JPH0735491B2 - 水性メタリツクカラ−インキ - Google Patents

水性メタリツクカラ−インキ

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JPH0735491B2
JPH0735491B2 JP61242275A JP24227586A JPH0735491B2 JP H0735491 B2 JPH0735491 B2 JP H0735491B2 JP 61242275 A JP61242275 A JP 61242275A JP 24227586 A JP24227586 A JP 24227586A JP H0735491 B2 JPH0735491 B2 JP H0735491B2
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▲けい▼三 川口
孝房 安藤
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パイロツトインキ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はマーキングペン、筆、塗布具等に適用されて金
属光沢を有する色調のマークを与える、低粘度の水性メ
タリックカラーインキに関する。
従来の技術 真鍮粉やアルミニウム粉のような金属粉顔料を有機溶剤
ベースのビヒクル中に分散した、マーキングペン用の金
色または銀色のインキはよく知られている。これらのイ
ンキは例えば特開昭57−28176、同58−1765、同58−746
74号などの公報に開示されている。しかしながら、これ
らインキは有機溶剤ベースの故に使用時に強い臭気や発
生する有機溶剤蒸気の毒性が問題となっている。
発明が解決しょうとする問題点 本発明は前記有機溶剤による悪作用のない、金属光沢を
有する色調のマークを与える低粘度の水性インキを提供
しょうとするものである。
金属粉顔料を水性ビヒクルに適用させるには、水の作用
による腐蝕、変色、凝集及び水素ガス発生等の問題が解
決されねばならない。
問題を解決するための手段 本発明の水性金属調カラーインキはアルミニウム粉顔
料、所定のpH領域で正負の両電荷をもつ両性化合物、樹
脂エマルション、及び水を必須成分として含んでなる。
また銀色のマークを与えるインキを除いては、更に着色
剤又は着色剤と金属石鹸が加えられる。
アルミニウム粉顔料としては平均粒子径が略20μm未満
の微細粒子粉が用いられ、界面活性剤または界面活性剤
とダイマー酸で表面処理され、ミネラルターペンやソル
ベントナフサなどの炭化水素溶剤で湿潤されたペースト
の形態で供給されるものが好適に用いられる。アルミニ
ウム粉顔料は全インキ組成中5乃至20重量%、好ましく
は8乃至15重量%の範囲で用いられる。
両性化合物としてヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチル
アミノ酢酸ベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタ
イン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタインのような
アルキルジメチルベタイン類、ラウリルカルボキシメチ
ルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、アルキ
ルカルボキシエチルヒドロキシエチルイミダゾリニウム
ベタインのようなイミダゾリニウムベタイン類、ラウリ
ルジメチルアミンオキサイド、ジメチルステアリルアミ
ンオキサイド、ジヒドロキシエチルラウリルアミンオキ
サイドのようなアミンオキサイド類、アルキルグリシ
ン、アルキルアラニンのようなアミノ酸系両性化化合物
及びベタライン型アクリル樹脂などが用いられる。これ
ら両性化合物は全インキ組成物中0.05乃至重量%、好ま
しくは0.1乃至3重量%の範囲で用いられる。
樹脂エマルションとしてはアクリル酸エステル−酢酸ビ
ニル共重合体、酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル共重
合体、酢酸ビニル−エチレン共重合体、酢酸ビニル重合
体、アクリル酸エステル重合体、アクリル酸エステル−
スチレン共重合体、バーサチック酸ビニル−アクリル酸
−メタクリル酸エステル共重合体等の樹脂エマルション
があげられる。これら樹脂エマルションは全インキ組成
中5乃至50重量%、好ましくは10〜30重量%の範囲で用
いられる。
また銀色以外の金属調のカラーマークを与えるインキで
は、更に着色剤または着色剤と金属石鹸が用いられる。
金属石鹸としては脂肪酸、樹脂酸及びナフテン酸のアル
ミニウム、カルシウム、マグネシウム、マンガン、コバ
ルト、ニッケル、亜鉛、銅などの塩があげられ、全イン
キ組成中0.05〜5重量%、好ましくは0.1〜1重量%の
範囲で用いられる。
着色剤には不溶性アゾ系、ポリアゾ系、アンスラキノン
系、チオインジゴ系、ペリノン及びペリレン系、ジオキ
サジン系、キナクトドリン系及びフタロシアニン系顔料
等の有機顔料及び水溶性染料があげられ、全インキ組成
中1〜10重量%、好ましくは2〜6重量%の範囲で用い
られる。
その他水性インキのpHを所定の範囲に維持するpH調節
剤、マーキングペンにおいてペン先での乾燥を抑制する
グリセリン、グリコール類、グリコールエーテル類など
の湿潤剤、防黴剤及び消泡剤等の助剤が必要に応じて用
いられる。
作 用 通常、水性ビヒクル中に分散されたアルミニウム粉顔料
は水中に存在する微量のH+、OH-またはC1-イオンの作用
により、腐蝕、変色、光沢の低下乃至消失、及び凝集な
どの現象をひき起こすが、本発明の水性インキ中では前
記両性化合物が前記イオンに対して緩衝作用を果たすの
か、またはアルミニウム粉表面に吸着して表面を覆うた
めか、または両方の作用によるものか、いずれにしろ両
性化合物の存在によりアルミニウム粉は前記イオンのア
タックを免れ、前記現象の発生が抑制され、樹脂エマル
