JPH1077438A - ボールペン用水性金属光沢色インキ組成物 - Google Patents

ボールペン用水性金属光沢色インキ組成物

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JPH1077438A
JPH1077438A JP25388596A JP25388596A JPH1077438A JP H1077438 A JPH1077438 A JP H1077438A JP 25388596 A JP25388596 A JP 25388596A JP 25388596 A JP25388596 A JP 25388596A JP H1077438 A JPH1077438 A JP H1077438A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ペンが長期間放置された後、特にスタンド状
態(販売店での陳列状態)で放置された後でも、筆記に
あたってペン先からスムースなインキ流出が得られ、金
属光沢色の筆跡を呈するボールペン用水性金属光沢色イ
ンキ組成物を得る。 【解決手段】 必須成分として、パール顔料、着色顔
料、多糖類からなる水性ガム、サイクロデキストリン、
ポリオキシエチレンモノエーテル燐酸エステル系界面活
性剤、難揮発性水溶性有機溶剤、及び水を含むインキ組
成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はボールペン用水性金
属光沢色インキ組成物に関する。インキ吸蔵体を用いず
に軸胴にフリーのインキが収容されていて、軸胴の一端
にボールペン体が取り付けられているタイプのいわゆる
直液式のボールペンとして、下記の3種の構造のペンが
慣用されている。 (1)ペン体と軸胴の間にインキ流出と空気流入のバラ
ンスを制御する部材(ペン芯又はインキ貯留部材等と通
称されている)が介在されていて、極く低粘度の水性イ
ンキが適用されるタイプ。 (2)軸胴が可撓性の材料で形成されていて、一端にボ
ールペン体がペン体ホルダーを介してか、或いは介さず
に直接に嵌着されてなり、筆記に際して可撓性の軸胴を
押圧することによりペン先からインキを流出させるタイ
プ。このタイプのペンは誤字修正用の修正液が収容され
た修正ペン等の顔料分散系インキに適用されており、軸
胴内にはインキと共にインキ攪拌用のボールが混在され
ている。 (3)一端にボールペン体が取り付けられたパイプ内に
高粘度のインキが充填されており、インキ柱の開放端に
グリース状のインキ追従体(液栓とも通称されている)
が載置されてなる筆記体が軸胴に嵌挿されている、最も
一般的なタイプ。本発明は、前記(2)及び(3)のタ
イプのボールペンでの使用に適した水性金属光沢色イン
キ組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パール顔料を用いた筆記具用の水性金属
光沢色インキ組成物については、特開平5−11756
9「水性メタリック調及びパール調インキ組成物」(マ
ーキングペン用)、特開平7−118592「ボールペ
ン用水性金属光沢色インキ」、特開平8−14380
8,143809「水性インキ組成物」(マーキングペ
ン用)等の発明が提案されているが、特開平7−118
592記載のインキは前記(3)タイプのボールペンに
適用されるためのインキであり、他の3件はマーキング
ペンに適用されるインキであって、いずれも前記(2)
タイプのボールペンでの使用に適したものではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記(2)
及び(3)のタイプのボールペンでの使用に適した水性
金属光沢色インキ組成物を提供しようとするものであ
る。一般に筆記具は、販売店において長期間スタンド状
態で陳列されたものがユーザーに渡るケースが普通であ
り、従って、前記状態での経時後も即筆記できるか或い
は簡単な措置で筆記可能となることが望まれる。一方、
パール顔料は比重が大きく、インキビヒクルとの比重差
によりインキ中で沈降し易く、沈降した顔料粒子は互い
に凝結してハードケーキを生成する。この現象がペン内
で進行すると、前記凝結物がペン先のごく狭いインキ通
路を塞いだり、或いはペン軸胴の底に固着しするかして
ペンを筆記不能にしてしまう。本発明は、ペン内のイン
キ中でパール顔料を含む顔料類の沈降が抑制され、且
つ、沈降してもハードケーキを形成することなく、ペン
を普通に振とうしてインキに振動を及ぼすことにより簡
単に顔料を再分散させることができ、それにより前記状
態での経時後も容易に筆記可能なボールペン用の水性金
属光沢色インキ組成物を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のボールペン用水
