JP3204052B2 - 誘導加熱定着装置 - Google Patents
誘導加熱定着装置Info
- Publication number
- JP3204052B2 JP3204052B2 JP26182695A JP26182695A JP3204052B2 JP 3204052 B2 JP3204052 B2 JP 3204052B2 JP 26182695 A JP26182695 A JP 26182695A JP 26182695 A JP26182695 A JP 26182695A JP 3204052 B2 JP3204052 B2 JP 3204052B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- fixing roller
- coils
- fixing
- heat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 title claims description 45
- 230000006698 induction Effects 0.000 title claims description 28
- 230000004907 flux Effects 0.000 description 14
- 230000020169 heat generation Effects 0.000 description 12
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 11
- 238000009826 distribution Methods 0.000 description 10
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 6
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 6
- 230000005855 radiation Effects 0.000 description 5
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 5
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 4
- 229910052736 halogen Inorganic materials 0.000 description 4
- 150000002367 halogens Chemical class 0.000 description 4
- 238000000034 method Methods 0.000 description 4
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 4
- 239000004020 conductor Substances 0.000 description 3
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 3
- RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N Copper Chemical compound [Cu] RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 2
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 description 2
- 230000005684 electric field Effects 0.000 description 2
- 229920006351 engineering plastic Polymers 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 229910000838 Al alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910000975 Carbon steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 229920000106 Liquid crystal polymer Polymers 0.000 description 1
- 239000004977 Liquid-crystal polymers (LCPs) Substances 0.000 description 1
- 239000004734 Polyphenylene sulfide Substances 0.000 description 1
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 1
- 230000009471 action Effects 0.000 description 1
- 230000000712 assembly Effects 0.000 description 1
