JP3306286B2 - 複合エマルジョン及びその製造方法 - Google Patents

複合エマルジョン及びその製造方法

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JP3306286B2
JP3306286B2 JP34777095A JP34777095A JP3306286B2 JP 3306286 B2 JP3306286 B2 JP 3306286B2 JP 34777095 A JP34777095 A JP 34777095A JP 34777095 A JP34777095 A JP 34777095A JP 3306286 B2 JP3306286 B2 JP 3306286B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複合エマルジョンお
よびその製造方法、特にその内油相と外油相の合一化防
止技術の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】水中油型(以下、O/W型と称する)エ
マルジョンをさらに油相中に乳化分散させた油中水中油
型(以下、O/W/O型と称する)乳化組成物は、別名
複合エマルジョンまたはマルチプルエマルジョンとも呼
ばれ、化粧品、食品、医薬品等の各種工業的用途におい
て重要となっている。すなわち、通常のW/O型エマル
ジョンが単に油相中に水相を分散させたものであるのに
対して、複合エマルジョンの粒子構造は図1に示すよう
に外油相10中に分散された水相12中にさらに内油相
14が分散された構造を有している。このため、単純な
O/W型もしくはW/O型エマルジョンでは得られない
特殊な使用感の付与が可能である。
【0003】従来公知の複合エマルジョンの製法として
は、親水性界面活性剤16を用いて調製したO/W型エ
マルジョンを、親油性界面活性剤18を溶解した外油相
中に再乳化する、いわゆる二段階乳化法が知られてい
る。しかしながら、このようにして調製された複合エマ
ルジョンは、その乳化安定性が著しく悪く、経時的に内
相油14と外相油10が融合したり、水相12の合一が
認められ、ついには油分や水分の分離に至る。
【0004】これらの問題を改善するため、様々な取り
組みがなされている。例えば、特公昭55−33294
号公報には乳蛋白質、ショ糖脂肪酸エステルを併用した
方法、特公平4−54709公報にはポリグリセリン脂
肪酸エステルを外相油に配合する方法が記載されてい
る。又、特開昭63−30405号公報には特定のベン
トナイトを水相に、デキストリン脂肪酸エステルを外相
油に、それぞれ配合する方法が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法によって調製されたO/W/O型複合エマルジ
ョンにあってもやはり内相油が外相油と融合し、内相油
の残存量が経時的に少なくなる傾向にある。すなわち、
内相油14と外相油10は、水相12及び界面活性剤1
6,18の親水基をはさんで相対しており、両油相1
0,14が融合する隔壁は極めて小さい。しかも、内相
油14を存在させる必要上、物理的にもあるいは製造上
も水相12の粒径を小さくすることは困難であり、不安
定化の要素は一般のO/W型あるいはW/O型のエマル
ジョンに比較して著しく大きいのである。そのため、こ
れらの方法により調製された製品は、物性において複合
エマルジョンの特性が充分に現れていないという欠点を
有していた。
【0006】又、上記従来の方法にはエマルジョンの安
定性を向上させるために調製時に加熱工程に続き急冷可
塑化する行程が含まれる。この場合、加熱、急冷工程に
は特殊な装置を必要とするのみならず、熱に不安定な成
分の配合は不可能となる。本発明は前記従来技術の課題
に鑑みなされたものであり、その目的は内相油と外相油
との合一を抑制し、且つ経時的安定性の高い複合エマル
ジョンを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明者らが鋭意検討を進めた結果、外相油中に有機
変性粘土鉱物を存在させることにより、内相油と外相油
の合一が著しく抑制されることを見出し、本発明を完成
するに至った。すなわち本発明にかかる複合エマルジョ
ンは、外油相中にO/W型エマルジョンが分散された複
合エマルジョンにおいて、前記外油相中に有機変性粘土
鉱物を含むことを特徴とする。
【0008】なお、有機変性粘土鉱物は水膨潤性粘土鉱
物を第4級アンモニウム型カチオン界面活性剤と非イオ
ン性界面活性剤とで処理して得られたものであることが
好適である。また、O/W型エマルジョンと外相油との
