JP3309563B2 - ディスクブレーキ - Google Patents

ディスクブレーキ

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JP3309563B2
JP3309563B2 JP11542994A JP11542994A JP3309563B2 JP 3309563 B2 JP3309563 B2 JP 3309563B2 JP 11542994 A JP11542994 A JP 11542994A JP 11542994 A JP11542994 A JP 11542994A JP 3309563 B2 JP3309563 B2 JP 3309563B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスクブレーキに係
り、特にパッドと同パッドをロータに向けて押圧する押
圧部材間にブレーキ鳴き防止用シムが介装されるディス
クブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のディスクブレーキは、例えば実
開昭62−45436号公報に示されていて、同公報の
ディスクブレーキにおいては、ブレーキ鳴き防止用シム
として、前記押圧部材に当接して押圧されるステンレス
鋼薄板(バックアップシム)と、表裏をゴムコーティン
グしてなり前記ステンレス鋼薄板と前記パッドの裏金間
に介装される金属薄板(ウルバリンシム)からなるシム
が採用されており、ウルバリンシムにはグリースを溜め
るための長孔や切欠が形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したバ
ックアップシム及びウルバリンシムは、一般にプレス等
による切断加工や打ち抜き加工によって所定形状に成形
されていて、その成形時(各シムの製造時)には「反
り」や「バリ」が生じる。これら「反り」や「バリ」
は、当該ディスクブレーキの組付状態にてパッドをロー
タに押しつけるバネ作用をなすため、これらに起因して
非制動時にブレーキの引きずりが発生することがある。
本発明は、上記した問題に対処すべくなされたものであ
り、その目的はブレーキ鳴き防止用シムによるバネ作用
を抑制して非制動時のブレーキの引きずりを抑制するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、パッドと同パッドをロータ
に向けて押圧する押圧部材間にブレーキ鳴き防止用シム
が介装されるディスクブレーキにおいて、前記パッドの
裏金背面に前記ブレーキ鳴き防止用シムとして使用する
ウルバリンシムの打ち抜き加工時に同ウルバリンシムの
周縁部分に生じたバリが収容される外周縁溝を形成し
て、この外周縁溝に前記ウルバリンシムの周縁部分のみ
を収容した。また、上記のディスクブレーキにおいて、
前記パッドの裏金背面に前記ウルバリンシムの内面によ
り覆われて密閉される凹部を形成して、該凹部にグリー
スを収容した。
【0005】
【発明の作用・効果】パッドの裏金背面にウルバリン
ムの周縁部分のみを収容可能な外周縁溝を設けたディス
クブレーキにおいては、ウルバリンシムの製造時にその
周縁に発生するバリが前記外周縁溝に収容されるため、
ウルバリンシムのバリによるバネ作用が低減され、非制
動時のブレーキの引きずりが抑制される。
【0006】また、パッドの裏金背面にグリースを収容
する収容部を設け、ウルバリンシムにグリース収容部を
設けないようにしたディスクブレーキにおいては、上
した従来のディスクブレーキ(パッドの裏金とウルバリ
ンシム間およびウルバリンシムとバックアップシム間に
それぞれグリースの流出通路が形成される)に比してグ
リースが流出し難く、グリースが長期間保持されて有効
に機能する。
【0007】
【0008】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1に示したディスクブレーキにおいては、ロ
ータ11を挟んで配置された一対のパッド12が、その
裏金12aのロータ回転方向端部(図1の上下両端部)
に形成した両耳部12b,12cにてマウンティング1
3のコ字状支持部13aにガタ防止用板ばね(図示省
略)を介してロータ軸方向へ摺動可能に組付けられ、ま
た制動時にキャリパ14のアーム部14aと一対のピス
トン15とによってそれぞれロータ11に向けて押圧さ
れるように構成されていて、各パッド12とキャリパ1
4のアーム部14aまたは両ピストン15間にはそれぞ
れ鳴き防止用シム20が介装されている。マウンティン
