JP3308521B2 - 画像形成装置およびそれに用いられる定着装置 - Google Patents

画像形成装置およびそれに用いられる定着装置

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JP3308521B2 JP2000292893A JP2000292893A JP3308521B2 JP 3308521 B2 JP3308521 B2 JP 3308521B2 JP 2000292893 A JP2000292893 A JP 2000292893A JP 2000292893 A JP2000292893 A JP 2000292893A JP 3308521 B2 JP3308521 B2 JP 3308521B2
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    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
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    • HELECTRICITY
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    • H05B6/10Induction heating apparatus, other than furnaces, for specific applications
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、誘導加熱を利用
した加熱装置に関し、特に可視化剤としてトナーを用い
る電子写真方式のカラー複写機やカラープリンタ等に用
いられ、トナー像を定着する定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式のカラー複写機やカラープ
リンタにおいては、出力画像すなわちトナー像を用紙に
定着するための定着装置として、ハロゲンランプ等の加
熱源を金属円筒の内側に配置した金属円筒を輻射熟によ
って加熱し、金属円筒が保持する熱により用紙とトナー
像(トナー)を加熱して用紙にトナー(トナー像)を固
着する方法が広く利用されている。
【0003】なお、この種の定着装置では、ハロゲンラ
ンプを保持した金属ローラに弾性体ローラを所定の圧力
で押し当てて、両ローラ間に、トナー像が静電的に付着
している用紙を通過させることで、トナーおよび用紙を
加熱すると同時に所定の圧力を与え、熱により溶融した
トナーの一部を用紙に固定するとともに用紙に接してい
ないトナー相互を結合させて、トナー(トナー像)を用
紙に定着する。
【0004】しかしながら、ハロゲンランプを用いた定
着装置においては、ハロゲンランプの光および赤外線が
金属ローラの全周方向および長手(軸方向)に放射され
てローラ全体が加熱されることから、光が熱に変換され
る際の損失、ローラ内の空気を暖めてローラに熱を伝達
する際の効率等を考慮すると熱変換効率は、60〜70
%であり、熱効率が低く多くのエネルギーを必要とす
る。また、金属ローラの外周面の温度を所定の温度に上
昇させるために必要な時間が数分かかることもある。
【0005】このため、近年、加熱体と加熱体に密着し
て移動可能な円筒状で耐熱性のあるフィルムとを用い、
フィルムに被加熱物を密着させるとともに、フィルムと
一緒に移動させて、加熱体の熱エネルギーを、フィルム
から被加熱物に付与する定着装置が提案されている。
【0006】このフィルムを用いた定着装置において
は、加熱体の長手方向の温度を均一に管理する必要があ
り、製造時の均一性や動作時に高精度な温度制御が要求
されることから、装置のコストが上昇する問題がある。
【0007】なお、単位時間あたりの複写枚数が多い高
速の複写機では、一般に、加熱時間が短くなるため、加
熱体を高熱量(大容量)とする必要があり、消費電力が
増大する、または総消費電力が大きくなりすぎて安全規
格上の不具合が生じる問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したヒータ定着や
フィルム定着にみられる問題等を解決するため、今日、
特開平9−258586号公報、特開平9−10620
7号公報および特開平8−76620号公報等に見られ
るように、誘導加熱の手法を用いた定着装置が提案され
ている。
【0009】特開平9−258586号公報には、金属
ローラの回転軸に沿って設けられたコアにコイルを巻い
た誘導コイルに電流を流してローラに誘導電流を発生さ
せて、金属ローラ自身から熱を発生させる方式の定着装
置が開示されている。
【0010】特開平9−106207号公報には、肉厚
の薄い金属ローラ内に、複数個の誘導コイルを長手方向
に設け、中央寄りの2つのコイルを並列接続とし、両端
部のコイルを中央寄りのコイルに対して直列に接続し
て、金属ローラの両端部の発熱量が高くなるよう構成し
た誘導加熱型の定着装置が開示されている。
【0011】特開平8−76620号公報には、磁場発
生手段を収容した導電フィルムと、導電フィルムに密着
される加圧ローラからなり、導電フィルムを発熱させて
導電フィルムと加圧ローラとの間を搬送される記録媒体
上のトナーを記録媒体に定着する定着装置が開示されて
いる。
【0012】ところで、上述した誘導加熱方式の定着装
置においても、加熱(金属)ローラ端部の温度が中央部
より低くなることが知られている。また、加熱ローラの
長さは、複写可能な最大のサイズの用紙の幅に合わせて
定義されるため、幅の小さい用紙に対して連続して複写
を繰り返した場合には、ローラの長手方向の温度分布の
うちの中央部分の温度が一層低下することになる。
