JP3308178B2 - 感知器および監視制御システム - Google Patents

感知器および監視制御システム

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JP3308178B2
JP3308178B2 JP35496296A JP35496296A JP3308178B2 JP 3308178 B2 JP3308178 B2 JP 3308178B2 JP 35496296 A JP35496296 A JP 35496296A JP 35496296 A JP35496296 A JP 35496296A JP 3308178 B2 JP3308178 B2 JP 3308178B2
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隆司 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感知器および監視
制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば図10に示すような防災シ
ステムが知られている。この防災システムは、アドレッ
サブルなP型受信機51から延びる伝送路(L,C線路)
53に、中継器54−1〜54−nを介して、それぞれ
オンオフ型感知器52−1〜52−nが接続されてい
る。
【0003】ここで、各中継器54−1〜54−nは、
受信機1との間で通信を行なう伝送部としての機能、特
に、各中継器54−1〜54−nに対応する感知器52
−1〜52−nが火災等を検出して作動したときに、作
動した感知器を受信機51が特定するためのアドレスユ
ニットとしての機能を有している。
【0004】図11は感知器52−1〜52−nのうち
のいずれかの感知器(例えば52−3)が作動した場合
に、アドレッサブルなP型受信機51と各中継器54−
1〜54−nとの間でなされる通信を説明するための図
である。なお、図11は、伝送路53のL,C間の電位
を表わしており、図11の例では、この防災システム
は、監視レベルを伝送路53のL,C間の電位が24V
のところに設定し、また、感知器作動レベル(オンレベ
ル)をL,C間の電位が5Vのところに設定し、また、
短絡レベルをL,C間の電位が0Vのところに設定して
いる。
【0005】従って、受信機51は、通常は、伝送路5
3のL,C間の電位を24Vに保持しており、感知器5
2−1〜52−nのうちの少なくとも1つの感知器が作
動すると(オンになると)、作動した感知器に対応した中
継器は、L,C間の電位をオンレベル5Vに設定して、
作動した感知器があることを受信機51に伝えることが
できる。そして、感知器52−1〜52−nのうち少な
くとも1つの感知器が作動して(オンになって)、伝送路
53のL,C間の電位がオンレベル5Vになったことを
受信機51が検知すると、受信機51は、作動した感知
器がどの感知器であるかを特定するために、アドレス検
索パルスを短絡レベル(0V)と感知器のオンレベル(5
V)の電位を利用して作成し、各中継器54−1〜54
−nに送出することができる。具体的に、図11の例で
は、受信機51は、0Vと5Vの電位を利用して、先
ず、1番目のアドレス検索パルスPS1を伝送路53を
介して各中継器54−1〜54−nに送出し、次いで、
2番目のアドレス検索パルスPS2を伝送路53を介し
て各中継器54−1〜54−nに送出し、次いで、3番
目のアドレス検索パルスPS3を伝送路53を介して各
中継器54−1〜54−nに送出するというように、ア
ドレス検索パルスを順次に送出する。
【0006】この場合、各中継器54−1〜54−nに
は、それぞれに対応したアドレスが設定されており、各
中継器54−1〜54−nは、受信機51から上記のよ
うに順次に送出されるアドレス検索パルスの個数を計数
し、計数したアドレス検索パルスの個数が自己に設定さ
れているアドレスと一致したか否かを判断し、自己のア
ドレスと一致したときには、自己に接続されている感知
器の状態(オンかオフかの状態)を受信機51に返送する
ようになっている。すなわち、自己のアドレスと一致し
たとき、自己に接続されている感知器の状態がオン状態
(作動状態)であるときには、中継器は、アドレス検索パ
ルスを受信後、例えば伝送路53のL,C間の電位を所
定期間、0Vに保持する(所定期間、短絡(ショート)状
態に保持する)制御を行なう一方、自己のアドレスと一
致しないときには、中継器は、伝送路53のL,C間の
電位に対する上記制御を行なわないように構成されてお
り、これにより、受信機51は、伝送路53のL,C間
の電位が所定期間、0Vに保持された状態になったかを
監視し、伝送路53のL,C間の電位が所定期間、0V
に保持された状態になったときに、このときまでに送出
したアドレス検索パルスの個数に相当するアドレスをも
つ中継器に接続されている感知器が作動状態(オン状態)
にあると特定することができる。
【0007】具体的に、図11の例では、アドレス検索
パルスが3個送出された段階で、伝送路53のL,C間
の電位が所定期間、0Vに保持された状態になるので、
受信機51は、アドレス検索パルスの個数“3”に相当
するアドレスをもつ中継器(例えば、中継器54−3に
アドレス“3”が設定されている場合には、中継器54
−3)に接続されている感知器(52−3)が作動状態(オ
ン状態)にあると特定することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のシステム(すなわち、アドレッサブルなP型
受信機を用いるシステム)では、オンオフ型感知器とは
別に、アドレスユニットとしての中継器を必要とし、シ
ステムの設置時に、感知器に中継器を取り付ける必要が
あるため、設置時の作業量が増加し、設置作業負担が大
