JPH07252114A - 液状化粧料 - Google Patents

液状化粧料

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JPH07252114A
JPH07252114A JP3148095A JP3148095A JPH07252114A JP H07252114 A JPH07252114 A JP H07252114A JP 3148095 A JP3148095 A JP 3148095A JP 3148095 A JP3148095 A JP 3148095A JP H07252114 A JPH07252114 A JP H07252114A
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Japan
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ingredient
acid
liquid cosmetic
arginine
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JP3148095A
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Shigeki Otani
繁樹 大谷
Ikuo Takagishi
郁夫 高岸
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Pentel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 着色材として鉄黒を使用し、アスコルビン酸
及び/またはエリソルビン酸とアルギニンを含有する液
状化粧料。 【効果】 塗布部として筆穂などの繊維収束体を使用し
て、内蔵する液状化粧料を塗布部に供給して塗布する所
謂ペン型塗布具用としてペン先より吐出が良好であり、
かつ鉄黒の経時的な酸化による変色の少ない優れたもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液状化粧料に関し、特に
塗布部として筆穂などの繊維収束体を使用して、内蔵す
る液状化粧料を塗布部に供給して塗布する所謂ペン型塗
布具用としてペン先より吐出が良好であり、かつ鉄黒の
経時的な酸化による変色の少ない液状化粧料に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、黒色の液状化粧料には一般的にカ
−ボンブラックが着色材として使用されているが、この
ものは発ガン性の物質であるベンツピレンが含まれる可
能性があるためその安全性が疑問視されている。
【0003】また、鉄黒を着色材に用いた場合、その粒
子径が大きいと鉄黒の沈降が起こりやすい。特に前述の
ような化粧料内蔵タイプの塗布具に使用する様な比較的
低粘度の液状化粧料に用いた場合は更に鉄黒の沈降が起
こり易い。これを防止するため鉄黒を微粒子にして用い
ると表面積の増加などにより経時的に酸化され易くなる
ため、黒から茶色に変色する問題があった。
【0004】従来、鉄黒の酸化防止剤として還元力を有
する物質を添加することは知られており、中でも還元作
用の強いアスコルビン酸やエリソルビン酸がよく使用さ
れているが、これらは酸の状態では水に溶解せず、各種
アルカリ化剤、例えば、水酸化ナトリウム等のアルカリ
金属、トリエタノ−ルアミン等のアルカノ−ルアミンを
用いて溶解して使用するのが一般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】鉄黒を色材として使用
する液状化粧料は、鉄黒の粒子径を大きくすることによ
りその黒味を強調することができるが、粒子径の大きな
鉄黒を使用すると分散液中で鉄黒の沈降が発生し易くな
る。これに対し、鉄黒の分散性を向上使用として粒子径
の小さな鉄黒を使用すると鉄黒の酸化による経時的な変
色が発生し易い。ここで、鉄黒の酸化防止剤として、ア
スコルビン酸および/またはエリソルビン酸を使用する
にあたり、水に難溶であるアスコルビン酸および/また
はエリソルビン酸には可溶化剤の添加が必要であるが、
上述したような通常一般的なアルカリ化剤によりアスコ
ルビン酸および/またはエリソルビン酸を溶解して使用
するとアスコルビン酸および/またはエリソルビン酸の
酸化が短期間の内に進んでしまい、還元作用の持続性に
劣る問題点があり、なかなか満足のいくものが得られて