- 238000000429 assembly Methods 0.000 description 1
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 description 1
- 239000010962 carbon steel Substances 0.000 description 1
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 description 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 description 1
- 230000002500 effect on skin Effects 0.000 description 1
- 229920001971 elastomer Polymers 0.000 description 1
- 230000005674 electromagnetic induction Effects 0.000 description 1
- -1 for example Substances 0.000 description 1
- 230000006870 function Effects 0.000 description 1
- 230000004927 fusion Effects 0.000 description 1
- 230000006872 improvement Effects 0.000 description 1
- 239000011810 insulating material Substances 0.000 description 1
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 1
- 230000035699 permeability Effects 0.000 description 1
- 239000004033 plastic Substances 0.000 description 1
- 229920003023 plastic Polymers 0.000 description 1
- 229920000069 polyphenylene sulfide Polymers 0.000 description 1
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 1
- 238000004904 shortening Methods 0.000 description 1
- 229920002379 silicone rubber Polymers 0.000 description 1
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 1
- 239000010935 stainless steel Substances 0.000 description 1
- 229910001220 stainless steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910000859 α-Fe Inorganic materials 0.000 description 1
Landscapes
- General Induction Heating (AREA)
- Fixing For Electrophotography (AREA)
Description
機、プリンタおよびファクシミリなどに用いられる定着
装置に関し、さらに詳しくは、誘電加熱を利用してトナ
ー像を記録媒体に定着する定着装置に関する。
である記録紙ないし転写材などのシート上に転写された
トナー像をシートに定着させる定着装置が設けられてい
る。この定着装置は、例えば、シート上のトナーを熱溶
融させる定着ローラと、当該定着ローラに圧接してシー
トを挟持する加圧ローラとを有している。定着ローラは
円筒状に形成され、この定着ローラの中心軸上には、発
熱体が保持手段により保持されている。発熱体は、例え
ば、ハロゲンランプなどにより構成され、所定の電圧が
印加されることにより発熱するものである。この発熱体
は定着ローラの中心軸に位置しているため、発熱体から
発せられた熱は定着ローラ内壁に均一に輻射され、定着
ローラの外壁の温度分布は円周方向において均一とな
る。定着ローラの外壁は、その温度が定着に適した温度
(例えば、150〜200℃)になるまで加熱される。
この状態で定着ローラと加圧ローラは摺接しながら互い
に逆方向へ回転し、トナーが付着したシートを挟持す
る。定着ローラと加圧ローラとの摺接部(以下、ニップ
部という)において、シート上のトナーは定着ローラの
熱により溶解し、両ローラから作用する圧力によりシー
トに定着される。トナーが定着した後、定着ローラおよ
び加圧ローラの回転に伴い、シートは、排紙ローラによ
って搬送され、排紙トレイ上に排出される。
を備えた上記定着装置においては、電源を投入した後、
定着ローラの温度が定着に適した所定温度に達するまで