きいという問題があった。
【0009】本発明は、アドレッサブルなP型受信機を
用いるシステムを構築するような場合に、アドレスユニ
ットとしての中継器を不要とし、設置時の作業負担を著
しく軽減することの可能な感知器および監視制御システ
ムを提供することを目的としている。
【0010】また、本発明は、故障検出機能を有し、故
障情報を受信機に向けて出力する機能をもつ感知器にお
いて、故障情報の出力の仕方を自動的に切替えることの
可能な感知器および監視制御システムを提供することを
目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、アドレッサブルなP型受信
機から延びる伝送路に接続可能なオンオフ型の感知器で
あって、該感知器は、所定の物理量を検出してアナログ
信号としての電気信号に変換する物理量検出部と、該物
理量検出部から出力されるアナログ信号を所定の周期で
サンプルしてデジタル信号に変換するA/D変換部と、
該感知器のアドレスが設定されるアドレス部と、感知器
全体の制御を行なうCPUと、CPUの制御プログラム
が格納されるROMと、各種のワークエリアとして使用
されるRAMと、感知器固有の個別データなどが格納さ
れる不揮発性メモリと、物理量検出部で検出されA/D
変換部でデジタル信号に変換された物理量の検出結果
が、所定の作動閾値レベルを越えてCPUで異常と判断
されたときに、作動状態を表わす信号を伝送路に出力す
る結果出力部と、アドレッサブルなP型受信機との間で
伝送路を介した伝送を行なう伝送部とを備えていること
を特徴としている。
【0012】また、請求項2記載の発明は、アドレッサ
ブルなP型受信機から延びる伝送路に接続可能なオンオ
フ型の感知器であって、該感知器のアドレスが設定され
るアドレス設定手段と、所定の物理量を検出する物理量
検出手段と、該物理量検出手段で検出された物理量に基
づいて異常が発生したか否かの判断を行なう異常判断手
段と、異常が発生したと判断したときに、異常の発生を
受信機に通知する異常通知手段と、受信機からのアドレ
ス用信号を受信し、アドレス用信号の個数を計数する計
数手段と、計数手段の計数値がアドレス設定手段に設定
されているアドレスと一致したときに、自己の感知器の
状態を受信機に通知する状態通知手段とを備えているこ
とを特徴としている。
【0013】また、請求項3記載の発明は、アドレッサ
ブルなP型受信機から延びる伝送路に、請求項2記載の
感知器が接続されていることを特徴としている。
【0014】また、請求項4記載の発明は、自己の感知
器の故障を検出する故障検出手段と、現時点から過去に
遡って所定の期間内に受信機との間で通信があったか否
かを判断する通信有無検出手段と、自己の感知器の状態
を受信機に自ら通知する第1の状態通知手段と、受信機
からの通信に応答して自己の感知器の状態を受信機に通
知する第2の状態通知手段と、故障検出手段により自己
の感知器の故障が検出されたときに前記通信有無検出手
段による通信有無検出結果を参照し、現時点から過去に
遡って所定の期間内に受信機との間で通信があったと判
断されたときには、第2の状態通知手段を選択して、受
信機からの通信を待ち、受信機からの通信があったとき
に第2の状態通知手段から故障情報を出力させる一方、
現時点から過去に遡って所定の期間内に受信機との間で
通信がなかったと判断されたときには、第1の状態通知
手段を選択し、第1の状態通知手段から故障情報を出力
させる切替手段とを備えていることを特徴としている。
【0015】また、請求項5記載の発明は、所定の受信
機から延びる伝送路に、請求項4記載の感知器が接続さ
れていることを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明に係る監視制御システ
ムの構成例を示す図である。図1を参照すると、この監
視制御システム(例えば防災システム)は、アドレッサブ
ルなP型受信機1と、P型受信機1から延びる伝送路3
に直接接続可能な感知器(オンオフ型感知器)2−1〜2
−nとを有している。
【0017】図2は、1つの感知器,例えば2−1の構
成例を示す図である。図2の例では、この感知器(オン
オフ型感知器)は、例えば煙濃度などの物理量を検出し
て電気信号(アナログ信号)に変換する物理量検出部21
と、該物理量検出部21から出力されるアナログ信号を
所定の周期でサンプルしてデジタル信号に変換するA/
D変換部22と、この感知器のアドレスが設定されるア
ドレス部23と、異常(例えば火災)判断などの感知器全
体の制御を行なうCPU24と、CPU24の制御プロ
グラムなどが格納されるROM25と、各種のワークエ
リアなどとして使用されるRAM26と、感知器固有の
個別データなどが格納される不揮発性メモリ27と、物
理量検出部21で検出されたA/D変換部22でデジタ
ル信号に変換された物理量の検出結果(A/D変換部2
2からの出力レベル)が、例えば所定の作動閾値レベル
(例えば火災レベル)を越えてCPU24で火災などの異
常と判断されたときに、作動状態(オン状態)を表わす信
号を伝送路3に出力する結果出力部28と、例えば受信
機1との間で伝送路3を介した伝送を行なう伝送部29
とを備えている。
【0018】また、図1のシステムにおいて、伝送路3
は、例えば、L,C線路によって構成されており、この
場合、このシステムでは、監視レベルを例えば伝送路3
のL,C間の電位が24Vのところに設定し、また、感
知器の作動レベル(オンレベル)を例えばL,C間の電位
が5Vのところに設定し、また、短絡レベルを例えば
L,C間の電位が0Vのところに設定することができ
る。
【0019】このようなシステム構成に対応させて、図
2の感知器の結果出力部28は、この感知器の作動状態
(オン状態)を表わす信号として、伝送路3のL,C間の
