JP3312214B2 - 水性金属光沢色インキ - Google Patents

水性金属光沢色インキ

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JP3312214B2
JP3312214B2 JP15254795A JP15254795A JP3312214B2 JP 3312214 B2 JP3312214 B2 JP 3312214B2 JP 15254795 A JP15254795 A JP 15254795A JP 15254795 A JP15254795 A JP 15254795A JP 3312214 B2 JP3312214 B2 JP 3312214B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属粉顔料であるアル
ミニウム粉末を使用し、更に着色材を併用して金色、銀
色などのメタリック調の色彩が得られる水性金属光沢色
インキに関し、長期保管においてもアルミニウム粉末の
変質や、インキ物性の変化を低減した水性金属光沢色イ
ンキに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、筆跡への金属光沢付与剤としてア
ルミニウム粉末やブロンズ粉末との金属粉顔料が用いら
れており、更に、染料や顔料を併用して種々の金属光沢
色の筆跡を示すインキが用いられている。
【0003】例えば、アルミニウム粉末を用いた低粘性
のインキの例としては、特公平1−56109号公報
に、またアルミニウム粉末に染料を加えた低粘性のイン
キの例としては、特公昭62−37678号公報に記載
されたインキがある。特公平1−56109号公報に
は、表面処理したアルミニウム粉末などの微細金属粉
と、樹脂と、溶剤とよりなり、マーキングペンからの円
滑なインキ流出性を有し、使用時における易分散性を有
するマーキングペン用金属光沢インキが開示されてい
る。特公昭62−37678号公報には、アルミニウム
粉末などの金属粉顔料と、油溶性染料と、樹脂と、溶剤
とよりなり、金属粉顔料により形成される筆跡の周囲に
染料が浸透拡散して輪郭線効果を生じる二重発色インキ
組成物が開示されている。上記の公報に記載されたイン
キは短期間でアルミニウム粉末が沈降分離する。従っ
て、これらのインキは、インキ収容室内に金属球などの
撹拌部材を収容しておき、使用時に前記撹拌部材を用い
て沈降した金属粉顔料を再分散して用いるものである。
【0004】上記のマーキングペン用インキと異なり、
金属球などの撹拌部材を用いない金属光沢を有する高粘
度のインキも提案されている。特開昭60−18657
3号公報には溶剤及び当該溶剤に可溶な増粘性の樹脂、
更に金属粉顔料及び着色顔料が各々少なくとも所要量ず
つ含有され、且つ、所要値以上の高粘度を有することを
特徴とするメタリック調の色彩を有するインキであっ
て、高粘度で金属顔料の沈降が少ない、加圧ボールペン
への使用が適しているインキが開示されている。特公昭
64−4551号公報には、ゲル化させたインキが開示
されている。
【0005】上記従来技術として提案されているインキ
は、溶剤として有機溶剤を用いている油性インキであ
る。
【0006】これに対して、アルミニウム粉末を用いた
水性インキとしては、特開平1−210478号公報
に、樹脂、アルミニウムペースト、水とからなるインキ
主成分に、添加剤としてアセチレンアルコール誘導体を
添加したことを特徴とし、ピンホールによる塗布の汚れ
を防止した水性金属光沢色インキが開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、アルミニウ
ム粉末は、水と反応を起こし、ガスが発生したり、経時
的に金属光沢が失われて白色となってしまったりするこ
とがある。こういった現象を防止するため、アルミニウ
ム粉末は、通常その表面に脂肪酸や脂肪酸塩や無機リン
酸を付着処理したものが用いられている。しかし、上記
のような表面に脂肪酸や脂肪酸塩や無機リン酸を付着処
