JP3300613B2 - ポリエチレンテレフタレートの製造方法 - Google Patents

ポリエチレンテレフタレートの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリエチレンテレフ
タレートの製造方法に関し、さらに詳しくは、色相が良
好で透明性に優れたポリエチレンテレフタレートの製造
方法に関するものである。
【0002】
【発明の技術的背景】ポリエチレンテレフタレートは、
繊維、フィルム、ボトル、産業用材料などとして広く用
いられている。なかでもボトル用途は、近年ガラス壜や
金属缶の代替えとしてポリエチレンテレフタレート製ボ
トル(PETボトル)が多く使用されているため、その
使用量が伸びている。このようなボトル用ポリエチレン
テレフタレートには、延伸性が良好なこと、透明性、色
調が良好なこと、耐圧強度が優れていることなどが要求
される。
【0003】ところで従来よりポリエチレンテレフタレ
ートの製造方法としては、数多くの方法が提案されてお
り、製造の際の触媒の添加方法も種々の方法が提案され
ている。
【0004】たとえば、特開昭51−91993号に
は、三酸化アンチモンと亜燐酸とをエステル工程で同時
に添加する方法が記載されている。しかし、このように
三酸化アンチモンと亜燐酸とをエステル工程で同時に添
加した場合、アンチモン金属が析出して、このポリエチ
レンテレフタレートから得られるボトルは、色調、透明
性とも劣ったものとなることがあった。
【0005】特公昭61−11214号には、エチレン
グリコールに溶解させたアンチモン化合物とリン酸トリ
エステルとをそれぞれ別のエステル化装置に添加する方
法が開示されている。しかしこの方法では、アンチモン
化合物をエチレングリコールに溶解させるための装置が
必要である。また、アンチモン化合物をエチレングリコ
ールに溶解させるには、高温で加熱する必要があるた
め、熱履瀝によりジエチレングリコールが増加したり、
得られるポリエチレンテレフタレートの色相が悪化する
おそれがある。
【0006】このように従来から提案されている製造方
法は、ボトル用ポリエチレンテレフタレートを製造する
方法としては、必ずしも好ましい方法ではなかった。
【0007】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に鑑み
てなされたものであって、色相が良好で透明性に優れ
た、ボトル用途に好適なポリエチレンテレフタレートの
製造方法を提供することを目的としている。
【0008】
【発明の概要】本発明に係るポリエチレンテレフタレー
トの製造方法は、複数個の連続したエステル化槽からな
るエステル化反応装置と、液相重縮合反応装置と、必要
に応じて固相重合反応装置とを備えてなるポリエステル
重合装置を用いてポリエチレンテレフタレートを製造す
るに際して、テレフタル酸、エチレングリコールおよび
アンチモン化合物を含むスラリーを第1エステル化槽に
供給し、リン化合物、ならびに必要に応じてコバルト化
合物、マグネシウム化合物およびマンガン化合物から選
ばれる少なくとも1種の化合物を第2以降のエステル化
槽に添加することを特徴としている。
【0009】本発明では、前記アンチモン化合物とし
て、三酸化アンチモンを用いることができる。アンチモ
ン化合物の配合割合は、テレフタル酸に対して200〜
400ppmの範囲であることが望ましい。
【0010】前記テレフタル酸、エチレングリコールお
よびアンチモン化合物を含むスラリーの調製は、0〜5
0℃の範囲で行なわれることが望ましい。第1エステル
化槽の反応温度は、240〜270℃の範囲にあること
が望ましい。
【0011】前記リン化合物、コバルト化合物およびマ
グネシウム化合物は、水溶液またはエチレングリコール
溶液として添加することができる。ジカルボン酸成分と
して、前記テレフタル酸に加えてイソフタル酸を全ジカ
ルボン酸成分に対して1〜3モル%の割合で用いること
ができる。
【0012】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係るポリエチレン
テレフタレートの製造方法について具体的に説明する。
【0013】本発明では、複数個の連続したエステル化
槽からなるエステル化反応装置と、液相重縮合反応装置
と、必要に応じて固相重合反応装置とを備えてなるポリ