性金属光沢色インキ組成物は、必須成分として(イ)パ
ール顔料、(ロ)着色顔料、(ハ)多糖類からなる水溶
性ガム、(ニ)サイクロデキストリン、(ホ)ポリオキ
シエチレンモノエーテル燐酸エステル系界面活性剤、
(ヘ)難揮発性水溶性有機溶剤から選ばれる保湿剤、及
び(ト)水を含む組成である。更に所望により、筆跡の
反射率を高めてより金属光沢を強調するよう前記必須成
分に加えてアルミニウム粉顔料を添加する。以下に用い
られる原料成分について説明する。
【0005】パール顔料はマイカ片の表面に酸化チタ
ン、酸化鉄等の金属酸化物やカーボンブラック、有機顔
料等の着色剤をコーティングした、虹彩を呈する顔料で
あり、平均粒子径5〜60μmの範囲のものが好適に用
いられる。粒子径5μm未満の顔料使用のインキでは低
い光沢の筆跡しか得られず、粒子径60μm超の粗大粒
子を用いたインキではペン先の毛細管通路で目詰まりし
易く、ペン先からのインキ流出を悪くする傾向となる。
これらパール顔料は全インキ組成中、1乃至10重量%
の範囲で用いられる。
【0006】着色顔料はC.I.ピグメントイエロー
1,3,12,65,74,83,93,120,15
4、C.I.ピグメントレッド2,5,9,49,5
3:1,144,190、C.I.ピグメントオレンジ
17,36,40、C.I.ピグメントブルー15、
C.I.ピグメントグリーン7,36等の有機顔料、カ
ーボンブラック、酸化チタン、黄色酸化鉄、チタンイエ
ロー、べんがら、群青、紺青等の無機顔料、アクリル系
樹脂粒子を蛍光を発する染料で染着した蛍光顔料等が用
いられる。これら着色顔料は界面活性剤及び/又は水溶
性樹脂からなる適宜の分散剤により水性媒体中に分散さ
れた分散体の形態のものが好適に使用され、全インキ組
成中、顔料分0.1乃至10重量%の範囲で用いられ
る。
【0007】インキの増粘剤兼顔料類の分散安定剤とし
て用いられる多糖類からなる水性ガムとしては、ガーガ
ム、ローカストビーンガム、キサンタンガム、カラジー
ナンガム、サクシノグリカン等があげられる。これら多
糖類からなる水性ガムは、調製されるインキが前記
(2)タイプのペンに適用されるか、或いは前記(3)
タイプのペンに適用されるかによって、それぞれに適し
たインキ粘度になるよう添加量が調節されるが、いずれ
の場合でも全インキ組成中、0.1乃至3重量%の範囲
で用いられる。
【0008】サイクロデキストリンは、主としてパール
顔料の分散安定化剤として用いられる。サイクロデキス
トリンはα−サイクロデキストリン、β−サイクロデキ
ストリン、γ−サイクロデキストリン、マルトシルサイ
クロデキストリンのいずれでもよく、インキ中で顔料粒
子を包み込んで、裸の粒子同士が凝結してハードケーキ
を生成するのを抑制する。前記(2)タイプのペン用の
インキは前記(3)タイプのペン用インキに比較してよ
り低粘度であるので、ペン内のインキのパール顔料の沈
降は経時により徐々に進行するが、前記サイクロデキス
トリンに包み込まれた顔料粒子は、長期間経時後も軽い
攪拌(ペンの振とうによる攪拌用ボールでのインキの攪
拌)で顔料が再分散される程度の凝集状態に留まる。こ
れらサイクロデキストリンは全インキ組成中、0.5乃
至10重量%、好ましくは1乃至7重量%の範囲で用い
られる。
【0009】ポリオキシエチレンモノエーテル燐酸エス
テル系界面活性剤は水性インキに潤滑性を付与するため
のものであり、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐
酸モノエステル及び/又はジエステル、ポリオキシエチ
レンアルキルアリールエーテル燐酸モノエステル及び/
又はジエステル、及びそれらのアルカリ金属塩、アンモ
ニウム塩、アルカノールアミン塩等から選ばれ、全イン
キ組成中、0.1乃至5重量%の範囲で用いられる。
【0010】インキの乾燥抑制、特にペン先での乾燥を
抑制するために用いられる保湿剤はエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、グ
リセリン、2−ピロリドン、ジメチルスルフォオキシド
等の難揮発性の水溶性有機溶剤から選ばれる。これら難
揮発性の水溶性有機溶剤は、全インキ組成中5乃至30
重量%の範囲で用いられる
【0011】筆跡の金属光沢をより強調するために添加
されるアルミニウム粉顔料は、平均粒子径3〜30μ
m、好ましくは5〜20μmのアルミニウムの鱗片状粒
子であり、水との反応を抑えるための燐酸処理品又はダ
イマー酸処理品がミネラルターペン等の炭化水素溶媒で
湿潤されたペーストの状態で提供されるものが使用され
る。尚、アルミニウム粉自体はリーフィングタイプ及び
ノンリーフィングタイプのいずれであってもよい。アル