配合比が2:3〜19:1であることが好適である。
【0009】また、本発明にかかる複合エマルジョンの
製造方法は、親水性非イオン界面活性剤を水溶性溶媒中
に添加し、つぎにこれに内油相となる油分を添加して水
溶性溶媒中油型エマルジョンを調製し、さらに該水溶性
溶媒中油型エマルジョンに水を添加するO/W型エマル
ジョン調製工程と、前記O/W型エマルジョンを、有機
変性粘土鉱物を含む外油相となる油分に分散乳化する複
合化工程と、を備えることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】まず本発明者らは各種界面活性剤
を用いO/W型エマルジョン、W/O型エマルジョン、
O/W/O型エマルジョンを各常法により調製した。な
お、各安定性の評価は、後述する複合エマルジョンの安
定性評価方法に準じた。
【0011】
【表1】 上記表1に記載の(a)成分を均一に溶解混合したもの
に、(b)成分を撹拌しながら混合・乳化した後、
(c)成分を添加混合しO/W型エマルジョンを得た。
【0012】
【表2】 W/O型エマルジョン ──────────────────────────────────── 構 成 成 分 2 3 4 5 6 7 ──────────────────────────────────── (a)界面活性剤 POE(3)オレイルエーテル 1 POE(2)オレイルエーテル 5 ソルビタンモノステアレート 1 ソルビタンモノステアレート 5 POE(10)硬化ヒマシ油 10 POE(10)硬化ヒマシ油 5 (b)油相 流動パラフィン 39 35 39 35 30 35 (c)水相 イオン交換水 60 60 60 60 60 60 ──────────────────────────────────── 保存安定性 室温 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 50℃ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ────────────────────────────────────
【0013】
【表3】 O/W/O型エマルジョン ──────────────────────────────────── 構 成 成 分 8 9 10 11 12 13 ──────────────────────────────────── O/W相 試験例1のO/W型エマルジョン 70 70 70 70 70 70 外油相 流動パラフィン 29 25 29 25 20 25 親油性界面活性剤 POE(3)オレイルエーテル 1 POE(2)オレイルエーテル 5 ソルビタンモノステアレート 1 ソルビタンモノステアレート 5 POE(10)硬化ヒマシ油 10 POE(10)硬化ヒマシ油 5 ──────────────────────────────────── 保存安定性 室温 × × × × × × 50℃ × × × × × × 内相油残存率(50℃8週間後) <5 <5 <5 <5 <5 <5 ────────────────────────────────────
【0014】前記表1および表2を参酌すると、O/W
型エマルジョンおよびW/O型エマルジョンではそれぞ
れ適切な界面活性剤を選択することにより、かなり高い
安定性を得ることができる。しかしながら、安定なO/
W型エマルジョンを油相中に分散させO/W/O型エマ
ルジョンとした場合には保存安定性が大きく低下し、特
に内相油が外相油中に浸出していることが明らかであ
る。そこで本発明者らは複合エマルジョンの安定化、特
に内相油と外相油の合一を防止するため、有機変性粘土
鉱物の採用に至ったのである
【0015】この有機変性粘土鉱物は、例えば特公平2
−32015などに示されており、安定なW/O型エマ
ルジョンを調製するのに有効であることは公知である
が、複合エマルジョンの安定化、特にその内相油と外相
油の合一防止に有効である点は明らかにされていなかっ
た。そこで、本発明者らは次の実験を行い、有機変性粘
土鉱物の複合エマルジョン安定化に対する効果について
検証を行った。
【0016】
【表4】 ──────────────────────────────────── 構 成 成 分 14 15 16 17 18 ──────────────────────────────────── O/W相 試験例1のO/W型エマルジョン 70 70 70 70 70 外油相 流動パラフィン 28 28 28 28 28 外油相中の界面活性剤 有機変性粘土鉱物 2 未変性粘土鉱物 2 ヘ゛ンシ゛ルシ゛メチルステアリルアンモニウムクロリト゛ 2 POE(6)ラウリルエーテル 2 ヘ゛ンシ゛ルシ゛メチルステアリルアンモニウムクロリト゛+POE(6)ラウリルエーテル 2 ──────────────────────────────────── 保存安定性 室温 ○ × × × × 50℃ ○ × × × × 内相油残存率(50℃8週間後) 98 <5 <5 <5 <5 ────────────────────────────────────
