JP3247078B2 - 入浴剤用白濁剤および入浴剤 - Google Patents
入浴剤用白濁剤および入浴剤Info
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Description
または食塩含有入浴剤用の白濁剤および入浴剤に関す
る。
浴剤に白濁剤を含有するものは多く存在している。一般
には炭酸カルシウム、酸化チタン等の無機塩を含有する
粉末タイプの製品が主流である。しかしながら、このよ
うな粉末タイプの入浴剤は吸湿などで取り扱いが面倒な
ことや、小袋に取り分けられていて使用直前に小袋の封
を切らねばならない等の使用上の煩雑さが問題である。
これらの取り扱い性を改良するものとして、液状タイプ
の入浴剤も開発されている。液状タイプの入浴剤に白濁
剤として無機塩類を含有する物は無機塩の沈降などが生
じ、使用前に良く振って使用しなければならないという
問題がある。白濁成分としてO/Wエマルションを含有
する液状タイプは、これらの煩雑さを解消することが可
能であり、O/Wエマルションを含有する液状タイプと
しては例えば特開平6−80556号公報には米胚芽油
及びシリコーン油、油性成分に界面活性剤等を加え白濁
効果をだすものなどが知られている。しかしながら、入
浴剤の成分として、米発酵エキス、米糠発酵エキスまた
は生薬等から溶媒抽出等で得られた薬効エキスのよう
に、エタノール等を含有させた場合には、50〜60℃
の高温で分離するという問題がある。また、入浴剤の成
分として、食塩を多量に含有させた場合も同様に50〜
60℃の高温で分離するなどの問題があり、エタノール
や食塩を配合させた場合においても、高温安定性に優れ
るO/Wエマルションタイプの白濁剤が望まれている。
さらに、濁りの持続時間の長い白濁剤が望まれている。
ノールや食塩が配合された場合においても、50〜60
℃の高温での保存安定性に優れ、濁りの持続性の高い入
浴剤を得るための白濁剤;およびこれを必須成分とする
入浴剤に関する。
を達成するため鋭意検討をした結果、本発明に到達し
た。
リオキシプロピレンアルキルエーテル(A11)および
ポリオキシエチレンジステアリン酸エステル(A31)
からなる群より選ばれる1種以上のHLBが9〜19で
ある化合物(A)、多価アルコール(B)、油性成分
(C)および水(D)からなり、(A)が1〜10重量
%、(B)と(C)の合計が40〜90重量%で、
(B)と(C)の重量比率が3:1〜1:3であり、
(D)が5〜50重量%であるO/Wエマルションから
なり、メディアン径が0.1〜0.6μmであり、該エ
マルションの体積基準での粒子径分布において、0.5
μm以上の粒子の含有率が60%以下であり、1.0μ
m以上の粒子の含有率が30%以下であることを特徴と
するエタノールおよび/または食塩含有入浴剤用の白濁
剤(第1発明); ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(A1)とポリ
オキシエチレン脂肪酸エステル(A3)とのHLBが9
〜19である混合物(A)、多価アルコール(B)、油
性成分(C)および水(D)からなり、(A)が1〜1
0重量%、(B)と(C)の合計が40〜90重量%
で、(B)と(C)の重量比率が3:1〜1:3であ
り、(D)が5〜50重量%であるO/Wエマルション
からなり、メディアン径が0.1〜0.6μmであり、
該エマルションの体積基準での粒子径分布において、
0.5μm以上の粒子の含有率が60%以下であり、
1.0μm以上の粒子の含有率が30%以下であること
を特徴とするエタノールおよび/または食塩含有入浴剤
用の白濁剤(第2発明); ポリオキシエチレン脂肪酸エステル(A3)からなる群
より選ばれる1種以上のHLBが9〜19である化合物
(A)、多価アルコール(B)、油性成分(C)および
水(D)からなり、(A)が1〜10重量%、(B)と
(C)の合計が40〜90重量%で、(B)と(C)の
重量比率が3:1〜1:3であり、(D)が5〜50重
量%であるO/Wエマルションからなり、メディアン径
が0.1〜0.6μmであり、該エマルションの体積基
準での粒子径分布において、0.5μm以上の粒子の含
有率が60%以下であり、1.0μm以上の粒子の含有
率が30%以下であり、(A3)中のポリオキシエチレ
ン部分の分子量が1000〜5000で、脂肪酸の炭素
数が12〜22である白濁剤であって、60℃の高温で
も安定なエタノールおよび/または食塩を必須成分とす
る入浴剤用の白濁剤(第3発明);およびこれらの白濁
剤のいずれかとエタノールおよび/または食塩を必須成
分とする入浴剤(第4発明)である。
び第3発明である入浴剤用白濁剤は、体積基準でメディ
アン径は、通常は0.1〜0.6μmであり、好ましく
は0.2〜0.5μmである。このメディアン径はレー
ザー回折法で測定したものである。メディアン径が0.
