JP2004262887A - 2層型化粧料 - Google Patents

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さちこ 木曽
Tadashi Yamamoto
直史 山本
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Abstract

【課題】粉体の再分散性に優れるとともに、使用時における清涼感、さらさら感が良好な粉体を配合した2層型化粧料を提供する。また、ディスペンサーの付いた容器に入れ、使用時に霧状態として塗布することが可能な使用性の良好な霧状2層型化粧料を提供する。
【解決手段】下記成分(A)、(B)、(C)、(D)及び(E)を含有し、エタノールと水の質量比(D)/(E)が20/80〜80/20であることを特徴とする2層型化粧料。
(A)有機粉体
(B)水溶性無機塩
(C)界面活性剤
(D)エタノール
(E)水
【選択図】なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、粉体を配合した2層型化粧料に関し、詳しくは有機粉体、水溶性無機塩、界面活性剤、エタノール、水を含有した2層型化粧料であり、粉体の再分散性に優れ、肌や毛髪に塗布したときに清涼感、さらさらとした使用感が得られる2層型化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
2層型化粧料は使用時に振盪して使用するもので、一般的な構成は水に可溶な成分と、水不溶の粉体や油性成分などからなり、静置時に粉体が沈殿、または油層が分離しているため、使用時に振盪することにより、粉体や油性成分を水相に均一に分散させてから使用される。水相に粉体を配合した代表的な2層型化粧料として、カラミンローションが挙げられる。カラミンローションは酸化鉄、酸化亜鉛、タルク、カオリンなどの無機粉体を配合し、さっぱりとした感触を与えると同時に、皮膚上の汚れや皮脂、汗等を粉体に吸収させて皮膚を清浄したり、皮膚のひきしめ等の効果を持つものである。
【0003】
このような粉体を配合した2層型化粧料において、振盪することで容易に粉体が分散されるよう従来から様々な試みがなされている。その多くは(1)粉体を選別したり、改質するものと、(2)添加剤の配合により粉末の分散性を向上させるものに大別できる。前者の例としては、特定粒度、特定比重の有機粉体を配合するもの(特許文献1、2参照)、無機粉末を凝集させて得られる球状2次粒子粉末を配合するもの(特許文献3参照)、トウモロコシデンプンのような多孔質の粉体を配合したもの(特許文献4参照)、メチルハイドロジェンポリシロキサンで表面処理した粉体を配合したもの(特許文献5参照)、薄片状金属酸化物を配合したもの(特許文献6参照)などが挙げられる。また、後者の例としては、特定量の水溶性アルミニウム塩とアルカリ金属塩を組み合わせて配合するもの(特許文献7参照)、界面活性剤と特定の一塩基酸を組み合わせて配合するもの(特許文献8参照)、ケイ酸アルミニウムマグネシウム等の水膨潤性粉末を配合するもの等が挙げられる(特許文献9参照)。
【0004】
また、従来の2層型化粧料の多くは使用時に手に取ったのち身体各部の肌、または毛髪に塗布して使用していたため、手に取る時にたれ落ちやすく塗布しにくいという欠点があった。この欠点を解消するため、ディスペンサーの着いた容器に入れ、使用時に霧状態として塗布することが考えられているが、粉体の分散性が良好でないとディスペンサー部分に粉体が詰まってしまい吐出できなくなるという問題があった。
【0005】
【特許文献1】
特開平2−289508号公報
【特許文献2】
特開平6−271419号公報
【特許文献3】
特開昭63−145212号公報
【特許文献4】
特開平9−48722号公報
【特許文献5】
特公平6−69936号公報
【特許文献6】
特開2000−86433号公報
【特許文献7】
特開昭61−22009号公報
【特許文献8】
特開平5−55481号公報
【特許文献9】
特開平8−259434号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1、2、4、5のように有機粉体や疎水性粉体を用いると、使用感触が良好となるが、長期間放置するとケーキング(凝集)を引き起こし、再分散性の点で問題となる。また、特許文献3のように無機粉体を用いるとさらさら感に欠け、塗布ムラ、白浮きが生じやすいという問題があった。特許文献6は、薄片状金属酸化物を用いることで再分散性を向上させているが、薄片状の粉体は噴霧したときにディスペンサーノズル内に残留しやすく、それが蓄積することで目詰まりを引き起こしやすいという問題があった。
