JP3299181B2 - 発泡セラミック複合ボード - Google Patents

発泡セラミック複合ボード

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JP3299181B2 JP13421998A JP13421998A JP3299181B2 JP 3299181 B2 JP3299181 B2 JP 3299181B2 JP 13421998 A JP13421998 A JP 13421998A JP 13421998 A JP13421998 A JP 13421998A JP 3299181 B2 JP3299181 B2 JP 3299181B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に建材として使
用される新規な発泡セラミック複合ボードに関する。
【0002】
【従来の技術】発泡セラミックボードは、軽量で圧縮強
度が大きく、断熱性、吸音性、耐久性、耐熱・耐火性に
優れ、高温度に加熱されても有毒ガスを発生しないとい
う利点を持つ材料として知られている。その反面、製
造の際の徐冷工程でクラックが生じやすいから大型化が
困難であり、引張及び曲げ強度が小さく、表面がも
ろいから運搬や施工時に損傷を受けやすく又他の部材に
取り付けるのが困難である、という欠点を有する。した
がって、建材としての用途はきわめて限られており、主
に屋根スラブの上に敷き詰める断熱材として使用されて
いる。この欠点を克服するために、特開昭54−902
24号、特開昭54−117508号に示されるよう
に、パネル内部に鉄筋のような補強材を入れて引張、曲
げ強度を向上させることが提案されているが、それでも
上記及びの欠点は依然として有り、やはりその用途
はきわめて限られているのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、発泡セラミ
ックボードの利点を活かし、かつ、上記〜の欠点を
克服するためになされたものであるが、特に、パネルの
大形化を可能として建材としての用途を広げると共に施
工能率を向上させ、また、他の部材に容易に取り付ける
ことを可能とすることで、建材としての用途を飛躍的に
広げるためになされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、箱体の内部に
複数の発泡セラミック板体を充填し一体化した複合ボー
ドである。従来の発泡セラミックボードは、製造の際に
クラックが入りやすいためにせいぜい60cm角程度の
大きさのものしか製造することができなかったが、本発
明の複合ボードは複数の発泡セラミック板体を一体化し
て1枚のボードとするから、例えば、60cm角の発泡
セラミック板体8枚を複合一体化することで120cm
×240cmといった大形のボードとすることができ
る。箱体は上面が開口されたものでも、閉塞されたもの
でもよい。箱体によって引張及び曲げ強度が増大され、
表面のもろさも箱体によって保護されて解消される。箱
体の平面形状は、四辺形、円形、扇形、多角形など任意
の形状とすることができるが、四辺形が最も利用範囲が
広い。
【0005】本発明の複合ボードは、箱体の側面の上端
又は上下方向中間部に外方に突出するフランジ部を設け
これにより、他の部材、例えば柱、梁、根太、天井
下地などに釘、ボルト、接着剤、溶接などで簡単に取り
付けることができる。箱体の平面形状を四辺形とした場
合は、フランジ部を対向する2側面に設けるのが最も利
用範囲が広いが、使用する状況によっては対向する2側
面のみならず、必要に応じて3側面や4側面全てに設け
ることも可能である。箱体を金属などの硬い材質とした
ときには、あらかじめフランジ部に釘穴を設けておくの
が便利である。なお、フランジ部は必ずしも箱体側面の
全長にわたって形成されている必要はない。
【0006】発泡セラミック板体は、板ガラス、びんガ
ラス、テレビブラウン管ガラス、自動車用ガラスなどの
廃ガラス(カレット)を主原料とすることができる。こ
れにより、ガラスびんなどのガラス製品のリサイクルに
貢献し、ガラス資源を再利用することで環境保護の一助
となる。発泡セラミック板体の原料としては、その他に
シラス、黒曜石、松脂岩、抗火石などの天然ガラス、凝
灰石などの自然石や前記の原料を混合したものとするこ
とができる。原料を人工ガラスや天然石のみとしたとき
は、発泡させるための発泡剤が必要である。発泡剤は、
炭化珪素などの炭素化合物、石灰石や珊瑚砂などの天然
無機材料などで、加熱すると炭酸ガスなどの気体を発生
