JP3294837B2 - フィルムアンテナ - Google Patents

フィルムアンテナ

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JP3294837B2
JP3294837B2 JP2000129365A JP2000129365A JP3294837B2 JP 3294837 B2 JP3294837 B2 JP 3294837B2 JP 2000129365 A JP2000129365 A JP 2000129365A JP 2000129365 A JP2000129365 A JP 2000129365A JP 3294837 B2 JP3294837 B2 JP 3294837B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のガラス等へ
取り付けることが好適とされるフィルムアンテナに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、車両に取り付けるアンテナとし
て、トランクリッドやルーフに取り付けるアンテナが知
られている。ルーフに取り付けるルーフアンテナは、ア
ンテナが高い場所に位置することと、ルーフをグランド
プレーンとして用いることができることから車載用アン
テナとして好適なアンテナとすることができる。また、
車両に取り付けるアンテナとして車両の後部ガラス等に
取り付けることのできるフィルムアンテナが知られてい
る。
【0003】従来のフィルムアンテナの例を図7(a)
に示すが、このフィルムアンテナ部200は、フィルム
基板上に印刷等により形成されたVHFエレメント20
0aとUHFエレメント200bを備えている。このV
HFエレメント200aとUHFエレメント200bに
は、アンプ部202から導出された給電線201がそれ
ぞれ接続されている。また、アンプ部202からはVH
Fエレメント200aとUHFエレメント200bによ
り受信された信号が増幅されてケーブル204から出力
されている。このケーブル204の一部はアンプ部20
2に供給する電源ケーブルとされている。なお、給電線
201はフィルムアンテナ部200に形成されたVHF
エレメント200aとUHFエレメント200bの端縁
にそれぞれハンダ付けや溶着等により接続されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図7(a)に示す従来
のフィルムアンテナ部200においては、VHFエレメ
ント200aとUHFエレメント200bの端部にアー
ス線を伴わない給電線201が接続されている。このた
め、アンプ部202のアースをグランドに接続する必要
があり、アンプ部202は車体の内部の内装を取り外し
て車体に直接取り付けられる。また、フィルムアンテナ
部200は絶縁体上に取り付ける必要がある。したがっ
て、図8に示すようにフィルムアンテナ部200を自動
車100の後部ガラス101に取り付けた際に、アンプ
部202は内装を取り外した車体内に取り付けられて、
アンプ部202のアースが車体に接続されている。な
お、アース線を伴わない給電線201は、VHFエレメ
ント200aおよびUHFエレメント200bの一部と
なってしまっている。従って、給電線201を長くする
ことができないと共に、車体に沿わせて配線することが
できないという問題点があった。
【0005】さらに、給電線201の一端はあらかじめ
VHFエレメント200aあるいはUHFエレメント2
00bの端縁に接続されており、アンプ部202を自動
車100の車体に取り付ける際に、給電線201の他端
をアンプ部202内に導入して接続していた。このよう
に、フィルムアンテナ部200とアンプ部202からな
る車載用アンテナを自動車100に設置する作業は長時
間の作業が必要とされると共に、アンテナおよび自動車
に関する十分な知識が必要とされるため一般のユーザが
設置することは困難であった。
【0006】また、給電線201を直接VHFエレメン
ト200aとUHFエレメント200bに接続すること
に替えて、図7(b)に示すように端子箱210をガラ
ス面上に取り付けられたフィルムアンテナ部200に載
置して給電することも行われている。この場合、図7
(c)に示すように端子箱210の裏面には出没自在に
付勢された複数の端子212が突出するよう設けられて
おり、この端子212をVHFエレメント200aおよ
びUHFエレメント200bの端縁に位置合わせして、
端子箱210をガラス面上に取り付けられたフィルムア
ンテナ部200上に貼着している。端子箱210の裏面
には両面テープが設けられていて、図7(b)に示すよ
