JP5121095B2 - ゲル状組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はゲル状組成物に関する。詳細には本発明は、内部に粒状物、芳香成分または消臭成分等を均一に分散または溶解した状態で保持してなるゲル状組成物に関する。さらに本発明は、内部に粒状物、芳香成分または消臭成分等を均一に分散または溶解した状態で保持してなる透明度の高い、意匠性に優れたゲル状組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ゲル状組成物の調製には、カラギーナン、寒天、ゼラチン、ジェランガム、ネイティブジェランガム等のゲル化剤が用いられており、さらにこのゲル化剤はローカストビーンガム、タラガム、グアガム、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウムまたはポリビニルアルコールなどの各種の増粘剤と併用されることによって、ゲル物性の改良が図られている。
【0003】
これらのゲル化剤や増粘剤の選択並びにそれらの組合せの態様は、個々の目的や用途に応じて種々異なるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一方、従来より芳香成分または消臭成分をそのままか若しくはカプセル化して配合したゲル状の芳香剤または消臭剤が開発されている。
【0005】
かかるゲル化製品は、使い始めから使い終わりまで一定して有効な芳香・消臭効果を発揮させるために、芳香・消臭成分を内部に均一な状態で溶解若しくは分散保持させることが必要である。しかしながら、ゲル化製品はその製造工程において、固化(ゲル化)するまで一定の時間を必要とするため、その間に芳香・消臭成分が底部に沈降するか上部に浮遊し、その均一性が損なわれるという問題がある。
【0006】
本発明は、かかる従来のゲル状芳香・消臭製品の事情に鑑みて開発されたものである。すなわち、本発明は、内部に芳香成分、消臭成分または粒状物を均一に溶解または分散した状態で保持してなるゲル状組成物を提供することを目的とするものである。具体的には、本発明は、製造時において、内部に配合した芳香成分、消臭成分または粒状物が沈降若しくは浮遊することなく均一な溶解ないし分散状態を維持したままで固化するように調製されたゲル状組成物を提供することを目的とするものである。さらに本発明は、上記ゲル状組成物において、内部に溶解乃至は分散してなる芳香成分、消臭成分または粒状物の意匠的効果をより一層引き立てるために、透明性の高いゲル状組成物を提供することを目的する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決することを目的として、日夜研究を重ねていたところ、ジェランガムとキサンタンガムとを特定の割合で組み合わせて調製したゲル状組成物が上記所望の特性を備えていることを見出し、内部に配合する粒状物、芳香成分または消臭成分が、通常の製造方法で沈殿・浮遊することなくゲル状組成物中に均一に溶解ないし分散保持させた状態で調製できることを見出した。本発明はかかる知見に基づいて開発されたものである。すなわち、本発明は下記に掲げるゲル状組成物である。
(1)ジェランガム、キサンタンガム、水及び粒状物を含有するゲル状組成物であって、該組成物中にジェランガムを0.1〜5重量%、キサンタンガムを0.01〜10重量%の割合で含有することを特徴とするゲル状組成物。
(2)芳香成分または消臭成分の少なくとも1つ、並びにジェランガム、キサンタンガム及び水を含有するゲル状組成物であって、該組成物中にジェランガムを0.1〜5重量%、キサンタンガムを0.01〜10重量%の割合で含有することを特徴とするゲル状組成物。
(3)さらに粒状物を含有する(2)記載のゲル状組成物。
(4)ゲル状組成物中の粒状物の沈降速度uが、式:
【0008】
【化2】
Figure 0005121095
【0009】
(式中、rは粒状物の平均粒径(m)、ρは粒状物の比重(kg/m3)、ρ0はゲル状組成物の比重(kg/m3)、ηはゲル状組成物の55℃における粘度(Pa.s)、及びgは重力加速度(m/s2)を示す。)
