JP3314024B2 - 台車用テーブル並びに前記台車用テーブル成形用金型及び前記テーブルを備える台車 - Google Patents
台車用テーブル並びに前記台車用テーブル成形用金型及び前記テーブルを備える台車Info
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Description
に前記台車用テーブル成形用金型及び前記台車用テーブ
ルを備える台車に関し、より詳細には、テーブルの裏面
にキャスタを取り付けると共に、該テーブルの表面にハ
ンドルを取り付けて成る台車の前記テーブルにおいて、
前記テーブルの改良、並びに該改良されたテーブルを製
造する金型、及び該改良されたテーブルを備える台車に
関する。
台車が使用されており、この台車の一例を示せば図6に
示す通りである。
と、前記テーブル20の裏面に取り付けられるキャスタ
50及び前記テーブル20の表面より突出して前記台車
を走行させる際に把持して台車を走行方向に押圧すると
共に台車の先端を走行方向に向けて操舵するハンドル6
0を備えている。
略下向きコ字状に曲折して形成されたハンドル本体62
と、前記略下向きコ字状に形成されたハンドル本体62
の端部をそれぞれ回転自在に軸支する台座64,64、
及び前記台座64,64に回転自在に軸支されたハンド
ル本体62を所定位置に係止してその回動を規制する係
止部材66を備え、前記ハンドル本体62の端部それぞ
れを軸支する台座64,64の底面からは、それぞれ各
1本づつボルト68が突設され、このボルト68を前記
テーブル20の角部A及び角部Bに形成された、テーブ
ル20の表裏を貫通するハンドル取り付け孔42内に挿
入すると共に、前記テーブル20の裏面より突出された
ボルト68にナット等を螺合して、前記テーブル20に
ハンドルが固着されている(図8)。
62は、前記係止部材66による係止を解除することに
より、前記台座64により軸支された部分を支点として
回動し、収納などする時にはハンドル本体62をテーブ
ル20の表面に向かって折り畳み可能と成すと共に、使
用時には前記ハンドル本体62をテーブル20の表面に
対して略垂直に立ち上げると共に、この立ち上がった状
態において前記ハンドル本体62を前記係止部材66に
より回動不能に係止し得るよう構成されている。
スタ50は車輪支持金具52と、該車輪支持金具52に
回転自在に軸支される車輪58により構成され、前記キ
ャスタ50はこの車輪支持金具52に形成されたボルト
孔54を介してテーブル20の裏面にボルト止め等さ
れ、該キャスタ50により台車10が走行自在に構成さ
れている。
て、該台車10に使用されている前述のテーブル20
は、テーブル20上に載置された荷物が台車10の走行
中にテーブル20上を滑動して落下等しないよう、この
落下の原因となる荷物の滑動を防止するための工夫がな
されており、例えば図6及び図7に示すようにテーブル
20表面の周縁部80を他の部分よりわずかに突出させ
て、滑動した荷物がこの周縁部80に当って係止されテ
ーブル20上から落下することを防止したものや、さら
には前記突出されたテーブルの周縁部80により囲まれ
た部分のテーブル20表面にゴムシート82等を貼付し
て、載置された荷物が台車10上に安定して載置される
よう構成したものが存在する。
ドル60を折り畳んだ際に、ハンドル60が接触するテ
ーブル表面の周縁部80に、ゴム片等より成る緩衝材8
4を固着して、ハンドルが直接テーブルの表面に当接す
ることにより生ずるテーブルの破損を防止し得るよう構
成したものも存在する。
た従来の台車10にあっては、そのテーブル20の表面
周縁部80を突出させた形状としているため、テーブル
20の形状が複雑で製造が困難であると共に、前記突出
されたテーブルの周縁部80により囲まれたテーブル2
0の表面の比較的広い範囲にゴムシート82を貼付して
いるために、この貼付されたゴムシート82によりテー
ブル20全体の重量が増加する。
を搬送する際に多大な労力が必要であると共に、該テー
ブル20を備えた台車10は重く、従ってこのような台
車10は取り回しが困難であるという問題を有する。
10の走行、停止、方向変換、その他段差を乗り越える
際に行われる前輪を持ち上げる等の動作はいずれもハン
ドル60の操作により行われ、このような操作がなされ
