JPH05345171A - ワークの洗浄方法及び洗浄装置 - Google Patents

ワークの洗浄方法及び洗浄装置

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JPH05345171A
JPH05345171A JP17762692A JP17762692A JPH05345171A JP H05345171 A JPH05345171 A JP H05345171A JP 17762692 A JP17762692 A JP 17762692A JP 17762692 A JP17762692 A JP 17762692A JP H05345171 A JPH05345171 A JP H05345171A
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JP
Japan
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work
cleaning
rotary drum
liquid
cylindrical rotary
Prior art date
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Application number
JP17762692A
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English (en)
Inventor
Tokuo Araida
徳雄 新井田
Yuji Esumi
裕次 江角
Akihiko Haramai
昭彦 原間井
Ryoji Kobayashi
陵二 小林
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Keihin Corp
Original Assignee
Keihin Seiki Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】乾燥工程を含む洗浄効果の高いワークの洗浄方
法と、洗浄装置の提供。 【構成】支持体に配置されたワークを、内側中空部、外
側空間部に向けて開口を有し回転支持される筒型回転ド
ラム3の外側部に設けたワーク支持部内配置のワーク取
りつけ工程と;筒型回転ドラムの内側中空部配置の第1
噴射ノズルより洗浄液をワークの一側面に向けて噴射
し、外側中空部配置の第2噴射ノズル7よりワークの他
側面に向けて洗浄液を噴射し洗浄槽の底部にあって筒型
回転ドラムに対向する超音波振動子8から超音波をワー
クに向けて発振する第1洗浄工程と;洗浄槽内の洗浄液
を抜いて空状態とする洗浄槽内液抜き工程と;空状態に
ある洗浄槽内の回転中の筒型回転ドラムに、第1噴射ノ
ズルよりワークの一側面に向けて洗浄液を噴射し第2噴
射ノズルよりワークの他側面に向けて洗浄液を噴射する
第2洗浄工程と:第1噴射ノズルよりワークの一側面に
向けて空気を噴射し第2噴射ノズルよりワークの他側面
に向けて空気を噴射する乾燥工程よりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機械加工等によって形
成される物品の加工時における切粉,加工時に使用され
る切削油,研磨材、等の異物を除去する為の洗浄方法及
び該洗浄方法を実施する為の洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の洗浄装置の一例として特開昭63
−270586号公報がある。かかる従来の洗浄方法に
よると、第1の洗浄槽に設置された超音波振動子で発生
された超音波の作用によりワークを洗浄する第1の工程
と、第2の洗浄槽に設置され高圧で噴射するジェットノ
ズルでジェット洗浄する少なくとも2回のジェット洗浄
工程よりなり、該洗浄方法は、洗浄液が満たされた複数
の洗浄槽に区画された洗浄槽において、各洗浄槽間を貫
通しワークを各洗浄槽内に移動させるエレベータを載置
する隙間と、各洗浄槽の底面から洗浄液を供給するため
の供給口と、各洗浄槽の周辺に設けられた洗浄液の排水
路と、よりなる洗浄装置によって達成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来のワークの
洗浄によると次の問題点を有する。洗浄は洗浄槽内に常
に洗浄液が満たされた状態で超音波洗浄と少なくとも2
回のジェット洗浄が行なわれる。かかる洗浄時におい
て、洗浄槽の底面から清浄なる洗浄液を供給し、洗浄槽
の上面より洗浄液を排出したとしても洗浄液中に含まれ
る微少なる異物が完全に洗浄槽から排出されたことを保
障するのは困難である。従って、洗浄液中に仮に異物が
残存したとすれば洗浄槽内において洗浄が終了してワー
クを洗浄槽から取り出す際にこの異物が再びワークに付
着する恐れがあり、洗浄効果の点より好ましいものでな
い。又、一般的に洗浄液中にて洗浄されたワークは洗浄
後において洗浄液を除去して乾燥させる乾燥工程を含む
ものであるが従来本例にあっては一連の洗浄工程の中に
前記乾燥工程を含むものでない。而して、洗浄工程の最
後の工程にあたる回転ジェット洗浄工程の後に乾燥工程
が必要となるものであるが、この乾燥工程への移動に少
なからず時間を要することになる。これによれば、ワー
クの表面に洗浄液が付着した状態を経て乾燥工程に投入
されるもので、この間に洗浄液がワークにこびりつく恐
れがあり、洗浄液中に含まれた異物が洗浄液とともにそ
のままワークの表面に付着して乾燥する恐れが生ずる。
【0004】又、洗浄装置全体が大型化する。これは主
として洗浄槽を複数しかも側方に用意することによるも
ので、この大型化によって装置の製作費が上昇するとと
もに収納スペースを大きく確保する必要が有る。又、洗
浄槽が大型化したことにより多量の洗浄液を用意する必
要が有るもので、その設置に当たり経済的効果を含むお
おくの困難を伴なうものである。更には本洗浄装置とは
別に乾燥の為の装置を必要とするもので乾燥装置を含め
た装置全体は更に大型化傾向となる。特に組み立てライ
ンのそばに洗浄装置を配置し、洗浄されたワークを即座
にラインに投入するにラインの占有面積が増えてレイア
ウト上好ましいものでない。
【0005】本発明は前記不具合に鑑み成されたもので
あり、乾燥工程を含む洗浄効果の高いワークの洗浄方法
を提供するとともに前記洗浄方法を実施する上で小型で
安価な洗浄装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決する為の手段】本発明によれば、前記目的
は板状のワーク支持体に配置されたワークを、筒型回転
ドラムの筒の外側面近傍の長手軸心方向に沿って設けた
ワーク支持部に、少なくともワークの一側面が筒型回転
ドラムの内側中空部に向けて開口するとともにワークの
他側面が筒型回転ドラムの外側空間部に向けて開口する
よう配置するワーク取りつけ工程と;ワークを備えた筒
型回転ドラムを、洗浄槽の洗浄液中に回転状態にて配置
し、筒型回転ドラムの内側中空部より第1噴射ノズルを
介して加圧された洗浄液を洗浄槽内の洗浄液を通してワ
ークの一側面に向けて噴射するとともに筒型回転ドラム
の外側空間部より第2噴射ノズルを介して加圧された洗
浄液を洗浄槽内の洗浄液を通してワークの他側面に向け
て噴射し、更に洗浄槽の底部に設けた超音波振動子より
ワークに向けて超音波を発振するとともに洗浄槽の上部
より洗浄液をオーバーフロー手段を介して溢流させる第
1洗浄工程と;超音波振動子による超音波の発信を停止
するとともに排出手段を開放することにより洗浄槽内の
洗浄液を排出する洗浄槽内液抜き工程と;洗浄槽が排出
手段により開放状態で洗浄槽が空状態にあり、且つ筒型
回転ドラムの回転状態において、筒型回転ドラムの内側
中空部より第1噴射ノズルを介して加圧された洗浄液を
空中を通してワークの一側面に向けて噴射するとともに
筒型回転ドラムの外側空間部より第2噴射ノズルを介し
て加圧された洗浄液を空中を通してワークの他側面に向