1μm未満であると、透過率が高くなり、濁り性能が弱
まる。一方、メディアン径が0.6μmを超えると、エ
タノールや食塩を配合した入浴剤の高温(50〜60
℃)での保存安定性が悪く分離しやすくなる。粒径分布
において、0.5μm以上の粒子の含有率は通常は60
%以下であり、好ましくは50%以下である。この粒径
分布はレーザー回折法で測定したものである。0.5μ
m以上の粒子が60%を超えると、エタノールや食塩を
配合した入浴剤の高温(50〜60℃)での保存安定性
が悪く分離し易くなる。1.0μm以上の粒子の含有率
は通常は30%以下であり、好ましくは10%以下であ
る。1.0μm以上の粒子が30%を超えると、エタノ
ールや食塩を配合した入浴剤の高温(50〜60℃)で
の保存安定性が悪く分離し易くなる。
剤用白濁剤を得るには、ポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレンアルキルエーテル(A11)およびポリオキ
シエチレンジステアリン酸エステル(A31)からなる
群より選ばれる1種以上のHLBが9〜19である化合
物(A)、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(A
1)とポリオキシエチレン脂肪酸エステル(A3)との
HLBが9〜19である混合物(A)、またはポリオキ
シエチレン脂肪酸エステル(A3)からなる群より選ば
れる1種以上のHLBが9〜19である化合物(A)で
あって(A3)中のポリオキシエチレン部分の分子量が
1000〜5000で脂肪酸の炭素数が12〜22であ
る(A)、多価アルコール(B)、油性成分(C)およ
び水(D)の各成分からなるO/Wエマルションが使用
される。
チレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル(A1
1)およびポリオキシエチレンジステアリン酸エステル
(A31)からなる群より選ばれる1種以上のHLBが
9〜19である化合物、ポリオキシアルキレンアルキル
エーテル(A1)とポリオキシエチレン脂肪酸エステル
(A3)とのHLBが9〜19である混合物、並びにポ
リオキシエチレン脂肪酸エステル(A3)からなる群よ
り選ばれる1種以上のHLBが9〜19である化合物で
あって(A3)中のポリオキシエチレン部分の分子量が
1000〜5000で脂肪酸の炭素数が12〜22であ
るものが含まれる。
(A1)としては、脂肪族もしくは脂環族アルコールの
アルキレンオキサイド付加物である。アルキレンオキサ
イドとしては、エチレンオキサイド(EO)、プロピレ
ンオキサイド(PO)、およびこれらの併用が挙げら
れ、好ましくはEO単独およびEOとPOの併用であ
る。併用の場合はブロック付加、ランダム付加のいずれ
でもよいが、ブロック付加が好ましい。具体例として
は、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテ
トラデシルエーテル(デシルテトラデシルアルコールの
POとEOのブロック付加物)、ポリオキシエチレンポ
リオキシプロピレンステアリルエーテル、ポリオキシエ
チレンポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキ
シエチレンポリオキシプロピレンラウリルエーテル、ポ
リオキシエチレンポリオキシプロピレンブチルエーテ
ル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンオクチル
ドデシルエーテル等のポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレンアルキルエーテル類;ポリオキシエチレンラウ
リルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポ
リオキシエチレンオレイルエーテル等のポリオキシエチ
レンアルキルエーテル類が挙げられる。これらのうち、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエー
テルが好ましい。ポリオキシエチレンの付加モル数は1
5〜40モルが好ましく、ポリオキシプロピレンの付加
モル数は、通常0〜15、好ましくは5〜10モルであ
る。ポリオキシエチレンの付加モル数が15モル未満ま
たは40モルを超える場合、およびポリオキシプロピレ
ンの付加モル数が15モルを超える場合は、エタノール