電位をオンレベル5Vにするようになっている。
【0020】また、図1のシステムの受信機1は、感知
器2−1〜2−nのうち少なくとも1つの感知器が作動
して(オンになって)、伝送路3のL,C間の電位がオン
レベル5Vになったことを検知すると、アドレス検索パ
ルスを感知器の短絡レベル(0V)とオンレベル(5V)の
電位を利用して作成し、伝送路3を介して各感知器2−
1〜2−nに送出するようになっている。
【0021】図2の感知器の伝送部29は、受信機1か
らのこのようなアドレス検索パルスを伝送路3,すなわ
ちL,C線路を介して受信するように構成されており、
伝送部29でアドレス検索パルスを受信するとき、この
感知器のCPU24は、これまでに受信したアドレス検
索パルスの個数を計数(カウント)し、この計数値(カウ
ント値)がこの感知器のアドレス部23に設定されてい
るアドレスと一致するか否かを判断し、一致したとき
に、自己の感知器の状態(オン状態あるいはオフ状態)を
伝送部29に与え、これにより、伝送部29は、自己の
感知器の状態がオン状態のときにのみ、その旨の信号を
伝送路3,すなわちL,C線路を介して受信機1に通知
するようになっている。具体的に、伝送部29は、アド
レスが一致したときに、自己の感知器の状態がオン状態
である旨の信号として、例えば伝送路3のL,C間の電
位を所定期間、0Vに保持して(所定期間、短絡(ショー
ト)状態に保持して)受信機1に伝送するようになってい
る。
【0022】次に、このような構成の感知器,監視制御
システムの処理動作を図3を用いて説明する。なお、図
3は伝送路3のL,C間の電位を表わす図である。図3
を参照すると、受信機1は、通常は、伝送路3のL,C
間の電位を24Vに保持しており、感知器2−1〜2−
nのうちの少なくとも1つの感知器(例えば2−3)が作
動すると(オンになると)、作動した感知器2−3の結果
出力部28は、L,C間の電位をオンレベル5Vに設定
して、作動した感知器があることを受信機1に伝えるこ
とができる。そして、感知器2−1〜2−nのうち少な
くとも1つの感知器が作動して(オンになって)、伝送路
3のL,C間の電位がオンレベル5Vになったことを受
信機1が検知すると、受信機1は、アドレス検索パルス
を感知器の短絡レベル(0V)とオンレベル(5V)の電位
を利用して作成し、各感知器2−1〜2−nに送出す
る。具体的に、受信機1は、0Vと5Vの電位を利用し
て、先ず、1番目のアドレス検索パルスPS1を伝送路
3を介して各感知器2−1〜2−nに送出し、次いで、
2番目のアドレス検索パルスPS2を伝送路3を介して
各感知器2−1〜2−nに送出し、次いで、3番目のア
ドレス検索パルスPS3を伝送路3を介して各感知器2
−1〜2−nに送出するというように、アドレス検索パ
ルスを順次に送出する。これらのアドレス検索パルス
は、各感知器2−1〜2−nの伝送部29によって順次
に受信される。
【0023】この場合、各感知器2−1〜2−nのアド
レス部23には、それぞれに対応したアドレスが設定さ
れており、各感知器2−1〜2−nのCPU24は、受
信機1から上記のように順次に送出され伝送部29で順
次に受信されたアドレス検索パルスの個数を計数し、計
数したアドレス検索パルスの個数が自己のアドレス部2
3に設定されているアドレスと一致したか否かを判断
し、自己のアドレスと一致したときには、自己の状態
(オンかオフかの状態)を伝送部29から伝送路3を介し
て受信機1に返送する。すなわち、自己のアドレスと一
致したとき、自己の状態がオン状態(作動状態)であると
きには、この感知器は、アドレス検索パルスを受信後、
例えば伝送路3のL,C間の電位を所定期間、0Vに保
持する(所定期間、短絡(ショート)状態に保持する)制御
を行なう一方、自己のアドレスと一致しないときには、
この感知器は、伝送路3のL,C間の電位に対する上記
制御を行なわない。これにより、受信機1は、伝送路3
のL,C間の電位が所定期間、0Vに保持された状態に
なったかを監視し、伝送路3のL,C間の電位が所定期
間、0Vに保持された状態になったときに、このときま
でに送出したアドレス検索パルスの個数に相当するアド
レスをもつ感知器が作動状態(オン状態)にあると特定す
ることができる。
【0024】より具体的に、図3の例では、各感知器2
−1〜2−nの各アドレス部23に、アドレスとして、
例えば“1”〜“n”がそれぞれ設定されており(感知
器2−1にはアドレス“1”が設定され、感知器2−2
にはアドレス“2”が設定され、感知器2−3にはアド
レス“3”が設定されており)、アドレス“3”が設定
されている感知器2−3が作動状態(オン状態)となった
場合が示されている。
【0025】すなわち、受信機1が通常の監視状態にあ
るとき(伝送路3のL,C間の電位が24Vであると
き)、いま例えば、感知器2−3が作動状態(オン状態)
となると、この感知器2−3の結果出力部28は、伝送
路3のL,C間の電位を作動レベル(オンレベル)5Vに
設定する。伝送路3のL,C間の電位が作動レベル(オ
ンレベル)5Vになることで、受信機1は、感知器2−
1〜2−nのいずれかが作動状態(オン状態)になったこ
とを検知することができ、どの感知器が作動したかを特
定するため、受信機1は、アドレス検索パルスを順次に
送出する。
【0026】より詳細には、受信機1は、先ず、1番目
のアドレス検索パルスPS1を伝送路3に送出する。こ
れにより、各感知器2−1〜2−nは、受信機1から送
出されたアドレス検索パルスPS1を受信し、このとき
までに受信したアドレス検索パルスの個数を計数する。
いまの場合、各感知器2−1〜2−nで受信したこれま
でのアドレス検索パルスはPS1だけであり、従って、
各感知器2−1〜2−nで計数されるアドレス検索パル
スの個数の計数値は“1”となる。そして、この計数値
“1”と一致するアドレス“1”をもつ感知器は感知器
