JPH06136851A - 鉄骨構造材被覆用の耐火ボード - Google Patents

鉄骨構造材被覆用の耐火ボード

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Publication number
JPH06136851A
JPH06136851A JP28781192A JP28781192A JPH06136851A JP H06136851 A JPH06136851 A JP H06136851A JP 28781192 A JP28781192 A JP 28781192A JP 28781192 A JP28781192 A JP 28781192A JP H06136851 A JPH06136851 A JP H06136851A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
board
cement foam
foam
coating
fire
Prior art date
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Pending
Application number
JP28781192A
Other languages
English (en)
Inventor
Misao Okamoto
美佐雄 岡本
Michikazu Shimizu
倫和 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui House Ltd
Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sekisui House Ltd
Sanyo Chemical Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui House Ltd, Sanyo Chemical Industries Ltd filed Critical Sekisui House Ltd
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Publication of JPH06136851A publication Critical patent/JPH06136851A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 本発明は、該従来のような不具合を解消する
ものであり、リン酸セメントフォームの特徴を生かし
て、鉄骨構造材被覆用の耐火ボードを構成するものであ
る。リン酸セメントフォームは比重約0.1〜0.4の
無機発泡体であり、軽量・高断熱性の特徴を生かして、
低コスト・高施工性・高断熱性・軽量の鉄骨構造材被覆
用の耐火ボードを構成するものである。 【構成】 リン酸セメントフォーム8等により構成され
る無機断熱材を、内装仕上材9によりサンドイッチ状態
に挟持して断熱ボードとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、三階建て以上の集合住
宅の建設において義務付けられている、鉄骨構造材の周
囲を被覆する耐火ボードに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の鉄骨構造材被覆用の耐火ボードに
おいては、内装仕上面となる部分には、珪酸カルシウム
板が一般的に用いられていた。その上に石膏ボードを重
ね貼りし内装を仕上げている。珪酸カルシウム板はかな
り高価であるばかりでなく、珪酸カルシウム板のみで仕
上げるには、面倒な処理が必要で、石膏ボード重ね貼り
の方が簡単な為に一般化しているのである。このように
珪酸カルシウム板は施工性に改善の余地があるばかりで
なく、耐火性能は優れているものの、断熱性能はグラス
ウールに比較して、約半分と低く、また比重もかなり重
いのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、該従来のよ
うな不具合を解消するものであり、リン酸セメントフォ
ームの特徴を生かして、鉄骨構造材被覆用の耐火ボード
を構成するものである。リン酸セメントフォームは比重
約0.1〜0.4の無機断熱材であり、軽量・高断熱性
の特徴を生かして、低コスト・高施工性・高断熱性・軽
量の鉄骨構造材被覆用の耐火ボードを構成するものであ
る。リン酸セメントフォームは無機発泡体であり、軽量
・高断熱性を具備している。該リン酸セメントフォーム
に関する出願は、特開平4−83771号公報の如き従
来技術が開示されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。即ち、リン酸セメントフォーム8等
