JP3359275B2 - ボールペン用パール調水性ゲルインキ - Google Patents
ボールペン用パール調水性ゲルインキInfo
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Description
ーズを用いることにより極めて特色ある色調を有し、か
つ長期間保存も同色調を維持するとともに安定した筆記
線が得られるボールペン用水性ゲルインキに関する。
止することを目的として、樹脂、アルミニウムペースト
及び水からなるインキ主成分に添加剤としてアセチレン
アルコール誘導体を添加した水性メタリックインキが提
案され(特開平1−210478号公報)、この種の金
属粉顔料の代わりに水に対して安定なパール顔料を用い
た水性インキが知られている(特開平5−117569
号公報)。これはマーキングペンに用いるメタリック調
及びパール調の水性インキでパール顔料に分散剤兼固着
剤を配合している。パール顔料を用いて金色、銀色など
の金属光沢色の筆跡が得られるボールペン用水性金属光
沢色インキとしては、パール顔料に増粘性の樹脂を配合
して粘度を高めてパール顔料の沈降防止とインキ漏出防
止、適性なインキ吐出を図ったものが提案されている
(特開平7−118592号公報)。一方、着色ビーズ
のみを用いた水性ボールペン用インキ、すなわち乳化重
合して得られるポリマ微粒子の水分散体を蛍光性染料や
蛍光増白剤により染着したものを増粘剤と共に用いてな
る蛍光色ゲルインキが知られている(特開平5−171
095号公報)。
特に水性ゲルインキボールペンの色は多種多様であり、
消費者のニーズも多様化しつつある。その中にあっても
上記したようにパール調の色など特徴ある色調を有する
ボールペンは今後大きな需要が期待される。しかし、特
開平5−117569号公報に提案されているパール顔
料を含む水性インキは主に液式マーキングペンに使用す
る目的で開発されたものであり、沈降防止の手段が講じ
られていないのでそのままでは水性ボールペン用として
は適用することができないし、また特開平7−1185
92号公報に記載の水性インキは、色調も単純なもので
充分とはいえなかった。
く鋭意研究した結果パール顔料と着色樹脂ビーズを組み
合わせた水性インキボールペンが、今までに無い独特の
色調を有することを見いだした。本発明によって得られ
るインキは、単に、パール顔料や、着色樹脂ビーズを単
独で用いただけでは決して得ることのできない特色のあ
る色調を有している。本発明の目的は着色剤としてパー
ル顔料と着色樹脂ビーズとを組み合わせることにより特
色のあるインキ色を得、また分散安定剤としてザンサン
ガムを用いてこれら色材を長期間安定に分散させること
により水性ボールペンに適したインキを提供することに
ある。
に要約する各発明によって達成することができる。 (1)平均粒径が1.0〜25.0μmのパール顔料と
平均粒子径が0.1〜2.0μmの着色した樹脂ビーズ
と増粘剤としてのザンサンガムと水溶性有機溶剤と水と
を含み、粘度が2000〜20000c.p.(ブルッ
クフィールド粘度計、コーンNo.40、回転数0.1
rpm、25℃)である水性ゲルインキであって、該パ
ール顔料と着色した樹脂ビーズの配合比が重量で4:1
〜1:4の間にあることを特徴とするボールペン用水性
ゲルインキ。 (2)該パール顔料と着色樹脂ビーズが重量比で4:1
〜1:4の間にありかつ両顔料の合計量がインキ中1
0.0〜50.0重量%である上記(1)に記載のボー
ルペン用水性インキ。 (3)増粘剤としてのザンサンガムの添加量が0.4〜
1.0重量%である上記(1)又は(2)に記載のボー
ルペン用水性ゲルインキ。
顔料としては、マイカの表面を酸化チタン及び酸化鉄な
どの高屈折率の金属酸化物で、被覆したものを使用す
る。屈折率の高い酸化チタンの層と屈折率の低いマイカ
との境界で反射した光がパール光沢をもたらす。また、
このようにして得られたパール顔料は耐酸性及び耐アル
カリ性があり、ガスの発生がない。その使用量はインキ
全量に対して5〜50重量%が望ましく、特に10〜3
0重量%が好ましい。
中で安定に分散せず沈降してしまい又、あまり小さいと
その特色であるパールの色調が出なくなる。パール顔料
の粒径としては1.0〜25.0μm、好ましくは5.
0〜15.0μmの範囲が適当である。
タン及び/又は酸化鉄で被覆することによって得られる
が、例えばメルクジャパン株式会社より市販されている
下記表に示すものである(商品名IRIODIN)。
などの高屈折率の金属酸化物で被覆したパール顔料は水
性の系に対し容易に分散する性質を有する。
一般には乳化重合して得られる平均粒子径0.1〜2.
