JPH10265338A - アイメイクアップ化粧料 - Google Patents
アイメイクアップ化粧料Info
- Publication number
- JPH10265338A JPH10265338A JP6881797A JP6881797A JPH10265338A JP H10265338 A JPH10265338 A JP H10265338A JP 6881797 A JP6881797 A JP 6881797A JP 6881797 A JP6881797 A JP 6881797A JP H10265338 A JPH10265338 A JP H10265338A
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- JP
- Japan
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- styrene
- acid copolymer
- coloring agent
- eye makeup
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 アイメイクアップ化粧料の着色剤の主剤とし
て、優れた隠蔽力があり、色力も強く、保健上の安全性
も高いチタンブラックを使用し、その比重の大きさに対
し、親水基の大きな界面活性剤を使用せず、又品質上の
バラツキの多いリン脂質剤を使用せず、品質の安定した
分散剤を使用して、着色剤の分離がなく、描線濃度も濃
く、耐水性もよく、洗浄性能も良好なアイメイクアップ
化粧料を提供する。 【解決手段】 着色剤としてチタンブラックを単独また
は他の顔料と併用して用い、スチレン−アクリル酸共重
合体又はスチレン−マレイン酸共重合体を分散剤とし、
アンモニア及び／又はアミン類で中和して溶解させた水
溶液中に分散させてアイメイクアップ化粧料とする。
て、優れた隠蔽力があり、色力も強く、保健上の安全性
も高いチタンブラックを使用し、その比重の大きさに対
し、親水基の大きな界面活性剤を使用せず、又品質上の
バラツキの多いリン脂質剤を使用せず、品質の安定した
分散剤を使用して、着色剤の分離がなく、描線濃度も濃
く、耐水性もよく、洗浄性能も良好なアイメイクアップ
化粧料を提供する。 【解決手段】 着色剤としてチタンブラックを単独また
は他の顔料と併用して用い、スチレン−アクリル酸共重
合体又はスチレン−マレイン酸共重合体を分散剤とし、
アンモニア及び／又はアミン類で中和して溶解させた水
溶液中に分散させてアイメイクアップ化粧料とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はチタンブラックを主
着色剤とするアイメイクアップ化粧料に関する。更に詳
しくは、塗布部と化粧料の貯蔵部が一体となったペン型
の化粧具において、優れた使用特性と顔料の分散安定性
を有する液体メイクアップ化粧料に関する。
着色剤とするアイメイクアップ化粧料に関する。更に詳
しくは、塗布部と化粧料の貯蔵部が一体となったペン型
の化粧具において、優れた使用特性と顔料の分散安定性
を有する液体メイクアップ化粧料に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般にアイメイクアップ化粧料には、着
色剤として、カーボンブラックか黒酸化鉄が用いられて
来た。カーボンブラックは色力（黒さ）が強く、優れた
顔料であるが、メイクアップを除去するときは色力があ
だとなり、黒さがなかなか取れない。更に日本や欧州で
は使用が許可されているが、発がん性の疑いから米国で
は使用が許可されていない為、商業的には著しく不利な
材料である。
色剤として、カーボンブラックか黒酸化鉄が用いられて
来た。カーボンブラックは色力（黒さ）が強く、優れた
顔料であるが、メイクアップを除去するときは色力があ
だとなり、黒さがなかなか取れない。更に日本や欧州で
は使用が許可されているが、発がん性の疑いから米国で
は使用が許可されていない為、商業的には著しく不利な
材料である。