理したアルミニウム粉末は、表面が疎水性になっている
ので、これを水性インキに用いる場合、アルミニウム粉
末を水中に分散するために界面活性剤が必要である。と
ころが、従来分散を目的として使用される界面活性剤
は、アルミニウム粉表面に吸着している脂肪酸を脱離し
てしまうので、結果的にアルミニウム粉末が反応を起こ
し、ガスが発生したり、経時的に金属光沢が失われてし
まったりする。
【0008】本発明の課題は、アルミニウム粉末を使用
し、長期保管におけるインキの変質を極力低減した水性
金属光沢色インキを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、アルミニウム
粉末と、樹脂と、水溶性有機溶剤と、N−脂肪酸アシル
−L−グルタミン酸塩と、水とを少なくとも含む水性金
属光沢色インキを要旨とするものである。
【0010】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
使用するアルミニウム粉末は、筆跡に金属光沢を付与す
る着色材として用いる。鱗片状のものは金属光沢がより
鮮明に現れるので特に好ましい。アルミニウム粉末は、
スタンプ・ミルでアルミニウム片をステアリン酸や無機
リン酸などの減磨剤と共に粉砕するスタンプ法や、噴射
法によって得られたアルミニウム粉末と滑材と適当な液
体とを剛球と共にドラム中に入れ、ドラムを回転させて
アルミニウム片を粉砕するボールミル法などにより得ら
れる。通常市販品としてはアルミニウムペーストとして
入手できる。アルミニウムペーストは、アルミニウム金
属粉を高沸点の石油系溶剤(ミネラルスピリット)とス
テアリン酸や無機リン酸などの減磨剤とを入れたボール
ミルの中で、粉砕、研磨し、非常に薄い鱗片状のアルミ
微粒子にしてあるため、発火、爆発の危険が少なく、貯
蔵安定性もよく、使用上取り扱いやすくなっている。
【0011】アルミニウム粉末の使用量はインキ全量に
対して1〜30重量%が好ましい。使用量が1重量%未
満の場合、筆跡に金属光沢が少なくなり、使用量が30
重量%を超えた場合、固形分が多くなり流動性が低くな
るからインキ吐出が悪くなる傾向がある。
【0012】アルミニウム粉末の平均粒子径は、5μm
以上のものを使用することが好ましい。これは、平均粒
子径が5μm未満であると筆跡の金属光沢が少なくな
り、不鮮明な筆跡になり易いためである。特に、ボール
ペン用インキとして使用する場合の平均粒子径は30μ
m以下が好ましい。これは、平均粒子径が30μmを超
えるとボールペンとして従来使用されている寸法のペン
先ではインキ吐出が低下し、適用しにくくなる傾向があ
るためである。
【0013】市販されているアルミニウム粉末として
は、AA12、No.900、No.18000(以
上、福田金属箔粉工業(株)製)などがある。また、ア
ルミニウムペーストとしては、スーパーファインNo.
22000WN、同No.18000WN(以上、大和
金属粉工業(株)製)、WB0230(東洋アルミニウ
ム(株)製)、WX0630(東洋アルミニウム(株)
製)などがある。
【0014】樹脂は、筆跡の定着剤として、また、粘度
調整剤として等の目的で使用するものである。インキを
マーキングペンのような低粘度のインキを用いるものに
使用する場合には、水溶性ロジン、スチレンアクリル共
重合物、各種の樹脂エマルジョン等のような低粘度の樹
脂が使用される。特に、着色材を併用した場合、スチレ
ン−アクリル系共重合物のエマルジョンは着色材が紙中
に浸透することを防止し、アルミニウム粉末の経時安定
性を保つものとして優れている。スチレン−アクリル系
共重合物のエマルジョンの具体例としては、ジョンクリ
ル352、同537、同775、同790、同1535
(以上、ジョンソンポリマー(株)製)などがある。ま
た、インキ収容管に直接インキを充填して用いるボール
ペンのような高粘度のインキを用いるものに使用する場
合には、種子多糖類類のグァーガム、ローカストビーン
ガム及びその誘導体、微生物系のザンサンガム、ウェラ
