JP2001072909A - 金属光沢色水性スタンプインキ組成物 - Google Patents

金属光沢色水性スタンプインキ組成物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスの発生及び腐食が生じず、しかも金属光
沢色のあるスタンプを与えることができる水性スタンプ
インキ組成物を提供する。 【解決手段】 インキ組成物全量に対して、粒子径が5
μm〜100μmのパール顔料を3重量%〜40重量%
と、着色剤を10重量%以下、ポリグリセリンモノ脂肪
酸エステルを10重量%〜60重量%含有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水性スタンプインキ
組成物に関し、更に詳細には、ガスの発生及び腐食が防
止されたステンシル用の金属光沢色水性スタンプインキ
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】水性スタンプインキ組成物は、フェルト
やスポンジなどのインキ収蔵体(インキパッド)に吸収
させて用いられている。例えば、ゴム印やプラスチック
印などの印鑑又は判子を押すためのスタンプパッドは、
インキ収蔵体にインキを吸収させ、当該インキ収蔵体を
基台に設けて、印鑑又は判子の印面にインキを展延させ
て用いている。また、ステンシルパッドは、例えば、ペ
ン状の軸体を構成している基体に、インキ収蔵体が取り
付けられており、その基体から飛び出たインキ収蔵体の
開放端面を軽く叩くようにして紙や布などの面に押さえ
つけてスタンプし、ステンシルプレートに形成された文
字、記号、図形又は模様などの切り抜き部を通して、イ
ンキ収蔵体に吸収されているインキを紙や布などの面に
移して刷り込む構造となっている。そして、かかるステ
ンシル用のインキ収蔵体としては、ポリウレタンなどの
スポンジが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来、金属
光沢色のスタンプ面を得るために、アルミニウム金属粉
顔料等の金属粉顔料を着色剤として用いているが、金属
粉顔料は水系のインキ組成物で使用すると、金属粉顔
料、特にアルミニウム金属粉の場合反応して水素ガス等
のガスが発生するため危険であり、また、長期間の保存
で金属粉顔料が腐食し、金属光沢を発色することができ
なくなる問題があった。従って、従来は、金属粉顔料は
溶剤系で使用しており、金属光沢色を有する水性のスタ
ンプインキ組成物は、実質上、得られていなかった。し
かるに、安全性、環境保全を充分考慮するならば、でき
れば金属光沢を発色する水性のスタンプインキ組成物が
望まれるところである。その一方、スタンプインキ組成
物であるから、フェルトやスポンジなどのインキ収蔵体
に吸収させることができるとともに、印鑑又は判子の印
面にインキを展延させたり、紙や布などの面にスタンプ
するなど、インキ収蔵体からインキを移して紙や布など
の面に刷り込んで使用できるインキ組成物でなければな
らない。
【0004】本発明の目的は、ガス発生及び腐食が生じ
ず、金属光沢色のあるスタンプを与えることができる水
性スタンプインキ組成物を提供することにある。本発明
の他の目的は、さらに、保存安定性が優れている水性ス
タンプインキ組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、金属光沢発色着色剤としてパール顔料を用いる
と、金属粉顔料を用いなくても、水性スタンプインキ組
成物は金属光沢色を発色することができ、しかもガスの
発生や腐食が起こらないことを見出した。またさらに、
パール顔料を含有する水性スタンプインキ組成物は、フ
ェルトやスポンジなどのインキ収蔵体に吸収させること
ができるとともに、印鑑又は判子の印面にインキを展延
させたり、紙や布などの面にスタンプする等、インキ収
蔵体からインキを移して紙や布などの面に刷り込んで