【0017】上記表より明らかなように、有機変性粘土
鉱物を外油相に配合した場合には、保存安定性、内相油
残存率共に極めて良好であるが、該有機変性粘土鉱物の
構成要素である未変性粘土鉱物、ベンジルジメチルステ
アリルアンモニウムクロリド、POE(6)ラウリルエ
ーテルを単独で、あるいは組み合わせて用いたとしても
有機変性粘土鉱物を配合した場合のような高い保存安定
性は得られない。
【0018】従って、単に安定なO/W型エマルジョン
を、安定なW/O型エマルジョンの水相に置き換えるの
みでは安定な複合エマルジョンを得ることはできず、有
機変性粘土鉱物による複合化エマルジョンの安定化作用
は極めて特異的であることが理解される。以下、本発明
の実施の形態について説明する。
【0019】本発明は、親水性界面活性剤を用い、O/
W型エマルジョンを調製した後、該エマルジョンと、有
機変性粘土鉱物を添加した外相油とを混合乳化すること
により構成される。本発明において用いられる有機変性
粘土鉱物は、上述の通り、水膨潤性粘土鉱物を第4級ア
ンモニウム塩型カチオン界面活性剤と非イオン性界面活
性剤とで処理して得られる。
【0020】ここで用いられる水膨潤性粘土鉱物として
は、三層構造を有するコロイド性含水ケイ酸アルミニウ
ムの一種で、一般に下記一般式 (X,Y)A(Si,Al)410(OH)2B・nH2O (但し、X=Al,FeIII,MnIII,CrIII Y=Mg,FeII,Ni,Zn,Li Z=K,Na,Ca また、Aは2〜3,Bは1/3を表す。)で表され、具
体的にはモンモリロナイト、サポナイトおよびヘクトラ
イトなどの天然または合成{この場合、式中の(OH)
基がフッ素で置換されたもの}のモンモリロナイト群
(市販品ではビーガム、クニピア、ラポナイトなどがあ
る)およびナトリウムシリシックマイカナトリウムまた
はリチウムテニオライトの名称で知られる合成雲母(市
販品ではダイモナイト;トピー工業(株)等がある)な
どである。
【0021】また、第4級アンモニウム塩型カチオン界
面活性剤としては下記一般式
【化1】 (式中、R1は炭素数10〜22のアルキル基またはベ
ンジル基、R2はメチル基または炭素数10〜22のア
ルキル基、R3とR4は炭素数1〜3のアルキル基または
ヒドロキシアルキル基、Xはハロゲン原子またはメチル
サルフェート残基を表す。)で表されるものが用いられ
る。
【0022】例えば、ドデシルトリメチルアンモニウム
クロリド、ミリスチルトリメチルアンモニウムクロリ
ド、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアリ
ルトリメチルアンモニウムクロリド、アラキルトリメチ
ルアンモニウムクロリド、ベヘニルトリメチルアンモニ
ウムクロリド、ミリスチルジメチルエチルアンモニウム
クロリド、セチルジメチルエチルアンモニウムクロリ
ド、ステアリルジメチルエチルアンモニウムクロリド、
アラキルジメチルエチルアンモニウムクロリド、ベヘニ
ルジメチルエチルアンモニウムクロリド、ミリスチルジ
エチルメチルアンモニウムクロリド、セチルジエチルメ
チルアンモニウムクロリド、ステアリルジエチルメチル
アンモニウムクロリド、アラキルジエチルメチルアンモ
ニウムクロリド、ベヘニルジエチルメチルアンモニウム
クロリド、ベンジルジメチルミリスチルアンモニウムク
ロリド、ベンジルジメチルセチルアンモニウムクロリ
ド、ベンジルジメチルステアリルアンモニウムクロリ
ド、ベンジルジメチルベヘニルアンモニウムクロリド、
ベンジルメチルエチルセチルアンモニウムクロリド、ベ
ンジルメチルエチルステアリルアンモニウムクロリド、
ジベヘニルジヒドロキシエチルアンモニウムクロリド、
および相当するブロミド等、さらにジパルミチルプロピ
ルエチルアンモニウムメチルサルフェートなどが挙げら
れる。
【0023】本発明においては、これらの内一種または
二種以上が任意に選択される。つぎに、非イオン界面活
性剤について述べる。本発明で用いられる非イオン界面
活性剤は、HLB値が2〜16の範囲に存在し、3〜1
2のものがさらに好適である。
【0024】ここでいうHLB値は、下記の川上式によ
り算出される。 HLB=7+11.7・log(Mw/Mo) (ここで、Mwは親水性基部の分子量、Moは親油基部
