JP3299258B2 - シリコーンの乳化方法及びそれによって得られるシリコーン乳化液 - Google Patents

シリコーンの乳化方法及びそれによって得られるシリコーン乳化液

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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、単独では乳化不可能なシリコーンと水との
混合物を、シリコーン油−水界面で形成される二次元界
面膜の融点が室温以上にある界面活性剤を乳化剤として
用いてシリコーンを乳化させる方法及びそれにより得ら
れるシリコーン乳化液に関する。
従来の技術 従来、油相の乳化方法は、HLBや転相乳化温度などを
考慮して種々の乳化剤を用いて行われている。乳化剤と
しては、非イオン性界面活性剤が主であったが、この界
面活性剤を使用するときは曇点を考慮して界面活性剤や
乳化方法を選択しなくてはならないし、また、方法によ
っては広い温度領域で安定なエマルジョンを形成するこ
とができないという欠点を有している。
例えば、汎用の非イオン性界面活性剤による乳化方法
ではジメチルポリシロキサンやメチルフェニルポリシロ
キサンのような高度の疎水性を有する油相を乳化するこ
とは不可能であった。そこで、特公昭57−29213号公報
に開示されているような二段乳化法が提案されたが、一
段で乳化する方法に較べて作業性が悪く、また必須成分
として水溶性溶媒を用いなければならないという欠点が
ある。
さらに、ジメチルポリシロキサンやメチルフェニルポ
リシロキサンにエチレンオキサイドのような親水基を導
入して親水性を向上させる方法も良く知られているが、
性能の劣化は避けられず、その使用範囲が限定される等
の不利益があり、特にジメチルポリシロキサン等におい
ては、高粘度のものを微細乳化し、保存することは困難
である。また、イオン性界面活性剤を用いた場合は、安
定なエマルジョンを形成するために種々の構造のイオン
性界面活性剤が提案されている。例えば、この種の活性
剤を用いた場合は、少ない添加量で安定なエマルジョン
を形成させるために高分子化合物を併用することも試み
られているが、そのためにエマルジョンの使用感が変化
し、乳化組成物の応用面で制限が生じるという欠点を有
している。
特に、ジメチルポリシロキサン等は、高粘度のものを
微細乳化し安定に保存することは、非イオン性界面活性
剤と同様に困難である。
これらを解決する方法として、1種又は2種以上のイ
オン性界面活性剤と1種又は2種以上の多価アルコール
及び1種又は2種以上の油相成分とを混合し、安定な非
水エマルジョンを得た後、これに水を添加して水中油型
エマルジョンとするエマルジョンの製造方法が開示され
ているが(特開昭57−7235号公報)、油相成分としてシ
リコーンを用いた場合、乳化できる濃度はわずか0.5重
量%にすぎず、この程度では高濃度シリコーン乳化物と
いえるものではない。
発明が解決しようとする課題 本発明は、疎水性が強くて粘度が高いシリコーンを乳
化し、保存安定性に優れた高濃度シリコーン乳化液を提
供することを目的としてなされたものである。
本発明のシリコーン乳化液は家庭用品、化粧品、化学
用品の製造分野において利用される。
課題を解決するための手段 本発明者らは、前記の欠点を解決するために、鋭意研
究を重ねた結果、特定の界面活性剤の水溶液にシリコー
ンを混合しホモミキサー又はマイクロフルイダイザーの
ような高せん断力を利用し微粒化すると共に乳化すると
高濃度シリコーン乳化液が得られることを見出し、本発
明を完成した。
すなわち、本発明は、単独では乳化不可能なシリコー
ン10〜40重量%を含有する水を乳化する方法であって、
水溶液中でベシクル又はラメラ構造を形成する乳化剤
を、シリコーンの重量に基づき5〜20重量%の割合で加
え、高せん断力でかきまぜることによって、シリコーン
と水との界面に30〜80℃の融点をもつ二次元膜を形成さ
せることを特徴とする高濃度シリコーン含有水溶液の乳
化方法、及びそれにより得られる高濃度シリコーン乳化
液を提供するものである。
本発明は、従来シリコーンは疎水性が強いため乳化し
にくいと考えられていたのを機械力で微粒化し、シリコ
ーン−水界面に融点が30〜80℃の二次元膜を形成させる
乳化剤を用いることによって、油水界面で二次元の固体
膜を形成させ、これによってシリコーン粒子の凝集を防
ぎ、乳化剤の安定化を図ったものである。
さらに、油水界面における二次元の固体膜について説
明する。シリコーンに限らず一般に乳化液は、油相と水
相の非混和性の2成分の分散系であり、油相と水相の界