や食塩を配合した入浴剤の高温(50〜60℃)での保
存安定性が悪く分離し易くなる。
3)の具体例としては、ポリオキシエチレンモノステア
リン酸エステル、ポリオキシエチレンモノオレイン酸エ
ステル、ポリオキシエチレンジラウリン酸エステル、ポ
リオキシエチレンジステアリン酸エステル、ポリオキシ
エチレンジオレイン酸エステル、ポリオキシエチレンジ
ベヘニン酸エステル等が挙げられる。脂肪酸としては炭
素数12〜22のものが好ましい。ポリオキシエチレン
骨格の分子量は1000〜5000が好ましい。ポリオ
キシエチレン骨格の分子量が1000未満であると、エ
タノールや食塩が配合された入浴剤の高温(50℃〜6
0℃)での配合安定性が悪く、僅かに分離がみられる。
分子量が5000を超えると、エタノールや食塩が配合
された入浴剤の高温での保存安定性で、50℃では分離
しないが、60℃では僅かに分離する。
(A1)、(A3)、および(A1)と(A3)の併用
であり、さらに好ましくは、(A1)のうちのポリオキ
シエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、
(A3)のうちの脂肪酸の炭素数が12〜22のポリオ
キシエチレン脂肪酸エステル、およびこれらの併用であ
る。ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキル
エーテルのアルキレンオキサイドはブロック付加、ラン
ダム付加のいずれでもよい。特に好ましいのは、ポリオ
キシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシル
エーテルとポリオキシエチレンジステアリン酸エステル
である。
から計算される(例えば、藤本武彦著、「新界面活性
剤入門」、127〜132頁(1992年)、三洋化成
工業発行;小田、寺村著、「界面活性剤の合成と其応
用」、492、493、501頁(1957年)、槙書
店発行に記載)。なお、グリフィンの式は、ポリオキシ
エチレン鎖以外のポリオキシアルキレン鎖を持つ非イオ
ン界面活性剤への適用はできないと通常されているが、
本発明においては、ポリオキシエチレン鎖部分のみを親
水基とし、これ以外のポリオキシプロピレン鎖などのポ
リオキシアルキレン鎖は疎水基として計算するものとす
る。本発明で用いる化合物(A)またはこれらの混合物
のHLBは通常9〜19、好ましくは10〜18であ
る。2種以上の化合物(A)を併用する場合は、それぞ
れのHLBが範囲外のものを組み合わせてもその混合物
のHLBが9〜19であれば差し支えない。9未満では
エタノールや食塩が配合された入浴剤の50〜60℃の
安定性が低下し、分離し易くなる。19を超えると乳化
できず、安定な白濁剤が製造できない。
ては、2価アルコール(プロピレングリコール、ジプロ
ピレングリコール、ポリプロピレングリコール、エチレ
ングリコール、ポリオキシエチレングリコール、1,2
−、1,3−および1,4−ブチレングリコール、2−
エチルヘキサンジオールなど、およびこれらのアルキレ
ンオキサイド付加物);3価アルコール(グリセリン、
トリメチロールプロパン、およびこれらのアルキレンオ
キサイド付加物など);4価アルコール以上の多価アル
コールとしては、グルコース、ショ糖、ソルビット、ペ
ンタエリスリトールなど、およびこれらのアルキレンオ
キサイド付加物)が挙げられ、これらは、2種以上の混
合物として用いてもよい。これらのうち、好ましくはプ
ロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセ
リンであり、特に好ましくはコスト、使用性の面からみ
てプロピレングリコールである。
リーブ油、ツバキ油、ヒマシ油等の油脂類;カルナバロ
ウ、ホホボ油、ミツロウ、ラノリン等のロウ類;流動パ
ラフィン、パラフィン、ワセリン、セレシン、マイクロ
クリスタンワックス、スクワラン等の炭化水素類;ラウ
リン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、
イソステアリン酸等の高級脂肪酸類;ラウリルアルコー
ル、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステア
リルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリル
アルコール等の高級アルコール類;ミリスチン酸イソプ
ロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸
イソプロピル、アジピン酸イソプロピル、ステアリン酸
ブチル、オレイン酸デシル等のエステル類が挙げられ
る。これらの中でも好ましくはコスト、入浴後のしっと
り性の面から見て10〜80cstの流動パラフィンで
ある。
ョンは、HLBが9〜19の化合物(A)、多価アルコ
ール(B)、油性成分(C)および水(D)からなるる
が、これらの比率は、通常、(A)が1〜10重量%、
(B)と(C)の合計が40〜90重量%、(D)が5
〜50重量%である。(A)の含有率が多い方がエマル
ションの粒子径が小さくなり、エタノールや食塩が配合
された入浴剤の高温での保存安定性が良好となる白濁剤
を得ることができる。1%未満ではエマルションの粒子
径が大きくなり、入浴剤の高温安定性が悪くなる。
(B)と(C)の合計が40%未満の場合は、入浴剤に
した場合の濁り性が弱く、90%を超える場合は白濁剤
の粘度が高く、入浴剤を製造する際の取り扱いが煩雑に
なる。(D)が5%未満では機械乳化時の白濁剤の安定
性が悪く、50%を超えると濁り性が劣る。
1:3であり、(B)の比率が大きいほどエマルション
の粒子径が小さくなり入浴剤の安定性が良好となる。
(B)の比率が小さくなると(C)が分離する。好まし
くは(B)と(C)の比が1:1〜1:3である。
成方法としては、転相乳化法、D相乳化法等の何れでも
よい。好ましくはD相乳化法が最も効率的に粒子径の小
さいO/Wエマルションを作成することができる。ま
た、ホモミキサーや高圧ホモジナイザーなどの乳化装置
を用い、装置条件(圧力、攪拌の回転速度など)を設定
することにより、粒子径を小さくし、粒子径分布を調整
することができる。
の白濁剤とエタノールや食塩を必須成分とする入浴剤で
ある。従来の白濁剤は、エタノールや食塩が系内に含ま
れていると、高温での保存安定性に問題があったが、こ
の問題点が解決されたものである。本発明のエタノール
は特に限定されず、例えば、米発酵エキスまたは米糠発
酵エキスに含まれるエタノール;生薬類から薬効エキス
を抽出するために用いたエタノール;穀物から醸造して
得られた各種酒類(焼酎、スピリット類等)が挙げられ
る。
または米糠発酵エキスは、通常米または米糠を酵素によ
り糖化し、これに酵母等を添加し、発酵して得られた発
酵生成物を圧搾濾過し加熱することによって得られるも
のである。通常、上記米発酵エキスまたは米糠発酵エキ
スには18〜22%のエタノールが含まれる。
しては、ウイキョウ、オウバク、カミツレ、桂皮、紅
花、芍薬、菖蒲、センキュウ、人参等の生薬をエタノー
ルで抽出した薬効エキス抽出液が挙げられるが、その薬
効成分は特に限定されない。
を5〜50重量%、エタノール(純分換算)を5〜30
重量%、食塩を0〜10重量%、水0〜90重量%を含
有する。
浴剤の高温安定性に悪影響を与えない範囲で、従来から
入浴剤に用いられる無機塩類、無機酸類、有機酸類、界
面活性剤等と配合することができるが、配合できる成分
は例示されたものに限定されない。
る物で、例えば炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、
ホウ酸、硫酸ナトリウム、硫化ナトリウム、セスキ炭酸
ナトリウム、硝酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、ポ
リリン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、酸化カルシウ
ム、酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウム、塩化カリウム、および硫化カリウム等が挙げられ
る。
び無水ケイ酸等が挙げられる。
ンゴ酸、酒石酸、クエン酸および安息香酸等が挙げられ
る。
剤、陽イオン界面活性剤、(A)以外の非イオン界面活
性剤、両性界面活性剤およびシリコーン系界面活性剤等
が挙げられる。
上必要な成分を配合させてもよい。
前記任意成分を必要に応じて配合して製造される。
てもよいが、通常、お湯200リットルに対して本発明
の入浴剤を10〜100グラム用いる。
本発明はこれに限定されるものではない。なお、例えば
実施例1のデシルテトラデシルエーテル(PO)6(E
O)30は、デシルテトラデシルアルコールのプロピレン
オキサイド6モルとエチレンオキサイド30モルのブロ