2−1であるので、感知器2−1のみが、この感知器2
−1の状態を受信機1に通知することができる。いまの
例では、感知器2−1は作動状態(オン状態)でないの
で、感知器2−1は、伝送路53のL,C間の電位に対
する制御を行なわない。
【0027】これにより、受信機1は、感知器2−1が
作動したものではないと検知でき、次に、2番目のアド
レス検索パルスPS2を伝送路3に送出する。これによ
り、各感知器2−1〜2−nは、受信機1から送出され
たアドレス検索パルスPS2を受信し、このときまでに
受信したアドレス検索パルスの個数を計数する。いまの
場合、各感知器2−1〜2−nで受信したこれまでのア
ドレス検索パルスは、PS1,PS2であり、従って、各
感知器2−1〜2−nで計数されるアドレス検索パルス
の個数の計数値は“2”となる。そして、この計数値
“2”と一致するアドレス“2”をもつ感知器は感知器
2−2であるので、感知器2−2のみが、この感知器2
−2の状態を受信機1に通知することができる。いまの
例では、感知器2−2は作動状態(オン状態)でないの
で、感知器2−2は、伝送路3のL,C間の電位に対す
る制御を行なわない。
【0028】これにより、受信機1は、感知器2−2が
作動したものではないと検知でき、次に、3番目のアド
レス検索パルスPS3を伝送路3に送出する。これによ
り、各感知器2−1〜2−nは、受信機1から送出され
たアドレス検索パルスPS3を受信し、このときまでに
受信したアドレス検索パルスの個数を計数する。いまの
場合、各感知器2−1〜2−nで受信したこれまでのア
ドレス検索パルスは、PS1,PS2,PS3であり、従
って、各感知器2−1〜2−nで計数されるアドレス検
索パルスの個数の計数値は“3”となる。そして、この
計数値“3”と一致するアドレス“3”をもつ感知器は
感知器2−3であるので、感知器2−3のみが、この感
知器2−3の状態を受信機1に通知することができる。
いまの例では、感知器2−3は作動状態(オン状態)であ
るので、感知器2−3は、伝送路3のL,C間の電位
を、所定期間、0V(短路状態)に保持する。これによ
り、受信機1は、これまでに送出したアドレス検索パル
スの個数“3”に対応したアドレス“3”をもつ感知器
2−3が作動したと検知できる。
【0029】このように、図1のシステム構成において
も、前述した図10のシステムと同様に、アドレッサブ
ルなP型受信機1は、各端末2−1〜2−nのいずれか
が作動した場合に、これを検知し、アドレス検索パルス
を順次に送出してどの端末が作動したかを特定でき、さ
らに、図1のシステムでは、端末2−1〜2−nに図2
の構成の感知器(オンオフ感知器)が用いられるようにな
っており、この感知器はアドレスユニットとしての機能
をも具備していることから、アドレスユニットとしての
中継器を別途設ける必要がなくなり、設置時の作業負担
を著しく軽減することができる。
【0030】なお、上述の例では、各感知器2−1〜2
−nが図2の構成になっているとして説明したが、各感
知器(オンオフ型感知器)2−1〜2−nの構成として
は、各感知器2−1〜2−nが火災等の異常を検出して
作動したときに、作動した感知器をアドレッサブルなP
型受信機1が特定するためのアドレスユニット,すなわ
ち受信機1との間で通信を行なう伝送部としての機能を
も具備したオンオフ型感知器であれば、図2の構成に限
らず、任意の構成のものにすることができる。
【0031】換言すれば、アドレッサブルなP型受信機
1から延びる伝送路(L,C線路)3に接続可能な本発明
の感知器(オンオフ型感知器)は、図4に示すように、基
本的には、該感知器のアドレスが設定されるアドレス設
定手段31と、所定の物理量(例えば煙濃度など)を検出
する物理量検出手段30と、該物理量検出手段30で検
出された物理量に基づいて火災などの異常が発生したか
否かの判断を行なう異常判断手段32と、火災などの異
常が発生したと判断したときに、異常の発生を受信機1
に通知する異常通知手段33と、受信機1からのアドレ
ス用信号(上述の例では、アドレス検索パルス)を受信
し、アドレス用信号(アドレス検索パルス)の個数を計数
する計数手段34と、計数手段34の計数値がアドレス
設定手段31に設定されているアドレスと一致したとき
に、自己の感知器の状態(オン状態かあるいはオフ状態
か)を受信機1に通知する状態通知手段35とを備えて
いれば良い。
【0032】また、図1のシステム構成例では、伝送路
3(L,C線路)に接続される端末2−1〜2−nが、全
て、図4(図2)の構成の感知器であるとしたが、例え
ば、端末2−1〜2−nの一部に図4(図2)の構成の感
知器を用い、他の一部に図10に示したような中継器を
用いることもできる。すなわち、本発明の監視制御シス
テムは、端末2−1〜2−nの少なくとも1つに図4
(図2)の構成の感知器が用いられたものであれば良い。
この場合にも、受信機1は、図1のシステムと全く同様
に、端末2−1〜2−nのうち、作動した端末があると
きにアドレス用信号(アドレス検索パルス)を順次に送
出し、例えば、伝送路3のL,C間の電位が所定期間、
0Vに保持されたか(所定期間、短絡(ショート)状態に
保持されたか)を検知することで、作動した端末を特定
することができる。
【0033】また、上述の例では、図2の構成例の感知
器において、特に、アドレスユニットとしての機能に着
目して説明したが、図2の構成例では、感知器内に、C
PU24が内蔵されていることから、アドレスユニット
としての機能以外の種々の機能をも実現することが可能
である。例えば、図2の構成例の感知器に、A/D変換
部22からの出力に基づき、CPU24によって火災な
どの異常判断を行なうに先立って、A/D変換部22か
らの出力に対して、感度補償処理(感知器の汚れ等によ