【０００３】黒酸化鉄は、磁性を有するため分散が難し
く、粘弾性などの物理的性質や、配合物に制約が生じや
すい。また色力が弱い事も欠点となる場合が多い。本発
明では、特に着色剤の主剤として、チタンブラックを用
いることを特徴とする。チタンブラックはカーボンブラ
ックほど色力は強くないが、チタンホワイトと同様に、
優れた隠蔽性を有するため、皮膚上で、はっきりした描
線が得られる。
く、粘弾性などの物理的性質や、配合物に制約が生じや
すい。また色力が弱い事も欠点となる場合が多い。本発
明では、特に着色剤の主剤として、チタンブラックを用
いることを特徴とする。チタンブラックはカーボンブラ
ックほど色力は強くないが、チタンホワイトと同様に、
優れた隠蔽性を有するため、皮膚上で、はっきりした描
線が得られる。
【０００４】本出願人は、特公平２−１２９２４号公報
において、大豆リン脂質、卵黄リン脂質及びこれらの水
添物と非イオン性界面活性剤を用いたアイメイクアップ
化粧料を開示している。該公報の実施例にも有る通り、
大豆リン脂質、卵黄リン脂質等は黒酸化鉄と非常に相性
が良く、この組み合わせにおいて、非常に優れた分散安
定性や液の流動安定性などを示す。しかし乍ら、大豆リ
ン脂質、卵黄リン脂質及びこれらの水添物は天然物を出
発原料としているためか、ロット毎のバラツキが大き
く、工業的に安定した品質を保つことが難しい。
において、大豆リン脂質、卵黄リン脂質及びこれらの水
添物と非イオン性界面活性剤を用いたアイメイクアップ
化粧料を開示している。該公報の実施例にも有る通り、
大豆リン脂質、卵黄リン脂質等は黒酸化鉄と非常に相性
が良く、この組み合わせにおいて、非常に優れた分散安
定性や液の流動安定性などを示す。しかし乍ら、大豆リ
ン脂質、卵黄リン脂質及びこれらの水添物は天然物を出
発原料としているためか、ロット毎のバラツキが大き
く、工業的に安定した品質を保つことが難しい。
【０００５】特公平２−１２９２４号公報の分散方法を
概念的に説明するなら、顔料表面にリン脂質を吸着さ
せ、この油分に界面活性剤を作用させて水中に安定に分
散させるものである。このため、比重の軽い顔料の場合
は、親水基が小さくても構わないが、チタンブラックの
ように比重の大きな顔料を分散させるためには、親水基
の大きな界面活性剤が必要である。このため描線の耐水
性に難があり、化粧料として用いたときには汗や涙及び
雨などで滲んだり、色落ちしたりしてしまう。
概念的に説明するなら、顔料表面にリン脂質を吸着さ
せ、この油分に界面活性剤を作用させて水中に安定に分
散させるものである。このため、比重の軽い顔料の場合
は、親水基が小さくても構わないが、チタンブラックの
ように比重の大きな顔料を分散させるためには、親水基
の大きな界面活性剤が必要である。このため描線の耐水
性に難があり、化粧料として用いたときには汗や涙及び
雨などで滲んだり、色落ちしたりしてしまう。
【０００６】本出願人は又、特開平８−１５７３２９号
公報において、酸化チタン、カーボンブラック、鉄黒、
べんがらなどの着色顔料を使用し、樹脂としてスチレン
−アクリル酸共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体
よりなる群から選ばれた少なくとも一種の樹脂とアンモ
ニア、アミン類などの塩基を含み、粘土系、無機微粒子
系、多糖類増粘剤より選んだ少なくとも一種の増粘剤を
含んだ皮膚彩色用化粧料を開示している。しかし黒色顔
料として、チタンブラックは使用しておらず、又長時間
静置すると酸化チタン等比重の高い顔料は沈降し、容器
を振る等によって再分散させる必要があった。
公報において、酸化チタン、カーボンブラック、鉄黒、
べんがらなどの着色顔料を使用し、樹脂としてスチレン
−アクリル酸共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体
よりなる群から選ばれた少なくとも一種の樹脂とアンモ
ニア、アミン類などの塩基を含み、粘土系、無機微粒子
系、多糖類増粘剤より選んだ少なくとも一種の増粘剤を
含んだ皮膚彩色用化粧料を開示している。しかし黒色顔