いなかった。
【0006】また、上述のようなアルカリ化剤とアスコ
ルビン酸および/またはエリソルビン酸を混合溶解して
得られるアスコルビン酸水溶液および/またはエリソル
ビン酸水溶液において、使用したアルカリ化剤によって
は、液状化粧料が極端に増粘または凝固し、上述のよう
なペン型の塗布具に使用すると塗布部に液状化粧料が供
給されにくく、実際上は使用できない問題点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、鉄黒と不飽和
脂肪酸と陰イオン系界面活性剤と水溶性有機溶剤と水と
アスコルビン酸および/またはエリソルビン酸とアルギ
ニンとから少なくともなる液状化粧料を要旨とするもの
である。
【0008】以下に本発明を詳細に説明する。鉄黒は着
色材として用いるものであり、一般的に化粧品に使用出
来るものであれば良いが、特に鉄黒の分散性の観点よ
り、その粒子径は1.2μm以下ものが好ましい。
【0009】不飽和脂肪酸及び陰イオン界面活性剤は、
鉄黒の分散剤として使用するもので、不飽和脂肪酸とし
ては、オレイン酸、リノ−ル酸、リノレン酸、リシノ−
ル酸、リシノレイン酸、アラキドン酸など、またはこれ
らの塩から選ばれる1種もしくは2種以上を混合して使
用できる。その使用量は液状化粧料全体の0.1〜20
重量%が好ましい。
【0010】陰イオン界面活性剤としては、ラウリル硫
酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノ−ルアミン、セ
チル硫酸ナトリウムなどのアルキル硫酸塩、ポリオキシ
エチレンラウリルエ−テル硫酸ナトリウム、ポリオキシ
エチレンラウリルエ−テル硫酸トリエタノ−ルアミンな
どのポリオキシエチレンアルキルエ−テル硫酸塩、ラウ
ロイルサルコシン、ラウロイルメチルアラニンナトリウ
ムなどのN−アシルアミノ酸およびその塩、N−ステア
ロイルメチルタウリンナトリウム、N−ラウロイルメチ
ルタウリンナトリウムなどのN−アシルメチルタウリン
塩、ポリオキシエチレンアルキルエ−テル酢酸塩、ジ2
−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、ラウリル
スルホ酢酸ナトリウムなどのアルキルスルホカルボン酸
塩、ラウリルリン酸、オレイルリン酸ナトリウムなどの
アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンセチルエ−テル
リン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンオレイルエ−テ
ルリン酸ナトリウムなどのポリオキシエチレンアルキル
エ−テルリン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩などが
挙げられ、これらから選ばれる1種もしくは2種以上を
混合して使用できる。その使用量は液状化粧料全体の
0.01〜10重量%が好ましい。
【0011】水溶性有機溶剤は、上述のようなペン型塗
布具の塗布部での液状化粧料の乾燥や液状化粧料の低温
での凍結を防ぐために使用するものであって、プロピレ
ングリコ−ル、グリセリン、ポリエチレングリコ−ル、
1,3−ブチレングリコ−ルなどから選ばれる1種もし
くは2種以上を混合したものが好適に使用され、その使
用量は液状化粧料全体の2〜30重量%が好ましい。
【0012】水は主溶剤として用いるものである。アス
コルビン酸および/またはエリソルビン酸は、鉄黒が酸
化され変色するのを防止するために添加するものであ
り、その使用量は液状化粧料全体の0.05〜10重量
%が好ましい。
【0013】アルギニンは上述せるアスコルビン酸が鉄
黒または空気中の酸素と短期間のうちに反応してその還
元作用を失うのを防ぐために使用するものであり、L−
アルギニン、D−アルギニン、L−アルギニン塩酸塩、
D−アルギニン塩酸塩、DL−アルギニン塩酸塩水和物
などが例示できる。その使用量は液状化粧料全体の0.
05〜15重量%が好ましい。
【0014】以上の必須成分の他に、必要に応じて補色
用の従来用いている各種着色材や、塗布部での乾燥防止
または保湿剤の助剤としての尿素、分散剤または分散助
剤として各種高分子、界面活性剤、浸透剤として界面活
性剤、各種防腐防黴剤、粘度調節剤としての高分子、耐
水性を付与するための樹脂等を適宜添加することが出来
る。尚、上述のようなペン型塗布具から良好な吐出を得
るために、液状化粧料の粘度は300センチポイズ以下