により構成される無機断熱材を、裏面補強材7と内装仕
上材9の間に注入し、固結成形することにより、サンド
イッチ状態に挟持したものである。
【0005】
【作用】次に作用を説明する。3階建て以上の建築物に
は、概ね耐火構造(30分・1時間・2時間・3時間耐
火)とする旨が、建築基準法により定められている。特
に純鉄骨(S)造りの鉄骨そのものは不燃材料である
が、温度が450°C以上になると、強度が急激に低下
してしまい、これを防ぐ為に何らかの耐火被覆が必要と
なる。従って、耐火被覆は、鉄骨構造材が、一定時間以
上、一定温度以下に保たれるものであり、高耐熱性と高
断熱性を具備することが要求されるのである。本発明の
耐火ボードは、表面に耐熱性に優れた内装仕上材である
石膏ボードやロックウールボードを用い、裏面補強材と
の間に、断熱性に優れたリン酸セメントフォームを介装
することにより、耐火被覆材に要求される高耐熱性と高
断熱性を得るものである。
【0006】
【実施例】次に実施例を説明する。図1は本発明の鉄骨
構造材被覆用の耐火ボードを被覆した三階建て住宅の鉄
骨構造材平面断面図、図2は本発明の鉄骨構造材被覆用
の耐火ボードを被覆した鉄骨構造材の拡大平面断面図、
図3は本発明の鉄骨構造材被覆用の耐火ボードを断面斜
視図、図4は従来の鉄骨構造材被覆用の耐火ボードを被
覆した状態の拡大平面断面図である。
【0007】図1は本発明の鉄骨構造材被覆用の耐火ボ
ードを被覆した三階建て住宅の鉄骨構造材平面断面図を
示している。三階建て以上の集合住宅においては、階下
において発生した火災により、階上を支える柱や梁に高
温の炎が至り、この柱や梁が高温の為に曲がったり、強
度が低下し、階上の住宅が崩れ落ちることの無いよう
に、一定温度の高温に対して、1時間とか2時間の間、
耐火性を保持することが基準として決められている。こ
のような耐火基準に耐える為に、天井裏や壁の内部の大
梁や小梁やブレース等には、ロックウール耐火材の吹付
塗装や、耐火マットの被覆が成されている。
【0008】しかし、室内に露出する可能性のある構造
物である角パイプ柱1等の周囲は、耐火マットを巻いた
構成では、室内の仕上性が低下するのである。この不具
合を解消する為に、室内に露出する可能性の高い角パイ
プ柱1の周囲には、従来から、図4に示す如く、珪酸カ
ルシウム板3を角パイプ柱1の周囲に留め付釘6等で固
定し、その周囲に更に石膏ボード4を留め付釘6により
固定し、その上に内装壁紙5を貼っていたのである。
【0009】しかし、図4のような従来の方法では、珪
酸カルシウム板3がかなり高価であり、また珪酸カルシ
ウム板3のみで仕上げるには面倒な前処理が必要であ
り、また石膏ボード4の重ね張りをするのは施工性が低
下するという不具合があったのである。本発明はこのよ
うな従来技術の不具合を解消する為に、内装仕上材付き
の耐火被覆材を提供するものである。
【0010】図3において、本発明の鉄骨構造材被覆用
の耐火ボードを構成を説明する。リン酸セメントフォー
ム8は、軽量の無機発泡体であり、該リン酸セメントフ
ォーム自体では強度も低く、脆い材質である。故に何ら
かの補強を行わないと、耐火ボードとして使用できない
のである。現実的には発泡体の表裏面に補強材となるも
のを張りつけるのが合理的である。
【0011】本発明においては、このリン酸セメントフ
ォーム8を表裏から挟む補強材として、内装仕上材9と
なる石膏ボードやロックウールボードを用いたのであ
る。図3の実施例においては、表面に石膏ボード又はロ
ックウールボードによる内装仕上材9を張り、裏面には
裏面補強材7を貼っている。該裏面補強材7は、石膏ボ
ードや、ロックウールボードや、鉄板やアルミ板等の金
属板や、フレキシブルボードや、金属板とフレキシブル
ボードや、金属板と石膏や、金属板とロークウールボー
ドの複合板等も使用される。またリン酸セメントフォー
ム8と裏面補強材7の間には、耐衝撃性を向上する為の
補強材として、ガラスネットやカーボンファイバーネッ
ト10等を介装している。
【0012】そして本発明の鉄骨構造材被覆用の耐火ボ
ードの製造工程においては、ロックウールボードにより
構成した裏面補強材7と、石膏ボードやロックウールボ
ードにより構成した内装仕上材9との間に、リン酸セメ
ントフォームを流し込んで成形製造するのである。これ
により、裏面補強材7とリン酸セメントフォーム8と内
装仕上材9とは、一体的に構成されているので、留め付
釘6により固定は、1枚の耐火マットの固定のみで済む
のである。
【0013】リン酸セメントフォーム8は、リン酸、リ
ン酸金属塩等のリン酸類と金属酸化物、金属水酸化物、
金属塩等の金属化合物とを、金属炭酸塩、活性剤等によ