の分子量をそれぞれ表す。
【0025】例示すれば、ポリオキシエチレン2〜30
モル付加{以下POE(2〜30)と略す}オレイルエ
ーテル、POE(2〜35)ステアリルエーテル、PO
E(2〜20)ラウリルエーテル、POE(1〜20)
アルキルフェニルエーテル、POE(6〜18)ベヘニ
ルエーテル、POE(5〜25)2−デシルペンタデシ
ルエーテル、POE(3〜20)2−デシルテトラデシ
ルエーテル、POE(3〜20)2−デシルテトラデシ
ルエーテル、POE(8〜16)2−オクチルデシルエ
ーテル等のエーテル型活性剤、およびPOE(4〜6
0)硬化ヒマシ油、POE(3〜14)脂肪酸モノエス
テル、POE(6〜30)脂肪酸ジエステル、POE
(5〜20)ソルビタン脂肪酸エイテル等のエステル型
活性剤、更にPOE(2〜30)グルセリルモノイソス
テアレート、POE(10〜60)グルセリルトリイソ
ステアレート、POE(7〜50)硬化ヒマシ油モノイ
ソステアレート、POE(12〜60)硬化ヒマシ油ト
リイソステアレート等のエーテルエステル型活性剤等の
エチレンオキシド付加型界面活性剤、及びデカグリセリ
ルテトラオレート、ヘキサグリセリルトリイソステアレ
ート、テトラグリセリルジイソステアレート、ジグリセ
リルジイソステアレート等のポリグリセリン脂肪酸エス
テル、グリセリルモノイソステアレート、グリセリルモ
ノオレート等のグリセリン脂肪酸エステル、等の多価ア
ルコール脂肪酸エイテル型界面活性剤、ノニオン変性シ
リコーン活性剤、例えば下記式で示されるジメチルポリ
シロキサンポリオキシアルキレン共重合体等の変性シリ
コーンなどが挙げられる。
【0026】
【化2】 これらの中で特に、デカグリセリルテトラオレート、ヘ
キサグリセリルトリイソステアレート、テトラグリセリ
ルジイソステアレート等のトリグリセリン以上のポリグ
リセリン脂肪酸エステル、POE(2〜12)オレイル
エーテル、POE(3〜12)ステアリルエーテル、
POE(2〜10)ラウリルエーテル、POE(2〜1
0)ノニルフェニルエーテル、 POE(6〜15)ベ
ヘニルエーテル、POE(5〜20)2−デシルペンタ
デシルエーテル、 POE(5〜17)2−デシルテト
ラデシルエーテル、 POE(8〜16)2−オクチル
デシルエーテル等のPOE付加エーテル型活性剤、及び
POE(10〜20)硬化ヒマシ油、POE(5〜1
4)オレイン酸モノエステル、 POE(6〜20)オ
レイン酸ジエステル、POE(5〜10)ソルビタンオ
レイン酸エステル等のPOE付加エステル型活性剤、P
OE(3〜15)グリセリルモノイソステアレート、P
OE(10〜40)グリセリルトリイソステアレート等
のPOE付加エーテルエステル型活性剤等のエチレンオ
キシド付加型の非イオン性界面活性剤が好適に用いられ
る。
【0027】本発明において、これら非イオン性界面活
性剤の中から一種または二種以上が任意に選択されて用
いることができる。本発明に用いる有機変性粘土鉱物の
処理方法としては、例えば、水、アセトン、あるいは低
級アルコール等の低沸点溶剤中で水膨潤性粘土鉱物と第
四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤と非イオン性
界面活性剤とを分散撹拌処理するか、またはあらかじめ
水膨潤性粘土鉱物と第四級アンモニウム塩型カチオン界
面活性剤とを低沸点溶剤中で処理してカチオン変性粘土
鉱物を得てから非イオン性界面活性剤で処理し、次いで
低沸点溶剤を除去することによって得られる。
【0028】以上のように調整された有機変性粘土鉱物
について説明する。粘土鉱物のうち、例えばスメクタイ
ト族に属し、水膨潤性を示すNa型モンモリロナイト
は、第四級アンモニウム塩型有機カチオンとのカチオン
交換反応で、疎水性の有機変性モンモリロナイトとな
る。さらに、非イオン界面活性剤を包接して、包接化合
物(複合体)を生成し、油中で膨潤し、粘調な油性ゲル
を生成する。非イオン界面活性剤は、カチオン交換反応
に関与しないモンモリロナイト層間(シリケイト層)の
極性サイトに包接されるものと考えられ、油性ゲルの生
成はこの層間へ、さらに油が侵入して膨潤、ゲル化する
ものと考えられる(油化学第40巻 第6号491−4
96 1991)。
【0029】得られた有機変性粘土鉱物の構造は、第四
級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤と非イオン界面
活性剤とが層間に入り込むことにより水膨潤性粘土鉱物
の層間隔は広がった状態になっている。従って、X線回
折で長面間隔を測定することにより第四級アンモニウム
塩型カチオン界面活性剤と非イオン界面活性剤の吸着の
