JP3298668B2 - 洗浄装置およびそれを備えた工作機械 - Google Patents

洗浄装置およびそれを備えた工作機械

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JP3298668B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は洗浄装置およびそれを備
えた工作機械に関し、とくに、洗浄装置の構造技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】工作機械による研削加工または切削加工
においては、加工後のワークに切り粉や油分などが付着
しているため、ワークに対する洗浄装置を準備し、それ
に未洗浄ワークを一括して投入する工程、洗浄する工
程、乾燥する工程および洗浄装置から排出する工程とを
バッチ的に行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように、ワークに対する加工と、加工後のワークに対す
る洗浄とを別々の装置で行う方法では、これらの作業を
行うのに大きなスペースを要するという問題点がある。
また、工作機械から洗浄装置にワークをバッチ移送する
必要があるため、全体的な作業効率が低いという問題点
があった。
【0004】ここに、本願発明者は、ワークに対する加
工と、加工後のワークに対する洗浄および乾燥を1つの
装置でライン化して行うことによって、上記の問題点を
解消することを提案するものであるが、従来の洗浄装置
は、洗浄室や乾燥室にワークを搬送するためのワーク搬
送機構などをそれぞれの工程毎に対応して備えているた
め、洗浄装置自身のサイズが大きく、工作機械を大幅に
大型化することとなく洗浄機構を工作機械に付加するこ
とができないのが現状である。
【0005】以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、
ワークを搬送する機能のみを担う機構を設けずに、洗浄
室自身が移動可能な構造を採用することによって、小型
化およびライン化のいずれもが可能な洗浄装置およびそ
れを備えた工作機械を実現することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明において講じた手段は、洗浄装置に対して、
外周側に向けてワーク出入口が開口した状態で回転可能
な1または2以上のワーク洗浄室と、ワーク洗浄室が回
転してそのワーク出入口を上方側に向ける第1の位置,
この第1の位置から回転方向側の第2の位置およびこの
第2の位置から回転方向側においてワーク洗浄室がその
ワーク出入口を下方側に向ける第3の位置のうちの第1
の位置および第3の位置でワーク洗浄室のワーク出入口
を開放状態にし、第2の位置でワーク洗浄室のワーク出
入口を閉鎖状態に切り換えるワーク出入口開閉手段と、
第2の位置でワーク洗浄室内に洗浄液を供給可能な洗浄
液供給手段と、第2の位置またはこの位置から第3の位
置までのいずれかの位置において、洗浄液供給手段によ
りワーク洗浄室内に供給された洗浄液がそこからこぼれ
落ちる排出経路と、少なくとも洗浄液供給手段による洗
浄液の供給後にワーク洗浄室内に空気流を供給して、こ
のワーク洗浄室が第3の位置に到達するまでの間にワー
クに付着した洗浄液を除去する空気流供給手段とを設け
ることである。すなわち、加工後のワークを搬入したワ
ーク洗浄室自身を回転移動させて、その内部で洗浄工程
および乾燥工程を行うとともに、回転によって、ワーク
洗浄室が傾くことを利用して、ワークの排出を自動的に
行うようにすることである。
【0007】ここで、空気流供給手段としては、洗浄液
供給手段による洗浄液の供給中にもワーク洗浄室内に空
気流を供給する洗浄液攪拌手段としても機能するものを
採用することが好ましい。
【0008】また、洗浄液供給手段としては、洗浄液供
給源が接続されて洗浄液が供給される第1の経路を有
し、この第1の経路の洗浄液流出口が、ワーク洗浄室の
側に形成された洗浄液流入口に対してワーク洗浄室が第
2の位置にあるときに連通可能な位置に固定されている
ものを採用するとともに、空気流供給手段としては、空
気流供給源が接続されて空気流が供給される第2の経路
を有し、この第2の経路の空気流出口が、ワーク洗浄室