るときにハンドル60にかけられた重量は、ハンドル6
0が固着されたテーブル20のハンドル取り付け部40
に形成された単一のハンドル取り付け孔42の内壁に集
中する。
補強のために該部分の厚みを他の部分より厚く形成され
ており、ハンドル取り付け部40がテーブル20の裏面
において突出している。
て、テーブル20をその裏側から表側に向かってくり抜
き形状とした場合には、ハンドル取り付け部40に形成
されたハンドル取り付け孔42においてテーブル20の
破損が生じ易いことから、図8に示すように前記ハンド
ル取り付け孔42の周縁を肉厚の円筒状に形成してテー
ブル20の裏面より突出させると共に、この円筒状に突
出されたハンドル取り付け孔42周縁の側壁とテーブル
の裏面間を架橋するリブ21を設ける等して、該ハンド
ル取り付け部40の補強を図っている。
出する形状に形成されたハンドル取り付け部40を備え
たテーブル20にあっては、テーブル20のみを多数重
ねて保管すると、テーブル20裏面より突出する前述の
ハンドル取り付け部40の存在によりテーブル20の座
りが悪く、荷崩れの原因となる他、配置面積を広くとる
必要があり、そのためにテーブル20を多数重ねて輸送
等する場合の輸送コストが嵩むという問題がある。
40を備えたテーブル20にあっては、ハンドル60の
取り付け位置は前記ハンドル取り付け部40に形成され
た単一のハンドル取り付け孔42の形成位置により決定
される。そのため、ハンドル60の取り付け位置を変更
することができず、台車10の使用状況等にあわせてハ
ンドル60の取り付け位置を変更することはできない。
されたハンドル60を図6中矢印で示すようにテーブル
20の表面に向かって折り畳んだ場合、折り畳まれたハ
ンドル60が当接するテーブル20の周縁部80に、ハ
ンドル60とテーブル20が直接接触することを防止す
るためのゴム片等より成る緩衝材84が貼付されている
従来の台車にあっては、この緩衝材84の存在により部
品点数が増加し、この該緩衝材84を取り付けるための
一工程が必要となり台車10を製造するための労力が増
大すると共に、台車10の製造コストが嵩むという問題
がある。
ル20の表面に貼付されたゴムシート82上に接触する
よう構成し、このゴムシート82をハンドル60の緩衝
材84としても使用することも考えられるが、この場合
には、折り畳まれたハンドル60が前記ゴムシート82
の貼付されているテーブル20の中央部分に当接するよ
う、ハンドル60の幅を狭める必要がある。しかし、こ
のようにハンドル60の幅を狭く形成した場合には、台
車10を旋回等させる際に大きな力を必要とし、台車1
0の取り回しが困難となる。
材料の成形により形成する場合には、更に後述の如き問
題点を有する。
の種の台車10にあっては4輪全てを旋回輪〔図9
(A)及び図9(B)〕としたものや、後輪を固定輪
〔図9(C)〕とする一方、前輪を旋回輪〔図9(A)
及び図9(B)〕としたもの等、使用されるキャスタの
組み合わせが複数存在し、しかも、使用されるキャスタ
の種類は図9(A)、図9(B)及び図9(C)に示す
ように旋回テーブル金具を備えたもの〔図9(A)〕、
旋回フォーク金具を備えたもの〔図9(B)〕、固定金
具を備えたもの〔図9(C)〕等、その種類は多岐にわ
たる。そして、前記図9(A)、図9(B)及び図9
(C)に示すキャスタはそれぞれ各種類毎にその車輪支
持金具が異なる形状、取り付けピッチに形成されてい
る。
られるキャスタ取り付け部30の形状は、取り付けられ
るキャスタ50の車輪支持金具52の形状に一致させて
形成する必要があり、そして、前記台車10のテーブル
20を金型により樹脂材料等を成形して製造する場合、
使用される金型の形状によってテーブル20に形成され
るキャスタ取り付け部30の形状が決定される。
とされた台車と、前輪を旋回輪とし後輪を固定輪とした
台車とで使用されるテーブル10の構造が、キャスタ取
り付け部30を除き共通するものであったとしても、形
成されるキャスタ取り付け部30の形状が異なれば両台
車のテーブルを製造する際に使用される金型は別々に準
備する必要があり、これを共用することができない。そ
のため、使用されるキャスタ50の種類、組合せ毎にテ
ーブルを製造するための金型を別途製造、保管、管理す
