JPH06136911A - 建築用パネルの連結構造 - Google Patents

建築用パネルの連結構造

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JPH06136911A
JPH06136911A JP31292492A JP31292492A JPH06136911A JP H06136911 A JPH06136911 A JP H06136911A JP 31292492 A JP31292492 A JP 31292492A JP 31292492 A JP31292492 A JP 31292492A JP H06136911 A JPH06136911 A JP H06136911A
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JP
Japan
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panel
surface material
edge
groove
fixing
Prior art date
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JP31292492A
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English (en)
Inventor
Takanobu Niizeki
孝信 新関
Hiroyuki Umetsu
浩之 梅津
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IG Technical Research Inc
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IG Technical Research Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 化粧面幅、厚さを大きくしても、雄、雌嵌合
構造にして壁下地より剥落することがなく、かつ、ビス
等の固定具が外部へ露出しなく、軽量でしかも耐火性を
向上した建築用パネルの連結構造を提供する。 【構成】 建築用パネルの固定を一端で行うと共に、表
面材1の表面側からの固定としても、雄型連結部の固定
溝を雌型連結部側の上面により被覆することにより固定
具βをカバーし、さらに、固定具βにより固定されない
側の表面材1、裏面材17の端は、それぞれ固定具βに
より固定された表面材1、裏面材17により固定される
ようにして壁下地αへの固定を確実にする。かつ、横目
地部において、表面材1同士と裏面材17同士がそれぞ
れ嵌合するので、強固な連結となり火事等にも十分耐え
得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建築、構築物の外壁、内
壁を構成するのに有用な建築用パネル(以下、単にパネ
ルという)同士の連結構造に関するものである。さらに
詳しくは、パネルの化粧面幅、パネルの厚さを大きくし
ても、雄、雌嵌合構造にして壁下地より剥落することが
なく、かつ、ビス等の固定具が外部へ露出しないパネル
の連結構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のパネル同士の連結として
は、図13に示されるように、裏面側に本実構造を形成
したパネルaを雄雌嵌合構造により連結すると共に、壁
下地αにパネルa1 の端部をスクリュウビス等の固定具
βにより固定するものが考え出されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、パネル
1 、a2 間には、固定具βの頭部により間隙γが形成
され、目地部bより吹き上げられた雨水等が、この大き
な間隙γにより壁下地α側へ伝わり、壁下地αを腐食す
る欠点があった。また、固定具βは目地部b近傍に形成
されているため、雨水等が直接に固定具βの頭部、固定
具βによりパネルa1 に穿孔された固定孔に到達してし
まうため、固定具βの発錆、固定孔からの雨水の壁下地
