JP3429721B2 - 金属光沢色水性スタンプインキ組成物 - Google Patents
金属光沢色水性スタンプインキ組成物Info
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Description
組成物に関し、更に詳細には、ガスの発生及び腐食が防
止されると共に、強い光輝感と立体感を併せ持ったステ
ンシル用の金属光沢色水性スタンプインキ組成物に関す
る。
やスポンジなどのインキ収蔵体(インキパッド)に吸収
させて用いられている。例えば、ゴム印やプラスチック
印などの印鑑又は判子を押すためのスタンプパッドは、
インキ収蔵体にインキを吸収させ、当該インキ収蔵体を
基台に設けて、印鑑又は判子の印面にインキを展延させ
て用いている。また、ステンシルパッドは、例えば、ペ
ン状の軸体を構成している基体に、インキ収蔵体が取り
付けられており、その基体から飛び出たインキ収蔵体の
開放端面を軽く叩くようにして紙や布などの面に押さえ
つけてスタンプし、ステンシルプレートに形成された文
字、記号、図形又は模様などの切り抜き部を通して、イ
ンキ収蔵体に吸収されているインキを紙や布などの面に
移して刷り込む構造となっている。そして、かかるステ
ンシル用のインキ収蔵体としては、例えばポリウレタン
などのスポンジが用いられている。
光沢色のスタンプ面を得るために、アルミニウム金属粉
顔料等の金属粉顔料を着色剤として用いているが、金属
粉顔料は水系のインキ組成物で使用すると、金属粉顔
料、特にアルミニウム金属粉の場合反応して水素ガス等
のガスが発生するため危険であり、また、長期間の保存
で金属粉顔料が腐食し、金属光沢を発色することができ
なくなる問題があった。従って、従来は、金属粉顔料は
溶剤系で使用しており、金属光沢色を有する水性のスタ
ンプインキ組成物は、実質上、得られていなかった。し
かるに、安全性、環境保全を充分考慮するならば、でき
れば金属光沢を発色する水性のスタンプインキ組成物が
望まれるところである。その一方、スタンプインキ組成
物であるから、フェルトやスポンジなどのインキ収蔵体
に吸収させることができるとともに、印鑑又は判子の印
面にインキを展延させたり、紙や布などの面にスタンプ
するなど、インキ収蔵体からインキを移して紙や布など
の面に刷り込んで使用できるインキ組成物でなければな
らない。この点、パール顔料を金属光沢色着色剤として
採用すると、ガスの発生もなく、保存安定性を有する水
性スタンプインキ組成物とすることができるが、強い光
輝感をスタンプ面に与えるものではなく、また立体感を
併せ持った金属光沢ではなかった。
ず、従来の金属粉顔料と比較して、より強い光輝感と立
体感を併せ持った金属光沢のスタンプを与えることがで
きる水性スタンプインキ組成物を提供することにある。
本発明の他の目的は、さらに、保存安定性が優れている
水性スタンプインキ組成物を提供することにある。
た結果、金属光沢着色剤としてガラスフレーク顔料を用
いると、金属粉顔料を用いなくても、水性のスタンプイ
ンキ組成物にすることができることを見出した。しか
も、このガラスフレーク顔料を用いると、そのガラスが
持つ高い表面平滑性により、従来のアルミニウム粉顔料
などの光輝性顔料を用いた水性インキ組成物と比較し
て、より強い光輝感と立体感を併せ持った独特のスタン
プを得ることができることを見出した。またさらに、ガ
ラスフレーク顔料を含有する水性スタンプインキ組成物
は、フェルトやスポンジなどのインキ収蔵体に吸収させ
ることができるとともに、印鑑又は判子の印面にインキ
を展延させたり、紙や布などの面にスタンプする等、イ
ンキ収蔵体からインキを移して紙や布などの面に刷り込
んでも、金属粉顔料と同等又は同等以上に充分金属光沢
のスタンプ面を現出できることを見出した。
レーク顔料を含有する金属光沢色水性スタンプインキ組
成物である。
ガラスフレーク顔料は、スタンプ面に金属光沢を与える
着色剤として用いられている。本発明のガラスフレーク
顔料は、スタンプ面に対して着色効果を有するほか、金
属光沢を有し、隠蔽力を有することが好ましい。
は、フレーク状ガラスが金属などで被覆された構造から