には比較的長時間を要していた。その間、使用者は複写
機を使用することができず、長時間の待機を強いられる
という問題があった。その一方、待機時間の短縮を図っ
てユーザの操作性を向上すべく定着ローラの熱容量を増
大させた場合には、定着装置における消費電力が増大
し、省エネルギー化に反するという問題が生じていた。
るためには、定着装置の省エネルギ化(低消費電力化)
と、ユーザの操作性向上(クイックプリント)との両立
を図ることが一層注目され重視されてきている。これに
伴い、従来から行われてきたトナーの定着温度、定着ロ
ーラの熱容量の低減だけでなく、電気−熱変換効率の向
上を図ることが必要となってきた。
熱方式の定着装置が提案されている(特開昭59−33
788号公報)。この誘導加熱定着装置は、図15
(a)および(b)に示すように、金属導体からなる定
着ローラ5の内部に、螺旋状に巻かれたコイル3が同心
状に配置されている。そして、定着ローラ5の内面に近
接した前記コイル3に高周波電流を流し、これによって
生じた高周波磁界で定着ローラ5に誘導渦電流を発生さ
せ、定着ローラ自体の表皮抵抗によって定着ローラ5そ
のものをジュール発熱させるようになっている。
して次のような利点がある。まず第1に、ハロゲンラン
プの近赤外加熱のような間接加熱よりも、速く昇温し、
定着ローラ以外の部分の発熱や伝熱が少ない。また、ハ
ロゲンランプの光漏れに相当するロスがない。第2に、
定着ローラ表面に固体抵抗発熱体を持つ表面加熱より
も、電磁誘導特有の表皮効果があるために発熱効率が良
く、また摺動接点がないため定着装置の信頼性も長期に
わたって高い。
み、また、家電用高周波電源におけるインバータ回路ス
イッチング素子などの普及・低価格化などによって、上
記特長を持つ誘導加熱定着装置の実現が可能となりつつ
ある。
いて定着ローラの回転軸方向(長手方向)に沿って均一
な定着性を実現するためには、定着ローラの回転軸方向
に沿う温度分布を略均一にすることが必要であるが、定
着ローラの両端部は放熱による影響を受けることから、
中央部に比べて温度が低くなってしまう。このため、定
着ローラの両端部の発熱量を中央部に比べて高くするの
が一般的である。
報)に示される誘導加熱定着装置にあっても、ローラ両
端部の放熱による温度低下を考慮しており、図16
(a)〜(c)に示すように、ローラ両端部のコイル3
の巻き方を中央部よりも「密」にして、ローラ両端部の
発熱量を中央部よりも増やし、定着ローラ5の回転軸方
向に沿う温度分布を略均一にしようとしている。
の巻線密度が長手方向に沿って途中で変化するために、
コイル3の量産性がよくなく、コイル3の価格の低減を
図ることが難しいという問題があるさらに、図15
(a)および(b)に示したように、コイル3の巻き方
向が定着ローラ5の周方向と同じであり、発生する磁束
と定着ローラ5とが平行であるので、両端部からの磁束
の漏れが多くなり、発熱効率が悪いという問題がある。
するためになされたものであり、その目的は、コイルの
巻線密度を変化させることなく発熱量の分布を調整して
ローラまたは金属板の長手方向に沿う温度分布を略均一
にすることができ、また、コイルの量産性も良く、しか
も、磁束の漏れが少なく発熱効率の良い誘導加熱定着装
置を提供することにある。
の本発明は、記録媒体上に形成されたトナー像を前記記
録媒体上へ定着する定着装置であって、導電性部材で形
成された被加熱体と、該被加熱体に近接して該被加熱体
の長手方向に一列に並んで配設され、該被加熱体に誘導
電流を生じさせて発熱させるための複数のコイルと、該
複数のコイルに交番電流を流すための高周波電源回路
と、を有し、前記複数のコイルが、1つのコイルまたは
並列に接続された複数のコイルからなる第1のコイル群
と、該第1のコイル群より多い数のコイルが並列に接続
された第2のコイル群とが直列に接続されてなることを
特徴とする誘導加熱定着装置である。
実施の形態は、被加熱体として、例えば金属製の定着ロ
ーラを用いて、この定着ローラを誘導加熱するためのコ
イルを複数個、並列および直列に組み合わせて接続す
る。これにより複数在るコイルの各コイルに流れる電流
量が並列接続部分と直列接続部分とで異なることとな
り、定着ローラに生じる誘導電流が変化する。本発明で
はこれを利用し、コイルの接続を並列と直列を適宜組み
合わせることで、定着ローラの発熱分布を均一にするも
のである。
属製の定着ローラ5の内部に、角柱形の複数のコア2の
それぞれにコイル301、302a、302b、303
をコア2の長手方向に巻装して、定着ローラ5の中央部
分に配設されているコイル302a、302bは並列に
接続し、この並列接続したコイル302aおよび302
bに対して、定着ローラ5の端部に配設されたコイル3
01と303は直列に接続する。
コア2に、複数のコイル301、302a、302b、
303を螺旋状に均等に巻装し、定着ローラ5の中央部
分に配設されているコイル302a、302bは並列に
接続し、この並列接続したコイル302aおよび302
bに対して、定着ローラ5の端部に配設されたコイル3
01および303は直列に接続する。この場合、各コイ