うにガラス面上に取り付けられたフィルムアンテナ部2
00に貼着することができるようにされている。
【0007】このような端子箱210を用いるようにす
ると、接続するための作業性は向上するようになる。し
かしながら、前述したように給電線201はアンテナと
して動作しているため、アンテナを設置するに当たって
はアンテナおよび自動車に関する十分な知識が必要とさ
れる。さらに、端子箱210を貼着している両面テープ
の貼着力が経年変化により劣化すると、端子212はバ
ネにより貼着面から離脱する方向に付勢されていること
から、端子箱210が貼着面から剥がれるようになる。
すると、端子212とVHFエレメント200aおよび
UHFエレメント200bとの接触不良が生じるという
問題点が生じる。
【0008】そこで、本発明は簡単な作業により車体に
取り付けることができると共に、アンテナを設置するに
当たって特別な知識を必要とすることがないと共に経年
変化による接触不良が生じることのないフィルムアンテ
ナを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のフィルムアンテナは、フィルム基板上にエ
レメントが形成されていると共に、該エレメントの給電
部が前記フィルム基板の縁部に形成されている左右対称
の形状とされた一対の第1のフィルムアンテナ部と第2
のフィルムアンテナ部と、該一対の第1のフィルムアン
テナ部と第2のフィルムアンテナ部の前記給電部がそれ
ぞれ着脱自在に装着されるコネクタを備えていると共
に、増幅部を内蔵している第1のアンプ部と第2のアン
プ部とからなり、前記フィルムアンテナ部は、前記一対
の第1のフィルムアンテナ部と第2のフィルムアンテナ
部によりダイバーシティアンテナ構成ており、該一
対の第1のフィルムアンテナ部と第2のフィルムアンテ
ナ部の前記給電部にそれぞれ装着される前記第1のアン
プ部と第2のアンプ部における前記コネクタにおいて、
ピンが奇数本のピン数とされて、前記ピンの中央のピン
がグランド用ピンとされており、該中央のピンに対して
対称の位置とされたピンの一方が前記第1のフィルムア
ンテナ部用のピンとされ、前記中央のピンに対して対称
の位置とされたピンの他方が前記第2のフィルムアンテ
ナ部用のピンとされている。
【0010】また、前記本発明の他のフィルムアンテナ
において前記一対の第1のフィルムアンテナ部と第2
のフィルムアンテナ部において、前記フィルム基板上に
エレメントに加えて該エレメントにおけるアース線が形
成されており、前記給電部には前記エレメントと容量結
合されている信号線と、前記アース線とが導入されてい
てもよい。
【0011】
【0012】このような本発明によれば、フィルムアン
テナ部の縁部にフィルム基板上に形成されたアンテナエ
レメントの給電部を設けて、この給電部をアンプ部のコ
ネクタに装着するようにしたので、フィルムアンテナ部
とアンプ部との接続を簡単に行うことができると共に、
経年変化による接触不良も生じないようになる。また、
給電部にはフィルムアンテナ部からのアースも導入され
ているので、アンプ部のアースを車体に接続してグラン
ドする必要がなくなる。従って、アンプ部をガラス面等
の絶縁体上に固着することができることから、フィルム
アンテナを車体等に設置する作業を短時間で行えること
ができると共に、アンテナや自動車に関する知識がなく
とも設置することが可能となる。
【0013】さらに、コネクタのピンを、中央のピンを
グランド用ピンとし、中央のピンに対して対称の位置と
されたピンの一方を一方のフィルムアンテナ部用のピン
とすると共に、ピンの他方を他方のフィルムアンテナ部
用のピンとすると、左右対称の形状とされた1対のフィ
ルムアンテナ部を共通の構成のアンプに装着することが
できるようになる。さらにまた、給電部に補助板が貼着
されて、給電部におけるコネクタに装着される部分を厚
くなるようにすると、フィルム基板が薄くされていても
給電部を容易にコネクタに装着することができ、設置作
業を格段に簡易化することができるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のフィルムアンテナの実施
の形態の構成例を図1(a)(b)に示す。ただし、図
1(a)は本発明のフィルムアンテナの組立前の平面図
であり、同図(b)は本発明のフィルムアンテナの組立
前の正面図である。図1(a)(b)に示すように、本
発明の実施の形態のフィルムアンテナ1は、フィルムア
ンテナ部10とアンプ部11とから構成される。フィル
ムアンテナ部10は、薄い合成樹脂製のフィルム基板2
から構成されており、このフィルム基板2上には、印刷
や蒸着等によりループ状のVHFエレメント13および