エステル重合装置を用いてポリエチレンテレフタレート
の製造している。
【0014】本発明では、テレフタル酸、エチレングリ
コールおよび触媒としてのアンチモン化合物を含むスラ
リーを第1エステル化槽に供給する。テレフタル酸、エ
チレングリコールおよびアンチモン化合物を含むスラリ
ーの調製は、たとえば内部にリボン状の攪拌羽根を備え
た縦型または横型の混合器を用いて、バッチ式または連
続的に行なうことができる。このスラリーでは、通常エ
チレングリコール中にテレフタル酸およびアンチモン化
合物が分散懸濁している。
【0015】テレフタル酸、エチレングリコールおよび
アンチモン化合物を混合してスラリーを調製する際の温
度は、通常0〜50℃、好ましくは10〜40℃の範囲
である。
【0016】上記の温度範囲でスラリーを調製すると、
アンチモン化合物がエチレングリコールにほとんど溶解
せず、エチレングリコール中にテレフタル酸およびアン
チモン化合物が分散懸濁したスラリーが得られる。ま
た、エチレングリコールが劣化しにくく、かつジエチレ
ングリコールの生成量も少なくなる。
【0017】このスラリーには、エチレングリコール
が、テレフタル酸1モルに対して通常1.02〜2.0
モル、好ましくは1.03〜1.5モルの割合で含ま
れ、アンチモン化合物が、テレフタル酸1モルに対し
て、アンチモン金属として通常50〜500ppm、好
ましくは150〜400ppmの割合で含まれる。
【0018】ここでアンチモン化合物としては、三酸化
アンチモン、酢酸アンチモン、三塩化アンチモンなどが
挙げられる。このアンチモン化合物の平均粒径は、通常
5〜20メッシュ程度、好ましくは10メッシュ程度で
あることが好ましい。
【0019】本発明では、テレフタル酸と、エチレング
リコールとを原料としてポリエチレンテレフタレートの
製造が行なわれるが、20モル%以下の他のジカルボン
酸および/または他のグリコールを用いてもよい。
【0020】テレフタル酸以外の共重縮合に用いられる
ジカルボン酸として具体的には、フタル酸(オルトフタ
ル酸)、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフ
ェニルジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸
などの芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、
アゼライン酸、デカンジカルボン酸などの脂肪族ジカル
ボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸などの脂環族ジカ
ルボン酸などが挙げられる。
【0021】エチレングリコール以外の共重縮合に用い
られるグリコールとして具体的には、トリメチレングリ
コール、プロピレングリコール、テトラメチレングリコ
ール、ネオペンチルグリコール、ヘキサメチレングリコ
ール、ドデカメチレングリコールなどの脂肪族グリコー
ル、シクロヘキサンジメタノールなどの脂環族グリコー
ル、ビスフェノール類、ハイドロキノン、2,2-ビス(4-
β-ヒドロキシエトキシフェニル)プロパンなどの芳香
族ジヒドロキシ化合物類などが挙げられる。
【0022】本発明では、ジカルボン酸成分として、テ
レフタル酸に加えてイソフタル酸を全ジカルボン酸成分
に対して1〜3モル%の割合で用いることが好ましい。
また、本発明では、リン化合物、ならびに必要に応じて
コバルト化合物、マグネシウム化合物、マンガン化合物
から選ばれる少なくとも1種の化合物を第2以降のエス
テル化槽に添加する。
【0023】リン化合物としては、トリメチルホスフェ
ート、トリエチルホスフェート、トリn-ブチルホスフェ
ート、トリオクチルホスフェート、トリフェニルホスフ
ェート、トリクレジルホスフェートなどのリン酸エステ
ル類;トリフェニルホスファイト、トリスドデシルホス
ファイト、トリスノニルフェニルホスファイトなどの亜
リン酸エステル類;メチルアッシドホスフェート、イソ
プロピルアッシドホスフェート、ブチルアッシドホスフ
ェート、ジブチルホスフェート、モノブチルホスフェー
ト、ジオクチルホスフェートなどの酸性リン酸エステル
およびリン酸、ポリリン酸などが挙げられる。リン化合
物をエステル化槽に添加すると、色相、熱安定性が向上
する。
【0024】コバルト化合物としては、塩化コバルト、