の側に形成された空気流入口に対してワーク洗浄室が第
2の位置またはこの位置から第3の位置までのいずれか
の位置にあるときに連通可能な位置に固定されているも
のを採用することが好ましい。この場合には、第1の経
路および第2の経路をワーク洗浄室の回転軌道の内周側
に固定された中空の回転中心体の内部に隔壁を介して形
成する一方、回転中心体の外周囲面に洗浄液流出口およ
び空気流出口が開口する構造を採用することが好まし
い。
【0009】さらに、本発明において、ワーク出入口開
閉手段としては、ワーク洗浄室の回転領域の外周側に固
定されたワーク出入口開閉部材を採用し、このワーク出
入口開閉部材には、第1の位置および第3の位置にある
ワーク洗浄室のワーク出入口を開放状態にする開口部
と、第2の位置にあるワーク洗浄室のワーク出入口を閉
鎖状態にする遮蔽部とを設けたものを採用することが好
ましい。
【0010】このような構成の洗浄装置を工作機械に一
体的に組み込む場合には、工作機械側に対して、第1の
停止位置にある洗浄装置のワーク洗浄室内にそのワーク
出入口を介して工作後のワークを搬入可能なワーク搬入
手段を設ける。
【0011】
【作用】上記手段を講じた洗浄装置およびそれを備えた
工作機械においては、まず、ワーク洗浄室がワーク出入
口を外周側に向けながら第1の位置に回転したきたとき
に、そのワーク出入口はワーク出入口開閉手段によって
開放された状態にあり、このワーク出入口を介してワー
ク洗浄室内にワークが搬入される。つぎに、ワーク洗浄
室は、そのまま第2の位置にまで回転していき、そこ
で、ワーク出入口はワーク出入口開閉手段によって閉鎖
された状態になる。ここで、洗浄液供給手段は、ワーク
洗浄室内に洗浄液を供給し、その内部でワークを洗浄す
る。つぎに、第2の位置またはこの位置から第3の位置
までのいずれかの位置において、ワーク洗浄室内に供給
された洗浄液がそこから排出経路を介してこぼれ落ちる
一方、空気流供給手段が、ワーク洗浄室内に空気流を供
給して、このワーク洗浄室が第3の位置に到達するまで
の間にワークに付着した洗浄液を除去する。そして、洗
浄済みのワークは、ワーク洗浄室が第3の位置に到達し
てそのワーク出入口を下方に向けたときに自動的に排出
される。このように、本発明に係る洗浄装置において
は、洗浄室および乾燥室にワークを搬送するのではな
く、ワーク洗浄室自身がワークを収納した状態のまま回
転移動していき、その過程で、ワーク洗浄室は、内部に
洗浄液が供給されて洗浄室になる一方、空気流が供給さ
れて乾燥室になる。また、ワークはワーク洗浄室から自
動的に排出される。従って、ワークを搬送する機能のみ
を担う機構やワークを排出する機能のみを担う機構がな
いので、洗浄装置を小型化できる。
【0012】また、ワーク洗浄室に洗浄液または空気流
を供給する洗浄液供給手段および空気流供給手段とし
て、ワーク洗浄室の回転移動にともなって移動する構成
でなく、ワーク洗浄室の回転領域に対して固定された洗
浄液流出口を備える洗浄液供給手段および空気流出口を
備える空気流供給手段を採用して、これらの洗浄液流出
口および空気流出口とワーク洗浄室側の洗浄液流入口お
よび空気流入口とがワーク洗浄室の回転移動に伴って連
通状態と非連通状態に自動的に切り換わる構成にした場
合には、第1の経路の洗浄液流出口および第2の経路の
空気流出口に対する移動機構や経路切換機構などを必要
としない。さらに、ワーク出入口開閉手段として、固定
したワーク出入口開閉部材の開口部および遮蔽部を利用
した場合にも、複雑な切換機構などを設けずにワーク洗
浄室の回転移動に伴って自動的にワーク出入口を開閉す
ることができる。それ故、洗浄装置をさらに小型化でき
る。
【0013】
【実施例】つぎに、添付図面に基づいて、本発明の実施
例に係る洗浄装置およびそれを備えた工作機械について
説明する。
【0014】図1は本例の洗浄装置を備えた工作機械の
要部を示す概略構成図である。図2は、その洗浄装置の
構成を示す縦断面図である。
【0015】これらの図において、本例の工作機械1
は、研削工具や切削工具によってワークに加工を施す主
軸側から加工済みのワークWをガイド部11に案内され
て搬送してくる機械本体10の側のワークハンド12
(ワーク搬入手段)と、ガイド部11の端部の下方位置
でワークハンド12から受け渡されたワークWに対して