有無を確認できる。また、得られた有機変性粘土鉱物を
クロロホルム、エーテルなどを用いてソックスレー抽出
すれば層間の界面活性剤は洗い流されてくるので、該抽
出液をガスクロマトグラフィー分析、熱分解温度測定あ
るいは熱分解量測定(DTA−TG測定)等にかけて界
面活性剤の存在を確かめることができる。
【0030】本発明に用いる有機変性粘土鉱物中の第四
級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤の含有量は特に
限定されないが、水膨潤性粘土鉱物100gに対して6
0〜140ミリ等量(以下meqと略す)であることが
望ましい。また有機変性粘土鉱物中の非イオン界面活性
剤の含有量は、水膨潤粘土鉱物100gに対して5〜1
00gが好ましく、更に好ましくは15〜50gであ
る。
【0031】有機変性粘土鉱物の使用量としては、組成
物中0.1〜5%が好ましく、さらに好ましくは0.5
〜3%である。0.1%よりも少ない場合、有機変性粘
土鉱物の添加効果が得られず、安定な複合エマルジョン
は得られない。具体的には、経時で内油相が消失し、複
合エマルジョンを保持し得ない。また、5%を越えると
調製されるエマルジョンの粘度が高く、のびが悪く、ざ
らつく、透明感がないなど、実使用上の問題が生じる。
【0032】本発明においては、前述したようにして得
られる有機変性粘土鉱物を外油相に配合することによ
り、油相として極性油から非極性油までを幅広く用いる
ことができる。油分を例示すれば、流動パラフィン、ス
クワラン、イソパラフィン、分岐鎖状軽パラフィン等の
炭化水素油、イソプロピルミリステート、セチルイソオ
クタノエート、グリセリルトリオクタノエート等のエス
テル油、デカメチルペンタシロキサン、ジメチルポリシ
ロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等のシリコー
ン油等があげられる。
【0033】本発明にかかる、親水性界面活性剤を用い
たO/W型エマルジョンの調製法は、特に限定されず、
安定なエマルジョンの得られる方法であればよく、例え
ば、第1段階として親水性非イオン界面活性剤を水溶性
溶媒中に添加し、次にこれに油相を添加して水溶性溶媒
中油型エマルジョンを製造し、第2段階として該エマル
ジョンに水を添加することにより調製される方法がある
(特公昭57−29213号など)。O/W型エマルジ
ョンの調製にこのような二段階乳化法を用いると、内相
油が微細且つ安定に配合され、本発明に係る複合エマル
ジョンの調製に特に好適である。
【0034】この二段階乳化法に用いられる水溶性溶媒
は、親水性非イオン界面活性剤を溶解し、その後に添加
する油相との界面に効率よく配向させる効果を持つもの
であり、低級一価アルコール類、低級多価アルコール
類、ケトン類、アルデヒド類、エーテル類、アミン類、
低級脂肪酸類、その他親水性で非イオン界面活性剤を溶
解するものであれば極めて広い範囲の物質から選択する
ことができる。
【0035】さらに、得られたO/W型エマルジョンを
上述の有機変性粘土鉱物を含む外油相に撹拌しながら混
合・乳化することにより、目的のO/W/O型複合エマ
ルジョンが得られる。このとき用いる乳化機は特に限定
されるものではないが、ディスパー(TK HOMD DISPER;
TOKUSHU KIKA KOGYO CO.,LTD)等を用いることが好まし
い。
【0036】ここで、O/W型エマルジョンと有機変性
粘土鉱物を含有する外油相の割合としては、2:3から
19:1が好ましく、更に好ましくは1:1〜4:1で
ある。2:3よりもO/W型エマルジョンの混合比が低
くなると、調製される複合エマルジョンの粘度が低く、
経時での乳化安定性が悪くなることもある。また19:
1よりもO/W型エマルジョンの混合比が高くなると、
撹拌乳化中に転相し複合エマルジョンとはならない。
【0037】以上のように形成される複合エマルジョン
は、図2に示すように水相12と外油相10の境界面に
有機変性粘土鉱物20が配向しており、内相油14と外
相油10は有機変性粘土鉱物20により構造的、物理的
に隔離されている。この結果、内油相14が外油相10
に合一されてしまうことを有効に防止することができ
る。
【0038】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。有機変性粘土鉱物の調製 まず、本発明に用いられる有機変性粘土鉱物の調製法及
びその確認法につき詳述する。
【0039】(調製例1)ベンジルジメチルステアリル
アンモニウムクロリド45g(約100meqに相当)
とPOE(6)ラウリルエーテル30gを50℃で溶解
して水溶液500mlに水膨潤性粘土鉱物であるビーガ