【0013】なお、特開平9−1062076号公報
は、金属ローラの端部の温度が中央部の温度よりも低下
することを抑制することを可能としている。
【0014】しかしながら、ローラの長手方向の全域を
常に一定の温度に維持すると、逆に、幅の小さい用紙に
対する複写が継続されている場合には、両端の余分な部
分に対する加熱は、エネルギーをロスすることに他なら
ない。
【0015】この発明の目的は、誘導加熱を用いた画像
形成装置向けの定着装置において、加熱ローラの長手方
向の温度分布を均一に加熱可能で、画像形成に用いる被
転写媒体の幅(サイズ)に応じて、加熱ローラの長手方
向で、発熱する部分の長さを制御できる定着装置を提供
するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した問
題点に基づきなされたもので、任意の方向に回転可能な
第1の回転体と、前記第1の回転体に対して所定の圧力
で接触され、前記第1の回転体が回転することで回転さ
れ、前記第1の回転体との接触部に、被加熱体が通過可
能な第2の回転体と、前記第1の回転体内に設けられ、
前記第1の回転体に、前記第1の回転体の周方向に平行
な交番磁界を与える第1の誘導加熱装置と、前記第1の
回転体内に、前記第1の誘導加熱装置の一部分の外側を
取り巻くように、かつ前記第1の回転体の両端部の近傍
に設けられ、前記第1の回転体に、前記第1の回転体の
軸方向に平行な交番磁界を与える第2の誘導加熱装置
と、を有することを特徴とする定着装置を提供するもの
である。
【0017】また、この発明は、第1の感光体ドラムと
その感光体ドラムに形成された潜像に第1の色のトナー
を選択的に供給して第1のトナー像を形成する第1の画
像形成機構と、第2の感光体ドラムとその感光体ドラム
に形成された潜像に前記第1の色のトナーと異なる第2
の色のトナーを選択的に供給して第2のトナー像を形成
する第2の画像形成機構と、出力画像保持媒体を保持
し、前記第1の画像形成機構および前記第2の画像形成
機構のそれぞれで形成された前記第1および第2のトナ
ー像を前記出力画像保持媒体に転写可能に、前記出力画
像保持媒体を、前記第1の画像形成機構から前記第2の
画像形成機構に向けて搬送する出力画像保持媒体搬送ベ
ルトと、前記出力画像保持媒体搬送ベルトにより搬送さ
れている前記出力画像保持媒体が前記第1の画像形成機
構により形成された前記第1のトナー像と接触可能な位
置に設けられ、前記第1のトナー像を前記出力画像保持
媒体に転写する第1の転写装置と、前記出力画像保持媒
体搬送ベルトにより搬送されている前記出力画像保持媒
体が前記第2の画像形成機構により形成された前記第2
のトナー像と接触可能な位置に設けられ、前記第1の転
写装置により前記第1のトナー像が転写された前記出力
画像保持媒体に、前記第2の画像形成機構により形成さ
れた前記第2のトナー像を、前記第1のトナー像に重ね
て前記出力画像保持媒体に転写する第2の転写装置と、
任意の方向に回転可能な第1の回転体と、前記第1の回
転体に対して所定の圧力で接触され、前記第1の回転体
が回転することで回転され、前記第1の回転体との接触
部に、被加熱体が通過可能な第2の回転体と、前記第1
の回転体内に設けられ、前記第1の回転体に、前記第1
の回転体の周方向に平行な交番磁界を与える第1の誘導
加熱装置と、前記第1の回転体内に、前記第1の誘導加
熱装置の一部分の外側を取り巻くように、かつ前記第1
の回転体の両端部の近傍に設けられ、前記第1の回転体
に、前記第1の回転体の軸方向に平行な交番磁界を与え
る第2の誘導加熱装置と、を含む定着装置と、を有し、
前記第1および第2のトナー像が転写された前記出力画
像保持媒体およびそれぞれのトナー像を構成するトナー
を加熱して、前記出力画像保持媒体に前記トナーを定着
することを特徴とするカラー画像形成装置を提供するも
のである。
【0018】さらに、この発明は、純鉄製の中空円筒で
あり、外周面で、外周面に接する被加熱体に熱と圧力を
提供する加熱ローラと、前記加熱ローラ内に、巻き線の
主要な部分の導体の方向が前記加熱ローラの軸線と平行
な方向に向けられて設けられ、前記加熱ローラに、誘導
電流を生じさせる第1の電磁コイルと、前記加熱ローラ
内の端部に、巻き線の主要な部分の導体の方向が前記加
熱ローラの周方向と平行な方向に向けられて設けられ、
前記加熱ローラに、誘導電流を生じさせる第2の電磁コ
イルと、を有することを特徴とする加熱装置を提供する
ものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、この発明の
定着装置が組み込まれるカラー画像形成装置を詳細に詳
細に説明する。
【0020】図1は、この発明の定着装置を含むカラー
画像形成装置を説明する概略図である。
【0021】図1に示すように、カラープリンタ(カラ
ー画像形成装置)101は、図示しない印字信号保持部
が保持する減法混色に基づいて色分解されたY(イエロ
ー)、M(マゼンタ)、C(シアン)およびB(黒)の
4つの印字信号に基づいて、4つ(4色)の画像を形成
する第1、第2、第3および第4の画像形成部11Y、
11M、11Cおよび11Bを有している。なお、各画
像形成部は、被転写材(画像出力用媒体)である用紙や
オーバーヘッドプロジェクタ向けの透明な樹脂製のOH
Pシート等に代表されるシート状媒体Oを搬送する無端
ベルト(転写ベルト)21に対して所定の間隔で、転写
ベルト21に沿って所定の間隔で配列されている。
【0022】各画像形成部11Y、11M、11Cおよ
び11Bは、それぞれ、予め所定の電位、例えば−50
0Vの電位が与えられた状態で、図示しない画像露光部
からの画像光(露光光)が照射されることで潜像が形成
