JP2007067970A - アンテナ及びアンテナケーブル取り付け構造 - Google Patents

アンテナ及びアンテナケーブル取り付け構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2007067970A
JP2007067970A JP2005252791A JP2005252791A JP2007067970A JP 2007067970 A JP2007067970 A JP 2007067970A JP 2005252791 A JP2005252791 A JP 2005252791A JP 2005252791 A JP2005252791 A JP 2005252791A JP 2007067970 A JP2007067970 A JP 2007067970A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
vehicle
cable
male
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005252791A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Hiramatsu
能行 平松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kojima Industries Corp
Original Assignee
Kojima Press Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kojima Press Industry Co Ltd filed Critical Kojima Press Industry Co Ltd
Priority to JP2005252791A priority Critical patent/JP2007067970A/ja
Publication of JP2007067970A publication Critical patent/JP2007067970A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Support Of Aerials (AREA)
  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Details Of Aerials (AREA)

Abstract

【課題】アンテナ及びアンテナケーブルの取り付けをより簡単にできるようなアンテナ及びアンテナケーブルの取り付け構造を提供する。
【解決手段】中空体からなる車両用外装品内に配置された車載用アンテナエレメントに接続されるケーブルについてのアンテナケーブル取り付け構造であって、エアスポイラに固定された金属製ブラケットの突起部に、オス側ハウジングを嵌合させ、オス側ハウジングに嵌め込まれたオス側ターミナルと突起部が電気的に接続されることにより、車両用外装品のケーブルの接地を行うことができ、ハウジングは、車両用外装品の開口部に対向して設けられた車体側開口部を貫通しているアンテナケーブル取り付け構造。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用エアスポイラや車両用バンパー等の中空体からなる外装品内に設けられた車載用アンテナ及び、そのケーブルの取り付け構造に関する。
車両にはラジオ、テレビ、無線等の受信装置が多く搭載されている。そして、これらの受信装置それぞれの周波数に応じたアンテナが車両に装備されている。このようなアンテナを車外に設置することによって受信することは可能ではあるが、一般の乗用車においては、美観、スペースの点から好ましくない。そこで、図11に示すように、車両に取り付けられているエアスポイラや車両用バンパー等の樹脂製中空体からなる外装品の内部空間にアンテナを設置することによりスペースの共用化並びに外観上の車両全体の見栄えの向上を図っている。
このような、エアスポイラの中空空間にアンテナを設置する場合には、図14、15に示すように、中空のエアスポイラを上下二分割で製作し、一方にアンテナを設置し、アンテナケーブルを取り出したのちカバーをかぶせてアンテナ内蔵エアスポイラを組み立て、それを車両に取り付けるというようにしていた(たとえば特許文献1参照)。
図14は、このようなアンテナ内蔵エアスポイラの車体への取り付けを示す図である。エアスポイラ101の内部には、図15に示すように、受信対象メディアに対応する複数のフィルム状のアンテナエレメント102〜107を配置したアンテナ108が設けられている。アンテナ108に給電部109を介して接続するフィーダ110は、エアスポイラ101、車体100を貫通して車内へ配線されている。そして、フィーダ110からは、車体100に接地するためのアース線110aが延在されており、そのアース線110aの先端はビス113により車体のインナーパネル112に固定されている。