硫酸コバルト、水酸化コバルト、硝酸コバルト、シュウ
酸コバルト、蟻酸コバルト、酢酸コバルト、アセチルア
セトンコバルト、安息香酸コバルトなどが挙げられる。
コバルト化合物をエステル化槽に添加すると、エステル
化反応を促進させることができる。
【0025】マンガン化合物としては、酢酸マンガン、
マンガンアセチルアセトナート、硫酸マンガン、炭酸マ
ンガン、硝酸マンガンなどが挙げられる。マンガン化合
物をエステル化槽に添加すると、エステル化反応を促進
させることができる。
【0026】マグネシウム化合物としては、硫酸マグネ
シウム、硝酸マグネシウム、酢酸マグネシウム、塩化マ
グネシウム、炭酸マグネシウム、クエン酸マグネシウ
ム、乳酸マグネシウム、シュウ酸マグネシウムなどが挙
げられる。マグネシウム化合物をエステル化槽に添加す
ると、エステル化反応を促進させることができる。
【0027】上記化合物は通常水溶液またはエチレング
リコール溶液として添加される。水溶液として添加する
場合、水の量は、できるだけ少量であることが好まし
い。上記リン化合物は、テレフタル酸1モルに対して、
リンとして、通常5〜200ppm、好ましくは10〜
100ppmの割合で用いられ、コバルト化合物は、テ
レフタル酸1モルに対して、コバルト金属として、通常
5〜200ppm、好ましくは10〜60ppmの割合
で用いられ、マンガン化合物は、テレフタル酸1モルに
対して、マンガン金属として、通常10〜200pp
m、好ましくは20〜100ppmの割合で用いられ、
マグネシウム化合物は、テレフタル酸1モルに対して、
マグネシウム金属として、通常5〜200ppm、好ま
しくは15〜50ppmの割合で用いられる。
【0028】上記化合物は同時に又は逐次に第2以降の
エステル化槽、好ましくは第2エステル化槽に添加され
る。本発明では、重縮合触媒であるアンチモン化合物を
テレフタル酸およびエチレングリコールとスラリー状態
で第1エステル化槽に混合し、第2以降のエステル化槽
にリン化合物等を添加するため、アンチモン化合物と、
リン化合物等とを同時にエステル化槽に供給した場合の
ようなアンチモン金属の析出がほとんどなく、色相、透
明性に優れたポリエチレンテレフタレートが得られる。
【0029】エステル化反応は、エチレングリコールが
還流する条件下で、反応によって生成した水あるいはア
ルコールを精留塔で系外に除去しながら実施される。エ
ステル化を行なう際の反応条件は、第1段目のエステル
化反応の反応温度が、通常240〜270℃、好ましく
は245〜265℃であり、圧力が通常0.2〜3kg
/cm2-G 、好ましくは0.5〜2kg/cm2-G であ
り、また最終段目のエステル化反応の温度が、通常25
0〜280℃、好ましくは255〜275℃であり、圧
力が通常0〜1.5kg/cm2-G 、好ましくは0〜
1.3kg/cm2-G の条件下である。
【0030】エステル化反応を2段階で実施する場合に
は、第1段目および第2段目のエステル化反応条件が上
記の範囲であり、3段階以上で実施する場合には、第2
段目から最終段の1段前までのエステル化反応の反応条
件は、上記第1段目の反応条件と最終段目の反応条件の
間の条件である。
【0031】たとえばエステル化反応を3段階で実施す
る場合には、第2段目のエステル化反応は、通常、反応
温度が245〜275℃、好ましくは250〜270℃
であり、圧力が0〜2kg/cm2-G 、好ましくは0.
2〜1.5kg/cm2-G である。
【0032】これらのエステル化反応の反応率は、それ
ぞれの段階においては、特に制限されないが、各段階に
おけるエステル化反応率の上昇の度合が滑らかに分配さ
れていることが好ましく、さらに最終段目のエステル化
反応生成物においては、通常90%以上、好ましくは9
3%以上に達することが望ましい。
【0033】エステル化反応は、トリメチルアミン、ト
リn-ブチルアミン、ベンジルジメチルアミンなどの第3
級アミン、水酸化テトラエチルアンモニウム、水酸化テ
トラn-ブチルアンモニウム、水酸化トリメチルベンジル
アンモニウムなどの第4級アンモニウム、炭酸リチウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、酢酸ナトリウムな
どの塩基性化合物を少量添加して実施することができ、
このような塩基性化合物を添加して実施すると、ポリエ