面には界面活性物質が吸着配向し、これによって油水界
面の界面張力が低下し、そのため分散系の安定化が図れ
ると考えられている。油水界面に吸着配向した界面活性
物質は、通常乳化剤とよばれ、乳化剤は分子内に親水性
部位と親油性部位とをあわせもつものが多い。
そして、乳化剤は、親水性部位を水相側に、親油性部
位を油相側に向けて配向すると考えられる。そこで、油
水界面は、乳化剤で構成される二次元的に広がった膜が
生成することになる。従来、この二次元的に広がった膜
によって、いかに油水間の界面張力を低下できるかが、
乳化液中の乳化粒子径や安定性を支配すると考えられて
いた。
しかし、本発明者らは、乳化液の安定性が単に界面張
力により支配されるのではなく、油水界面に生成する界
面膜の状態にまで及び、二次元的に広がった乳化剤が形
成する界面膜の動的状態をコントロールすることによ
り、乳化したシリコーン粒子の凝集を防ぐことができ
た。
本発明で好ましい二次元の固体膜は、油水界面で形成
される乳化剤の界面膜において、乳化剤を構成する分子
内のアルキル鎖の分子運動が抑制された状態にあるもの
を意味する。
なお、本発明にいう高濃度とは10重量%以上40重量%
以下のシリコーンを含有する乳化液を意味する。
本発明に用いるシリコーンは、ジメチルシリコーン、
ジフェニルシリコーン、ポリオキシエチレン変性シリコ
ーン等が挙げられる。これらのシリコーンの動粘度は、
10ないし1,000,000cstの範囲である。動粘度で示した場
合には10cstに対し、1,000,000cstは100,000倍になる
が、後述するESRスピンプローブ法を用いて、これらの
微視的粘度を測定すると、10cstのポリシロキサンも1,0
00,000cstのポリシロキサンもほぼ同等の微視的粘度を
与える。すなわち、乳化滴の安定性は、油水界面膜の安
定性と深く係わり合うので、分子次元の安定性が重要に
なる。この意味で10cstのシリコーンも1,000,000cstの
シリコーンも、本発明において同等のものとして取り扱
われる。しかしながら、特に本発明は、1,000cst以上の
単独では乳化不可能な動粘度を有するものを乳化するの
に好適である。
次に、本発明の油水界面で形成される二次元界面膜の
融点について説明する。
乳化剤を初めとして界面活性剤が水溶液中で取りうる
集合構造の1つにゲルもしくは液晶構造があり、外界の
温度に対して、分子集合構造を互いに変換し合うことが
知られている。そして、その構造が変化する温度は、ゲ
ル−液晶転移点といわれている。一般にゲル−液晶転移
点は、示唆熱分析によって求められる物性値であり、水
存在下において乳化剤のアルキル鎖の運動性が外部より
与えられた熱により解放され、自由に揺動し始める温度
と考えることができる。
しかし、本発明でいう油水界面で形成される二次元界
面膜の融点は、必ずしもゲル−液晶転移点と一致するこ
とはなく、LB膜状にした界面活性剤単分子膜をそれぞれ
の温度で展開し、電子顕微鏡観察用のグリッドに移し取
り、明視野像の変化、あるいは電子線回折像の変化を解
析することによって決定される(T.Kajiyama等、Chemis
try Letters、第189ページ、第193ページ、1989年;T.K
ajiyama等、Bull.Chem.Soc.Jpn、第62巻、第3004ペー
ジ、1989年、参照)。
けれども簡便な方法として、界面に配向するスピンプ
ローブを用い、各温度に対するスペクトル変化を追跡す
ることによって求められる。現在、市販されているスピ
ンプローブとしては、5−ドキシルステアリン酸、16−
ドキシルステアリン酸がある。
すなわち、スペクトルがスピンプローブの等方的な回
転運動に基づく時には、スピンプローブの回転の相関時
間、超微細構造定数、スペクトル強度、界面−バルク間
のスピンプローブの分配率等、また油水界面にスピンプ
ローブが配向した場合には、オーダーパラメーター等を
各温度に対してプロットすることによって二次元界面膜
の融点を知ることができる。
油性物質の乳化において形成される界面の状態は、シ
リコーンに限らず乳化粒子径が極端に小さくなり、その
曲率が界面の状態に影響を与えないかぎり、乳化粒子径
に左右されることはない。従って、シリコーン−水界面
に配向している乳化剤の二次元膜の融点は、通常形成で
きる乳化粒子径に依存しないと考えてよい。
そこで、本発明者らは、シリコーン濃度が10重量%、
乳化剤濃度が1重量%、さらにスピンプローブとして5
−ドキシルステアリン酸を用い、これらの濃度が10-4M
となるように配合して、ホモゲナイザーで乳化を行っ
た。この場合、実施例のような安定なエマルジョンを得