も、金属粉顔料と同等又は同等以上に充分金属光沢のス
タンプ面を現出できることを見出した。
【0006】本発明は、金属光沢着色剤としてパール顔
料を含有する金属光沢色水性スタンプインキ組成物であ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】(パール顔料)本発明のパール顔
料は、スタンプ面に金属光沢を発色させる着色剤として
用いられており、スタンプ面に対して着色効果を有する
とともに、金属光沢を有し、隠蔽力を有することが好ま
しい。
【0008】パール顔料としては、例えば、商品名「Ir
iodin 100 Silver Pear」(メルク社製、粒子径10〜
60μm)、商品名「Iriodin 300 Gold Pearl」(メル
ク社製、粒子径10〜60μm)などを用いることがで
きる。パール顔料は単独で又は二種以上組み合わせて使
用できる。
【0009】パール顔料の粒子径は、特に制限されない
が、500μm以下であることが望ましい。スタンプ面
に強い金属光沢を得るには、パール顔料の粒子径は大き
いほどよいが、パール顔料の粒子径が500μmを越え
ると、パール顔料がインキ中において沈降し易くなり、
スタンプインキ組成物の保存安定性が低下する。パール
顔料において更に充分な沈降防止を図るには、100μ
m以下であることが望ましい。またスタンプ時にスポン
ジの目に詰まり、スタンプし難くなる。一方、パール顔
料の粒子径が5μm未満であると、パール顔料の分散性
は充分確保されるが、パール顔料による金属光沢の発色
性が低下して、金属光沢を持つスタンプ面として発色す
ることが困難となる。従って、パール顔料の粒子径は、
500μm以下、特に5μm〜100μmが最適範囲で
ある。
【0010】パール顔料の使用量は特に制限されず、例
えば、インキ組成物全量に対して3重量%〜40重量
%、好ましくは5重量%〜30重量%である。パール顔
料の使用量がインキ組成物全量に対して3重量%より少
ないと着色力、及び金属光沢の発色性が低下し、一方、
40重量%より多いと粘度が高くなり、スタンプし難く
なる。
【0011】(着色剤)本発明では、着色剤をパール顔
料と併用することができる。着色剤を併用せずにパール
顔料を用いると、銀色、金色、銅色の金属光沢又は虹彩
色を有するスタンプ面が得られるが、着色剤をパール顔
料と併用すると、着色剤の種類に応じて、種々の有色の
金属光沢を有するスタンプ面が得られる。
【0012】着色剤としては、公知の各種着色剤を使用
することができる。着色剤としては、例えば、無機顔料
(例えば、酸化チタン、カ−ボンブラック、酸化鉄
等)、有機顔料(例えば、アゾ系顔料、縮合ポリアゾ系
顔料、フタロシアニン系顔料、キナクリドン系顔料、ア
ンスラキノン系顔料、ジオキサジン系顔料、インジゴ系
顔料、チオインジゴ系顔料、ペリノン系顔料、ペリレン
系顔料、メラミン系顔料等)、樹脂着色体、染料などを
用いることができる。好ましい着色剤には顔料、樹脂着
色体が含まれ、さらに好ましくは顔料、樹脂エマルジョ
ン着色体である。着色剤は単独で又は二種以上組み合わ
せて使用できる。
【0013】顔料(無機顔料や有機顔料など)として
は、粒径が細かく、経時安定性に優れるものが好まし
い。本発明では、顔料は、予め、水などに分散させた顔
料分散体として用いることができる。このような顔料分
散体として用いる場合、分散体中の顔料の平均粒径は特
に制限されないが、例えば、0.08μm〜0.4μm
程度であることが好ましい。顔料分散体中の顔料の濃度
は特に限定されない。
【0014】なお、樹脂着色体には、例えば、スチレン
樹脂、アクリル樹脂、アクリロニトリル樹脂を単独もし
くは二種以上を用いて乳化重合して得られる水分散体
に、染料(例えば、塩基性染料や蛍光性塩基染料など)
及び/又は蛍光増白剤で染着(着色)した樹脂エマルジ
ョン着色体が含まれる。
【0015】着色剤の使用量は特に制限されず、例え