ルは従来技術(特開昭59−33788号公報)の如く
その巻装密度を変化させることなく、全てのコイルは均
等な密度で巻装されていてよい。これらを回路図として
示したものが図3である。
形態を回路図により示すと、例えば図4(a)に示すよ
うに、中央部分に3つのコイル302a、302b、3
02cを並列に接続して配設し、端部にコイル301a
と301b、および303aと303bをそれぞれ並列
に接続し、中央部分のコイルに直列に接続して配設した
もの、図4(b)に示すように、中央部分に4つのコイ
ル302a〜302dを並列に接続して配設し、端部に
3つのコイル301a〜301c、および303a〜3
03cをそれぞれ並列に接続し、中央部分のコイルに直
列に接続して配設したもの、図4(c)に示すように、
中央部分に5つのコイル302a〜302eを並列に接
続して配設し、端部に4つのコイル301a〜301
d、および303a〜303dを並列に接続し、中央部
分のコイルに直列に接続して配設したもの、図4(d)
に示すように、中央部分に6つのコイル302a〜30
2fを並列に接続して配設し、端部に5つのコイル30
1a〜301e、および303a〜303eを並列に接
続し、中央部分のコイルに直列に接続して配設したも
の、など各種の形態がある。
されるコイルを並列接続し、端部に配設されるコイルを
中央部分のコイルに直列に接続することで、後に詳細に
説明するが、中央部分の並列接続されたコイルの数が端
部のコイルの数より多くなるようにすることで、中央部
分のコイルに流れる電流量が端部のコイルより少なくな
るため、この部分の誘導電流が少なくなり、中央部分で
の発熱量が少なく、端部での発熱量が多くなる。したが
って、放熱量が少なくかつほとんど全ての電界が発熱に
使用される中央部分と、放熱量が多くかつ電界の一部が
ローラ外に形成される端部とで、被加熱体の温度分布が
略同じ程度となる。
るコアとの関係は、図1に示したように、各コイルがそ
れぞれ1つのコアに巻装されていて、中央部分に配設さ
れているコアに巻装されるコイルの並列接続数を多くし
て、端部では並列接続数を少ないものとしてもよいし、
また、1つのコアに対して並列接続された複数のコイル
を巻装して、並列接続数の多いコアを中央部分に、並列
接続数の少ないコアを端部に配設してもよい。
ラ用いて、これを直接誘導加熱することとしたが、その
他に金属板などを被加熱体として、これを誘導加熱し、
耐熱樹脂製の定着ローラの内部に設けたり、さらに、定
着ローラを用いる代わりに、記録媒体に従動するフィル
ムを介して被加熱体となる金属板などを設けたようなも
のであってもよい。
わせて接続することによる発熱量の変化について詳細に
説明する。
す等価回路図である。この図および後出の各式中におい
て、L1 はコイルのインダクタンス、R1 はコイルの抵
抗、L2 定着ローラのインダクタンス、R2 は定着ロー
ラの抵抗、
(1)〜(3)に示す。
めると、下記(4)式となる。
(5)式が得られる。
記(6)式により求めることができる。
ーラの材質および形状で決まる定数なので、これを下記
(7)式のように置くことができる。
下記(8)式により求めることができ、この(8)式か
ら、定着ローラでの発熱量はコイルのインダクタンス
と、コイル電流の二乗に比例することが分かる。
4(a)〜(d)に示した結線方法による各コイルによ
って得られる定着ローラの発熱量を求める。なお、以下
各式において、中央部分に配設されるコイル一つ当たり
に流れる電流をIa、端部に配設されるコイル一つ当た
りに流れる電流をIb、中央部分に配設されるコイル一
つ当たりから得られる発熱量をWa、端部に配設される
コイル一つ当たりから得られる発熱量をWbとする。
のコイルと端部のコイルとに流れる電流はその結線か
ら、2×Ia=Ib の関係がある。また、(8)式よ
り、中央部分に配設されるコイル一つ当たりから得られ
る発熱量は、Wa=K×L×Ia×Ia となり、同様
に、端部に配設されるコイル一つ当たりから得られる発
熱量は、Wb=K×L×Ib×Ib となる。したがっ
て、WaとWbとの関係は、Wa=4×Wb となっ
て、端部のコイル一つ当たりによる発熱量は中央部分の
コイル一つ当たりによる発熱量の4倍となる。
央部分のコイルと端部のコイルとに流れる電流はその結
線から、3×Ia=2×Ib の関係がある。また、
(8)式より、中央部分に配設されるコイル一つ当たり
から得られる発熱量は、Wa=K×L×Ia×Ia と
なり、端部に配設されるコイル一つ当たりから得られる
発熱量は、Wb=K×L×Ib×Ib となる。よっ
て、WaとWbとの関係は、Wa=9/4×Wb とな
り、端部のコイル一つ当たりによる発熱量は中央部分の
コイルによる発熱量の9/4倍となる。
央部分のコイルと端部のコイルとに流れる電流はその結
線から、4×Ia=3×Ib の関係がある。また、
(8)式より、中央部分に配設されるコイル一つ当たり
から得られる発熱量は、Wa=K×L×Ia×Ia と
なり、同様に、端部に配設されるコイル一つ当たりから
得られる発熱量は、Wb=K×L×Ib×Ib とな