洗浄、乾燥を施す洗浄装置20と、この洗浄装置20か
ら排出された洗浄済みのワークWを搬送ベルト41によ
って所定領域まで搬送するワーク搬送ベルト機構40と
を有する。これらの構成要素のうち、洗浄装置20は、
外周側に向けてワーク出入口211が開口した状態で間
欠的に回転可能な3つのカプセル状のワーク洗浄室21
を備える回転ドラム体22を有し、この回転ドラム体2
2は、その間欠回転駆動機構としての回転アクチュエー
タ33によって間欠的に回転して、ワーク洗浄室21
は、そのワーク出入口211を上方に向ける第1の停止
位置A,この第1の停止位置Aから120°の回転方向
(矢印Dの方向)側の第2の停止位置Bおよびこの第2
の停止位置Bから120°の回転方向の側においてワー
ク洗浄室21がそのワーク出入口211を斜め下方に向
ける第3の停止位置Cにおいて、それぞれ約5秒間一時
停止しながら回転するようになっている。
【0016】また、回転ドラム体22の外周側(ワーク
洗浄室21の回転領域の外周側)には、第1ないし第3
の停止位置A,B,Cのうちの第1の停止位置Aおよび
第3の停止位置Cにあるワーク洗浄室21のワーク出入
口211を開放状態にし、第2の停止位置Bにあるワー
ク洗浄室21のワーク出入口211を閉鎖状態に切り換
えるケーシング23(ワーク出入口開閉部材)が配置さ
れ、このケーシング23は洗浄装置20に固定された状
態にあって回転しない。すなわち、ケーシング23は、
ワーク洗浄室21の回転領域の外周側に固定されている
ため、それ自身でワーク出入口211を開閉する機構を
備えていないが、第1の停止位置Aおよび第3の停止位
置Cにあるときのワーク洗浄室21のワーク出入口21
1に対応する位置には、そこを開放状態にする給材用開
口部231および除材用開口部232を有する一方、第
2の停止位置Bにあるときのワーク洗浄室21のワーク
出入口211に対応する位置には開口部をもたず、そこ
は遮蔽部233になっている。従って、ワーク洗浄室2
1が第1の停止位置Aおよび第3の停止位置Cに回転し
てきたときに、そのワーク出入口211は自動的に開放
状態になり、第2の停止位置Bに回転してきたときに、
ワーク出入口211は自動的に閉鎖状態に切り換わるよ
うになっている。
【0017】さらに、本例の洗浄装置20には、第2の
停止位置Bにあるワーク洗浄室21の内部に洗浄液とし
てのクーラントを供給可能な洗浄液供給機構24と、洗
浄液供給機構24による洗浄液の供給中およびその供給
停止後にも、ワーク洗浄室21の内部に乾燥空気流を供
給して、このワーク洗浄室21が第3の停止位置Cに到
達するまでの間にワークに付着した洗浄液を除去する空
気流供給機構25とを有する。ここで、洗浄液供給機構
24および空気流供給機構25は、いずれも第2の停止
位置Bにあるワーク洗浄室21の内側からその洗浄液流
入経路288または空気流入経路289を介して洗浄液
または空気流を供給するようになっている。すなわち、
図2のZ−Z′線における断面図を図3に示すように、
回転ドラム体22自身は、その回転中心側に固定された
中空の回転中心軸体28に回転アクチュエータ33の回
転軸331を介して回転可能な状態に取り付けられてお
り、この回転中心軸体28の内部は、洗浄液供給源たる
送液ポンプ30(図3には矢印Eで示す。)がチューブ
301を介して接続された第1の経路281と、この第
1の経路281に隔壁283を介して仕切られた第2の
経路282とを有し、この第2の経路282には、空気
流供給源としてコンプレッサー(図示せずに、矢印Fで
示す。)が接続されて内部には圧縮空気流が圧送される
ようになっている。ここで、第1の経路281は、その
2つの洗浄液流出口284が回転中心軸体28の外周面
において第2の停止位置Bの方向に向かって開口してお
り、いずれの洗浄液流出口284も、ワーク洗浄室21
が第2の停止位置Bにあるときにワーク洗浄室21の側
に形成された洗浄液流入口285および洗浄液流入経路
288に対して連通可能な位置に固定された状態にあ
る。これに対して、第2の経路282は、その2つの空
気流出口286が、同じく、回転中心軸体28の外周面
において第2の停止位置Bの方向に向かって開口してお
り、いずれの空気流出口286も、ワーク洗浄室21が
第2の停止位置Bにあるときにワーク洗浄室21の側に