る必要があり、このような金型の製造、保管、管理が煩
雑であると共に、該金型の製造に多大なコストがかか
る。
消するためになされたものであり、テーブル上に載置さ
れた荷物の滑動による落下を防止でき、また、ハンドル
の幅を狭めることなく荷物の滑り止めとハンドルの緩衝
材を兼用することができ、さらに、ハンドル取り付け部
をテーブルの厚み以上に突出させることなく、使用に耐
え得る剛性を備えたものとした台車用テーブルを提供す
ることを目的とする。
更にあわせてキャスタ取り付け部の形状を容易に変更可
能な前記台車用テーブル成形用の金型を提供することを
目的とする。
取り付け位置を台車の用途に合わせて変更可能である、
前記台車用テーブルを備える台車を提供することを目的
とする。
に、本発明は、被搬送物の載置されるテーブル20と、
車輪支持金具52及び前記車輪支持金具52により回転
自在に軸支される車輪58を備えたキャスタ50と、一
般的に、略下向きコ字状に形成された水平位置から垂直
位置に回動して折り畳み可能なハンドル60を備え、前
記テーブル20の裏面に形成されたキャスタ取り付け部
30に前記車輪支持金具52を固着すると共に、前記ハ
ンドル60の端部をそれぞれ前記テーブル20の幅方向
の1辺両端に形成されたハンドル取り付け部40に取り
付けて成る台車10において、前記テーブル20は、前
記ハンドル60を前記テーブル20に固定するボルト6
8(68a,68b)等の複数対の固定具に対応して形
成され、前記固定具が挿入される複数対のハンドル取り
付け孔42(42a,42b,42c)がテーブル20
の長手方向に配設されて成る前記ハンドル取り付け部4
0と、テーブル20の表面に多数配置された凸条22,
23を備えると共に、好適には、少なくとも、前記ハン
ドル60が折り畳まれた際に該ハンドル60が当接する
部分の前記テーブル20の表面に摩擦係数の高い材質よ
り成る滑り止め28を備え、 前記ハンドル取り付け部4
0のそれぞれに、前記対を成す固定具数以上の前記ハン
ドル取り付け孔42(42a,42b,42c)を形成
し、前記ハンドル取り付け孔42(42a,42b,4
2c)のうちの所定対のハンドル取り付け孔42a,4
2bに前記複数対の固定具を挿入して前記ハンドル60
を前記テーブル20の所定の位置に取り付け可能と成す
と共に、前記所定対の組合せと異なる対のハンドル取り
付け孔42b,42cに前記複数対の固定具を挿入する
ことで、ハンドル60の固定位置を前記テーブル20の
長さ方向において可変としたことを特徴とする。
た前記凸条22,23は、テーブル20の幅方向に連続
して複数平行に形成されて成り、断面略矩形状に形成さ
れた凸条22を前記テーブル20の長さ方向に所定間隔
で複数形成すると共に、前記断面矩形状に形成された凸
条22,22間に断面鋸歯状に形成された凸条23を形
成した構成とすることもできる。
止め28,28に加え、前記テーブル20の長さ方向の
中心線上又はその近傍であって、テーブルの長さ方向の
両端寄りに、さらに別の滑り止め28,28を取り付け
ることもできる。
るための金型は、前記テーブル20の表側を成形する表
型(図示せず)と、キャスタ取り付け部30を含む前記
テーブル20の裏側を成形する裏型72を備え、前記裏
型72は、前記キャスタ取り付け部30に対応する部分
に凹部77が形成された、キャスタ取り付け部30を除
く前記テーブル20の裏面を成形する裏型本体76と、
前記裏型本体76の凹部77内に着脱自在に固定される
部分金型74より成り、前記部分金型74をテーブル2
0に取り付けられるキャスタ50の取り付けピッチに適
合したキャスタ取り付け部30を形成可能な形状と成す
と共に、前記テーブル20に取り付けられるキャスタ5
0の種類に対応して前記部分金型74を複数種類形成
し、製造されるテーブル20に取り付けられるキャスタ
50の種類に応じて前記複数種類の部分金型74中から
対応する部分金型74を選択すると共に、前記選択され
た部分金型74を前記裏型本体76の凹部77内に嵌
合、固定して前記裏型72を形成したことを特徴とす
る。
50とハンドル60とを取り付けて成る本発明の台車1
0は、前記台車用テーブル20のハンドル取り付け部4
0に形成されるハンドル取り付け孔42(42a,42
b,42c)の配置間隔を一定間隔と成すと共に、前記