される感光体ドラム12Y、12M、12Cおよび12
Bを有している。なお、各感光体ドラムは、直径が、例
えば30mmのアルミ製円筒体の表面に、厚さ20μm
程度の通常は高抵抗であるが、光が照射されると光が照
射された部分の比抵抗が低下して導体と同様の特性を示
す性質の図示しない有機光導電層が設けられたものであ
る。また、各感光体ドラムは、図示しない駆動機構によ
り、CW方向に、周面の移動速度が50mm/sec
で、回転される。
【0023】各感光体ドラム12Y、12M、12Cお
よび12Bの周囲には、それぞれの感光体ドラムに形成
された潜像に、Y、M、CおよびBのそれぞれに着色さ
れたトナーを選択的に供給してYトナー像、Mトナー
像、Cトナー像およびBトナー像をそれぞれ形成する現
像装置13Y、13M、13Cおよび13B、および各
感光体ドラム上のそれぞれのトナー像を、所定のタイミ
ングで搬送されている被転写材O上に、静電的に引き寄
せて転写するための転写装置14Y、14M、14Cお
よび14B等が、所定の順に配列されている。なお、各
現像装置は、周知の2成分現像剤を用いる2成分現像装
置である。また、各転写装置は、対応する感光体ドラム
との間に転写ベルト(無端ベルト)21を挟み込んだ状
態で、配置されている。
【0024】各感光体ドラム12Y、12M、12Cお
よび12Bの周囲には、また、転写装置14Y、14
M、14Cおよび14Bによりそれぞれのトナー像がsh
eet material Oに転写された後に各感光体ドラムの表
面に残っているトナーを除去するクリーナ装置15Y、
15M、15Cおよび15B、各クリーナ15Y、15
M、15Cおよび15Bによりトナーが除去された後の
各感光体ドラムに残っている電荷を消去する除電装置1
6Y、16M、16Cおよび16B、および各感光体ド
ラムに所定の電位を与える帯電装置17Y、17M、1
7Cおよび17Bが、同様に配置されている。なお、各
クリーナ装置は、例えばウレタンゴム製の図示しないブ
レードを有し、ブレードを感光体ドラム表面に所定の圧
力で接触させることにより、感光体ドラム表面からトナ
ーを除去して、図示しないトナー貯留部に回収するもの
である。この回収されたトナーは、所定量に達するたび
に、利用者またはサービスマンにより廃棄される。一
方、各除電装置は、各感光体ドラムの光導電層を短絡さ
せることのできる所定波長の光を放射するものである。
【0025】転写ベルト21は、厚さ5mm程度の導電
性ウレタンゴム製であり、第1および第2のローラ2
2、23に掛け渡されて、一方のローラが回転されるこ
とにより、転写ベルト21の任意の位置が所定の方向に
移動される。なお、転写ベルト21が移動される方向
は、各画像形成部に近接している側に関して、第1の画
像形成部11Yから第4の画像形成部11Bに向かう方
向である。また、転写ベルト21の背面側(2本のロー
ラと接する側)には、図示しない画像出力媒体給送部か
ら供給される媒体Oを転写ベルト21に吸着させるため
に、転写ベルト21に所定の電位を与える帯電装置24
が設けられている。
【0026】転写ベルト21により媒体Oが搬送される
方向で、ローラ23の先には、画像出力媒体Oに保持さ
れている4色のトナー像を媒体Oに固着するための定着
装置31が位置されている。
【0027】定着装置31は、厚さ1mm程度の純鉄製
で、直径が概ね40mm、長さが概ね340mmに形成
された円筒である第1のローラ(加熱ローラ)32と、
同様に直径が概ね40mm、長さが概ね340mmに形
成され、第1のローラ32の軸線と平行、かつ第1のロ
ーラの長手方向に沿って配置され、第1のローラ32の
円周の一点と接触されている第2のローラ(加圧ロー
ラ)33と、を有する。なお、第1のローラ32の表面
には、トナーが付着することを抑止するためのテフロン
(商品名)等に代表されるフッ素樹脂からなる離型層が
形成されている。また、第2のローラ33は、所定の直
径の軸の周囲に、シリコンゴムやフッ素ゴム等を被覆し
た弾性ローラである。
【0028】なお、それぞれのローラは、図示しない加
圧機構により相互に、所定の圧力を受け、その結果加圧
ローラが一時的に変形するニップ領域を有している。ま
た、加熱ローラ32は、図示しない駆動モータにより、
(自身の外周面が)各画像形成部の感光体ドラムの外周
が移動される速度と概ね等しい速度で移動するよう、一
定速で回転される。また、加圧ローラ33は、加熱ロー
ラ32が回転することにより、外周面の移動速度が加熱
ローラの外周面の移動速度と等しい速度で回転される。
【0029】第1のローラ32の内側には、第1のロー
ラ32の内壁に沿って設けられた第1および第2の誘導
コイル34a、34b、第1のローラ32の2つの端部
に、第1および第2の誘導コイル34a、34bの外側
を取り巻くように設けられた第3および第4の誘導コイ
ル35a、35bが設けられている。なお、第1および
第2のコイル34a、34bは、加熱ローラ32の長手
方向の中央付近では、ローラ32の内面に対して概ね
1.5mmのギャップを保って組み込まれている。ま
た、第3および第4のコイル35a、35bは、加熱ロ
ーラ32の両端部から概ね5mmの位置を始点に、幅4
0mmに亘って設けられている。この場合、第3および
第4のコイル35a、35bとローラ32の内面との間
のギャップは、概ね1.5mmに定義される。従って、
第3および第4のコイル35a、35bが配置される部
分とその近傍に位置する第1および第2のコイル34
a、34bとローラ32の内面との間のギャップは、概
ね3mmに定義される。
【0030】それぞれのコイルは、コアを用いない空芯
コイルであり、線径が0.5mmの耐熱絶縁被覆(ポリ
イミド絶縁)付銅線を19本束ねたリッツ線により形成