ってA/D変換部22からの出力が経時変化するのを補
償する処理)を行なう機能をもたせることもできる。な
お、このような感度補償機能は、これを実現するための
プログラムによって、CPU24により実現できる。
【0034】また、図2の構成例の感知器に、自己の故
障検出を行ない、故障情報を受信機1に知らせる機能
(故障検出機能,故障出力機能)をもたせることもでき
る。
【0035】なお、図2の構成例の感知器に故障検出機
能,故障出力機能をもたせる場合、受信機1に感知器か
らの故障情報を知らせる仕方として(故障出力の仕方と
して)、感知器が故障と判断した場合に感知器自体がパ
ルス等による故障信号を発生して受信機1に通知するこ
ともできるし(第1の方法)、あるいは、受信機1が感知
器との間で常時通信を行なって感知器の故障情報を読み
込むこともできる(第2の方法)。
【0036】しかしながら、第1の方法,第2の方法に
対応する感知器を提供するには、それぞれの方法に対応
した2種類の感知器を作製するか、スイッチ,ジャンパ
や感知器内蔵メモリの書き換え,通信による切り替えな
どにより感知器の動作を切り替えたりする必要がある。
【0037】このような問題を回避するために、故障検
出を行ない故障情報を受信機1に知らせる場合に、受信
機1との間で、現時点から過去に遡って所定の期間内に
通信があったか否かに応じて、故障出力の方法を、上記
第1の方法,第2の方法のいずれか一方に自動的に切り
替えるような機能を、感知器にもたせることを、本願の
発明者は案出した。
【0038】この場合、第1の方法,第2の方法のいず
れか一方に自動的に切り替える機能は、これを実現する
ためのプログラムによって、図2の感知器のCPU24
により実現可能である。すなわち、このような切り替え
制御を行なうため、CPU24には、現時点から過去に
遡って所定の期間内に受信機1との間で通信があったか
否かを検出する機能(通信がなされていない現時点まで
の期間を計数する無通信カウンタ機能,並びに、無通信
カウンタのカウント値(通信がなされていない現時点ま
での期間の計数値)が所定の設定値よりも大きいか否か
を判別する機能)と、受信機1からの通信(受信)があっ
たときに無通信カウンタをリセットする機能をもたせる
ことができる。なお、ここで、無通信カウンタは、例え
ばA/D変換部22のサンプル周期で計数動作を行ない
(カウント値を歩進し)、また、無通信カウンタのカウン
ト値は、例えば、RAM26に格納することができる。
【0039】また、感知器の伝送部29には、受信機1
との間で通信を行なう機能の1つとして、この感知器が
故障した場合、受信機1から通信があったときに(例え
ば故障コマンドによる呼び出しがあったときに)、この
感知器の故障情報を伝送路3に出力する機能をもたせる
ことができる。なお、伝送部29による故障情報の伝送
路3への出力は、CPU24によって制御され、CPU
24は、現時点から過去に遡って所定の期間内に受信機
1との間で通信があると判断したときには(無通信カウ
ンタのカウント値が所定の設定値よりも小さいときに
は)、受信機1からの通信(次の呼び出し)時に、伝送部
29から故障情報を出力させるようにしている。
【0040】また、感知器の結果出力部28には、CP
U24で火災等の異常と判断されたときに、その旨を伝
送路3に出力する機能とともに、この感知器が故障した
場合、その故障情報(故障信号)を伝送路3に出力する機
能をもたせることができる。なお、結果出力部28によ
る故障情報(故障信号)の伝送路3への出力は、CPU2
4によって制御され、CPU24は、現時点から過去に
遡って所定の期間内に受信機1との間で通信が無いと判
断したときに(無通信カウンタのカウント値が所定の設
定値よりも大きくなったときに)、結果出力部28から
故障情報(故障信号)を出力させることができる。
【0041】このように、故障検出を行ない故障情報を
受信機1に知らせる場合に、受信機1との間で、現時点
から過去に遡って所定の期間内に通信があったか否かに
応じて、故障情報を伝送部29から出力させるか結果出
力部28から出力させるかを自動的に切り替えることが
できる。
【0042】図5乃至図8は、上記のように、図2の構
成例の感知器に、受信機1への故障出力の方法(第1の
方法,第2の方法)を自動的に切り替える機能をもたせ
る場合の感知器(特にCPU24)の処理動作例を示すフ
ローチャートである。
【0043】図5,図6を参照すると、CPU24は、
受信機1から通信が有るか否かを調べ(ステップS1)、
通信が無いときには、無通信カウンタを“1”だけ歩進
する(インクリメントする)(ステップS2)。そして、こ
の場合、A/D変換部22から検出データを取り込み
(ステップS3)、火災等の異常か否かを判断する(ステ
ップS4)。火災等の異常であると判断したときには、
CPU24は、結果出力部28から異常である旨の信号
を伝送路3に出力させる(ステップS5)。例えば、前述
したように、伝送路3のL,C間の電位をオンレベル5
Vにして、受信機1に知らせる。
【0044】また、CPU24は、A/D変換部22か
らの検出データに基づき、さらに、この感知器が故障し
ているか否かを判断する(ステップS6)。例えば、A/
D変換部22からの検出データが、常に“0”Vに近い
値であるとき、故障と判断することができる。そして、
故障と判断したときには、CPU24は、図7に示すよ
うな故障出力処理を行なう。
【0045】すなわち、CPU24は、無通信カウンタ
が所定の設定値よりも大きいか否かを判断する(ステッ
プS7)。この結果、無通信カウンタが所定の設定値よ
りも大きいときには、受信機1との間で、ある時間以
上、通信がほとんどなされていないと判断し、CPU2
4は、結果出力部28から故障である旨の信号を伝送路
3に出力させる(ステップS8)。例えば、故障パルス等
