JP2666434B2 - 茶色系液状化粧料 - Google Patents
茶色系液状化粧料Info
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- JP2666434B2 JP2666434B2 JP63299239A JP29923988A JP2666434B2 JP 2666434 B2 JP2666434 B2 JP 2666434B2 JP 63299239 A JP63299239 A JP 63299239A JP 29923988 A JP29923988 A JP 29923988A JP 2666434 B2 JP2666434 B2 JP 2666434B2
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- Japan
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- water
- brown
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、着色剤として、過酸化水素により酸化した
黒酸化鉄を用いた、アイライナーとして好適な茶色系の
液状化粧料に関する。
黒酸化鉄を用いた、アイライナーとして好適な茶色系の
液状化粧料に関する。
(従来の技術) 従来、茶色系の液状化粧料は、赤酸化鉄と黒酸化鉄と
を必要に応じてさらに黄酸化鉄を混合したもの、もしく
はカーボンブラックとタール色素とを混合したものを着
色剤としていた。
を必要に応じてさらに黄酸化鉄を混合したもの、もしく
はカーボンブラックとタール色素とを混合したものを着
色剤としていた。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記の酸化鉄系着色剤を混合したもの
を茶色系着色剤として用いた場合、各酸化鉄系着色剤
は、各々の比重や表面物性の違いにより沈降速度が異な
り、保管時や輸送時などに液状アイライナーの上下の色
が異なってしまったりなどする(以下、色別れと言う)
現象を生じる問題があった。
を茶色系着色剤として用いた場合、各酸化鉄系着色剤
は、各々の比重や表面物性の違いにより沈降速度が異な
り、保管時や輸送時などに液状アイライナーの上下の色
が異なってしまったりなどする(以下、色別れと言う)
現象を生じる問題があった。
また、カーボンブラック及びタール色素を混合したも
のも同様に、保管時や輸送時などで色別れを生じる問題
があり、さらに、近年その安全性が問題視されてきてい
ることから、酸化鉄系着色剤を用いた保管時、輸送時に
色別れを生じない茶色の液状アイライナーが求められて
いる。
のも同様に、保管時や輸送時などで色別れを生じる問題
があり、さらに、近年その安全性が問題視されてきてい
ることから、酸化鉄系着色剤を用いた保管時、輸送時に
色別れを生じない茶色の液状アイライナーが求められて
いる。
(課題を解決するための手段) 即ち、本発明は、過酸化水素により水分散系にて酸化
した黒酸化鉄と水とから少なくともなる液状化粧料を要
旨とする。
した黒酸化鉄と水とから少なくともなる液状化粧料を要
旨とする。
以下本発明を詳細に説明する。
本発明の骨子は、水分散された黒酸化鉄を過酸化水素
で酸化して茶色系着色剤として使用することである。
で酸化して茶色系着色剤として使用することである。
黒酸化鉄には、超微粒子マグネタイト、透明黒酸化
鉄、及び、いわゆる黒酸化鉄など一般に粒子径で区別さ
れるものがあるが、これらは比重や表面物性が概ね同じ
であるので、単独で用いても2種類以上混合して良い
が、水に予め分散されたものを酸化するのが良い。
鉄、及び、いわゆる黒酸化鉄など一般に粒子径で区別さ
れるものがあるが、これらは比重や表面物性が概ね同じ
であるので、単独で用いても2種類以上混合して良い
が、水に予め分散されたものを酸化するのが良い。
黒酸化鉄を酸化するには過酸化水素を使用する。酸化
剤として各種のものが知られているが、水分散された黒
酸化鉄の場合、過酸化水素がもっとも効率よく酸化でき
る。過酸化水素の使用量は黒酸化鉄の種類、分散状態に