形成された空気流入口287および空気流入経路289
に対して連通可能な位置に固定された状態にある。この
ため、洗浄液供給機構24は、それ自身が回転しなくて
も、ワーク洗浄室21が第2の停止位置Bに回転したと
きに、第1の経路281,洗浄液流出口284,洗浄液
流入口285および洗浄液流入経路288を介してワー
ク洗浄室21の内部に洗浄液を噴射可能である一方、空
気流供給機構25は、それ自身が回転しなくても、ワー
ク洗浄室21が第2の停止位置Bに回転したときに、第
2の経路282,空気流出口286,空気流入口287
および空気流入経路289を介してワーク洗浄室21の
内部に空気流を噴射可能である。ここで、洗浄液供給機
構24および空気流供給機構25の動作タイミングは以
下のように制御部(図示せず。)によって制御されてい
る。すなわち、第2の停止位置Bに一時停止中のワーク
洗浄室21の内部に対して、洗浄液供給機構24は約1
kg/cm2 以上に加圧された約2ccの洗浄液を約2
秒間噴射する一方、空気流供給機構25は、洗浄液供給
機構24の洗浄液の噴射開始から約1秒遅れて約2kg
/cm2 以上に加圧された乾燥空気を約4秒間噴射する
ように設定されている。従って、洗浄液供給機構24が
洗浄液を噴射し始めてから、空気流供給機構25が乾燥
空気を噴射し終えるまでの5秒間、ワーク洗浄室21は
第2の停止位置Bにおいて一時停止状態にある。
【0018】ここで、ワーク洗浄室21の回転方向の側
の側面部212は、貫通部213を有するメッシュ状に
なっており、この貫通部213と、回転ドラム体22お
よびケーシング23によってワーク洗浄室21の間に区
画形成された気液通過室234とによって、ワーク洗浄
室23の内部に供給された洗浄液がそこからこぼれ落ち
る排出経路26が構成されている。すなわち、第2の停
止位置Bにおいて、ワーク洗浄室21の側面部212は
下方に位置するため、ワーク洗浄室23の内部に供給さ
れた洗浄液は、貫通部213および気液通過室234を
通って排出されて、ケーシング23の底面に形成された
排出孔235,ドレイン27およびドレインチューブ2
71を介して、図1に示すように洗浄装置20の外部に
配置されたクーラントタンク32に排出される。同様
に、第2の停止位置Bにおいて、ワーク洗浄室23の内
部に供給された空気流も、貫通部213,気液通過室2
34,ケーシング23の底面の排出孔235,ドレイン
27およびドレインチューブ271を介して洗浄装置2
0の外部に排出される。なお、排出された洗浄液は、そ
の汚れが限界に達するまで循環して再使用される。
【0019】つぎに、本例の洗浄装置20を備えた工作
機械1の動作を、図1ないし図3を参照して説明する。
なお、図2においては、回転ドラム体22は一時停止状
態にあって、それに設けられた3つワーク洗浄室21は
それぞれ第1の停止位置A,第2の停止位置Bおよび第
3の停止位置Cで一時停止したところである。
【0020】まず、第1の停止位置Aにおいては、ワー
ク洗浄室21はそのワーク出入口211を上方に向けた
状態にあって、図1に示すように、その上方位置まで移
動してきたワークハンド12が加工後の未洗浄のワーク
Wを手放し、ワーク洗浄室21の内部にワークが搬入さ
れる(ワーク搬入工程)。
【0021】つぎに、第1の停止位置Aから120°回
転した後の第2の停止位置Bにあるワーク洗浄室21で
は、その洗浄液流入口285と、回転中心軸体28の第
1の経路281の洗浄液流出口284とが連通する状態
にある一方、その空気流入口287と、回転中心軸体2
8の第2の経路282の空気流出口286とが連通する
状態にある。この状態で、まず、洗浄液供給機構24が
動作して、送液ポンプ30は、回転中心軸体28の内部
に洗浄液を圧送し、洗浄液は、第1の経路281,洗浄
液流出口284,洗浄液流入口285および洗浄液流入
経路288を経てワーク洗浄室21のワークWに向けて
噴射され、洗浄液によってワークWが洗浄される。つぎ
に、洗浄液の噴射が開始されてから約1秒後に、空気流
供給機構25が動作して、その回転中心軸体28の内部
に圧送された乾燥空気は、第2の経路282,空気流出
口286,空気流入口287および空気流入経路289
を経てワーク洗浄室21のワークWに向けて噴射され、
この噴射空気によって発生する気泡によって洗浄液が攪