ンガム、ラムザンガム、海藻多糖類のカラーギナン、ア
ルギン酸及びその誘導体、樹脂多糖類のタラガントガム
などの粘度の高い樹脂を使用する。特に、アルミニウム
粉末と併用しても物性値が安定であり、粘度の変化が少
ないものとして微生物系のザンサンガムは優れている。
これは、アルミニウム粉末が、インキ中に含まれる微量
の電解質により、イオンとして水中に溶けだすと、顔料
の沈降防止及びインキの粘性調整のために一般に用いら
れる水溶性樹脂、例えばセルロース系やポリオキシエチ
レン等が、このアルミニウムイオンの作用により、ゲル
化、加水分解或いは一部の不溶化により、粘度上昇した
り、減少したりする傾向があるが、これに対し、ザンサ
ンガムはその側鎖であるグルクロン酸とアルミニウムイ
オンとがイオン結合することにより、粘度が僅かに増加
する程度であり、長期保存後においても粘度安定性の維
持が可能となり、インキの変質を抑制できるためであ
る。尚、上記低粘度の樹脂と高粘度の樹脂とを併用して
使用しても良い。
【0015】上記低粘度の樹脂の使用量は0.1〜1
0.0重量%であることが好ましい。これは、樹脂の添
加量が0.1重量%未満では筆跡の定着性が不十分で、
10.0重量%以上ではアルミニウム粉末の凝集が生じ
たり、使用する筆記具からのインキ吐出が低下したりす
ることがあるからである。また、高粘度の樹脂の使用量
は0.3〜1.5重量%であることが好ましい。これ
は、添加量が0.3重量%未満ではアルミニウム粉末の
沈降が生じ易く、1.5重量%を超えるとインキの粘度
物性の問題から、ボールペンとして従来使用されている
寸法のペン先ではインキ吐出が悪くなる傾向があるため
である。
【0016】水溶性有機溶剤は、インキとしての種々の
品質、例えば、低温時でのインキ凍結防止や、筆記具用
として使用した場合、ペン先でのインキ乾燥防止などの
目的で使用するものである。具体的には、エチレングリ
コール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、
1、3−ブチレングリコール、チオジエチレングリコー
ル、グリセリン等のグリコール類や、エチレングリコー
ルモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチ
ルエーテル、2−ピロリドン、トリエタノールアミン等
を単独或は混合して使用することができる。その使用量
はインキ全量に対して5〜40重量%が好ましい。
【0017】N−脂肪酸アシル−L−グルタミン酸塩
は、アルミニウム粉末のインキ中における分散性を向上
するために用いるものである。N−脂肪酸アシル−L−
グルタミン酸塩の具体例としては、N−やし油脂肪酸ア
シル−L−グルタミン酸ナトリウム、N−やし油脂肪酸
アシル−L−グルタミン酸カリウム、N−ラウロイル−
L−グルタミン酸ナトリウム、N−ステアロイル−L−
グルタミン酸ナトリウム等を単独あるいは混合して使用
することができる。その使用量はインキ全量に対して
0.1〜5.0重量%が好ましい。0.1重量%未満で
あると、アルミニウム粉末の分散効果が十分とは言えな
い場合があり、また5.0重量%を超えると、アルミニ
ウム粉末表面に吸着させたステアリン酸や無機リン酸な
どの親油性物質がN−脂肪酸アシル−L−グルタミン酸
塩の作用により脱離してしまう場合がある。
【0018】水は、主溶剤として使用する。
【0019】本発明に係わる水性金属光沢色インキは、
基本的には上記成分よりなるが、更に、種々の実施態様
をとることができる。例えば、筆跡を有色の金属光沢色
となすために、着色材としてアルミニウム粉末と従来公
知の酸性染料、塩基性染料、直接染料といった水溶性染
料及び顔料とを併用することができる。酸性染料として
は、C.I.アシッドイエロー23、C.I.アシッド
レッド52、C.I.アシッドブルー1などが挙げら
れ、塩基性染料としては、C.I.ベーシックブルー
7、C.I.ベーシックレッド1などが挙げられ、直接
染料としては、C.I.ダイレクトブルー86、C.