る。したがって、WaとWbとの関係は、Wa=16/
9×Wb となって、端部のコイル一つ当たりによる発
熱量は中央部分のコイル一つ当たりによる発熱量の16
/9倍となる。
央部分のコイルと端部のコイルとに流れる電流はその結
線から、5×Ia=4×Ib の関係がある。また、
(8)式より、中央部分に配設されるコイル一つ当たり
から得られる発熱量は、Wa=K×L×Ia×Ia と
なり、同様に、端部に配設されるコイル一つ当たりから
得られる発熱量は、Wb=K×L×Ib×Ib とな
る。したがって、WaとWbとの関係は、Wa=25/
16×Wb となって、端部のコイル一つ当たりによる
発熱量は中央部分のコイル一つ当たりによる発熱量の2
5/16倍となる。
央部分のコイルと端部のコイルとに流れる電流はその結
線から、6×Ia=5×Ib の関係がある。また、
(8)式より、中央部分に配設されるコイル一つ当たり
から得られる発熱量は、Wa=K×L×Ia×Ia と
なり、同様に、端部に配設されるコイル一つ当たりから
得られる発熱量は、Wb=K×L×Ib×Ib とな
る。したがって、WaとWbとの関係は、Wa=36/
25×Wb となって、端部のコイル一つ当たりによる
発熱量は中央部分のコイル一つ当たりによる発熱量の3
6/25倍となる。
コイルによる発熱量と端部のコイルによる発熱量とを様
々に制御することができる。
一実施例を図面に基づいて説明する。なお、同一機能を
有する部材については既に説明した各図と同一の符号を
付した。
の概略断面図であり、図7はこの装置に用いられている
定着ローラと加圧ローラを示す概略斜視図であり、図8
は、この装置で用いられている定着ローラの透視図であ
る。
まれた誘導加熱定着装置は、矢印a方向に回転駆動可能
に設けられた定着ローラ5と、当該定着ローラ5に圧接
して設けられ定着ローラ5の回転に伴って従動回転する
加圧ローラ6とを有する。定着ローラ5は、導電体の円
筒形中空パイプであり、その内部には、図8に示すよう
に、当該定着ローラ5に誘導電流を発生させるためのコ
イルアセンブリ31が4個配設されている。そして、こ
のコイルアセンブリ31の各コイル301、302a、
302bおよび303は、中央部分のコイル302aと
302bが並列に接続され、端部のコイル301と30
3はそれぞれ中央部分のコイル302a及び302bに
対して直列に接続されている。すなわち、前述の図3に
示した回路構成となるように接続されている。
ラ5との間に該定着ローラ5が回転自在となるように僅
かなギャップを隔てて固定されているホルダユニット3
0に収納されている。
すように、コア2と、ロの字型の通孔1aを有し、該コ
ア2をこの通孔1aに挿入して該コアを取り囲むように
ボビン1が設けられ、このボビン1の周りに銅線を巻い
てコイル3(このコイル3は前記コイル301,302
a、302b、303などのいずれか一つ、またはこれ
らを総称して表すものである、以下同じ)を形成してあ
る。
径0.8mmの単一またはリッツ銅線を用いて、ボビン
1の回りに定着ローラ1の回転軸に沿った方向に巻回さ
れている。
積層コアからなり、ボビン1は、例えば、セラミックや
耐熱絶縁性エンジニアリング・プラスチックで形成さ
れ、コイル3を押えてその形状を整える役割を果たす。
ルダユニット30は、図10に示すように、ホルダステ
ー4aと、このホルダステー4aに装着されるホルダカ
バー4bとによってホルダーを構成し、それぞれ耐熱絶
縁性エンジニアリング・プラスチックから形成されてい
る。ホルダステー4aおよびホルダカバー4bの内面に
は、コイルアセンブリ31を保持するための凹部41が
形成され、両端部には装置本体の定着ユニットフレーム
にこのホルダユニット30を固定するための嵌合部42
が設けられている。このホルダユニット30は、ホルダ
ステー4aに設けられた凹部41に並列に接続されたコ
イル301、302a、302bおよび303を巻いた
ボビン1を挿入し、ボビン1の通孔1aにコア2を挿入
し、コイル301、302a、302bおよび303の
外周面に絶縁フィルム45を配置し、ホルダカバー4b
をホルダステー4aに装着して組み立てられる。このホ
ルダーユニット30は、耐熱絶縁性の材料、例えばPP
S(ポリフェニレンサルファイド)や液晶ポリマーなど
で形成されている。
金管あるいはアルミニウム合金管などの導電性部材から
形成され、その外周面にフッ素樹脂をコーティングし
て、表面に耐熱離型性層が形成されている。定着ローラ
5は、導電性磁性部材から形成することがさらに好まし
い。加圧ローラ6は、軸芯61の周囲に、表面離型性耐
熱ゴム層であるシリコンゴム層62が形成されている。
軸受部51が形成され、定着ユニットフレームに回転自
在に取り付けられている。さらに、定着ローラ5は、そ
の片端に図示しない駆動ギアが固定され、この駆動ギア
に接続されたモータなどの図示しない駆動源によって回
転駆動される。ホルダー4は、定着ローラ5の内周面と
の間に所定寸法の最小限ギャップを保って、定着ローラ
5の内部に収納され、定着ユニットフレームに固定され
て非回転となっている。スベリ軸受51や分離爪7は、