ることはできなかったが、前記した理由により、二次元
界面膜の融点を測定することができた。
さらに、二次元界面膜の融点の測定法について説明を
加える。スピンプローブを溶かし込んだシリコーン乳化
物を内径1mm、長さ5cmのキャピラリーに吸い込み、その
両端を封管した後、ESR用試験管に入れた。ESRキャピテ
ィの温度を、二次元界面膜の融点の上下20℃以上にわた
って、1〜2℃の間隔で変化させ、スペクトルを観測し
た。ESRの測定方法については多くの文献があるので、
ここでは詳しく記さないが、一般的な操作法に基づくも
ので、本発明における二次元膜の融点を測定するにあた
り、特別な配慮を必要としない。このようにして得られ
たスペクトルは多くの場合、スピンプローブの非等方的
な回転運動に基づく異方性の強いスペクトルとなるが、
界面膜がある温度において融けており、さらにその界面
膜を形成する乳化剤の分子集合性が弱い場合には、スピ
ンプローブの等方的回転運動に基づく等方的な、対称性
の良い3本のシグナルとして観察されることがある。こ
れらのシグナルのうち、もっとも大きなピークに着目
し、そのピークの高さを読み取り、温度に対してプロッ
トすると、ある狭い温度領域において、そのピークの高
さが急激に変化する。この急激な変化を起こす温度が、
本発明でいう二次元界面膜の融点にほかならない。
また、スピンプローブは、二次元界面膜の融点以上の
温度では界面膜に分配配向しているが、二次元膜の融点
以下の温度では、ある物質の融点以下の温度でその物質
が固体状であるのと同様に、二次元の固体膜になるた
め、スピンプローブが界面に分配されなくなり、シリコ
ーン−水界面からバルク相である水相にはじき出される
ことがある。
このような場合には、もっとも高磁場側のピークにお
いて、水相に溶けたスピンプローブに由来するシグナル
が認められるようになる。この場合、当然のことである
が、この温度において水相に溶けたスピンプローブの量
が多くなるため、温度を横軸にプロットすると不連続点
が観察される。この不連続点を示す温度が本発明でいう
二次元界面膜の融点である。
本発明では二次元界面膜の融点以下にある状態を二次
元固体膜と呼ぶが、これは物質をいわゆる気体、液体、
固体の概念で分類したとき、もっとも近い概念であると
言うことであり、実際には三次元的に広がった固体が形
成されるものではない。界面膜を形成する乳化剤のアル
キル鎖が融点以上の温度において融解しているのに対
し、融点以下の温度ではその運動性が極度に束縛されて
いる状態なのである。このようにして定められる二次元
界面膜の融点は18℃以上、好ましくは30℃以上100℃未
満、乳化時においては二次元液体膜を形成し、保存時に
は二次元固体膜を形成せしめるという観点から30℃以上
80℃以下にする必要がある。
また、本発明で用いられる界面活性作用を有する化合
物は、シリコーン油−水界面で形成される二次元界面膜
の融点が30〜80℃の範囲にあるものであるが、水溶液中
でベシクルと称される閉じた小包体を形成する界面活性
剤、ラメラ構造を形成する界面活性剤が安定な二次元界
面膜を形成するので好ましい。代表的な化合物として、
卵黄レシチン、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、ジ
アルキルホスフェート塩、脂肪酸金属塩、ジアルキルス
ルホコハク酸塩、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩
が挙げられる。好ましい具体的な化合物は、卵黄ホスフ
ァチジルコリンNo.1及びNo.20〔旭化成工業(株)
製〕、レシノールS−10〔日光ケミカルズ(株)製〕、
ベイシスLS−100〔日新製油(株)製〕、ジパルミトイ
ルホスファチジルコリン、ジステアロイルホスファチジ
ルコリン、ジステアリルジメチルアンモニウムハライ
ド、ジラウリルホスフェートナトリウム塩、ジミリスチ
ルホスフェートナトリウム塩、ジパルミチルホスフェー
トナトリウム塩、ジステアリルホスフェートナトリウム
塩、ジミリスチルスルホコハク酸ナトリウム塩、ジパル
ミチルスルホコハク酸ナトリウム塩、ジステアリルスル
ホコハク酸ナトリウム塩、α−スルホパルミチン酸ラウ
レートナトリウム塩、α−スルホステアリン酸ラウレー
トナトリウム塩、α−スルホパルミチン酸ミリステート
ナトリウム塩、α−スルホステアリン酸ミリステートナ
トリウム塩、α−スルホパルミチン酸パルミテートナト
リウム塩、α−スルホステアリン酸パルミテートナトリ
ウム塩、α−スルホパルミチン酸ステアレートナトリウ
ム塩、α−スルホステアリン酸ステアレートナトリウム