ック付加物を表す。
LB=13.1)10g、ジステアリン酸ポリエチレン
グリコール2000(ポリエチレングリコール部分子量
2000)(HLB=15.6)20gにプロピレング
リコール200gを加え、湯浴にて70℃に加熱し溶解
させた。攪拌下で流動パラフィン450gを加えた。つ
いで水を加えて全量を1000gにし、均一に攪拌し
た。これを高圧ホモジナイザーで処理しO/Wエマルシ
ョン(白濁剤)1000gを得た。このO/Wエマルシ
ョン30gと米発酵エキス70gを均一に配合して試液
1(入浴剤)を作成した。なお、(A)成分のHLBは
14.8であった。この試液の室温で60日間、50℃
で30日間および60℃で7日間の安定性を評価した。
ール2000の代わりに、ジステアリン酸ポリエチレン
グリコール4000(ポリエチレングリコール部分子量
4000)(HLB=17.5)を用いる以外は同様に
して、試液2を作成した。なお、(A)成分のHLBは
16.0であった。
ール2000を20g用いる代わりに、ジステアリン酸
ポリエチレングリコール6000(ポリエチレングリコ
ール部分子量6000)(HLB=18.3)を40g
用いる以外は同様にして、試液3を作成した。なお、
(A)成分のHLBは17.3であった。
ール2000を20g用いる代わりに、ジステアリン酸
ポリエチレングリコール300(ポリエチレングリコー
ル部分子量300)(HLB=6.9)を20g用いる
以外は同様にして、試液4を作成した。なお、(A)成
分のHLBは9.0であった。
を水50gとエタノール20gと均一に配合する以外は
同様にして、試液5を作成した。なお、(A)成分のH
LBは16.0であった。
を水60gと食塩10gと均一に配合する以外は同様に
して、試液6を作成した。なお、(A)成分のHLBは
16.0であった。
をエタノール濃度30重量%とした米発酵エキス70g
と均一に配合する以外は同様にして、試液7を作成し
た。なお、(A)成分のHLBは16.0であった。
O)6(EO)30を用いる代わりにデシルテトラデシル
エーテル(PO)5(EO)35(HLB=14.1)を
用いる以外は同様にして、試液8を作成した。なお、
(A)成分のHLBは16.4であった。
O)6(EO)30を用いる代わりにステアリルエーテル
(PO)10(EO)20(HLB=10.2)を用いる以
外は同様にして、試液9を作成した。なお、(A)成分
のHLBは15.1であった。
O)6(EO)30を10g用いる代わりに、ポリオキシ
エチレンノニルフェニルエーテル880(ポリエチレン
グリコール部分子量880)(HLB=16.0)20
gを用いる以外は同様にして、試液10を作成した。な
お、(A)成分のHLBは16.8であった。
O)6(EO)30を10g用いる代わりに、オクチルド
デシルエーテル(PO)5(EO)20(HLB=12.
0)を20gを用いる以外は同様にして、試液11を作
成した。なお、(A)成分のHLBは14.8であっ
た。
O)6(EO)30を用ず、ジステアリン酸ポリエチレン
グリコール4000を50gのみ用い、流動パラフィン
の量を600gに変更する以外は同様にして、試液12
を作成した。なお、(A)成分のHLBは17.5であ
った。
O)6(EO)30を10g用いる代わりに5gを用い、
ジステアリン酸ポリエチレングリコール4000を20
g用いる代わりにジラウリン酸ポリエチレングリコール
200(ポリエチレングリコール部分子量200)(H
LB=6.6)を45g用いる以外は同様にして、比較
試液1を作成した。なお、(A)成分のHLBは7.3
であった。
O)6(EO)30を用いず、ジラウリン酸ポリエチレン
グリコール200を45g用いる代わりに50g用い、
プロピレングリコールの量を150g、流動パラフィン
の量を550gに変更する以外は同様にして、比較試液
2を作成した。なお、(A)成分のHLBは6.6であ
った。
を水60gと食塩10gと均一に配合する以外は同様に
して、比較試液3を作成した。なお、(A)成分のHL
Bは7.3であった。
3の試液(入浴剤)のメディアン径、0.5μm以上と
1.0μm以上の粒子径分布の測定結果、高温での安定
性(60℃×7日間と50℃×30日間)、および濁り
の持続性の評価結果を示す。粒子径分布はレーザー回折
粒度測定装置(マイクロトラック社製X−100)を用
いて測定した。 <高温安定性>高温での安定性の評価は60℃×7日間