を伝送路(L,C線路)3に出力させる。より具体的に、
例えば、伝送路3のL,C間の電位を、数m秒程度の短
かい期間、0V(短絡状態)にして受信機1に知らせる。
これにより、受信機1は、故障状態にある感知器がある
ことを検知することができる。そして、この場合、この
感知器が前述したようなアドレスユニットとしての機能
を有している場合、受信機1は、例えば、前述のように
アドレス検索パルスを順次に送出し、故障状態にある感
知器からの応答があるときに(例えば、所定期間、伝送
路3のL,C間の電位が短絡状態となるときに)、この
感知器が故障状態にある感知器であると特定できる。
【0046】一方、ステップS7において、無通信カウ
ンタが所定の設定値よりも小さいときには、この段階で
は結果出力部28からの故障出力は行なわない。
【0047】このようにして、図7に示すような故障出
力処理がなされた後、あるいは、ステップS6におい
て、感知器が故障していないと判断されたとき、CPU
24は、A/D変換部22のサンプル周期分の期間を待
って(ステップS9)、再びステップS1に戻る。
【0048】これにより、受信機1との通信がなされて
いない間は、無通信カウンタを“1”ずつ歩進させて、
ステップS2乃至S9の処理を繰り返し行なう。
【0049】一方、ステップS1において、受信機1か
ら通信があると判断されると(ステップS1〜S9の処
理を行なっているときに、受信機1から通信割込みが発
生すると)、感知器は受信処理を行ない(ステップS1
0)、通信エラーが発生したか、また、自己のアドレス
と一致したか否かを判断する(ステップS11,S1
2)。
【0050】この結果、通信エラーが発生しておらず、
また、受信機1からのアドレス情報(例えば受信機1か
ら送出されたアドレス情報)が自己のアドレス部23に
設定されているアドレスと一致したときには、CPU2
4は、無通信カウンタをリセットし(ステップS13)、
受信機1との間で、受信機1からのコマンドに応じた各
種の通信処理を行なうことができる。この通信処理の1
つとして、受信機1から例えば故障コマンドが送られる
とき(受信機1から通信による故障読み出し指令がある
とき)、図8に示すように、故障情報を受信機1に送信
することができる。
【0051】すなわち、受信機1から故障コマンドを受
信したとき、CPU24は、この感知器が故障中である
か否かを判断し(ステップS14)、故障中でないときに
は、CPU24に例えば正常データを返送する一方(ス
テップS15)、故障中のときには、故障データを返送
する(ステップS16)。
【0052】換言すれば、上記の処理では、感知器のC
PU24は、通常は、A/D変換部22からの検出デー
タをA/D変換部22のサンプル周期で周期的に読み込
んで火災等の異常の判断を行ない、RAM26上の無通
信カウンタをA/D変換部22のサンプル周期に同期さ
せてインクリメントする。この動作により通信が行なわ
れない状態が継続すると無通信カウンタのカウント値が
大きなものとなっていく一方、受信機1との通信が行な
われたときには、CPU24は、無通信カウンタをリセ
ットする。
【0053】上記の動作がなされているときに、感知器
(CPU24)が自己の感知器の故障を検出し、故障情報
(故障信号)を出力する必要が生じた場合には、CPU2
4は、無通信カウンタのカウント値を参照し、故障が検
出された時点で、無通信カウンタのカウント値が所定の
設定値以上である場合、すなわち、現時点から過去に遡
って所定の期間内に通信が行なわれなかったときは、C
PU24は、システムが通信を行なっていないと判断
し、結果出力部28からの故障出力を選択し、結果出力
部28からパルス等による故障信号を伝送路3に送出し
て受信機1に伝える。すなわち、この場合、結果出力部
28から故障信号(パルス等)を伝送路3に送出しても、
受信機1から通信コマンド等が送られる蓋然性は非常に
低く、通信コマンド等との信号の衝突確率は非常に低い
と考えられ、従って、結果出力部28から故障信号(パ
ルス等)を伝送路3に送出し、故障信号(パルス等)を受
信機1に確実に伝えることができる。
【0054】一方、このカウント値が所定の設定値未満
の場合には、CPU24は、システムが通信を行なって
いると判断し(このときに結果出力部28から故障信号
(パルス等)を出力させると、受信機1からの通信コマン
ド等と衝突する恐れがあると判断し)、伝送部29から
の故障出力を選択し、受信機1からの通信による故障状
態の読み出しがあるときに(受信機1から故障コマンドが
送られるときに)、伝送部29から故障情報を伝送路3
に送出して受信機1に返送する。
【0055】なお、故障が検出された時点で、無通信カ
ウンタのカウント値が所定の設定値未満であり、システ
ムが通信を行なっていると判断した場合にも、その後、
この感知器に対して受信機1からの通信がなされず(例
えば故障コマンドが送られず)、無通信カウンタのカウ
ント値が所定の設定値以上となったときには、CPU2
4は、システムが通信を行なっていないと判断し、結果
出力部28からの故障出力を選択し、結果出力部28か
らパルス等による故障信号を伝送路3に送出して受信機
1に伝える。
【0056】このように、図2の構成例の感知器に、受
信機1からの通信によって伝送部29から故障情報を出
力されるか、結果出力部28から故障情報を出力させる
かを、自動的に切り替える機能を故障出力機能としても
たせることができる。
【0057】なお、このような故障検出機能,故障出力
機能だけに着目するとき、図2の構成例の感知器におい
て、アドレス部23,不揮発性メモリ27などは、必ず
しも設けられていなくとも良い。すなわち、このような
故障検出機能,故障出力機能をもつ本発明の感知器は、
図9に示すように、自己の感知器の故障を検出する故障
検出手段40と、現時点から過去に遡って所定の期間内
