JPS63258638A - 水中油型エマルジヨンの製造方法 - Google Patents

水中油型エマルジヨンの製造方法

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JPS63258638A
JPS63258638A JP9464087A JP9464087A JPS63258638A JP S63258638 A JPS63258638 A JP S63258638A JP 9464087 A JP9464087 A JP 9464087A JP 9464087 A JP9464087 A JP 9464087A JP S63258638 A JPS63258638 A JP S63258638A
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樹下 基孝
Hideo Tanaka
秀夫 田中
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 及皇上立■几分互 本発明は、水中油型エマルジョンの製造方法に関し、更
に詳細には極めて微細かつ均一な粒子径のエマルジョン
粒子を形成し得、安定性に優れた水中油型エマルジョン
を製造する方法に関する。
従来の 術及び 明が 決しようとする間 点周知のよ
うに、水中油型エマルジョンの製造方法としては ■ 乳化剤を水相に溶解し、この水相に油相を添加する
方法(Agent−in−Water法)■ 乳化剤を
油相に溶解し、この油相を水相に添加する方法(A g
ent−in−Oif法)■ 乳化剤を油相に溶解し、
この油相に水相を少量ずつ加えてまず油中水型エマルジ
ョンをii製した後、更に水相を加えて水中油型に転相
させる方法(転相法) 等がある。
しかし、これら製造方法では微細かつ均一な粒子径のエ
マルジョン粒子が得難い上、水相と油相とを乳化する際
にホモジナイザーなどで強い機械的剪断力を加える必要
があり、操作が面倒である。
また、最近、水中油型エマルジョンの特殊な製造方法と
して、まず第1段階で乳化剤と油相及び多価アルコール
とから多価アルコール中油型エマルジョンを調製し1次
いで第2段階としてこのエマルジョンに水を加え、希釈
して水中油型エマルジョンを製造する方法が、特公昭5
7−29213号、特開昭57−7234号及び723
5号等に提案されている。
しかし、この製造方法は非常に微細で均一な粒子径のエ
マルジョン粒子を得る上でなお十分でなく、しかもこの
方法は第1段階で多価アルコール中油型エマルジョンを
得るために必要以上に多量の多価アルコールを使用しな
ければなちず、経済的に不利である。
更に近年、より一層微細かつ均一な粒子径のエマルジョ
ン粒子を有し、安定性に優れた水中油型エマルジョンが
化粧料製造などの分野で要望されており、従って、かが
る水中油型エマルジョンを容易かつ経済的に製造し得る
新炭な製造方法の開発が望まれる。
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、極めて微細か
つ均一な粒子径のエマルジョン粒子を形成し、安定性に
優れた水中油型エマルジョンを簡単に効率よく、しかも
確実に製造する方法を提供することを目的とする。
mを解′するための手  び作 本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を重ね
た結果、まず第1段階として油相及び/又は1〜3価ア
ルコールに非イオン界面活性剤を配合した後、該油相中
に該1〜3価アルコールを添加して油中1〜3価アルコ
ール型エマルジョンを調製すること、この場合油相成分
量に対して非イオン界面活性剤を重量比で0.01以上
、特に0.01〜0.5の割合で使用し、がっ油相成分
量と非イオン界面活性剤量との合計量に対して1〜3価
アルコールを重量比で0.05以上、特に0.05〜1
.5の割合で使用し、油相中に1〜3価アルコールの微
滴を分散させて油中1〜3価アルコール型エマルジョン
を形成させ、連続相である油相を薄膜化すること、次い
で、第2段階として上記油中1〜3価アルコール型エマ
ルジョンに水を添加して転相させることにより、第1段
階で薄膜化した油相が容易に微細化して極めて微細かつ
均一な粒子径の水中油型エマルジョン粒子が得られる上
、第2段階の転相時に乳化剤の非イオン界面活性剤が油
−水界面へ集中的に配向して界面張力がより低下するの
で、非イオン界面活性剤の添加薫が少量でも、また、界