αへの浸入等の欠点があった。さらに、目地部bの隙間
より固定具βが外部から見えてしまい、美観性に大きく
劣るものであった。また、固定部側の裏面材の端は固定
具βにより固定されているが、下端側の裏面材の端は表
面材の差込縁cにより固定された状態であるため、地
震、風圧、火災等の外部からの力が加わった場合、表面
材の一端と裏面材の一端は差込縁cの強度だけで押さえ
られている状態となり、連結力に欠ける不利があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような欠点
を除去するため、パネルの固定を一端で行うと共に、表
面材の表面側からの固定としても、雄型連結部の固定溝
を雌型連結部側の上面により被覆することにより固定具
をカバーし、また、落とし込み構造により施工性を向上
し、さらに、固定具により固定されない側の表面材、裏
面材の端は、それぞれ固定具により固定された表面材、
裏面材により固定されるようにし、壁下地への固定を確
実にしたパネルの連結構造を提供するものであり、特
に、横目地部において、表面材同士と裏面材同士がそれ
ぞれ嵌合するので、強固な連結となると共に、万一、表
面材が火事等で炎にさらされて加熱されても、裏面材同
士が嵌合しているので、加熱方向に膨張して引っ張られ
ることがなく、芯材の有毒な分解ガスが室内側に噴出し
て着炎することがないので、耐火1時間試験に合格でき
るパネルの連結構造を提案するものである。
【0005】
【実施例】以下に図面を用いて本発明に係る建築用パネ
ルの連結構造について詳細に説明する。図1(a)は上
記連結構造に用いられるパネルAの代表例であり、表面
材1、裏面材17、芯材26からなるサンドイッチ構造
のパネルAである。表面材1、および裏面材17は金属
薄板材等よりなり、例えばAl、Fe、Cu、ステンレ
ス、チタン、アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板、ホーロー鋼
板、フッ素樹脂塗装鋼板、クラッド鋼板、サンドイッチ
鋼板等(カラー金属板を含む)、の一種をロール成形、
プレス成形、押出成形等によって形成したものである。
【0006】さらに詳説すると、表面材1は図1(b)
に示すように、横長の化粧面部2と、雄型連結部6、雌
型連結部12とから樋状部1aを形成したものであり、
化粧面部2は化粧面2aの長手方向の両端縁を内方に任
意角度で屈曲した側壁3、4と、側壁3の下端縁を外方
に突出した目地下地5とから形成したものである。な
お、側壁4を直角に形成することにより、パネルAの割
付が容易になり、施工性が向上するものである。
【0007】雄型連結部6は目地下地5の先端をさらに
外方に突出した上縁8と、上縁8の先端を内方に略コ字
状に屈曲した下縁9と、上縁8と下縁9よりなる差込縁
7と、差込縁7の上縁8に形成した凹状の固定溝10
と、下縁9の先端を内方にL字状に屈曲した補強片11
よりなるものである。
【0008】差込縁7は図2に示すように、後記する雌
型連結部12の嵌合溝15に挿入され壁下地αに固定さ
れる部分であると共に、固定溝10にセルフドリリング
スクリュウビス等の固定具βを打設して、パネルAを壁
下地αに固定する固定部として機能する部分である。ま
た凹状の固定溝10は、固定具βの頭部の高さ、および
幅よりも大きく形成し、固定具βが目地下地5の面より
も上方に突出しないようにし、パネルAを係合する際
に、後記する上面13と目地下地5、上縁8との接触部
分に間隙を形成させず、さらにこの固定溝10により空
隙を形成して毛細管現象を防止し防水性を強化するもの
である。なお、図では固定溝10の中央部分に略V字状
のV溝10aを形成し、固定具β打設位置のガイドと
し、固定具β打設時の暴れ、ブレを防止できる形状とし
ている。
【0009】さらに、差込縁7の先端から固定溝10の
中心までの長さをl1 、差込縁7の先端から補強片11
の先端までの長さをl2 とし、l1 <l2 の関係とする
と、補強片11も固定具βにより確実に固定され、差込
縁7の強度が大きく向上するものである。また、l1
2 とすると、補強片11が固定具β打設時にじゃまに