なり、光輝感と立体感を有する顔料として定義される。
一例を挙げれば、フレーク状ガラスが無電解メッキ法に
より金属で被覆されたガラスフレーク顔料を使用するこ
とができる。例えば、銀で被覆された東洋アルミニウム
社製の商品名「メタシャインREFSX−2015P
S」、「メタシャインREFSX−2025PS」及び
「メタシャインREFSX−2040PS」を例示する
ことができる。
法により金属で被覆されたガラスフレーク顔料も使用す
ることができる。例えば、銀で被覆された東洋アルミニ
ウム社製の商品名「クリスタルカラ−GF2125」、
「クリスタルカラーGF2125−M」、「クリスタル
カラーGF2140」、「クリスタルカラーGF214
0−M」がある。また、ニッケル・クロム・モリブデン
で被覆された同社製の商品名「クリスタルカラーGF2
525」、「クリスタルカラーGF2525−M」、
「クリスタルカラーGF2540」、「クリスタルカラ
ーGF2540−M」がある。また、真鍮で被覆された
同社製の商品名「クリスタルカラーGF250」、銀合
金で被覆された同社製の商品名「クリスタルカラーGF
1345」、チタンで被覆された同社製の商品名「クリ
スタルカラーGF1445」がある。
種以上組み合わせて使用できる。
径は5〜100μmが好適である。ガラスフレーク顔料
のメジアン径が5μm未満の場合は、フレーク粒子が小
さすぎるため光輝性に劣り、またガラスフレーク顔料の
メジアン径が100μmを超えると粘度が高くなりす
ぎ、スタンプし難くなる。またスタンプの定着性も低下
する。
成物全量中0.1〜40重量%含まれていることが好ま
しい。上記ガラスフレーク顔料がインキ組成物全量中
0.1重量%未満の場合は、スタンプインキとしては着
色力及び光沢色不足であり、光輝性及び立体感が充分で
ない。ガラスフレーク顔料がインキ組成物全量中40重
量%を超えると、インキとしては粘度が上がりすぎ、流
動性が低下し、スタンプし難くなる。ガラスフレーク顔
料の最適配合量は、0.5〜30重量%である。
ガラスフレーク顔料単独で用いることができるが、着色
剤をガラスフレーク顔料と併用することもできる。着色
剤を併用せずにガラスフレーク顔料を用いると、銀色、
金色、銅色の金属光沢又は虹彩色を有するスタンプ面が
得られるが、着色剤をガラスフレーク顔料と併用する
と、着色剤の種類に応じて、種々の有色の金属光沢を有
するスタンプ面が得られる。
することができる。例えば、無機顔料(例えば、酸化チ
タン、カ−ボンブラック、酸化鉄等)、有機顔料(例え
ば、アゾ系顔料、縮合ポリアゾ系顔料、フタロシアニン
系顔料、キナクリドン系顔料、アンスラキノン系顔料、
ジオキサジン系顔料、インジゴ系顔料、チオインジゴ系
顔料、ペリノン系顔料、ペリレン系顔料、メラミン系顔
料等)、樹脂着色体、染料などを用いることができる。
好ましい着色剤には顔料、樹脂着色体が含まれ、さらに
好ましくは顔料、樹脂エマルジョン着色体である。着色
剤は単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。な
お、従来のアルミニウム顔料等の金属粉顔料や、パール
顔料などの各種の光輝性顔料と、ガラスフレーク顔料と
組み合わせて用いることもできる。
は、粒径が細かく、経時安定性に優れるものが好まし
い。本発明では、顔料は、予め、水などに分散させた顔
料分散体として用いることができる。このような顔料分
散体として用いる場合、分散体中の顔料の平均粒径は特
に制限されないが、例えば、0.08μm〜0.4μm
程度であることが好ましい。顔料分散体中の顔料の濃度
は特に限定されない。
樹脂、アクリル樹脂、アクリロニトリル樹脂を単独もし
くは二種以上を用いて乳化重合して得られる水分散体
に、染料(例えば、塩基性染料や蛍光性塩基染料など)
及び/又は蛍光増白剤で染着(着色)した樹脂エマルジ
ョン着色体が含まれる。
ば、インキ組成物全量に対して2.5重量%以下、好ま
しくは1.25重量%以下である。着色剤の使用量がイ
ンキ組成物全量に対して2.5重量%を超えると、金属
光沢の発色性が低下し、好適な金属光沢を得にくい。
沢を得るためには、そのメジアン径を大きくする必要が