するものである。天然ガラスを使用する場合は、天然ガ
ラスが内部に水分を有するために、特段発泡剤を加えな
くとも加熱することで発泡するが、発泡倍率を高めるた
めに更に発泡剤を加えることもできる。
【0007】発泡セラミック板体は、上記の主原料に着
色剤、色調安定剤などの添加物を加えることもできる。
着色剤は、金属酸化物顔料であり、これを加えることで
種々の色に着色できる。色調安定材は、過ほう酸ナトリ
ウム、硝酸カルシウム、硫酸カリウムなどで、顔料の還
元反応を防止して色調表現を安定化できる。
【0008】発泡セラミック板体は、例えば、上記の主
原料を微粉末状にし、成形型内に微粉末状の主原料と必
要に応じて発泡剤その他の添加剤を混合したものを充填
し、この成形型を加熱して原料を発泡させ、その後この
成形型を徐冷し、成形型の内部から成形したガラス発泡
複合体を脱型することで製造される。また、成形型自体
を加熱して原料を発泡させ、成形型から出した後徐冷し
て製造することもできる。主原料は、平均粒径20〜4
00μm程度、なお好ましくは40〜100μmの微粉
末状とするのが適当である。成形型を加熱してガラス原
料を発泡させる工程においては、700〜950℃位の
温度に加熱するのが適当である。加熱時間は成形型の大
きさや形状により異なるが、所定の発泡を完了するまで
20〜30分位が通常である。徐冷工程は、加熱炉から
取り出して常温で冷却するよりも、徐冷炉で600℃か
ら200℃程度まで徐冷し、その後常温まで徐冷するこ
とが望ましい。
【0009】発泡セラミック板体は、補強材として鉄筋
や金属メッシュを内部に複合したものを用いることがで
きる。このような金属補強材を複合する場合には、金属
補強材が加熱時に酸化されるのを防ぐために、コークス
や炭化けい素のような還元剤を配合することが望まし
い。ただし、発泡剤として炭素化合物を用いる場合に
は、それが還元剤として作用する。また、発泡セラミッ
ク板体は、図9に示すように枠と一体化したものを用い
ることもできる。
【0010】箱体は、使用目的に応じて金属、プラスチ
ック、木又は紙製とすることができる。これらの材料は
いずれも引張り強度に優れるので、このような材料を用
いることで本発明複合ボードの引張及び曲げ強度が改善
される。非常に大きな強度を必要とされる場合は金属や
FRPが適当であり、不燃性とする場合には金属又は紙
とするのがよい。
【0011】本発明においては、フランジ部の根元にミ
シン目を設けるなどしてフランジ部を箱体から容易に切
断除去可能とする。また、フランジ部の根元に肉薄部分
を設けるなどしてフランジ部を折曲自在とすることがで
きる。このようにすることで、本発明の複合ボードとこ
れを取り付ける部材とがどのような角度関係にあっても
取り付けが可能となり、また場合によっては不要なフラ
ンジ部を切除できるから、本発明ボードの用途がさらに
拡大される。
【0012】箱体と発泡セラミック板体とを一体化する
手段は、接着剤やステープル(U字形の釘)、釘、ボル
トなど種々の手段を用いることができる。接着剤を用い
る場合は、エポキシ系接着剤など適宜の接着剤を発泡セ
ラミック板体外面及び/又は箱体内面に塗布し、装着一
体化させればよく、発泡セラミック板体と箱体とが完全
に一体化し、しかも箱体の外見に全く影響を及ぼさない
ので見栄えがよい。ステープルを用いる場合は、発泡セ
ラミック板体を箱体内に装着した後、箱体の外側から打
ち込み器具でステープルを打ち込み、一体化させる。打
ち込み器具で簡単に作業でき、打ち込み作業の自動化も
容易であり、短いピッチできめ細かく打ち込んでも目立
たないので、やはり見栄えが良くなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例及び施工例
を表した図面に基づいて、本発明を詳細に説明する。図
は発泡セラミック複合ボード1の上面図、図2は図1
におけるAA線断面図、図3は実施例の発泡セラミック
複合ボード10の上面図、図4は図3におけるBB線断
面図、図5は実施例の発泡セラミック複合ボード16の
断面図、図6は実施例の発泡セラミック複合ボード20
の断面図、図7は実施例の発泡セラミック複合ボード2
4の断面図、図8は実施例の発泡セラミック複合ボード
29の断面図、図9は発泡セラミック板体33、35の
断面図、図10は床の施工例の断面図、図11は天井の
施工例の断面図、図12は外壁の施工例の断面図、図1
3は屋根の施工例の断面図である。
【0014】図1、2に示す発泡セラミック複合ボード
1は、8枚の発泡セラミック板体2と箱体3とからな
る。箱体3は上面が開口されており、例えば、厚さ0.