が好ましい。
【0015】
【作用】本発明においては、アスコルビン酸および/ま
たはエリソルビン酸をアルギニンで溶解しているため
に、アスコルビン酸および/またはエリソルビン酸がア
ルギニンのアミノ基に作用して造塩し、結果的に必要な
酸化防止力を残しながら、過度の分解反応が抑制され
て、より長期の持続的な酸化防止力が得られているもの
と推測される。
【0016】また、アスコルビン酸および/またはエリ
ソルビン酸を溶解するに際し、従来使用されている水酸
化ナトリウム等のアルカリ金属を使用しないことによ
り、これらのアルカリ化剤と鉄黒の分散剤である不飽和
脂肪酸とが作用して水不溶物の生成を抑制し、凝固作用
が起こらないと思われる。
【0017】また、アルギニンを適切な範囲にて添加す
ることにより、アルギニンと不飽和脂肪酸とが造塩する
ことを抑制し、増粘が抑制されるものと思われる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、実施例、比較例中単に「部」とあるのは「重量
部」を示す。
【0019】実施例1 透明黒酸化鉄(鉄黒、東色ピグメント(株)製) 20.0部 オレイン酸 6.0部 ニッコ−ルTEALS(ラウリル硫酸トリエタノ−ルアミン、日光ケミカルズ (株)製) 3.0部 プロピレングリコ−ル 5.0部 ニュ−サイドSC(デヒドロ酢酸ナトリウム、防腐・防黴剤、タイショ−テク ノス(株)製) 0.3部 アスコルビン酸 3.0部 L−アルギニン 2.0部 精製水 60.7部 上記成分中、まず、ニュ−サイドSCとプロピレングリ
コ−ルの全量と精製水10部を混合し、完全に溶解し
た。また、アスコルビン酸とL−アルギニンの全量を精
製水15部に加えて混合し、完全に溶解した。透明黒酸
化鉄とオレイン酸とニッコ−ルTEALSの全量を精製
水の残り全量に加え、撹拌の後、サンドミルにて2時間
分散した。この分散液に、先に準備したニュ−サイドS
C溶液と、アスコルビン酸とL−アルギニンの水溶液を
加え、30分撹拌混合して黒色の液状化粧料を得た。
【0020】実施例2 エフビィ−リキッドAQ(鉄黒水分散液、岡村製油(株)製) 50.0部 グリセリン 8.5部 メッキンスM(パラオキシ安息香酸メチル、防腐・防黴剤、上野製薬(株)製 ) 0.5部 アスコルビン酸 2.0部 L−アルギニン 2.3部 精製水 36.7部 上記成分中、1,3−ブチレングリコ−ルとメッキンス
Mの全量を混合し、完全に溶解した。また、アスコルビ
ン酸とL−アルギニンの全量を精製水全量に加え、完全
に溶解した。それぞれの溶液をエフビィ−リキッドAQ
に加えて30分間撹拌し、黒色の液状化粧料を得た。
【0021】実施例3 シコメットブラック85(鉄黒、BASFジャパン(株)製) 10.0部 リノ−ル酸 4.0部 ニッコ−ルサルコシネ−トLN(ラウロイルサルコシンナトリウム、日光ケミ カルズ(株)製) 2.0部 1,3−ブチレングリコ−ル 7.5部 フェノキシエタノ−ル(防腐防黴剤、東邦化学工業(株)製) 0.2部 エリソルビン酸 2.0部 L−アルギニン 4.0部 ペプタイドPA−100(分散助剤、(株)ニッピ製) 0.5部 精製水 69.8部 上記成分中、エリソルビン酸とL−アルギニンの全量を
精製水15部に加え、完全に溶解した。シコメットブラ
ック85とリノ−ル酸とニッコ−ルサルコシネ−トLN
の全量を精製水40部に加え撹拌し、磁製ボ−ル200
mlを入れた容量400mlの磁製ボ−ルミルに入れ、
2日間混合した。この分散液に先に準備したエリソルビ
ン酸とL−アルギニンの水溶液と残りの成分を加え1時
間撹拌し、黒色の液状化粧料を得た。
【0022】実施例4 透明黒酸化鉄(鉄黒、東色ピグメント(株)製) 20.0部 オレイン酸 6.0部 ニッコ−ルTEALS 3.0部 プロピレングリコ−ル 5.0部 ニュ−サイドSC 0.3部 アスコルビン酸 8.0部 L−アルギニン 2.0部 精製水 55.7部 上記成分中、まず、ニュ−サイドSCとプロピレングリ
コ−ルの全量と精製水10部を混合し、完全に溶解し
た。また、アスコルビン酸とL−アルギニンの全量を精
製水15部に加えて混合し、完全に溶解した。透明黒酸
化鉄とオレイン酸とニッコ−ルTEALSの全量を精製
水の残り全量に加え、撹拌の後、サンドミルにて2時間
分散した。この分散液に、先に準備したニュ−サイドS
C溶液と、アスコルビン酸とL−アルギニンの水溶液を
加え、30分撹拌混合して黒色の液状化粧料を得た。
