JP2929642B2 - 水性顔料組成物 - Google Patents

水性顔料組成物

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和彦 吉田
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はポスターカラー、水彩絵具などに用いて好適
な水性顔料組成物に関するものであり、更に詳細には、
貯蔵時、容器内での色分離の発生しがたい水性顔料組成
物に関するものである。
[従来の技術] 従来、ポスターカラー、水彩絵具などに用いられる水
性顔料組成物は、例えば水色、桃色などといった淡い色
の調色や、青色、赤色などといった普通色の隠蔽力を向
上させる為に、着色剤として酸化チタンと有機顔料とを
混合して用いている。
[発明が解決しようとする課題] 色分離である。即ち着色剤として用いている酸化チタ
ンと有機顔料とは、その比重に大きな差があるため、貯
蔵中に容器内で色分離が発生し、外観を損ねたり、使用
時に十分撹拌してから使わなければならないという問題
を有していた。
[課題を解決するための手段] 本発明は、貯蔵時、容器内での色分離が発生しない水
性顔料組成物を得ることを目的としたものであって、酸
化チタンと有機顔料と水溶性高分子と湿潤剤とスチレン
−マレイン酸共重合体エチルエステル化物のエタノール
アミン塩又はプロパノールアミン塩とより少なくともな
る水性顔料組成物を要旨とするものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
酸化チタンとしては、ルチル型、アナターゼ型の何れ
も使用可能であり、特に限定は無いが、具体的には、タ
イトーンSR−1、同R−650、同R−3L、同R−310、同
A−110、同A−150、同R−5N(以上、堺化学工業
(株)製)タイペークR−580、同R−550X、同R−93
0、同A−100、同A−220(以上、石原産業(株)製)
クロノスKR−310、同KR−380、同KR−480、同KA−10、
同KA−20、同KA−30(以上、チタン工業(株)製)等が
用いられ、その使用量は水性顔料組成物全量に対して1
〜4重量%が好ましい。
有機顔料は着色剤として使用するものであって、従来
公知の有機顔料が使用でき、具体的にはハンザエロー
G、同10G、レーキレッド、カーミン3B、同6B、群青、
フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン等の有
機顔料を単独若しくは複数混合して使用でき、その使用
量は水性顔料組成物全量に対して1〜40重量%が好まし
い。
水溶性高分子は、定着剤及び展色剤として使用するも
のであって、膠、アラビアゴム、デキストリン等の天然
水溶性高分子やポリビニルアルコール等の合成水溶性高
分子が使用でき、その使用量は水性顔料組成物全量に対
して5〜20重量%が好ましい。
湿潤剤は、凍結防止剤、再溶解性向上剤等として使用
するものであって、グリセリン、エチレングリコール、
プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ソル
ビトール等が挙げられる。
本発明の骨子であるスチレン−マレイン酸共重合体エ
チルエステル化物のエタノールアミン塩又はプロパノー
ルアミン塩は、着色剤の貯蔵時の色分離防止剤として使
用するものであり、その使用量は、水性顔料組成物全量
に対して0.01〜0.5重量%が好ましい。
尚、上記成分の外、必要に応じて炭酸カルシウム、硫
酸バリウム等の体質顔料や防腐・防黴剤、防錆剤などの
添加剤を適宜用いても良い。
又、本発明の水性顔料組成物は上記成分を三本ロール
ミルや横型ボールミル等の分散機にて混合分散すること
により容易に得ることができる。
[作 用] 本発明に係る水性顔料組成物が、何故貯蔵時の色分離
を発生しがたいのかについては、以下のように推測され
る。
スチレン−マテイン酸共重合体エチルエステル化物の
エタノールアミン塩又はプロパノールアミン塩は、その
構造中に疎水性部分と親水性部分とを有しており、この
疎水性部分が有機顔料の表面に吸着し、親水性部分が酸
化チタンの表面に吸着している。そのため、有機顔料と
酸化チタンとは、スチレン−マレイン酸共重合体エチル
エステル化物のエタノールアミン塩又はプロパノールア