6mmの薄い鋼板製とし、上面形状を約90×180c
mの四辺形、深さを約5cmの浅い箱とすることができ
る。対向する2側面(長辺)の上端には外方に突出する
フランジ部4が設けられている。フランジ部4には複数
の釘穴6が設けられ、その根元は容易に折り曲げること
のできる折曲線5となっている。
【0015】発泡セラミック板体2は、8枚組み合わせ
ると箱体3にすっぽりと納まる形状寸法を有し、箱体3
内に装着されている。発泡セラミック板体と箱体3と
は、双方の接合面に塗布した接着剤で一体化されてい
る。発泡セラミック板体2は、主原料としてフリント
(無色)びんのカレット(廃ガラス)を平均粒径約50
μmの微粉末状に粉砕したものを使用し、これに発泡剤
である炭化珪素を混合し、調合した原料を型に入れ、炉
で950℃に加熱し、25分後原料が約2倍の容積に発
泡したところで炉から取り出し、630℃で徐冷して製
造したものである。
【0016】この複合ボード1の上記の寸法は1例であ
って、用途に合わせて種々の寸法に形成できる。表面に
は発泡セラミック板体2が露出しているので、優れた吸
音性能を有する。また、発泡セラミック板体2には釘を
打ち込むこともできる。裏面は鋼板であるので、平滑で
強く傷がつきにくい。表面、裏面ともにあらかじめ塗
装、タイル吹き付けなどの化粧を施すことができる。
【0017】図3、4に示す発泡セラミック複合ボード
10は、8枚の発泡セラミック板体11と箱体12とか
らなる。箱体12は、防水・撥水加工したプレス紙で、
上面形状が四辺形をなし、上面を開口した浅い箱状に形
成されている。箱体12の4側面すべての上端には外方
に突出するフランジ部13が設けられている。各フラン
ジ部13の根元は容易に折り曲げることができ、また、
容易に切断することのできるミシン目14が形成されて
いる。このようにフランジ部を4側面に設けると、複合
ボードを取り付ける部材がボードの全周にある場合に適
用できる。また、取り付ける部材がボードの全周にない
場合には、不要のフランジ部をミシン目で簡単に切除で
きるので、適用範囲が広く便利である。発泡セラミック
板体11は、上記の発泡セラミック板体2と同様に製造
されたものである。発泡セラミック板体11と箱体12
とは、箱体12の外面から打ち込まれた多数のステープ
ル(図示せず)で一体化されている。発泡セラミック板
体11の目地には、T字状の目地材15を接着によって
取り付けている。目地材はプラスチック製、金属製など
の任意の材質とすることがで着、目地の補強と意匠的な
作用効果を有する。
【0018】図5に示すのは金属製の箱体に目地材を用
いた例である。発泡セラミック複合ボード16は、鋼板
製の箱体18内に複数の発泡セラミック板体17が充填
されている。発泡セラミック板体の目地には目地材19
としてH型鋼が取り付けられている。目地材19は溶接
により箱体18の底面及び内側面に固定されるので、き
わめて強固な構造となる。目地材はT字形などとしても
よく、やはり溶接で箱体に固定することで強固な構造と
することができる。
【0019】図6に示すのは、フランジ部を複合ボード
の側面の上下方向中間部に設けた例である。このように
することで、複合ボードの表面を取り付け部材の面から
突出させて取り付けることができる。複合ボード20
は、複数の発泡セラミック板体21と箱体22とからな
る。発泡セラミック板体21の形状寸法は複数組み合わ
せた状態で箱体22の内部空間とほぼ等しくなってお
り、箱体22の内部にすっぽりと納まっている。フラン
ジ部23は箱体22側面の上下方向中間部から外方に突
出して形成されている。
【0020】図7及び8に示すのは、箱体の6面全てを
閉塞した例である。このようにすると、発泡セラミック
板体が外部に露出しないので複合ボードの強度が大きく
なり、傷つきにくくなるが、吸音性能が若干低下する。
図7の複合ボード24は、箱体が箱本体26と箱蓋部2
7とからなり、箱本体26の内部にすっぽりと複数の発
泡セラミック板体25が装着されている。フランジ部2
8は箱本体26の側面の上端から外方に突出した部分と
箱蓋部27の外周部分が合わさって形成されている。発
泡セラミック板体25は必ずしも箱体に結合されていな
くても良いが、接着剤などで結合されている方が望まし
い。箱蓋部27は接着やフランジ部28の先端部分をか
しめるなどして箱本体26と強固に結合される。図8に
示す複合ボード29は、複数の発泡セラミック板体30
と箱体31からなるが、図1又は図2に示す複合ボード
2枚を、その上面どうしを接着して貼り合わせることで
製造されたものである。フランジ部32は複合ボードの