しかし、このように構成された車載用アンテナにあっては、車両側ケーブルとの配索作業が面倒なうえ、車体内外両方での固定作業を必要とするなど、接地作業が煩雑化するといった問題があった。
一方、エアスポイラが上下二分割組み立て型から、一体成型品になるにつれ、エアスポイラに内蔵するアンテナも一体成型品に組み込めるような平板型になり、ケーブルの配線、アース構造を簡素化するような接続金物を使ったものが提案されてきた(例えば、特許文献2参照)。
図12は、上記従来技術による、エアスポイラ2を車体に取り付けた状態での車体中央付近から車体右側に位置する部位の底面図である。図12に示すように、底面に開口する第1,第2,第3,第4の開口202a,202b,202c,202dが形成されている。また、エアスポイラ2の底面には、車体取り付け用のネジやクリップ等の固定具203が複数設けられている。さらに、エアスポイラ2の内部には、電波受信用のアンテナエレメント204と、このアンテナエレメント204を保持したリテーナ205と、リテーナ205をエアスポイラ2に固定するためのアンテナブラケット206と、一端がアンテナエレメント204に固定されたAV線213と、エアスポイラ内同軸ケーブル215とを備えている。AV線213と同軸ケーブル215は接続金物218に接続され、この接続金物218を第3の開口202cの周辺に固定されたブラケット211に固定することによって、ケーブルを接地できるようになっている。エアスポイラ内同軸ケーブル215は第2の開口202bからエアスポイラの外部に引き出され、コネクタ208によって車体側の同軸ケーブル216と接続される。
図13は上記の同軸ケーブルの取り出し部の断面図詳細図である。図13に示すように、エアスポイラ内同軸ケーブル215はエアスポイラ2の第2の開口202bと、車体側開口230を貫通して、エアスポイラから車体内に配線される。ケーブルの損傷を防止するために上記の貫通部分に同軸ケーブルのカバー240が取り付けられている。カバー240は円筒形のゴムあるいは樹脂製で、柔軟性を持っているものである。そして、車体内でコネクタ208によって車体側同軸ケーブル216に接続されている。車体内に配置されたコネクタ208は固定されていないため、コネクタ208が車体に当たって異音が発生しないように、コネクタ208の周りに異音防止用として筒状のスポンジ241が取り付けられている。また、車体側開口230の周囲には防水のためにパッキン231がエアスポイラ2と車体1との間に挟みこまれている。
上記の従来技術のアンテナケーブル取り出し構造の場合エアスポイラ2、と車体1の組み立て、ケーブルの取り付け方法は次のように行われる。まず、アンテナエレメント204、AV線213、接続金物218、エアスポイラ内同軸ケーブル215をアンテナアセンブリとして組み立てておく。次にこのアンテナアセンブリを、中空体のエアスポイラ2の内部に第1の開口202aから挿入し、リテーナ205、アンテナブラケット206によってアンテナエレメント204を固定する。そして、接続金物218を第3の開口202cから取り出し、ビスでブラケット211に固定する。そして、エアスポイラ内同軸ケーブル215を第2の開口202bから取り出す。取り出したエアスポイラ内同軸ケーブル215にカバー240をかぶせる。カバー240をかぶせた同軸ケーブルを車体側開口230に通し、車体内で車体側同軸ケーブル216と接続して、スポンジ241をコネクタ208の接続部に取り付ける。
特開2001−102826号公報 特開2003−309413号公報
上記のように図12、13に示された従来技術によるアンテナ及びアンテナケーブルの取り付け構造は、それ以前の取り付け構造に比較して取り付け性の簡素化が図られてはいるものの、接続金物をエアスポイラ2のブラケット211に固定した後、別の開口からエアスポイラ内同軸ケーフル215を取り出して車体側同軸ケーブル216と接続しなければならないこと、同軸ケーブルのエアスポイラの第2の開口202b、車体側開口230の貫通部に同軸ケーブル保護のためにカバー240を取り付ける必要があること、コネクタ208の接続を狭い車体側で行うことが必要であること、コネクタ208が固定されていないことから、ネクタ接続後に異音発生防止用のスポンジ241を取り付ける必要があることなど、エアスポイラ2の車体1への取り付け、配線は面倒で手間がかかるという問題があった。
また、図12、13に示された従来技術によるアンテナ及びアンテナケーブルの取り付け構造は、ケーブルを固定、接地するための第3の開口202cとケーブルをエアスポイラ内から引き出すための第2の開口202bを隣接して設けることが必要であった。このように大きな開口を隣接して設けることは、エアスポイラの強度の低下を招くことから、開口周辺の補強やスポイラの樹脂の肉厚を厚くする等の必要があった。特にエアスポイラの肉厚を厚くすることは、内部の中空空間の減少を招くことからアンテナの取り付けスペースが減少し取り付け可能なアンテナが制限されるという問題があり、また、多くの開口に補強をすることは構造の複雑化とコストの増大を招くという問題があった。