ミン塩を介して結合しているような状態となっている。
従って、有機顔料と酸化チタンとの分離が生じがたくな
る。
[実施例] 以下に本発明を実施例により更に詳細に説明するが、
実施例、比較例中単に「部」とあるのは特にことわらな
い限り「重量部」を示すものとする。
実施例1(ポスターカラー) ファストスカイブルー 20部 (C.I.No.74180) クロノスチタンKA−10(チタン工業(株)製) 20部 炭酸カルシウム 15部 アラビアガム 10部 グリセリン 5部 水 29部 スチレン−マレイン酸共重合体エチルエステル化物の
エタノールアミン塩10%水溶液 1部 上記成分をラボミキサーに入れ15分間撹拌した後、三
本ロールミルにて2回通しを行ない水色のポスターカラ
ーを得た。
実施例2(ポスターカラー) バルカンファストオレンジGG 0.5部 (C.I.No.21165) ハンザイエローG 5.0部 (C.I.No.11680) タイペークA−100(石原産業(株)製) 30.0部 炭酸カルシウム 18.5部 アラビアガム 10.0部 グリセリン 5.0部 水 30.0部 スチレン−マレイン酸共重合体エチルエステル化物の
エタノールアミン塩10%水溶液 1.0部 上記成分をラボミキサーに入れ15分間撹拌した後、三
本ロールミルにて2回通しを行ない肌色のポスターカラ
ーを得た。
比較例1 実施例1のスチレン−マレイン酸共重合体エチルエス
テル化物のエタノールアミン塩10%水溶液1部を、水1
部に替えた以外は、実施例1と同様になして水色のポス
ターカラーを得た。
比較例2 実施例2のスチレン−マレイン酸共重合体エチルエス
テル化物のエタノールアミン塩10%水溶液1部を、水1
部に替えた以外は、実施例2と同様になして肌色のポス
ターカラーを得た。
実施例3(水彩絵具) ハンザイエロー10G 10.0部 (C.I.No.11710) フタロシアニングリーン 0.5部 (C.I.No.74260) クロノスチタンKA−10(チタン工業(株)製) 5.0部 硫酸バリウム 30.0部 酸化ケイ素 5.0部 焙焼デキストリン 15.0部 グリセリン 8.0部 水 26.0部 スチレン−マレイン酸共重合体エチルエステル化物の
プロパノールアミン塩10%水溶液 0.5部 上記成分をラボミキサーに入れ15分間撹拌した後、三
本ロールミルにて2回通しを行ない黄緑色の水彩絵具を
得た。
比較例3 実施例3のスチレン−マレイン酸共重合体エチルエス
テル化物のプロパノールアミン塩10%水溶液を、水0.5
部に替えた以外は実施例3と同様になして黄緑色の水彩
絵具を得た。
[効 果] 上記実施例1〜3及び比較例1〜3について試験を行
なった。
結果を表1に示す。
容器内色分離: 上記実施例、比較例で得たポスターカラー、水彩絵の
具を内径42mm、高さ55mmの透明のガラスビンに入れ、自
然放置で6時間後、一ヶ月後の色の分離状態を目視判定
した。
○:色分離なし △:色分離やや有 ×:色分離多い 以上詳細に説明したように、本発明に係る水性顔料組
成物は、ポスターカラー、水彩絵具等として用いた場
合、貯蔵時、容器内での色分離が発生しがたく、また、
発色性、隠蔽性やのび等のポスターカラー、水彩絵具等
の品質に係る他の特性においても優れたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09D 17/00 C09C 1/00 - 3/12 C09D 5/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸化チタンと有機顔料と水溶性高分子と湿
    潤剤とスチレン−マレイン酸共重合体エチルエステル化
    物のエタノールアミン塩又はプロパノールアミン塩とよ
    り少なくともなる水性顔料組成物。
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WO2008075101A2 (en) * 2006-12-19 2008-06-26 Siltech Limited Improvements relating to laser marking
JP2024059282A (ja) * 2022-10-18 2024-05-01 サンノプコ株式会社 分散剤及び水系コーティング組成物

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