あるが、当該メジアン径を大きくするとインキ中にて沈
降し易くなるのは既述の通りである。そこで、本発明
は、ガラスフレーク顔料と共にさらに増粘剤、好ましく
はチキソトロピー性増粘剤を含有することにより、イン
キ中におけるガラスフレーク顔料の沈降を防止すること
ができることを見出した。チクソトロピー性増粘剤とし
ては特に限定されるものではなく、ボールペン用水性イ
ンキ組成物等で用いられている公知の増粘剤を用いるこ
とができる。
は、紙に素早く浸透して吸収され、シュードプラスチッ
ク性(擬塑性)を有し、顔料の分散を妨げない浸透性増
粘剤を用いることが好ましい。浸透性を有するチクソト
ロピー性増粘剤を用いることによりインキの保存安定性
を高めることができ、特にガラスフレーク顔料や、着色
剤としての無機顔料などの保存安定性を高めることがで
きる。
は、下記式(1)で表されるポリグリセリンと、炭素数
8〜20の脂肪酸とのポリグリセリンモノ脂肪酸エステ
ルや、ソルビタンと、炭素数8〜20の脂肪酸とのソル
ビタンモノ脂肪酸エステルが好適に用いられる。
酸のいずれであってもよい。より具体的には、脂肪酸と
しては、例えば、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン
酸、オレイン酸、ステアリン酸などが挙げられる。
ビタンモノ脂肪酸エステルにおいて、脂肪酸と反応する
ヒドロキシル基は、前記式(1)で表されるポリグリセ
リン又はソルビタンにおけるヒドロキシル基のうちどの
ヒドロキシル基であってもよいが、末端の炭素原子に結
合しているヒドロキシル基が好ましい。すなわち、ポリ
グリセリンモノ脂肪酸エステルやソルビタンモノ脂肪酸
エステルとしては、前記式(1)で表されるポリグリセ
リン又はソルビタンのどちらか一方の末端の炭素原子に
結合しているヒドロキシル基が脂肪酸と反応したエステ
ルであることが好ましい。
は、前記ポリグリセリンモノ脂肪酸エステルが最適であ
る。浸透性増粘剤は単独で又は二種以上組み合わせて使
用できる。
前記ポリグリセリンモノ脂肪酸エステルやソルビタンモ
ノ脂肪酸エステルの使用量は特に制限されず、インキ組
成物全量中、10重量%〜60重量%、好ましくは20
重量%〜40重量%である。この増粘剤の使用量がイン
キ組成物全量に対して10重量%より少ないとインキの
浸透性が低下するとともに、チキソトロピー性が低下
し、ガラスフレーク顔料が沈降し易くなり、インキの保
存安定性が低下する。一方、この増粘剤の使用量がイン
キ組成物全量に対して60重量%より多いとインキの粘
度が高くなり、スタンプし難くなる。
に影響を及ぼさず、湿潤効果を有するものを用いること
ができる。湿潤剤としては、例えば、グリセリン、ジグ
リセリン、トリグリセリン、グリコール類(例えば、エ
チレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレン
グリコールなど)などが挙げられる。好ましい湿潤剤に
は、グリセリン、ジグリセリン、エチレングリコールが
含まれる。湿潤剤は単独で又は二種以上組み合わせて使
用できる。
インキ組成物全量に対して70重量%以下、好ましくは
10重量%〜50重量%である。湿潤剤の使用量がイン
キ組成物全量に対して70重量%を超えると、インキの
乾燥時間が長くなる。
前記成分の他、必要に応じて水、さらには他に香料、防
腐剤、防錆剤、防黴剤、酸化防止剤、光安定剤などの添
加剤が用いることができる。
組成物の調製方法は特に制限されない。例えば、水性ス
タンプインキ組成物は、浸透増粘剤、湿潤剤、必要に応
じて、水或いは各種添加剤を、ディゾルバなどにより撹
拌して混合し、これにガラスフレーク顔料、着色剤を添
加し撹拌して、必要に応じて脱泡して調製される。着色
剤として顔料を用いる場合は前述のように顔料分散体と
して用いてもよい。
述のように、水性のスタンプインキであるにもかかわら
ず、ガスが発生せず、腐食も生じず、強い光輝感と立体
感を併せ持った金属光沢を発色させることができる。し
かもチクソトロピー性増粘剤を配合することにより、ガ
ラスフレーク顔料の沈降を防止することもでき、長期間
にわたって分散性が優れたスタンプインキ組成物が得ら