において、絶対値0〜1.5×10-3の範囲であることを特徴とする(1)または(3)に記載のゲル状組成物。
(5)粒状物の平均粒径が1×10-6〜1×10-2m、比重が500〜2400kg/m3である(1)、(3)または(4)のいずれかに記載のゲル状組成物。
(6)粒状物を0.01〜50重量%の割合で含有する(1)、(3)、(4)または(5)のいずれかに記載のゲル状組成物。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明のゲル状組成物は、ゲル化剤または増粘剤としてジェランガムとキサンタンガムとを組み合わせて用いたものであり(以下、これらをゲル化剤と総称する。)、これらのゲル化剤と水とから形成される含水ゲル組成物中に、粒状物、芳香成分または消臭成分が均一に溶解または分散されてなることを特徴とするものである。
【0011】
ここでジェランガムは、シュードモナス・エロデア(Pseudmonas elodea)の発酵によって産生されるヘテロ多糖類であり、ネイティブジェランガムとその脱アシル化体とに分類される。本発明においては好ましくは脱アシル化体が使用される。
【0012】
ここでゲル状組成物に配合するジェランガムの配合割合は、通常0.1〜5重量%の範囲から適宜選択使用できる。本発明においてはジェランガムの配合割合が0.1重量%を大きく下回るとゲル強度が弱くなりすぎ、また5重量%を大きく上回ると水や揮発成分が揮散した後に残存するゲル量が多くなり、美感上好ましくなくなる傾向がある。粒状物、芳香成分または消臭成分等の溶解性や分散性をより高めるという観点から、好ましくは0.5〜3重量%、より好ましくは0.5〜1重量%の範囲を挙げることができる。
【0013】
またゲル状組成物に配合するキサンタンガムの配合割合は、通常0.01〜10重量%の範囲から適宜選択使用できる。本発明においてはキサンタンガムの配合割合が0.01重量%を大きく下回ると配合成分を分散安定させるのに必要な粘度が得られなくなり、また10重量%を大きく上回るとゲル強度が弱くなったりまた透明性が悪くなり美感上好ましくない。粒状物、芳香成分または消臭成分等の溶解性や分散性をより高めるという観点から、好ましくは0.01〜3重量%、より好ましくは0.01〜1重量%の範囲を挙げることができる。さらに当該キサンタンガムは、特に制限されないが、ゲル状組成物中に含まれるジェランガム100重量部に対して1〜200重量部の割合で配合することが好ましい。
より好ましくは10〜100重量部である。
【0014】
なお、これらのジェランガム及びキサンタンガムは商業的に入手できるものを特に制限されることなく任意に使用することができる。
【0015】
本発明のゲル状組成物は、上述するようにジェランガムとキサンタンガムとを特定の割合で併用することによって、少なくとも粒状物、芳香成分または消臭成分といったの各成分を内部に均一な状態で保持することを特徴とする。この場合、ゲル状組成物は、ゲル化前の55℃における粘度が、通常5×10-3〜2Pa・s、好ましくは1×10-2〜1Pa・s、より好ましくは5×10-2〜1Pa・sの範囲となるように調製されることが望ましく、このような粘度範囲になるように水の配合割合を調整することができる。
【0016】
また、本発明のゲル状組成物は、そのゲル強度が20〜1000gの範囲にあることが好ましい。ゲル強度が20gを大きく下回ると、離水が生じたり、流通時の振動でゲルが型くずれして製品価値や美感が損なわれるという問題が生じ得る。好ましくはゲル強度が50〜1000g、より好ましくは100〜1000gの範囲になるように調製されることが望ましい。
【0017】
さらに、本発明のゲル状組成物は、その比重が800〜1200kg/m3の範囲にあることが好ましい。より好ましくは900〜1200kg/m3の範囲であり、さらに好ましくは900〜1100kg/m3の範囲である。
【0018】