拌され、ワークWに対する洗浄力を高まる。つぎに、空
気の噴射が開始されてから約1秒後に、洗浄液の噴射が
停止する。この間、ワーク洗浄室21に噴射された洗浄
液は、貫通部213,気液通過室234,ケーシング2
3の底面に形成された排出孔235,ドレイン27およ
びドレインチューブ271を介してクーラントタンク3
2に排出される。また、同じ経路を辿って、噴射空気も
排出される。ここで、空気流の噴射は、洗浄液がワーク
洗浄室21から完全にこぼれ出た後も約3秒間継続され
て、ワークWに付着した洗浄液を液切りするとともに、
ワークWに対する送風乾燥を行う。
【0022】そして、約3秒間の送風乾燥が終了したと
き、すなわち、ワーク洗浄室21が第2の停止位置Bで
一時停止したときから約5秒後に、ワーク洗浄室21は
第3の停止位置Cに向けて回転し、そこで再停止する。
【0023】この第3の停止位置Cにおいては、ワーク
洗浄室21はそのワーク出入口211を斜め下方に向け
た状態になるため、ワークWはワーク洗浄室21の内部
から自動的に転げ落ちて、図1に示すように、ワーク搬
送ベルト機構40の搬送ベルト面41の上の移載されて
所定の位置に連続的または間欠的に搬送される。
【0024】以上のとおり、本例の洗浄装置20を備え
た工作機械1においては、ワーク洗浄室21が1回転す
る間に、工作機械本体10の側からのワークWの搬入工
程、洗浄工程、乾燥工程、洗浄装置20からワーク搬送
ベルト機構40への排出工程が順次行われる。ここで、
洗浄室および乾燥室にワークが搬送されるのではなく、
ワーク洗浄室21自身がワークWを収納した状態のまま
回転移動していき、その過程で、ワーク洗浄室21は、
内部に洗浄液が供給されて洗浄室となった後に、空気流
が供給されて乾燥室になる。このため、ワークWを搬送
する機能のみを担う機構を必要としない。また、ワーク
Wはワーク洗浄室21から自動的に排出されるため、ワ
ークWを排出する機能のみを担う機構がない。それ故、
洗浄装置20を小型化できる。
【0025】ここで、ワーク洗浄室21というワークW
のサイズに対応したカプセル状の小空間で洗浄液を噴射
するため、ワークWに対する洗浄液の物理力が効果的に
作用するので、噴射する洗浄液の量も少なくて済む。従
って、洗浄装置20は小型であっても、その洗浄能力が
高い。同様に、小空間で空気流を噴射するため、ワーク
Wに対する洗浄液の除去力が高いので、少ない噴射量で
短時間で液切り、乾燥を行なえる。従って、洗浄装置2
0は工作機械本体10の側の加工速度に充分に追従しな
がら洗浄および乾燥を行なえるので、洗浄装置20と工
作機械本体10とを連結しても支障がない。
【0026】また、ワーク洗浄室21に洗浄液または空
気流を供給する洗浄液供給機構24および空気流供給機
構5は、固定された状態にある回転中心軸体28の内部
の第1の経路281および第2の経路282を利用し、
それらの洗浄液流出口284および空気流出口286
と、ワーク洗浄室21の側の洗浄液流入口284および
空気流入口286とは、ワーク洗浄室21が所定の位置
にまで回転したときに自動的に連通状態および非連通状
態に切り換わる構造になっている。従って、洗浄液供給
機構24および空気流供給機構5としては、ワーク洗浄
室21の回転移動にともなって移動する構成にする必要
がない。さらに、固定された状態にあるケーシング23
の給材側開口部231,除材側開口部232および遮蔽
部233を利用して、ワーク洗浄室21の回転によって
ワーク出入口211が自動的に開閉する構造を採用して
いるので、複雑な開閉機構を必要としない。従って、洗
浄装置20を小型化できるので、工作機械1のサイズを
大型化することなく、工作機械1に洗浄装置20を付加
して、加工工程から洗浄工程のライン化を図ることがで
きる。
【0027】なお、本例の洗浄装置20においては、洗
浄液流出口284と空気流出口286とを回転中心軸体
28に対して略同位置に形成しているため、ワーク洗浄
室21が第2の停止位置Bにあるときのみ、その内部に
空気流を供給可能な構成になっているが、空気流出口2
86の開口位置をさらに第3の停止位置Cの側にまで拡
張することによって、ワーク洗浄室21が第2の停止位
置Bから第3の停止位置Cまで移動する間も空気流を噴
射し続ける構造にすることができる。