れ、インキの保存安定性が優れている。
プパッド、ステンシルパッドなどのインキとして有用で
ある。なお、本発明の水性スタンプインキ組成物は、例
えばフェルトやスポンジ(例えば、ポリウレタンからな
るスポンジなど)などからなるインキ収蔵体に吸収させ
て用いることができる。
てより詳細に説明するが、本発明はこれらの例に限定さ
れるものではない。
成分の割合はインキ組成物全量に対する重量%で示され
ている)の水性スタンプインキ組成物を調製した。より
具体的には、常温で、チクソトロピー性増粘剤としての
ポリグリセリンモノ脂肪酸エステルと、湿潤剤としての
グリセリンとを入れ、ディゾルバにより撹拌して混合
し、これに、金属光沢着色剤としてのガラスフレーク顔
料と、必要に応じて有色顔料の顔料分散体を添加し撹拌
して混合した後、脱泡して、水性スタンプインキ組成物
を調製した。
表1に示す組成の水性スタンプインキ組成物をそれぞれ
調製した。
例1と同様にして、表1に示す組成の水性スタンプイン
キ組成物をそれぞれ調製した。なお、比較例1は金属光
沢着色剤として金属粉顔料(アルミニウム粉顔料)を用
いた。比較例2は着色剤が2.5重量%を超える組成で
ある。比較例3はパール顔料を用いた組成である。比較
例4はチクソトロピー性増粘剤の配合量が少ない場合の
組成である。
以下の原料を用いた。 (ガラスフレーク顔料) ・商品名「メタシャインREFSX−2040PS」、
東洋アルミニウム株式会社製、メジアン径約40μm (アルミニウム粉顔料) ・商品名「WJP-U75C」(東洋アルミニウム社製、アルミ
ニウム粉顔料、平均粒子径:15μm) (パール顔料) ・商品名「Iriodin 100 Silver Pear」(メルク社製、
粒子径10〜60μm)
を用いた顔料分散体を調製した。 ・フタロシアニンブルー 25重量% ・スチレンアクリル樹脂 5重量% ・プロピレングリコール 5重量% ・水酸化ナトリウム 0.06重量% ・イオン交換水 残部 上記成分をビーズミルにて分散し、平均粒径0.06μ
mの顔料の分散体を得た。なお、フタロシアニンブルー
は商品名「ファーストゲンブルーBSW」(大日本イン
キ工業社製)、スチレンアクリル樹脂は商品名「ジョン
クリル679」(ジョンソンポリマー社製)を用いた。 (ポリグリセリンモノ脂肪酸エステル) ・商品名「SYグリスターML−500」(阪本薬品工
業社製)(グリセリン) ・商品名「グリセリン」(阪本薬品工業社製)
られた水性スタンプインキ組成物について、スタンプ後
の金属光沢性試験、及びインキの保存安定性試験を行っ
た。
1〜4で得られた水性スタンプインキ組成物を、スポン
ジで構成されたインキ収蔵体に吸収させた。このインキ
収蔵体は、既述した様に、ペン状の軸体を構成している
基体に飛び出る状態で取り付けられており、いわゆるス
テンシル用のパッドペンを構成している。次に、このパ
ッドペンを用いて、基体から飛び出たインキ収蔵体の開
放端面を軽く叩くようにしてハガキ用紙に水性スタンプ
インキをスタンプして、スタンプ直後と、スタンプ60
分後のそれぞれのスタンプ面の金属光沢の光輝感及び立
体感を、以下の評価基準により目視で評価した。なお、
その評価結果は表1の「スタンプ後の光輝感」及び「ス
タンプ後の立体感」に示した。 (評価基準) ○:スタンプ面は強い光輝感乃至立体感を示している。
着色顔料含有の場合は着色した金属光沢を示している。 △:スタンプ面の金属光沢は上記の「○」と比較してや
や低下しているが、実用上支障がない範囲の光輝感乃至
立体感である。 ×:スタンプ面には金属光沢がない。
1〜4で得られた水性スタンプインキ組成物を、50℃
で1週間保存し、以下の評価基準により目視評価した。
なお、評価結果は表1の「顔料の沈降」及び「ガスの発
生」に示した。 (評価基準) ○:顔料(ガラスフレーク顔料、アルミニウム粉顔料或
いはパール顔料)が沈降しない。ガスが発生しない。 ×:顔料(ガラスフレーク顔料、アルミニウム粉顔料或
いはパール顔料)が沈降する。ガスが発生する。
る水性スタンプインキ組成物では、金属光沢着色剤とし
てアルミニウム粉顔料ではなくガラスフレーク顔料を用
いているため、水性であっても、ガス発生及び腐食を全