ならないものとなる。
【0010】補強片11は後記する芯材26内に介在さ
せることにより表面材1と芯材26の一体化を強化する
と共に、差込縁7が嵌合溝15に挿入された際に、差込
縁7が下面14により押圧され変形するのを防止し、確
実に固定するのに役立つものである。
【0011】雌型連結部12は側壁4の下端縁を内方に
屈曲した上面13と、上面13の先端を外方に屈曲した
下面14と、上面13と下面14とから断面略コ字状に
形成した嵌合溝15と、下面14の先端を内方に屈曲し
た補強片16とからなるものである。
【0012】さらに詳説すると、差込縁7の先端から固
定溝10の側壁3側の端縁までの長さをl3 、上面13
の長さをl4 とすると、l3 <l4 の関係であり、図2
に示すように固定具βの頭部を被覆し、防水性、美観性
の向上を図るものである。また、上面13を傾斜させて
形成することにより、原料で吐出する芯材26が、端部
まで行き届き易いようにし、芯材26の欠肉を防止する
ものである。
【0013】また、嵌合溝15は雄型連結部6の差込縁
7を係合し、壁下地αにパネルAを固定する部分であ
る。
【0014】裏面材17は図1(c)に示すように、長
尺状板材の一端縁には外方に板材と略平行でL字状に屈
曲した切り欠き部18と、切り欠き部18の先端を内方
に屈曲した上面19と、切り欠き部18と上面19より
なる係合片20と、上面19の先端を内方にL字状に屈
曲した補強片21を形成し、他端縁には内方に板材と略
平行でL字状に屈曲した下面22と、下面22の先端を
外方に屈曲した上面23と、下面22と上面23とから
なる係合溝24と、上面23の先端を内方に屈曲した補
強片25を形成したものであり、これらより樋状部17
aを形成したものである。
【0015】さらに詳説すると、裏面材17は後記する
芯材26の裏面を覆ってパネルAをサンドイッチ構造体
とし、パネルA自体の機械強度を向上すると共に、不燃
材、防水材、遮熱材、吸水材、防音材、パッキング材な
どの1つの機能として役立つものであり、その素材とし
ては前記表面材1と同質の金属材、あるいはアスベスト
紙、クラフト紙、アスファルトフェルト、金属箔(A
l、Fe、Pb、Cu)、合成樹脂シート、ゴムシー
ト、布シート、石膏紙、水酸化アルミ紙、ガラス繊維不
織布等の1種、または2種以上をラミネートしたもの、
あるいは防水処理、難燃処理されたシートなどからなる
ものである。
【0016】また、係合片20と係合溝24は図2に示
すように連結され、固定された係合片20により係合溝
24が固定された状態となり、裏面材17の両端が壁下
地αに固定されるものであり、外力に対して強い壁体と
なる。さらに、係合片20、係合溝24は防火性、気密
性を大幅に向上するためのものであり、特に万が一の火
災に対して、裏面17bまで火炎が浸入するのを防止
し、防、耐火試験に合格し得るパネルAとするためのも
のである。
【0017】その装着は、後記する芯材26により一体
に形成すると共に、差込縁7、芯材26、上面19によ
り断面凹状の雌実部27を、下面14、芯材26、上面
23により断面凸状の雄実部28を形成し、図2に示す
ように表面材1の差込縁7と嵌合溝15との係合、およ
び裏面材17の係合片20と係合溝24との係合と共
に、雌実部27に雄実部28を落とし込むように係合
し、壁下地αにパネルAを固定するものである。なお、
図では防、耐火性をさらに向上するために、表面材1と
裏面材17が接触しないように形成し、熱橋防止、結露
防止を図っている。
【0018】芯材26は主に合成樹脂発泡体を用い、断
熱材、補強材、防音材、緩衡材、防火材、接着材等とし
て機能するものであり、例えばポリイソシアヌレートフ
ォーム、フェノールフォーム、ポリウレアフォーム、ポ
リイミドフォーム等の合成樹脂発泡体、およびこれら合
成樹脂発泡体に難燃剤(硼酸塩、珪酸塩、リン酸塩
等)、難燃助剤(石膏スラグ、タルク、シラスバルーン
等)、骨材(パーライト、ガラスビーズ等) 、繊維状物
(長、短繊維) 等を混入したもの、パーライトの周囲に
フェノールフォーム粉末をコーティングし、これを加
温、加圧して発泡させたもの、あるいは石膏ボード、岩