ループ状のUHFエレメント14が形成されている。ま
た、フィルムアンテナ部10の縁部に突出する端子部3
が形成されている。この端子部3は、フィルム基板2を
図示するように立ち上げて、フィルム基板2より高い位
置に形成されている。また端子部3の裏面には端子部3
を厚くするための補助板が貼着されている。
【0015】さらに、端子部3にはUHFエレメント1
4が接続されているVHFエレメント13から導入され
たアース線と、VHFエレメント13に容量結合してい
るVHF信号線と、UHFエレメント14に容量結合し
ているUHF信号線の3本が導入されている。この端子
部3はアンプ部11に備えられたコネクタ部4に装着可
能とされており、端子部3を矢印で示すようにコネクタ
部4に挿入することにより、端子部3に導入されたアー
ス線、VHF信号線、UHF信号線がアンプ部11に内
蔵されている増幅回路に接続されるようになる。この場
合、端子部3には補助板が貼着されて厚くされているた
め、フィルム基板2が薄くされていても確実にコネクタ
部4に挿入することができる。これにより、増幅された
VHF受信信号およびUHF受信信号がケーブル12か
ら導出されるようになる。ケーブル12は図示されない
受信機に導かれており、ケーブル12の一部は電源ライ
ンとされてアンプ部11に電源を供給している。このよ
うに、フィルムアンテナ部10からはアース線と信号線
とによりVHF受信信号あるいはUHF受信信号が出力
されるため、アンプ部11のアースをグランドする必要
はない。
【0016】フィルムアンテナ部10は例えば自動車の
ガラス面に貼着されて固着され、上述したようにアンプ
部11のアースをグランドする必要がないことから、ア
ンプ部11もガラス面に貼着により固着できるようにな
る。この際に、アンプ部11の下面とフィルムアンテナ
部10の裏面とを同じ高さで設置できるように、フィル
ム基板2を折曲することにより立ち上げて、フィルム基
板2より高い位置に端子部3を形成するようにしてい
る。また、フィルムアンテナ部10の裏面には接着剤が
塗布されており、水を吹き付けたガラス面に保護シート
を剥がしたフィルムアンテナ部10を載置することによ
り、ガラス面にフィルムアンテナ部10を貼着すること
ができる。さらに、アンプ部11の裏面には両面テープ
等の貼着テープ5が設けられており、コネクタ部4に端
子部3を装着した後で貼着用テープ5の保護シートを剥
がし、ガラス面の所定位置にアンプ部11を貼着してい
る。
【0017】次に、フィルムアンテナ部10の端子部3
とアンプ部11のコネクタ部4との接続構成の詳細を図
2および図3(a)を参照して説明する。ただし、図2
はフィルムアンテナ部10の端子部3とアンプ部11の
コネクタ部4とを接続する前の状態であり、図3(a)
はフィルムアンテナ部10の端子部3とアンプ部11の
コネクタ部4とを接続した後の状態である。これらの図
に示されているように、端子部3はフィルム基板2から
L字状に折曲されることにより立ち上げられて構成され
ている。この立ち上げの高さはコネクタ部4の高さとさ
れている。また、フィルム基板2は薄く形成されている
ために端子部3の厚さがコネクタ部4に装着するに十分
な厚さとされていない。そこで、端子部3の裏面に補助
板15を貼着してコネクタ部4に装着するに十分な厚さ
としている。また、コネクタ部4は既存のコネクタから
構成され、そのピン数は例えば9ピンとされている。
【0018】9ピンとするのは、既存のコネクタにおい
てピン間の距離が接近しすぎているためであり、十分な
ピン間隔とされている場合は少なくとも3ピンとされて
いればよい。また、後述するように本発明のフィルムア
ンテナ1をダイバーシティアンテナに適用した際には、
コネクタ部4は少なくとも5ピンのピン数とされていれ
ばよい。コネクタ部4を9ピンとした際のピン割当を図
3(b)に示す。図3(b)に示すようにコネクタ部4
における9ピンの内、中央の5番ピン#5はグランド用
のピンとされる。この5番ピン#5にはフィルムアンテ
ナ部10の端子部におけるアース線(G)が接続され
る。また、1番ピン#1にはフィルムアンテナ部10の
端子部3におけるVHF信号線が接続される。さらに、
7番ピン#7にはフィルムアンテナ部10の端子部3に
おけるUHF信号線が接続される。さらにまた、9番ピ
ン#9にはフィルムアンテナ部10と左右対称の構成と
されたフィルムアンテナにおけるVHF信号線が接続さ
れる。さらに、3番ピン#3にはフィルムアンテナ部1
0と左右対称の構成とされたフィルムアンテナにおける
UHF信号線が接続される。このように、5番ピン#5
を中心として対称な位置のピン#1,#9にVHF信号
線が接続され、5番ピン#5を中心として対称な位置の