に受信機1との間で通信があったか否かを判断する通信
有無検出手段41と、自己の感知器の状態を受信機1に
自ら通知する第1の状態通知手段42と、受信機1から
の通信に応答して自己の感知器の状態を受信機1に通知
する第2の状態通知手段43と、故障検出手段40によ
り自己の感知器の故障が検出されたときに前記通信有無
検出手段41による通信有無検出結果を参照し、現時点
から過去に遡って所定の期間内に受信機1との間で通信
があったと判断されたときには、第2の状態通知手段4
3を選択して、受信機1からの通信を待ち、現時点から
過去に遡って所定の期間内に通信があったときに第2の
状態通知手段43から故障情報を出力させる一方、現時
点から過去に遡って所定の期間内に受信機1との間で通
信がなかったと判断されたときには、第1の状態通知手
段42を選択し、第1の状態通知手段42から故障情報
を出力させる切替手段44とを備えていれば良く、従っ
て、任意の端末に適用可能であり、これらの機能を任意
の端末にもたせることができる。
【0058】換言すれば、上述の例では、アドレスユニ
ットとしての機能を備えた図2(図4)の構成のオンオフ
型感知器に故障検出機能,故障出力機能をもたせるとし
たが、上記のような故障検出機能,故障出力機能は、例
えば図10に示した従来のシステムの中継器54−1〜
54−nにもたせることもできる。あるいは、アドレス
ユニットとしての機能を備えていない任意のオンオフ型
感知器にもたせることもできる。あるいは、受信機1を
R型受信機とし、R型受信機から延びる伝送路に接続さ
れる任意のアナログ型感知器にももたせることもでき
る。
【0059】また、感知器に、上述したようなアドレス
ユニットとしての機能および/または故障検出機能,故
障出力機能をもたせる場合、これらの機能は、例えばソ
フトウェアパッケージ(具体的には、CD−ROM等の
情報記録媒体)の形で提供することができる。すなわ
ち、本発明のアドレスユニットとしての機能および/ま
たは故障検出機能,故障出力機能を実現するためのプロ
グラム(すなわち、感知器が例えば図2の構成のものと
なっている場合、CPU24などで用いられるプログラ
ム)は、可搬性の情報記録媒体に記録された状態で提供
可能である。
【0060】この場合、感知器には、情報記録媒体を着
脱自在に装着するための機構が設けられているのが良
い。また、プログラムなどが記録される情報記録媒体と
しては、CD−ROMに限られるものではなく、RO
M,RAM,フレキシブルディスク,メモリカード等が
用いられても良い。情報記録媒体に記録されたプログラ
ムは、この情報記録媒体が感知器に装着されるとき、感
知器の記憶装置(感知器が例えば図2の構成のものとな
っている場合には、インストールされることにより、こ
のプログラムを実行して、アドレスユニットとしての機
能および/または故障検出機能,故障出力機能を実現す
る感知器の構築に寄与する。
【0061】また、本発明のアドレスユニットとしての
機能および/または故障検出機能,故障出力機能を実現
するためのプログラムは、媒体の形で提供されるのみな
らず、通信によって(例えばサーバによって)感知器に提
供されるものであっても良い。
【0062】また、上述の各例では、監視制御システム
が例えば防災システムであるとし、この場合、感知器が
例えば火災感知器であるとしたが、本発明は、防災シス
テムに限定されず、防犯システムなどの任意のシステム
にも適用できる。また、この場合、火災感知器に限定さ
れず、防犯感知器などの任意の感知器にも本発明を適用
できる。
【0063】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1乃至請
求項3記載の発明によれば、アドレッサブルなP型受信
機から延びる伝送路に接続可能なオンオフ型の感知器で
あって、該感知器のアドレスが設定されるアドレス設定
手段と、所定の物理量を検出する物理量検出手段と、該
物理量検出手段で検出された物理量に基づいて異常が発
生したか否かの判断を行なう異常判断手段と、異常が発
生したと判断したときに、異常の発生を受信機に通知す
る異常通知手段と、受信機からのアドレス用信号を受信
し、アドレス用信号の個数を計数する計数手段と、計数
手段の計数値がアドレス設定手段に設定されているアド
レスと一致したときに、自己の感知器の状態を受信機に
通知する状態通知手段とを備えており、感知器自体にア
ドレスユニットの機能が備わっているので、アドレッサ
ブルなP型受信機を用いるシステムを構築するような場
合に、アドレスユニットとしての中継器を不要とし、設
置時の作業負担を著しく軽減することができる。
【0064】また、請求項1,請求項4乃至請求項5記
載の発明によれば、自己の感知器の故障を検出する故障
検出手段と、現時点から過去に遡って所定の期間内に受
信機との間で通信があったか否かを判断する通信有無検
出手段と、自己の感知器の状態を受信機に自ら通知する
第1の状態通知手段と、受信機からの通信に応答して自
己の感知器の状態を受信機に通知する第2の状態通知手
段と、故障検出手段により自己の感知器の故障が検出さ
れたときに前記通信有無検出手段による通信有無検出結
果を参照し、現時点から過去に遡って所定の期間内に受
信機との間で通信があったと判断されたときには、第2
の状態通知手段を選択して、受信機からの通信を待ち、
受信機からの通信があったときに第2の状態通知手段か
ら故障情報を出力させる一方、現時点から過去に遡って
所定の期間内に受信機との間で通信がなかったと判断さ
れたときには、第1の状態通知手段を選択し、第1の状
態通知手段から故障情報を出力させる切替手段とを備え
ているので、故障情報の出力の仕方を自動的に切替える
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る監視制御システムの構成例を示す