ム(米国バンダービルト社の商品名)100gを添加
し、約30分間ディスパーにて充分に分散し混合する。
次いで濾過器により水を除去後、約一昼夜乾燥して目的
の有機変性粘土鉱物を得た。ベンジルジメチルステアリ
ルアンモニウムクロリド{(A)と略す}とPOE
(6)ラウリルエーテル{(B)と略す}の吸着の有無
は、X線回折及びDTA−TG法による界面活性剤の熱
分解量を測定し、水膨潤性粘土鉱物(ビーガム)と比較
することにより判定した。結果を表5に示す。
【0040】
【表5】 ──────────────────────────────────── 改質前の水膨潤性 調製例1の 測定項目 粘土鉱物(ビーガム) 有機変性粘土鉱物 ──────────────────────────────────── X線回折による 13.2 40.1 層間隔値 (オングストローム) (オングストローム) ──────────────────────────────────── DTA−TGによる (A) (B) 界面活性剤の熱分解量* 0 101meq 29g ──────────────────────────────────── *水膨潤性粘土鉱物100gに対する量として表す。
【0041】表5から明らかなように、調製例1の乳化
組成物は、処理前の水膨潤性粘土鉱物より層間隔が著し
く広がっている。これはDTA−TG測定の結果からも
明らかなように、ベンジルジメチルステアリルアンモニ
ウムクロリドとPOE(6)ラウリルエーテルの結合に
よってもたらされていることがわかる。
【0042】(調製例2)POE(15)2−オクチル
デシルエーテル{(C)と略す}20gを溶解したエタ
ノール50mlに有機変性粘土鉱物であるベントン−3
8{モンモリロナイト100gを100meqのジステ
アリルジメチルアンモニウムクロリド(以下(D)と略
す)で処理した有機変性粘土鉱物で米国ナショナルレッ
ド社製の商品名}100gをラボホモジナイザーで充分
に分散混合する。次いでエバポレーターでエタノールを
除去した後、50℃で約一昼夜乾燥し目的の有機変性粘
土鉱物を得た。調製例1と同様に、改質の有無をX線回
折及びクロロホルムによるソックスレー抽出液中の界面
活性剤量から評価した。結果を表6に示す。
【0043】
【表6】 ──────────────────────────────────── 調製例2の 測定項目 ベントン38 有機変性粘土鉱物 ──────────────────────────────────── X線回折による 26.8 36.8 層間隔値 (オングストローム) (オングストローム) ──────────────────────────────────── ソックスレー抽出に (D) (D) (C) より抽出された界面活 12meq 0 12meq 20g 性剤の熱分解量* ──────────────────────────────────── *表5と同じ
【0044】表6から明らかなように、あらかじめ
(D)の第四級アンモニウム型カチオン界面活性剤で処
理された有機変性粘土鉱物(ベントン−38)を用いて
も、(C)の非イオン性界面活性剤で処理することによ
り層間隔が更に広がることがわかった。これは調製例1
と同様、非イオン性界面活性剤の結合によって生じてい
ると考えられる。なお、ソックスレー抽出で抽出された
第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤量は、カチ
オン交換反応により有機変性化せしめた有機変性粘土鉱
物(ベントン−38)中の物理的に吸着されている第四
級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤の量(化学的に
吸着しているものは抽出されない)でありDTA−TG
法によれば全ての第四級アンモニウム塩型カチオン界面
活性剤の量も定量可能であることは調製例1に示したと
おりである。
【0045】複合エマルジョンの特性評価方法 形態観察 上記実施例により調製した複合エマルジョンの形態観察
と保存安定性を評価した。形態観察は光学顕微鏡によ
り、保存安定性は試料を室温(RT)で6カ月間もしく
は50℃の恒温槽内に1カ月後の状態を観察した。全く
異常が認められない場合(乳化状態及び粒子が均一であ
る)は良好(◎)とし、顕微鏡観察では粒子にややバラ
ツキが認められるが、肉眼判定では異常が認められない
場合を(○)、異常が認められる場合(油が分離した、
粒子が粗大になった場合等)は不良(×)とした。
【0046】内油相が外油相に吸収されない点を示す
実験方法 (1) 定性的実験;O/W/O型複合エマルジョンを調製