されている。なお、それぞれのコイルは、耐熱性の工業
用プラスチックにより形成された図示しない支持部材
と、ローラ内の支持部材の位置を定義する図示しないホ
ルダにより、所定の位置に位置されている。
【0031】第1のローラ32の表面には、第1のロー
ラ32から画像出力媒体Oを剥離する剥離爪36、ロー
ラ32の表面にトナーが付着することを抑止する離型剤
(オイル)を塗布する雛型剤塗布装置37、第1のロー
ラ32の表面をクリーニングするクリーナ38等が、ロ
ーラの回転方向に従って、所定の順で配置されている。
また、第1のローラ32の表面の所定の位置には、ロー
ラの温度を検知するためのサーミスタ39が設けられて
いる。
【0032】図2は、図1を用いて説明した画像形成装
置(カラープリンタ)の定着装置に組み込まれる誘導コ
イルの形状および配列を説明する概略図である。
【0033】図2に示されるように、定着装置31の第
1および第2のコイル34a、34bは、加熱ローラ
(第1のローラ)32の内側に沿って、ローラ32の長
手方向の概ね全域(全長)に亘って、設けられている。
なお、それぞれのコイルは、ローラ32の円周方向を概
ね2分割した状態で、ローラ32の内壁に沿わせられて
いる。また、それぞれのコイル34a、34bは、ロー
ラ32の長手方向端部の近傍で、端部に近づくに連れ
て、ローラ32の内径に比較して次第に直径が小さくな
るように、かつローラ32の周方向に関しても、ローラ
の端部に近づくに連れて、円周方向の広がりが次第に狭
くなるように、形成されている。なお、各コイルの巻き
方向は、ローラ32の長手方向で、ローラ32の周方向
で折り返えされている。
【0034】第3および第4のコイル35a、35b
は、ローラ32の長手方向の両端部の2カ所に設けられ
ている。なお、それぞれのコイル35a、35bは、第
1および第2のコイル34a、34bの外側に位置され
る。また、第3および第4のコイル35a、35bの巻
き方向は、ローラ32の周方向である。
【0035】図3は、図2を用いて説明したそれぞれの
誘導コイルを、ローラの側面(長手方向と直交する方向
で断面方向に平行な方向)から見た状態を示す概略図で
ある。
【0036】図3によれば、第1および第2のコイル3
4a、34bが、ローラ32の長手方向端部の近傍で、
端部に近づくに連れて、コイルにより提供される円の径
がローラ32の内径に比較して次第に小さくなり、周方
向に関しても、ローラの端部に近づくに連れて、円周方
向の広がりが次第に狭くなる様子が示されている。ま
た、第3および第4のコイル35a、35bが、第1お
よび第2のコイル34a、34bの外側に位置され、ロ
ーラ32の周方向に巻き付けられている状態が確認でき
る。
【0037】図2および図3に示した4つのコイル34
a、34b、35a、35bにおいては、第3および第
4のコイル35a、35bを流れる電流による第1の磁
束Jの方向(磁束密度ベクトル)は、加熱ローラ32の
軸方向に平行となり、加熱ローラ32の円筒内において
も、軸方向に平行となる。
【0038】また、第1および第2のコイル34a、3
4bを流れる電流による第2の磁束K(磁束密度ベクト
ル)の方向は、電流の方向が軸方向であるために、周波
数が上昇するにつれて、ローラ32の円筒内面の周方向
に方向付けられる。このため、2組4つのコイルにより
提供される加熱ローラ32の円筒内において互いにほぼ
垂直な2種類の磁束は、互いに垂直な誘導電流を生じ
る。従って、4つのコイルから供給されるそれぞれ誘導
電流が相互に干渉することはない。なお、この場合、そ
れぞれの誘導電流の位相差は、誘導電流の方向が直交で
あるから無視できる。
【0039】このため、加熱ローラ32の両端部の温度
が上昇しにくい要因である誘導電流の密度の低下が防止
され(ローラの両端に効力を及ぼす誘導電力の出力を実
質的が増大され)、ローラの両端部で温度が低下するこ
とを抑止できる。
【0040】詳細には、第1および第2のコイル34
a、34bの交番電流を I=Imax_1cos(WT) とすると、これによる加熱ローラ32内の任意の位置に
おける誘導電流密度は、Wを駆動電流周波数;Tを時
間;Aを位置の関数とすると、 J eddy 1=J_1cos(WT+A) と表される。なお、J eddy 1は電流密度ベクトル
であり、上述した条件では、ローラ32の内面の表面層
付近を流れている。また、J eddy 1の方向は、磁
束Kに対して垂直な面内であり、ローラ32の軸の方向
となる。
【0041】これに対して、第3および第4のコイル3
5a、35bの交番電流を I=Imax_2cos(WT) とすると、これによる加熱ローラ32内の第1および第
2のコイル34a、34bの誘導電流密度を検証した位
置と同じ位置における誘導電流密度は、Wを駆動電流周
波数;Tを時間;Bを位相すなわち位置の関数とする
と、 J eddy 2=I_2cos(WT+B) と表される。なお、J eddy 2はベクトルであり、
上述した条件では、ローラ32の内面の表面層付近を流
れている。また、J eddy 2の方向は、磁束Kに対
して垂直な面内であり、ローラ32の周方向となる。
【0042】従って、J eddy 1とJ eddy
とは、明らかに、互いに直角であることが認められる。
【0043】それぞれの、渦電流によるジュール損失
は、σを、ローラを構成する鉄材(純鉄)の電気伝導度
とすると、 W1(ワット)=∫(J eddy/σ)dV、 W2(ワット)=∫(J eddy/σ)dV となる。なお、各式において、J eddy 1、J
eddy 2は絶対値である。
【0044】出力は、これらの式の体積積分の時間平均
となる。なお、この発明では、第1および第2のコイル
34a、34bによる効果と第3および第4のコイル3