ハンドル取り付け孔42(42a,42b,42c)よ
りも少数で、かつ前記ハンドル取り付け部40に形成さ
れたハンドル取り付け孔42(42a,42b,42
c)のうち選択された複数対のハンドル取り付け孔(4
2a,42b又は42b,42c)を同時に挿通可能な
間隔で配置された複数対のボルト68(68a,68
b)等の固定具を前記ハンドル60のそれぞれの端部に
設け、選択された複数対のハンドル取り付け孔(例えば
42a,42b)内に前記複数対の固定具68a,68
bを挿入して前記ハンドル60を前記テーブル20に取
り付けると共に、前記選択されるハンドル取り付け孔の
対を変更することにより(例えば42b,42c)、ハ
ンドル60の固定位置を前記テーブルの長さ方向におい
て可変としたことを特徴とする。
添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。
ーブル20と、該テーブル20の裏面に取り付けられて
台車を走行自在と成すキャスタ50及び前記台車10を
走行、停止させ、また台車10の方向を操舵するための
ハンドル60が備えられている点については前述の従来
技術における台車と同様であるが、本発明の台車10
は、そのテーブル20の構成において従来の台車と顕著
に異なる。
テーブル20は、重ね合わされた2つの金型、すなわち
テーブルの表面を形成する金型である表型(図示せず)
と、テーブルの裏面を形成する金型である裏型72間で
プラスチック等の樹脂材料を成形して製造されたもので
あり、本実施形態にあっては、前記金型により、裏面側
から表側に向かってくり抜き形状とされ、該くり抜き形
状とされた裏面をリブ21により補強して成る縦910
mm×横600mm×厚さ50mmの略矩形状に形成されてい
る。
成されたテーブル20は、キャスタ50の取り付けられ
るキャスタ取り付け部30、ハンドル60の取り付けら
れるハンドル取り付け部40、及びその表面に多数形成
された凸条22,23が前記金型70により形成される
と共に、さらに、前記金型による成形後のテーブル20
には、その表面にゴム等の摩擦係数の高い材質より成る
滑り止め28が取り付けられて、テーブル20上に載置
された荷物がテーブル20上を滑動することが防止され
ている。
り付け部30は、図2に示すようにテーブル20の裏面
に形成され、該テーブル20にキャスタ50を取り付け
て台車10と成す際に、前記キャスタ50の取り付け部
位となるものであり、キャスタ50をボルト止め等する
ためのキャスタ取り付け孔32を備えている。
られるキャスタ50の車輪支持金具52に形成されたボ
ルト孔54と同一の取り付けピッチで配置されており、
本実施形態にあっては、前記テーブル20の金型成形の
際に前記キャスタ取り付け孔32内にナット34が一体
的に埋設され、キャスタ50の車輪支持金具52に形成
されたボルト孔54を貫通したボルト56の先端をこの
キャスタ取り付け孔32内に埋設されたナット34に螺
合することにより、容易にテーブル20の裏面にキャス
タ50を取り付け可能に構成されている。
型70による成形の際に、取り付けられるキャスタ50
の種類、すなわちキャスタ50の車輪支持金具52の形
状、取り付けピッチに一致させて変更することができ、
本発明の台車用テーブル20にあっては、前記金型の裏
型72の前記キャスタ取り付け部に相当する部分を独立
の金型(以下「部分金型」という)74として形成し、
この部分金型74を、テーブル20に取り付けられるキ
ャスタ50の車輪支持金具52の形状に適合したものに
取り替え、その後、樹脂の注型等によりテーブル20を
成形することで所望のキャスタ取り付け部30を備えた
テーブル20を形成し得るように構成されている。
更可能と成す部分金型74を備えた裏型72の一例を示
せば、図5に示す通りである。
り、この裏型72は、独立した金型として形成された部
分金型74と、前記部分金型74の嵌合する凹部77を
備えた裏型本体76により構成されている。
は、前記裏型本体76の、キャスタ取り付け部30に相
当する部分に形成された凹部77内に嵌合されると共に
ボルト止め等されて、該凹部77内に着脱自在に固着さ
れている。
ーブル20に取り付けられるキャスタ50の種類に応じ
て適宜に取り替え可能に構成することで、所望のキャス