チレンテレフタレート主鎖中のジオキシエチレンテレフ
タレート成分単位の割合を比較的低水準に保持できるの
で好ましい。
【0034】上記のエステル化反応工程によりエステル
化物(低次縮合物)が得られ、このエステル化物の数平
均分子量は、通常、500〜5000である。得られた
エステル化物は、液相重縮合反応装置に供給される。ま
た、エステル化槽に添加された、アンチモン化合物、リ
ン化合物等はエチレングリコールに溶解した状態でエス
テル化物とともに液相重縮合反応装置に供給される。
【0035】液相重縮合反応は、重縮合触媒の存在下
に、減圧下で、得られるポリエチレンテレフタレートの
融点以上の温度に加熱し、この際生成するグリコールを
系外に留去させながら行なわれる。
【0036】液相重縮合反応は、1段階で行なっても複
数段階に分けて行なってもよい。液相重縮合反応工程を
複数段階で行なう場合には、第1段目の重縮合反応は、
通常、反応温度が250〜290℃、好ましくは260
〜280℃であり、圧力が500〜20Torr、好ま
しくは200〜30Torrの条件下で行なわれ、また
最終段の重縮合反応は、通常反応温度が265〜300
℃、好ましくは270〜295℃であり、圧力10〜
0.1Torr、好ましくは5〜0.1Torr、特に
好ましくは2〜0.1Torrの条件下で行なわれる。
【0037】液相重縮合反応を2段階で実施する場合に
は、第1段目および第2段目の重縮合反応条件はそれぞ
れ上記の範囲であり、3段階以上で実施する場合には、
第2段目から最終段目の1段前までの重縮合反応は、上
記1段目の反応条件と最終段目の反応条件との間の条件
下で行なわれる。
【0038】液相重縮合反応を3段階で実施する場合に
は、第2段目の重縮合反応は、通常、反応温度260〜
295℃、好ましくは270〜285℃で、圧力50〜
2Torr、好ましくは40〜5Torrの条件下で行
なわれる。
【0039】上記液相重縮合反応において製造されるポ
リエチレンテレフタレートの固有粘度(IV)は特に制
限はないが、各段階における固有粘度の上昇の度合が滑
らかに分配されていることが好ましく、さらに最終段目
の重縮合反応器から得られるポリエチレンテレフタレー
トの固有粘度(IV)は、通常0.35〜0.80dl
/g、好ましくは0.45〜0.75dl/g、より好
ましくは0.55〜0.75dl/gである。
【0040】なお、固有粘度(IV)は、ポリエチレン
テレフタレート1.2gをo-クロロフェノール15cc
中に加熱溶解した後、冷却して25℃で測定された溶液
粘度から算出される。
【0041】液相重縮合反応を経て得られるポリエチレ
ンテレフタレートは、上述のようにテレフタル酸以外の
ジカルボン酸から導かれる構成単位やエチレングリコー
ル以外のグリコールから導かれる構成単位が20モル%
以下の量で含まれていてもよく、特に、イソフタル酸か
ら導かれる構成単位が、全ジカルボン酸単位に対して1
〜3モル%の割合で含まれていることが好ましい。イソ
フタル酸単位を上記のような量で含むポリエチレンテレ
フタレートは、特に色相が良好で、透明性に優れてい
る。
【0042】本発明では、下記一般式(I)で表される
エチレンテレフタレート成分単位の含有率が95.0〜
99.0%の範囲にあり、下記一般式(II)で表される
ジオキシエチレンテレフタレート成分単位の含有率が
1.0〜5.0%の範囲にあることが望ましい。
【0043】
【化1】
【0044】最終液相重縮合反応器から得られたポリエ
チレンテレフタレートは、通常、溶融押出成形法によっ
て粒状(チップ状)に成形される。粒状ポリエチレンテ
レフタレートは、通常2.0〜5.0mm、好ましくは
2.2〜4.0mmの平均粒径を有することが望まし
い。
【0045】このようにして液相重縮合反応を経た粒状
ポリエチレンテレフタレートは、必要に応じて固相重縮
合反応が行なわれる。固相重縮合反応装置に供給される
粒状ポリエチレンテレフタレートは、予備結晶化を行な
ってもよい。予備結晶化は、固相重合反応を行なう温度
より低い温度に加熱することにより行なわれる。具体的
には、粒状ポリエチレンテレフタレートを、乾燥状態で
通常120〜200℃、好ましくは130〜180℃の
温度で、1分〜4時間加熱するか、またはポリエチレン
テレフタレートを水蒸気雰囲気下、水蒸気含有不活性ガ
ス雰囲気下もしくは水蒸気含有空気雰囲気下で、通常1