【0023】実施例5 テツグロNo.702(鉄黒、大東化成工業(株)製) 25.0部 リノレン酸 8.0部 ニッコールSBL−3N−27(ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナ トリウム、日光ケミカルズ(株)製) 5.0部 ユカフォーマーW(ベタイン型アクリル系両性樹脂の30%水溶液、三菱化学 (株)製) 5.0部 ポリエチレングリコール#400 5.0部 メッキンスE(パラオキシ安息香酸エチル、防腐・防黴剤、上野製薬(株)製 ) 0.1部 エリソルビン酸 1.5部 D−アルギニン 1.5部 精製水 48.9部 上記成分中、まず、エリソルビン酸とD−アルギニンの
全量を精製水10部に加えて混合し、完全に溶解した。
また、ポリエチレングリコール#400とメッキンスE
の全量を精製水5部に加えて加熱しながら混合し、溶解
した。テツグロNo.702は、リノレン酸、ニッコー
ルSBL−3N−27、ユカフォーマーWのそれぞれ全
量と、精製水20部とを撹拌混合した後、サンドミルを
用いて1時間分散を行った。これにより得たテツグロN
o.702分散液と、先に作成した溶液2種と精製水の
残りをホモミキサーで撹拌混合し、黒色の液状化粧料を
得た。
【0024】実施例6 エフビィーリキッドAQ 40.0部 プロピレングリコール 10.0部 メッキンスB(パラオキシ安息香酸ブチル、防腐・防黴剤、上野製薬(株)製 ) 0.1部 アスコルビン酸 3.0部 D−アルギニン 1.0部 精製水 45.9部 上記成分中、プロピレングリコールとメッキンスBの全
量を混合し、完全に溶解した。また、アスコルビン酸と
D−アルギニンの全量を精製水全量に加え、完全に溶解
した。それぞれの溶液をエフビィ−リキッドAQに加え
て30分間撹拌し、黒色の液状化粧料を得た。
【0025】実施例7 テツグロNo.702 30.0部 オレイン酸 5.0部 ニッコールTEALS 3.0部 ユカフォーマー205(ベタイン型アクリル系両性樹脂の30%アルコール溶 液、三菱化学(株)製) 4.0部 グリセリン 7.0部 メッキンスM 0.2部 フェノキシエタノ−ル 0.1部 アスコルビン酸 2.0部 DL−アルギニン塩酸塩 1.5部 精製水 47.2部 上記成分中、まず、アスコルビン酸とDL−アルギニン
塩酸塩の全量を精製水10部に加えて混合溶解した。ま
た、グリセリンにメッキンスMの全量を加え、加熱溶解
した後、精製水10部とフェノキシエタノール全量を加
えて混合した。テツグロNo.702は、オレイン酸、
ニッコールTEALS、ユカフォーマー205のそれぞ
れ全量と、精製水20部とを撹拌混合した後、サンドミ
ルを用いて1時間分散を行った。これにより得たテツグ
ロNo.702分散液と、先に作成した溶液2種と精製
水の残りをホモミキサーで撹拌混合し、黒色の液状化粧
料を得た。
【0026】比較例1 実施例1において、L−アルギニンの代わりに炭酸ナト
リウムを添加した以外は同様にして、黒色の液状化粧料
を得た。
【0027】比較例2 実施例2において、アスコルビン酸とL−アルギニンを
添加せず、精製水を41.0部とした以外は同様にし
て、黒色の液状化粧料を得た。
【0028】比較例3 実施例3において、L−アルギニンの代わりに水酸化ナ
トリウムを0.5部、精製水を73.3部とした以外は
同様にして、黒色の液状化粧料を得た。
【0029】比較例4 エフビィーリキッドAQ 40.0部 プロピレングリコール 10.0部 メッキンスB 0.1部 アスコルビン酸 3.0部 精製水 46.9部 上記成分中、プロピレングリコールとメッキンスBの全
量を混合し、完全に溶解した。また、アスコルビン酸を
精製水全量に加え、加熱溶解した。それぞれの溶液をエ
フビィ−リキッドAQに加えて30分間撹拌し、黒色の
液状化粧料を得た。
【0030】ここで、本発明の液状化粧料に好適に使用
されるペン型塗布具の一例について説明する。図1に示
したものは、6,12−ナイロンのような吸湿性や弾力
性に優れたポリアミド繊維やポリエチレンテレフタレ−
トのようなポリエステル繊維またはこれらを混毛したも
のなどの繊維収束体である筆穂1と液状化粧料を収容す
る液室2との間にノック体3の押圧によって開放される
弁4を介在させてなる塗布具Aである。塗布具Aを形成
する部材の材質としては、金属や合成樹脂など考えられ
るが、製造コストや成形のし易さ更には内蔵する液との
反応性などを考慮すると合成樹脂、特に本発明の液状化
粧料が鉄黒を使用しているため酸素と接触していると変