I.ダイレクトグリーン6、C.I.ダイレクトオレン
ジ8などが挙げられる。染料の使用量はインキ全量に対
して5〜20重量%が好ましい。顔料としては、黄色顔
料のC.I.11660、同11670、同1168
0、同11730、同117735、同11740、同
12710、同12720、同20040、同2122
0、同21135、同19140、同47005、同同
68420、橙色顔料のC.I.12055、同120
75、同12125、同12305、同21165、褐
色顔料のC.I.12480、同12071、赤色の
C.I.12120、同12070、同12085、同
12090、同12315、同12310、同1233
5、同12440、同12460、同12420、同1
2320、同12490、同15585、同1580
0、同46500、紫色のC.I.42535、同60
010、青色のC.I.74100、同74160、同
74180、緑色のC.I.74260等が挙げられ、
これらを水性媒体に分散して用いられる。市販の水分散
タイプの顔料は取り扱い性や生産性が高まるので好まし
く用いられる。水分散タイプ顔料の具体例としては、E
M YELLOW FG、EM YELLOW FX−
3024、EM SCARLET 2Y、EM PIN
K 2B、EM GREEN G、EM BLUE 2
G(以上、東洋インキ(株)製)などが挙げられる。顔
料の使用量は、顔料固形分として、インキ全量に対して
3〜20重量%が好ましい
【0020】更に、尿素、エチレン尿素、チオ尿素など
の湿潤剤や、ベンゾチアゾリン系、オマジン系などの防
腐剤、ベンゾトリアゾールなどの防錆剤、アルミニウム
粉末や顔料の分散剤としての界面活性剤などといった種
々の添加剤を必要に応じて添加できる。
【0021】本発明の水性金属光沢色インキを製造する
に際しては、従来知られている種々の方法が採用でき
る。例えば、上記各成分を配合し、ヘンシェルミキサー
等の撹拌機により撹拌混合することによって、又、ボー
ルミル等の分散機により混合粉砕することによって容易
に得られる。更に、必要に応じて、濾過や遠心分離によ
ってインキ中の粗大粒子を除去してもよい。
【0022】本発明の水性金属光沢色インキの物性は用
途に応じて調整する。例えば、ボールペン用インキとし
て使用する場合には特に粘度が重要であるが、粘度が1
00〜1500ポイズ(E型粘度計のSTローター、1
rpm、25℃)であって、1rpmの粘度と10rp
mの粘度(E型粘度計のSTローター、25℃)の比が
3.0以上であることが必要である。この粘度より低い
とアルミニウム粉末の沈降分離防止が不十分となり、高
いとインキ収容管内部でのインキの移動が円滑でなく連
続的に筆記が困難になるという傾向がある。また、粘度
の比が3.0未満であるとボールペンペン先からのイン
キ吐出性が低下し、良好な筆跡が得られにくくなる。
【0023】
【作用】アルミニウム粉末は、反応を防止するために、
例えばアルミニウムペーストのようにアルミニウム粉末
表面をステアリン酸や無機リン酸などの高級脂肪酸のよ
うな親油性の物質で処理しているが、界面活性剤の働き
により親油性物質がアルミニウム粉末の表面から脱離し
易い。その結果アルミニウム粉末と水とが反応してアル
ミニウム粉末が変質してしまう。これに対してN−脂肪
酸アシル−L−グルタミン酸塩を用いた場合、前記した
アルミニウム粉末の変質という現象がほとんど発生しな
い。
【0024】
【実施例】以下、実施例に基づき更に詳細に説明する。 実施例1 アルミニウムペースト(スーパーファインNo.22000WN、大和金属粉 工業(株)製、アルミニウム粉末含有量70%) 10.0重量部 樹脂(ジョンクリルJ−775、ジョンソンポリマー(株)製、スチレン−ア クリル系共重合物のエマルジョン) 5.0重量部 エチレングリコール 10.0重量部 プロピレングリコール 3.0重量部 N−ステアロイル−L−グルタミン酸ナトリウム 5.0重量部 水 66.7重量部 防腐剤(プロクセルXL−2、ICIジャパン(株)製、1,2−ベンゾイソ チアゾリン−3−オン) 0.3重量部 上記各成分を1時間撹拌混合してインキを得た。このイ