そこで、本発明は、アンテナ及びアンテナケーブルの取り付けをより簡単にできるようなアンテナ及びアンテナケーブルの取り付け構造を提供することにある。
また、本発明の目的は、アンテナケーブル取り出し、接地のためのエアスポイラの開口部を少なくして、強度低下を防止し、構造の簡素化を図ることができるアンテナ及びアンテナケーブルの取り付け構造を提供することにある。
本発明の目的は、中空体からなる車両用外装品内に配置された車載用アンテナエレメントに接続されるケーブルを、車両用外装品から取り出す開口部と、車両用外装品の開口部周辺に固定された金属製ブラケットと、車両用外装品内のケーブルが接続されたオス側ターミナルが嵌め込まれたオス側ハウジングと、車両側ケーブルに接続されたメス側ターミナルが嵌め込まれたメス側ハウジングとを、有するアンテナケーブル取り付け構造であって、金属製ブラケットは、開口部端部位置に突起部を有するとともに、電気的に接続された締結部品によって車両に電気的に接続されており、オス側ハウジングは、金属ブラケットの突起部に嵌合されることにより車両用外装品に固定されると共に、オス側ハウジングに嵌め込まれたオス側ターミナルと突起部が電気的に接続されることにより、車両用外装品内のケーブルの接地を行うことができ、メス側ハウジングは、オス側ハウジングに着脱自在に嵌め込まれて固定され、これら2つのハウジングが互いに嵌め込まれることによって、メス側ターミナルがオス側ターミナルに接続されて車両側ケーブルと車両用外装品内のケーブルが電気的に接続され、2つのハウジングは、車両用外装品の開口部に対向して設けられた車体側開口部を貫通しているアンテナケーブル取り付け構造によって達成できる。
また、本発明の目的は、中空体からなる車両用外装品内に配置された、第1の車載用アンテナエレメントに接続される、柔軟性を有する第2の被覆アンテナ線を、車両用外装品から取り出す開口部と、車両用外装品の開口部周辺に固定された金属製ブラケットと、車両用外装品内の第2の被覆アンテナ線が接続されたオス側ターミナルが嵌め込まれたオス側ハウジングと、車両側ケーブルに接続されたメス側ターミナルが嵌め込まれたメス側ハウジングとを、有するアンテナ取り付け構造であって、金属製ブラケットは、開口部端部位置に突起部を有するとともに、電気的に接続された締結部品によって車両に電気的に接続されており、オス側ハウジングは、金属ブラケットの突起部に嵌合されることにより前記車両用外装品に固定され、メス側ハウジングは、オス側ハウジングに着脱自在に嵌め込まれて固定され、これら2つのハウジングが互いに嵌め込まれることによって、メス側ターミナルがオス側ターミナルに接続され、車両側ケーブルと車両用外装品内の第2の被覆アンテナ線が電気的に接続されると共に、メス側及びオス側ターミナルと突起部が電気的に接続されることにより、車両用ケーブルの接地を行うことができ、これら2つのハウジングは、車両用外装品の開口部に対向して開けられた車体側開口部を貫通しているアンテナ取り付け構造によっても達成できる。
さらに本発明の目的は、上記の同軸ケーブル同士の接続に変えて、柔軟性を有する第2の被覆アンテナ線の芯線を同軸ケーブル用オス側端子の内導体ターミナルに接続し、被覆アンテナ線の外面に絶縁体を取り付けて、その外形を同軸ケーブルと同等にし、同軸ケーブル用オス側端子の外導体ターミナルに接続、固定し、オス側コネクタハウジングに嵌め込んだアンテナ取り付け構造とすることによっても達成できる。
本発明の目的は、上記のように構成されるアンテナケーブル取り付け構造、アンテナ取り付け構造において、金属製ブラケットの突起部は、切り起こし加工によって一体成形加工することあるいは、折り曲げ加工した板材を本体部に取り付けても達成できる。
本発明においては、アンテナ及びアンテナケーブルの取り付けをより簡単にできるとともに、アンテナケーブルの取り出し、接地のためのエアスポイラの開口部を少なくして、強度低下を防止し、構造の簡素化を図ることができるという効果を有する。
本発明の第1の実施形態について、図1から4を用いて説明する。図4は、本発明の第1の実施形態によるエアスポイラ2の車体中央付近から車体右側に位置する部位の底面図である。図4に示すように、エアスポイラ2の底面には第1,第2,第3の開口2a,2b,2cが形成されている。また、エアスポイラ2の底面には、車体取り付け用の取り付けボルト3やクリップ7が複数設けられている。さらに、エアスポイラ2の内部には、電波受信用のアンテナエレメント4と、このアンテナエレメント4を保持したリテーナ5と、リテーナ5をエアスポイラ2に固定するためのアンテナブラケット6と、一端がアンテナエレメント4に固定されたAV線13と、エアスポイラ内同軸ケーブル15とを備えている。AV線13とエアスポイラ内同軸ケーブル15はエアスポイラ2の内部にある接続部14で接続されている。エアスポイラ2の第3の開口2cの周辺にはその開口とほぼ同様の位置に開口を有する金属ブラケット11が固定されている。エアスポイラ内同軸ケーブル15はオス側コネクタハウジング17に接続され、このオス側コネクタハウジング17にはメス側コネクタハウジング18が着脱自在に嵌め込まれて固定されている。