グ13は車体の一部(図示省略)に組付けられて支持さ
れている。また、キャリパ14はマウンティング13に
ロータ軸方向へ移動可能に組付けられ、両ピストン15
はキャリパ14に形成した各シリンダ部にロータ軸方向
へ摺動可能に組付けられている。なお、ピストン押圧中
心L1はパッド中心L2に対して前進時の回転方向(図
1の矢印方向)へ所定量Sオフセットしていて、パッド
ライニングの偏摩耗が抑制されるようになっている。
【0009】鳴き防止用シム20は、図1,図2及び図
3にて示したように、押圧部材としてのピストン15或
いはキャリパ14のアーム14aと当接するバックアッ
プシム21と、このバックアップシム21とパッド12
の裏金12a間に介装されるウルバリンシム22によっ
て構成されている。バックアップシム21は、ステンレ
ス鋼薄板をプレス等による切断加工によって所定形状に
成形したものであり、3個の爪部21a,21b,21
cにてパッド12の裏金12aに掛け止め固定されてい
る。またウルバリンシム22は、表裏をゴムコーティン
グしてなる金属薄板をプレス等による切断および打ち抜
き加工によって所定形状に成形したものであり、3個の
爪部22a,22b,22cにてパッド12の裏金12
aに掛け止め固定されており、グリースを溜めるための
長孔22d〜22jも打ち抜き加工によって形成されて
いる。
【0010】上記したウルバリンシム22の成形は、図
4にて示したように、ロール状に巻かれた原材Aを平板
状に延ばし、始めに爪部22b,22c側を切断し、次
いで爪部22a側を切断し、次いで長孔22d〜22j
を打ち抜き、最後に長手方向端部Bを切断することによ
り行われており、成形時には切断部および打ち抜き部に
図5に示したようなバリCが加工方向(図示矢印方向)
に生じるとともに、成形後には図6にて誇張して示した
ようにシム長手方向にてシム端部がパッド12の裏金1
2aから離れる方向に曲がる反りが生じる。
【0011】ところで、本実施例においては、図7にて
示したように、パッド12の裏金12a背面にウルバリ
ンシム22の周縁、すなわちバリCが生じている部位を
収容可能な外周縁溝12a0,12a1,12a2と長
孔溝12a3〜12a9が形成されている。このため、
パッド12の裏金12aにウルバリンシム22を組付け
た状態では、ウルバリンシム22の周縁に生じたバリC
がパッド12の裏金12aに設けた外周縁溝12a0,
12a1,12a2と長孔溝12a3〜12a9に収容
される。したがって、ウルバリンシム22のバリCによ
るバネ作用が低減され、非制動時のブレーキの引きずり
が抑制される。
【0012】上記実施例においては、パッド12の裏金
12a背面にウルバリンシム22の周縁、すなわちバリ
Cが生じている部位を収容可能な外周縁溝12a0,1
2a1,12a2と長孔溝12a3〜12a9を設けて
実施したが、長孔溝12a3〜12a9を省略して実施
することも可能である。
【0013】また、上記実施例においては、ウルバリン
シム22にグリースを溜めるための長孔22d〜22j
を設けるとともに、これら長孔22d〜22jに対応し
てパッド12の裏金12aに長孔溝12a3〜12a9
を設けて実施したが、図8にて示したように、パッド1
2の裏金12a背面に長孔溝12a3〜12a9に代え
てグリースを収容する凹部12a13〜12a19を設
けるとともに、ウルバリンシム22にグリースを収容す
るための長孔22d〜22jを設けないで実施すること
も可能である。この実施例においては、ウルバリンシム
22に長孔22d〜22jを設けないことにより、ウル
バリンシム22の製造時においてバリCの発生を減ずる
ことができるため、ウルバリンシム22のバリCによる
バネ作用が低減され、非制動時のブレーキの引きずりが
抑制される。また、グリースの流出通路がウルバリンシ
ム22とパッド12の裏金12a間に形成されるだけで
あるため、上記実施例のディスクブレーキ(パッドの裏
金とウルバリンシム間およびウルバリンシムとバックア
ップシム間にそれぞれグリースの流出通路が形成され
る)に比してグリースが流出し難く、グリースが長期間
保持されて有効に機能する。なお、パッド12の裏金1
2a背面に設けるグリース収容部の形状は、図8に示し
た長円の凹部12a13〜12a19に限定されるもの
ではなく、円形や楕円形や矩形或いはこれらを組み合わ
せたものであってもよく、種々なものが採用可能であ
る。
【0014】また、上記実施例においては、ウルバリン
シム22のバリCによるバネ作用が低減されるようにし
て実施したが、図9にて示したように、バックアップシ