ンキは、マーキングペンに充填して紙面に筆記したと
き、にじみのない鮮明な銀色の筆跡となった。
【0025】実施例2 アルミニウムペースト(WB0230、東洋アルミニウム(株)製、アルミニ ウム粉末含有量68.4%) 8.0重量部 樹脂(REO−15、水溶性ロジン、ハリマ化成(株)製)10.0重量部 エチレングリコール 10.0重量部 グリセリン 8.0重量部 N−ラウロイル−L−グルタミン酸カリウム 0.5重量部 水 69.4重量部 防腐剤(プロクセルGXL、ICIジャパン(株)製、1,2−ベンゾイソチ アゾリン−3−オン) 0.1重量部 上記各成分を撹拌機にて1時間混合撹拌してインキを得
た。このインキは、実施例1と同様になして紙面に筆記
したとき、にじみのない鮮明な銀色の筆跡となった。
【0026】実施例3 アルミニウムペースト(WX0630、東洋アルミニウム(株)製、アルミニ ウム粉末含有量60.0%) 10.0重量部 樹脂(ザンサンガム) 1.0重量部 エチレングリコール 10.0重量部 グリセリン 15.0重量部 N−やし油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸ナトリウム 1.0重量部 水 64.9重量部 防腐剤(プロクセルGXL) 0.1重量部 上記各成分をラボミキサーにて1時間撹拌混合して粘度
280ポイズ(E型粘度計、1rpm、25℃)、1r
pmの粘度と10rpmの粘度(E型粘度計のSTロー
ター、25℃)の比3.1のインキを得た。このインキ
は、洋白ボールペンチップ(ボール材質;超硬合金)を
一端に連接したポリプロピレン製の中空軸筒より成る透
明なインキ収容管に充填して紙面に筆記したとき、にじ
みのない鮮明な銀色の筆跡となった。
【0027】実施例4 アルミニウムペースト(WX0630) 35.0重量部 樹脂(ザンサンガム) 0.4重量部 エチレングリコール 5.0重量部 グリセリン 10.0重量部 N−やし油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸カリウム 1.0重量部 水 48.5重量部 防腐剤(プロクセルGXL) 0.1重量部 上記各成分をラボミキサーにて1時間撹拌混合して粘度
300ポイズ(E型粘度計、1rpm、25℃)、1r
pmの粘度と10rpmの粘度(E型粘度計のSTロー
ター、25℃)の比4.0のインキを得た。このインキ
は、実施例3と同様になして紙面に筆記したとき、にじ
みのない鮮明な銀色の筆跡となった。
【0028】実施例5 アルミニウムペースト(スーパーファインNo.18000WN、大和金属粉 工業(株)製、アルミニウム粉末含有量70%) 8.0重量部 樹脂(グァーガム誘導体) 1.5重量部 プロピレングリコール 10.0重量部 N−ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウム 3.0重量部 水 69.4重量部 樹脂(ジョンクリルJ−775) 2.0重量部 染料(C.I.フードイエロー3) 6.0重量部 防腐剤(プロクセルGXL) 0.1重量部 上記各成分をラボミキサーにて1時間撹拌混合して粘度
350ポイズ(E型粘度計、1rpm、25℃)、1r
pmの粘度と10rpmの粘度(E型粘度計のSTロー
ター、25℃)の比4.8のインキを得た。このインキ
は、実施例3と同様になして紙面に筆記したとき、にじ
みのない鮮明な銅色の筆跡となった。
【0029】実施例6 アルミニウムペースト(WX0630) 10.0重量部 樹脂(ザンサンガム) 0.8重量部 エチレングリコール 10.0重量部 プロピレングリコール 5.0重量部 グリセリン 10.0重量部 N−ステアロイル−L−グルタミン酸ナトリウム 0.1重量部 樹脂(ジョンクリルJ−1535、ジョンソンポリマー(株)製、スチレン− アクリル系共重合物のエマルジョン) 0.1重量部 水 54.0重量部 水分散顔料(EM YELLOW FX3024、東洋インキ(株)製、顔料 固形分28%) 10.0重量部 防腐剤(プロクセルGXL) 0.3重量部 上記各成分をラボミキサーにて1時間撹拌混合して粘度