特許文献7〜9のように凝集防止効果を有する添加剤を用いると、再分散性は向上するが、やはり長期保存による粉体のケーキングが避けられず、静置時に粉体がきれいに分離せず、外観が美しくないという問題もあった。
また、一般に粉体の再分散性を高めると、清涼感、さらさら感など良好な使用感が得られにくくなる傾向があり、特に2層型化粧料の使用性を改善するためにディスペンサーの付いた容器に入れ、使用時に霧状態として塗布する場合、従来よりもさらに粉体の再分散性を高める必要があったため、静置時に粉体がなかなか沈降せず、外観上好ましくないばかりか、清涼感、さらさら感などの使用感も著しく低下してしまう問題があった。
【0007】
従って、本発明の目的とするところは、粉体の再分散性に優れるとともに、使用時に良好な清涼感、さらさら感が得られる、粉体を配合した2層型化粧料を提供することにある。また、ディスペンサーの付いた容器に入れ、使用時に霧状態として塗布することが可能な使用性の良好な霧状2層型化粧料を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本研究者らは上記事情に鑑み、鋭意研究した結果、有機粉体と、水溶性無機塩と、界面活性剤と、特定比のエタノールと水を配合することで、粉体の再分散性に優れ、清涼感、さらさら感が良好な2層型化粧料が得られることを見いだし、本発明を完成させたものである。
【0009】
すなわち、本発明は下記成分(A)、(B)、(C)、(D)及び(E)を含有し、エタノールと水の質量比(D)/(E)が20/80〜80/20であることを特徴とする2層型化粧料である。
(A)有機粉体
(B)水溶性無機塩
(C)界面活性剤
(D)エタノール
(E)水
【0010】
好ましくは、(F)非球状粉体を含有する前記2層型化粧料、(C)界面活性剤がカチオン性界面活性剤である前記2層型化粧料である。
また、本発明は前記組成物を噴霧容器に充填した霧状2層型化粧料として好適に用いることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0012】
本発明における有機粉体とは、例えばナイロン6、ナイロン12等のナイロンパウダー、ポリアクリル酸メチル等のポリアクリル酸アルキルパウダー、オルガノポリシロキサンエラストマー、トリメチルシルセスキオキサン、網状シリコーン等のシリコーンパウダー、ポリスチレン、ポリエチレン、セルロール及びその誘導体、デンプン及びその誘導体等挙げられる。これらの中で粉体の再分散性、使用感の点から、ナイロン6、ナイロン12等のナイロンパウダーが好ましい。
【0013】
また、上記有機粉体は、その外形が球状(断面が円型または楕円型であるもの)であるものが好ましい。この場合、球状有機粉体のWadellの実用球形度は、0.7〜1であり、好ましくは0.8〜1、さらに好ましくは0.9〜1である。Wadellの実用球形度が当該範囲内にあれば、再分散性が良好になるばかりでなく、十分なさらさら感が得られ、塗布したときに引っかかり感やざらつき感を生じることがない。また、本発明においては全粉体個々の実用球形度が上記範囲にある必要はなく、平均値として上記範囲内であればよい。尚、Wadellの実用球形度とは、[(粒子の投影面積に等しい円の直径)/(粒子の投影像に外接する最小面積の円の直径)]で表される値であり、粒子を電子顕微鏡観察し画像処理することで測定できる。
【0014】
これら有機粉体は、従来公知の表面処理、例えばフッ素化合物処理、シリコーン処理、シリコーン樹脂処理、ペンダント処理、シランカップリング剤処理、チタンカップリング剤処理、油剤処理、N−アシル化リジン処理、ポリアクリル酸処理、金属石鹸処理、アミノ酸処理、無機化合物処理、プラズマ処理、メカノケミカル処理等によって事前に表面処理して使用することができる。
【0015】
これらの有機粉体の好ましい平均粒径は1〜30μmであり、さらに好ましくは3〜20μmである。当該範囲内であれば、十分なさらさら感が得られ、塗布時に、引っかかり感やざらつき感を生じることがない。尚、ここで平均粒子径は、光散乱法で測定される数平均粒子径である。
【0016】
本発明における上記有機粉体の好ましい配合量としては、組成物全量に対して0.01〜3質量%(以下、単に%と略す)であり、さらに好ましくは0.1〜1%である。有機粉体の配合量が当該範囲内であれば、十分なさらさら感が得られ、肌や毛髪上で白浮きすることを防ぐことができる。尚、上記有機粉体は、それぞれ単独で、または2種以上を混合して使用することが出来るが、平均粒子径1〜30μmの粉体の割合が有機粉体総量に対して80%以上であることが好ましい。
【0017】