側面の上下方向の中間部に形成される。フランジ部の先
端をかしめて接合することも可能である。
【0021】本発明に用いる発泡セラミック板体は、図
9に示すように、周囲に枠を一体化したものとすること
ができる。(a)の発泡セラミック板体33は、底面及
び側面を箱状の枠34で補強されている。枠は接着など
で発泡セラミックと一体化される。枠の材料は、箱体と
同様に金属、プラスチック、木又は紙製とすることがで
きる。(b)の発泡セラミック板体35は、外面のすべ
てを枠で補強されている。枠は枠本体36と枠蓋部37
とからなる。枠本体36内に発泡セラミックを装着した
後枠蓋部37をセットし、枠本体の周囲上端に形成され
た折曲部36a及び枠蓋部の周囲部分37aをかしめ折
り込むことで枠本体を枠蓋部を結合一体化している。こ
のよに枠付きの発泡セラミック板体を用いると、本発明
の複合ボードの強度が一層向上する。また、発泡セラミ
ックの製造の際に多少のクラックが入っても、枠内に装
着することによってクラックの欠点がカバーされるの
で、多少のクラックは許容され、したがってより大型の
発泡セラミック板体を得ることができる。
【0022】図10は、複合ボード1を床に施工した例
を示している。大引40の上に根太41がこれに直行し
て所定間隔で設けらており、根太41の間隔は複合ボー
ド1の箱体3の幅とほぼ等しく、根太41の太さは複合
ボード1のフランジ部4の幅のほぼ2倍となっている。
根太と根太の間に複合ボード1を上方から嵌め込むと、
フランジ部4が根太の上に乗って支持される。フランジ
部4の釘穴6から釘44を根太41に打ち込み固定す
る。この例では、施工した複合ボード1の上に床暖房マ
ット42及び仕上材43を施工している。床暖房マット
は必ずしも必要ではなく、仕上材はフローリング、絨毯
など任意のものを選択できる。複合ボード1の発泡セラ
ミック板体は断熱性、耐火性、耐久性及び吸音性に優
れ、吸水性がないので理想的な床構造を得ることができ
る。
【0023】図11は、複合ボード1を天井に施工した
例を示している。吊ボルト52で梁やスラブなどの構造
部材(図示せず)から吊下げられた天上下地50に直交
して所定間隔で天井下地51が設けられている。天井下
地51の間隔は複合ボード1の箱体3の幅とほぼ等し
く、天井下地51の太さは複合ボード1のフランジ部4
の幅のほぼ2倍となっている。複合ボード1を隣り合う
天井下地1、1の間に下方から嵌め込み、フランジ部4
の釘穴6から釘54を天井下地51に打ち込み固定す
る。この例では、施工した複合ボード1の表面に更に仕
上材53を貼付している。仕上材は化粧石膏ボードなど
任意のものを使用できる。また、複合ボード1の表面を
あらかじめ化粧面としておき、仕上材の貼付を省略する
ことも可能である。
【0024】図12は、複合ボード1を外壁に施工した
例を示している。間柱60に捨貼ベニヤ61が貼付さ
れ、更にその表面に複合ボード1がその上面を内側にし
て施工される。隣り合う複合ボード1のフランジ部4は
重ね合わされ、その上から釘62を捨貼ベニヤ61及び
間柱60に打ち込み、固定される。捨貼ベニヤ61の内
側から発泡セラミック板体2に釘を打ち込んで固定する
こともできる。隣り合う複合ボード1の間に形成された
目地にはコーキング63が充填される。
【0025】図13は、複合ボード1を屋根に施工した
例を示している。母屋70の上にタルキ71がこれに直
交して所定間隔で設けられている。タルキ71の間隔は
複合ボード1の箱体3の幅とほぼ等しく、タルキ71の
太さは複合ボード1のフランジ部4の幅のほぼ2倍とな
っている。タルキとタルキの間に複合ボード1を上方か
ら嵌め込むと、フランジ部4がタルキの上に乗って支持
される。フランジ部4の釘穴6から釘(図示せず)をタ
ルキ71に打ち込み固定する。複合ボード1を施工した
上には葺材72を施工する。葺材は、瓦、折板、新建材
など任意のものを使用できる。掛棧瓦を使用するときに
は、施工した複合ボードの上から棧を釘で容易に取り付
けることができる。
【0026】
【発明の効果】本発明の複合ボードは、発泡セラミック
の優れた耐熱・耐火性、耐水性、耐久性、断熱性及び吸
音性をほぼそのまま継承しながら、従来の発泡セラミッ
クボードの数倍あるいはそれ以上の大形とすることがで
きるから、優れた建材として使用することができ、施工
能率も向上される。強度は箱体により増強されていて問
題なく、運搬や施工時の損傷も防ぐことができる。ま
た、フランジ部を設けることで、他の部材、例えば柱、
梁、根太、天井下地などに釘、ボルト、接着、溶接など
で簡単に取り付けることができ、建材として広範囲の用