面張力低下能の小さい非イオン界面活性剤を使用しても
、低エネルギーの機械的剪断力で容易に乳化し得ること
、従って、上述のように第1段階で油中1〜3価アルコ
ール型エマルジョンを調製し、第2段階でこの油中1〜
3価アルコール型エマルジョンを転相させることにより
、極めて微細かつ均一な粒子径のエマルジョン粒子を形
成し得、安定性に優れた水中油型エマルジョンを容易か
つ経済的に製造することができることを知見し、本発明
をなすに至ったものである。
従って、本発明は、非イオン界面活性剤を油相成分量に
対し重量比で0.01以上の割合で使用すると共に、1
〜3価アルコールを油相成分と非イオン界面活性剤との
合計量に対し重量比で0.05以上の割合で使用し、前
記非イオン界面活性剤を油相及び/又は1〜3価アルコ
ールに配合した後、この油相に1〜3価アルコールを添
加して油中1〜3価アルコール型エマルジョンを調製し
、次いでこの油中1〜3価アルコール型エマルジョンに
水を添加して転相させることにより水中油型エマルジョ
ンを得ることを特徴とする水中油型エマルジョンの製造
方法を提供する。
以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明の水中油型エマルジョンの製造方法は、上述した
ようにまず第1段階として油相及び/又は1〜3価アル
コールに非イオン界面活性剤を添加した後、該油相中に
該1〜3価アルコールを添加して油中1〜3価アルコー
ル型エマルジョンを?A製する。本発明においては、こ
のように第1段階で油中1〜3価アルコール型エマルジ
ョンを調製することにより、連続相である油相が1〜3
価アルコールの微滴表面で薄膜化し1次の第2段階の転
相時に油相が容易に微粒化する。
ここで、油相成分としては、例えばジメチルポリシロキ
サン、メチルフェニルポリシロキサン。
ジフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジエンポリ
シロキサン等のシリコーン油、流動パラフィン、スクワ
ラン、パラフィンワックス等の炭化水素油、イソプロピ
ルパルミテート、セチルパルミテート等のエステル油、
セチルアルコール、ステアリルアルコール、セトステア
リルアルコール。
ベヘニルアルコール等の高級アルコールなどを挙げるこ
とができ、これらの1種又は2種以上を組合せて使用す
ることができる。なお、本発明の製造方法によれば油相
成分が容易に微細化するので、通常微細化させることが
難しいシリコーン油から極性油に至るまでほとんどすべ
ての油分を使用することができる。
また、必要に応じ、油相成分中に使用目的に適した香料
、防腐剤等の油溶性のその他の成分を配合することは何
ら差支えなく、防腐剤として具体的には、パラオキシ安
息香酸メチル、バラオキシ安息香酸ブチル、ソルビン酸
等を挙げることができる。
また、1〜3価アルコールとしては、分子中に1〜3個
の水酸基を有するアルコールであれば特に制限はなく、
例示すると、メタノール、エタノール、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール
、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1
,3−ブチレングリコール、グリセリン等が挙げられ、
これらを単独であるいは2種以上を併用して使用するこ
とができる。
本発明においては、上記油相及び/又は1〜3価アルコ
ールに非イオン界面活性剤を添加するものである。
ここで、本発明に用いる非イオン界面活性剤は水溶性で
あることが好ましく、特に界面活性剤の親水性と親油性
のつり合いを表わすHLB値が7以上の親水性非イオン
界面活性剤が好適に使用される。具体的にはポリエチレ
ングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアル
キルエーテル。
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル。
ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化
ヒマシ油等が例示される。これら非イオン界面活性剤は
、1種を単独で又は2種以上を組合せて油相及び/又は
1〜3価アルコールに添加しても良く、また油相及び1
〜3価アルコールに非イオン界面活性剤を添加する場合
、゛各々に添加する非イオン界面活性剤は同一でも異な
ったもめでも差支えない、なお、非イオン界面活性剤を