料として、チタンブラックは使用しておらず、又長時間
静置すると酸化チタン等比重の高い顔料は沈降し、容器
を振る等によって再分散させる必要があった。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】アイメイクアップ化粧
料の着色剤の主剤として優れた隠蔽力があり、安全性の
高いチタンブラックを使用し、親水基の大きな界面活性
剤を使用せず、又品質上のバラツキの大きいレシチンを
使用せず、品質の安定した分散剤を使用して耐水性に優
れながら、石鹸で簡単に除去できるアイメイクアップ化
粧料を提供することである。
料の着色剤の主剤として優れた隠蔽力があり、安全性の
高いチタンブラックを使用し、親水基の大きな界面活性
剤を使用せず、又品質上のバラツキの大きいレシチンを
使用せず、品質の安定した分散剤を使用して耐水性に優
れながら、石鹸で簡単に除去できるアイメイクアップ化
粧料を提供することである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明者は、従来の黒色
顔料であるカーボンブラック、黒色酸化鉄の有する前記
の難点を解決するため鋭意研究を行った結果、チタンブ
ラックが人体に対する安全性が高く、しかも優れた隠蔽
力を有することに着目し、この顔料を主剤とする着色剤
を、スチレン−アクリル酸共重合体又はスチレン−マレ
イン酸共重合体をアンモニア及び／又はアミン類によっ
て中和して溶解させた水溶液中に分散させることによっ
て解決し得ることを見出し、本発明を完成した。
顔料であるカーボンブラック、黒色酸化鉄の有する前記
の難点を解決するため鋭意研究を行った結果、チタンブ
ラックが人体に対する安全性が高く、しかも優れた隠蔽
力を有することに着目し、この顔料を主剤とする着色剤
を、スチレン−アクリル酸共重合体又はスチレン−マレ
イン酸共重合体をアンモニア及び／又はアミン類によっ
て中和して溶解させた水溶液中に分散させることによっ
て解決し得ることを見出し、本発明を完成した。
【０００９】
【発明の実施の形態】即ち本発明は、着色剤としてチタ
ンブラックを単独または他の顔料と併用して用い、スチ
レン−アクリル酸共重合体を分散剤とし、アンモニア及
び／又はアミン類で中和して溶解させた水溶液中に分散
させてなるアイメイクアップ化粧料であり、本発明でい
うチタンブラックは、酸化チタンをアンモニアガス中で
加熱還元した別名黒酸化チタンと称されるものとチタン
末と酸化チタンの混合物（１：５）を減圧下で３〜５時
間、９００〜１０００℃で焼結した別名チタン酸化チタ
ン焼結物との共通名称として用いるものとする。
ンブラックを単独または他の顔料と併用して用い、スチ
レン−アクリル酸共重合体を分散剤とし、アンモニア及
び／又はアミン類で中和して溶解させた水溶液中に分散
させてなるアイメイクアップ化粧料であり、本発明でい
うチタンブラックは、酸化チタンをアンモニアガス中で
加熱還元した別名黒酸化チタンと称されるものとチタン
末と酸化チタンの混合物（１：５）を減圧下で３〜５時
間、９００〜１０００℃で焼結した別名チタン酸化チタ
ン焼結物との共通名称として用いるものとする。
【００１０】又、着色剤としてチタンブラックを単独ま
たは他の顔料と併用して用い、スチレン−マレイン酸共
重合体を分散剤とし、アンモニア及び／又はアミン類で
中和して溶解させた水溶液中に分散させてなるアイメイ
クアップ化粧料である。
たは他の顔料と併用して用い、スチレン−マレイン酸共
重合体を分散剤とし、アンモニア及び／又はアミン類で
中和して溶解させた水溶液中に分散させてなるアイメイ
クアップ化粧料である。
【００１１】本発明では、リン脂質などと異って、工業
的に安定した品質を得られるスチレン−アクリル酸共重
合体やスチレン−マレイン酸共重合体を分散剤として用
いることによって、品質の安定性が得られるばかりでな
く、アンモニアやアミン類などの揮発性のある塩基で中
和することによって、水に溶解するこれらの樹脂を用い
ているにも拘らず、汗、涙、雨などに強く、即ち耐水性