色する可能性があるので、特に液状化粧料と直接接触す
る部位には気体を透過しにくい性質に優れたポリプロピ
レン樹脂やポリエチレンテレフタレ−ト樹脂が好適に使
用されるものである。
【0031】塗布具Aを使用するに当たっては、まず、
ノック体3に押圧力を付加すると、押圧棒5が弁4の弁
体4aを移動させ、弁4の弁座4bと弁体4aとの間に
インキの通る隙間を形成し弁開放する。弁体4aはコイ
ルスプリングなどの弾撥部材6によりノック体3の方向
に付勢されており、ノック体3に付加した押圧力を解除
すると弁体4aは弁座4bと当接する。弁体4aの移動
によって押圧棒5とノック体3も押圧力を付加する前の
状態にもどる。ここで、ノック体3と塗布具Aの外装体
7とはピストンとシリンダの関係として示したが、液室
2を外装体7とは別部材として設け、ノック体3に付加
する前記押圧力によって伸縮して容積変化する伸縮部分
を液室2自身に形成し、ノック体3が液室2を直接押圧
することで、液状化粧料が筆穂1に供給されるに必要な
液室2の容積変化(この場合減少)をなすものとする
と、液漏れを抑制することからも特に好適である。
【0032】ここで、本液状化粧料をアイライナ−とし
て使用する場合、塗布部として筆穂を使用すると細部に
塗布し易いことや被塗布物である肌に対する接触がやわ
らかいなどの点で好適である。
【0033】図1に例示したものの他には、筆穂と比較
して比較的固いペン先である繊維収束体を固化した所謂
フェルトペンのようなペン先を使用し、ペン先を押圧す
ることによって内部の弁が開放するようなしたものや、
合成樹脂などの比較的軟らかい樹脂によって液室やその
周辺部材を形成し、本体を押圧することによってインキ
を強制的に塗布部に供給するものなどが例示できる。
【0034】
【発明の効果】以上実施例、比較例で得られた黒色の液
状化粧料について、以下の試験を行った。
【0035】経時粘度変化試験 液状化粧料をネジ口試験管に充填の後、恒温槽中にて9
0℃で24時間加熱し、室温(25℃)にて冷却した後
に25℃においてE型粘度計((株)トキメック製)に
より粘度を測定した。(粘度の単位:センチポイズ)
【0036】経時変色試験1 液状化粧料を筆穂と液室との間に弁を介在させてなる塗
布具(Christian Dior、STYLINE
R ACCENT)に充填し、恒温槽中にて70℃で1
週間加熱した。これをケント紙に塗布し、カラ−コンピ
ュ−タ−(SM−5−IS−2B型、スガ試験機(株)
製)にてマンセルバリュ−を測定した。尚、マンセルバ
リュ−とは、理想的な黒を0、理想的な白を10とし、
その間を知覚的に等歩度に配列したものである(色材協
会編 色材工学ハンドブックより抜粋)。
【0037】経時変色試験2 液状化粧料を前述の塗布具に充填し、50℃に設定した
恒温槽中に静置し、1日毎にケント紙に塗布し、変色の
有無を目視により判定した。以上の試験結果を表1にを
示す。
【0038】
【表1】
【0039】以上詳細に説明したように、本発明に係る
液状化粧料は、塗布部として筆穂などの繊維収束体を使
用して、内蔵する液状化粧料を塗布部に供給して塗布す
る所謂ペン型塗布具用としてペン先より吐出が良好であ
り、かつ鉄黒の経時的な酸化による変色の少ない優れた
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】ペン型塗布具の一例を示す模式断面図。
【符号の説明】
A 塗布具 1 筆穂 2 液室 3 ノック体 4 弁 4a 弁体 4b 弁座 5 押圧棒 6 弾撥部材 7 外装体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 7/02 N

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄黒と不飽和脂肪酸と陰イオン系界面活性
    剤と水溶性有機溶剤と水とアスコルビン酸および/また
    はエリソルビン酸とアルギニンとから少なくともなる液
    状化粧料。
  2. 【請求項2】前記アスコルビン酸および/またはエリソ
    ルビン酸と前記アルギニンとの配合比が3:1乃至1:
    2であることを特徴とする請求項1記載の液状化粧料。
JP3148095A 1994-01-28 1995-01-27 液状化粧料 Pending JPH07252114A (ja)

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