綿ボード、グラスウールボード、ALC、インシュレー
ションボード、木片チップボード、グラスウール等より
なり、単一素材、あるいは複数の素材を組み合わせて形
成するものである。
【0019】また芯材26の形成は、図では表面材1と
裏面材17の樋状部1a、17aに充填すると共に、表
面材1と裏面材17とが連結部においても接触しないよ
うにしており、表面材1が火災等により加熱されても、
その熱が裏面材17へ伝わらないようにし、熱橋防止に
よる防火性、耐火性、断熱性、耐結露性等の向上を図っ
ているものである。
【0020】ここで各部の寸法関係について図1を用い
て簡単に説明する。パネルAの働き幅、所謂表面材1の
下縁9と補強片11の境から下面14の先端までの幅を
1、補強片21、25間の幅をW2 、パネルAの全厚
さをT、雌実部27の開口高さをt1 、雄実部28の厚
さをt2 、差込縁7の先端から固定溝10の中心までの
長さをl1 、差込縁7の先端から補強片11の先端まで
の長さをl2 、差込縁7の先端から側壁3側の固定溝1
0の端縁までの長さをl3 、側壁4の下端から嵌合溝1
5の最奥までの長さをl4 、下縁9の幅をl5 、下面1
4の長さをl6、上面19の長さをl7 、上面23の長
さをl8 、切り欠き部18の幅をl9 、下面22の長さ
をl10とし、
【0021】また、化粧面2aから差込縁7の上縁8ま
での高さをh1 、化粧面2aから上面13までの高さを
2 、差込縁7の厚さをh3 、嵌合溝15の開口高さを
4、化粧面2aから補強片11、16までの高さをh
5 、h6 、係合片20の厚さをh7 、係合溝24の開口
高さをh8 、切り欠き部18、下面22の高さをh9
10、裏面17bから補強片21、25までの高さをh
11、h12とすると、
【0022】W1 =W2 =300〜900mm位、T=
30〜100mm位、t1 >t2 、l1 <l2 もしくは
1 >l2 、l3 ≦l4 、l5 ≒l6 、l7 ≒l8 、l
9 ≒l10、h1 ≒h2 、h3 <h4 、h5 ≒h6 、h7
<h8 、h9 >h10、h11≒h12の関係である。また、
8 >l10、l6 +l10<l8 ≒l7 とすると、裏面材
17の上面23を固定部とし、裏面材17を表面側とし
て使用することができる。
【0023】次に本発明に係る建築用パネルの連結構造
の施工例を簡単に説明する。いま図1に示すようなパネ
ルAを用いて図2に示すように、横張り状に施工すると
仮定する。なお、パネルAとしては、表面材1、裏面材
17として0.5mm厚のカラー鋼板を用い、芯材26
としてはフェノールフォーム原料に難燃材として水酸化
アルミニウムとポリリン酸アンモニウムを混入し、吐出
させ、反応、発泡させ、次にキュアして一体化したもの
である。
【0024】そこで鉄骨下地、あるいは主柱、間柱、防
水シート等からなる壁下地α上に、第n段目のパネルA
1 の固定溝10をセルフドリリングスクリュウビス等の
固定具βを介して固定する。次にn+1段目のパネルA
2 の雌型連結部12の嵌合溝15を、パネルA1 の差込
縁7に落とし込むと共に、係合溝24を係合片20に挿
入し、図2のような横目地部を形成するものである。
【0025】また壁体全体を形成するには、上記したよ
うな工程を土台から桁に向かって行えばよいものであ
り、Eはシーリング材、耐火断熱材等である。なお、土
台部分にはスタータ(図示せず) 、出、入隅、窓回り、
縦目地等の部分(図示せず)にはコーキング材、役物を
用いる必要がある。
【0026】さらにこのパネルAを用いて横張りで壁体
を形成する際は、パネルA同士により縦目地が形成され
るものであり、この縦目地は図3の横方向の断面図に示
すように納めるものである。すなわち、化粧カバーB、
ジョイナC、バックアップ材D、シーリング材Eとから
なる構造である。
【0027】化粧カバーBはパネルAの表面材1と同様
な素材をロール成形して、あるいはアルミニウム合金、
プラスチック樹脂等を押出成形して長尺体に形成したも
のである。その形状は例えば図4に示すように、略断面
を水平な化粧面29の中央部分を凹状に突出させた固定
溝30とからなるものである。