油相及び1〜3価アルコールに添加する場合、その添加
比は特に限定されないが、非イオン界面活性剤を重量比
で油相添加量:1〜3価アルコール添加量=0.2〜0
.8:0.8〜0.2となるように添加することが好ま
しい。
本発明においては、上述したようにまず上記油相及び/
又は1〜3価アルコールに非イオン界面活性剤を添加し
、次いで該油相中に該1〜3価アルコールを添加して油
中1〜3価アルコール型エマルジ目ンを調製するもので
あるが、この場合、油相成分量に対して非イオン界面活
性剤を重量比で0.01以上、好ましくは0.01〜0
.5、より好ましくは0.05〜0.2の割合で使用す
ると共に、油相成分量と非イオン界面活性剤使用量との
合計量に対して1〜3価アルコールを重量比で0.05
以上、好ましくは0.05〜1.5、より好ましくは0
.1〜1の割合で使用する。ここで、非イオン界面活性
剤を上記割合を外れて油相及び/又は1〜3価アルコー
ルへ添加したり、また1〜3価アルコールを上記割合を
外れて油相へ添加する場合、下限より少ない割合では極
めて微細かつ均一な粒子径のエマルジョン粒子が得られ
ず、安定な油中1〜3価アルコール型エマルジョンを製
造することができないので1本発明の目的を達成し得な
い、なお、非イオン界面活性剤や1〜3価アルコールを
多量に添加すると、極めて微細かつ均一な粒子径のエマ
ルジョン粒子を得ることはできるが、必要以上に添加す
ることになるため経済的に好ましくない。
また、油相中に1〜3価アルコールを添加して油中1〜
3価アルコール型エマルジョンを調製する際の諸条件は
適宜選択されるが、油相温度を20〜60℃程度とし、
攪拌下で1〜3価アルコールを徐々に添加することによ
り、容易に油中1〜3価アルコール型エマルジョンを調
製することができる。
更に、油中1〜3価アルコール型エマルジョン中に少量
の水分が含有されていても何ら問題はないが、好ましく
は油中1〜3価アルコール型エマルジョン中の水分含有
率を10重量%以下とすることで、安定な油中1〜3価
アルコール型エマルジョンを得ることができる。
次いで1本発明の製造方法においては、上記第1段階で
得゛られた油中1〜3価アルコール型エマルジョンに水
を添加して転相させ、水中油型エマルジョンを得るもの
であり、これにより転相時に乳化剤の非イオン界面活性
剤が油−水界面へ集中的に配向し、界面張力がより低下
するので、低エネルギーの機械的剪断力で容易に乳化し
て水中油型エマルジョンを得ることができる。
ここで、水の添加方法や添加条件に何ら制限はなく、例
えば油中1〜3価アルコール型エマルジョンに低エネル
ギーの機械的剪断力による攪拌下、10〜60℃程度の
イオン交換水をエマルジョンが十分転相するまで徐々に
添加することにより、容易に本発明の目的とする水中油
型エマルジョンを得ることができる。
i匪血肱末 以上説明したように、本発明の製造方法によれば、極め
て微細かつ均一な粒子径のエマルジョン粒子を形成し得
、安定性に優れた水中油型エマルジョンを低エネルギー
の機械的剪断力で容易にかつ経済的に製造することがで
きる。
また、本発明の製造方法は、非イオン界面活性剤の添加
量や界面張力低下能が小さくても、また通常微細化し難
い油を使用しても安定性に優れた水中油型エマルジョン
を製造することができるので、化粧品、食料品、医薬品
、塗料など幅広い分野で利用することができる。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を具体的に説明
するが1本発明は下記実施例に制限されるものではない
。なお、以下の例において%はいずれも重量%を示す。
〔実施例1〕 プロピレングリコール2%にポリオキシエチレン(10
モル)オレイルエーテル0.3%を溶解し、プロピレン
グリコール相を調製した。
一方、ジメチルポリシロキサン1.0%、メチルフェニ
ルポリシロキサン2.0%、セチルアルコール0.5%
、ポリオキシエチレン(20モル)硬化ヒマシ油0.5
%を混合し、50℃で溶解後、適量の香料と防腐剤を添
加して油相を調製した。
25℃に調節した油相に攪拌下で徐々に上記プロピレン
グリコール相を添加し、半透明なプロピレングリコール
/油型エマルジョンを調製した。
次いで、このエマルジョン溶液に攪拌下で徐々に25℃
のイオン交換水を添加し、転相させて水中油型エマルジ
ョンを得た。
得られたエマルジョンの粒子径を遠心式自動粒度分布測
定装置CAPA−500(堀場製作所株式会社製)にて
測定したところ、平均粒子径0.5μであり、その粒径