なお、本発明のゲル状組成物は、上記本発明の効果を妨げないことを限度として、他のゲル化剤、増粘剤、糊料または分散安定剤を配合することもできる。かかるゲル化剤や増粘剤等としては、例えばカラギーナン、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、寒天などの海藻多糖類;グアガム、ローカストビーンガム、タラガム及びタマリンドシードガムなどの種子多糖類;アラビアガム、トラガントガム及びカラヤガムなどの樹脂多糖類;ペクチンなどの果皮多糖類;カードランやプルランなどの発酵多糖類;その他ファーセレランやグルコマンナン等の植物多糖類;ゼラチンやカゼインナトリウム等の蛋白質;カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、微結晶セルロース、発酵セルロース、またはそれらのアルカリ金属塩等のセルロースまたはその誘導体;デンプングリコール酸ナトリウムまたはデンプンリン酸エステルナトリウムなどのデンプン誘導体;メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体の加水分解物等の合成ポリマーを例示することができる。
【0019】
また、本発明で用いられる芳香成分としては、芳香性を有するものであればよく、例えば医薬品、医薬部外品、香粧品(香料、化粧料、消臭剤、芳香剤を含む)、食品等の分野において従来より使用されているか、または将来使用される香料等を広く挙げることができる。
【0020】
例えば、香料としては、オレンジ油、レモン油、ラベンダー油、ラバンジン油、ベルガモット油、パチュリ油、シダーウッド油等の天然精油、α−ピネン、β−ピネン、リモネン、p−サイメン、ターピノレン、α−ターピネン、γ−ターピネン、α−フェランドレン、ミルセン、カンフェン、オシメン等の炭化水素テルペン;ヘプタナール、オクタナール、デカナール、ベンズアルデヒド、サリシリックアルデヒド、フェニルアセトアルデヒド、シトロネラール、ハイドロキシシトロネラール、ハイドロトロピックアルデヒド、リグストラール、シトラール、α−ヘキシルシンナミックアルデヒド、α−アミルシンナミックアルデヒド、リリアール、シクラメンアルデヒド、リラール、ヘリオトロピン、アニスアルデヒド、ヘリオナール、バニリン、エチルバニリン等のアルデヒド類;エチルフォーメート、メチルアセテート、エチルアセテート、メチルプロピオネート、メチルイソブチレート、エチルイソブチレート、エチルブチレート、プロピルブチレート、イソブチルアセテート、イソブチルイソブチレート、イソブチルブチレート、イソブチルイソバレレート、イソアミルアセテート、イソアミルプロピオネート、アミルプロピオネート、アミルイソブチレート、アミルブチレート、アミルイソバレレート、アリルヘキサノエート、エチルアセトアセテート、エチルヘプチレート、ヘプチルアセテート、メチルベンゾエート、エチルベンゾエート、エチルオクチレート、スチラリルアセテート、ベンジルアセテート、ノニルアセテート、ボルニルアセテート、リナリルアセテート、安息香酸リナリル、エチルシンナメート、ヘキシルサリシレート、メンチルアセテート、ターピニルアセテート、アニシルアセテート、フェニルエチルイソブチレート、ジャスモン酸メチル、ジヒドロジャスモン酸メチル、エチレンブラシレート、γ−ウンデカラクトン、γ−ノニルラクトン、シクロペンタデカノライド、クマリン等のエステル・ラクトン類;アニソール、p−クレジルメチルエーテル、ジメチルハイドロキノン、メチルオイゲノール、β−ナフトールメチルエーテル、β−ナフトールエチルエーテル、アネトール、ジフェニルオキサイド、ローズオキサイド、ガラクソリド、アンブロックス等のエーテル類;イソプロピルアルコール、cis−3−ヘキセノール、ヘプタノール、2−オクタノール、ジメトール、ジヒドロミルセノール、リナロール、ベンジルアルコール、シトロネロール、ゲラニオール、ネロール、ターピネオール、テトラハイドロゲラニオール、l−メントール、セドロール、サンタロール、チモール、アニスアルコール、フェニルエチルアルコール等のアルコール類;ジアセチル、メントン、アセトフェノン、α−又はβ−ダマスコン、α−又はβ−ダマセノン、α−、β−又はγ−ヨノン、α−、β−又はγ−メチルヨノン、メチル−β−ナフチルケトン、ベンゾフェノン、テンタローム、アセチルセドレン、α−又はβ−イソメチルヨノン、α−、β−又はγ−イロン、マルトール、エチルマルトール、cis−ジャスモン、ジヒドロジャスモン、l−カルボン、ジヒドロカルボン等のケトン類などを例示することができる。これらの芳香成分は、1種単独で使用されても、また2種以上を任意に組み合わせて使用することもできる。