ば、インキ組成物全量に対して10重量%以下、好まし
くは5重量%以下である。着色剤の使用量がインキ組成
物全量に対して10重量%より多いと、金属光沢の発色
性が低下し、好適な金属光沢を得にくい。
【0016】(浸透増粘剤)本発明では、浸透増粘剤と
しては、紙に素早く吸収され、シュードプラスチック性
(擬塑性)を有し、顔料の分散を妨げないものを用いる
ことが好ましい。浸透増粘剤を用いることによりインキ
の保存安定性を高めることができ、特にパール顔料や、
着色剤としての無機顔料などの保存安定性を高めること
ができる。浸透増粘剤としては、下記式(1)で表され
るポリグリセリンと、炭素数8〜20の脂肪酸とのポリ
グリセリンモノ脂肪酸エステルや、ソルビタンと、炭素
数8〜20の脂肪酸とのソルビタンモノ脂肪酸エステル
が好適に用いられる。
【0017】
【化1】 (式中、nは4〜8の整数である。)
【0018】脂肪酸としては、飽和脂肪酸、不飽和脂肪
酸のいずれであってもよい。より具体的には、脂肪酸と
しては、例えば、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン
酸、オレイン酸、ステアリン酸などが挙げられる。
【0019】ポリグリセリンモノ脂肪酸エステルやソル
ビタンモノ脂肪酸エステルにおいて、脂肪酸と反応する
ヒドロキシル基は、前記式(1)で表されるポリグリセ
リン又はソルビタンにおけるヒドロキシル基のうちどの
ヒドロキシル基であってもよいが、末端の炭素原子に結
合しているヒドロキシル基が好ましい。すなわち、ポリ
グリセリンモノ脂肪酸エステルやソルビタンモノ脂肪酸
エステルとしては、前記式(1)で表されるポリグリセ
リン又はソルビタンのどちらか一方の末端の炭素原子に
結合しているヒドロキシル基が脂肪酸と反応したエステ
ルであることが好ましい。
【0020】浸透増粘剤としては前記ポリグリセリンモ
ノ脂肪酸エステルが最適である。浸透増粘剤は単独で又
は二種以上組み合わせて使用できる。
【0021】浸透増粘剤、例えば前記ポリグリセリンモ
ノ脂肪酸エステルやソルビタンモノ脂肪酸エステルの使
用量は特に制限されず、インキ組成物全量中、10重量
%〜60重量%、好ましくは20重量%〜40重量%で
ある。浸透増粘剤の使用量がインキ組成物全量に対して
10重量%より少ないとインキの浸透性が低下するとと
もに、チキソトロピー性が低下し、パール顔料が沈降し
易くなり、インキの保存安定性が低下する。一方、浸透
増粘剤の使用量がインキ組成物全量に対して60重量%
より多いとインキの粘度が高くなり、スタンプし難くな
る。
【0022】(湿潤剤)湿潤剤としては、インキの粘度
に影響を及ぼさず、湿潤効果を有するものを用いること
ができる。湿潤剤としては、例えば、グリセリン、ジグ
リセリン、トリグリセリン、グリコール類(例えば、エ
チレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレン
グリコールなど)などが挙げられる。好ましい湿潤剤に
は、グリセリン、ジグリセリン、エチレングリコールが
含まれる。湿潤剤は単独で又は二種以上組み合わせて使
用できる。
【0023】湿潤剤の使用量は特に制限されず、例えば
インキ組成物全量に対して70重量%以下、好ましくは
10重量%〜50重量%である。湿潤剤の使用量がイン
キ組成物全量に対して70重量%を超えると、インキの
乾燥時間が長くなる。
【0024】本発明の水性スタンプインキ組成物では、
前記成分の他、必要に応じて水、さらには他に香料、防
腐剤、防錆剤、防黴剤、酸化防止剤、光安定剤などの添
加剤が用いることができる。
【0025】(製造方法)本発明の水性スタンプインキ
組成物の調製方法は特に制限されない。例えば、水性ス
タンプインキ組成物は、浸透増粘剤、湿潤剤、必要に応
じて、水或いは各種添加剤を、ディゾルバなどにより撹
拌して混合し、これにパール顔料、着色剤を添加し撹拌