分布は0.3〜0.8μと極めて微細かつ均一なエマル
ジョンであった。
また、このエマルジョンをサンプルビンに入れた後、4
5℃の恒温槽に保存し、エマルジョンの油−水分離状態
を観察して保存安定性(乳化安定性)を評価したところ
、45℃の最も厳しい保存状態で30日間放置しても全
く変化せず、安定であることが確認された。
〔比較例1〕 イオン交換水にプロピレングリコール2%とポリオキシ
エチレン(10モル)オレイルエーテル0.3%を溶解
して25℃の水相をWj4fRシ、この水相に実施例1
と同様の25℃の油相を攪拌下で徐々に添加して一般的
な乳化方法で水中油型エマルジョンを得た。
得られたエマルジョンの粒子径及び保存安定性を実施例
1と同様に測定、評価したところ、平均粒子径3μ、粒
度分布0.5〜6μであり、実施例1と比較して粒子径
が大きく、かつ分布も広い上、45℃の保存条件ではわ
ずか2日間で分離現象が見られた。
〔比較例2〕 実施例1と同様の油相に攪拌下で徐々に比較例1と同様
の水相を添加して転相させ、転相法で水中油型エマルジ
ョンを得た。
得られたエマルジョンは平均粒子径1.7μ、粒度分布
は0.3〜4μであり、実施例1と比較して粒子が径が
大きく、かつ粒度分布も広いことがわかった。また、4
5℃の保存安定性評価では、7日間で分離現象が見られ
た。
〔実施例2〕 メチルフェニルポリシロキサン30%、ジフェニルポリ
シロキサン10%、ステアリルアルコール5%及びポリ
オキシエチレン(30モル)硬化ヒマシ油3%を混合し
て60℃で溶解後、適量の香料と防腐剤を添加して油相
を調製した。この油相を30℃に調節した後、攪拌下で
徐々にジプロピレングリコール15%を添加し、半透明
なジプロピレングリコール/油型エマルジョンを調製し
た0次いで、このエマルジョン溶液に攪拌下で30℃の
イオン交換水を徐々に添加し、転相させて水中油型エマ
ルジョンを得た。
得られたエマルジョンの平均粒子径は0.6μ、粒度分
布は0.3〜0.9μであり、極めて微細かつ均一であ
った。また、45℃の保存安定性評価では、30日間放
置しても全く変化せず、安定なエマルジョンであること
が確認された。
〔実施例3〕 ポリオキシエチレン(10モル)モノステアレート2.
0%を1,3−ブチレンゲリコール10%に溶解した後
、温度を60℃に調節し、1,3−ブチレングリコール
相を調製した。
一方、流動パラフィン20%、パラフィンワックス5%
、イソプロピルパルミテート5%、セトステアリルアル
コール5%、ポリオキシエチレン(7,5モル)硬化ヒ
マシ油2.0%、適量の防腐剤を混合し、60℃で溶解
して油相を調製した。
この油相に攪拌下、徐々に上記1,3−ブチレングリコ
ール相を添加し、半透明な1,3−ブチレンゲリコール
/油型エマルジョンを調製した。
次いで、このエマルジョン溶液に攪拌下、徐々に60℃
のイオン交換水を添加し、転相させて水中油型エマルジ
ョンとした後、冷却し、45℃となったところで適量の
香料を添加し、更に25℃まで冷却して乳化物を得た。
この乳化物のエマルジョン平均粒子径は0.4μ、粒径
分布は0.2〜0.7μであり、極めて微細かつ均一で
あった。また、45℃の保存安定性評価でも30日間放
置しても全く変化せず、安定なエマルジョンであること
が確認された。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、非イオン界面活性剤を油相成分量に対し重量比で0
    .01以上の割合で使用すると共に、1〜3価アルコー
    ルを油相成分と非イオン界面活性剤との合計量に対し重
    量比で0.05以上の割合で使用し、前記非イオン界面
    活性剤を油相及び/又は1〜3価アルコールに配合した
    後、この油相に1〜3価アルコールを添加して油中1〜
    3価アルコール型エマルジョンを調製し、次いでこの油
    中1〜3価アルコール型エマルジョンに水を添加して転
    相させることにより水中油型エマルジョンを得ることを
    特徴とする水中油型エマルジョンの製造方法。 2、非イオン界面活性剤を油相成分量に対し重量比で0
    .01〜0.5の割合で使用すると共に、1〜3価アル
    コールを油相成分と非イオン界面活性剤との合計量に対
    し重量比で0.05〜1.5の割合で使用する特許請求
    の範囲第1項記載の製造方法。
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