【0021】
ゲル状組成物に配合するこれらの芳香成分の配合割合としては、芳香性を発揮する量であれば特に制限されず、配合する芳香成分の種類に応じて、通常0.5〜20重量%の範囲から適宜選択使用することができる。
【0022】
また、本発明で用いられる消臭成分としては、消臭効果を奏するものであればよく、例えば医薬品、医薬部外品、香粧品(化粧料、消臭剤、芳香剤を含む)、食品、農林水産または畜産(例えば、家畜などの臭気対策に使用される業務用消臭剤を含む)等の各種分野において従来より使用されているか、または将来使用される消臭剤を広く挙げることができる。
【0023】
例えば、消臭剤としてポリフェノールを主成分とする植物抽出物型消臭剤、ベタイン化合物、二価鉄イオンまたは安定化二酸化塩素を主成分とする反応型消臭剤を挙げることができる。これらの消臭成分は、1種単独で使用されても、また2種以上を任意に組み合わせて使用することもできる。また芳香成分と消臭成分とを任意に組み合わせて使用することもできる。
【0024】
ゲル状組成物に配合するこれら消臭成分の配合割合としては、消臭効果を発揮する量であれば特に制限されず、配合する消臭成分の種類に応じて、通常0.1〜10重量%の範囲から適宜選択使用することができる。
【0025】
これらの芳香成分または消臭成分は、各成分をそのままの状態でゲル状組成物に配合することもできるが、担体に担持させた状態でゲル状組成物に配合することもできる。かかる担体としては、制限されないが、好適にはゼオライト、酸化チタン、シリカゲルまたは活性炭等の各種の多孔性物質またはサイクロデキストリンなどの各種包接化合物等を例示することができる。また、芳香成分または消臭成分はカプセルまたはマイクロカプセル等の基材に包含させた状態でゲル状組成物に配合することもできる。なお、これらの担体や基材はその形態を特に制限せず任意の形態を有することができる。好ましくは粒状物である。すなわち、本発明のゲル状組成物は、粒状物を内部に均一な状態で分散保持することができる。
【0026】
よって本発明はまた、前述するゲル化剤と水とから形成される含水ゲル組成物中に粒状物が均一に分散されてなることを特徴とするゲル状組成物を提供する。
【0027】
なお、ここで粒状物は、必ずしも前述の芳香成分または消臭成分を担持もしくは包含している必要はなく、他の機能を有するものであっても、また単に意匠性や装飾性を目的とするものであってもよく、ゲル状組成物の目的や用途(医薬品、医薬部外品、香粧品(香料、化粧料、消臭剤、芳香剤を含む)、食品等)に応じて適宜選択使用することができる。また当該粒状物は、前述する芳香成分または消臭成分と組み合わせて使用してもよいし、またこれらの成分とは別個に単独で使用することもできる。
【0028】
粒状物として、具体的には、ラメ、芳香または消臭成分入りマイクロカプセル、ゼラチンカプセル、粉砕した野菜や果物、香辛料、胡麻等の種子、パルプ、ファイバー、金属片等を例示することができる。
【0029】
本発明で用いられる粒状物の粒径、形状、比重などは、本発明の効果を妨げないことを限度として特に制限されるものではない。例えば、形状としては粉末状、顆粒状、球状、楕円状、破砕状、角状、多角形、または破片状のいずれの形状であってもよい。
【0030】
また粒状物の粒径は、特に制限されないが、例えば平均粒径1×10-6〜1×10-2の範囲を例示することができる。好ましくは1×10-5〜1×10-3mの範囲、より好ましくは5×10-4〜1×10-3mを挙げることができる。
【0031】
さらに粒状物の比重は、特に制限されないが、例えば500〜2400kg/m3の範囲を挙げることができる。好ましくは800〜2400kg/m3の範囲であり、より好ましくは800〜2000kg/m3である。