5a、35bによる効果を重ね合わせることができるの
で、全電流密度は、 J eddy 1+J eddy 2 となる。なお、それぞれの位相A、Bが異なれる場合、
一般には、全電流の絶対値に影響を及ぼすが、この発明
では、J eddy 1とJ eddy 2とが互いに直角
であるから、位相A、Bの影響を受けない(位相差は無
視できる)。
【0045】従って、それぞれの出力wattageの和が減
少することはない。
【0046】図2および図3に示した第1、第2、第3
および第4の誘導コイル34a、34b、35a、35
bは、図示しない励磁回路(インバータ回路)により独
立して供給される2種類の高周波電流で発生する磁束l
によって、ローラ32の厚さ部分(ローラ本体)に、磁
束lが変化することを妨げる方向の誘導電流を発生させ
る。また、各コイル34a、34b、35a、35bを
流れる交番電流は、駆動周波数が一定の周波数よりも高
くなると、ローラ32中に流れるため、ローラ32内の
磁場Hは、ローラ32の円筒面の円周方向に沿って変化
する。なお、4つのコイルに対して、例えば周波数25
kHz、60Aの高周波電流が供給される。このときの
総出力は、概ね900Wとなる。
【0047】この誘導電流と加熱ローラ32の電気抵抗
によってジュール熱が発生し、加熱ローラ32が発熱す
る(ローラが加熱される)。
【0048】なお、先に説明した通り、加熱ローラ32
は、純鉄製であるから、ジュール熱損失に加えて、ヒス
テリシス熱損失も同時に生ずる。
【0049】図4は、図2および図3に示した定着装置
を動作させるための駆動回路を説明するブロック図であ
る。
【0050】図4に示すように、駆動回路40は、商用
電源の交流電流を整流回路41と平滑コンデンサ42に
よって整流して得られる電流を、共振用コンデンサ43
−1、43−1およびスイッチング回路43−2、43
−2からなるインバータ回路43を介して、第1および
第2のコイル34a、34b、第3および第4のコイル
35a、35bに供給するものである。なお、高周波電
流は、入力検出手段44によって検出される。また、サ
ーミスタ39により検知されたローラ32の表面の温度
が図示しないA/Dコンバータによりデジタル信号に変
換されて主制御CPU44に入力され、CPU45から
図示しないD/Aコンバータによりアナログ値に変更さ
れたON/OFF指示がIH(誘導加熱)回路46に供
給される。このとき、指定された出力値となるように、
例えばPWM(パルス幅変調)によって駆動回路回路4
7が制御される。なお、指定した出力値は、インバータ
回路43のスイッチング素子43cがオンされている時
間を、任意のタイミングで可変することで制御できる。
この時、駆動周波数は、任意の周波数に変化する。
【0051】なお、スイッチング回路43−2、43−
2を、周知のIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジ
スタ)に置き換えることができる。
【0052】また、各コイルに供給される高周波電流の
周波数Wを小さくすれば、誘導電流も小さくなるため、
出力も小さくなることが知られている。
【0053】なお、図4では、第1および第2のコイル
34a、34bと第3および第4のコイル35a、35
bのそれぞれを共通のインバータ回路で駆動する例ヲ説
明したが、それぞれのコイル(34a、34bの組と3
5a、35bの組)を独立の駆動回路により駆動すれ
ば、周波数Wが一致しない場合もある。周波数Wは、通
常25KHzであり、加熱ローラ32の端部を加熱する
必要がない場合、第3および第4のコイル35a、35
bのそれぞれには、例えば6kHzの高周波電流を供給
するものとする。
【0054】図5は、図2ないし図4に示した定着装置
の動作を説明するフローチャートである。
【0055】例えば、画像形成装置の主スイッチがON
された直後には、入力電力の殆どをローラの加熱(誘導
コイルへの通電)に利用できる。このとき、第1および
第2のコイル34a、34b、第3および第4のコイル
35a、35bのそれぞれに、最大電力(25kHz)
が供給される(S1)。
【0056】図示しない画像メモリに出力すべき画像デ
ータおよび用紙サイズが入力されると、用紙サイズに合
わせて、例えば用紙サイズがA3サイズである場合(S
2−Yes)には、ステップS3に示すように、ローラ
32の長手方向の全域を加熱するために全てのコイル
に、供給可能な最大電力が、そのまま供給される。
【0057】以下、サーミスタ39が、ローラ32の表
面の温度が所定の温度に達したことが検知するまで、全
てのコイルへ、所定の電力が供給される。このとき、ロ
ーラ32の表面の温度が第1の温度、例えば135℃に
達した時点(S4)で、図示しないモータ駆動回路がオ
ンされて、加熱ローラ32が回転される(S5)。その
後、サーミスタ39が、所定温度、例えば180℃を検
知するまで、引き続き各コイルに所定電力が供給される
(S6)。
【0058】ステップS6において、ローラ32の表面
の温度が所定の温度に達したことが検知されると、画像
形成動作を許可する開始可能信号が出力される(S1
1)。
【0059】一方、用紙サイズがA4サイズで、短辺側
が搬送方向と直交するように搬送されている(A4縦と
呼ばれている)場合(S2−No)には、第3および第
4のコイル35a、35bに供給される高周波電流の周
波数が、例えば6kHzまで低下される(S7)。
【0060】以下、サーミスタ39が、ローラ32の表
面の温度が所定の温度に達したことが検知するまで、コ
イル35a、35bに、所定の電力が供給される。この
とき、ローラ32の表面の温度が第1の温度、例えば1
35℃に達した時点(S8)で、図示しないモータ駆動
回路がオンされて、加熱ローラ32が回転される(S