ピン#3,#7にUHF信号線が接続されるようにピン
割当されている。この理由については後述する。
【0019】ところで、図1に示すフィルムアンテナ1
は完全な水平面内無指向性を有していないと共に、自動
車に設置した場合には、自動車の影響により指向性が乱
されるようになる。この結果、移動中にフィルムアンテ
ナ1による受信電力強度が変化するようになる。これを
解決する方法として、ダイバーシティ受信が知られてい
る。ダイバーシティ受信には幾つかの方式があるが、ア
ンテナを2本用いるスペースダイバーシティは、2本の
アンテナを空間的に離隔して配置し、2本のアンテナの
うちの受信電力の大きい方を選択して受信する方法であ
る。このようなダイバーシティ受信に本発明のフィルム
アンテナ1を適用した際の構成を図4に示す。
【0020】図4において、第1のフィルムアンテナ1
aと第2のフィルムアンテナ1bとによりダイバーシテ
ィアンテナ50が構成されている。第1のフィルムアン
テナ1aと第2のフィルムアンテナ1bとは左右対称の
形状とされており、第1のフィルムアンテナ1aおよび
第2のフィルムアンテナ1bの構成は、図1に示すフィ
ルムアンテナ1と同様とされている。このようなダイバ
ーシティアンテナ50は、図5に示すように自動車10
0に設置することができる。図5においては、第1のフ
ィルムアンテナ1aが自動車100の後部ガラス101
の向かって左側に設置され、第2のフィルムアンテナ1
bが自動車100の後部ガラス101の向かって右側に
設置されている。第1のフィルムアンテナ1aと第2の
フィルムアンテナ1bとは、後部ガラス101の車室内
側のガラス面に貼着されているが、フィルムアンテナ部
10a、10bはほぼ透明とされていることから、後方
の視界を妨げるものとはならない。そして、アンプ部1
1aおよびアンプ部11bから導出されたケーブル12
aおよびケーブル12bをダイバーシティ受信機に接続
することにより、上述したダイバーシティ受信を行うこ
とができる。
【0021】なお、図5に示すようにダイバーシティア
ンテナ50を自動車100に設置するに際して、第1の
フィルムアンテナ1aと第2のフィルムアンテナ1bと
は左右対称のアンテナとされていることから、その端子
部におけるアース線、VHF信号線、UHF信号線の配
置も左右対称となる。従って、アンプ部11aおよびア
ンプ部11bにおけるコネクタ部のピン割当もそれに応
じて割り当てる必要がある。すなわち、第1のフィルム
アンテナ1aにアンプ部11aを組み合わせると共に、
第2のフィルムアンテナ1bにアンプ部11bを組み合
わせなければならないことになる。このような組み合わ
せとすると、間違えて組み合わせた際にダイバーシティ
アンテナ50は所望の動作をしないことになる。
【0022】そこで、前記図3(b)に示すようにピン
割当を行うことにより、第1のフィルムアンテナ1aお
よび第2のフィルムアンテナ1bと、アンプ部11aお
よびアンプ部11bとの組み合わせをいずれの組み合わ
せとしてもよいようにできる。すなわち、図3(b)に
示すようにピン割り当てされたコネクタ部4を備えるア
ンプ部11に、第1のフィルムアンテナ1aの端子部を
装着した際には、図3(b)に示す1番ピン#1に左側
に配置した第1のフィルムアンテナ1aにおけるVHF
エレメント13aのVHF信号線(L−V)が接続され
る。さらに、7番ピン#7に左側に配置した第1のフィ
ルムアンテナ1aにおけるUHFエレメント14aのU
HF信号線(L−U)が接続され、5番ピン#5に第1
のフィルムアンテナ部10aのアース線(G)が接続さ
れる。
【0023】また、図3(b)に示すようにピン割り当
てされたコネクタ部4を備えるアンプ部11に、第1の
フィルムアンテナ1aと左右対称の構成とされた第2の
フィルムアンテナ1bの端子部を装着した際には、図3
(b)に示す9番ピン#9に右側に配置した第2のフィ
ルムアンテナ1bにおけるVHFエレメント13bのV
HF信号線(R−V)が接続される。さらに、3番ピン
#3に右側に配置した第2のフィルムアンテナ1bにお
けるUHFエレメント14bのUHF信号線(R−U)
が接続され、5番ピン#5に第2のフィルムアンテナ部
10bのアース線(G)が接続される。このようなピン
割当とすると、アンプ部11aとアンプ部11bとを同
一の構成とすることができる。このため、第1のフィル
ムアンテナ1aおよび第2のフィルムアンテナ1bと、
共通の構成とされたアンプ部11aおよびアンプ部11
bとは、いずれの組み合わせとしても所望の動作を行う
ダイバーシティアンテナ50とすることができる。これ
により、ダイバーシティアンテナ50の設置作業を格段
に簡易なものとすることができる。