して、必要に応じて脱泡して調製される。着色剤として
顔料を用いる場合は前述のように顔料分散体として用い
てもよい。
【0026】本発明の水性スタンプインキ組成物は、前
述のように、水性のスタンプインキであるにもかかわら
ず、ガスが発生せず、腐食も生じず、金属光沢を発色さ
せることができる。しかもパール顔料の沈降を防止する
こともでき、長期間にわたって分散性が優れたスタンプ
インキ組成物が得られ、インキの保存安定性が優れてい
る。
【0027】本発明のスタンプインキ組成物は、スタン
プパッド、ステンシルパッドなどのインキとして有用で
ある。なお、本発明の水性スタンプインキ組成物は、例
えばフェルトやスポンジ(例えば、ポリウレタンからな
るスポンジなど)などからなるインキ収蔵体に吸収させ
て用いることができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例に基づい
てより詳細に説明するが、本発明はこれらの例に限定さ
れるものではない。
【0029】(実施例1)表1に示す組成(表1中、各
成分の割合はインキ組成物全量に対する重量%で示され
ている)の水性スタンプインキ組成物を調製した。より
具体的には、常温で、浸透増粘剤としてのポリグリセリ
ンモノ脂肪酸エステルと、湿潤剤としてのグリセリンと
を入れ、ディゾルバにより撹拌して混合し、これに、金
属光沢着色剤としてのパール顔料と、必要に応じて有色
顔料の顔料分散体を添加し撹拌して混合した後、脱泡し
て、水性スタンプインキ組成物を調製した。
【0030】(実施例2〜4)実施例1と同様にして、
表1に示す組成の水性スタンプインキ組成物をそれぞれ
調製した。
【0031】(比較例1及び比較例2)実施例1と同様
にして、表1に示す組成の水性スタンプインキ組成物を
それぞれ調製した。なお、比較例2では、金属光沢着色
剤として金属粉顔料(アルミニウム粉顔料)を用いた。
【0032】なお、実施例1〜4、比較例1及び比較例
2では、以下の原料を用いた。 (パール顔料) ・商品名「Iriodin 100 Silver Pear」(メルク社製、
粒子径10〜60μm) (金属粉顔料) ・商品名「WJP-U75C」(東洋アルミニウム社製、アルミ
ニウム粉顔料、平均粒子径:15μm)
【0033】(青色顔料分散体) ・フタロシアニンブルー 25重量% ・スチレンアクリル樹脂 5重量% ・プロピレングリコール 5重量% ・水酸化ナトリウム 0.06重量% ・イオン交換水 残部 上記成分をビーズミルにて分散し、平均粒径0.06μ
mの顔料の分散体を得た。なお、フタロシアニンブルー
は商品名「ファーストゲンブルーBSW」(大日本イン
キ工業社製)、スチレンアクリル樹脂は商品名「ジョン
クリル679」(ジョンソンポリマー社製)を用いた。 (ポリグリセリンモノ脂肪酸エステル) ・商品名「SYグリスターML−500」(阪本薬品工
業社製)(グリセリン) ・商品名「グリセリン」(阪本薬品工業社製)
【0034】
【表1】
【0035】(評価)実施例1〜4、比較例1及び比較
例2で得られた水性スタンプインキ組成物について、ス
タンプ後の金属光沢性試験、及びインキの保存安定性試
験を行った。
【0036】(金属光沢性試験)実施例1〜5、比較例
1及び比較例2で得られた水性スタンプインキ組成物
を、スポンジで構成されたインキ収蔵体に吸収させた。
このインキ収蔵体は、既述した様に、ペン状の軸体を構
成している基体に飛び出る状態で取り付けられており、
いわゆるステンシル用のパッドペンを構成している。次
に、このパッドペンを用いて、基体から飛び出たインキ
収蔵体の開放端面を軽く叩くようにしてハガキ用紙に水
性スタンプインキをスタンプして、スタンプ直後と、ス
タンプ60分後のそれぞれのスタンプ面の金属光沢の発
色性を、以下の評価基準により目視で評価した。なお、
その評価結果は表1の「金属光沢性」の欄に示した。 (評価基準) ○:スタンプ面は強い金属光沢を示している。着色顔料
