JPH0693223A - 油性メタリック調又はパール調インキ組成物 - Google Patents

油性メタリック調又はパール調インキ組成物

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JPH0693223A
JPH0693223A JP4246297A JP24629792A JPH0693223A JP H0693223 A JPH0693223 A JP H0693223A JP 4246297 A JP4246297 A JP 4246297A JP 24629792 A JP24629792 A JP 24629792A JP H0693223 A JPH0693223 A JP H0693223A
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JP
Japan
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ink
pigment
pearl
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metallic
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JP4246297A
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English (en)
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Kazuhiko Sekiguchi
和彦 関口
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ZEBURA KK
Zebra Co Ltd
Original Assignee
ZEBURA KK
Zebra Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マーキングペン用インキ、スタンプインキ等
に適した、インキ漏れや筆記不良のないメタリック調又
はパール調の油性インキ組成物を提供しようとするもの
である。 【構成】 インキ全量に対し、平均粒径5〜100μm
のパール顔料を5〜50重量%、分散剤兼固着剤を1〜
30重量%、着色剤としての染料又は顔料を0〜20重
量%、上記分散剤兼固着剤、染料、顔料などを溶解又は
分散させる有機溶剤を30〜85重量%含有するメタリ
ック調又はパール調の油性インキ組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマーキングペン用イン
キ、スタンプインキ等に使用するメタリック調又はパー
ル調の油性インキ組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】メタリック調の油性インキとしては、ブ
ロンズ粉を使用した金色のインキ組成物、アルミニウム
粉を使用した銀色のインキ組成物、ブロンズ粉やアルミ
ニウム粉等の金属粉顔料と、通常の染料や顔料等の着色
剤とを組み合わせたメタリック調インキ組成物、二重発
色インキ組成物として既に実用化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】メタリック調のインキ
素材として使用されるブロンズ粉やアルミニウム粉はイ
ンキ中に腐食性物質があったり、インキのpHが7.0
〜9.5の範囲を外れると、腐食を生じてガスを発生
し、インキが軸から漏れたり、インキの分散安定性が損
なわれて円滑に筆記することができないなどのトラブル
を生ずることがある。また、筆跡が空気酸化により腐食
して変色することがある。さらに、ブロンズ粉やアルミ
ニウム粉などの金属粉顔料を有機溶剤に分散させ、か
つ、着色剤として染料や顔料を使用するインキは、筆記
に際し、着色剤が均一に金属粉顔料の表面を被覆するこ
とが難しく、色むらを生じて意図する色調の発現が極め
て困難となる。
【0004】本発明は、これらの欠点を生ずることのな
い、油性のメタリック調又はパール調のインキ組成物を
提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、インキ全量に
対し、平均粒子径5〜100μmのパール顔料を5〜5
0重量%、分散剤兼固着剤を1〜30重量%、着色剤と
して染料又は顔料を0〜20重量%含有し、上記分散剤
兼固着剤、染料、顔料等を溶解若しくは分散するための
有機溶剤を30〜85重量%含有することを特徴とする
油性メタリック調又はパール調インキ組成物である。
【0006】
【作用】本発明は、インキ中に少なくとも平均粒子径5
〜100μmのパール顔料を含有するものであるが、パ
ール顔料は金属粉顔料と異なり、ある程度の光透過性が
あるため、併用した着色剤が必ずしもパール顔料表面を
被覆していなくても、パール顔料粒子の下の筆記面に染
着した着色剤の色がパール顔料粒子を透かして目にうつ
るため、色むらもなく意図したメタリック調又はパール
調の筆記線を得ることができる。しかしながら、パール
調の色相を出す場合、透明な染料や顔料との併用が美し
い色彩効果を発揮するが、不透明な顔料との併用はパー
ル効果を損なう。また、筆記線が乾燥して皮膜を形成す
る際、その皮膜は透明性があり、パール顔料がその皮膜
中で平行に配向された場合、顔料の各粒子からの入射光
が、一定方向に規則的に反射し、理想的な光沢が得られ
るが、配向が不十分な場合、光の散乱を生じてパール効
果を損なう。
【0007】パール顔料としては、雲母の表面を酸化チ
タン及び酸化鉄などの、高屈折率の金属酸化物で被覆し
たものを使用する。屈折率の高い酸化チタンの層と屈折
率の低い雲母との境界で反射した光がパール光沢をもた
らす。また、このようにして得られたパール顔料は、耐
酸性及び耐アルカリ性があり、ガスの発生がない。その
使用量は、インキ全量に対して5〜50重量%が望まし
く、特に10〜30重量%が好ましい。
【0008】パール顔料としては、下記表1に示すもの
がメルクジャパン社より市販されている。
【表1】
【0009】また、雲母の表面を酸化チタンや酸化鉄な
どの高屈折率の金属酸化物で被覆したパール顔料は、水
性の系に対し容易に分散する性質を有するが、油性の系
では十分に分散させることができない。そこで、本発明
では、下記の分散剤兼固着剤を添加することにより、有
機溶剤に対してパール顔料を長期間にわたり集塊を生ぜ
ず、安定でかつ再分散性に優れた分散体を得ることがで
き、十分なパール効果を発現することができるようにな
り、かつ、筆記面に確実に固着させることができるよう
になった。