20〜200℃の温度で1分以上加熱することによって
行なわれる。
【0046】固相重縮合反応は、少なくとも1段からな
り、重縮合温度が通常190〜230℃、好ましくは1
95〜225℃であり、圧力が通常1kg/cm2-G 〜
10Torr、好ましくは常圧〜100Torrの条件
下で、窒素ガス、アルゴンガス、炭酸ガスなどの不活性
ガス雰囲気下で実施される。これらの不活性ガスの中で
は窒素ガスが好ましい。
【0047】固相重縮合反応を経て得られたポリエチレ
ンテレフタレートの固有粘度は、通常0.50dl/g
以上、好ましくは0.54dl/g以上、より好ましく
は0.70dl/g以上、特に好ましくは0.72dl
/g以上であり、密度は、通常1.37g/cm3
上、好ましくは1.38g/cm3 以上、より好ましく
は1.39g/cm3 以上である。
【0048】また、このポリエチレンテレフタレート中
に含まれるオリゴマー(前記一般式(I)で表されるエ
チレンテレフタレート成分単位の環状三量体)の量は、
0.6重量%以下、好ましくは0.5重量%以下、より
好ましくは0.45重量%以下、特に好ましくは0.4
重量%以下であることが望ましい。
【0049】次に、図1に基づいて本発明をさらに具体
的に説明する。図1は、本発明に係るポリエチレンテレ
フタレートの製造方法の一例を示すフローシートであ
る。この例では、第1エステル化槽21、第2エステル
化槽22および第3エステル化槽23によりエステル化
反応装置2が構成され、第1液相重縮合槽31および第
2液相重縮合槽32から液相重縮合反応装置3が構成さ
れている。
【0050】テレフタル酸、エチレングリコールおよび
触媒としてのアンチモン化合物は、導管11、12、1
3を通してそれぞれ混合器1に供給され、スラリーが調
製される。このスラリーでは、通常エチレングリコール
中にテレフタル酸およびアンチモン化合物が分散懸濁し
ている。
【0051】スラリーは供給ポンプ17により、第1エ
ステル化槽21に供給される。第1エステル化槽21で
の反応生成物は、第2エステル化槽22に供給され、さ
らに第2エステル化槽22での反応生成物は、第3エス
テル化槽23に供給される。第1エステル化槽21ない
し第3エステル化槽23では、それぞれ特定のエステル
化反応率になるまでエステル化が行なわれる。また、リ
ン化合物、コバルト化合物などは、導管14から第2エ
ステル化槽22に供給される。なお、エステル化反応に
より生成した水は精留塔15でエチレングリコールと分
離される。
【0052】このようにして得られたエステル化物は、
第3エステル化槽23からポンプ18により連続的に取
り出され、第1液相重縮合槽31に供給される。第1液
相重縮合槽31での反応生成物は、第2液相重縮合槽3
2に供給される。第1液相重縮合槽31および第2液相
重縮合槽32では、それぞれ特定の固有粘度になるまで
液相重縮合反応が行なわれる。なお、液相重縮合反応に
より生成したグリコールは、分離器16により除去され
る。
【0053】このようにして得られたポリエチレンテレ
フタレートは、第2液相重縮合反応器32から、押出機
4に供給され、粒状に成形される。粒状ポリエチレンテ
レフタレートは、固相重縮合反応装置5に供給され固相
重縮合反応が行なわれる。
【0054】
【発明の効果】本発明の製造方法では、重縮合触媒であ
るアンチモン化合物を予めエチレングリコールに溶解さ
せることなく、テレフタル酸およびエチレングリコール
とスラリー状態でエステル化槽に混合するため、特別の
溶解槽が不要であり、工程、設備の簡略化、コストダウ
ンが可能になる。またアンチモン化合物をエチレングリ
コールに溶解するために、エチレングリコールを高温に
加熱したり、高温で保存する必要がないため、エチレン
グリコールが劣化しにくく、かつジエチレングリコール
の生成量も少なくなる。
【0055】さらに、複数のエステル化槽のうち第1エ
ステル化槽にアンチモン化合物を含むスラリーを供給し
ているため、未溶解のアンチモン化合物が重縮合工程に
混入して、異物や透明性阻害の原因となることがない。
【0056】また、アンチモン化合物をエステル化工程
の第1段に添加し、リン化合物をエステル化工程の第2
段以降に添加するため、アンチモン金属の析出が抑えら
れ、得られるポリエチレンテレフタレートから製造され
るボトルは、色相、透明性が優れている。
【0057】本発明の製造方法で得られたポリエチレン