り起泡もしくは発泡された泡の存在下で硬化反応させる
ことにより形成される。
【0014】そして耐火ボードは、硬化前のリン酸セメ
ントフォーム8を、裏面補強材7と内装仕上材9の間に
注入して成型される。成型後には、内部に多数の孔のあ
る無機質多孔体が出来上がるのである。該リン酸セメン
トフォームは断熱性が高く、また表面に石膏ボードやロ
ックウールボードによる内装仕上材9を張り、裏面にロ
ックウールボードにより構成した裏面補強材7を張るこ
とにより、断熱性も向上することが出来るので、本発明
の鉄骨構造材被覆用の耐火ボードが出来上がるのであ
る。
【0015】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。即ち、第1に、従来の如
く、珪酸カルシウム板を留め付釘6により固定し、その
上に更に石膏ボード4を留め付釘6により固定し、その
上に内装仕上材を貼っていた場合に比較して、表裏に内
装仕上材9と裏面補強材7を一体とし、内部にリン酸セ
メントフォームを成形した耐火ボードであるので、留め
付釘6による留め作業が一度で済むので、施工性が向上
するのである。
【0016】第2に、リン酸セメントフォームが軽量で
あるので、耐火ボード自体を軽量にすることが出来るの
である。
【0017】第3に、リン酸セメントフォーム自体が断
熱性の優れた材料であるので、高断熱性の耐火ボードと
することが出来たのである。
【0018】第4に、従来の如く、珪酸カルシウム板が
高価であり、更に石膏ボード4を施工するのに比較し
て、低コストにより施工することが可能となったのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鉄骨構造材被覆用の耐火ボードを被覆
した三階建て住宅の鉄骨構造材平面断面図。
【図2】本発明の鉄骨構造材被覆用の耐火ボードを被覆
した鉄骨構造材の拡大平面断面図。
【図3】本発明の鉄骨構造材被覆用の耐火ボードを断面
斜視図。
【図4】従来の鉄骨構造材被覆用の耐火ボードを被覆し
た状態の拡大平面断面図。
【符号の説明】
1 角パイプ柱 3 珪酸カルシウム板 4 石膏ボード 5 内装壁紙 6 留め付釘 7 裏面補強材 8 リン酸セメントフォーム 9 内装仕上材 10 ガラスネットやカーボンファイバーネット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リン酸セメントフォーム8等により構成
    される無機断熱材を、裏面補強材7と内装仕上材9の間
    に注入し、固結成形することにより、サンドイッチ状態
    に挟持したことを特徴とする鉄骨構造材被覆用の耐火ボ
    ード。
JP28781192A 1992-10-26 1992-10-26 鉄骨構造材被覆用の耐火ボード Pending JPH06136851A (ja)

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JP28781192A JPH06136851A (ja) 1992-10-26 1992-10-26 鉄骨構造材被覆用の耐火ボード

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JPH06136851A true JPH06136851A (ja) 1994-05-17

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JP (1) JPH06136851A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007126849A (ja) * 2005-11-02 2007-05-24 Ncn:Kk 木造建築の耐火構造
JP2012525992A (ja) * 2009-05-04 2012-10-25 ピーピージー インダストリーズ オハイオ,インコーポレイテッド 複合材料およびその応用
JP2014173379A (ja) * 2013-03-12 2014-09-22 Shimizu Corp 建造物の耐火構造

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007126849A (ja) * 2005-11-02 2007-05-24 Ncn:Kk 木造建築の耐火構造
JP2012525992A (ja) * 2009-05-04 2012-10-25 ピーピージー インダストリーズ オハイオ,インコーポレイテッド 複合材料およびその応用
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