【0010】分散剤兼固着剤は、パール顔料の分散を良
くすると共に、筆記面に対して固着性を有するもので、
マレイン樹脂、テルペン樹脂、テルペンフェノール共重
合体樹脂、フェノール樹脂、ケトン樹脂、キシレン樹
脂、炭化水素系樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹
脂、アルキド樹脂、アクリル樹脂などを使用することが
できる。具体的には、大日本インキ化学工業社製の天然
樹脂変成マレイン酸樹脂ベッカサイトJ−896、日立
化成社製のケトン樹脂ハイラック110H、荒川化学工
業社製のフェノール樹脂タマノル100S、ヤスハラケ
ミカル社製のテルペンフェノール共重合体樹脂マイティ
エースG−125、エッソ化学社製の炭化水素系樹脂エ
スコレッツ5300、三菱瓦斯化学社製のアルキルフェ
ノール変成キシレン樹脂ニカノールHP−100、三菱
瓦斯化学社製のキシレン樹脂ニカノールL等を挙げるこ
とができる。分散剤兼固着剤の添加量は、インキ全量に
対し1〜30重量%が好ましく、特に5〜15重量%が
好ましい。
【0011】着色剤の染料としては、例えば、バリファ
ーストイエロー(オリエント化学工業社製)、バリファ
ーストレッド1308(オリエント化学工業社製)、オ
イルブルー613(オリエント化学工業社製)、アイゼ
ンスピロンブルー−2BNH(保土谷化学工業社製)、
バソニールレッド483(BASF)などが挙げられ、
それらの添加量はインキ全量に対し0〜10重量%の範
囲が好ましい。
【0012】顔料としては、平均粒子径が0.3μm以
下の有機溶剤分散型の一般有機顔料、並びに、蛍光顔料
としては、例えば、シンロイヒ社製のFMシリーズなど
を挙げることができる。その添加量は、インキ全量に対
し固形分換算で0〜20重量%の範囲が好ましい。な
お、着色剤については、有機溶剤に溶解又は分散させる
ときに透明であり、インキの系に対し安定で、パール顔
料の分散を阻害するものでなければ特に限定されない。
【0013】有機溶剤としては、例えば、アルコール
類、エステル類、ケトン類、多価アルコールの誘導体、
芳香族炭化水素、脂肪族又は脂環族炭化水素等の溶剤の
1種又は2種以上を用い、インキ全量に対し30〜85
重量%の範囲で添加してインキに必要な流動性及び乾燥
性を確保することが好ましい。
【0014】本発明の油性メタリック調インキ組成物又
はパール調インキ組成物は、種々の筆記具に適用するこ
とができ、特にペイントマーカー、筆ペン、サインペン
などのインキ容器の筒口に浸透性筆記芯を備えた筆記具
において有効である。また、スタンプインキなどにも有
効であり、さらに、速乾性インキから遅乾性インキまで
広く適用することができる。
【0015】
【実施例】
(実施例1) イリオジン 323(メルクジャパン社製) 20重量% マイティエース G−125(ヤスハラケミカル社製) 15重量% エチルアルコール 10重量% プロピレングリコールモノメチルエーテル 55重量% 100重量% 上記の組成物を攪拌混合機で60分間混合分散して、金
色の油性メタリック調インキを調製した。
【0016】(実施例2) イリオジン 121(メルクジャパン社製) 20重量部 マイティエース G−125(ヤスハラケミカル社製) 15重量% バリファースト ブラック3820(オリエント化学工業社製) 0.1重量% プロピレングリコールモノメチルエーテル 64.9重量% 100重量% 上記の組成物を攪拌混合機で60分間混合分散して、銀
色の油性メタリック調インキを調製した。
【0017】(実施例3) イリオジン 111(メルクジャパン社製) 20重量部 マイティエース G−125(ヤスハラケミカル社製) 5重量% シンロイヒ FM−17(シンロイヒ社製) 5重量% エチルアルコール 10重量% プロピレングリコールモノメチルエーテル 60重量% 100重量% 上記の組成物を攪拌混合機で60分間混合分散して、ピ
ンク色の油性パール調インキを調製した。
【0018】実施例1〜3で調製したインクを用いて、
色調と光沢、インク漏れ、筆記状態、及び、筆跡の変色
について調べたところ、下記表2に示すように、いずれ
も優れた性質を有していた。
【表2】
【0019】
【発明の効果】本発明は、上記の構成を採用することに
より、ブロンズ粉やアルミニウム粉をベースに使用し
た、従来のメタリック調インキと異なり、経時的にも腐
食によるガス発生に起因するインキ漏れや筆記不良など
を回避することができ、金色を初めとしたメタリック調
の油性インキや、鮮映性にも優れた多くの色調を有する
パール調の油性インキを提供することが可能になった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インキ全量に対し、平均粒子径5〜10
    0μmのパール顔料を5〜50重量%、分散剤兼固着剤
    を1〜30重量%、着色剤として染料又は顔料を0〜2
    0重量%含有し、上記分散剤兼固着剤、染料、顔料等を
    溶解若しくは分散するための有機溶剤を30〜85重量
    %含有することを特徴とする油性メタリック調又はパー
    ル調インキ組成物。
JP4246297A 1992-09-16 1992-09-16 油性メタリック調又はパール調インキ組成物 Pending JPH0693223A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11236315A (ja) * 1997-12-01 1999-08-31 Shiseido Co Ltd 複合粉末及びこれを含む着色用組成物、並びにこの複合粉末乃至着色用組成物の使用方法
KR20010025725A (ko) * 2001-01-22 2001-04-06 신행기 펄 효과 연출을 위한 인쇄용 잉크와 이에 의해 인쇄된포장용 인쇄물
JP2003105232A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Shachihata Inc 油性スタンプインキ組成物
JP2007246604A (ja) * 2006-03-14 2007-09-27 Mitsubishi Pencil Co Ltd 油性マーキングペン用インキ組成物

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KR20010025725A (ko) * 2001-01-22 2001-04-06 신행기 펄 효과 연출을 위한 인쇄용 잉크와 이에 의해 인쇄된포장용 인쇄물
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