タ50を取り付け可能なテーブル20を容易に製造する
ことができる。
型74のみを交換することにより異なる種類のキャスタ
50に対応したテーブル20を製造することができ、本
発明の台車10に使用されるテーブル20を製造するに
際して使用されるキャスタ50の種類に応じて複数種類
の部分金型74を管理、保管すれば良く、裏型のすべて
を複数保管する場合に比較して、金型の製造、保管、管
理が容易となると共に、金型の製造に要する費用、労力
を軽減することができる。
2を備えた金型により形成されたテーブル20には、そ
の表面に凸条22,23が形成されると共に、形成後の
テーブル20の表面にはゴム等の摩擦係数の高い材質よ
り成る滑り止め28が取り付けられて、該テーブル20
を用いて台車を形成した際に、テーブル20上に載置さ
れた荷物がテーブル20上を滑動することが防止されて
荷物の落下等が防止される。
係数の高い材質により形成されており、本実施形態にあ
っては前記金型70によるテーブルの成形の際に形成さ
れた、中央に係止孔25を備える円形の陥没部24内
に、該係止孔25に挿入される突起29を備えた滑り止
め28を嵌合して取り付けられており、前記滑り止め2
8は、前記突起29の先端を他の部分より太く形成され
た載頭円錐状に形成されており、該載頭円錐状に形成さ
れた部分が前記陥没部24に形成された係止孔25を貫
通してテーブル20の裏面に突出することにより、該滑
り止め28を前記陥没部24内より抜き取り不能に形成
している(図3)。
0に取り付けられた前述のハンドル60を折り畳んだ際
に該ハンドル60が当接するテーブル20の表面部分2
箇所に少なくとも取り付けられ(図4)、従って、この
滑り止め28は、荷物の滑り止めとして作用すると共
に、ハンドル60が取り付けられて台車10とされたと
きにはテーブル20の表面に接触するハンドル60の緩
衝材としても作用する。
ることで部品点数の減少と、テーブル20の軽量化、さ
らには該テーブル20を備える台車10の軽量化を図っ
ている。
め28は、ハンドル60との接触部分の2箇所の他、図
1に示すようにテーブル20の長さ方向の中心線上もし
くはその近傍であって、テーブルの端部から長さ方向に
おいて約4分の1〜5分の1の位置にそれぞれ取り付け
られ、テーブルの表面に取り付けられた前記4つの滑り
止め28により、テーブル20上に載置された荷物の大
きさにかかわらずその滑動を防止することができ、テー
ブル上に載置された荷物の落下が好適に防止される。
ていた滑り止めを、このようにテーブルの表面に部分的
に取り付けるものとすることで、テーブル20の大幅な
重量減を達成することができる。
のための工夫として前記滑り止め28の他に複数の凸条
22,23がその表面に形成されている。
に載置された荷物の滑動を防止し得るものであれば、い
かなる形状又は方向に形成されても良く、例えばテーブ
ル20の長さ方向、又は幅方向に直線状に形成された凸
条、テーブルの中央から同心円状に形成された凸条、そ
の他各種の方向、形状に凸条を形成することができる。
備えた台車10上に荷物を載置して走行した際に、走行
開始時、又は停止時における台車10の進行方向又は進
行方向とは反対方向に生ずる荷物の滑動を特に防止すべ
く、この凸条22,23をテーブルの幅方向に複数平行
に形成している。
すように断面矩形状に突出する凸条22をテーブル20
の長さ方向に所定間隔で複数平行に配置すると共に、前
記平行に配置された断面矩形状の凸条22,22間に、
断面鋸歯状に突出する凸条23を複数平行に形成して、
この矩形状の凸条22と、鋸歯状の凸条23との双方に
より、テーブル20上に載置された荷物の底面にこの2
種類の凸条22,23を食い込ませて、荷物がテーブル
20上を台車の進行方向又は進行方向と反対方向に滑動
することが防止されている。
ブル20は、折り畳み自在に形成されたハンドル60が
取り付けられるハンドル取り付け部40を備え、このハ
ンドル取り付け部40に形成されたハンドル取り付け孔
42内にハンドル60の台座64に取り付けられた固定
具たるボルト68(68a,68b)が挿入されると共
にテーブルの裏面より突出した前記ボルト68(68
a,68b)にナット等を螺合してテーブル20にハン
ドル60を固着し得るよう構成されている。