テレフタレートは、色相が良好で、透明性に優れている
ため、ワイン、酒、焼酎などのアルコール飲料用ボト
ル、醤油、ソース、味醂などの調味料用ボトル、炭酸飲
料、ミネラルウォーター、ジュース、お茶、コーヒー、
紅茶などの飲料用ボトル用途に好適に使用できる。
【0058】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体
的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるも
のではない。
【0059】
【実施例1】第1〜第4の反応器が槽型であり、第5の
反応器が二軸回転式の横型反応器からなる連続重縮合反
応装置を用いて、以下の通り操作して連続重縮合を行
い、ポリエチレンテレフタレート(PET)を製造し
た。
【0060】予め、3750重量部の反応液が滞留され
ており、攪拌下255℃で窒素雰囲気下に1.7kg/
cm2-G の条件下に維持された第1反応器に、高純度テ
レフタル酸、エチレングリコールおよび三酸化アンチモ
ンを混合し調製されたスラリーを、毎時高純度テレフタ
ル酸が1437重量部、エチレングリコールが645重
量部、三酸化アンチモンが0.57重量部となような割
合で連続的に供給し、第1段目のエステル化反応を行っ
た。この第1段目のエステル化反応においては、毎時2
03重量部の水と3重量部のエチレングリコールとが留
去された。また、この第1段目のエステル化反応では、
スラリーの平均滞留時間が2.0時間になるように制御
され、第1反応器から排出されたスラリーは、攪拌下、
260℃、0.8kg/cm2-G の条件下に維持された
第2反応器に連続的に導かれた。
【0061】第2反応器においては、85%リン酸とエ
チレングリコールとの均一溶液が、毎時85%リン酸が
0.46重量部、エチレングリコールが9重量部となる
ような割合で連続的に供給されるとともに、毎時84重
量部の水と7重量部のエチレングリコールが連続的に留
去されて、第2段目のエステル化反応が継続された。ま
た、この第2段目のエステル化反応物は、スラリーの平
均滞留時間が2.0時間になるように制御され、第2反
応器から排出されたスラリーは、攪拌下、275℃、7
0mmHgの条件下に維持された第3反応器に連続的に
導かれた。
【0062】第3反応器においては、毎時62重量部の
エチレングリコールと6重量部の水とが連続的に留去さ
れて第1段目の重縮合反応が行われた。またこの第1段
目の重縮合反応は、重縮合反応物の平均滞留時間が1.
0時間になるように制御され、第3反応から排出された
重縮合反応物は、攪拌下、280℃、5mmHgの条件
下に維持された第4反応器に連続的に導かれた。
【0063】第4反応器においては、毎時26重量部の
エチレングリコールと3重量部の水とが連続的に留去さ
れて第2段目の重縮合反応が継続された。またこの第2
段目の重縮合反応は、重縮合反応物の平均滞留時間が
1.0時間になるように制御され、第4反応器から排出
された重縮合反応物は、攪拌下、282〜285℃、
1.8〜2.5mmHgの条件下に維持された第5反応
器(横型二軸回転式反応槽)に連続的に導かれた。
【0064】第5反応器においては、毎時12重量部の
エチレングリコールと1重量部の水とが連続的に留去さ
れて第3段目の重縮合反応が継続された。またこの第3
段目の重縮合反応は、重縮合反応物の平均滞留時間が
2.5時間になるように制御され、ポリエステル抜き出
し装置によって、反応器外にストランド状で連続的に抜
き出され、水中に浸漬されて冷却された後、ストランド
カッターによってチップ状に裁断された。
【0065】以上の液相重合によって得られたPETの
o-クロロフェノール中で25℃で測定した固有粘度は
0.58dl/gであり、ジエチレングリコール単位の
含有量は0.95重量%であった。
【0066】さらに、前記液相重合によって得られたP
ETを、窒素雰囲気下約210℃で8時間固相重合し
た。このようにして得られたPETのo-クロロフェノー
ル中で25℃で測定した固有粘度は0.79dl/gで
あり、密度は1.40g/cm 3 であり、ジエチレング
リコール単位の含有量は0.96重量%であった。
【0067】このPETを射出成形機(名機製作所製
M−70A)で290℃で成形した段付角板状成形物の
ヘイズは4mm厚で5.5%であり、5mm厚で14.