けて噴射する第2洗浄工程と;洗浄槽が空状態で且つ筒
型回転ドラムの回転状態において、筒型回転ドラムの内
側中空部より第1噴射ノズルを介して加圧された気体を
ワークの一側面に向けて噴射するとともに筒型回転ドラ
ムの外側空間部より第2噴射ノズルを介して加圧された
気体をワークの他側面に向けて噴射する乾燥工程と;ワ
ーク支持体を回転ドラムのワーク支持部より取り出すと
ともにワーク支持体よりワークを取り外すワーク取り出
し工程と;よりなるワークの洗浄方法によって達成され
るもので、かかるワークの洗浄方法は、ワークを平面上
の側方に配置するワーク支持体と;筒型をなし、筒の外
側面に筒の長手軸心方向に沿い、筒の内側中空部及び外
側空間部に向けて開口を有するとともにワーク支持体を
抜き出し自在に支持するワーク支持部を有し、回転支持
される筒型回転ドラムと;内部に洗浄液を貯溜しうる洗
浄槽と;洗浄槽内にある上部洗浄液を溢流するオーバー
フロー手段と;洗浄槽内に配置される筒型回転ドラムの
内側中空部に対向配置されて筒型回転ドラムのワーク支
持部内に配置された少なくともワークの一側面に向けて
洗浄液又は気体を噴射する第1噴射ノズルと;洗浄槽内
に配置される筒型回転ドラムの外側空間部に対向配置さ
れて筒型回転ドラムのワーク支持部内に配置された少な
くともワークの他側面に向けて洗浄液と又は気体を噴射
する第2噴射ノズルと;洗浄槽の底部にあって筒型回転
ドラムの外側面に対向して配置される超音波振動子と;
洗浄槽の底部に開口して洗浄槽内の洗浄液を抜きとる排
出手段と;よりなるワークの洗浄装置によって実施され
る。
【0007】
【作用】第1洗浄工程において洗浄液内の筒型回転ドラ
ムにワーク支持体を介して回転状態に配置されたワーク
は、第1,第2噴射ノズルから洗浄液中を通して噴射さ
れる洗浄液にて洗浄されるとともに超音波振動子より発
振される超音波によって洗浄され、次いで排出手段によ
って洗浄液を抜いて洗浄槽が空の状態において、洗浄槽
内に回転状態に配置されたワークは、第1,第2噴射ノ
ズルから空中を通して噴射される洗浄液にて洗浄され
る。次いで洗浄槽内に回転状態に配置されたワークは、
第1,第2噴射ノズルから空気中を通して噴射される気
体にて乾燥され、この乾燥後においてワークは取り出さ
れ、ワークの洗浄は終了する。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図により説明す
る。図1はワークの洗浄装置全体を示す全体構成図、図
2はワークの洗浄装置の縦断面図、図3は図2のA−A
線における縦断面図、図4は図2のB−B線における縦
断面図、図5は図2のC−C線における縦断面図、図6
は図2における筒型回転ドラムとワークが取着されたワ
ーク支持体の斜視図、図7は筒型回転ドラムの正面図、
図8は図7の左側面図である。
【0009】まず図1によって本発明になるワークの洗
浄装置の全体概念について説明する。1は内部に洗浄液
Wを貯溜しうる洗浄槽であり、洗浄槽1内には貯液槽2
内の洗浄液Wが供給されるとともに洗浄すべきワークを
支持する筒型回転ドラム3が回転状態にて配置される。
又、洗浄槽1内に配置される筒型回転ドラム3に対向し
て、液体ポンプ4にて加圧された洗浄液W又は空気ポン
プ5にて加圧された気体の何れか一方を選択して噴射す
る第1噴射ノズル6、第2噴射ノズル7が配置され、更
には洗浄槽1の底部には筒型回転ドラム3に対向する超
音波振動子8が配置される。
【0010】前記構成に関し、図により詳述する。1は
上部が開口した有底筒状の単一の洗浄槽であり、洗浄槽
1内には、貯液槽2内の洗浄液Wが後に詳述する第1噴
射ノズル6、第2噴射ノズル7より噴射供給されて貯溜
され、洗浄槽1の上部開口1Aに達した洗浄液Wはオー
バーフロー手段9を介して貯液槽2内へ還流される。オ
ーバーフロー手段9は図3に示され、洗浄槽1の上部開
口1Aを囲繞するオーバーフロー室9Aとオーバーフロ
ー室9Aと貯液槽2とを連絡するオーバーフロー通路9
Bとにより構成され、オーバーフロー通路9Bを流れる
洗浄液の量は噴射ノズル6,7より供給される量より大
容量とする。
【0011】筒型回転ドラム3の一実施例について図
6,図7,図8により詳述する。3Aは筒型回転ドラム
3の長手軸心方向X−Xに沿って互いに対向して4本配
置した柱状の支持部材であり、該支持部材の互いに対向
する側面には断面コ字型のチャンネル部材3Bが長手軸
心方向X−Xに沿って対向して固定配置される。而し
て、互いに対向するチャンネル部材3B,3Bによって
長手軸心方向X−Xに沿う幅D,長さLなるワーク支持
部3Cが形成されるもので本実施例にあっては筒形状を
四角形したので互いに対向する4個のワーク支持部3C
が筒型回転ドラム3の外側面の近傍に長手軸心方向X−
Xに沿って形成される。このワーク支持部3Cはその右
側面3D、左側面3Eにおいて少なくともその一側面は
開口するとともに筒型回転ドラム3の内方の中心部側の
内側中空部3P及び筒型回転ドラム3の外側方の外側空
間部3Rに向けて開口する。(すなわち、4本の支持部
材3A、4本のチャンネル部材3B以外の部分は開口す
るということである。)そして、互いに対向するチャン
ネル部材3B,3Bによって形成されたワーク支持部3
Cの外側空間部3Rに対向する開口にはネット3Fが張
られる。このネット3Fは洗浄,乾燥時においてワーク
がワーク支持体より脱落しないように配置したもので他
の手段を用いれば必ずしも必要としない。尚、図7、図
8においてはネット3Fを省略してある。又、筒型回転
ドラム3の左側面3Eには第1ガイド部材3Gが固定さ
れ、右側面3Dには第2ガイド部材3Hが固定される。
第1ガイド部材3Gはその中心に案内孔3Jが穿設され
た軸部3Kを有し、軸部3Kより外側方に向かう4本の
腕部3Lはチャンネル部材3Bに固着される。第2ガイ
ド部材3Hはその中心に軸部3Mを有し、軸部3Mより
外側方に向かう4本の腕部3Nはチャンネル部材3Bに
固着される。以上をもって筒型回転ドラム3が形成され
た。尚、本実施例は4角形としたが、この形状に限定さ
れない多角形、円形であってもよいものであるが特に多
角形を用い、筒の外側面を形成する一辺に前述したワー
ク支持部3Cを設けるとその実施が容易である。
【0012】10は洗浄すべきワークPを配置する為の
ワーク支持体であり、前述した筒型回転ドラム3の幅
D,長さLなるワーク支持部3C内への抜き出し(挿入
し、取り出すこと)を可能とする為に板状をなすもので
本例にあっては平板にワーク取付け孔を側方に複数穿設
し、該ワーク取付け孔内にワークPを挿入配置した。
(ワーク取付け孔に符号をつけていない)このワーク支
持体10は図6に示される。尚、ワーク支持体10はワ
ークPを側方に取付けられること及びワーク支持部3C
内へ抜き出し可能であればよいもので例えば金網等適当
なる手段を用いればよい。
【0013】そして、筒型回転ドラム3は洗浄槽1内に
進退自在(図において上下方向)に移動しうるとともに
回転しうるよう支持軸に支持される。具体的には第1ガ
イド部材3Gの軸部3Kが第1支持軸11Aに回転自在
に支持され、第2ガイド部材3Hの軸部3Mが第2支持
軸11Bに回転自在に支持され、これら第1,第2支持
軸11A,11Bは上方に向かってのび図示せぬエアー
シリンダー等に接続され、このエアーシリンダーによっ
て上下方向に動作される。上方に引上げられることによ
り筒型回転ドラム3は洗浄槽1外へ移動し、下方へ引上
げられることにより筒型回転ドラム3は洗浄槽1内へ移
動する。又、筒型回転ドラム3に対する回転は以下によ
って行なわれる。すなわち、第2支持軸11Bに回転自
在に支持された筒型回転ドラム3の第2ガイド部材3H
の軸部3Mは第2支持軸11Bの右端面より側方に突出
し、この突出した部分に第1カサ歯車12Aが取着さ
れ、この第1カサ歯車12Aに第2支持軸の右端面11
B上に配置されたモータMに連なる第2カサ歯車12B
が噛合する。而して、モータMが駆動すると、この回転
は第2カサ歯車12Bより第1カサ歯車12Aに伝達さ