テーブル20の角部A及び角部Bにそれぞれ2以上のハ
ンドル取り付け孔42a,42b,42cをテーブルの
長さ方向に整列して配置すると共に、各角部A及びBに
それぞれテーブル20の厚みと同一の厚みに形成された
共通の肉厚部44に形成すると共に、この肉厚部44の
外側壁とテーブル20の裏面間にリブ21を架設してハ
ンドル60が取り付けられた際に該ハンドル取り付け孔
42に加わる力に耐え得るよう構成すると共に、前記ハ
ンドル60の台座64よりボルト68を複数対(68
a,68b)突出し、この複数対のボルト68a,68
bを前記複数のハンドル取り付け孔42a,42b,4
2cのうちの所定の対(例えば42a,42b)内に挿
入して止着して、該ボルト68a,68bを介してハン
ドル取り付け孔42a,42b,42cの内壁に加わる
力を、複数のハンドル取り付け孔42a,42b,42
cで分散して受け止め得るよう構成している。
ハンドル取り付け孔42は、好ましくはそれぞれの角部
A,Bに3個以上形成し、本実施形態にあっては図4に
示すように各3個のハンドル取り付け孔42a,42
b,42cを形成すると共に、前記ハンドル60の台座
64より突出されるボルト68a,68bを、前記ハン
ドル取り付け孔42a,42b,42cの配置間隔と同
一の間隔で配置して、隣接して配列された任意の2個の
ハンドル取り付け孔の対(42a,42b)(42b,
42c)内に前記2本で対を成すボルトを挿入すること
で、テーブル20に取り付けられるハンドル60の取り
付け位置をどのハンドル取り付け孔の対(42a,42
b)(42b,42c)にボルトの対68a,68bを
挿入するかにより変更することができるように構成され
ている。
付け孔42a,42b,42cの配置間隔を各30mmと
しており、従って例えば、ハンドル取り付け孔42aに
ボルト68a、ハンドル取り付け孔42bにボルト68
bを挿入してハンドルをテーブル20に図4中実線で示
す位置に固定した場合と、ハンドル取り付け孔42bに
ボルト68a、ハンドル取り付け孔42cにボルト68
bを挿入してハンドルをテーブル20に図4中1点鎖線
で示す位置に固定した場合とでは、ハンドルの固定位置
を前後に30mm移動させることができる。
成されるハンドル取り付け孔42(42a,42b,4
2c)を複数設けることで、台車10を走行等させる際
にハンドル60にかかった荷重が、1のハンドル取り付
け孔内壁に集中することを防止して荷重を分散すること
ができ、特に本実施形態に示すように前記肉厚部44の
側壁にリブ21を固着することにより、ハンドル取り付
け部40が十分に補強されてハンドル60を介してかか
る荷重に十分耐え得る剛性を備え、ハンドル取り付け部
40をテーブル20の厚さ以上に突出させる必要がな
く、テーブル20を複数重ねて配置する場合等の便に優
れる。
ンドル取り付け孔42a,42b,42cを備えたハン
ドル取り付け部40にあっては、取り付けられるハンド
ル60の位置を前後に移動させることができ、該テーブ
ル20を用いて形成される台車10の使用状況に応じ
て、該使用状況に適した位置にハンドル60を取り付け
ることが可能となる。
される台車10にあっては、台車10に段差を乗り越え
させる場合、テーブル20の後端に足等を置いてその位
置を固定すると共に、ハンドルを手前に引き寄せて台車
10の前輪を浮かせ、先ず前輪に段差を乗り越えさせ、
その後後輪に段差を乗り越えさせる等の操作が行われる
が、このように台車10の前輪を浮かせる動作を行う場
合にはハンドル60はテーブル20の端部、すなわち台
車10の後輪から離れた位置に固着されていると便利で
あり、これとは逆に、段差の多い場所において使用され
ることが殆どない一方、台車10の方向変更が頻繁に行
われる場合にあっては、ハンドル60を後輪により近い
位置に配置すれば、台車の旋回性能を増すことができ
る。そのため、このように台車10の用途に合わせてハ
ンドルを固定する位置を変更することが可能となる。
0のキャスタ取り付け部30には、前述のように既知の
キャスタ50が、ハンドル取り付け部40には既知のハ
ンドル60が取り付けられ、荷物等を載置して搬送する
際に使用される本発明の台車10と成され、前述したよ
うに優れた効果を有する台車10を得ることができる。
テーブル並びに前記台車用テーブル製造用金型、及び該