【0032】
具体的には、配合する粒状物は、調製するゲル状組成物の粘度(55℃)や比重、粒状物の平均粒径や比重に応じて、下記の式から得られる沈降速度uを指標として選択することができる。
【0033】
【化3】
Figure 0005121095
【0034】
(式中、rは粒状物の平均粒径(m)、ρは粒状物の比重(kg/m3)、ρ0はゲル状組成物の比重(kg/m3)、ηはゲル状組成物の粘度(Pa・s)、及びgは重力加速度(m/s2)を示す。)
具体的には、ゲル状組成物に配合する粒状物の沈降速度(u)が、上記式に基づいて絶対値が0〜1.5×10-3の範囲、好ましくは0〜5.5×10-4の範囲となるように、ゲル状組成物を処方して、それに配合する粒状物を選択することが好ましい。
【0035】
ゲル状組成物に配合するこれらの粒状物の配合割合としては、本発明の効果を妨げないことを限度として特に制限されず、通常粒状物の種類に応じて0.01〜50重量%の範囲から適宜選択使用することができる。好ましくは0.01〜20重量%、より好ましくは0.01〜5重量%である。
【0036】
本発明のゲル状組成物は、特に制限されないが、例えば次のようにして調製することができる。先ずジェランガムとキサンタンガムとを水に加熱しながら溶解し、次いでその中に芳香成分、消臭成分または粒状物を配合して、撹拌することによってこれらの成分を均一に分散させ、かかる分散状態でゲル化点以下までに冷却する。なお、芳香成分、消臭成分または粒状物等の配合時期は特に制限されずジェランガムとキサンタンガムと同時に配合しても、またジェランガムとキサンタンガムを水に加熱溶解した後でもよく、またその分散が妨げられなければゲル状組成物を所定温度まで冷却した後に配合してもよい。芳香成分及び消臭成分については、高温下では不安定になりやすいので、できるだけゲル化温度に近い温度になった時点で配合することが好ましい。
【0037】
本発明のゲル状組成物の調製に際しては、必要に応じて、ゲル化助剤としてカルシウム,マグネシウム,カリウム、ナトリウム及びアルミニウムなどの金属イオン、コハク酸,無水コハク酸,マレイン酸,無水マレイン酸,フマル酸,フタル酸及びアスパラギン酸等の有機酸、塩酸,硫酸及び硝酸などの無機酸、またはそれらの塩を配合することができる。具体的には、乳酸カルシウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸三ナトリウム、グルタミン酸ナトリウム等を例示することができる。
【0038】
これらのゲル化助剤の種類やその配合量は、ゲル状組成物が備える所望のゲル強度に応じて適宜選択することができる。使用するゲル化助剤の種類によって異なるが、通常0.01〜3重量%の範囲から選択することができる。
【0039】
また、本発明のゲル状組成物は、制限はされないが、通常pH4〜9、好ましくはpH4〜8、より好ましくはpH5〜8の範囲になるように調整されることが望ましい。
【0040】
本発明のゲル状組成物のゲル化温度は通常30〜50℃の範囲にある。従って、本発明のゲル状組成物は、上記製造工程において、芳香成分、消臭成分または粒状物を均一に分散した後、ゲル状組成物の温度を30〜50℃以下にすることによって固化させることができる。なお、容器への充填は、容器充填過程での固化を防止するために、一般にゲル化温度の+10〜20℃の範囲で行うことが好ましい。
【0041】
通常固化は、通常5〜120分、好ましくは5〜60分の時間内で行うことが望ましい。ゲル状組成物の容量が50〜500mlの範囲にある場合は、通常自然冷却によって上記時間内で固化することができる。
【0042】
本発明のゲル状組成物は他の成分として、その使用目的に応じて、着色料、忌避剤、防かび剤、防腐剤、抗菌剤、界面活性剤、紫外線吸収剤等を配合することができ、これらの各成分はゲル状組成物の使用目的や用途に応じて、適宜選択することができる。またこれらの各成分は、医薬分野、医薬部外分野、香粧品分野、食品分野において通常使用されるものを任意に用いることができる。
【0043】