し、経時での状態変化を顕微鏡下で観察する。安定性の
悪い系では、経時で内油相が消失し、最終的には単純な
W/O型エマルジョンになる。加速的に試験するため、
50℃の高温下で行う。 (2) 定量的実験;内油相に油溶性のマーカー物質(フタ
ル酸ジエステル)を溶解し、O/W/O型マルチプルエ
マルジョンを調製する。次にエマルジョンを遠心分離
し、強制的に外油相油分を分離させる。外油相中に含ま
れるマーカー濃度を定量し、全体の濃度と差し引き内油
相中のマーカー濃度を算出する。これを経時的に行うこ
とで、外油相への移行状態を観察できる。
【0047】
【実施例】
(実施例1)下記表7及び表8のようにして、複合エマ
ルジョンを調製した。なお、表中の数値は重量%を表
す。 (1)組成 O/W型エマルジョンの組成
【0048】
【表7】 ──────────────────────────── 構 成 成 分 含有量 ──────────────────────────── (a)界面活性剤相 1,3−ブタンジオール 21 精製水 2 POE(60)硬化ヒマシ油 2 ──────────────────────────── (b)内油相 流動パラフィン 33 ──────────────────────────── (c)水相 精製水 42 ────────────────────────────
【0049】外油相の組成
【表8】 ──────────────────────────── 構 成 成 分 含有量 ──────────────────────────── (d)界面活性剤 調製例1で調製した有機変性粘土鉱物 7 ──────────────────────────── (e)外油相 流動パラフィン 93 ────────────────────────────
【0050】O/W/O型エマルジョンの構成比
【表9】 ──────────────────────────── 例 O/W型エマルジョン量 外油相量 ──────────────────────────── 実施例1−1 50 50 実施例1−2 60 40 実施例1−3 70 30 実施例1−4 80 20 実施例1−5 35 65 実施例1−6 97 3 ────────────────────────────
【0051】(2)調製方法 まず、上記表7に記載の(a)成分を均一に溶解混合し
たものに、(b)成分を撹拌しながら、混合・乳化した
のち、(c)成分を添加混合しO/W型エマルジョンを
得た。上記により調製したO/W型エマルジョンを外油
相に上記表9の割合で変化させ実施例1−1乃至1−6
とし、それぞれを表8の組成の外油相に撹拌しながら、
混合・乳化し目的の複合エマルジョンを得た。その複合
エマルジョンとしての特性評価結果を次の表10に示
す。
【0052】
【表10】 エマルジョンの特性評価 ──────────────────────────────────── エマルジョンの形態 保存安定性 保存安定性 内相残存率 (RT) (50℃) ──────────────────────────────────── 実施例1−1 O/W/O ○ ○ 93.0 実施例1−2 O/W/O ◎ ○ 95.5 実施例1−3 O/W/O ◎ ◎ 98.6 実施例1−4 O/W/O ◎ ○ 92.8 実施例1−5 O/W/O × × − 実施例1−6 O/W/O+O/W × × − ──────────────────────────────────── なお、内相残存率は50℃,1ヶ月後に測定した。
【0053】上記表10の評価が示すように、実施例1
−5は、O/W型エマルジョンと油相との比が2:3よ
りも油相量過多となるため、乳化直後には、O/W/O
型エマルジョンを形成するが実施例1−1乃至1−4と
比較すると保存安定性が悪く、室温保存、50℃保存い
ずれも油浮きが認められた。また、実施例1−6が示す
ように、O/W型エマルジョンと油相との比が19:1
よりも、O/W型エマルジョンが過多となると、乳化分
散中に転相し、調製されるエマルジョンはO/W/O型
とO/W型との混在が確認された。
【0054】(比較例1)外油相を下記表11の通り組
成により比較例1−1乃至1−6とし、それぞれの外油
相に従来W/O型エマルジョンを調製する際に汎用され
る親油性界面活性剤を添加し、O/W/O型エマルジョ
ンを調製した。
【0055】