れ、これによって軸部3Mが駆動され、筒型回転ドラム
3が回転することになる。かかる構造は図2,図5によ
って理解される。
【0014】第1噴射ノズル6は以下よりなる。すなわ
ち、第1噴射ノズル6は筒型回転ドラム3の内側中空部
3P内に配置されるとともに筒型回転ドラム3の長手軸
心方向X−Xに沿って延びるものであり、第1噴射ノズ
ル6の外周には外方に向かう噴孔6Aが複数穿設され、
第1噴射ノズル6内に供給される流体は噴孔6Aを介し
て外方にある筒型回転ドラム3に向かって噴射される。
尚、第1噴射ノズル6の数及び噴孔6Aの孔数、孔ピッ
チ、孔径は適宜設定される。本例の第1噴射ノズル6に
あっては、第1支持軸11Aの左端面に、上下方向に沿
って固定され、その下端が第1ガイド部材3Gの案内孔
3J内に折れ曲がって進入し、筒型回転ドラム3の内側
中空部3P内へ延出し、この延出した部分に外方に向か
う噴孔6Aが穿設された。これは図2によく示される。
【0015】第2噴射ノズル7は、以下よりなる。すな
わち、第2噴射ノズル7は、洗浄槽1内にあって筒型回
転ドラム3の外側空間部3R内に配置されるとともに筒
型回転ドラム3の長手軸心方向X−Xに沿って延びるも
ので、その外周には筒型回転ドラム3の外側面に向かう
噴孔7Aが複数穿設され、第2噴射ノズル7内に供給さ
れる流体は噴孔7Aを介して筒型回転ドラム3の外側面
に向かって噴射される。尚、第2噴射ノズル7の数及び
噴孔7Aの孔数、孔ピッチ、孔径は適宜設定される。本
例にあっては、図2において洗浄槽1の左側面より洗浄
槽1内の筒型回転ドラム3の外側空間部3Rに向けて第
2噴射ノズル7を配置したもので、この第2噴射ノズル
7は筒型回転ドラム3の外側方にあって筒型回転ドラム
3の長手軸心方向X−Xに沿って延びるとともに筒型回
転ドラム3の外側面に向かう噴孔7Aが穿設された。
又、本例にあっては洗浄槽1の底部近傍と上部近傍とに
第2噴射ノズル7を設けたもので、筒型回転ドラム3の
上下動及び回転を阻害するものでない。
【0016】8は洗浄槽1の底部であって筒型回転ドラ
ム3に対向して配置された超音波振動子であり、エェラ
イト,チタン酸バリウム等で作られ、超音波振動子8
は、洗浄槽1内の筒型回転ドラム3の外側面に向けて超
音波を発振する。
【0017】4は、貯液槽2内の洗浄液Wを吸入して吐
出する液体ポンプであり、液体ポンプ4の吸入側4A
は、貯液槽2内へ連絡され、吐出側4Bは、洗浄液供給
路14を介して第1噴射ノズル6、第2噴射ノズル7に
連絡される。一方、洗浄液供給路14より切換弁15を
介して空気ポンプ5を備えた加圧空気供給路16が分岐
し、前記供給路14,16は切換弁15によって次の如
く供給路の切換えが行なわれる。すなわち、切換弁15
によって液体ポンプ4と第1噴射ノズル6、第2噴射ノ
ズル7とが連通された状態にあっては、空気ポンプ5と
第1噴射ノズル6、第2噴射ノズルとは遮断され、一
方、切換弁15によって液体ポンプ4と第1噴射ノズル
6、第2噴射ノズル7とが遮断された状態にあっては、
空気ポンプ5と、第1噴射ノズル6、第2噴射ノズルと
は連通する。これは図1に示される。尚、液体ポンプ4
は貯液槽2内の洗浄液Wを加圧して吐出しうる吐出手段
を備えるものであればよく。又空気ポンプ5は気体を加
圧して吐出しうる吐出手段を備えるものであればよい。
又第1噴射ノズル6、第2噴射ノズル7に切換弁15を
介することなくそれぞれ液体ポンプ4を備えた洗浄液供
給路、空気ポンプ5を備えた加圧空気通路16を接続し
てもよい。
【0018】17は洗浄槽1内に貯溜せる洗浄液Wを洗
浄槽1外へ排出させる為の排出手段であって、洗浄槽1
の底部と貯液槽2とを連絡する排出路17Aと排出路1
7Aを開閉する開閉弁17Bとよりなり、本例にあって
は排出路17Aとオーバーフロー通路9Bに開口した。
排出手段17は図3に示されるが本例に限定されるもの
でなく、洗浄槽1内の洗浄液Wを排出できればよい。
【0019】次に本発明の洗浄について述べる。本発明
において上記洗浄は、図9に示す如く、ワーク取りつけ
工程、第1洗浄工程、洗浄槽内液抜き工程、第2洗浄工
程、乾燥工程、ワーク取り出し工程、とにより行なわれ
る。ワーク取りつけ工程は次の如く行なわれる。鍔部を
備えたワークPは板状のワーク支持体10に穿設したワ
ーク取付け孔内に鍔部が係止された状態にて挿入される
もので、ワーク支持体10上の側方にワークPが複数個
配置される。本例にあってはワーク支持部3Cを4組有
することからワーク支持体10は4枚用意される。次い
でワークPを備えたワーク支持体10を第1,第2支持
軸11A,11Bに回転自在に支持された筒型回転ドラ
ム3のワーク支持部3C内にワーク支持部の開口より挿
入配置する。具体的には、図6においてワークPを備え
たワーク支持体10を筒型回転ドラム3の長手軸心方向
X−Xに沿って右側に移動しつつワーク支持部3Cの左
端部の開口よりワーク支持部3C内へ挿入する。以上に
よれば、ワーク支持体10の両外側部はワーク支持部3
C内に案内配置され、一方、ワークPの一側面P1は筒
型回転ドラム3の内側中空部3Pに向けて開口し、ワー
クPの他側面P2は、筒型回転ドラム3の外側空間部3
Rに向けネット3Fを介して開口する。ワーク支持部3
C内にワークPを備えたワーク支持体10を挿入した状
態は図3,図4,図5により理解される。尚、図2にお
いてワークP、及びワーク支持体10は図が煩雑となる
ことから省略する。
【0020】第1洗浄工程は以下により行なわれる。筒
型回転ドラム3はモータMが駆動されることによって第
2カサ歯車12B、第1カサ歯車12Aが回転し、第2
ガイド部材3Hが回転することによって回転する。一
方、第1支持軸11A、第2支持軸11Bがエアーシリ
ンダー等によって下方へ移動されることによって筒型回
転ドラム3は洗浄槽1内へ進入する。このとき第1噴射
ノズル6は筒型回転ドラム3の内側中空部3P内にあっ
て筒型回転ドラム3の長手軸心方向X−Xに沿っての
び、第1噴射ノズル6の噴孔6Aは、ワーク支持体10
に配置されて筒型回転ドラム3の内側中空部3Pに向け
て開口するワークPの一側面P1に向けて対向する。他
方、第2噴射ノズル7は筒型回転ドラム3の外側空間部
3Rにあって筒型回転ドラム3の長手軸心方向X−Xに
沿ってのび、第2噴射ノズル7の噴孔7Aは、ワーク支
持体10に配置されて筒型回転ドラム3の外側空間部3
Rに向けて開口するワークPの他側面P2に向けて対向
する。又、排出手段17においては開閉弁17Bが排出
路17Aを閉塞し、又液体ポンプ4と第1噴射ノズル
6、第2噴射ノズル7とは切換弁15を介して連通され
るとともに第1噴射ノズル、第2噴射ノズル7と空気ポ
ンプ5とは切換弁15にて遮断される。この切換弁15
の状態は図1に示される。かかる状態において液体ポン
プ4を駆動するとともに超音波振動子8を起動する。液
体ポンプ4の駆動によると、貯液槽2内の洗浄液Wは加
圧されて洗浄液供給路14に供給され、第1噴射ノズル
6及び第2噴射ノズル7より洗浄槽1内へ噴射され、洗
浄槽1を満たすもので、洗浄槽1の上部開口1Aに達し
た洗浄液Wは上部開口1Aよりオーバーフロー室9A内
に溢流し、次いでオーバーフロー通路9Bより再び貯液
槽2内へ還流する。而して、筒型回転ドラム3は洗浄液
Wが満たされた洗浄槽1内に回転状態にて配置されるも
ので、一方、第1噴射ノズル6の噴孔6A及び第2噴射
ノズル7の噴孔7Aより洗浄液W中を通してワークPに
向けて洗浄液Wが噴射される。すなわち、第1噴射ノズ
ル6によって次の洗浄が行なわれる。第1噴射ノズル6
の噴孔6Aより噴射された洗浄液Wは、洗浄槽1内にあ
る洗浄液Wを介してワークPの一側面P1に達するが、
この間において摩擦により洗浄液中にキャビテーション
気泡を発生する。このキャビテーション気泡は、噴孔6
Aより一定の距離にて破壊して大きな衝撃圧を発生する
もので、この衝撃圧と噴射された洗浄液Wとの物理的な
直射力とによって主にワークPの一側面P1の近傍側の
異物が除去される。そして、特にワークPは回転する筒
型回転ドラム3にワーク支持体10を介して取着されて