ム21の長手方向端部(ロータ回転方向端部)にも爪部
21d,21eを設け、これら爪部21d,21eでも
パッド12の裏金12aの耳部12b,12c端面(制
動時にマウンティング13と当接する制動トルク受け
面)に設けた凹部12b1,12c1に掛け止め固定し
て実施することも可能である。この実施例においては、
両シム21,22の製造時に生じた反りをバックアップ
シム21のパッド裏金12aへの組付により修正できる
ため、両シム21,22の反りによるバネ作用が低減さ
れ、非制動時のブレーキの引きずりが抑制される。ま
た、爪部21d,21eをパッド12の裏金12aの耳
部12b,12c端面に設けた凹部12b1,12c1
に掛け止め固定したため、制動トルクによって掛け止め
部が押圧変形するおそれがない。なお、バックアップシ
ム21の長手方向端部に爪部21d,21eを設ける代
わりに、ウルバリンシム22の長手方向端部に爪部を設
け、これら爪部でもパッド12の裏金12aに掛け止め
固定して実施することも可能である。この場合には、ウ
ルバリンシム22の反りだけが修正できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施してなるディスクブレーキの側
面図である。
【図2】 図1に示したパッドと鳴き防止用シムの関係
を示した拡大正面図である。
【図3】 図2からバックアップシムを外した状態の正
面図である。
【図4】 ウルバリンシムの製造工程を示す図である。
【図5】 ウルバリンシムの周縁部の断面図である。
【図6】 ウルバリンシムのシム長手方向の反りを示す
図である。
【図7】 図2及び図3に示したパッド単体の正面図で
ある。
【図8】 図7の長孔溝に代えてグリースを収容する凹
部を設けたパッド単体の正面図である。
【図9】 バックアップシムの長手方向端部にも爪部を
設けた場合のパッドと鳴き防止用シムの関係を示した正
面図である。
【符号の説明】
11…ロータ、12…パッド、12a…裏金、12a0
〜12a9…溝、12a13〜12a19…凹部(グリ
ース収容部)、14…キャリパ、14a…アーム(押圧
部材)、15…ピストン(押圧部材)、20…ブレーキ
鳴き防止用シム、21…バックアップシム、21a,2
1b,21c,21d,21e…掛け止め用爪部、22
…ウルバリンシム、22a,22b,22c…掛け止め
用爪部、22d〜22j…長孔(グリース収容部)、C
…バリ。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−19267(JP,A) 実開 平5−58983(JP,U) 実開 昭60−133242(JP,U) 実開 昭54−145789(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 65/095

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パッドと同パッドをロータに向けて押圧
    する押圧部材間にブレーキ鳴き防止用シムが介装される
    ディスクブレーキにおいて、前記パッドの裏金背面に前
    ブレーキ鳴き防止用シムとして使用するウルバリンシ
    ムの打ち抜き加工時に同ウルバリンシムの周縁部分に生
    じたバリが収容される外周縁溝を形成して、この外周縁
    溝に前記ウルバリンシムの周縁部分のみを収容したこと
    を特徴とするディスクブレーキ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のディスクブレーキにお
    いて、前記パッドの裏金背面に前記ウルバリンシムの内
    面により覆われて密閉される凹部を形成して、該凹部に
    グリースを収容したことを特徴とするディスクブレー
    キ。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54145789U (ja) * 1978-03-31 1979-10-09
JPS60133242U (ja) * 1984-02-15 1985-09-05 住友電気工業株式会社 デイスクブレ−キパツドとシムの組立体
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JP3101787B2 (ja) * 1993-06-30 2000-10-23 日信工業株式会社 車両用ディスクブレーキ

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