途に使用することができる。フランジ部は容易に切断で
きるので、施工に際して不要部分を容易に切断除去でき
本発明ボードの用途が広いものとなっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】泡セラミック複合ボード1の上面図である。
【図2】図1におけるAA線断面図である。
【図3】実施例の発泡セラミック複合ボード10の上面
図である。
【図4】図3におけるBB線断面図である。
【図5】実施例の発泡セラミック複合ボード16の断面
図である。
【図6】実施例の発泡セラミック複合ボード20の断面
図である。
【図7】実施例の発泡セラミック複合ボード24の断面
図である。
【図8】実施例の発泡セラミック複合ボード29の断面
図である。
【図9】発泡セラミック板体33、35の断面図であ
る。
【図10】複合ボード1を用いた床の施工例の断面図で
ある。
【図11】複合ボード1を用いた天井の施工例の断面図
である。
【図12】複合ボード1を用いた外壁の施工例の断面図
である。
【図13】複合ボード1を用いた屋根の施工例の断面図
である。
【符号の説明】
1 発泡セラミック複合ボード 2 発泡セラミック板体 3 箱体 4 フランジ部 5 折曲線 6 釘穴 10 発泡セラミック複合ボード 11 発泡セラミック板体 12 箱体 13 フランジ部 14 ミシン目 15 目地材 16 発泡セラミック複合ボード 17 発泡セラミック板体 18 箱体 19 目地材 20 発泡セラミック複合ボード 21 発泡セラミック板体 22 箱体 23 フランジ部 24 発泡セラミック複合ボード 25 発泡セラミック板体 26 箱本体 27 箱蓋部 28 フランジ部 29 発泡セラミック複合ボード 30 発泡セラミック板体 31 箱体 32 フランジ部 33 発泡セラミック板体 34 枠 35 発泡セラミック板体 36 枠本体 37 枠蓋部 40 大引 41 根太 42 床暖房マット 43 仕上材 44 釘 50 天井下地 51 天井下地 52 吊ボルト 53 仕上材 54 釘 60 間柱 61 捨貼ベニヤ 62 釘 63 コーキング 70 母屋 71 タルキ 72 葺材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C04B 38/08 C04B 38/08 D E04C 2/04 E04C 2/04 E (72)発明者 北尾 修二 神奈川県横浜市瀬谷区下瀬谷2丁目47番 4号 (56)参考文献 特開 平8−325075(JP,A) 特開 平8−175574(JP,A) 特開 平6−244580(JP,A) 特開 平10−30286(JP,A) 特開 平10−82164(JP,A) 特公 平3−37629(JP,B2) 実用新案登録2525133(JP,Y2) 登録実用新案3020444(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/74 - 1/92 E04C 2/00 - 2/54

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面を開口し又は閉塞した浅い箱体内部
    に複数の発泡セラミック板体を充填し一体化し、箱体の
    側面の上端又は上下方向中間部に外方に突出するフラン
    ジ部を設けた発泡セラミック複合ボードにおいて、フラ
    ンジ部が箱体から容易に切断除去可能であることを特徴
    とする発泡セラミック複合ボード
  2. 【請求項2】 請求項の複合ボードにおいて、箱体が
    その上面形状が四辺形であって、フランジ部が該箱体の
    少なくとも対向する2側面に設けられていることを特徴
    とする発泡セラミック複合ボード
  3. 【請求項3】 請求項又はの複合ボードにおいて、
    フランジ部が折曲自在であることを特徴とする発泡セラ
    ミック複合ボード
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3の発泡セラミック複
    合ボードにおいて、箱体と発泡セラミック板体とを一体
    化する手段が接着剤であることを特徴とする発泡セラミ
    ック複合ボード
  5. 【請求項5】 請求項1、2又は3の発泡セラミック複
    合ボードにおいて、箱体と発泡セラミック板体とを一体
    化する手段がステープルであることを特徴とする発泡セ
    ラミック複合ボード
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