台車用テーブルを備える台車は、以下に記載する効果を
有する。
を独立した金型とし、該独立した金型を交換可能とした
裏型を備えた金型により成形されたテーブルを使用して
いるので、テーブルを製造する際にキャスタの変更に伴
うキャスタ取り付け部の形状変更が容易である。
共に、滑り止めを取り付けることにより、該テーブルを
備えた台車は、走行中に台車上に載置された荷物の滑動
を好適に防止でき、従って該荷物の滑動に伴う落下等を
防止できる。
を取り付けて台車とした際、少なくとも折り畳まれたハ
ンドルが当接するテーブルの表面位置に前記滑り止めを
取り付けることにより、前記滑り止めがテーブル表面に
衝突するハンドルの緩衝材としても作用し、1の部品に
複数の機能を持たせることで、部品点数を減少すること
ができるとともに、部品点数の減少に伴うテーブルの軽
量化、従って台車自体の軽量化をも図ることができた。
ハンドル取り付け部は、ハンドルより受けた荷重を分散
し得ると共に、本発明のテーブルを使用して形成された
台車のハンドルの配置位置を、台車の用途に合わせて変
更することができる。
図。
回テーブル金具を備えるもの、(B)は旋回フォーク金
具を備えるもの、(C)は固定金具を備えるもの。
Claims (6)
- 【請求項1】 被搬送物の載置されるテーブルと、車輪
支持金具及び前記車輪支持金具により回転自在に軸支さ
れる車輪を備えたキャスタと、水平位置から垂直位置に
回動して折り畳み可能なハンドルを備え、前記テーブル
の裏面に形成されたキャスタ取り付け部に前記車輪支持
金具を固着すると共に、前記ハンドルの端部をそれぞれ
前記テーブルの幅方向の1辺両端に形成されたハンドル
取り付け部に取り付けて成る台車において、 前記テーブルは、前記ハンドルを前記テーブルに固定す
る複数対の固定具に対応して形成され、前記固定具が挿
入される複数対のハンドル取り付け孔が前記テーブルの
長手方向に配設されて成る前記ハンドル取り付け部と、
前記テーブルの表面に多数配置された凸条を備えると共
に、前記テーブルの表面に摩擦係数の高い材質より成る
滑り止めを備え、前記ハンドル取り付け部のそれぞれに、前記対を成す固
定具数以上の前記ハンドル取り付け孔を形成し、前記ハ
ンドル取り付け孔のうちの所定対のハンドル取り付け孔
に前記複数対の固定具を挿入して前記ハンドルを前記テ
ーブルの所定の位置に取り付け可能と成すと共に、前記
所定対の組合せと異なる対のハンドル取り付け孔に前記
複数対の固定具を挿入することで、ハンドルの固定位置
を前記テーブルの長さ方向において可変とした ことを特
徴とする台車用テーブル。 - 【請求項2】 被搬送物の載置されるテーブルと、車輪
支持金具及び前記車輪支持金具により回転自在に軸支さ
れる車輪を備えたキャスタと、略下向きコ字状に形成さ
れた水平位置から垂直位置に回動して折り畳み可能なハ
ンドルを備え、前記テーブルの裏面に形成されたキャス
タ取り付け部に前記車輪支持金具を固着すると共に、前
記ハンドルの端部をそれぞれ前記テーブルの幅方向の1
辺両端に形成されたハンドル取り付け部に取り付けて成
る台車において、 前記テーブルは、前記ハンドルを前記テーブルに固定す
る複数対の固定具に対応して形成され、前記固定具が挿
入される複数対のハンドル取り付け孔が前記テーブルの
長手方向に配設されて成る前記ハンドル取り付け部と、
前記テーブルの表面に多数配置された凸条を備えると共
に、 少なくとも、前記ハンドルが折り畳まれた際に該ハンド
ルが当接する部分の前記テーブルの表面に摩擦係数の高
い材質より成る滑り止めを備え、前記ハンドル取り付け部のそれぞれに、前記対を成す固
定具数以上の前記ハンドル取り付け孔を形成し、前記ハ
ンドル取り付け孔のうちの所定対のハンドル取り付け孔
に前記複数対の固定具を挿入して前記ハンドルを前記テ
ーブルの所定の位置に取り付け可能と成すと共に、前記
所定対の組合せと異なる対のハンドル取り付け孔に前記
複数対の固定具を挿入することで、ハンドルの固定位置
を前記テーブルの長さ方向において可変とした ことを特
徴とする台車用テーブル。 - 【請求項3】 前記テーブルの表面に形成された前記凸
条は、テーブルの幅方向に連続して複数平行に形成され
て成り、断面略矩形状に形成された凸条を前記テーブル
の長さ方向に所定間隔で複数形成すると共に、前記断面