【0024】図3に示すダイバーシティアンテナにおけ
る第1のフィルムアンテナ1aおよび第2のフィルムア
ンテナ1bの構成を参照すると、それぞれの第1のフィ
ルムアンテナ1aおよび第2のフィルムアンテナ1bに
おける端子部においては、アース線とVHF信号線ある
いはUHF信号線とにより、VHF受信信号あるいはU
HF受信信号が導出されている。すなわち、この端子部
にはアンテナとして動作する給電線ではなく通常の給電
線が接続されるようになる。このため、給電線の長さは
任意の長さとすることができると共に、同軸ケーブルと
した場合は金属体である車体に沿って給電線を配置する
ことも可能となる。これにより、従来不可能であったハ
ッチバック式の自動車におけるリヤガラスにも本発明に
かかるフィルムアンテナ1あるいはダイバーシティアン
テナ50を設置することができる。
【0025】図6に、ハッチバック式の自動車110に
本発明にかかる図4に示すダイバーシティアンテナ50
を設置した構成を示す。図6においては、第1のフィル
ムアンテナ1aが自動車110のリアガラス102の向
かって左側に設置され、第2のフィルムアンテナ1bが
自動車110のリアガラス102の向かって右側に設置
されている。第1のフィルムアンテナ1aと第2のフィ
ルムアンテナ1bとは、リアガラス102の車室内側の
ガラス面に貼着されているが、フィルムアンテナ部10
aおよびフィルムアンテナ部10bはほぼ透明とされて
いることから、後方の視界を妨げるものとはならない。
そして、アンプ部11aおよびアンプ部11bから導出
されたケーブル12aおよび12bをリヤガラス102
に沿って導出して車体の内面に沿わしてダイバーシティ
受信機まで延伸する。これににより、ダイバーシティ受
信機により上述したダイバーシティ受信を行うことがで
きるようになる。なお、従来の図7に示すようなフィル
ムアンテナでは、給電線201がアンテナとして動作す
るため、その長さを長くすることができない。さらに、
アンプ部202も車体にグランドする必要性からガラス
面上に設置することができない。従って、開閉自在とさ
れたハッチバック式のドアにおけるリヤガラス102に
従来のフィルムアンテナを設置することはできなかっ
た。
【0026】以上説明した本発明のフィルムアンテナに
おいては、VHFエレメント13およびUHFエレメン
ト14はループアンテナとされている。そして、このル
ープアンテナとされたVHFエレメント13およびUH
Fエレメント14に容量結合することにより、それぞれ
の受信信号が導出されている。このように、インダクテ
ィブとされるVHFエレメント13およびUHFエレメ
ント14から、容量結合により受信信号を導出する構成
とすることにより、インダクティブ成分が容量結合のキ
ャパシティブ成分により整合されるようにできる。これ
により整合回路を必要とすることなく、フィルムアンテ
ナ部10とアンプ部11とをマッチングさせることが可
能となる。また、アンプ部11におけるコネクタ部4の
ピン数は上記示したピン数に限らず、エレメント数の2
倍にアース線の数である1本を足した本数以上の奇数本
であれば、任意の本数とすることができる。
【0027】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、フィルム
アンテナ部の縁部にフィルム基板上に形成されたアンテ
ナエレメントの給電部を設けて、この給電部をアンプ部
のコネクタに装着するようにしたので、フィルムアンテ
ナ部とアンプ部との接続を簡単に行うことができると共
に、経年変化による接触不良も生じないようになる。ま
た、給電部にはフィルムアンテナ部からのアースも導入
されているので、アンプ部のアースを車体に接続してグ
ランドする必要がなくなる。従って、アンプ部をガラス
面等の絶縁体上に固着することができることから、フィ
ルムアンテナを車体等に設置する作業を短時間で行える
ことができると共に、アンテナや自動車に関する知識が
なくとも設置することが可能となる。
【0028】さらに、コネクタのピンを、中央のピンを
グランド用ピンとし、中央のピンに対して対称の位置と
されたピンの一方を一方のフィルムアンテナ部用のピン
とすると共に、ピンの他方を他方のフィルムアンテナ部
用のピンとすると、左右対称の形状とされた1対のフィ
ルムアンテナ部を共通の構成のアンプに装着することが
でき、設置作業を格段に簡易化することができるように
なる。さらにまた、給電部に補助板が貼着されて、給電
部におけるコネクタに装着される部分を厚くなるように
すると、フィルム基板が薄くされていても給電部を容易
にコネクタに装着することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフィルムアンテナの実施の形態の構成