のある塗膜を形成しながら、石鹸によっては簡単に除去
できるというメイクアップ化粧料として、最も好適な耐
水性を得ることができた。
的に安定した品質を得られるスチレン−アクリル酸共重
合体やスチレン−マレイン酸共重合体を分散剤として用
いることによって、品質の安定性が得られるばかりでな
く、アンモニアやアミン類などの揮発性のある塩基で中
和することによって、水に溶解するこれらの樹脂を用い
ているにも拘らず、汗、涙、雨などに強く、即ち耐水性
のある塗膜を形成しながら、石鹸によっては簡単に除去
できるというメイクアップ化粧料として、最も好適な耐
水性を得ることができた。
【００１２】
【実施例】以下に実施例によって、本発明を更に具体的
に説明するが、本発明は、この実施例によって何等限定
されるものではない。
に説明するが、本発明は、この実施例によって何等限定
されるものではない。
【００１３】実施例、比較例のＡ液は、顔料以外の成分
（塩基、樹脂、界面活性剤、水等）を先に、マグネチッ
クスターラーにて撹拌し、樹脂などを溶解させた後に、
顔料成分を添加し、ビーズミルにて１時間混練した。
（塩基、樹脂、界面活性剤、水等）を先に、マグネチッ
クスターラーにて撹拌し、樹脂などを溶解させた後に、
顔料成分を添加し、ビーズミルにて１時間混練した。
【００１４】共通Ｂ液は、防腐剤、増粘剤、残りの精製
水よりなり、次の組成のものである。 （共通Ｂ液） パラオキシ安息香酸メチル １．０重量部 パラオキシ安息香酸エチル ０．５ 〃 パラオキシ安息香酸プロピル ０．３ 〃 パラオキシ安息香酸ブチル ０．２ 〃 デヒドロ酢酸ナトリウム ０．５ 〃 １，３ブチレングリコール ２７．５ 〃 キサンタンガム １．５ 〃 精製水 ６８．５ 〃
水よりなり、次の組成のものである。 （共通Ｂ液） パラオキシ安息香酸メチル １．０重量部 パラオキシ安息香酸エチル ０．５ 〃 パラオキシ安息香酸プロピル ０．３ 〃 パラオキシ安息香酸ブチル ０．２ 〃 デヒドロ酢酸ナトリウム ０．５ 〃 １，３ブチレングリコール ２７．５ 〃 キサンタンガム １．５ 〃 精製水 ６８．５ 〃
【００１５】 （実施例１） （Ａ液） スチレン−アクリル酸共重合体、アンモニア中和水溶液 ｛樹脂分31％，ジョンクリル61J（ジョンソン社商品名）｝ ９重量部 チタンブラック｛１０Ｓ：三菱マテリアル（株）商品名｝ ６ 〃 赤色顔料２０２号 ４ 〃 水 ６１ 〃 Ａ液 ８０重量部 共通Ｂ液 ２０ 〃
【００１６】 （実施例２） （Ａ液） トリエタノールアミン ０．５重量部 スチレン−アクリル酸共重合体、アンモニア中和水溶液 ｛樹脂分34％，ジョンクリル62（ジョンソン社商品名）｝ ８ 〃 チタンブラック｛１０Ｓ：三菱マテリアル（株）商品名｝ ８ 〃 水 ６３．５ 〃 Ａ液 ８０重量部 共通Ｂ液 ２０ 〃
【００１７】 （実施例３） （Ａ液） アンモニア水（２８％） ０．９重量部 スチレン−アクリル酸共重合体樹脂 ｛ジュリマー ＡＴ−９６０Ｐ：日本純薬（株）商品名｝ ３ 〃 チタンブラック｛Tilack D：赤穂化成（株）商品名｝ ４ 〃 べんがら｛ベンガラ２１７：大東化成（株）商品名｝ ４ 〃 水 ６８．１ 〃 Ａ液 ８０重量部 共通Ｂ液 ２０ 〃
【００１８】 （実施例４） （Ａ液） アンモニア水（２８％） １重量部 スチレン−マレイン酸共重合体 ｛ＳＭＡ １０００：ＡＴＯＣＨＭ社製，商品名｝ ３ 〃 チタンブラック｛Tilack D：赤穂化成（株）商品名｝ ６ 〃 赤色顔料２０２号 ４ 〃 水 ６６ 〃 Ａ液 ８０重量部 共通Ｂ液 ２０ 〃
【００１９】 （実施例５） （Ａ液） トリエタノールアミン １．５重量部 スチレン−マレイン酸共重合体 ｛ＳＭＡ １４４０：ＡＴＯＣＨＭ社商品名｝ ３ 〃 チタンブラック（Tilack D） ８ 〃 水 ６７．５ 〃 Ａ液 ８０重量部 共通Ｂ液 ２０ 〃
【００２０】 （比較例１） （Ａ液） スチレン−アクリル酸共重合体、アンモニア水和水溶液 ｛樹脂分31％，ジョンクリル61（ジョンソン社商品名）｝ ９重量部 黒色酸化鉄｛TAROX BL100：チタン工業（株）商品名｝ ６ 〃 赤色顔料２０２号 ４ 〃 水 ６１ 〃 Ａ液 ８０重量部 共通Ｂ液 ２０ 〃