3%であった。また、275℃で成形した段付角板状成
形物のアセトアルデヒド含有量は8ppmであった。
【0068】
【実施例2】実施例1において高純度テレフタル酸を1
437重量部用いる代わりに、高純度テレフタル酸13
94重量部とイソフタル酸43重量部とを用い、三酸化
アンチモンの添加量を0.46重量部、85%リン酸の
添加量を0.20重量部としたこと以外は実施例1と同
様にしてPETを製造した。
【0069】得られたPET(液相重合品)のo-クロロ
フェノール中で25℃で測定した固有粘度は0.60d
l/gであり、ジエチレングリコール単位の含有量は
0.98重量%であった。
【0070】また、前記PET(液相重合品)を実施例
1と同様にして固相重合したPETのo-クロロフェノー
ル中で25℃で測定した固有粘度は0.85dl/gで
あり、密度は1.40g/cm3 であり、ジエチレング
リコール単位の含有量は0.98重量%であった。
【0071】このPETから実施例1と同様にして成形
した段付角板状成形物のヘイズは4mm厚で4.2%で
あり、5mm厚で7.5%であり、アセトアルデヒド含
有量は8ppmであった。
【0072】
【実施例3】実施例2において、第2反応器に85%リ
ン酸を0.46重量部供給する代わりに、85%リン酸
を0.10重量部と酢酸コバルト・4水和物を0.24
重量部供給したこと以外は、実施例2と同様にしてPE
Tを製造した。
【0073】得られたPET(液相重合品)のo-クロロ
フェノール中で25℃で測定した固有粘度は0.65d
l/gであり、ジエチレングリコール単位の含有量は
0.99重量%であった。
【0074】また、前記PET(液相重合品)を実施例
1と同様にして固相重合したPETのo-クロロフェノー
ル中で25℃で測定した固有粘度は0.88dl/gで
あり、密度は1.40g/cm3 であり、ジエチレング
リコール単位の含有量は1.01重量%であった。
【0075】このPETから実施例1と同様にして成形
した段付角板状成形物のヘイズは4mm厚で3.9%で
あり、5mm厚で6.9%であり、アセトアルデヒド含
有量は9ppmであった。
【0076】
【実施例4】実施例1において三酸化アンチモンの添加
量を0.46重量部とし、85%リン酸に代えてリン酸
トリメチルを0.24重量部用いたこと以外は実施例1
と同様にしてPETを製造した。
【0077】得られたPET(液相重合品)のo-クロロ
フェノール中で25℃で測定した固有粘度は0.64d
l/gであり、ジエチレングリコール単位の含有量は
1.02重量%であった。
【0078】また、前記PET(液相重合品)を実施例
1と同様にして固相重合したPETのo-クロロフェノー
ル中で25℃で測定した固有粘度は0.85dl/gで
あり、密度は1.40g/cm3 であり、ジエチレング
リコール単位の含有量は1.03重量%であった。
【0079】このPETから実施例1と同様にして成形
した段付角板状成形物のヘイズは4mm厚で6.0%で
あり、5mm厚で13.2%であり、アセトアルデヒド
含有量は10ppmであった。
【0080】
【実施例5】実施例3において、高純度テレフタル酸1
365重量部とイソフタル酸72重量部とを用い、三酸
化アンチモンの添加量を0.39重量部とした以外は実
施例3と同様にしてPETを製造した。
【0081】得られたPET(液相重合品)のo-クロロ
フェノール中で25℃で測定した固有粘度は0.60d
l/gであり、ジエチレングリコール単位の含有量は
0.92重量%であった。
【0082】また、前記PET(液相重合品)を実施例
1と同様にして固相重合したPETのo-クロロフェノー
ル中で25℃で測定した固有粘度は0.80dl/gで
あり、密度は1.40g/cm3 であり、ジエチレング
リコール単位の含有量は0.92重量%であった。
【0083】このPETから実施例1と同様にして成形
した段付角板状成形物のヘイズは4mm厚で3.4%で
あり、5mm厚で4.7%であり、アセトアルデヒド含
有量は10ppmであった。
【0084】
【比較例1】実施例1において、三酸化アンチモンを第
1反応器に供給する代わりに、第2反応器に供給したこ
と以外は実施例1と同様にしてPETを製造した。
【0085】得られたPET(液相重合品)のo-クロロ
フェノール中で25℃で測定した固有粘度は0.57d
l/gであり、ジエチレングリコール単位の含有量は
0.97重量%であった。
【0086】また、前記PET(液相重合品)を実施例
1と同様にして固相重合したPETのo-クロロフェノー
ル中で25℃で測定した固有粘度は0.80dl/gで
あり、密度は1.40g/cm3 であり、ジエチレング
リコール単位の含有量は0.97重量%であった。
【0087】このPETから実施例1と同様にして成形
した段付角板状成形物のヘイズは4mm厚で9.6%で
あり、5mm厚で35.5%であり、透明性の悪いPE
Tであった。またアセトアルデヒド含有量は7ppmで
あった。
【0088】
【比較例2】実施例2において、85%リン酸を供給し
なかったこと以外は実施例2と同様にしてPETを製造
した。
【0089】得られたPET(液相重合品)のo-クロロ