ションの作用と相まって水性ビヒクル中の安定な分散状
態を維持される。
また樹脂エマルションはマークの対象面への密着性およ
びマークの耐水性の発揮に寄与する。
銀色以外の金属調カラーマークを与えるインキにおいて
は、アルミニウム粉顔料はマーク形成時、マークの最外
表面に浮上するリーフィング性が強過ぎると着色剤の色
が反映され難くなるが、金属石鹸の添加によりアルミニ
ウム粉のリーフィング性が調節されて、マークはアルミ
ニウム粉層の上層に着色剤層が形成されて、アルミニウ
ム粉層の金属光沢と相まって着色剤の色相に応じたメタ
リックカラーを呈する。
着色剤の過剰量は金属光沢を遮り、金属石鹸の過剰な添
加はインキのゲル化をひき起こすので、前記の範囲内の
添加量に留めなければならない。
実 施 例 表1に実施例及び比較例インキの組成を示す。
各インキは次の方法により調製された。
(1) アルミニウム粉ペーストに少量の水に混合した
両性化合物、(金属石鹸)及び必要に応じてpH調節剤を
少量づつ添加しつつディスパーにて撹拌、混合する。
(2) 残余の水に樹脂エマルション、(有機顔料ペー
スト)及び必要に応じて他の助剤を撹拌しつつ混合す
る。
(3) (2)の液と(1)のペーストを混合し、撹拌
により均質な分散液を調製した後、ステンレス鋼線から
なる120メッシュの網を通過させて仕上げる。
( )内の成分は銀色インキの場合は添加しない。
表中の原料の内容は以下のとおり。
(1) 顔料分68%のミネラルターペン湿潤ペースト
(アルペースト60−768,東洋アルミニウム(株)製) (2) ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン (3) ラウリルジメチルアミンオキサイド (4) N−〔N′−(N″−アルキルアミノエチル)
アミノ〕エチルグリシン (5) ベタイン型アクリル樹脂の20%エタノール溶液
(ユカフォーマーAM−75−202S,三菱油化(株)製) (6) 酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体エマ
ルション,固形分49〜51%,pH2.5〜3.5,粘度8,000〜12,
000cps/25℃ (7) スチレン−アクリル酸エステル共重合体エマル
ション,固形分40〜42%,pH7.2〜8.0,粘度100〜400cps/
25℃ (8) ポリビニルアルコール,ケン化度86.5〜89モル
%,重合度1,000以下,4%水溶液の粘度5.3cps/20℃ (9) 顔料(C.I.21095)分18%、界面活性剤7.5%の
水性ペースト(Sandye Super Yellow GSN,山陽色素
(株)製) (10) 顔料(C.I.12315)32.5%、界面活性剤7.5%の
水性ペースト(Sandye Super Red BS) (11) 顔料(C.I.74160)22%、界面活性剤7%の水
性ペースト(WS Blue NCB−3,東洋インキ(株)) (12) ロジン酸亜鉛 (13) ナフテン酸マンガン (14) ステアリン酸亜鉛 (15) エタノールアミン (16) プロピレングリコール 次に前記インキについて次の試験を行った。
アクリル繊維束樹脂加工体からなるペン先を備え、軸胴
内のインキ貯蔵部から弁機構を介してインキがペン先に
送られるタイプのマーキングペンに所定量の各インキを
充填して試料ペンとする。
・マークの色調 試料ペンにて透明ポリエステルフィルム上に所定の線を
描く。
結果の表示 ○ 光沢があり、マーク面が均一である △ 光沢がやや劣り、若干ムラがある × 光沢がなく、色調が黒ずんでいる ・経時安定性I(ペン先上向き放置) 試料ペンのペン先のポンピングして弁を開閉してインキ
をペン先及び弁前方の内部小空間に含ませ、ペンにキャ
ップをしてペン先上向き状態で1ケ月放置した後、透明
ポリエステルフィルム上に所定の線を描く。試験前の色
調が得られるまでに要したアクション回数(2回震盪
後、2回ポンピングの操作を1アクションとする)を測
定した。
結果の表示 ○ 0〜1アクション △ 2〜6アクション × 7アクション以上 ・経時安定性II(ペン先下向き放置) 放置状態が異なるだけで他は前記と同じ ・マークの密着性 試料ペンでガラス板上に直線を描き、乾燥後に0.5kg/cm
2の荷重で擦過して、線が剥がれ始めるまでの擦過回数
を測定した。
結果の表示 ○ 15回以上 △ 5〜14回 × 1〜4回 ・マークの耐水性 試料ペン筆記用紙A(JIS P3201に規定)に所定の線を
描き、前記線の一部を1時間流水にさらした後、変化の
状態を調べた。
結果の表示 ○ 全然変化なし △ 僅かに滲みがみられる × 著しく滲んでいるか流出してしまった 発明の効果 前記試験の結果を表2に示す。
表2の結果にみられるとおり、両性化合物が配合されて
いない比較例インキでは極めて短時間でアルミニウム粉
が水中のイオンの作用をうけて変質し、マークは金属光
沢を失っており、経時につれてアルミニウム粉同士の凝
集が助長されてペン先からのインキ流出が著しく悪くし
ている。
また樹脂エマルションに換えて水溶性樹脂を用いた比較
例インキではマークの密着性及び耐水性が不充分であ
る。
これに対して、本発明のインキでは当初は勿論のこと、
経時後もアルミニウム粉の金属光沢及び安定な分散状態
が維持されてマーキングペンからの流出も良好である。
またマークの対象面への密着性及びマークの耐水性も充
分である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミニウム粉顔料、両性化合物、樹脂エ
    マルション、及び水を必須成分として含有してなる水性
    メタリックカラーインキ。
  2. 【請求項2】有機顔料が添加、分散されている特許請求
    の範囲第1項記載の水性メタリックカラーインキ。
  3. 【請求項3】有機顔料及び金属石鹸が添加、分散されて
    いる特許請求の範囲第1項記載の水性メタリックカラー
    インキ。
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