200ポイズ(E型粘度計、1rpm、25℃)、1r
pmの粘度と10rpmの粘度(E型粘度計のSTロー
ター、25℃)の比3.2のインキを得た。このインキ
は、実施例3と同様になして紙面に筆記したとき、にじ
みのない鮮明な金色の筆跡となった。
【0030】実施例7 アルミニウムペースト(WX0630) 3.0重量部 樹脂(ウェランガム) 0.8重量部 エチレングリコール 7.0重量部 グリセリン 8.0重量部 N−ステアロイル−L−グルタミン酸ナトリウム 0.3重量部 樹脂(ジョンクリルJ−537、ジョンソンポリマー(株)製、スチレン−ア クリル系共重合物のエマルジョン) 0.1重量部 水 71.0重量部 水分散顔料(EM GREEN G、東洋インキ(株)製、顔料固形分28% ) 10.0重量部 防腐剤(プロクセルGXL) 0.2重量部 上記各成分をラボミキサーにて1時間撹拌混合して粘度
250ポイズ(E型粘度計、1rpm、25℃)、1r
pmの粘度と10rpmの粘度(E型粘度計のSTロー
ター、25℃)の比3.0のインキを得た。このインキ
は、実施例3と同様になして紙面に筆記したとき、にじ
みのない鮮明な青銅色の筆跡となった。
【0031】実施例8 アルミニウムペースト(WX0630) 5.0重量部 樹脂(ラムザンガム) 0.4重量部 エチレングリコール 10.0重量部 グリセリン 10.0重量部 N−ステアロイル−L−グルタミン酸ナトリウム 2.0重量部 樹脂(ジョンクリルJ−775) 0.5重量部 水 57.0重量部 水分散顔料(EM PINK 2B、東洋インキ(株)製、顔料固形分28% ) 15.0重量部 防腐剤(プロクセルGXL) 0.1重量部 上記各成分をラボミキサーにて1時間撹拌混合して粘度
250ポイズ(E型粘度計、1rpm、25℃)、1r
pmの粘度と10rpmの粘度(E型粘度計のSTロー
ター、25℃)の比3.5のインキを得た。このインキ
は、実施例3と同様になして紙面に筆記したとき、にじ
みのない鮮明な金属光沢色の筆跡となった。
【0032】比較例1 実施例1において、N−ステアロイル−L−グルタミン
酸ナトリウムの代わりに水を加えた以外は、実施例1と
同様になしてインキを得た。このインキは、実施例1と
同様になして紙面に筆記したとき、にじみのない鮮明な
銀色の筆跡となった。
【0033】比較例2 実施例3のN−やし油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸
ナトリウムの代わりに水を加えた以外は、実施例3と同
様にして粘度280ポイズ(E型粘度計、1rpm、2
5℃)、1rpmの粘度と10rpmの粘度(E型粘度
計のSTローター、25℃)の比3.1のインキを得
た。このインキは、実施例3と同様になして紙面に筆記
したとき、鮮明な銀色の筆跡となつた。
【0034】比較例3 実施例3のN−やし油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸
ナトリウムの代わりにポリオキシエチレン(10)ノニ
ルフェニルエーテルを用いた以外は、実施例3と同様に
なして粘度280ポイズ(E型粘度計、1rpm、25
℃)、1rpmの粘度と10rpmの粘度(E型粘度計
のSTローター、25℃)の比3.1のインキを得た。
このインキは、実施例3と同様になして紙面に筆記した
とき、鮮明な銀色の筆跡となった
【0035】比較例4 実施例6のN−ステアロイル−L−グルタミン酸ナトリ
ウム及びジョンクリルJ−1535の代わりに水を用い
た以外は、実施例6と同様になして粘度280ポイズ
(E型粘度計、1rpm、25℃)、1rpmの粘度と
20rpmの粘度(E型粘度計のSTローター、25
℃)の比3.2のインキを得た。このインキは、実施例
3と同様になして紙面に筆記したとき、薄い金色の筆跡
となった。
【0036】比較例5 実施例6のN−やし油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸
ナトリウムの代わりに水を用いた以外は、実施例6と同
様になして粘度200ポイズ(E型粘度計、1rpm、
25℃)、1rpmの粘度と10rpmの粘度(E型粘
度計のSTローター、25℃)の比3.2のインキを得
た。このインキは、実施例3と同様になして紙面に筆記
したとき、鮮明な金色の筆跡となった。
【0037】比較例6 実施例7のN−やし油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸
ナトリウムの代わりに水を用い、J−537の代わりに
REO−15を用いた以外は、実施例7と同様になして
粘度250ポイズ(E型粘度計、1rpm、25℃)、
1rpmの粘度と10rpmの粘度(E型粘度計のST
ローター、25℃)の比3.0のインキを得た。このイ
ンキは、実施例3と同様になして紙面に筆記したとき、
薄い緑色の筆跡となった。
【0038】以上、実施例1〜8、比較例1〜6で得た
水性金属光沢色インキについて長期間保管して、ガス発
生の有無、保管前後の色調変化及びインキ粘度の変化を
調べた。試験結果を表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】・保管条件:50℃の恒温室内に1ヵ月間
静置した。 ガスの発生:ガラス製ネジ口瓶のインキ中の気泡発生状
況を観察した。 ○:なし △:ややあり ×:著しくあり 色調の変化:ペンを上質紙に筆記し、色味の変化を観察
した。 ○:なし ×:あり 粘度変化 :実施例1、2及び比較例1はB型粘度計、
No.1ロータ、60rpm、25℃で測定した。単
位;センチポイズ 実施例3〜8及び比較例2〜6はE型粘度計、STロー
ター、1rpm、 25℃で測定した。単位;ポイ
【0041】尚、実施例6、7と比較例4、6との比較
より明らかなように、スチレン−アクリル共重合物のエ
マルジョンを用いた場合、このエマルジョンは着色材を
吸着し、更に、アルミニウム粉末に固着するため、アル
ミニウム粉末と併用する着色材の紙中への浸透が防止で
き、所期の色調が得られる。
【0042】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
係る水性金属光沢色インキは、長期保管後においてもガ
ス発生、色調の変化などといったインキの変質がほとん
ど発生しない優れたものである。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−151547(JP,A) 特開 平8−199108(JP,A) 特開 平1−56109(JP,A) 特開 昭60−186573(JP,A) 特開 平1−210478(JP,A) 特開 昭63−95277(JP,A) 特開 平5−309994(JP,A) 特開 昭57−202360(JP,A) 特開 昭61−183362(JP,A) 特開 昭62−70466(JP,A) 特開 昭62−27479(JP,A) 特開 平4−164977(JP,A) 特開 平4−209675(JP,A) 特開 昭63−3066(JP,A) 特開 昭60−217270(JP,A) 特開 平5−58842(JP,A) 特公 昭62−37678(JP,B1) 特公 昭64−4551(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 11/00 - 11/20 C09C 1/00 - 3/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム粉末と、樹脂と、水溶性有
    機溶剤と、N−脂肪酸アシル−L−グルタミン酸塩と、
    水とを少なくとも含む水性金属光沢色インキ。
  2. 【請求項2】 更に、着色材を含み、前記樹脂がスチレ
    ン−アクリル系共重合物のエマルジョンであることを特
    徴とする請求項1記載の水性金属光沢色インキ。
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