耐熱摺動性エンジニアリング・プラスチックなどから形
成されている。
着ローラ5の温度を検出する温度センサ、例えばサーミ
スタ8が設けられている。このサーミスタ8は、定着ロ
ーラ5を隔ててコイル3の側面に向かい合うように、定
着ローラ5の表面に圧接している。サーミスタ8は、例
えばサーミスタより構成される。このサーミスタ8で定
着ローラ5の温度を検出しつつ、定着ローラ5の温度が
最適温度となるように、コイル3への通電が制御され
る。また、温度の異常上昇時の安全機構として、サーミ
スタ8のほかに、異常な高温を検知した場合にコイル3
への通電を切断するサーモスタット9が設けられてい
る。
る。図11はこの定着装置の制御系のブロック図であ
る。
回路11によって整流し、自励式インバータ回路12で
高周波に変換し発生させる。誘導加熱コイル3への電流
は、定着ローラ5の表面に圧接されたサーモスタット9
を介して供給され、定着ローラ5の表面温度が予め設定
されている異常温度に達すると、サーモスタット9によ
って電流路が切断されるようになっている。
モリなどから構成され、サーミスタ8の電位に基づいて
定着ローラ5の温度を監視しながら、インバータ回路1
2内のドライブ回路20へオン/オフ信号を出力し、温
度制御を行う。
の直流電流を高周波電流に周波数変換して、コイル3に
供給する。
発せられる制御信号(加熱信号)がオンになると、まず
ドライブ回路20が、例えばトランジスタ、FETある
いはIGBTなどからなるスイッチング素子21をオン
する。図12(A)にこのスイッチング素子21のオン
/オフ信号VG を示す。これによって、誘導加熱コイル
3に電流が流れる。一方、電流検出回路22は所定の電
流値Ipに達したことを検出するとスイッチング素子2
1をオフするようにドライブ回路20に信号を送る。電
流検出回路22で検出されるコイル3に流れるドレイン
電流ID の波形を図12(B)に示す。スイッチング素
子21がオフされると、誘導加熱コイル3と共振用コン
デンサ24との間で共振電流が流れる。そして、電圧検
出回路23は、共振によりスイッチング素子21の誘導
加熱コイル3側のドレイン電圧VD が0V付近まで下降
したことを検出すると、スイッチング素子21を再びオ
ンするようにドライブ回路20に信号を送る。電圧検出
回路23で検出される電圧VD の波形は図12(C)に
示す。以下、このスイッチングサイクルを繰り返すこと
によって高周波の電流を誘導加熱コイル3へ流す。
数十kHz)の電流が流されると、後述する原理に従っ
て、定着ローラ5が発熱しシート(記録媒体)14にト
ナー像の定着が行われる。
以下のように動作する。まず、未定着のトナー像が転写
されているシート14は、図6中左方向から搬送され、
定着ローラ5と加圧ローラ6との間のニップ部に向けて
送り込まれる。シート14は、後述する原理により熱せ
られた定着ローラ5の熱と、両ローラ5、6から作用す
る圧力とが加えられながら、ニップ部を搬送される。こ
れにより、未定着トナーが定着されて、シート14上に
は定着トナー像が形成される。ニップ部を通過したシー
ト14は、定着ローラ5から自然に分離し、あるいは図
6に示すように、先端部が定着ローラ5の表面に摺接す
るように設けられた分離爪7ないし分離ガイドによって
定着ローラ5から強制的に分離され、図6中右方向に搬
送される。このシート14は、図示しない排紙ローラに
よって搬送されて、排紙トレイ上に排出される。
定着ローラ5の加熱原理を説明する説明図である。コイ
ル3に高周波(数kHz〜数十kHz)の電流が流され
ると、「アンペアの右ネジの法則」に従って、図示する
ように、コア2から定着ローラ5の長手軸方向に対し直
交する磁束31aが発生する。この磁束31aもまた高
周波磁束である。
bは、定着ローラ5に沿って曲り、導電体の比透磁率に
依存した比率で定着ローラ5の円周面内を通る磁束31
cとなる。定着ローラ5の周面に集中した磁束31c
は、コイル3に対向する部分で密度が最大となる。
R点で円周面内の磁束密度が極大になり、逆に、Q、S
点で極小になる。よって、誘導電流密度も同様の傾向に
なるので、定着ローラ5の発熱は、円周面内において均
一ではなく、2点鎖線で囲んだ部分32a、32bが局
所的に発熱する。この局所的に発熱する部分32a、3
2bは、図6において示せば、定着ローラ5の上部領域
と下部領域に相当する。したがって、ニップ部と一方の
発熱箇所(領域)とは、少なくとも一部で重複してい
る。また、他方の発熱箇所(領域)には、サーミスタ8
が接触するように配置される。なお、サーミスタ8の取
り付け箇所は、定着ローラ5の上部か下部のどちらかに
すれば良いが、図示する実施例では、上部の外側に取り
付けてある。また、サーミスタ8が小型であれば、定着
ローラ5上部の内側または下部の内側に取り付けても良
い。
作用により、定着ローラ5には「レンツの法則」に従っ
て、前記磁束31cを妨げる前記磁束31cと逆方向の
磁束を生じるような渦状の誘導電流が壁面内部で発生す
る。この誘導電流は、定着ローラ5の表皮抵抗によりジ
ュール熱に変換される。このときの定着ローラ5の発熱
量は、図14に示すように、本実施例の場合理論的には