ワークPの一側面P1が内側中空部3Pに向けて開口し
ていることから噴孔6Aより噴射される洗浄液Wを全て
のワークPがまんべんなく受けることができ、これによ
って全てのワークPの主にワークPの一側面P1近傍の
洗浄を効果的に行なうことができる。尚、第1噴射ノズ
ル6より噴射された洗浄液Wの噴射圧を受けるワークP
はワーク支持体10のワーク取付け孔内を外側方に向か
って脱出せんとするがその脱出はネット3Fによって抑
止されるものでかかるワークの脱出方向の移動はワーク
Pの外周部の洗浄効果を高めることに寄与する。一方、
第2噴射ノズル7によって次の洗浄が行なわれる。第2
噴射ノズル7の噴孔7Aより噴射された洗浄液Wは、洗
浄槽1内にある洗浄液Wを介してワークPの他側面P2
に達するが、この間において摩擦により洗浄液中にキャ
ビテーション気泡を発生する。このキャビテーション気
泡は、噴孔7Aより一定の距離にて破壊して大きな衝撃
圧を発生するもので、この衝撃圧と噴射された洗浄液W
との物理的な直射力とによって主にワークPの他側面P
2の近傍側の異物が除去される。そして、特にワークP
は回転する筒型回転ドラム3にワーク支持体10を介し
て取着されてワークPの他側面P2が外側空間部3Rに
向けて開口していることから噴孔7Aより噴射される洗
浄液Wを全てのワークPがまんべんなく受けることがで
き、これによって全てのワークPの主にワークPの他側
面P2近傍の洗浄を効果的に行なうことができる。又、
超音波振動子8の起動によると、超音波が発振されて洗
浄液W中にキャビテーション作用を生じるもので、超音
波振動子8を筒型回転ドラム3に対向して配置するとと
もにワークPを筒型回転ドラム3の外側空間部3Rに開
口した状態にて配置したのでワークPの主に他側面P2
の洗浄が超音波によるキャビテーション作用によって行
なわれるもので、前記と同様にワークPが回転する筒型
回転ドラム3に配置されたことにより全てのワークPの
洗浄を効果的に行なうことができた。以上の如く、第1
洗浄工程にあっては、第1噴射ノズル6及び第2噴射ノ
ズル7から洗浄液中を通してキャビテーション発生噴流
をワークPに向けて噴射される洗浄液による洗浄と、超
音波振動子8の超音波による洗浄とを同時に行なったの
でワークPの洗浄を効果的に行なうことができたもので
ある。そして、かかる第1洗浄工程においてワークPよ
り除去された異物は洗浄液W中に混在するが洗浄槽1内
の洗浄液Wは第1,第2噴射ノズル6,7より洗浄液W
を供給されるので筒型回転ドラム3の回転によって撹拌
されて上部開口1Aよりオーバーフロー室9Aに溢流
し、この洗浄液Wはオーバーフロー通路9Bを介して貯
液槽2内へ還流するのでおおくの異物は洗浄槽1より溢
流して排出される。
【0021】洗浄槽内液抜き工程は以下により行なわれ
る。排出手段17の開閉弁17Bは排出路17Aを開放
する。これによると、洗浄槽1内の洗浄液Wは排出路1
7A、オーバーフロー通路9Bを介して貯液槽2内へ還
流され、洗浄槽1内は空状態となる。かかる工程時にお
いて、超音波振動子8の起動は停止され、好ましくは液
体ポンプ4の駆動及び筒型回転ドラム3の回転は停止す
る。筒型回転ドラム3は依然として洗浄槽1内に配置さ
れる。
【0022】第2洗浄工程は以下により行なわれる。排
出手段17の開閉弁17Bは排出路17Aを開放状態に
保持するとともに筒型回転ドラム3は洗浄槽1内にあっ
て回転状態に保持される。一方、切換弁15は液体ポン
プ4と第1噴射ノズル6、第2噴射ノズル7とを洗浄液
供給路14を介して連通し、空気ポンプ5と第1噴射ノ
ズル6、第2噴射ノズル7とを遮断する。かかる状態に
おいて液体ポンプ4は駆動される。これによると、第1
噴射ノズル6の噴孔6Aより筒型回転ドラム3のワーク
支持体10にて支持された回転状態にある全てのワーク
Pの一側面P1に向けて洗浄液Wが空中を通して噴射さ
れ、この洗浄液の物理的な直射力によって全てのワーク
Pの主にワークPの一側面P1近傍側の洗浄が行なわれ
る。一方、第2噴射ノズル7の噴孔7Aより筒型回転ド
ラム3のワーク支持体10にて支持された回転状態にあ
る全てのワークPの他側面P2に向けて洗浄液Wが空中
を通して噴射され、これによって全てのワークPの主と
してワークPの他側面P2近傍側の洗浄が行なわれる。
このような洗浄によると、ワークPは第1噴射ノズル
6、第2噴射ノズル7より空中を通して噴射される洗浄
液Wにて洗浄されるとともに洗浄後の洗浄液Wは排出手
段16を介して即座に洗浄槽1外へ排出されるのでワー
クPは空中に存在し洗浄液W中に含まれる異物がワーク
Pに再び付着することがないもので洗浄効果を高めるこ
とができる。かかる第2洗浄工程をいいかえるならば仕
上洗浄と呼ぶことができる。
【0023】次に乾燥工程は以下により行なわれる。排
出手段17の開閉弁17Bは排出路17Aを開放状態に
保持するとともに筒型回転ドラム3は洗浄槽1内にあっ
て回転状態に保持される。一方、切換弁15は空気ポン
プ5と第1噴射ノズル6、第2噴射ノズル7とを加圧空
気通路16を介して連通し、液体ポンプ4と第1噴射ノ
ズル6、第2噴射ノズル7とを遮断する。かかる状態に
おいて空気ポンプ5は駆動される。これによると、第1
噴射ノズル6の噴孔6Aより筒型回転ドラム3のワーク
支持体10にて支持された回転状態にある全てのワーク
Pの一側面P1に向けて加圧された空気が空中を通して
噴射され、この空気の物理的な直射力によって全てのワ
ークPの主にワークPの一側面P1近傍側の付着せる洗
浄液を飛散させるとともに乾燥させる。一方、第2噴射
ノズル7の噴孔7Aより筒型回転ドラム3のワーク支持
体10にて支持された回転状態にある全てのワークPの
他側面P2に向けて加圧された空気が空中を通して噴射
され、この空気の物理的の直射力によって全てのワーク
Pの主にワークPの他側面P2近傍側に付着せる洗浄液
を飛散させるとともに乾燥させる。このような乾燥によ
ると、ワークPは第1噴射ノズル6、第2噴射ノズル7
より空中を通して噴射される空気によってワークPに付
着せる洗浄液Wが飛散されるとともに乾燥されるもの
で、第2洗浄工程から乾燥工程への移行に際し、ワーク
Pを取り出したり、筒型回転ドラム3を移動させる必要
がないもので、ワークPに付着せる洗浄液Wが完全に除
去された状態でワークPの乾燥を行なうことができる。
【0024】ワーク取り出し工程は以下により行なわれ
る。ワーク支持体10を筒型回転ドラム3のワーク支持
部3Cより取り出す。これはワーク支持部3C内にある
ワーク支持体10を筒型回転ドラム3の長手軸心方向X
−Xに沿ってワーク支持部3Cの側方の開口より取り出
す。かかるワーク支持体10のワーク支持部3Cからの
取り出し時において筒型回転ドラム3は作業性の点より
洗浄槽1外へ引上げるとよい。そして、ワーク支持体1
0よりワークPを取り出すことによってワークPの洗浄
は終了する。
【0025】本発明の第二の実施例を図10により説明
する。尚、第一の実施例と同一構造部分については同一
符号を使用して説明を省略する。20は液体ポンプ4の
吸入側4Aに連なる気体供給路であり、気体供給手段2
1より液体ポンプ4の吸入側4Aに向けて気体が供給さ
れる。気体供給手段21は液体ポンプ4に吸入される空
気を瀘過するフィルター、空気を積極的に送り込む空気
ポンプ等がそれに当たる。第二の実施例におけるワーク
の洗浄は第一の実施例と同様に、ワークの取りつけ工
程、第1洗浄工程、洗浄槽内液抜き工程、第2洗浄工
程、乾燥工程、ワーク取り出し工程、によって行なわれ
るものであり、第一の実施例とは第1洗浄工程、第2洗
浄工程が異なる。第1,第2洗浄工程のみ説明する。
【0026】第1洗浄工程は以下により行なわれる。筒
型回転ドラム3はモータMが駆動されることによって回
転する。一方、筒型回転ドラム3は支持軸11A,11
Bによって洗浄槽内へ進入する。このとき第1噴射ノズ
ル6は筒型回転ドラム3の内側中空部3P内にあって筒
型回転ドラム3の長手軸心方向X−Xに沿ってのび、第