本発明における水溶性無機塩は、塩としてナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、アルミニウムが好ましいものとして挙げられ、例えば塩化ナトリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、ミョウバン、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムなどが挙げられる。これらは、それぞれ単独、または2種以上を混合して使用することが出来る。これらの中でも粉体の再分散性、使用感の面から、塩化ナトリウムを用いるのが好ましい。
【0018】
本発明における水溶性無機塩の好ましい配合量としては、0.01〜1%であり、さらに好ましくは0.05〜0.5%である。当該範囲内であれば、粉体の再分散性が良好であり、べたつき感が生じることもない。また、水溶性無機塩の配合量は化粧料中の粉体成分の総量に対し50%以下であることが好ましく、さらに好ましくは30%以下である。水溶性無機塩の配合量が、化粧料中の粉体成分の総量に対し50%を越えるとべたつき感を生じる場合がある。
【0019】
本発明における界面活性剤としてはアニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤が挙げられる。
【0020】
アニオン界面活性剤としては、例えば、脂肪酸石鹸、α−アシルスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルアミド硫酸塩、アルキルリン酸塩、アルキルアミドリン酸塩、アルキロイルアルキルタウリン塩、N−アシルアミノ酸塩、スルホコハク酸塩等が挙げられる。
【0021】
カチオン界面活性剤としては、例えば、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セトステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、臭化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム等が挙げられ、特に塩化ステアリルトリメチルアンモニウムが好ましい。
【0022】
両性界面活性剤としては、例えば、カルボキシベタイン型、アミドベタイン型、スルホベタイン型、ヒドロキシスルホベタイン型、アミドスルホベタイン型、ホスホベタイン型、アミノカルボン酸塩型、イミダゾリン誘導体型、アミドアミン型等が挙げられる。
【0023】
非イオン性界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンミツロウ誘導体、ポリオキシエチレンラノリン誘導体、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンノニルフェニルホルムアルデヒド縮合物、ポリオキシエチレンメチルグルコシド等が挙げられ、これらの中でポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルが好ましく、特にモノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)、ポリオキシエチレンメチルグルコシド(20E.O.)が好ましい。
【0024】
上記界面活性剤はそれぞれ単独で、または2種以上を混合して使用することが出来る。これらの中でも粉体の再分散性、使用感の面から、カチオン性界面活性剤を単独、又は他の界面活性剤と併用して使用するのが好ましく、さらに好ましくはカチオン性界面活性剤と非イオン性界面活性剤とを併用して用いるのが好ましい。
【0025】
本発明における界面活性剤の好ましい配合量としては、0.01〜1%であり、さらに好ましくは0.1〜0.5%である。当該範囲内であれば、粉体の再分散性が良好であり、べたつき感など使用感における問題を生じることもない。また、界面活性剤の配合量は、化粧料中の粉体総量に対し100%以下であることが好ましく、さらに好ましくは70%以下である。当該範囲を越えるとべたつき感を生じる場合がある。
【0026】
本発明の2層型化粧料においては、粉体成分以外の溶媒として主としてエタノール−水混液を用いる。水及びエタノールの好ましい配合量は、80〜99.5%である。好ましいエタノールと水との質量比は20/80〜80/20であり、特に好ましくは40/60〜60/40である。当該範囲内であれば、べたつきやエタノールによる刺激感を生じることが少ない。
【0027】
本発明において、さらに非球状粉体を配合することにより、粉体の分散性、使用感を向上する事が出来る。
【0028】