【００２１】 （比較例２） （Ａ液） オレイン酸 ０．１重量部 ポリオキシエチレンベヘニルエーテル ｛ＢＢ−２０：日光ケミカル（株）商品名｝ ２ 〃 ポリビニルピロリドン（PVP K-15：ＧＡＦ社商品名｝ ６ 〃 チタンブラック ８ 〃 水 ６３．９ 〃 Ａ液 ８０重量部 共通Ｂ液 ２０ 〃
【００２２】 （比較例３） （Ａ液） アンモニア水（２８％） ０．９重量部 アクリルアルキル樹脂３０％水溶液 ｛ジュリマー ＡＴ−５１０：日本純薬（株）商品名｝ ３ 〃 チタンブラック｛Tilack D：赤穂化成（株）商品名｝ ４ 〃 べんがら｛ベンガラ２１７：大東化成（株）商品名｝ ４ 〃 水 ６８．１ 〃 Ａ液 ８０重量部 共通Ｂ液 ２０ 〃
【００２３】 （比較例４） （Ａ液） アンモニア水（２８％） １重量部 スチレン−マレイン酸共重合体 ｛ＳＭＡ １０００：ＡＴＯＣＨＭ社製，商品名｝ ３ 〃 黒色酸化鉄｛TAROX BL100：チタン工業（株）商品名｝ ６ 〃 赤色顔料２０２号 ４ 〃 水 ６６ 〃 Ａ液 ８０重量部 共通Ｂ液 ２０ 〃
【００２４】 （比較例５） （Ａ液） トリエタノールアミン １．５重量部 スチレン−マレイン酸共重合体 ｛ＳＭＡ １４４０：ＡＴＯＣＨＭ社商品名｝ ３ 〃 カーボンブラック ８ 〃 水 ６７．５ 〃 Ａ液 ８０重量部 共通Ｂ液 ２０ 〃
【００２５】以上の実施例１〜５、比較例１〜５につい
て、次の分離試験、描線濃度試験、耐水試験、洗浄試験
を行った。 （分離試験）実施例１〜５、比較例１〜５の１０試料を
夫々、ねじ口試験管に取り、密栓して１ケ月間静置し、
液の分離を観察した。評価は ○：変化なし。 △：色別れなど、多少の分離あり。 ×：明らかな分離あり。 （描線濃度試験）実施例１〜５、比較例１〜５の１０試
料を、市販の書道用の小筆の先端に付け、手の甲に幅が
約１mm、長さが約３cmの線を５本引き、その描線濃度を
評価した。 ○：十分な濃度がある。 △：やや薄いが、実用域と判断される。 ×：濃度に不満を感じる。
て、次の分離試験、描線濃度試験、耐水試験、洗浄試験
を行った。 （分離試験）実施例１〜５、比較例１〜５の１０試料を
夫々、ねじ口試験管に取り、密栓して１ケ月間静置し、
液の分離を観察した。評価は ○：変化なし。 △：色別れなど、多少の分離あり。 ×：明らかな分離あり。 （描線濃度試験）実施例１〜５、比較例１〜５の１０試
料を、市販の書道用の小筆の先端に付け、手の甲に幅が
約１mm、長さが約３cmの線を５本引き、その描線濃度を
評価した。 ○：十分な濃度がある。 △：やや薄いが、実用域と判断される。 ×：濃度に不満を感じる。
【００２６】（耐水試験）描線濃度試験の描線をそのま
ま良く乾燥させ、洗面器に張った水道水中に約３秒浸け
た後、描線を観察した。 ○：変化なし。 △：多少滲んだり、薄くなったりした。 ×：描線が失われた。 （洗浄試験）描線濃度試験と同様に、手の甲に線を引
き、描線を良く乾燥させた後、石鹸で簡単に手を洗っ
た。 ○：完全に落ちた。 △：毛穴や小皺等に残留がある。 ×：視認出来る描線が残る。
ま良く乾燥させ、洗面器に張った水道水中に約３秒浸け
た後、描線を観察した。 ○：変化なし。 △：多少滲んだり、薄くなったりした。 ×：描線が失われた。 （洗浄試験）描線濃度試験と同様に、手の甲に線を引
き、描線を良く乾燥させた後、石鹸で簡単に手を洗っ
た。 ○：完全に落ちた。 △：毛穴や小皺等に残留がある。 ×：視認出来る描線が残る。
【００２７】試験結果を表１に示す。
【表１】
【００２８】
【発明の効果】実施例、比較例より明らかな通り、アイ
メイクアップ化粧料の黒色顔料として、保健上の理由か
らカーボンブラックが使用できない場合、従来の黒色酸
化鉄よりも、本発明の如くチタンブラックを水溶液に分
散させることによって、分散が容易で、色力も強い。又
耐水性も十分であり、比重が大きな顔料にも拘らず、着
色剤の分離がなく、描線濃度も濃く、洗浄性能も良好な
極めて優れたアイメイクアップ化粧料を得た。