【実施例・比較例】
以下、本発明の内容を以下の実施例を用いて具体的に説明するが、本発明はこれらに何ら限定されるものではない。なお、下記の処方において%とは、特に言及しないかぎり、重量%を意味するものとする。
Figure 0005121095
上記処方において、増粘剤として表1に記載する各種の成分を用いてゲル状組成物を調製した。具体的には、ジェランガム、増粘剤及びラメ(ダイヤモンドビーズ(ダイヤ工業(株)製))を水に加えて分散させた後、90℃以上に加熱してジェランガム及び増粘剤を溶解し、60℃に冷却した後に、その他の成分を加え、撹拌しながら各成分が系内で均一になるように分散させた。これを50℃に保持した状態で容器に充填し、次いで冷却してゲル化させて各種のゲル状組成物を調製した。
【0044】
これらのゲル状組成物について、ゲル強度(g)、ゲルの状態(目視)、透明性(目視)及びラメの分散性(目視)について評価した。さらに上記製造工程において、ゲル状組成物が固化する前の55℃における粘度(Pa.s)を測定した。ゲル強度の測定条件、及び粘度の測定条件は、下記の通りである。
【0045】
<ゲル強度(g)の測定条件>
測定器:レオメーター((株)サン科学製)
測定速度:60mm/分
直径1cn感圧軸使用
<粘度(Pa.s)の測定条件>
測定器:B型粘度計(東機産業製)
測定温度:55℃
No.2ローター使用。
【0046】
結果を表1に合わせて示す。
【0047】
【表1】
Figure 0005121095
【0048】
ゲル状組成物の透明性及びゲル状態、並びにラメの分散性についての評価は下記の基準に従って行った。
<ゲル状組成物の透明性>
◎:極めて透明性が高い
○:透明である
△:若干濁りがある
×:全体的に不透明
<ゲル状組成物のゲル状態>
○:均一にゲル化している
△:不均一にゲル化している
×:ゲル化しない
<ラメの分散性>
◎:少なくとも2時間は均一に分散している
○:少なくとも1時間は均一に分散している
×:0.5時間以内に沈殿する。
【0049】
表1に示す結果から、ジェランガムと併用する増粘剤としてキサンタンガムを用いることにより、ゲル状態及び透明性に優れ、かつ粒状物(ラメ)の分散性が極めて良好なゲル状組成物が調製できることがわかった。
【0050】
実施例2
上記実施例1の結果から、増粘剤としてキサンタンガムを選択し、その配合量を0.2〜0.5重量%の範囲で振って、実施例1の処方と同様にしてゲル状組成物(ジェランガム0.6重量%含有)を調製した。そして得られたゲル状組成物について、粘度(55℃)、ゲル強度、透明性及びラメの分散性を実施例1と同様にして評価した。ラメの分散性は、ラメとして比重 2000〜2400 kg/m3のものと1300〜1400 kg/m3のものの2種類を使用してゲル状組成物を調製し、60℃に冷却した状態でそのまま放置したときの沈降時間(分散保持時間)を測定することによって評価した。また、ラメの平均粒径と比重、ゲル状組成物の粘度と比重並びに重力加速度(9.8m/s2)から、ラメの沈降速度(u)を求めた。結果を表2に示す。
【0051】
【表2】
Figure 0005121095
【0052】
この結果から、本発明によって粒状物(ラメ)の分散性に優れ、かつ透明性に優れたゲル状組成物が得られることが判明した。特に本発明のゲル状組成物の場合、粒状物の分散性は該ゲル状組成物中におけるその沈降速度(u)が約1.5×10-3(絶対値)より小さくなるほど改善向上することが判明した。
【0053】
Figure 0005121095
【0054】
ジェランガム、キサンタンガム及びラメを水に加えて分散させた後、90℃以上に加熱してゲル化剤を溶解し、60℃に冷却した後に、乳酸カルシウム、消臭成分および香料を加えて、撹拌しながら各成分を系に均一になるように分散させた。これを50℃に保持した状態で容器に充填し、次いで冷却してゲル化させて本発明のゲル状組成物(pH5.3、比重 999 kg/m3)を調製した。上記製造工程において、容器充填前のゲル状組成物の粘度(55℃)を測定したところ0.191Pa・s(B型粘度計、No.2ローター、30rpm)であり、また得られたゲル状組成物のゲル強度は353gであった。また、得られたゲル状組成物は透明度が高く、ラメが内部に均一に分散している様がよく観察された。