より多少異なるものの、目的とする色調の茶色が得られ
るよう適宜設定するものである。
剤として各種のものが知られているが、水分散された黒
酸化鉄の場合、過酸化水素がもっとも効率よく酸化でき
る。過酸化水素の使用量は黒酸化鉄の種類、分散状態に
より多少異なるものの、目的とする色調の茶色が得られ
るよう適宜設定するものである。
水は主溶剤として用いるものである。
以上の必須成分の他に、必要に応じてプロピレングリ
コール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、ポリ
エチレングリコール等の水溶性有機溶剤を凍結防止剤と
して、尿素及びその誘導体等を乾燥防止、または保湿剤
として、ポリペプチド、膠などを分散剤または分散助剤
として、ポリビニルピロリドン、ガーガム等を粘度調節
剤として、セラック、スチレン−アクリル酸共重合体な
どを耐水性付与剤として、その他従来知られている各種
界面活性剤、各種防腐防黴剤、各種pH調整剤などを適宜
添加することが出来る。
コール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、ポリ
エチレングリコール等の水溶性有機溶剤を凍結防止剤と
して、尿素及びその誘導体等を乾燥防止、または保湿剤
として、ポリペプチド、膠などを分散剤または分散助剤
として、ポリビニルピロリドン、ガーガム等を粘度調節
剤として、セラック、スチレン−アクリル酸共重合体な
どを耐水性付与剤として、その他従来知られている各種
界面活性剤、各種防腐防黴剤、各種pH調整剤などを適宜
添加することが出来る。
本発明に係る茶色系液状アイライナーは上記各成分を
従来公知の撹拌機で混合することにより得られる。ただ
し、黒酸化鉄を水分散させてから酸化する場合は従来公
知の分散機、例えばポールミル、ダイノーミル、サンド
ミル等の媒体分散機や3本ロールミル等で分散する必要
がある。
従来公知の撹拌機で混合することにより得られる。ただ
し、黒酸化鉄を水分散させてから酸化する場合は従来公
知の分散機、例えばポールミル、ダイノーミル、サンド
ミル等の媒体分散機や3本ロールミル等で分散する必要
がある。
(作用) 本発明において、水分散された黒酸化鉄に過酸化水素
を添加して酸化すると良いかは次のように推測される。
を添加して酸化すると良いかは次のように推測される。
即ち、一度分散された黒酸化鉄を取り出さずそのまま
酸化することにより、黒酸化鉄の粒子径を変えずに微粒
子を維持したまま色を茶色にすることが出来る。これに
より、化粧料としたときに経時的な沈降を防止できるの
である。
酸化することにより、黒酸化鉄の粒子径を変えずに微粒
子を維持したまま色を茶色にすることが出来る。これに
より、化粧料としたときに経時的な沈降を防止できるの
である。
また、過酸化水素を使用することにより水中での黒酸
化鉄の酸化が容易に可能となるのである。
化鉄の酸化が容易に可能となるのである。
(実施例) 以下、本発明を実施例により更に詳細に説明する。実
施例、比較例中で単に「部」とあるのは「重量部」を示
す。
施例、比較例中で単に「部」とあるのは「重量部」を示
す。
実施例1 黒酸化鉄の水分散体(岡村製油(株)製、水分散マグネ
タイトFFT、50%品) 25.0部 過酸化水素水(35%品) 5.0部 プロピレングリコール 7.0部 パラオキシ安息香酸メチル(防腐防黴剤、上野製薬
(株)製、メッキンスM) 0.5部 ポリペプタイド(分散助剤、(株)ニッピ製、ペプタイ
ド PA−100) 3.0部 精製水 59.5部 上記成分のうち水分散マグネタイトFFT全量と精製水2
5部とを均一に混合し、これに過酸化水素水全量を撹拌
しながら加えた後、30分間撹拌した。これを100℃、1
時間加熱し、酸化反応を終了させて茶色の着色剤を得
た。
タイトFFT、50%品) 25.0部 過酸化水素水(35%品) 5.0部 プロピレングリコール 7.0部 パラオキシ安息香酸メチル(防腐防黴剤、上野製薬
(株)製、メッキンスM) 0.5部 ポリペプタイド(分散助剤、(株)ニッピ製、ペプタイ
