンプルとし、試験をおこなった。
(但し、実施例1、4、5、6、7と比較例1、3とは
ウレタンペン先を取付けた塗布具に、その他はナイロン
フィラメントを束ねたペン先を取付けた塗布具に夫々充
填した。) 以下の表1、2に結果を示す。
試作の連通多孔を有するウレタンペン先又はナイロンフ
ィラメントを束ねたペン先を塗布部として取付けた塗布
具に充填して試験用サンプルとし、試験をおこなった。
(但し、実施例1、4、5、6、7と比較例1、3とは
ウレタンペン先を取付けた塗布具に、その他はナイロン
フィラメントを束ねたペン先を取付けた塗布具に夫々充
填した。) 以下の表1、2に結果を示す。
以上詳細に説明したように、本発明に係る液状化粧料
は、化粧料内蔵タイプの塗布具に充填して、塗布時の化
粧料の続きがスムーズで、経時的に目詰まりの発生しな
い優れた性能を有しているものである。
は、化粧料内蔵タイプの塗布具に充填して、塗布時の化
粧料の続きがスムーズで、経時的に目詰まりの発生しな
い優れた性能を有しているものである。
尚、本発明に係る液状化粧料が、従来知られている付
け筆タイプのものにも使用でき、その場合、粘度につい
ては特に限定が無い事勿論である。
け筆タイプのものにも使用でき、その場合、粘度につい
ては特に限定が無い事勿論である。
Claims (1)
- 【請求項1】着色剤である酸化鉄と水と水溶性有機溶剤
とから少なくともなり、粘度が200cps以下(25℃)であ
る液状化粧料であって、前記酸化鉄の表面処理剤として
高級脂肪酸及び/又はその塩の1種又は2種以上の混合
物を、ミセル化剤としてラウロイルザルコシン及び/又
はラウリル硫酸のアルカリ金属塩及び/又はアルカノー
ルアミン塩から選択された1種又は2種以上の混合物を
用いたことを特徴とする液状化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24136388A JP2622590B2 (ja) | 1988-09-27 | 1988-09-27 | 液状化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24136388A JP2622590B2 (ja) | 1988-09-27 | 1988-09-27 | 液状化粧料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0288514A JPH0288514A (ja) | 1990-03-28 |
JP2622590B2 true JP2622590B2 (ja) | 1997-06-18 |
Family
ID=17073178
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24136388A Expired - Lifetime JP2622590B2 (ja) | 1988-09-27 | 1988-09-27 | 液状化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2622590B2 (ja) |
-
1988
- 1988-09-27 JP JP24136388A patent/JP2622590B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0288514A (ja) | 1990-03-28 |
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