1噴射ノズル6の噴孔6Aは、ワーク支持体10に配置
されて筒型回転ドラム3の内側中空部3Pに向けて開口
するワークPの一側面P1に向けて対向する。他方、第
2噴射ノズル7は筒型回転ドラム3の外側空間部3Rに
あって筒型回転ドラム3の長手軸心方向X−Xに沿って
のび、第2噴射ノズル7の噴孔7Aは、ワーク支持体1
0に配置されて筒型回転ドラム3の外側空間部3Rに向
けて開口するワークPの他側面P2に向けて対向する。
又、排出手段17においては開閉弁17Bが排出路17
Aを閉塞し、又液体ポンプ4と第1噴射ノズル6、第2
噴射ノズル7とは切換弁15を介して連通されるととも
に第1噴射ノズル、第2噴射ノズル7と空気ポンプ5と
は切換弁15にて遮断される。かかる状態において液体
ポンプ4を駆動するとともに超音波振動子8を起動す
る。液体ポンプ4が駆動すると、吸入側4Aより貯液槽
2内の洗浄液Wと気体供給手段21からの空気とを液体
ポンプ4が吸入する。液体ポンプ4内に吸入された洗浄
液Wと空気とはポンプ室内にて撹拌、混合されて気液混
合気となり、微細化された気泡を含む洗浄液は加圧され
て洗浄液供給路14に供給され、第1噴射ノズル6及び
第2噴射ノズル7より洗浄槽1内へ噴射され、洗浄槽1
を満たすもので、洗浄槽1の上部開口1Aに達した洗浄
液Wは上部開口1Aよりオーバーフロー室9A内に溢流
し、次いでオーバーフロー通路9Bより再び貯液槽2内
へ還流する。而して、筒型回転ドラム3は洗浄液Wが満
たされた洗浄槽1内に回転状態にて配置されるもので、
一方、第1噴射ノズル6の噴孔6A及び第2噴射ノズル
7の噴孔7Aより洗浄液W中を通してワークPに向けて
気液混合気が噴射される。すなわち、第1噴射ノズル6
によって次の洗浄が行なわれる。第1噴射ノズル6の噴
孔6Aより噴射された気液混合気は、洗浄槽1内にある
洗浄液Wを介してワークPの一側面P1に達するが、こ
の第1噴射ノズル6の噴孔6AよりワークPの一側面P
1に向けて噴射された気液混合気中に均一に微細化され
た気泡は、ワークPの一側面P1に衝突して圧縮されて
破壊することにより生起する衝撃力及びワークPに衝突
して変形してワーク表面より多発することによってワー
ク表面に対して生ずる剥離力、とをワークPの一側面P
1に作用させるものでこれによってワークPの一側面P
1の近傍の洗浄を行なうことができる。一方、気液混合
気は噴射圧力を有する噴流液を成すもので、噴流液のも
つ物理的な直射力によってワークPの一側面P1の近傍
の洗浄を行なうことができる。すなわち、気泡による衝
撃力と剥離力とをワークPの一側面P1の近傍に均一に
作用させることができたことと噴流液自体が持つ直射力
との相乗作用によってワークPの一側面P1の近傍の洗
浄を行なうことができたものであり、特にワークPは回
転する筒型回転ドラム3にワーク支持体10を介して取
着されてワークPの一側面P1が内側中空部3Pに向け
て開口していることから噴孔6Aより噴射される気液混
合気を全てのワークPがまんべんなく受けることがで
き、これによって全てのワークPの主にワークPの一側
面P1近傍の洗浄を効果的に行なうことができる。一
方、第2噴射ノズル7によって次の洗浄が行なわれる。
第2噴射ノズル7の噴孔7Aより噴射された気液混合気
は、洗浄槽1内にある洗浄液Wを介してワークPの他側
面P2に達する。この第2噴射ノズル7の噴孔7Aより
ワーク7の他側面P2に向けて噴射された気液混合気中
に均一に微細化された気泡は、ワークPの他側面P2に
衝突して圧縮されて破壊することにより生起する衝撃力
及びワークPに衝突して変形してワーク表面より多発す
ることによってワーク表面に対して生ずる剥離力、とを
ワークPの他側面P2に作用させるものでこれによって
ワークPの他側面P2の近傍の洗浄を行なうことができ
る。一方、気液混合気は噴射圧力を有する噴流液を成す
もので、噴流液のもつ物理的な直射力によってワークP
の他側面P2の近傍の洗浄を行なうことができる。すな
わち、気泡による衝撃力と剥離力とをワークPの他側面
P2の近傍に均一に作用させることができたことと噴流
液自体が持つ直射力との相剰作用によってワークPの他
側面P2の近傍の洗浄を行なうことができたものであ
り、特にワークPは回転する筒型回転ドラム3にワーク
支持体10を介して取着されてワークPの他側面P2が
外側空間部3Rに向けて開口していることから噴孔7A
より噴射される気液混合気を全てのワークPがまんべん
なく受けることができ、これによって全てのワークPの
主にワークPの他側面P2近傍の洗浄を効果的に行なう
ことができる又、超音波振動子8の起動によると、超音
波が発振されて洗浄液W中にキャビテーション作用を生
じるもので、超音波振動子8を筒型回転ドラム3に対向
して配置するとともにワークPを筒型回転ドラム3の外
側空間部3Rに開口した状態にて配置したのでワークP
の主に他側面P2の洗浄が超音波によるキャビテーショ
ン作用によって行なわれるもので、前記と同様にワーク
Pが回転する筒型回転ドラム3に配置されたことにより
全てのワークPの洗浄を効果的に行なうことができた。
以上の如く、第1洗浄工程にあっては、第1噴射ノズル
6及び第2噴射ノズル7から洗浄液中を通してワークP
に向けて噴射される気液混合気による洗浄と、超音波振
動子8の超音波による洗浄とを同時に行なったのでワー
クPの洗浄を一層効果的に行なうことができたものであ
る。そして、かかる第1洗浄工程においてワークPより
除去された異物は洗浄槽1内の洗浄液W中に混在するが
第一の実施例と同様に洗浄槽1の上部開口1Aよりオー
バーフロー手段9を介して排出される。
【0027】第2洗浄工程は以下により行なわれる。排
出手段17の開閉弁17Bは排出路17Aを開放状態に
保持するとともに筒型回転ドラム3は洗浄槽1内にあっ
て回転状態に保持される。一方、切換弁15は液体ポン
プ4と第1噴射ノズル6、第2噴射ノズル7とを洗浄液
供給路14を介して連通し、加圧空気供給路16内の空
気ポンプ5と第1噴射ノズル6、第2噴射ノズル7とを
遮断する。かかる状態において液体ポンプ4は駆動され
る。これによると、第1噴射ノズル6の噴孔6Aより筒
型回転ドラム3のワーク支持体10にて支持された回転
状態にある全てのワークPの一側面P1に向けて気液混
合気が空中を通して噴射され、この気液混合気の物理的
な直射力によって全てのワークPの主にワークPの一側
面P1近傍側の洗浄が行なわれる。一方、第2噴射ノズ
ル7の噴孔7Aより筒型回転ドラム3のワーク支持体1
0にて支持された回転状態にある全てのワークPの他側
面P2に向けて気液混合気が空中を通して噴射され、こ
れによって全てのワークPの主としてワークPの他側面
P2近傍側の洗浄が行なわれる。このような洗浄による
と、ワークPは第1噴射ノズル6、第2噴射ノズル7よ
り空中を通して噴射される気液混合気にて洗浄されると
ともに洗浄後の洗浄液Wは排出手段16を介して即座に
洗浄槽1外へ排出されるのでワークPは空中に存在し洗
浄液W中に含まれる異物がワークPに再び付着すること
がないもので洗浄効果を高めることができる。尚、かか
る第2洗浄工程にあっては気体供給手段21を閉塞状態
として液体ポンプ4に対する空気の供給を遮断し、液体
ポンプ4より洗浄液供給路14に向けて洗浄液Wのみを
吐出し、第1噴射ノズル6、第2噴射ノズル7より洗浄
液Wを噴射してもよい。
【0028】又、前記第二の実施例における気体供給手
段21をオゾン発生器として、このオゾン発生器より気
体供給路20を介して液体ポンプ4にオゾン含有気体
(O1,O2,O3,・・・・)を供給するとよい。こ
のオゾン発生器は無声放電方式、紫外線ランプ方式、水
電解方式等があり、これにてオゾン含有気体が生成され
る。以上によると、第1洗浄工程にあっては、液体ポン
プ4が駆動すると、液体ポンプ4よりオゾン含有気体を
均一に含んだ気液混合気が第1噴射ノズル6、第2噴射
ノズル7に向かって供給され、各噴孔6A,7Aより洗
浄液Wを通してワークPの一側面P1、他側面P2に向
けてオゾン含有気体を含む気液混合気が噴射される。こ