図である。
【図2】本発明に係る感知器のハードウェア構成例を示
す図である。
【図3】図1の監視制御システムの処理動作を説明する
ための図である。
【図4】本発明に係る感知器の構成例を示す図である。
【図5】図2の構成例の感知器に、受信機への故障出力
の方法(第1の方法,第2の方法)を自動的に切り替える
機能をもたせる場合の感知器の処理動作例を示すフロー
チャートである。
【図6】図2の構成例の感知器に、受信機への故障出力
の方法(第1の方法,第2の方法)を自動的に切り替える
機能をもたせる場合の感知器の処理動作例を示すフロー
チャートである。
【図7】図2の構成例の感知器に、受信機への故障出力
の方法(第1の方法,第2の方法)を自動的に切り替える
機能をもたせる場合の感知器の処理動作例を示すフロー
チャートである。
【図8】図2の構成例の感知器に、受信機への故障出力
の方法(第1の方法,第2の方法)を自動的に切り替える
機能をもたせる場合の感知器の処理動作例を示すフロー
チャートである。
【図9】本発明に係る感知器の他の構成例を示す図であ
る。
【図10】従来の防災システムの構成例を示す図であ
る。
【図11】図10の監視制御システムの処理動作を説明
するための図である。
【符号の説明】
1 受信機 2 感知器 3 伝送路 21 物理量検出部 22 A/D変換部 23 アドレス部 24 CPU 25 ROM 26 RAM 27 不揮発性メモリ 28 結果出力部 29 伝送部 30 物理量検出手段 31 アドレス設定手段 32 異常判断手段 33 異常通知手段 34 計数手段 35 状態通知手段 40 故障検出手段 41 通信有無検出手段 42 第1の状態通知手段 43 第2の状態通知手段 44 切替手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−296272(JP,A) 特開 平8−124055(JP,A) 特開 平6−162363(JP,A) 特開 昭61−110297(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 17/00 - 17/12

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アドレッサブルなP型受信機から延びる
    伝送路に接続可能なオンオフ型の感知器であって、該感
    知器は、所定の物理量を検出してアナログ信号としての
    電気信号に変換する物理量検出部と、該物理量検出部か
    ら出力されるアナログ信号を所定の周期でサンプルして
    デジタル信号に変換するA/D変換部と、該感知器のア
    ドレスが設定されるアドレス部と、感知器全体の制御を
    行なうCPUと、CPUの制御プログラムが格納される
    ROMと、各種のワークエリアとして使用されるRAM
    と、感知器固有の個別データなどが格納される不揮発性
    メモリと、物理量検出部で検出されA/D変換部でデジ
    タル信号に変換された物理量の検出結果が、所定の作動
    閾値レベルを越えてCPUで異常と判断されたときに、
    作動状態を表わす信号を伝送路に出力する結果出力部
    と、アドレッサブルなP型受信機との間で伝送路を介し
    た伝送を行なう伝送部とを備えていることを特徴とする
    感知器。
  2. 【請求項2】 アドレッサブルなP型受信機から延びる
    伝送路に接続可能なオンオフ型の感知器であって、該
    ンオフ型の感知器のアドレスが設定されるアドレス設定
    手段と、所定の物理量を検出する物理量検出手段と、該
    物理量検出手段で検出された物理量に基づいて異常が発
    生したか否かの判断を行なう異常判断手段と、異常が発
    生したと判断したときに、異常の発生を受信機に通知す
    る異常通知手段と、受信機からのアドレス用信号を受信
    し、アドレス用信号の個数を計数する計数手段と、計数
    手段の計数値がアドレス設定手段に設定されているアド
    レスと一致したときに、自己の感知器の状態を受信機に
    通知する状態通知手段とを備えていることを特徴とする
    感知器。
  3. 【請求項3】 アドレッサブルなP型受信機から延びる
    伝送路に、請求項2記載の感知器が接続されていること
    を特徴とする監視制御システム。
  4. 【請求項4】 自己の感知器の故障を検出する故障検出
    手段と、現時点から過去に遡って所定の期間内に受信機
    との間で通信があったか否かを判断する通信有無検出手
    段と、自己の感知器の状態を受信機に自ら通知する第1
    の状態通知手段と、受信機からの通信に応答して自己の
    感知器の状態を受信機に通知する第2の状態通知手段
    と、故障検出手段により自己の感知器の故障が検出され
    たときに前記通信有無検出手段による通信有無検出結果
    を参照し、現時点から過去に遡って所定の期間内に受信
    機との間で通信があったと判断されたときには、第2の
    状態通知手段を選択して、受信機からの通信を待ち、受
    信機からの通信があったときに第2の状態通知手段から
    故障情報を出力させる一方、現時点から過去に遡って所
    定の期間内に受信機との間で通信がなかったと判断され
    たときには、第1の状態通知手段を選択し、第1の状態
    通知手段から故障情報を出力させる切替手段とを備えて
    いることを特徴とする感知器。
  5. 【請求項5】 所定の受信機から延びる伝送路に、請求
    項4記載の感知器が接続されていることを特徴とする監
    視制御システム。
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