例を示す平面図および正面図である。
【図2】本発明の実施の形態にかかるフィルムアンテナ
の端子部とアンプ部との接続前の接続構成を示す図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態にかかるフィルムアンテナ
の端子部とアンプ部との接続後の接続構成を示す図であ
る。
【図4】本発明の実施の形態にかかるフィルムアンテナ
をダイバーシティアンテナに適用した構成を示す図であ
る。
【図5】本発明の実施の形態にかかるダイバーシティア
ンテナを自動車に設置した構成を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態にかかるダイバーシティア
ンテナをハッチバック式自動車に設置した構成を示す図
である。
【図7】従来のフィルムアンテナの構成例を示す図であ
る。
【図8】従来のフィルムアンテナを自動車に設置した構
成を示す図である。
【符号の説明】
1 フィルムアンテナ、1a 第1のフィルムアンテ
ナ、1b 第2のフィルムアンテナ、2 フィルム基
板、3 端子部、4 コネクタ部、5 貼着用テープ、
10 フィルムアンテナ部、10a フィルムアンテナ
部、10b フィルムアンテナ部、11 アンプ部、1
1a アンプ部、11b アンプ部、12 ケーブル、
12a ケーブル、12b ケーブル、13 VHFエ
レメント、13a VHFエレメント、13b VHF
エレメント、14 UHFエレメント、14a UHF
エレメント、14b UHFエレメント、15 補助
板、50ダイバーシティアンテナ、100 自動車、1
01 後部ガラス、102 リヤガラス、110 自動
車、200 フィルムアンテナ部、200a VHFエ
レメント、200b UHFエレメント、201 給電
線、202アンプ部、204 ケーブル、210 端子
箱、212 端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01R 12/28 H01R 107:00 24/08 23/02 K // H01R 107:00 23/68 E (56)参考文献 特開 平10−308620(JP,A) 特開 平11−168316(JP,A) 特開 平7−65914(JP,A) 特開 平8−78108(JP,A) 特開2000−196327(JP,A) 実開 昭62−26909(JP,U) 実開 平4−76705(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 1/22 H01Q 1/32 H01Q 1/38 H01R 24/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルム基板上にエレメントが形成され
    ていると共に、該エレメントの給電部が前記フィルム基
    板の縁部に形成されている左右対称の形状とされた一対
    の第1のフィルムアンテナ部と第2のフィルムアンテナ
    部と、 該一対の第1のフィルムアンテナ部と第2のフィルムア
    ンテナ部の前記給電部がそれぞれ着脱自在に装着される
    コネクタを備えていると共に、増幅部を内蔵している第
    1のアンプ部と第2のアンプ部とからなり、 前記フィルムアンテナ部は、前記一対の第1のフィルム
    アンテナ部と第2のフィルムアンテナ部により ダイバー
    シティアンテナ構成ており、該一対の第1のフィル
    ムアンテナ部と第2のフィルムアンテナ部の前記給電部
    にそれぞれ装着される前記第1のアンプ部と第2のアン
    プ部における前記コネクタにおいて、 ピンが奇数本のピン数とされており、前記ピンの中央の
    ピンがグランド用ピンとされており、該中央のピンに対
    して対称の位置とされたピンの一方が前記第1のフィル
    ムアンテナ部用のピンとされ、前記中央のピンに対して
    対称の位置とされたピンの他方が前記第2のフィルムア
    ンテナ部用のピンとされていることを特徴とするフィル
    ムアンテナ。
  2. 【請求項2】 前記一対の第1のフィルムアンテナ部と
    第2のフィルムアンテナ部において、前記フィルム基板
    上にエレメントに加えて該エレメントにおけるアース線
    が形成されており、前記給電部には前記エレメントと容
    量結合されている信号線と、前記アース線とが導入され
    ていることを特徴とする請求項1記載のフィルムアンテ
    ナ。
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