れによると、気泡による衝撃圧力、剥離力、洗浄液Wの
有する物理的な直射力、にオゾン含有気体による有機物
酸化作用による油分の剥離、分解作用が加わり、これら
が相剰的に作用することによって洗浄効果を更に一層高
めることができた。又、第2洗浄工程にあっては、オゾ
ン含有気体を含んだ気液混合気が空中を通して各噴孔6
A,7AよりワークPの一側面P1、他側面P2に向け
て噴射されるもので、前記と同様の作用,効果を奏す
る。
【0029】又、前記実施例における第1噴射ノズル6
に穿設される噴孔6A及び第2噴射ノズル7に穿設され
る噴孔7Aを筒型回転ドラム3の長手軸心方向に沿って
複数穿設したことによると、筒型回転ドラム3のワーク
支持部3C内にワーク支持体10を介して配置される複
数のワークに向けて洗浄液、気液混合気さらには空気を
均一に噴射供給できたもので多数のワークPを洗浄する
に適する。
【0030】又、図11には第1噴射ノズル、第2噴射
ノズル、の他の実施例を示すもので図2との相違部分に
ついてのみ説明する。30は、噴孔30Aが複数穿設さ
れた第1噴射ノズルであり、洗浄槽1の左側の壁部に設
けた支持孔31内に摺動自在に配置され、第1ガイド部
材3Gの案内孔3J内を通って筒型回転ドラム3の内側
中空部3P内への進退(筒型回転ドラム3の長手軸心方
向X−Xをいう)が許容され、かかる噴孔30Aはワー
クPの一側面P1に向かって開口することになる。又、
32は噴孔32Aが複数穿設された第2噴射ノズルであ
り、洗浄槽1の左側の壁部に設けた支持孔33内に摺動
自在に配置され、筒型回転ドラム3の外側空間部3Rへ
の進退(筒型回転ドラム3の長手軸心方向X−Xをい
う)が許容され、かかる噴孔32AはワークPの他側面
P2に向かって開口する。そして、かかる第1噴射ノズ
ル30、第2噴射ノズル32はエアーシリンダー等の駆
動部(図示せぬ)によって筒型回転ドラム3の長手軸心
方向X−Xに往復動しうる連結体34に一体的に接続さ
れるとともに第1,第2噴射ノズル30,32は、洗浄
液供給路14に接続される。本例にあっては第1,第2
噴射ノズル30,32の左端が連結体34に螺着され
た。以上によれば、少なくとも第1洗浄工程、第2洗浄
工程、乾燥工程、時において各噴射ノズル30,32は
筒型回転ドラム3に対向して配置され各噴孔30A,3
2AがワークPの一側面P1、他側面P2に向けて対向
する。このように第1,第2噴射ノズル30,32を筒
型回転ドラム3の長手軸心方向X−Xに沿って移動自在
に配置したことによると、噴射ノズル30,32を進退
させることによって筒型回転ドラム3の長手軸心方向に
沿って連続的に洗浄液、気液混合気、空気を噴射するこ
とができたもので筒型回転ドラム3に配置される全ての
ワークPに対して完全に噴射流体を作用させることがで
きたもので洗浄、乾燥効果を高めることができた。尚、
噴射ノズル30,32が長手軸心方向X−Xに移動自在
としたことにより噴孔30A,32Aを単一孔とするこ
とを可能となる。
【0031】前記、第1,第2噴射ノズル30,32を
筒型回転ドラム3に配置されたワークPに対向させた状
態において筒型回転ドラム3の長手軸心方向X−Xに沿
って微妙に往復動させたことによると、隣り合う噴孔3
0A,30A及び32A,32Aより噴射される流体が
互いに干渉してワークPに対して作用する噴射力が弱ま
るような際においてもその干渉した部分以外の強い噴射
力を保持する流体圧をワークPに向けて作用することが
できるので、洗浄及び乾燥のムラはなくなる。又、筒型
回転ドラム3の長手軸心方向における噴孔のピッチある
いは孔径はワークPの形状、流体の吐出圧力等によって
適宜選定されるが、本例の如く噴射ノズルを微少に往復
動させたことによると前記選定は容易に行なえるもので
ワークPの形状、吐出圧力の相違に対して自由度を高め
ることができるもので汎用性の高い洗浄装置を提供でき
る。尚、第1,第2噴射ノズル30,32の各噴孔30
A,32Aが筒型回転ドラム3に配置されたワークPに
対向した状態にあって筒型回転ドラム3を長手軸心方向
X−Xに沿って微少に往復動させてもよいもので、これ
は支持軸11A,11Bを側方へ移動することによって
可能となる。
【0032】又、前記第一,第二の実施例における第2
噴射ノズル7,32の筒型回転ドラム3の長手軸心方向
X−Xに直交する断面における位置を筒型回転ドラム3
の中心(回転中心をいう)より上方であって且つ中心よ
り側方に配置すると、第2噴射ノズル7,32の噴孔7
A及び32Aより噴射する洗浄液W及び気液混合気の噴
流が超音波振動子8より発振される超音波に対して影響
を与えることがないので超音波洗浄を効率よく行なうこ
とができる。かかる第2噴射ノズル7は図3,図4,図
5において一点鎖線で示される。
【0033】又、筒型回転ドラム3の断面形状を多角形
とし、多角形を構成する一辺にワーク支持部3Cを設
け、このワーク支持部3CにワークPを配置せるワーク
支持体10を抜き出し自在に配置したことによると、ワ
ーク支持体10に配置したワークPの一側面P1を内側
中空部3Pに向けて開口して配置し、ワークPの他側面
P2を外側空間部3Rに向けて開口して配置するに容易
であるとともに噴射ノズルから噴射される流体の噴流と
超音波振動子8より発振される超音波をワークPに有効
に作用させることができるものである。
【0034】
【発明の効果】以上の如く、本発明によると次の格別な
る効果を奏する。ワークは回転する筒型回転ドラムの外
側部に配置され、ワークの一側面が筒型回転ドラムの内
側中空部に開口するとともにワークの他側面が筒型回転
ドラムの外側空間部に開口し、内側中空部に配置された
第1噴射ノズルよりワークの一側面に向けて洗浄液中を
通して洗浄液を噴射するとともに外側空間部に配置され
た第2噴射ノズルよりワークの他側面に向けて洗浄液中
を通して洗浄液を噴射し、更に筒型回転ドラムの外側部
に向けて超音波振動子より生起する超音波を作用させた
ので、 第1,第2噴射ノズルから噴射される洗浄液による
洗浄と、超音波による洗浄との複合洗浄をワークに対し
て同時に行ないうるもので、特に洗浄液の噴射による洗
浄がワークの両側面に対して行なわれ、ワークの他側面
が超音波洗浄されるのでワークの洗浄を効果的に行なう
ことができた。 ワーク支持体に配置された各ワークは、噴射される
洗浄液による洗浄、超音波洗浄時において、互いに重な
りあって干渉をすることはなく全てのワークが同一条件
のもとで均一に洗浄が行なわれるもので、複数のワーク
を同時に効果的に洗浄できる。
【0035】又、洗浄槽内の洗浄液を排出手段を介して
排出し、洗浄槽内を空にした状態にて、第1,第2噴射
ノズルより洗浄液をワークの両側面に向けて噴射した第
2洗浄工程によると、ワークを洗浄した後の洗浄液は排
出手段を介して即座に外部へ排出されるもので、洗浄に
よって除去された異物がワークに再び付着することはな
く完全なる洗浄を各ワークに対して同時に行なうことが
できる。
【0036】一方、第2洗浄工程後における乾燥工程に
あっては、第2洗浄工程によって異物は完全に除去され
た状態にあり、かかる状態において、第1,第2噴射ノ
ズルよりワークの両側面に向けて噴射される空気によっ
てワークに付着せる洗浄液を飛散させつつ乾燥を行なっ
たので各ワークの乾燥を均一にして確実に行なうことが
できた。
【0037】第1洗浄工程、洗浄槽内液抜き工程、第2
洗浄工程、乾燥工程、を行なうに当たり、筒型回転ドラ
ム、ワークを備えたワーク支持体、を洗浄槽に対して移
動させる必要がなく同一状態にて作業を行なうことがで
きたもので、主に排出手段、切換弁の操作によって行な
い得るもので作業時間の大幅なる短縮と工程の自動化を
容易に達成できる。
【0038】特に第1洗浄工程時において、第1,第2
噴射ノズルより洗浄液中を通して加圧された洗浄液と空
気との気液混合気をワークの両側面に向けて噴射したこ
とによると、気液混合気中に均一に含まれた微細化され
た気泡による衝撃力と剥離力及び洗浄液の有する物理的
な直射力、更には超音波振動子による超音波の相剰作用