9)。その後、サーミスタ39が、所定温度、例えば1
80℃を検知するまで、引き続き各コイルに所定電力が
供給され(S10)、ローラ32の表面の温度が所定の
温度に達したことが検知されると、画像形成動作を許可
する開始可能信号が出力される(S11)。
【0061】なお、各ステップにおいて、それぞれのコ
イルに供給される電力が、許容値を越えないように、例
えばローラが回転されると同時にまたはその直前に、指
示値が変更される。
【0062】また、第1および第2のコイル34a、3
4bにより加熱ローラ32の表面が加熱される軸方向の
長さは、A4縦の幅であり、ステップS2で、用紙の大
きさがA4縦と判定された場合(S2−No)は、加熱
ローラ32の両端部に対応する第3および第4のコイル
35a、35bに印加される高周波電流の周波数Wを6
kHzまで下げることにより、両コイルが消費する電力
が100W程度に減少される。このとき、第1および第
2のコイル34a、34bにより、加熱ローラ32をA
4縦の幅に相当する領域が加熱されるために消費される
電力は、600W程度である。
【0063】このことから、加熱ローラ32の軸方向長
さに比較して幅の狭い画像出力媒体Oに画像を形成する
際には、加熱ローラの長さ方向に関し、選択的に加熱で
き、エネルギーロスが抑制される。
【0064】なお、画像形成媒体の大きさがA4縦に相
当する場合に、所定のタイミング、かつ所定の周期で、
第3および第4のコイル35a、35bに供給される高
周波電流の周波数を所定の周波数まで増大すると、加熱
ローラ32の長さ方向の全域の温度が一時的に上昇さ
れ、(ローラ)中央部から端部へ熱が逃げることを防止
することができ、定着性を高めることができる。このこ
とは、総消費電力を抑止することになる。この場合、第
3および第4のコイル35a、35bには、所定の周期
で、例えば25kHzの高周波電流が供給される。な
お、この高周波電流の周波数の増加に伴って消費される
消費電力は、概ね300W程度である。
【0065】図6は、図2および図3に示した誘導コイ
ルにより提供される加熱ローラの長手方向の温度分布を
示すグラフである。
【0066】図6において、曲線Aは、第1および第2
のコイル34a、34bのみに電力を供給した場合の加
熱ローラ32の長手方向の温度分布を示し、曲線Bは、
全てのコイルに電力を供給した場合の加熱ローラ32の
長手方向の温度分布を示している。なお、図6に示す温
度分布は、それぞれのコイルに、60Aの電流を供給し
た結果である。
【0067】図6から明らかな通り、第1および第2の
コイルに加えて、加熱ローラ32の端部に対応する位置
に第3および第4のコイルを設けたことにより、加熱ロ
ーラの長手方向の全域で、概ね均一な表面温度が得られ
ている。
【0068】このように、この発明の定着装置は、任意
の方向に回転可能な第1の回転体と、前記第1の回転体
に対して所定の圧力で接触され、前記第1の回転体が回
転することで回転され、前記第1の回転体との接触部
に、被加熱体が通過可能な第2の回転体と、前記第1の
回転体内に設けられ、前記第1の回転体に、前記第1の
回転体の周方向に平行な交番磁界を与える第1の誘導加
熱装置と、前記第1の回転体内に、前記第1の誘導加熱
装置の一部分の外側を取り巻くように、かつ前記第1の
回転体の両端部の近傍に設けられ、前記第1の回転体
に、前記第1の回転体の軸方向に平行な交番磁界を与え
る第2の誘導加熱装置と、を有することを特徴とする。
【0069】また、この発明の定着装置は、第1の誘導
加熱装置が電磁コイルであり、電磁コイルの主要な部分
の導体が第1の回転体の軸方向に方向づけられている電
磁コイルであることを特徴とする。
【0070】さらに、この発明の定着装置は、電磁コイ
ルがリッツ線を、平面状に配置したコイルであって、前
記第1の回転体の内周に沿って配置されていることを特
徴とする。
【0071】またさらに、この発明の定着装置は、第2
の誘導加熱装置がリッツ線を用いた電磁コイルであり、
コイルの主要な部分の導体が第1の回転体の周方向に方
向づけられているコイルであることを特徴とする。
【0072】さらにまた、この発明の定着装置は、第1
の回転体の両端部において、第1の誘導加熱装置により
提供される磁界と第2の誘導加熱装置により提供される
磁界とが約90°で交差することを特徴とする。
【0073】またさらに、この発明の定着装置は、第1
の誘導加熱装置の長手方向の端部が第2の誘導加熱装置
を装着可能とするために、第1の誘導加熱装置の長手方
向の中央部に比較して小さな外径に形成されていること
を特徴とする。
【0074】さらにまた、この発明の定着装置は、第2
の誘導加熱装置が、第1の誘導加熱装置との間に、絶縁
ギャップを介在させて設けられていることを特徴とす
る。
【0075】またさらに、この発明の定着装置は、第1
の誘導加熱装置が、第1の回転体の長手方向の中央部か
ら所定の間隔の領域を、均一に加熱することを特徴とす
る。
【0076】さらにまた、この発明の定着装置は、第2
の誘導加熱装置が、第1の回転体の長手方向の端部から
所定の間隔の領域を均一にするとともに第1の誘導加熱
装置により加熱された第1の回転体の熱が、第1の回転
体の長手方向に端部に向けて逃げることを抑止できるこ
とを特徴とする。
【0077】またさらに、この発明のカラー画像形成装
置は、第1の感光体ドラムとその感光体ドラムに形成さ
れた潜像に第1の色のトナーを選択的に供給して第1の
トナー像を形成する第1の画像形成機構と、第2の感光
体ドラムとその感光体ドラムに形成された潜像に前記第
1の色のトナーと異なる第2の色のトナーを選択的に供
給して第2のトナー像を形成する第2の画像形成機構
と、出力画像保持媒体を保持し、前記第1の画像形成機