含有の場合は着色した金属光沢を示している。 △:スタンプ面は金属光沢は上記の「○」と比較してや
や低下しているが、実用上支障がない範囲である。 ×:スタンプ面には金属光沢がない。
【0037】(保存安定性試験)実施例1〜4、比較例
1及び比較例2で得られた水性スタンプインキ組成物
を、50℃で1週間保存し、以下の評価基準により目視
評価した。なお、評価結果は表1の「保存安定性」の欄
に示した。 (評価基準) ○:パール顔料が全く沈降しない。 △:パール顔料が若干沈降する。 ×:パール顔料が沈降する。或いはガスが発生する。
【0038】(評価結果)表1より、実施例1〜4に係
る水性スタンプインキ組成物では、金属光沢着色剤とし
て、アルミニウム粉顔料ではなく、パール顔料を用いて
いるため、水性であっても、ガス発生及び腐食を全く起
こさず、金属光沢を有するスタンプ面を得ることができ
る。特に、実施例1〜3では、金属光沢の発色が優れて
いる。なお、比較例2ではパール顔料を用いているが、
着色顔料の使用量が多すぎるため、パール顔料による金
属光沢の発色性が低下している。
【0039】また、実施例1〜4では、ポリグリセリン
モノ脂肪酸エステルの使用量が適度であり、インキの保
存安定性が優れている。なお、表1には示していない
が、ポリグリセリンモノ脂肪酸エステルが10重量%よ
り少ない場合では、パール顔料がスタンプインキ中にお
いて沈降し、インキの保存安定性が低下した。これらの
傾向は、ソルビタン脂肪酸エステルでも同様である。
【0040】一方、従来のアルミニウム粉顔料を用いた
比較例1では、金属光沢を示しているが、アルミニウム
粉顔料と水とが反応してガス(水素ガス)が発生してい
る。
【0041】
【発明の効果】本発明の水性スタンプインキ組成物は、
金属光沢着色剤として従来の金属粉顔料に代えてパール
顔料を用いているので、ガスの発生及び腐食を防止し
て、金属光沢色のスタンプ面を現出することができる。
また、インキの保存安定性も高めることができる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4J039 AD03 AD10 AD11 BA04 BA12 BA35 BA37 BC07 BC17 BC20 BC39 BC60 BE01 BE02 BE05 CA06 DA02 EA28 EA33 EA44 EA48 GA07 GA12

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パール顔料を含有する金属光沢色水性スタ
    ンプインキ組成物。
  2. 【請求項2】パール顔料の粒子径が5μm〜100μm
    である請求項1記載の金属光沢色水性スタンプインキ組
    成物。
  3. 【請求項3】パール顔料が、スタンプインキ組成物全量
    中、3重量%〜40重量%含有している請求項1又は2
    記載の金属光沢色水性スタンプインキ組成物。
  4. 【請求項4】パール顔料及び着色剤を含有する請求項1
    乃至3のいずれかの項に記載の金属光沢色水性スタンプ
    インキ組成物。
  5. 【請求項5】着色剤が、スタンプインキ組成物全量中、
    10重量%以下にて含有している請求項4記載の金属光
    沢色水性スタンプインキ組成物。
  6. 【請求項6】ポリグリセリンモノ脂肪酸エステル又はソ
    ルビタンモノ脂肪酸エステルを含有する請求項1乃至5
    のいずれかの項に記載の金属光沢色水性スタンプインキ
    組成物。
  7. 【請求項7】ポリグリセリンモノ脂肪酸エステルが、ス
    タンプインキ組成物全量中、10重量%〜60重量%含
    有している請求項6記載の金属光沢色水性スタンプイン
    キ組成物。
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