と50℃×30日間の2つの条件で静置保管し、外観の
目視、および一旦上下を逆にし、戻す程度の軽い振盪後
の状態で判断した。 ◎:均一で分離認められない ○:わずかに分離、軽く振ると均一になる △:かなり分離するが、軽く振ると均一になる ×:かなり分離し、軽く振っても均一にならない <濁り持続性> 200Lのお湯(温度40〜50℃)に本入浴剤60m
lを入れ、6時間後のその濁りの程度を目視判定した。 ◎:投入直後と6時間後の濁りの程度に差なし。 ○:投入後3時間目から濁りが若干薄くなる。 △:投入後1時間目から濁りが薄くなる。 ×:投入後30分以内に濁りが薄くなる。
剤は、エタノールや食塩が配合された場合でも、50〜
60℃の高温での保存安定性に優れるという効果を奏す
る。その他に次のような効果を奏する。 (1)液状であり、取り扱いが容易である。 (2)保湿効果に優れる。 (3)使用後の浴槽の水を洗濯に使用できる。 (4)皮膚に対して刺激性が少ない。 (5)従来の入浴剤に比べ濁りのもちが良い。
Claims (7)
- 【請求項1】 ポリオキシエチレンポリオキシプロピレ
ンアルキルエーテル(A11)およびポリオキシエチレ
ンジステアリン酸エステル(A31)からなる群より選
ばれる1種以上のHLBが9〜19である化合物
(A)、多価アルコール(B)、油性成分(C)および
水(D)からなり、(A)が1〜10重量%、(B)と
(C)の合計が40〜90重量%で、(B)と(C)の
重量比率が3:1〜1:3であり、(D)が5〜50重
量%であるO/Wエマルションからなり、メディアン径
が0.1〜0.6μmであり、該エマルションの体積基
準での粒子径分布において、0.5μm以上の粒子の含
有率が60%以下であり、1.0μm以上の粒子の含有
率が30%以下であることを特徴とするエタノールおよ
び/または食塩含有入浴剤用の白濁剤。 - 【請求項2】 ポリオキシアルキレンアルキルエーテ
ル(A1)と ポリオキシエチレン脂肪酸エステル(A
3)とのHLBが9〜19である混合物(A)、多価ア
ルコール(B)、油性成分(C)および水(D)からな
り、(A)が1〜10重量%、(B)と(C)の合計が
40〜90重量%で、(B)と(C)の重量比率が3:
1〜1:3であり、(D)が5〜50重量%であるO/
Wエマルションからなり、メディアン径が0.1〜0.
6μmであり、該エマルションの体積基準での粒子径分
布において、0.5μm以上の粒子の含有率が60%以
下であり、1.0μm以上の粒子の含有率が30%以下
であることを特徴とするエタノールおよび/または食塩
含有入浴剤用の白濁剤。 - 【請求項3】 該ポリオキシエチレン脂肪酸エステル
(A3)中のポリオキシエチレン部分の分子量が100
0〜5000で、脂肪酸の炭素数が12〜22である請
求項2記載の白濁剤。 - 【請求項4】 ポリオキシエチレン脂肪酸エステル
(A3)からなる群より選ばれる1種以上のHLBが9
〜19である化合物(A)、多価アルコール(B)、油
性成分(C)および水(D)からなり、(A)が1〜1
0重量%、(B)と(C)の合計が40〜90重量%
で、(B)と(C)の重量比率が3:1〜1:3であ
り、(D)が5〜50重量%であるO/Wエマルション
からなり、メディアン径が0.1〜0.6μmであり、
該エマルションの体積基準での粒子径 分布において、
0.5μm以上の粒子の含有率が60%以下であり、
1.0μm以上の粒子の含有率が30%以下であり、
(A3)中のポリオキシエチレン部分の分子量が100
0〜5000で、脂肪酸の炭素数が12〜22である白
濁剤であって、60℃の高温でも安定なエタノールおよ
び/または食塩を必須成分とする入浴剤用の白濁剤。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか記載の白濁剤
と、エタノールおよび/または食塩を必須成分とするこ
とを特徴とする入浴剤。 - 【請求項6】 該エタノールが、米発酵エキスおよび/
または米糠発酵エキスに含まれるエタノールである請求
項5記載の入浴剤。 - 【請求項7】 該エタノールが、薬効エキス抽出液に含
まれるエタノールである請求項5記載の入浴剤。
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JP30664897 | 1997-10-20 | ||
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