既に説明したように端部の発熱量が中央部分の発熱量に
対して約4倍程度となる。これにより、端部では、ジュ
ール熱への変換効率が中央部分ほどよくないことから、
また、熱の放出が端部の方が中央部分より多いことか
ら、定着ローラ5全体の温度分布が略均一となる。そし
て、この定着ローラ5の発熱により、前述のようにシー
ト14にトナー像の定着が行われる。
数のコイルの結線方法を変えるだけで被加熱体の発熱温
度を均一にすることができるので、従来技術(特開昭5
9−33788号公報)のとごくコイルの巻き方を特殊
な巻き方にする必要がないので、生産性が高い。また、
形状的な制約がないため発熱量を大きく変化させること
が可能であり、被加熱体端部の放熱による温度低下が大
きくてもその補正を容易に行うことができる。
明するための透視図である。
を説明するための透視図である。
明するための回路図である。
の形態を説明するための回路図である。
図である。
置を示す断面図である。
す斜視図である。
である。
ための斜視図である。
ための分解斜視図である。
説明するためのブロック図である。
す図面である。
面である。
ラの発熱量および温度分布を説明するための図面で、図
14(a)は定着ローラの横透視図であり、同図(b)
は発熱量を示す図面であり、同図(c)は温度分布を示
す図面である。
15(a)は横透視図であり、図15(b)は同図
(a)のB−B線に沿う断面図である。
あり、図16(a)は横透視図であり、図15(b)は
同図(a)のB−B線に沿う断面図であり、同図(c)
は発熱量を示す図面である。
f,303,303a〜303e…コイル 4…ホルダー、 5…定着ローラ、 6…加圧ローラ。
Claims (1)
- 【請求項1】 記録媒体上に形成されたトナー像を前記
記録媒体上へ定着する定着装置であって、 導電性部材で形成された被加熱体と、 該被加熱体に近接して該被加熱体の長手方向に一列に並
んで配設され、該被加熱体に誘導電流を生じさせて発熱
させるための複数のコイルと、 該複数のコイルに交番電流を流すための高周波電源回路
と、を有し、 前記複数のコイルが、1つのコイルまたは並列に接続さ
れた複数のコイルからなる第1のコイル群と、該第1の
コイル群より多い数のコイルが並列に接続された第2の
コイル群とが直列に接続されてなることを特徴とする誘
導加熱定着装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26182695A JP3204052B2 (ja) | 1995-10-09 | 1995-10-09 | 誘導加熱定着装置 |
| US08/695,916 US5822669A (en) | 1995-08-29 | 1996-08-12 | Induction heat fusing device |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26182695A JP3204052B2 (ja) | 1995-10-09 | 1995-10-09 | 誘導加熱定着装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09106207A JPH09106207A (ja) | 1997-04-22 |
| JP3204052B2 true JP3204052B2 (ja) | 2001-09-04 |
Family
ID=17367279
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26182695A Expired - Fee Related JP3204052B2 (ja) | 1995-08-29 | 1995-10-09 | 誘導加熱定着装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3204052B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2282238B1 (en) * | 1999-03-02 | 2013-03-20 | Panasonic Corporation | Image heating device and image forming apparatus using the same |
| US6630651B2 (en) | 1999-12-24 | 2003-10-07 | Ricoh Company, Ltd. | Induction heating device with a switching power source and image processing apparatus using the same |
| US6292647B1 (en) | 2000-06-08 | 2001-09-18 | Toshiba Tec Kabushiki Kaisha | Heating mechanism for use in image forming apparatus |