【0028】ジョイナCは、前記した化粧カバーBと同
様な素材を同等な方法で加工して長尺体に形成したもの
であり、その形状は例えば図5に示すように、略断面を
水平な設置面31の中央部分を凹状に突出させたガイド
部32とからなるものである。
【0029】その装着は、先ず図3に示すように鉄骨下
地等からなる柱状の壁下地αに、ジョイナCを鉛直方向
に敷設し、その両設置面31をブラインドリベット等の
固定具βで壁下地αに固定する。次に、両設置面31上
にパネルAの端部を敷設し、縦目地を形成する。そして
ジョイナCのガイド部32に化粧カバーBの固定溝30
が重なり合うように、化粧カバーBを鉛直方向に敷設
し、ブラインドリベット等の固定具βでジョイナCに化
粧カバーBを装着、固定する。最後に、パネルAの端部
の表面材1と化粧カバーBの化粧面29の裏面との空
間、および化粧カバーBの固定溝30の固定具β上を、
それぞれバックアップ材D、シーリング材Eにて充填す
るものである。
【0030】さらに図6(a)、(b)に示すように、
パネルAの端部の固定溝10には防水パッキンFを介在
するものである。この防水パッキンFは例えば図7
(a)に示すように、底辺部33の中央部をパネルAの
固定溝10と略同一断面形状で突出させた充填部34と
からなる短尺体に形成したものである。その素材として
は、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、
ポリエチレン、ポリウレタン、ベークライト、シリコ
ン、EPDM、ピロアス、シージング、アスファルトフ
ェルト、発泡ゴム、各種合成樹脂やプラスチック体等の
成形体、発泡体よりなり、ある程度の弾性を有し、しか
も防水性を有するものである。
【0031】この他にも防水パッキンFとして、図7
(b)〜(d)に示すように形成することができ、図示
するような位置に、両面粘着テープGを介在させて、防
水パッキンFの装着をより強固に、しかも容易にするこ
とができる。
【0032】また、連結部においては、図6(b)の縦
断面図に示すように、表面材1の固定溝10と上面13
の空隙を充填するので、横目地から入り込んだ雨水等が
固定溝10を樋として横走りし、縦目地部分から壁下地
α内部に浸入するのを防止し、結露の発生、腐食等を防
止するものである。
【0033】勿論、防水パッキンFが外部から見えるこ
とがないように寸法を定めるものである。
【0034】このようにして形成されるパネルAの連結
構造では、横目地部において、表面材1同士と裏面材1
7同士がそれぞれ嵌合するので、強固な連結となると共
に、万一、表面材1が火事等で炎にさらされて加熱され
ても、裏面材17同士が嵌合しているので、加熱方向に
膨張して引っ張られることがなく、芯材26の有毒な分
解ガスを室内側に噴出し、着炎することがない。従っ
て、耐火1時間試験に合格できるパネルAとすることが
できる。
【0035】また、縦目地部においては、化粧カバーB
と表面材1とがバックアップ材Dとシーリング材Eとで
充填されている完全な表面止水構造となり、防水性、気
密性が向上した構造となる。さらには、パネルAの最端
部の固定溝10には防水パッキンFが介在されており、
横目地から入り込んだ雨水等が固定溝10を樋として横
走りし、縦目地部分から壁下地α内部に浸入することが
なく、より防水性、気密性が向上した連結構造となるも
のである。
【0036】
【その他の実施例】以上説明したのは本発明に係る建築
用パネルの連結構造の一実施例であり、パネルAとして
図8〜図11に示したものを用いることもできる。すな
わち、図8(a)〜(f)、図9(a)〜(f)、図1
0(a)〜(f)に示すパネルAは、表面材1、裏面材
17、芯材26の断面形状を各々変形した例であり、図
11(a)は嵌合溝15内にあらかじめ防水用のシーリ
ング材Eを装着した例、図11(b)は雌実部27にロ
ックウールフェルト等の耐火シートHを装着した例であ
る。
【0037】さらに、図11(c)はパネルAの端部分
にのみ、パーラート粒等の骨材を介在させて、耐火性を
向上した例、図11(d)は、パネルAの端部にのみ超
高密度(200〜450kg/m3 )のフェノールフォ