ド PA−100) 3.0部 精製水 59.5部 上記成分のうち水分散マグネタイトFFT全量と精製水2
5部とを均一に混合し、これに過酸化水素水全量を撹拌
しながら加えた後、30分間撹拌した。これを100℃、1
時間加熱し、酸化反応を終了させて茶色の着色剤を得
た。
次いで、これに残りの成分を均一に混合、溶解した液
を撹拌しながら加え、されに、30分間撹拌して茶色のア
イライナーを得た。
を撹拌しながら加え、されに、30分間撹拌して茶色のア
イライナーを得た。
実施例2 黒色透明酸化鉄(東色ピグメント(株)製) 20.0部 過酸化水素水 6.0部 グリセリン 8.0部 スチレン−マレイン酸共重合体(分散剤、アーコケミカ
ル社製、SMA−1000) 10.0部 フェノキシエタノール(防腐防黴剤、東邦化学工業
(株)製) 0.3部 尿素 5.0部 ヒドロキシプロピルセルロース(粘度調整剤、日本曹達
(株)製、HPC−H) 0.4部 精製水 50.3部 先ず、SMA−1000の全量を精製水20部に溶解した後、
これをダイノーミルにて30分間分散した。
ル社製、SMA−1000) 10.0部 フェノキシエタノール(防腐防黴剤、東邦化学工業
(株)製) 0.3部 尿素 5.0部 ヒドロキシプロピルセルロース(粘度調整剤、日本曹達
(株)製、HPC−H) 0.4部 精製水 50.3部 先ず、SMA−1000の全量を精製水20部に溶解した後、
これをダイノーミルにて30分間分散した。
次いで、これに過酸化水素全量を加え30分間撹拌した
後100℃で1時間加熱し酸化反応を終了させた。
後100℃で1時間加熱し酸化反応を終了させた。
更に、これに予め残りの成分を均一に溶解した液に撹
拌しながら加え、30分間撹拌して茶色のアイライナーを
得た。
拌しながら加え、30分間撹拌して茶色のアイライナーを
得た。
実施例3 実施例1の過酸化水素を2.0部、水を62.5部とした他
は実施例1と同様になして焦げ茶色のアイライナーを得
た。
は実施例1と同様になして焦げ茶色のアイライナーを得
た。
実施例4 実施例1の過酸化水素を10.0部、水を54.5部とした他
は実施例1と同様になして赤味の茶色のアイライナーを
得た。
は実施例1と同様になして赤味の茶色のアイライナーを
得た。
比較例1 カーボンブラック(大東化成(株)製、カーボンブラッ
クNo.4) 4.0部 ソルベントレッド23(東色ピグメント(株)製、赤色22
5号) 1.0部 プロピレングリコール 7.0部 ポリオキシエチレンセチルエーテル(分散剤、日光ケミ
カルズ(株)製、ニッコールBC−10TX) 0.4部 メッキンスM 0.5部 ペプタイドPA−100 3.0部 精製水 84.1部 まず、精製水10部にニッコールBC10TXを溶解した液
に、カーボンブラックNo.4及び赤色225号の全量を加
え、均一に混合した後、3本ロールミルで5回通しを行
った。次に、これに残りの成分を溶解した液を撹拌しな
がら徐々に加え、さらに、30分撹拌して茶色のアイライ
ナーを得た。
クNo.4) 4.0部 ソルベントレッド23(東色ピグメント(株)製、赤色22
5号) 1.0部 プロピレングリコール 7.0部 ポリオキシエチレンセチルエーテル(分散剤、日光ケミ
カルズ(株)製、ニッコールBC−10TX) 0.4部 メッキンスM 0.5部 ペプタイドPA−100 3.0部 精製水 84.1部 まず、精製水10部にニッコールBC10TXを溶解した液
に、カーボンブラックNo.4及び赤色225号の全量を加
え、均一に混合した後、3本ロールミルで5回通しを行
った。次に、これに残りの成分を溶解した液を撹拌しな
がら徐々に加え、さらに、30分撹拌して茶色のアイライ
ナーを得た。
比較例2 赤酸化鉄(東色ピグメント(株)製、赤色透明酸化鉄)
10.0部 黒色透明酸化鉄 10.0部 グリセリン 8.0部 SMA−1000 10.0部 フェノキシエタノール 0.3部 尿素 5.0部 HPC−H 0.4部 精製水 56.3部 先ず、精製水20部にSMA−1000全量を溶解させた液
に、赤色透明酸化鉄及び黒色透明酸化鉄の全量を加え、
均一に混合した後、ダイノーミルにて30分間分散した。
次に、これを予め残りの成分を均一に溶解した液に撹拌