非球状粉体の例としては、赤色104号、赤色201号、黄色4号、青色1号、黒色401号等の色素、黄色4号Alレーキ、黄色203号Baレーキ等のレーキ色素、黄酸化鉄、赤色酸化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム、カーボンブラック、群青、紺青等の有色顔料、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウム等の白色顔料、タルク、マイカ、セリサイト、カオリン、板状硫酸バリウム等の体質顔料、雲母チタン等のパール顔料、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム等の金属塩、シリカ、アルミナ等の無機粉体、ベントナイト、スメクタイト、窒化ホウ素、Nε−ラウロイルリジン等が挙げられる。これらの粉体の形状は、上記球状粉体の定義に該当しないものであれば、棒状、針状、板状、不定形状、燐片状、紡錘状など特に制限はない。これらの粉体も前記同様に各種の表面処理が行われていてもいなくても構わない。
【0029】
本発明における非球状粉体の平均粒径は1〜30μmであり、さらに好ましくは3〜20μmである。尚、非球状粉体の粒径は、粉体の長径(1番長い部分の大きさ)を表すものとする。
【0030】
本発明における非球状粉体の好ましい配合量としては、0.01〜1.5%であり、さらに好ましくは0.1〜0.5%である。当該範囲内であれば、粉体の再分散性が向上し、使用感も良好となる。また、非球状粉体の配合量は化粧料中の有機粉体総量に対し100%以下であることが好ましく、さらに好ましくは70%以下である。非球状粉体の配合量が、該当範囲をはずれるとさらさら感が損なわれる場合がある。
【0031】
本発明の化粧料には、上記成分以外に、通常化粧料に配合される他に従来公知の任意の成分を本発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。例えば油性成分、殺菌剤、酸化防止剤、香料、その他のアルコール類、保湿剤、増粘剤、植物エキス、ビタミン類、包接化合物等が挙げられる。
【0032】
本発明の2層型化粧料は上記組成物を噴霧器に充填して霧状2層型化粧料として用いることができる。また、本発明は再分散性が良好であるため、ノンガスタイプの噴霧器に充填しても、好適に使用することができる。本発明において、ノンガスタイプの噴霧容器とは、液化石油ガス、エーテル、フロンガスなどの液化ガスエアゾール式の容器には充填しないものを言う。噴霧容器には、ディスペンサー、エアスプレー(空気を圧縮する蓄圧式容器)、ゴム弾性利用の噴霧容器、電動スプレー、手動アトマイザー等が利用できる。特にチップ口径0.1〜0.5mmのディスペンサー容器が好ましい。これらは市販されており、吉野工業(株)製Y−150(ノズルチップ;ストレート型孔径0.3mm)などを好適に用いることができる。
【0033】
本発明でいう化粧料とは、顔、手、首、頭皮、その他の全身の肌及び毛髪の洗浄、賦活、整肌、保護等を目的に使用される化粧料を意味し、剤型としては特に制限はなく、例えば洗顔料、クレンジング料、ローション(化粧水)、乳液、エッセンス、日焼け止め化粧料、アフターシェーブローション、プレジェーブローション、整髪料の他、ファンデーション等のベースメークアップ化粧料が挙げられるが、ローション、特にボディーローション及びデオドラントウォーターが好ましい。
【0034】
【実施例】
次に、実施例、比較例によって本発明を詳細に説明するが、本発明はこれにより限定されるものではない。尚、実施例における配合量は質量%である。
【0035】
実施例に先立ち評価・判定方法について以下に示す。
【0036】
(1)清涼感
10名の被験者に試料を使用させ、被験者本人が清涼感について下記の評価基準に基づいて4段階で評価してもらい、その評価の合計点によって判定を行った。
【0037】
評価基準
4点:非常に良好(清涼感がある)
3点:良好(清涼感がややある)
2点:やや悪い(清涼感があまりない)
1点:悪い(清涼感がない)
判定基準
◎:合計点が32.5点以上
○:合計点が25点以上32.5点未満
△:合計点が17.5点以上25点未満
×:合計点が17.5点未満
【0038】
(2)さらさら感
10名の被験者に試料を使用させ、その後、温度25℃、湿度80%の恒温恒湿室に2時間入り、被験者本人が、さらさら感について下記の評価基準に基づいて4段階で評価してもらい、その評価の合計点によって判定を行った。
【0039】
評価基準
4点:非常にさらさらする
3点:さらさらする
2点:ややべたつく
1点:べたつく
判定基準
◎:合計点が32.5点以上
○:合計点が25点以上32.5点未満
△:合計点が17.5点以上25点未満
×:合計点が17.5点未満
【0040】