【0028】また、ワーク洗浄室21からの洗浄液の排
出経路26についても、本例においては、ワーク洗浄室
21の側面部212全体に貫通部213が形成してある
ため、洗浄液の供給と排出とが並行して行われる構成に
なっているが、たとえば、第2の停止位置Bから第3の
停止位置Cの側に移動する間に洗浄液がこぼれ落ちる位
置に貫通部213などの排出経路26を設けることもで
きる。この場合には、排出経路26の形成位置に対応し
て、空気流出口286の開口位置をさらに第3の停止位
置Cの側にまで拡張または位置変更することになる。
【0029】さらに、洗浄装置20に形成するワーク洗
浄室21の数や大きななどについては、それに搬入され
るワークWの大きさや工作機械本体10の側の加工能力
などに応じて設定されるべき性質のものであって、限定
がない。また、ワーク洗浄室21の回転動作について
も、たとえば、その速度を緩めてワークWの搬入を可能
にするなど、間欠回転動作に限定されるものではなく、
連続的な回転動作するものでもよい。
【0030】また、ワーク洗浄室21の回転機構につい
ても、回転ドラム体22を利用したものの他にも、ベル
ト機構などに固定されたワーク洗浄室がそのワーク出入
口を外周側に向けて円軌道または楕円軌道などを描きな
がら各位置を回転するものであってもよい。この場合に
は、ワーク洗浄室への洗浄液や空気流の供給をその側面
から行う構造を採用することもできる。
【0031】
【発明の効果】以上のとおり、本発明に係る洗浄装置お
よびそれを備えた工作機械においては、第1の位置でワ
ーク洗浄室に搬入されたワークは、ワーク洗浄室の回転
にともなって、第2の位置で洗浄液供給手段から供給さ
れた洗浄液で洗浄され、空気流供給手段から供給された
空気流によって乾燥されて、第3の位置で自動的に排出
されることに特徴を有する。従って、本発明によれば、
洗浄室および乾燥室にワークを搬送するのではなく、ワ
ーク洗浄室自身がワークを収納した状態のまま回転移動
していき、その過程で洗浄および乾燥が施されるため、
ワークを搬送する機能のみを担う機構やワークを排出す
る機能のみを担う機構がないので、洗浄装置の小型化お
よび洗浄のライン化を実現できる。また、ワーク洗浄室
という小さな空間に洗浄液または空気流を噴射するた
め、ワークに対する洗浄液の物理力および空気流による
液切り力、乾燥力が効果的に作用するので、噴射する洗
浄液および空気流の量も少なくて済み、しかも、工作機
械本体側の加工速度に充分に追従しながら洗浄および乾
燥を行なえる。
【0032】また、洗浄液流出口および空気流出口とワ
ーク洗浄室側の洗浄液流入口および空気流入口とが、ワ
ーク洗浄室の回転に伴って連通状態と非連通状態に自動
的に切り換わる構成にした場合には、第1の経路の洗浄
液流出口および第2の経路の空気流出口に対する移動機
構や経路切換機構などを必要としない。さらに、ワーク
出入口開閉手段として、固定したワーク出入口開閉部材
の開口部および遮蔽部を利用した場合にも、複雑な切換
機構などを設けずにワーク洗浄室の回転にともなってワ
ーク出入口を自動的に開閉することができる。それ故、
洗浄装置をさらに小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る洗浄装置を備えた工作機
械の要部を示す概略構成図である。
【図2】図1に示す洗浄装置の要部の構成を示す縦断面
図である。
【図3】図2のZ−Z′線における断面図である。
【符号の説明】
1・・・工作機械 10・・・機械本体 12・・・ワークハンド(ワーク搬入手段) 20・・・洗浄装置 21・・・ワーク洗浄室 23・・・ケーシング(ワーク出入口開閉部材) 24・・・洗浄液供給機構 25・・・空気流供給機構 26・・・排出部 28・・・回転中心軸体 30・・・送液ポンプ(洗浄液供給源) 211・・・ワーク出入口 212・・・側面部 231・・・給材用開口部 232・・・除材用開口部 233・・・遮蔽部 281・・・第1の経路 282・・・第2の経路 284・・・洗浄液流出口 285・・・洗浄液流入口 286・・・空気流出口 287・・・空気流入口 A・・・第1の停止位置 B・・・第2の停止位置 C・・・第3の停止位置 W・・・ワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23Q 11/00 B05C 3/109 B08B 3/04 B08B 3/10