【表11】 外油相の組成 ─────────────────────────────────── 活性剤(重量部) 油(重量部) ─────────────────────────────────── 比較例1−1 POE(3)オレイルエーテル(1) 流動パラフィン(99) 比較例1−2 POE(3)オレイルエーテル(5) 流動パラフィン(95) 比較例1−3 ソルビタンモノステアレート(1) 流動パラフィン(99) 比較例1−4 ソルビタンモノステアレート(5) 流動パラフィン(95) 比較例1−5 POE(10)硬化ヒマシ油(10) 流動パラフィン(99) 比較例1−6 POE(10)硬化ヒマシ油(5) 流動パラフィン(95) ───────────────────────────────────
【0056】さらに、実施例1と同様に調製したO/W
型エマルジョンと上記比較例の外油相を7:3の比で混
合乳化した。調製されたエマルジョンの保存安定性を実
施例1と同様にして評価した。
【0057】
【表12】 エマルジョンの保存安定性特性評価 ─────────────────────────────────── 例 乳化形態 保存安定性 保存安定性 (RT) (50℃) ─────────────────────────────────── 比較例1−1 O/W/O × × 比較例1−2 O/W/O+O/W × × 比較例1−3 O/W/O × × 比較例1−4 O/W/O × × 比較例1−5 O/W/O+O/W × × 比較例1−6 O/W/O+O/W × × ───────────────────────────────────
【0058】表10の実施例1と表12の比較例との評
価を比較すると、比較例1−1乃至1−6に比べ本発明
の実施例1−1〜1−4は保存安定性が優れることがわ
かった。以上説明した通り、本実施例の複合エマルジョ
ン及びこの製造法によって、
【0059】(1)安定で均一な複合エマルジョンを得
るために、特殊な乳化機や加熱急冷工程を必要とせず、
常温で簡便な調製が可能となるため、製造費が安価とな
る。 (2)加熱急冷工程を必要とせず、常温で簡便に複合エ
マルジョンが得られるため、熱に不安定な成分の安定な
配合が可能となる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかる複合
エマルジョン及びその製造方法によれば、外油相中に有
機変性粘土鉱物を存在させることにより、内相油と外相
油の合一を効率的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な複合エマルジョンの概念図である。
【図2】本発明にかかる複合エマルジョンの概念図であ
る。
【符号の説明】
10 外相油 12 水相 14 内相油 20 有機変性粘土鉱物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 道広 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株式会社 資生堂 第一リサーチセンタ ー内 (56)参考文献 特開 平6−65596(JP,A) 特公 平2−32015(JP,B2) 特公 昭57−29213(JP,B1) 特公 昭55−33294(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 13/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外油相中にO/W型エマルジョンが分散
    された複合エマルジョンにおいて、前記外油相中に有機
    変性粘土鉱物を含み、かつ前記有機変性粘土鉱物は水膨
    潤性粘土鉱物の層間に第4級アンモニウム型カチオン界
    面活性剤と非イオン性界面活性剤とが吸着しているもの
    であることを特徴とする複合エマルジョン。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の複合エマルジョンにおい
    て、O/W型エマルジョンと外相油との配合比が2:3
    〜19:1であることを特徴とする複合エマルジョン。
  3. 【請求項3】 親水性非イオン界面活性剤を水溶性溶媒
    中に添加し、つぎにこれに内油相となる油分を添加して
    水溶性溶媒中油型エマルジョンを調製し、さらに該水溶
    性溶媒中油型エマルジョンに水を添加するO/W型エマ
    ルジョン調製工程と、 前記O/W型エマルジョンを、有機変性粘土鉱物を含む
    外油相となる油分に分散乳化する複合化工程と、を備
    、かつ前記有機変性粘土鉱物は水膨潤性粘土鉱物の層
    間に第4級アンモニウム型カチオン界面活性剤と非イオ
    ン性界面活性剤とが吸着しているものであることを特徴
    とする複合エマルジョンの製造方法。
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