く起こさず、金属光沢を有するスタンプ面を得ることが
できる。特に、実施例1〜3では、アルミニウム粉顔料
が含まれた比較例1のインキ組成物と比較して、より強
い光沢感があり、さらにこのアルミニウム粉顔料が含ま
れている比較例1のインキ組成物にはなかった「立体
感」がスタンプ面に現れており、独特の金属光沢が示さ
れている。なお、比較例2ではガラスフレーク顔料を用
いているが、着色顔料の使用量が多すぎるため、ガラス
フレーク顔料による光沢感及び立体感が低下している。
パール顔料を用いた比較例3では、ガス発生もなく、ま
た顔料粒子の沈降も抑止されて保存安定性が良好である
が、スタンプ後の光輝感が本発明のインキ組成物と比較
して低く、「立体感」もない。
モノ脂肪酸エステルの使用量が好適値にあり、インキの
保存安定性が優れている。これに対して、ポリグリセリ
ンモノ脂肪酸エステルが10重量%より少ない比較例4
のインキ組成物では、ガラスフレーク顔料がスタンプイ
ンキ中において沈降し、インキの保存安定性が低下し
た。これらの傾向は、ソルビタン脂肪酸エステルでも同
様である。
比較例1では、金属光沢を示しているが、アルミニウム
粉顔料と水とが反応してガス(水素ガス)が発生してい
る。
金属光沢着色剤として従来の金属粉顔料に代えてガラス
フレーク顔料を用いているので、ガスの発生及び腐食を
防止して、強い光輝感と立体感を持った独特の金属光沢
色のスタンプ面を現出することができる。また、さらに
チクソトロピー性増粘剤を含有するインキ組成とするこ
とによって、ガラスフレーク含有インキの保存安定性も
高めることができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 スタンプ用インキ収蔵体に収蔵し、印面
に移して使用する金属光沢色水性スタンプインキ組成物
であって、 金属光沢着色剤として、フレーク状ガラス金属で被覆さ
れたガラスフレーク顔料と、 このガラスフレーク顔料と併用する着色剤として、有色
の着色顔料及び樹脂着色体をいずれか単独で又は2種以
上組み合わせた着色剤と、 チキソトロピー性増粘剤と、 を含有し、 上記ガラスフレーク顔料を被覆する金属が、銀、銀合
金、真鍮、ニッケル・クロム・モリブデン合金、チタン
から選ばれた金属であって、 スタンプインキ組成物全量中、 前記ガラスフレーク顔料が0.1〜40重量%、 前記ガラスフレーク顔料と併用する着色剤が2.5重量
%以下、 前記チキソトロピー性増粘剤が10〜60重量%、 含有している 金属光沢色水性スタンプインキ組成物。 - 【請求項2】 前記ガラスフレーク顔料のメジアン径が
5μm〜100μmの範囲内にある請求項1記載の金属
光沢色水性スタンプインキ組成物。 - 【請求項3】 前記ガラスフレーク顔料と併用する前記
着色顔料が、平均粒径0.08μm〜0.4μmの着色
顔料である請求項2記載の金属光沢色水性スタンプイン
キ組成物。 - 【請求項4】 前記チキソトロピー性増粘剤として、ポ
リグリセリンモノ脂肪酸エステル又はソルビタンモノ脂
肪酸エステルを含有する請求項3記載の金属光沢色水性
スタンプインキ組成物。
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1998年度色材研究発表会 講演要旨集 会場 長良川国際会議場,1998年 9月16日,119,121,123頁,会期平成10年9月16日(水)、17日(木) |
38th FRP CON−EX’93(ショールームのある第38回FRP総合講演会)要旨集 会場 名古屋市工業研究所,社団法人強化プラスチック協会,39〜42頁,会期1993年10月20日(火)〜22日(金) |
44th FRP CON−EX’99 in NAGOYA講演会 講演要旨集 会場 名古屋市工業研究所,社団法人色材協会,1998年 9月16日,A−2/1〜A−2/2頁,会期 平成11年10月21日(木)〜22日(金) |
プラスチック産業資材新聞第697号,有限会社 産業資材新聞社,1999年10月15日,1,2,9頁 |
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