によりワークの洗浄効果を高めることができた。そし
て、前記気液混合気における気体をオゾン含有気体とし
たことによると、前記洗浄作用に加えオゾン含有気体に
よる有機物酸化作用による油分の剥離,分解作用を更に
加えることができるので洗浄効果を一層高めることがで
きる。
【0039】又、第1洗浄工程において洗浄槽の上部開
口より洗浄槽内の上部洗浄液をオーバーフロー手段を介
して貯液槽内へ還流させたこと及び洗浄槽内液抜き工程
において、排出手段を介して洗浄槽内の洗浄液を貯液槽
内へ還流させたことによると、洗浄液をクローズドサイ
クルとすることができ洗浄液の有効活用を図ることがで
きるとともに洗浄液が外部に洩れることを防止でき装置
周囲の作業環境の悪化が防止できる。
【0040】又、オーバーフロー手段をオーバーフロー
室と、オーバーフロー室と貯液槽とを連絡するオーバー
フロー通路とにより構成し、排出手段の排出路をオーバ
ーフロー通路に接続したことによると、特に通路の配管
が簡略化され、洗浄装置の設計的自由度を高めることが
でき、装置の製造コストの低減に寄与しうる。
【0041】第1洗浄工程、洗浄槽内液抜き工程、第2
洗浄工程、及び乾燥工程、とを単一の洗浄槽内にて行な
われたことは洗浄装置が特に側方に大型化することが抑
止された。これによると、装置全体を小型化することが
でき、装置の製造コストの低減を図ることができるとと
もに製造ラインの近傍に洗浄槽を配置し、洗浄後のワー
クを即座に製造ラインに投入する際に既存の製造ライン
に対する影響を極力少なくできた。
【0042】第1に、第1,第2噴射ノズルに穿設され
る噴孔を筒型回転ドラムの長手軸心方向に沿って複数設
けたこと、第2に、第1,第2噴射ノズルを筒型回転ド
ラムの長手軸心方向に沿って移動自在に配置したこと、
第3に、第1,第2噴射ノズルの各噴孔が筒型回転ドラ
ムに配置されたワークに対向した状態において噴射ノズ
ル又は筒型回転ドラムの少なくとも一方を長手軸心方向
に微少に往復動させたことによると、ワーク支持体に配
置した全てのワークに対して均一に洗浄液、気液混合
気、又は気体を噴射することができ洗浄、乾燥を良好に
行ないうるもので、特に第2,第3の構成によると、筒
型回転ドラムの長手軸心方向に沿って連続的な噴射をす
ることができ、全てのワークに対する洗浄、乾燥を一層
効果的に行なうことができるとともにワークが変更され
た場合にあっても同一噴射ノズルを使用することが可能
となり汎用性の高い洗浄装置を提供できる。
【0043】又、第2噴射ノズルを、筒型回転ドラムの
長手軸心方向に直交する断面において、筒型回転ドラム
の中心より上方で且つ中心より側方に配置したことによ
ると、洗浄槽の底部の超音波振動子よりワークに向かう
超音波に対して第2噴射ノズルから噴射される噴流液が
何等影響を与えるものでなく超音波洗浄を効果的に行な
うことができる。
【0044】又、筒型回転ドラムの断面形状を多角形と
したことによると、ワーク支持体を多角形を構成する一
辺に配置することができ、ワーク支持体に配置されるワ
ークを内側中空及び外側空間部に向けて配置するに極め
て好都合となるとともに1サイクルの洗浄におけるワー
ク洗浄の数を増すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワークの洗浄装置全体を示す全体構成図。
【図2】ワークの洗浄装置の縦断面図。
【図3】図2のA−A線における縦断面図。
【図4】図2のB−B線における縦断面図。
【図5】図2のC−C線における縦断面図。
【図6】図2における筒型回転ドラムとワークが取着さ
れたワーク支持体の斜視図。
【図7】筒型回転ドラムの正面図。
【図8】図7の筒型回転ドラムの左側面図。
【図9】洗浄方法を示す工程図。
【図10】ワークの洗浄装置全体を示す第二の全体構成
図。
【図11】ワークの洗浄装置の第二の実施例を示す縦断
面図。
【符号の説明】
1 洗浄槽 2 貯液槽 3 筒型回転ドラム 3C ワーク支持部 3P 内側中空部 3R 外側空間部 4 液体ポンプ 5 空気ポンプ 6,30 第1噴射ノズル 7,32 第2噴射ノズル 8 超音波振動子 9 オーバーフロー手段 10 ワーク支持体 14 洗浄液供給路 15 切換弁 17 排出手段 20 気体供給路 21 気体供給手段 W 洗浄液 P ワーク P1 ワークの一側面 P2 ワークの他側面

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状のワーク支持体に配置されたワーク
    を、筒型回転ドラムの筒の外側面近傍の長手軸心方向に
    沿って設けたワーク支持部に、少なくともワークの一側
    面が筒型回転ドラムの内側中空部に向けて開口するとと
    もにワークの他側面が筒型回転ドラムの外側空間部に向
    けて開口するよう配置するワーク取りつけ工程と;ワー
    クを備えた筒型回転ドラムを、洗浄槽の洗浄液中に回転
    状態にて配置し、筒型回転ドラムの内側中空部より第1
    噴射ノズルを介して加圧された洗浄液を洗浄槽内の洗浄
    液を通してワークの一側面に向けて噴射するとともに筒
    型回転ドラムの外側空間部より第2噴射ノズルを介して
    加圧された洗浄液を洗浄槽内の洗浄液を通してワークの
    他側面に向けて噴射し、更に洗浄槽の底部に設けた超音
    波振動子よりワークに向けて超音波を発振するとともに
    洗浄槽の上部より洗浄液をオーバーフロー手段を介して
    溢流させる第1洗浄工程と;超音波振動子による超音波
    の発信を停止するとともに排出手段を開放することによ
    り洗浄槽内の洗浄液を排出する洗浄槽内液抜き工程と;
    洗浄槽が排出手段により開放状態で洗浄槽が空状態にあ
    り、且つ筒型回転ドラムの回転状態において、筒型回転
    ドラムの内側中空部より第1噴射ノズルを介して加圧さ
    れた洗浄液を空中を通してワークの一側面に向けて噴射
    するとともに筒型回転ドラムの外側空間部より第2噴射
    ノズルを介して加圧された洗浄液を空中を通してワーク
    の他側面に向けて噴射する第2洗浄工程と;洗浄槽が空
    状態で且つ筒型回転ドラムの回転状態において、筒型回
    転ドラムの内側中空部より第1噴射ノズルを介して加圧
    された気体をワークの一側面に向けて噴射するとともに
    筒型回転ドラムの外側空間部より第2噴射ノズルを介し
    て加圧された気体をワークの他側面に向けて噴射する乾
    燥工程と;ワーク支持体を回転ドラムのワーク支持部よ
    り取り出すとともにワーク支持体よりワークを取り外す
    ワーク取り出し工程と;よりなるワークの洗浄方法。
  2. 【請求項2】 板状のワーク支持体に配置されたワーク
    を、筒型回転ドラムの筒の外側面近傍の長手軸心方向に
    沿って設けたワーク支持部に、少なくともワークの一側
    面が筒型回転ドラムの内側中空部に向けて開口するとと
    もにワークの他側面が筒型回転ドラムの外側空間部に向
    けて開口するよう配置するワーク取りつけ工程と;ワー
    クを備えた筒型回転ドラムを、洗浄槽の洗浄液中に回転
    状態にて配置し、筒型回転ドラムの内側中空部より第1
    噴射ノズルを介して洗浄液と気体との気液混合流を洗浄
    槽内の洗浄液を通してワークの一側面に向けて噴射する
    とともに筒型回転ドラムの外側空間部より第2噴射ノズ
    ルを介して洗浄液と気体との気液混合流を洗浄槽内の洗
    浄液を通してワークの他側面に向けて噴射し、更に洗浄
    槽の底部に設けた超音波振動子よりワークに向けて超音
    波を発振するとともに洗浄槽の上部より洗浄液をオーバ
    ーフロー手段を介して溢流させる第1洗浄工程と;超音
    波振動子による超音波の発信を停止するとともに排出手
    段を開放することにより洗浄槽内の洗浄液を排出する洗
    浄槽内液抜き工程と;洗浄槽が排出手段により開放状態