(3)再分散性
試料を、栓つき試験管に充填し、40℃および5℃の恒温槽内に24時間静置する。その後試験管を振って粉体の再分散性を評価した。2種のサンプルの内評価の悪い方を評価結果とした。
【0041】
評価基準は以下の通りである。
◎:非常に良好
○:良好
△:やや悪い
×:悪い
【0042】
(4)霧状噴霧性
各試料をディスペンサータイプの噴霧器(「Y−150」;吉野工業(株)製)を装着した容器に150g収容し、噴霧させ霧の状態を目視にて観察した。また、同一試料を10本調製し、1日10回噴霧させ使い切るまで繰り返し使用し、目詰まりの有無を確認した。
【0043】
評価基準は以下の通りである。
○: 最後まで均一な霧状に噴霧できた
△: 均一な霧状にならなかった
×: 霧状に噴霧できなかった、目詰まりを起こした。
【0044】
実施例1〜9、比較例1〜8
表1に示した成分を混合し、均一に分散させ、2層型化粧料を調整し、前記各試験を実施した。その結果を表1に併せて示す。
【0045】
【表1】
Figure 2004262887
【0046】
表1より明らかなように、本発明の成分を用いた実施例1〜9の2層型化粧料はいずれの評価項目においても優れた特性を示していた。
【0047】
一方、比較例1〜8では、清涼感、さらさら感、再分散性、噴霧性のいづれかの面で劣っており、本発明の目的を達成できなかった。特に、噴霧性において、均一に霧状に噴霧することができず、使用性において著しく劣るものであった。また、比較例6、7は均一な試料が調整できなかった。
【0048】
実施例10 頭髪用化粧料(霧状整髪料)
成 分 質量%
ポリメチルシルセスキオキサン 1.0
(トスパール2000B GE東芝シリコーン社製
平均粒径6μm)
塩化ナトリウム 0.2
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.3
ポリエーテル変性シリコーン 0.5
(KF−6011 信越化学工業社製)
エタノール 40.0
香料 0.05
パラメトキシケイ皮酸オクチル 0.02
精製水 57.93
【0049】
上記成分を混合し、均一に分散させトリガータイプディスペンサー付き容器(「Y−150」;吉野工業(株)製)に充填し、霧状整髪料を得た。本発明の頭髪用化粧料は清涼感、さらさら感に優れ、粉体の再分散性にも優れていた。また、霧状に均一に塗布することができ、使用性においても優れていた。
【0050】
実施例11 デオドラントウォーター
成 分 質量%
ナイロンパウダー 0.5
(SP−500 東レ社製 平均粒径8μm)
タルク(浅田製粉社製 平均粒径10μm) 0.1
塩化ナトリウム 0.1
エタノール 55.0
メチルフェニルポリシロキサン(SH556 0.2
東レ・ダウ・コーニングシリコーン社製)
パラフェノールスルホン酸亜鉛 2.0
セージ抽出物 0.1
トリクロサン 0.2
モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン 0.2
(TWEEN20 ICI社製)
精製水 41.6
【0051】
上記成分を混合し、均一に分散させディスペンサー付き容器(「Y−150」;吉野工業(株)製)に充填し、デオドラントウォーターを得た。本発明のデオドラントウォーターは清涼感が良好であり、さらさら感に優れ、粉体の再分散性にも優れていた。また、霧状に均一に塗布することができ、使用性においても優れていた。
【0052】
尚、本実施例で用いた香料の成分は以下の通りである。
【0053】
【表2】
Figure 2004262887
【0054】
【発明の効果】
本発明によれば、上述したとおり、粉体の再分散性に優れるとともに、使用時における清涼感、さらさら感が良好な粉体を配合した2層型化粧料を提供することができる。また、ディスペンサーの付いた容器に入れ、使用時に霧状態として塗布することが可能であり、使用性、使用感の良好な霧状2層型化粧料を提供するができる。

Claims (4)

  1. 下記成分(A)、(B)、(C)、(D)及び(E)を含有し、エタノールと水の質量比(D)/(E)が20/80〜80/20であることを特徴とする2層型化粧料。
    (A)有機粉体
    (B)水溶性無機塩
    (C)界面活性剤
    (D)エタノール
    (E)水
  2. 更に(F)非球状粉体を含有する請求項1記載の2層型化粧料。
  3. (C)界面活性剤がカチオン性界面活性剤である請求項1又は2記載の2層型化粧料。
  4. 請求項1〜3何れか1項記載の組成物を噴霧容器に充填した霧状2層型化粧料。
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