ミニウム粉顔料は全インキ組成中、固形分換算で0.1
乃至5重量%の範囲で用いられる。
【0012】その他、必要に応じて防腐剤、防錆剤、界
面活性剤、水溶性ポリマー、pH調節剤等の添加剤が少
量添加されてもよい。
【0013】一般にボールペンに用いられるペン体は、
先端にペンポイントとなるボールと該ボールを回転自在
に抱持する座部と該座部に連通するインキ通路を備えた
ソケットからなる構造であり、本発明の水性インキ組成
物が適用される前記(2)及び(3)タイプのペンに用
いられるボールペン体も当然のことながら前記構造と同
様であるが、ボールと座部面との間隙の寸法関係は、前
記(2)タイプのペンのペン体ではボール赤道面と座部
面との間隙を10μm以上、ボールペン体軸方向のボー
ルの遊び間隙を30μm±10μm程度に設定した、比
較的ボールと座部面との間隙の大きいものが好適に用い
られる。一方、前記(3)タイプのペンのペン体につい
ては、ボール赤道面と座部面との間隙を10μm乃至1
5μm程度に設定したものが好適に用いられる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の水性インキ組成物は、容
器に所定量の水、保湿剤及びサイクロデキストリンを投
入し、攪拌機にて均質になるまで攪拌し、次いで顔料分
散体及びその他添加剤を加えて充分攪拌する。次に予め
調製された水性ガムの水性ペーストを添加して均質にな
るまで攪拌を続ける。その後、パール顔料又はアルミニ
ウム粉顔料が添加される場合にはパール顔料及びアルミ
ニウム粉ペーストと水を1:1の割合で混合したものと
を加えて得られる混合体を、ディスパーにかけて1時間
分散処理してインキ化される。
【0015】
【実施例】表1に実施例インキと、前記製造方法に準じ
て調製された比較例インキの組成を示す。ここで、実施
例1乃至3及び比較例1乃至3は前記(2)タイプのペ
ン用に調製されたインキであり、実施例4,5及び比較
例4,5は前記(3)タイプのペン用に調製されたイン
キである。また、比較例1,2及び4は、それぞれ実施
例1,2及び4のインキ組成よりサイクロデキストリン
を除いた組成であり、比較例3及び5はそれぞれ特開平
8−143809及び特開平7−118592に記載の
タイプのインキ組成である。
【0016】
【表1】 表中の組成の数値は重量部で表わされている。表中の原
料の内容を注番号に沿って説明する。 (1)イリオジン201 ルチル ファイン ゴールド
(メルク・ジャパン(株)商品名、平均粒子径 5〜2
5μm) (2)イリオジン231 ルチル ファイン グリーン
(メルク・ジャパン(株)商品名、平均粒子径 5〜2
5μm) (3)イリオジン211 ルチル ファイン レッド
(メルク・ジャパン(株)商品名、平均粒子径 5〜2
5μm) (4)イリオジン111 ルチル ファイン サティン
(メルク・ジャパン(株)商品名、平均粒子径 15μ
m以下) (5)サンダイスーパーイエローGSN(山陽色素
(株)商品名) C.I.ピグメントイエロー18重量%、及びノニオン
性界面活性剤7.5重量%を含む水性顔料分散体 (6)平均粒子径0.11μmの緑色顔料(C.I.ピ
グメントグリーン36)20重量%、及びアクリル系樹
脂18重量%を含む水性顔料分散体 (7)平均粒子径0.14μmの赤色顔料(C.I.ピ
グメントレッド 17)20重量%、及びアクリル系樹
脂10重量%を含む水性顔料分散体 (8)黄色顔料(C.I.ピグメントイエロー83)4
0重量%、ノニオン性界面活性剤7.5重量%を含む水
性顔料分散体 (9)2%レオザン(三晶(株)商品名、サクシノグリ
カン)水性分散体 (10)2%ケルコゲル(大日本製薬(株)商品名、キサ
ンタンガム)水性分散体 (11)モビニール970(ヘキスト合成(株)商品名) スチレン−アクリル共重合体樹脂エマルション、固形分
50%、樹脂のガラス転移温度102℃ (12)デキシーパールK−100(塩水港製糖(株)商
品名) 全サイクロデキストリン量98%以上、内α−サイクロ
デキストリン量70%以上 (13)イソエリートP(塩水港製糖(株)商品名) 全サイクロデキストリン量80%以上、内マルトシルサ
イクロデキストリン量50%以上 (14)プライサーフM208B(第一工業製薬(株)商
品名) ポリオキシエチレンモノエーテル燐酸エステル塩系界面
活性剤 (15)ノイゲンEA−160(第一工業製薬(株)製ノ
ニオン界面活性剤) ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(HLB1
6) (16)アルミニウムペーストWX7830(東洋アルミ
ニウム(株)商品名) 加熱残分 56% (17)アルミニウムペーストWB0230(東洋アルミ