| US6463252B2 (en) | 2000-07-04 | 2002-10-08 | Konica Corporation | Fixing device employing an induction heating method |
| JP2002110336A (ja) | 2000-09-27 | 2002-04-12 | Fuji Xerox Co Ltd | 電磁誘導加熱装置及びこれを用いた画像記録装置 |
| JP4418156B2 (ja) * | 2000-09-29 | 2010-02-17 | パナソニック株式会社 | 像加熱装置および画像形成装置 |
| US7826785B2 (en) | 2007-04-02 | 2010-11-02 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Fixing device having an induction heating control member |
| JP2009295443A (ja) * | 2008-06-05 | 2009-12-17 | Toshiba Home Technology Corp | 誘導コイル及び電磁誘導加熱装置 |
-
1995
- 1995-10-09 JP JP26182695A patent/JP3204052B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09106207A (ja) | 1997-04-22 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH08137306A (ja) | 電磁誘導加熱式定着装置 | |
| JP2001066933A (ja) | 加熱装置、像加熱装置および画像形成装置 | |
| JP3334504B2 (ja) | 誘導加熱定着装置 | |
| JP4136210B2 (ja) | 加熱装置及び画像形成装置 | |
| JP2002123107A (ja) | 誘導加熱方式の像加熱装置 | |
| JP3204052B2 (ja) | 誘導加熱定着装置 | |
| US8913910B2 (en) | Fixing device | |
| JPH07319312A (ja) | 誘導加熱定着装置 | |
| JPH1031379A (ja) | 誘導加熱定着装置 | |
| JP3353562B2 (ja) | 誘導加熱定着装置 | |
| JP2003347030A (ja) | 加熱装置、像加熱装置および画像形成装置 | |
| JP3324351B2 (ja) | 誘導加熱定着装置 | |
| JP3763542B2 (ja) | 誘導加熱定着装置 | |
| JP3376785B2 (ja) | 誘導加熱定着装置 | |
| JPH11329700A (ja) | 加熱装置及び画像形成装置 | |
| JPH10123861A (ja) | 誘導加熱定着装置 | |
| JP2002222689A (ja) | 誘導加熱ローラ装置における加熱ローラ、誘導加熱ローラ装置、定着装置および画像形成装置 | |
| JP2002123113A (ja) | 定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置 | |
| JP3395487B2 (ja) | 誘導加熱定着装置 | |
| JP4355392B2 (ja) | 定着装置 | |
| JPH09120222A (ja) | 誘導加熱定着装置 | |
| JP2002169393A (ja) | 加熱装置及びこの加熱装置を備える画像形成装置 | |
| JP2002040872A (ja) | 定着装置 | |
| JPH09134086A (ja) | 誘導加熱定着装置 | |
| JP2003223979A (ja) | 誘導加熱ローラ装置、定着装置および画像形成装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20010529 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090629 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090629 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100629 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110629 Year of fee payment: 10 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120629 Year of fee payment: 11 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130629 Year of fee payment: 12 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |