JPH0269580A - 水性メタリックカラーインキ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は対象表面に金属光沢を呈する筆跡をもたらすマ
ーキングベン用の低粘度の水性メタリックカラーインキ
に関する。

従来の技術 アルミニウム粉顔料を着色料とする低粘度の水性メタリ
ックカラーインキについては特開昭６３−７２７７１号
及び特開昭６３−９５２７７号等の公報に開示されてい
る。それらのインキについては紙、布等のインキ浸透材
への筆跡の耐水性は優れているが、プラスチックス、金
属、陶磁器等のインキネ浸透面へ適用された筆跡または
塗膜の耐水密着性は不十分であり、水性ビヒクルによる
アルミニウムの腐蝕に起因するインキの変質、ガス発生
等によって引き起こされるインキ流動性の悪化、筆跡の
不均質化、ペン先からのインキ吐出等の問題がまま現出
する傾向にあった。

発明が解決しようとする問題点 本発明は前記に開示されているタイプの水性メタリック
カラーインキについて、プラスチックス、金属、Ｐ４磁
器等のインキネ浸透面の筆跡または塗膜の耐水密着性を
向上させ、アルミニウム粉顔料の水性ビヒクルによる腐
蝕を抑制する改良を行うものである。

問題点を解決するための手段 本発明の水性メタリックカラーインキはアルミニウム粉
顔料、エステル系ワックス、樹脂エマルション及び水を
必須成分として含む。

アルミニウム粉顔料は表面が水系用に防錆処理の施され
た５０μｍ未満、好ましくは２０μｍ未満の微細粉粒子
からなり、ミネラルターペンやソルベントナフサ等の炭
化水素溶剤で湿潤されたペーストの形態で供給されるも
のが用いられる。アルミニウム粉顔料はインキ組成中、
固形分として１〜２０重量％、好ましくは５〜１５重量
％の範囲で用いられる。

エステル系ワックスとしてはカルナウバワックス、キャ
ンデリラワックス、木ろう、ライスワックス、ホホバ油
等の天然植物系ワックス、みつろう、ラノリン、鯨ろう
等の天然動物系ワックス及び天然鉱物系ワックスである
モンタンワックス等があげられる。これらワックスはエ
マルションの形態または溶融した状態でアルミニウム粉
顔料ペースト中に分散されて用いられる。エステル系ワ
ックスはインキ組成中、固形分として０．１〜５重量％
、好ましくは０．５〜３重景貴簡範囲で用いられる。

樹脂エマルションとしてはスチレン−アクリル酸エステ
ル共重合体、アクリル酸エステル−酢酸ビニル共重合体
、アクリル酸エステル重合体、酢酸ビニル−バーサチッ
ク酸ビニル共重合体、酢酸ビニル−エチレン共重合体、
酢酸ビニル重合体、バーサチック酸ビニル−アクリル酸
エステルーメタクリル酸エステル共重合体等の樹脂エマ
ルションがあげられる。これら樹脂エマルションはイン
キ組成中、固形分として５〜２５重量％、好ましくは１
０〜２０重量％の範囲で用いられる。

前記成分の他、添加剤として着色顔料、ｐ）！調製剤、
湿潤剤及び防腐剤から選ばれる１種以上が適宜量添加さ
れる。

ｐＨ調整剤は、最終のインキの液性が弱アルカリ性に維
持され、且つアルミニウム粉を浸食することのない塩基
性物質、例えばアルキルアミン、エタノールアミン等の
有機アミン類が用いられる。

着色顔料は一般にマーキングペン用インキに用いられる
有機顔料が用いられ、その他の添加剤も通常、この種の
水性インキに用いられる材料が使用される。

本発明の水性メタリックカラーインキは、樹脂エマルシ
ョン及び添加剤を含む水性ビヒクル中に、別に調製した
エステル系ワックスの混合、分散されたアルミニウム粉
顔料ペーストを混合、分散させて得られる。

前記成分からなるインキは常温における粘度が１００セ
ンチポアズ（ｃｐｓ）未満、好ましくは５０　ｃｐｓ以
下となるよう調製される。

ペン体として繊維束樹脂加工体や軸方向の毛細管透孔を
備えたプラスチック細棒片が用いられるマーキングペン
では、ペン体内のインキ移動及び先端からのインキ流出
の点で適用されるインキの粘度の上限は略１００ｃｐｓ
であり、それより高粘度のインキが適用されると満足に
機能が発揮されない。

作用 前記エステル系ワックスの添加は、プラスチックス、金
属、Ｐ４磁器等のインキネ浸透面へのインキの密着性を
向上させると共に、樹脂エマルションのみでは良好でな
いアルミニウム粉顔料の分散性をも改良する。

また表面防錆処理されたアルミニウム粉顔料の使用は微
アルカリ性に調整された水性ビヒクルとあいまって、実
用上殆ど金属腐蝕によるインキの変質、ガス発生等に起
因する不都合を生じることはない。

着色顔料の添加は、顔料の色に応じて種々の有彩色の金
属光沢を呈する筆跡をもたらす。

実施例 表１に実施例インキ及び比較例インキの組成及び物性値
を示す。

表１　インキ組成及び吻姓値 （組成１港部で表切 表中の成分の内容は以下のとおり。

・アルミニウム粉顔料ペーストＩ 顔料分５７％のミネラルターペン湿潤ノンリーフィング
タイプアルミニウム粉ペースト、平均粒子径１６μｍ、
水系インキ用として防錆処理あり。

（アルペーストＷＺＢ−７１６０．東洋アルミニウム＠
）・アルミニウム粉顔料ペースト■ 前記■タイプに分散剤として界面活性剤が添加されたも
の。（アルペーストＷＺ−７１６０．同社製）・無処理
アルミニウム粉顔料ペースト 防錆処理されていないアルミニウム粉顔料が用いられて
いる前記■タイプのペースト。

（アルペースト６２−７２０　、同社製）・エステル系
ワックス■ カルナウバワックス（軟化点８２〜８３°Ｃ）エマルシ
ョン、固形分３０％、乳化剤としてノニオン界面活性剤
使用。（セロゾール５２４．中東油脂■）・エステル系
ワックスｎ、　　ｍ、　ｒｖ■ニラリンワックス、■：
キャンデリラワソクス、■：みつろう ・両性化合物 ベタイン型アクリル樹脂の２０％エタノール溶液（ユカ
フォーマーＡＭ−７５−２０２５、三菱油化＠）・樹脂
エマルション スチレン−アクリル酸エステル共重合体エマルション、
固形分５０重量％、ｐＨ９，０、粘度１０００ｃｐｓ・
黄色顔料ペースト 顔料（Ｃ，１，Ｐｉｇｍｅｎｔ　Ｙｅｌｌｏｗ　８３）
分２０％のアクリル樹脂分散の水性ペースト （エマコールＮＳ　Ｙｅｌｌｏｗ　４６１８　、出隅色
素＠）橙色顔料ペースト 顔料（Ｃ，１，Ｐｉｇｍｅｎｔ　Ｏｒａｎｇｅ　１６）
分２５％のアクリル樹脂分散の水性ペースト （エマコールオレンジＰＭ−３、出隅色素側）・赤色顔
料ペースト 顔料（Ｃ，１，Ｐｉｇｍｅｎｔ　Ｒｅｄ　２２　）分２
５％のアクリル樹脂分散の水性ペースト （エマコールレッドＢＳ　ＰＭ−３４、山Ｖａ色素■）
・防腐剤 （プロキセルＸＬ−２、ＩＣＩ社） 各インキは次の方法により調製された。

ｆｌ）　　少量の水に混合したエステル系エマルション
及びｐＨ調整剤をアルミニウム粉顔料ペースト中に少量
づつ添加しつつ、ニーダ−にて攪拌、混合する。常温で
固体のエステル系ワックスの場合は、加熱溶融したもの
をアルミニウム粉顔料ペースト中に添加しつつ、ニーダ
ーにて攪拌、混合する。

（２）所定量の水に樹脂エマルション及び他の添加剤を
添加し、攪拌、混合する。

（３）　　（２＋で得られた水性ビヒクル中に（１）の
ペーストを混合し、攪拌により均質な分散液を調整した
後１２０メツシユふるいを通過させて仕上げる。

次に前記インキについて、以下のテストを行った。

各インキをポリカーボネート板片（５Ｘ６ｃｍ）面に３
６ｍ１ｌバーコーターにて塗布し、室温にて１日放置し
て試料片とした。

１、顔料分散性 塗膜表面を観察して以下の評価に分類した。

○：塗膜表面にアルミニウム粉の凝集物がなく、塗膜が
均質である。

×：塗膜表面にアルミニウム粉の凝集物がみられる。

２、耐水密着性 各試料片を水中に３０分浸漬後、引き上げて直ちに密着
性テストを行う。密着性テストはＪＩＳ・Ｋ５４００６
．１４鉛筆ひっかき試験に準じた。

○：鉛筆硬度Ｂ以上 ×：鉛筆硬度２Ｂ未満 尚、水中浸漬前の試料の鉛筆硬度は全てＢ以上であった
。

３、原液安定性 インキの初期粘度及び密閉容器で５０℃の恒温槽中に７
日放置後の粘度をＥＬ型粘度計にて測定。

○：実質的に増粘なしく５％未満） ×：初期粘度の倍以上に増粘した ４、腐蝕抑制性（水素ガス発生度合により判定）ポリエ
ステル繊維束樹脂加工体からなるペン体を備え、軸胴（
ポリプロピレン材からの成形体）内のインキ貯蔵部から
、ペン体のポンピングにより開閉する弁機構を介してイ
ンキがペン体へ送られるタイプのマーキングペンに所定
量の各インキを充填して各試料ペンとする。

試料ペンを８０℃に保たれた恒温槽中に７時間放置し、
取り出して１６時間後、ペン先下向き状態でペン体を１
回ボンピングさせてインキ吐出の有無をみた。

アルミニウム粉が水性ビヒクルにより腐蝕されていれば
、水素ガスが発生して内圧が高くなっているので前記ボ
ンピングにより弁が開口してガスと共にインキが吐出さ
れる。

○：インキの吐出なし ×：インキが吐出した 尚、テスト前のマーキングペンでは数回のペン体のボン
ピングにより、軸胴内のインキがペン体全体に浸透する
状態であり、１回のポンピングでインクが吐出すること
はなかった。

テスト結果を表２に示す。

表２　テスト結果 ても本発明のインキではそのような不都合な現象は生起
しなかった。

このように、本発明のメタリックカラーインキはインキ
の安定性が維持され、その上にインキネ浸透面への筆跡
または塗膜の耐水密着性が向上されたものである。

発明の効果

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、樹脂エマルション及び添加剤として着色顔料、ｐＨ
   調節剤、湿潤剤及び防腐剤から選ばれる少なくとも１種
   が添加された水性ビヒクル中に、エステル系ワックスを
   混合した炭化水素溶剤で湿潤されている表面防錆処理ア
   ルミニウム粉顔料ペーストが分散されてなる低粘度の水
   性メタリックカラーインキ。 ２、前記アルミニウム粉顔料、エステル系ワックス及び
   樹脂エマルションがインキ組成中それぞれ固形分として
   １〜２０重量％、０．１〜５重量％及び５〜２５重量％
   含まれている請求項１記載の水性メタリックカラーイン
   キ。