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周側に向けてワーク出入口が開口した
    状態で回転可能な1または2以上のワーク洗浄室と、前
    記ワーク洗浄室が回転してそのワーク出入口を上方側に
    向ける第1の位置,この第1の位置から回転方向側の第
    2の位置およびこの第2の位置から回転方向側において
    前記ワーク洗浄室がそのワーク出入口を下方側に向ける
    第3の位置のうちの前記第1の位置および前記第3の位
    置で前記ワーク洗浄室のワーク出入口を開放状態にし、
    前記第2の位置で前記ワーク洗浄室のワーク出入口を閉
    鎖状態に切り換えるワーク出入口開閉手段と、前記第2
    の位置で前記ワーク洗浄室内に洗浄液を供給可能な洗浄
    液供給手段と、前記第2の位置またはこの位置から前記
    第3の位置までのいずれかの位置において、前記洗浄液
    供給手段により前記ワーク洗浄室内に供給された洗浄液
    がそこからこぼれ落ちる排出経路と、少なくとも前記洗
    浄液供給手段が洗浄液を供給した後に前記ワーク洗浄室
    内に空気流を供給して、このワーク洗浄室が前記第3の
    位置に到達するまでの間にワークに付着した洗浄液を除
    去する空気流供給手段と、を有することを特徴とする洗
    浄装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記空気流供給手段
    は、前記洗浄液供給手段による洗浄液の供給中にも前記
    ワーク洗浄室内に空気流を供給する洗浄液攪拌手段でも
    あることを特徴とする洗浄装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、前記
    洗浄液供給手段は、洗浄液供給源が接続されて洗浄液が
    供給される第1の経路を有し、この第1の経路の洗浄液
    流出口は、前記ワーク洗浄室の側に形成された洗浄液流
    入口に対して前記ワーク洗浄室が前記第2の位置にある
    ときに連通可能な位置に固定されている一方、前記空気
    流供給手段は、空気流供給源が接続されて空気流が供給
    される第2の経路を有し、この第2の経路の空気流出口
    は、前記ワーク洗浄室の側に形成された空気流入口に対
    して前記ワーク洗浄室が前記第2の位置またはこの位置
    から前記第3の位置までのいずれかの位置にあるときに
    連通可能な位置に固定されていることを特徴とする洗浄
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記第1の経路およ
    び前記第2の経路は、前記ワーク洗浄室の回転軌道の内
    周側に固定された中空の回転中心体の内部に隔壁を介し
    て形成されており、この回転中心体の外周囲面に前記洗
    浄液流出口および前記空気流出口が開口していることを
    特徴とする洗浄装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかの項
    において、前記ワーク出入口開閉手段は、前記ワーク洗
    浄室の回転領域の外周側に固定されたワーク出入口開閉
    部材であって、このワーク出入口開閉部材は、前記第1
    の位置および前記第3の位置において前記ワーク洗浄室
    のワーク出入口を開放状態にする開口部と、前記第2の
    位置において前記ワーク洗浄室のワーク出入口を閉鎖状
    態にする遮蔽部とを有することを特徴とする洗浄装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかの項
    に規定する洗浄装置を備えた工作機械であって、前記第
    1の停止位置において前記洗浄装置のワーク洗浄室内に
    対してそのワーク出入口を介して工作後のワークを搬入
    可能なワーク搬入手段を有することを特徴とする洗浄装
    置を備えた工作機械。
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