構および前記第2の画像形成機構のそれぞれで形成され
た前記第1および第2のトナー像を前記出力画像保持媒
体に転写可能に、前記出力画像保持媒体を、前記第1の
画像形成機構から前記第2の画像形成機構に向けて搬送
する出力画像保持媒体搬送ベルトと、前記出力画像保持
媒体搬送ベルトにより搬送されている前記出力画像保持
媒体が前記第1の画像形成機構により形成された前記第
1のトナー像と接触可能な位置に設けられ、前記第1の
トナー像を前記出力画像保持媒体に転写する第1の転写
装置と、前記出力画像保持媒体搬送ベルトにより搬送さ
れている前記出力画像保持媒体が前記第2の画像形成機
構により形成された前記第2のトナー像と接触可能な位
置に設けられ、前記第1の転写装置により前記第1のト
ナー像が転写された前記出力画像保持媒体に、前記第2
の画像形成機構により形成された前記第2のトナー像
を、前記第1のトナー像に重ねて前記出力画像保持媒体
に転写する第2の転写装置と、任意の方向に回転可能な
第1の回転体と、前記第1の回転体に対して所定の圧力
で接触され、前記第1の回転体が回転することで回転さ
れ、前記第1の回転体との接触部に、被加熱体が通過可
能な第2の回転体と、前記第1の回転体内に設けられ、
前記第1の回転体に、前記第1の回転体の周方向に平行
な交番磁界を与える第1の誘導加熱装置と、前記第1の
回転体内に、前記第1の誘導加熱装置の一部分の外側を
取り巻くように、かつ前記第1の回転体の両端部の近傍
に設けられ、前記第1の回転体に、前記第1の回転体の
軸方向に平行な交番磁界を与える第2の誘導加熱装置
と、を含む定着装置と、を有し、前記第1および第2の
トナー像が転写された前記出力画像保持媒体およびそれ
ぞれのトナー像を構成するトナーを加熱して、前記出力
画像保持媒体に前記トナーを定着することを特徴とす
る。
【0078】さらにまた、この発明は、カラー画像形成
装置において、定着装置の第1の誘導加熱装置は、電磁
コイルであり、電磁コイルの主要な部分の導体が第1の
回転体の軸方向に方向づけられている電磁コイルである
ことを特徴とする。
【0079】またさらに、この発明は、カラー画像形成
装置において、定着装置の第2の誘導加熱装置は、リッ
ツ線を用いた電磁コイルであり、コイルの主要な部分の
導体が第1の回転体の周方向に方向づけられているコイ
ルであることを特徴とする。
【0080】さらにまた、この発明は、カラー画像形成
装置において、定着装置の第1の誘導加熱装置の長手方
向の端部は、第2の誘導加熱装置を装着可能とするた
め、第1の誘導加熱装置の長手方向の中央部に比較して
小さな外径に形成されていることを特徴とする。
【0081】またさらに、この発明は、カラー画像形成
装置において、定着装置の第1の誘導加熱装置は、第1
の回転体の長手方向の中央部から所定の間隔の領域を、
均一に加熱することを特徴とする。
【0082】さらにまた、この発明は、カラー画像形成
装置において、定着装置の第2の誘導加熱装置は、第1
の回転体の長手方向の端部から所定の間隔の領域を均一
にするとともに、第1の誘導加熱装置により加熱された
第1の回転体の熱が第1の回転体の長手方向に端部に向
けて逃げることを抑止できることを特徴とする。
【0083】またさらに、この発明の加熱装置は、純鉄
製の中空円筒であり、外周面で、外周面に接する被加熱
体に熱と圧力を提供する加熱ローラと、前記加熱ローラ
内に、巻き線の主要な部分の導体の方向が前記加熱ロー
ラの軸線と平行な方向に向けられて設けられ、前記加熱
ローラに、誘導電流を生じさせる第1の電磁コイルと、
前記加熱ローラ内の端部に、巻き線の主要な部分の導体
の方向が前記加熱ローラの周方向と平行な方向に向けら
れて設けられ、前記加熱ローラに、誘導電流を生じさせ
る第2の電磁コイルと、を有することを特徴とする。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のカラー
画像形成装置の定着装置は、ローラの軸方向に延出さ
れ、自身を流れる電流の方向がローラの軸方向に一致す
る第1のコイルと、ローラの長手方向の端部に、ローラ
の周方向と沿って巻き付けられ、自身を流れる電流の方
向がローラの周方向に一致する第2のコイルと、を有
し、それぞれのコイルを流れる電流により生じる磁界の
方向を交差させたことにより、ローラに発生する誘導電
流の全てを、ローラの発熱に寄与させているので、加熱
効率が高く、消費電力が低減される。
【0085】また、第1のコイルと第2のコイルに流れ
る電流を、独立に設定できるので、出力画像を保持する
媒体の大きさに合わせて消費電力を抑制しながら、出力
画像保持媒体に、トナーを確実に定着できる。
【0086】さらに、出力画像を保持する媒体の幅が加
熱ローラの長さよりも少ない場合に、第2のコイルに流
れる高周波電流の周波数を周期的に増大してローラの両
端部を所定のタイミングで加熱することで、ローラの長
手方向の端部の温度が低下することを抑止しながら、少
ない消費電力で、出力画像保持媒体に、トナーを確実に
定着できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の定着装置が組み込まれるカラー画像
形成装置の一例を示す概略図。
【図2】図1に示した画像形成装置に組み込まれる誘導
加熱型の定着装置の誘導コイルの形状および配列を説明
する概略図。
【図3】図2に示した誘導コイルの側面図。
【図4】図2および図3に示した定着装置を駆動するた
めの駆動回路を説明するブロック図。
【図5】図2ないし図4に示した定着装置の動作を説明
するフローチャート。
【図6】図2および図3に示した誘導コイルにより提供
される加熱ローラの長手方向の温度分布を示すグラフ。
【符号の説明】