しながら加え、さらに30分間撹拌して茶色のアイライナ
ーを得た。
10.0部 黒色透明酸化鉄 10.0部 グリセリン 8.0部 SMA−1000 10.0部 フェノキシエタノール 0.3部 尿素 5.0部 HPC−H 0.4部 精製水 56.3部 先ず、精製水20部にSMA−1000全量を溶解させた液
に、赤色透明酸化鉄及び黒色透明酸化鉄の全量を加え、
均一に混合した後、ダイノーミルにて30分間分散した。
次に、これを予め残りの成分を均一に溶解した液に撹拌
しながら加え、さらに30分間撹拌して茶色のアイライナ
ーを得た。
(発明の効果) 実施例1から4及び比較例1から2で得られた液状化
粧料を試験管に入れ、3ヶ月室温放置して色別れの状態
をみた。
粧料を試験管に入れ、3ヶ月室温放置して色別れの状態
をみた。
以下の表1に結果を示す。
以上、詳細に説明したように、本発明に係る液状化粧
料は、着色剤として、過酸化水素によって黒酸化鉄を酸
化して目的の茶色としたものを用いるので、保管時や、
輸送時等に色別れを起こさない優れた性能を有している
ものである。
料は、着色剤として、過酸化水素によって黒酸化鉄を酸
化して目的の茶色としたものを用いるので、保管時や、
輸送時等に色別れを起こさない優れた性能を有している
ものである。
Claims (1)
- 【請求項1】過酸化水素により水分散系にて酸化した黒
酸化鉄と水とから少なくともなる液状化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63299239A JP2666434B2 (ja) | 1988-11-26 | 1988-11-26 | 茶色系液状化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63299239A JP2666434B2 (ja) | 1988-11-26 | 1988-11-26 | 茶色系液状化粧料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02145506A JPH02145506A (ja) | 1990-06-05 |
JP2666434B2 true JP2666434B2 (ja) | 1997-10-22 |
Family
ID=17869951
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63299239A Expired - Lifetime JP2666434B2 (ja) | 1988-11-26 | 1988-11-26 | 茶色系液状化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2666434B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4767034B2 (ja) * | 2006-02-15 | 2011-09-07 | 三菱鉛筆株式会社 | 水系液体アイライナー化粧料 |
JP2022177647A (ja) | 2021-05-18 | 2022-12-01 | チタン工業株式会社 | 化粧料組成物用の酸化鉄顔料及び酸化鉄顔料を含有する化粧料組成物 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6119666A (ja) * | 1984-07-05 | 1986-01-28 | Pola Chem Ind Inc | 着色真珠光沢顔料の製造法 |
JPS62174002A (ja) * | 1986-01-24 | 1987-07-30 | Pola Chem Ind Inc | 化粧料 |
-
1988
- 1988-11-26 JP JP63299239A patent/JP2666434B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02145506A (ja) | 1990-06-05 |
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