フェノール中で25℃で測定した固有粘度は0.66d
l/gであり、ジエチレングリコール単位の含有量は
0.95重量%であった。
【0090】また、前記PET(液相重合品)を実施例
1と同様にして固相重合したPETのo-クロロフェノー
ル中で25℃で測定した固有粘度は0.89dl/gで
あり、密度は1.40g/cm3 であり、ジエチレング
リコール単位の含有量は0.96重量%であった。
【0091】このPETから実施例1と同様にして成形
した段付角板状成形物のヘイズは4mm厚で4.4%で
あり、5mm厚で8.1%であった。また、アセトアル
デヒド含有量は14ppmであり、アセトアルデヒド含
有量の高いPETであった。
【0092】
【比較例3】実施例2において、85%リン酸を第2反
応器に供給する代わりに、第1反応き供給したこと以外
は実施例1と同様にしてPETを製造した。
【0093】得られたPET(液相重合品)のo-クロロ
フェノール中で25℃で測定した固有粘度は0.56d
l/gであり、ジエチレングリコール単位の含有量は
0.92重量%であった。
【0094】また、前記PET(液相重合品)を実施例
1と同様にして固相重合したPETのo-クロロフェノー
ル中で25℃で測定した固有粘度は0.80dl/gで
あり、密度は1.40g/cm3 であり、ジエチレング
リコール単位の含有量は0.95重量%であった。
【0095】このPETから実施例1と同様にして成形
した段付角板状成形物のヘイズは4mm厚で10.1%
であり、5mm厚で37.2%であり、透明性の悪いP
ETであった。またアセトアルデヒド含有量は10pp
mであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るポリエチレンテレフタレートの製
造方法の一例を示すフローシートである。
【符号の説明】
1 … 混合器 2 … エステル化反応装置 3 … 液相重縮合反応装置 4 … 押出機 5 … 固相重縮合反応装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神 谷 昌 宏 山口県玖珂郡和木町和木六丁目1番2号 三井石油化学工業株式会社内 (72)発明者 平 岡 章 二 山口県玖珂郡和木町和木六丁目1番2号 三井石油化学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭55−36264(JP,A) 特開 昭55−15424(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 63/00 - 63/91

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の連続したエステル化槽からなる
    エステル化反応装置と、液相重縮合反応装置と、必要に
    応じて固相重合反応装置とを備えてなるポリエステル重
    合装置を用いてポリエチレンテレフタレートを製造する
    に際して、 テレフタル酸、エチレングリコールおよびアンチモン化
    合物を含むスラリーを第1エステル化槽に供給し、 リン化合物、ならびに必要に応じてコバルト化合物、マ
    グネシウム化合物およびマンガン化合物から選ばれる少
    なくとも1種の化合物を第2以降のエステル化槽に添加
    することを特徴とするポリエチレンテレフタレートの製
    造方法。
  2. 【請求項2】 前記アンチモン化合物は、三酸化アンチ
    モンである請求項1に記載のポリエチレンテレフタレー
    トの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記スラリー中のアンチモン化合物の割
    合がテレフタル酸に対して150〜400ppmの範囲
    にある請求項1または2に記載のポリエチレンテレフタ
    レートの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記テレフタル酸、エチレングリコール
    およびアンチモン化合物を含むスラリーの調製を0〜5
    0℃の温度で行なう請求項1〜3のいずれかに記載のポ
    リエチレンテレフタレートの製造方法。
  5. 【請求項5】 第1エステル化槽の反応温度が240〜
    270℃の範囲にある請求項1〜4のいずれかに記載の
    ポリエチレンテレフタレートの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記リン化合物、コバルト化合物および
    マグネシウム化合物を水溶液として添加する請求項1〜
    5のいずれかに記載のポリエチレンテレフタレートの製
    造方法。
  7. 【請求項7】 ジカルボン酸成分として、前記テレフタ
    ル酸に加えてイソフタル酸を全ジカルボン酸成分に対し
    て1〜3モル%の割合で用いる請求項1〜6のいずれか
    に記載のポリエチレンテレフタレートの製造方法。
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