1 ・・・スキャナ、 1a・・・原稿テーブル、 2 ・・・画像形成ユニット、 2a・・・転写ユニット、 4 ・・・被転写媒体供給部、 5 ・・・露光装置、 6 ・・・定着装置、 11Y・・・画像形成部(Y)、 11M・・・画像形成部(M)、 11C・・・画像形成部(C)、 11B・・・画像形成部(B)、 12(Y、M、C、B)・・・感光体ドラム、 13(Y、M、C、B)・・・現像装置、 14(Y、M、C、B)・・・転写装置、 15(Y、M、C、B)・・・クリーナ、 16(Y、M、C、B)・・・除電装置、 17(Y、M、C、B)・・・帯電装置、 21 ・・・転写ベルト、 22 ・・・第1のローラ、 23 ・・・第2のローラ、 24 ・・・帯電装置、 31 ・・・定着装置、 32 ・・・加熱ローラ(第1のローラ)、 33 ・・・加圧ローラ(第2のローラ)、 34a・・・第1の誘導コイル、 34b・・・第2の誘導コイル、 35a・・・第3の誘導コイル、 35b・・・第4の誘導コイル、 36 ・・・剥離爪、 37 ・・・離型剤塗布装置、 38 ・・・クリーナ、 39 ・・・サーミスタ、 40 ・・・駆動回路、 101 ・・・カラー画像形成装置、 O ・・・シート状媒体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/20 101 G03G 15/20 103 G03G 15/01 H05B 6/14 H05B 6/44

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】任意の方向に回転可能な第1の回転体と、 前記第1の回転体に対して所定の圧力で接触され、前記
    第1の回転体が回転することで回転され、前記第1の回
    転体との接触部に、被加熱体が通過可能な第2の回転体
    と、 前記第1の回転体内に設けられ、前記第1の回転体に、
    前記第1の回転体の周方向に平行な交番磁界を与える第
    1の誘導加熱装置と、 前記第1の回転体内に、前記第1の誘導加熱装置の一部
    分の外側を取り巻くように、かつ前記第1の回転体の両
    端部の近傍に設けられ、前記第1の回転体に、前記第1
    の回転体の軸方向に平行な交番磁界を与える第2の誘導
    加熱装置と、を有することを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】第1の感光体ドラムとその感光体ドラムに
    形成された潜像に第1の色のトナーを選択的に供給して
    第1のトナー像を形成する第1の画像形成機構と、 第2の感光体ドラムとその感光体ドラムに形成された潜
    像に前記第1の色のトナーと異なる第2の色のトナーを
    選択的に供給して第2のトナー像を形成する第2の画像
    形成機構と、 出力画像保持媒体を保持し、前記第1の画像形成機構お
    よび前記第2の画像形成機構のそれぞれで形成された前
    記第1および第2のトナー像を前記出力画像保持媒体に
    転写可能に、前記出力画像保持媒体を、前記第1の画像
    形成機構から前記第2の画像形成機構に向けて搬送する
    出力画像保持媒体搬送ベルトと、 前記出力画像保持媒体搬送ベルトにより搬送されている
    前記出力画像保持媒体が前記第1の画像形成機構により
    形成された前記第1のトナー像と接触可能な位置に設け
    られ、前記第1のトナー像を前記出力画像保持媒体に転
    写する第1の転写装置と、 前記出力画像保持媒体搬送ベルトにより搬送されている
    前記出力画像保持媒体が前記第2の画像形成機構により
    形成された前記第2のトナー像と接触可能な位置に設け
    られ、前記第1の転写装置により前記第1のトナー像が
    転写された前記出力画像保持媒体に、前記第2の画像形
    成機構により形成された前記第2のトナー像を、前記第
    1のトナー像に重ねて前記出力画像保持媒体に転写する
    第2の転写装置と、 任意の方向に回転可能な第1の回転体と、前記第1の回
    転体に対して所定の圧力で接触され、前記第1の回転体
    が回転することで回転され、前記第1の回転体との接触
    部に、被加熱体が通過可能な第2の回転体と、前記第1
    の回転体内に設けられ、前記第1の回転体に、前記第1
    の回転体の周方向に平行な交番磁界を与える第1の誘導
    加熱装置と、前記第1の回転体内に、前記第1の誘導加
    熱装置の一部分の外側を取り巻くように、かつ前記第1
    の回転体の両端部の近傍に設けられ、前記第1の回転体
    に、前記第1の回転体の軸方向に平行な交番磁界を与え
    る第2の誘導加熱装置と、を含む定着装置と、を有し、
    前記第1および第2のトナー像が転写された前記出力画
    像保持媒体およびそれぞれのトナー像を構成するトナー
    を加熱して、前記出力画像保持媒体に前記トナーを定着
    することを特徴とするカラー画像形成装置。
  3. 【請求項3】純鉄製の中空円筒であり、外周面で、外周
    面に接する被加熱体に熱と圧力を提供する加熱ローラ
    と、 前記加熱ローラ内に、巻き線の主要な部分の導体の方向
    が前記加熱ローラの軸線と平行な方向に向けられて設け
    られ、前記加熱ローラに、誘導電流を生じさせる第1の
    電磁コイルと、 前記加熱ローラ内の端部に、巻き線の主要な部分の導体
    の方向が前記加熱ローラの周方向と平行な方向に向けら
    れて設けられ、前記加熱ローラに、誘導電流を生じさせ
    る第2の電磁コイルと、を有することを特徴とする加熱
    装置。
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