塩等が用いられる。
そして、シリコーンの乳化安定化に対し、効果的な乳
化剤の使用量はシリコーンの重量に基づき5〜20重量%
である。また、これらの乳化剤により乳化安定化される
シリコーンの濃度は10〜40重量%である。シリコーン濃
度は高濃度になればなるほどシリコーン乳化液の粘度が
上昇するので、この乳化液のハンドリングを容易にする
ため、系内の水重量に対して、1ppm〜10,000ppmの電解
質を添加することにより粘度低下を図ることができる。
電解質の量は乳化液の安定性に影響し、好ましくは1ppm
〜500ppm、さらに好ましくは5ppm〜50ppmである。この
電解質としては、塩化ナトリウム、リン酸ナトリウム、
クエン酸ナトリウム、アンモニウム塩等、通常用いられ
るすべての無機、有機塩を使用することができる。これ
ら添加された塩は、粘度低下にだけ働くのではなく、系
のpHをコントロールするためにも働かすことができる。
また、本発明の乳化組成物にはその使用目的に応じて
酸化防止剤、ビタミン剤、紫外線吸収剤、保湿剤、キレ
ート剤、防腐剤、殺菌剤、生薬、着色剤、香料等の特殊
成分を適宜加えてもよい。
発明の効果 本発明の乳化組成物は、これまで乳化が困難とされて
いるか、また乳化できても保存安定性に欠けている高濃
度シリコーンを安定に乳化させたものであって、それら
は繊維処理剤、ワックス等の家庭用品分野、リンスやブ
ロー剤等の各種毛髪化粧料及び各種皮膚化粧料等の化粧
品分野、剥離剤、自動車用艶出し剤等の化学品分野にお
いて有効に用いることができる。
実施例 次に、本発明の実施例と比較例を示し、本発明をさら
に詳細に説明する。
実施例1〜5、比較例1〜2 pH7のリン酸緩衝液10ppmを含む所定濃度の界面活性作
用を有する化合物(乳化剤)水溶液80gを70℃に保ち、
これをホモミキサーで撹拌しながら、あらかじめ70℃に
しておいたジメチルシリコーン〔信越化学工業(株)製
KF−96H−1,000cs(1,000cst)〕を20g加え、均一に乳
化した。その後2,500Gで30分間遠心処理したもの、また
室温1ケ月間静置保存したものについて、分離もしくは
凝集の度合を目視判定し、保存安定性の評価をした。そ
の結果を第1表に示す。二次元界面膜の融点が室温より
高い乳化剤を使用したものは凝集することがなく、乳化
安定性に優れることが判る。
○:全体が乳化相 △:一部クリーミングが起きている ×:水相が分離して均一な乳化とはいえない 実施例6〜10、比較例3〜4 前記実施例と同様にして、ジメチルシリコーン〔信越
化学工業(株)製KF−96H−10,000cs(10,000cst)〕を
乳化し、保存安定性の評価をした。その結果を第2表に
示す。
二次元界面膜の融点が30〜80℃の範囲内の乳化剤を使
用したものは凝集することがなく、乳化安定性に優れる
ことが判った。
実施例11〜15、比較例5〜6 pH7のリン酸緩衝液10ppmを含む界面活性作用を有する
化合物(乳化剤)水溶液80gを、マイクロフルイダイザ
ー(15,000psi)で70℃で循環し、20gのジメチルシリコ
ーン〔信越化学工業(株)製KF−96H−100,000cs(100,
000cst)〕を徐々に添加した。添加終了後さらに5分間
循環し、乳化を終了した。保存安定性の試験は実施例1
と同様に行った。結果を第3表に示す。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−145652(JP,A) 特開 平1−203314(JP,A) 特開 昭62−175414(JP,A) 特開 平2−90936(JP,A) 特公 昭60−21044(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 13/00 B01F 3/08 A61K 7/00 C08L 83/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単独では乳化不可能なシリコーン10〜40重
    量%を含有する水を乳化する方法であって、水溶液中で
    ベシクル又はラメラ構造を形成する乳化剤を、シリコー
    ンの重量に基づき5〜20重量%の割合で加え、高せん断
    力でかきまぜることによって、シリコーンと水との界面
    に30〜80℃の融点をもつ二次元膜を形成させることを特
    徴とする高濃度シリコーン含有水溶液の乳化方法。
  2. 【請求項2】請求項1の方法により得られる高濃度シリ
    コーン乳化液。
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