ニウム(株)商品名) ミネラルターペン 30%, 加熱残分 65% (18)エチレングリコール (19)グリセリン (20)防腐剤(トップサイド280,(株)パーマケム
・アジア商品名) (21)防腐剤(プロキセルXL2,ゼネカ(株)商品
名)
【0017】得られた試料インキについて、下記の試験
を行った。 (イ)粘度の測定 20℃±2℃に設定された恒温室内に1日放置された試
料インキについて、EL型粘度計(株式会社東京計器
製)でコーンロータ(3°コーンXR9.7)を用い、
1rpm,10rpm,100rpmの3条件での粘度
を測定した。 (ロ)筆記性能 実施例1〜3及び比較例1〜3の各試料インキを下記構
成の前記(2)タイプのペンに所定量充填して、試料ペ
ンA群とした。実施例4,5及び比較例4,5の各試料
インキを下記構成の前記(3)タイプのペンに所定量充
填して、試料ペンB群とした。 試料ペンA 軸胴は軟質のポリエチレン製の有底円筒体であり、内部
にインキ攪拌用の鋼球が収容されており、開口端外側に
ねじ山が形成されていて、先端に0.7mmφの超硬合
金ボールが抱持されたステンレススチール製のソケット
からなるペン体を保持したペン体ホルダーが前記ねじ山
に螺着された構造。 試料ペンB ポリプロピレン製パイプの一端に、0.5mmφの超硬
合金ボールを抱持したステンレススチール製ソケットか
らなるペン体を嵌着した筆記体を軸筒に嵌挿してなる構
造。前記パイプ内に充填されたインキ柱の開放端にはシ
リコーングリス系インキ追従体を載置した。
【0017】各試料インキ当たり各2本の試料ペンを準
備し、紙面に筆記して初期筆記性能を調べた後、1本を
ペン先上向きのスタンド状態、残りの1本をペン先下向
きのスタンド状態で1ケ月間静置させておいた。経時
後、試料ペンAについては、筆記にあたりペンを上下振
とうさせて、試験前と同様の筆記ができるよう回復する
までに要するペンの振とう回数を測定し、試料ペンBに
ついては、そのまま紙面に筆記して筆記できるか否かを
調べた。
【0018】以上の試験結果を表2に示す。
【表2】 表中の筆跡の色調の項の「メタ緑」の表示は、メタリッ
クグリーンの色調を表している。表中の評価の記号の内
容は以下のとおり。 初期筆記性能 ○:滑らかに筆記できる △:筆跡が途切れがち 経時筆記性能 (1)試料ペンA群(実施例1〜3及び比較例1〜3の
インキを充填したペン) 試験前と同様に筆記でき、初期と同等の色調の筆跡が得
られるよう回復するまでに要する試料ペンの上下振とう
5回を1サイクルとして、サイクル数で評価した。 ○:0〜2サイクル △:3〜5サイクル ×:筆記不能 (2)試料ペンB群(実施例4,5及び比較例4,5の
インキを充填したペン) ○:初期と同様に筆記可能 ×:筆記不能
【0019】
【発明の効果】本発明のボールペン用水性金属光沢色イ
ンキ組成物は、比重が大きくインキ中で沈降しがちなパ
ール顔料を、主としてサイクロデキストリンのインキ中
で顔料粒子を包み込んで、裸の粒子同士が凝結してハー
ドケーキを生成するのを抑制す作用により分散状態が維
持され、また、比較的低粘度のインキが適用される前記
(2)タイプのペン用のインキとしても、長期間のペン
の放置によりペン内のインキのパール顔料の沈降は経時
により徐々に進行するが、前記サイクロデキストリンに
包み込まれた顔料粒子は、長期間経時後も軽い攪拌(ペ
ンの振とうによる攪拌用ボールでのインキの攪拌)で顔
料が再分散される程度の凝集状態に留まるので、実質的
に顔料が均一に分散されたインキとして筆記される。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 必須成分として(イ)パール顔料、
    (ロ)着色顔料、(ハ)多糖類からなる水性ガム、
    (ニ)サイクロデキストリン、(ホ)ポリオキシエチレ
    ンモノエーテル燐酸エステル系界面活性剤、(ヘ)難揮
    発性水溶性有機溶剤から選ばれる保湿剤、及び(ト)水
    を含有するボールペン用水性金属光沢色インキ組成物。
  2. 【請求項2】 全インキ組成中、1重量%乃至10重
    量%のパール顔料、0.1乃至10重量%の着色顔料、
    0.1乃至3重量%の多糖類からなる水性ガム、0.5
    乃至10重量%のサイクロデキストリン、及び0.1乃
    至5重量%のポリオキシエチレンモノエーテル燐酸エス
    テル系界面活性剤を含む請求項1記載のボールペン用水
    性金属光沢色インキ組成物。
  3. 【請求項3】 更に全インキ組成中、0.1乃至5重量
    %のアルミニウム粉顔料が添加されてなる請求項1又は
    2記載のボールペン用水性金属光沢色インキ組成物。
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