0μm、好ましくは0.3〜1.0μmのポリマ微粒子
の水分散体をBASIC YELLOW 1,40、B
ASIC RED 1,13、BASIC VIOLE
T 10、 BASIC ORENNGE 22、BA
SIC BLUE 7、BASIC GUREEN
1、ACID YELLOW 3,7、ACID RE
D 52,77,87、ACID BLUE 9等の染
料により染着したものである。該ポリマ微粒子のポリマ
原料としては、スチレン樹脂、アクリル樹脂、アクリロ
ニトリル樹脂、これらを主成分とする共重合樹脂が用い
られる。
きいとパール顔料との相性が悪く分離してしまう。又、
あまり小さいと発色が悪く期待した色調が得られない。
着色ビーズの平均粒径としては0.1〜2.0μmの範
囲が適当である。パール顔料と着色樹脂ビーズとの混合
割合も重要である。パール顔料があまり多いとパール感
のみが目立ち色が薄くなる。逆にあまり少ないとパール
の色調が出なくなる。これら色材の割合としてはパール
顔料:着色樹脂ビーズ=4:1〜1:4、好ましくは
2:1〜1:2の範囲である。
にわたり安定に分散保持する目的で添加するザンサンガ
ムは分子量約200万の水溶性多糖類高分子で、米国の
ケルコ社(Kelco Division of Merck & Co., Inc.) 及び
大日本製薬株式会社などにより市販されている。この量
はあまり少ないと粘度が低くなり色材が沈降し、あまり
多いと粘度が高くなりインキの流出がスムースにいか
ず、水性ボールペン用としては適さない。一般に、使用
する量としては0.4〜1.0重量%が適当である。
ール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、グリセリン、ポリグリセリンなどの保湿効果を有す
るものが挙げられ、ペン先部分での乾燥固化を防止する
目的で加えられる。
社より市販されているイリオジン−100、同−11
1、同−120、同−121、同−323、着色樹脂ビ
ーズとしては日本蛍光化学株式会社より市販されている
ルミコール、大日精化工業株式会社より市販されている
ラクチミン、ニューラクチミン、ザンサンガムとしては
大日本製薬株式会社より市販されているエコーガムT、
モナートガムGS等がある。
応じて水性ボールペン用インキに使用されている各種添
加剤を添加することができる。添加剤の成分を例示すれ
ば以下の通りである。 (1)ノニオン系及びアニオン系界面活性剤 ポリエチレングリコールオレイルエーテル、ポリエチレ
ングリコールノニルフェニルエーテル、ポリエチレング
リコールポリエチレングリコールポリプロピレングリコ
ールエーテル、2,4,7,9−テトラメチル−5−デ
シル−4,7−ジオールのエチレンオキシド付加物など
のノニオン系界面活性剤、ナフタレンスルホン酸ホルマ
リン縮合物、ジアルキルスルホコハク酸エステル又はそ
のナトリウム塩などのアニオン系界面活性剤。
ロフェニールナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウムな
ど。 (3)pH調整剤 水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、トリエタノールア
ミンなど。 (4)防錆剤 ベンゾトリアゾール、トリルトリアゾール、ジシクロヘ
キシルアンモニウムナイトレートなど。
するがこれに限定されるものではない。 (実施例1) イリオジン 111 20.0重量部 ルミコールNKW−2105 20.0 (染料:C.I. Basic Yellow 40) グリセリン 20.0 イオン交換水 30.5 ザンサンガム 0.5 上記実施例1の組成に必要に応じて潤滑剤、防錆剤、防
黴剤等を加えディゾルバーにて4hr攪拌し、粘度83
50c.p.のパール調黄色インキを得ることが出来
た。
黴剤等を加えディゾルバーにて4hr攪拌し、粘度10
500c.p.の青色インキを得ることが出来た。
黴剤等を加えディゾルバーにて4hr攪拌し、粘度12
300c.p.のピンク色のインキを得ることが出来
た。
黴剤等を加えディゾルバーにて4hr攪拌し、粘度10
030c.p.の黄色のインキを得ることが出来た。
ころ粘度は23000c.p.となりインキの排出が困
難となり満足に筆記出来なかった。
ころ粘度は1560c.p.となった。この粘度ではイ
ンキを充填した後にかける遠心分離工程でイリオジンが
沈降し満足に筆記出来なかった。
ズとを併用し、インキの粘度を特定範囲としたものをボ
ールペンに用いると、色材は安定に保持されて極めて特
色ある色調を示し、かつ長期間保存後も同色調を維持す
ることができ、しかも安定した筆記線が得られる。
Claims (3)
- 【請求項1】 平均粒径が1.0〜25.0μmのパー
ル顔料と平均粒子径が0.1〜2.0μmの着色した樹
脂ビーズと増粘剤としてのザンサンガムと水溶性有機溶
剤と水とを含み、粘度が2000〜20000c.p.
(ブルックフィールド粘度計、コーンNo.40、回転
数0.1rpm、25℃)である水性ゲルインキであっ
て、該パール顔料と着色した樹脂ビーズの配合比が重量
で4:1〜1:4の間にあることを特徴とするボールペ
ン用水性ゲルインキ。 - 【請求項2】 該パール顔料と着色樹脂ビーズが重量比
で4:1〜1:4の間にありかつ両顔料の合計量がイン
キ中10.0〜50.0重量%である請求項1に記載の
ボールペン用水性インキ。 - 【請求項3】 増粘剤としてのザンサンガムの添加量が
0.4〜1.0重量%である請求項1又は2に記載のボ
ールペン用水性ゲルインキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32118997A JP3359275B2 (ja) | 1997-11-21 | 1997-11-21 | ボールペン用パール調水性ゲルインキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32118997A JP3359275B2 (ja) | 1997-11-21 | 1997-11-21 | ボールペン用パール調水性ゲルインキ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11152438A JPH11152438A (ja) | 1999-06-08 |
JP3359275B2 true JP3359275B2 (ja) | 2002-12-24 |
Family
ID=18129788
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32118997A Expired - Lifetime JP3359275B2 (ja) | 1997-11-21 | 1997-11-21 | ボールペン用パール調水性ゲルインキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3359275B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5121095B2 (ja) * | 2001-03-30 | 2013-01-16 | 小林製薬株式会社 | ゲル状組成物 |
-
1997
- 1997-11-21 JP JP32118997A patent/JP3359275B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11152438A (ja) | 1999-06-08 |
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