ーム26aを介在させて、耐火性を向上した例であり、
芯材26充填の際の原料を吐出させるヘッドを3本以上
とし、パネルAの端部側に吐出するヘッドからは高密度
で発泡するフェノールフォームを吐出し、反応、発泡さ
せ、次にキュアし、連続ライン上で一体に形成したパネ
ルAである。
【0038】また、図12は芯材26のその他の例であ
り、すなわち、表面材1、裏面材17と芯材26間に、
不織布35、36を接着剤37を用いて介在させると共
に、芯材26に軽量骨材38を細密充填し、そのバイン
ダーとして合成樹脂発泡体39を用いて形成したもので
ある。
【0039】接着剤37としては、例えばヌレート、シ
アノアクリート、エポキシ等の重合反応硬化タイプ、ゴ
ム系、酢酸ビニール系のエマルジョンタイプ、エチレン
−酢酸ビニール、EVA等のホットメルトタイプ等の1
種を用いるものである。
【0040】不織布35、36としては、ポリエステル
系、ナイロン系、ボロン系、炭素系、アルミナ系、炭化
ケイ素系、アラミド系の繊維からなるシート状物であ
り、パネルAの機械的強度の向上、表面材1、裏面材1
7と芯材26の接着性の強化、表面材1、裏面材17の
フラット性を向上させる機能を持つものである。
【0041】軽量骨材38としては、パーライト粒、ガ
ラスビーズ、石膏スラグ、タルク石、シラスバルーン等
からなり、図12では直径5〜20mm程度のパーライト
粒を用いており、芯材26に対し防火性、耐火性を向上
させると共に、パネルAの機械的強度をも向上させるも
のである。
【0042】合成樹脂発泡体39としては、フェノール
フォームを用いるものであり、パネルAの断熱性の向
上、芯材26の難燃剤、軽量骨材38のバインダー、不
織布35、36の接着剤として機能するものである。勿
論、これらの例を各々組み合わせたパネルAとすること
もできる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る建築用
パネルの連結構造によれば、壁下地への固定は表面材
の一端縁の、下層に芯材、裏面材の存在する部分を固定
具を介して固定するため、別途取付金具を用いる必要が
なくコストを低減させると共に建築用パネルの壁下地へ
の固定が確実となり、剥落等することがない。ビス、
ボルト等を外部へ露出させることがなく、大型の建築用
パネルを壁下地に確実に固定できる。目地幅に少々の
誤差が生じても、外部より固定具が見えるようなことが
ない。裏面材に形成した係合片と係合溝により、火災
による火炎、熱、風雨等による雨水が壁下地側へ浸入す
ることがない。表面材の雄型連結部側に形成した補強
片は芯材内に介在して形成されているため、芯材との一
体化が確実であると共に、差込縁の外力に対する強度が
向上する。表面材と裏面材が連結部においても接触し
ない構造の場合には、熱橋を防止して耐火性、断熱性、
耐結露性を向上する。横目地部において、表面材同士
と裏面材同士がそれぞれ嵌合するので、強固な連結とな
ると共に、万一、表面材が火事等で炎にさらされて加熱
されても、裏面材同士が嵌合しているので、加熱方向に
膨張して引っ張られることがなく、有毒な芯材の分解ガ
スを室内側に噴出して着炎することがないので、耐火1
時間試験に合格できる建築用パネルとなる。裏面材の
形状によっては裏面材を表面側にして外壁を構成でき
る。防水性、気密性、耐震性、断熱性、耐火性、防音
性、施工性を向上した建築用パネルとなる。等の特徴、
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建築用パネルの連結構造に用いら
れる建築用パネルの代表的な一例を示す説明図である。
【図2】本発明に係る建築用パネルの連結構造の代表的
な一例を示す縦断面図である。
【図3】本発明に係る建築用パネルの連結構造の縦目地
部の構造を示す横断面図である。
【図4】縦目地に用いられる化粧カバーの代表的な一例
を示す斜視図である。
【図5】縦目地に用いられるジョイナの代表的な一例を
示す斜視図である。
【図6】縦目地に用いられる防水パッキンの取付例を示
す説明図である。
【図7】縦目地に用いられる防水パッキンの例を示す斜
視図である。