【0055】
Figure 0005121095
【0056】
ジェランガム、キサンタンガム及びラメを水に加えて分散させた後、90℃以上に加熱してゲル化剤を溶解し、60℃に冷却した後に、乳酸カルシウム、消臭成分および香料を加えて、撹拌しながら各成分を系に均一になるように分散させた。これを50℃に保持した状態で容器に充填し、次いで冷却してゲル化させて本発明のゲル状組成物(pH5.5、比重 998 kg/m3)を調製した。上記製造工程において、容器充填前のゲル状組成物の粘度(55℃)を測定したところ、0.193Pa・s(B型粘度計、No.2ローター、30rpm)であり、また得られたゲル状組成物のゲル強度は345gであった。
【0057】
また、得られたゲル状組成物は実施例1のものよりやや透明度が劣るものの高い透明度を備えており、ラメが内部に均一に分散していることがよく観察された。
【0058】
【発明の効果】
本発明のゲル状組成物によれば、ゲル化剤として特定の割合でジェランガムとキサンタンガムとを組み合わせて用いることによって、内部に配合する芳香成分、消臭成分またはその他の粒状物などの成分を均一に溶解または分散させた状態で固化保持させることが可能となる。中でも内部に粒状物等の固形分を配合する場合は、さらにゲル状組成物の比重及び粘度、並びに粒状物の比重及び平均粒径が特定の関係があるときに上記効果を顕著に得ることができる。
【0059】
すなわち、本発明によれば、各種の成分を内部に均一に分散した状態で含有するゲル状組成物を提供することができる。また、本発明によれば、ゲル化剤として特定の割合でジェランガムとキサンタンガムとを組み合わせて用いることによって、より透明度の高いゲル状組成物を提供することができる。
【0060】
これらの性質を有するゲル状組成物は、内部に配合する成分を適宜選択することによって各種の用途に使用することができる。例えば芳香剤または消臭剤として調製した場合には、芳香または消臭成分を均一に保持することによって使い始めから最後まで均一な芳香または消臭効果を発揮することができる。また、粒状物としてラメなどの装飾性の高いものを用いた場合には装飾性の高いゲル状組成物として使用することができる。

Claims (3)

  1. ジェランガム、キサンタンガム、水及び粒状物を含有するゲル状組成物であって、該組成物中にジェランガムを0.1〜5重量%、キサンタンガムを0.01〜10重量%の割合で含有し、粒状物の沈降速度uが、
    Figure 0005121095
    (式中、rは粒状物の平均粒径(m)、ρは粒状物の比重(kg/m3)、ρ0はゲル状組成物の比重(kg/m3)、ηはゲル状組成物の55℃における粘度(Pa.s)、及びgは重力加速度(m/s2)を示す。)において、絶対値0〜5.5×10 −4 の範囲であり、粒状物の平均粒径が1×10-6〜1×10-2m、比重が500〜2400kg/m3であることを特徴とするゲル状組成物。
  2. 芳香成分または消臭成分の少なくとも1つ、並びにジェランガム、キサンタンガム、水、及び粒状物を含有するゲル状組成物であって、該組成物中にジェランガムを0.1〜5重量%、キサンタンガムを0.01〜10重量%の割合で含有し、粒状物の沈降速度uが、
    Figure 0005121095
    (式中、rは粒状物の平均粒径(m)、ρは粒状物の比重(kg/m3)、ρ0はゲル状組成物の比重(kg/m3)、ηはゲル状組成物の55℃における粘度(Pa.s)、及びgは重力加速度(m/s2)を示す。)において、絶対値0〜5.5×10 −4 の範囲であり、粒状物の平均粒径が1×10-6〜1×10-2m、比重が500〜2400kg/m3であることを特徴とするゲル状組成物。
  3. 粒状物を0.01〜50重量%の割合で含有する請求項1又は2に記載のゲル状組成物。
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