メイクアップ化粧料の黒色顔料として、保健上の理由か
らカーボンブラックが使用できない場合、従来の黒色酸
化鉄よりも、本発明の如くチタンブラックを水溶液に分
散させることによって、分散が容易で、色力も強い。又
耐水性も十分であり、比重が大きな顔料にも拘らず、着
色剤の分離がなく、描線濃度も濃く、洗浄性能も良好な
極めて優れたアイメイクアップ化粧料を得た。
Claims (2)
- 【請求項１】 着色剤としてチタンブラックを単独また
は他の顔料と併用して用い、スチレン−アクリル酸共重
合体を分散剤とし、アンモニア及び／又はアミン類で中
和して溶解させた水溶液中に分散させてなるアイメイク
アップ化粧料。 - 【請求項２】 着色剤としてチタンブラックを単独また
は他の顔料と併用して用い、スチレン−マレイン酸共重
合体を分散剤とし、アンモニア及び／又はアミン類で中
和して溶解させた水溶液中に分散させてなるアイメイク
アップ化粧料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6881797A JPH10265338A (ja) | 1997-03-21 | 1997-03-21 | アイメイクアップ化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6881797A JPH10265338A (ja) | 1997-03-21 | 1997-03-21 | アイメイクアップ化粧料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10265338A true JPH10265338A (ja) | 1998-10-06 |
Family
ID=13384656
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6881797A Pending JPH10265338A (ja) | 1997-03-21 | 1997-03-21 | アイメイクアップ化粧料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10265338A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011083679A1 (ja) * | 2010-01-06 | 2011-07-14 | 三菱鉛筆株式会社 | 水性化粧料 |
| JP2011140449A (ja) * | 2010-01-06 | 2011-07-21 | Mitsubishi Pencil Co Ltd | 水性化粧料 |
| JP2011140462A (ja) * | 2010-01-07 | 2011-07-21 | Mitsubishi Pencil Co Ltd | 水性化粧料 |
| WO2018088052A1 (ja) * | 2016-11-09 | 2018-05-17 | 昭和電工株式会社 | ポジ型感光性樹脂組成物及びチタンブラック分散液 |
-
1997
- 1997-03-21 JP JP6881797A patent/JPH10265338A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011083679A1 (ja) * | 2010-01-06 | 2011-07-14 | 三菱鉛筆株式会社 | 水性化粧料 |
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| KR20190034262A (ko) * | 2016-11-09 | 2019-04-01 | 쇼와 덴코 가부시키가이샤 | 포지티브형 감광성 수지 조성물 및 티타늄 블랙 분산액 |
| JPWO2018088052A1 (ja) * | 2016-11-09 | 2019-09-26 | 昭和電工株式会社 | ポジ型感光性樹脂組成物及びチタンブラック分散液 |
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