【図8】本発明に係る建築用パネルの連結構造に用いら
れる建築用パネルのその他の例を示す断面図である。
【図9】本発明に係る建築用パネルの連結構造に用いら
れる建築用パネルのその他の例を示す断面図である。
【図10】本発明に係る建築用パネルの連結構造に用い
られる建築用パネルのその他の例を示す断面図である。
【図11】本発明に係る建築用パネルの連結構造に用い
られる建築用パネルのその他の例を示す断面図である。
【図12】本発明に係る建築用パネルの連結構造に用い
られる建築用パネルの芯材のその他の例を示す説明図で
ある。
【図13】従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
A 建築用パネル B 化粧カバー C ジョイナ D バックアップ材 E シーリング材 F 防水パッキン G 両面粘着シート H 耐火シート α 壁下地 β 固定具 γ 間隙 1 表面材 1a 樋状部 2 化粧面部 2a 化粧面 3 側壁 4 側壁 5 目地下地 6 雄型連結部 7 差込縁 8 上縁 9 下縁 10 固定溝 11 補強片 12 雌型連結部 13 上面 14 下面 15 嵌合溝 16 補強片 17 裏面材 17a 樋状部 17b 裏面 18 切り欠き部 19 上面 20 係合片 21 補強片 22 下面 23 上面 24 係合溝 25 補強片 26 芯材 27 雌実部 28 雄実部 29 化粧面 30 固定溝 31 設置面 32 ガイド部 33 底辺部 34 充填部 35 不織布 36 不織布 37 接着剤 38 軽量骨材 39 合成樹脂発泡体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺状板材の表面材、裏面材間に芯材を
    充填した建築用パネル同士の連結構造において、前記表
    面材は横長の化粧面部と、該化粧面部の長手方向の一側
    縁を化粧面部と略平行で外側方へ突出した上縁と、該上
    縁の途中を長手方向に沿って凹状に窪ませた固定溝と、
    前記上縁先端を内方に略コ字状に屈曲した下縁と、該下
    縁の先端を下方に屈曲すると共に内方にL字状に形成し
    た補強片とから形成した雄型連結部と、他側縁を内方に
    化粧面部と略平行で屈曲すると共に前記上縁の先端から
    固定溝の化粧面部側の端縁までの長さ以上に形成した上
    面と、該上面の先端を外方に化粧面部と略平行で屈曲し
    た下面と、前記上面と下面よりなる断面略コ字状の嵌合
    溝を形成した雌型連結部とからなり、前記裏面材は長尺
    状板材を断面略凹状に形成すると共に、該裏面材の側壁
    には外方に突出した係合片、他側壁には内方に屈曲した
    係合溝を形成し、前記表面材と裏面材の樋状部同士を対
    面させると共に、表面材の下縁と裏面材の係合片の上面
    により断面凹状の雌実部、前記表面材の下面と裏面材の
    係合溝の上面により断面凸状の雄実部を形成し、前記表
    面材と裏面材を芯材により一体化して形成した建築用パ
    ネルを用い、上段の建築用パネルの雌型連結部の嵌合溝
    を、差込縁に落とし込むと共に、係合溝を係合片に挿入
    し、下段の建築用パネルの雌実部に上段の建築用パネル
    の雄実部が嵌合して連結していることを特徴とする建築
    用パネルの連結構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7441384B2 (en) * 2002-08-14 2008-10-28 Columbia Insurance Company Pre-glued tongue and groove flooring
JP2012046958A (ja) * 2010-08-26 2012-03-08 Panasonic Electric Works Co Ltd 金属板の屋内への取付構造
JP6353595B1 (ja) * 2017-08-25 2018-07-04 株式会社タロ・インターナショナル ログハウス

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