矩形状に形成された凸条間に断面鋸歯状に形成された凸
条を形成した請求項1又は2記載の台車用テーブル。 - 【請求項4】 前記テーブルの長さ方向の中心線上又は
その近傍であって、テーブルの長さ方向の両端寄りに、
さらに別の滑り止めを設けたことを特徴とする1又は2
記載の台車用テーブル。 - 【請求項5】 請求項1又は2記載の台車用テーブルを
成形するための金型において、 前記金型は、前記テーブルの表側を成形する表型と、キ
ャスタ取り付け部を含む前記テーブルの裏側を成形する
裏型を備え、 前記裏型は、前記キャスタ取り付け部に対応する部分に
凹部が形成された、キヤスタ取り付け部を除く前記テー
ブルの裏面を成形する裏型本体と、前記裏型本体の凹部
内に着脱自在に固定される部分金型より成り、前記部分
金型をテーブルに取り付けられるキャスタの取り付けピ
ッチに適合したキャスタ取り付け部を形成可能な形状と
成すと共に、前記テーブルに取り付けられるキャスタの
種類に対応して前記部分金型を複数種類形成し、 製造されるテーブルに取り付けられるキャスタの種類に
応じて前記複数種類の部分金型中から対応する部分金型
を選択すると共に、前記選択された部分金型を前記裏型
本体の凹部内に嵌合、固定して前記裏型を形成したこと
を特徴とする台車用テーブル成形用金型。 - 【請求項6】 請求項1又は2記載の台車用テーブルに
キャスタとハンドルとを取り付けて成る台車において、 前記台車用テーブルのハンドル取り付け部に形成される
ハンドル取り付け孔の配置間隔を一定間隔と成すと共
に、 前記ハンドル取り付け孔よりも少数で、かつ前記ハンド
ル取り付け部に形成されたハンドル取り付け孔のうち選
択された複数対のハンドル取り付け孔を同時に挿通可能
な間隔で配置された複数対の固定具を前記ハンドルのそ
れぞれの端部に設け、 選択された複数対のハンドル取り付け孔内に前記複数対
の固定具を挿入して前記ハンドルを前記テーブルに取り
付けると共に、前記選択されるハンドル取り付け孔の対
を変更することにより前記ハンドルの固定位置を前記テ
ーブルの長さ方向において可変としたことを特徴とする
台車。
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JP36149597A JP3314024B2 (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 台車用テーブル並びに前記台車用テーブル成形用金型及び前記テーブルを備える台車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP36149597A JP3314024B2 (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 台車用テーブル並びに前記台車用テーブル成形用金型及び前記テーブルを備える台車 |
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JPH11189160A JPH11189160A (ja) | 1999-07-13 |
JP3314024B2 true JP3314024B2 (ja) | 2002-08-12 |
Family
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JP36149597A Expired - Fee Related JP3314024B2 (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 台車用テーブル並びに前記台車用テーブル成形用金型及び前記テーブルを備える台車 |
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JP2540743Y2 (ja) * | 1992-02-14 | 1997-07-09 | 河崎 淳三郎 | キャリア― |
-
1997
- 1997-12-26 JP JP36149597A patent/JP3314024B2/ja not_active Expired - Fee Related
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