    で洗浄槽が空状態にあり、且つ筒型回転ドラムの回転状
    態において、筒型回転ドラムの内側中空部より第1噴射
    ノズルを介して洗浄液と気体との気液混合気又は洗浄液
    を空中を通してワークの一側面に向けて噴射するととも
    に筒型回転ドラムの外側空間部より第2噴射ノズルを介
    して洗浄液と気体との気液混合流又は洗浄液を空中を通
    してワークの他側面に向けて噴射する第2洗浄工程と;
    洗浄槽が空状態で且つ筒型回転ドラムの回転状態におい
    て、筒型回転ドラムの内側中空部より第1噴射ノズルを
    介して加圧された気体をワークの一側面に向けて噴射す
    るとともに筒型回転ドラムの外側空間部より第2噴射ノ
    ズルを介して加圧された気体をワークの他側面に向けて
    噴射する乾燥工程と;ワーク支持体を回転ドラムのワー
    ク支持部より取り出すとともにワーク支持体よりワーク
    を取り外すワーク取り出し工程と;よりなるワークの洗
    浄方法。
  3. 【請求項3】 前記、第1洗浄工程において、オーバー
    フロー手段を介して溢流せる洗浄槽内の上部洗浄液を貯
    液槽内に還流してなる請求項1又は請求項2記載のワー
    クの洗浄方法。
  4. 【請求項4】 前記、洗浄槽内液抜き工程において、排
    出手段より排出する洗浄液を貯液槽内に還流させてなる
    請求項1又は請求項2記載のワークの洗浄方法。
  5. 【請求項5】 ワークを平面上の側方に配置するワーク
    支持体と;筒型をなし、少なくとも筒の外側面に筒の長
    手軸心方向に沿い、筒の内側中空部及び外側空間部に向
    けて開口を有するとともにワーク支持体を抜き出し自在
    に支持するワーク支持部を有し、回転支持される筒型回
    転ドラムと;内部に洗浄液を貯溜しうる洗浄槽と;洗浄
    槽内にある上部洗浄液を溢流するオーバーフロー手段
    と;洗浄槽内に配置される筒型回転ドラムの内側中空部
    に配置されて筒型回転ドラムのワーク支持部内に配置さ
    れた少なくともワークの一側面に向けて洗浄液又は気体
    を噴射する第1噴射ノズルと;洗浄槽内に配置される筒
    型回転ドラムの外側空間部に配置されて筒型回転ドラム
    のワーク支持部内に配置された少なくともワークの他側
    面に向けて洗浄液又は気体を噴射する第2噴射ノズル
    と;洗浄槽の底部にあって筒型回転ドラムの外側面に対
    向して配置される超音波振動子と;洗浄槽の底部に開口
    して洗浄槽内の洗浄液を抜きとる排出手段と;よりなる
    ワークの洗浄装置。
  6. 【請求項6】 ワークを平面上の側方に配置するワーク
    支持体と;筒型をなし、筒の外側面に筒の長手軸心方向
    に沿い、筒の内側中空部及び外側空間部に向けて開口を
    有するとともにワーク支持体を抜き出し自在に支持する
    ワーク支持部を有し、回転支持される筒型回転ドラム;
    内部に洗浄液を貯溜しうる洗浄槽と;洗浄槽内にある上
    部洗浄液を溢流するオーバーフロー手段と;洗浄槽内に
    配置される筒型回転ドラムの内側中空部に配置されて筒
    型回転ドラムのワーク支持部内に配置された少なくとも
    ワークの一側面に向けて洗浄液と気体との気液混合気又
    は気体を噴射する第1噴射ノズルと;洗浄槽内に配置さ
    れる筒型回転ドラムの外側空間部に配置されて筒型回転
    ドラムのワーク支持部内に配置された少なくともワーク
    の他側面に向けて洗浄液と気体との気液混合気又は気体
    を噴射する第2噴射ノズルと;洗浄槽の底部にあって筒
    型回転ドラムの外側面に対向して配置される超音波振動
    子と;洗浄槽の底部に開口して洗浄槽内の洗浄液を抜き
    とる排出手段と;よりなるワークの洗浄装置。
  7. 【請求項7】 前記オーバーフロー手段を、洗浄槽の上
    部開口を囲繞するオーバーフロー室と、オーバーフロー
    室の底部と貯液槽とを結ぶオーバーフロー通路とにより
    構成し、前記排出手段を、洗浄槽の底部よりオーバーフ
    ロー通路に向かう排出路と、排出路を開閉する開閉弁
    と、により構成してなる請求項5又は請求項6記載のワ
    ークの洗浄装置。
  8. 【請求項8】 前記、第1,第2噴射ノズルと貯液槽内
    の洗浄液を加圧して吐出する液体ポンプとを洗浄液供給
    路を介して接続するとともに、前記洗浄液供給路より空
    気ポンプを備えた加圧空気供給路を切換弁を介して分岐
    し、液体ポンプと第1,第2噴射ノズルとの連通時にお
    いて、空気ポンプと第1,第2噴射ノズルとを遮断し、
    一方、空気ポンプと第1,第2噴射ノズルとの連通時に
    おいて、液体ポンプと第1,第2噴射ノズルとを遮断し
    てなる請求項5記載のワークの洗浄装置。
  9. 【請求項9】 前記、第1,第2噴射ノズルと貯液槽内
    の洗浄液と気体供給手段より供給される空気とを加圧し
    て気液混合流として吐出する液体ポンプとを洗浄液供給
    路を介して接続するとともに、前記洗浄液供給路より空
    気ポンプを備えた加圧空気供給路を切換弁を介して分岐
    し、液体ポンプと第1,第2噴射ノズルとの連通時にお
    いて、空気ポンプと第1,第2噴射ノズルとを遮断し、
    一方、空気ポンプと第1,第2噴射ノズルとの連通時に
    おいて、液体ポンプと第1,第2噴射ノズルとを遮断し
    てなる請求項6記載のワークの洗浄装置。
  10. 【請求項10】 前記、気体供給手段より液体ポンプに
    向けて供給される空気をオゾン含有気体としてなる請求
    項9記載のワークの洗浄装置。
  11. 【請求項11】 前記、第1噴射ノズル、第2噴射ノズ
    ルにワークに向けて穿設される噴孔を、筒型回転ドラム
    の長手軸心方向に複数設けてなる請求項5又は請求項6
    記載のワークの洗浄装置。
  12. 【請求項12】 前記、第1噴射ノズル、第2噴射ノズ
    ルを筒型回転ドラムの長手軸心方向に沿って移動自在に
    配置してなる請求項5又は請求項6記載のワークの洗浄
    装置。
  13. 【請求項13】 前記、第1噴射ノズル、第2噴射ノズ
    ルと筒型回転ドラムに配置されたワークとが対向した状
    態において第1噴射ノズル、第2噴射ノズル又は筒型回
    転ドラムの少なくとも一方を筒型回転ドラムの長手軸心
    方向に微少に往復動させてなる請求項5又は請求項6記
    載のワークの洗浄装置。
  14. 【請求項14】 前記、第2噴射ノズルを、筒型回転ド
    ラムの長手軸心方向に直交する断面において、筒型回転
    ドラムの中心より上方であって且つ中心より側方に配置
    してなる請求項5又は請求項6記載のワークの洗浄装
    置。
  15. 【請求項15】 前記、筒型回転ドラムの断面形状を多
    角形とし、多角形を構成する一辺にワーク支持体を抜き
    出し自在に支持するワーク支持部を設けてなる請求項5
    又は請求項6記載のワークの洗浄装置。
JP17762692A 1992-06-11 1992-06-11 ワークの洗浄方法及び洗浄装置 Pending JPH05345171A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005296786A (ja) * 2004-04-12 2005-10-27 Mitsubishi Electric Corp 洗浄装置
KR101065933B1 (ko) * 2008-11-26 2011-09-19 한전케이피에스 주식회사 공기필터 자동 세척장치
CN114682560A (zh) * 2022-05-05 2022-07-01 北京印刷学院 一种新能源汽车保养维修用内饰清洁装置

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