図1は上記のケーブル取り出し部の拡大断面図である。金属ブラケット11は裏面から溶接された取り付けボルト3により車体1に固定されている。この取り付けボルト3が溶接された金属ブラケット11はエアスポイラ2の樹脂成形時に一体に成形してエアスポイラ2の第3の開口2cの周りに固定されるか、成形後のエアスポイラ2の第3の開口2cの周りに、その開口位置をほぼ合わせてビスなどの固定具にて固定される。金属ブラケット11の開口の一端には折り曲げ加工、あるいは別部品の取り付けにより形成された突起部12が配設されている。突起部12は薄い金属製の短冊状の板であって、オス側コネクタハウジングブラケット21に嵌まり込んで固定される。また、車体側開口23の周りには防水のために円環状のパッキン24が挟み込んで取り付けられている。
アンテナ線でもあるAV線13は先に述べたようにエアスポイラ内でエアスポイラ内同軸ケーブル15に接続されている。エアスポイラ内同軸ケーブル15はオス側ターミナル19に接続される。オス側ターミナル19は外導体ターミナルと内導体ターミナルによって構成されている。外導体ターミナルは金属製の四角い筒状で根元の円環状部分に同軸ケーブルの外導体がカシメて固定され、内導体ターミナルは、先の外導体ターミナルの内部に配置され、先端が金属製の棒状で根元の部分に同軸ケーブルの内導体をカシメて固定するようになっている。このオス側ターミナル19はオス側コネクタハウジング17の取り付け穴にはめ込まれて固定されている。オス側コネクタハウジング17は樹脂等の絶縁体で、メス側コネクタハウジングが嵌り込む四角い筒状の部分と外導体ターミナルが固定される底の部分と、その端部に取り付け用のオス側コネクタハウジングブラケット21を有し、内部にはオス側ターミナル19の外導体ターミナルとオス側コネクタハウジングブラケット21に入り込んだ突起部12とを電気的に接続できるような電気接続部材27が埋め込まれている。
一方、車体側同軸ケーブル16はメス側ターミナル20に接続される。メス側ターミナル20もオス側ターミナル19と同様、外導体ターミナルと内導体ターミナルによって構成されている。外導体ターミナルは樹脂などの絶縁体で構成された四角柱の外側に四角い金属の筒状の部分が固着されており、根元の円環状部分に同軸ケーブルの外導体をカシメて固定するようになっている。また、内導体ターミナルは、上記の外導体ターミナル内部の絶縁部材の中心に配置された円筒状の金属で、その根元の部分に同軸ケーブルの内導体をカシメて固定するようになっている。このメス側ターミナル20はメス側コネクタハウジング18の取り付け穴に嵌め込まれて固定されている。メス側コネクタハウジング18は樹脂等の絶縁体で、オス側コネクタハウジング17に嵌り込む四角柱状の部分と外導体ターミナルが固定される底の部分とを有し、外周にはオス側コネクタハウジング17に着脱自在に嵌め込み固定するためのメス側コネクタハウジング固定用爪28が取り付けられている。この四角柱部分は先に述べたオス側コネクタハウジング17の四角い筒状の部分の内側に挿入されて、上記の爪28によって固定される。
メス側コネクタハウジング18がオス側コネクタハウジング17に嵌め込まれて固定されることにより、オス側内導体ターミナルはメス側内導体ターミナルに嵌り込み、同時にメス側外導体ターミナルはオス側外導体ターミナルに嵌り込んで、エアスポイラ内同軸ケーブル15の外導体、内導体と車体側同軸ケーブル16の外導体と内導体それぞれが電気的に接続される。
図1に示すように、オス側コネクタハウジング17及びメス側コネクタハウジング18は互いに嵌め込まれて固定されており、この状態でオス側コネクタハウジング17のオス側コネクタハウジングブラケット21によって、金属ブラケット11の上に形成された突起部12に固定されている。このため、オス側コネクタハウジング17及びメス側コネクタハウジング18はともに車体側開口23を貫通して一端が車体側に飛び出すように構成される。
図2は、本発明の第1の実施形態によるエアスポイラ2を車体1に取り付けた状態の断面図を示す。また、図3は接続部を車体側からみた斜視図である。
上記のような構成において、アンテナエレメント4からの信号電流は、アンテナエレメント4からAV線13に流れ、接続部14からエアスポイラ内同軸ケーブル15の内導体に流れる。この内導体は車体側同軸ケーブル16の内導体に接続されていることから、最終的にアンテナエレメント4からの信号電流は車体内同軸ケーブル16に流れることとなる。
一方、アンテナエレメント4はモノポールアンテナを構成していることから、アンテナ端部にて同軸ケーブルの接地をすることが必要となる。アンテナエレメント4はAV線13に接続されているが、このAV線はそれ自体でアンテナとしての機能を果たすものであるので、AV線の端部に近いところで同軸ケーブルの外導体から接地を取ることが必要となってくる。AV線13に接続されたエアスポイラ内同軸ケーブル15の外導体は先に述べたように、オス側ターミナル19の外導体ターミナルに接続されており、外導体ターミナルは電気接続部材27によってオス側コネクタハウジングブラケット21に嵌まり込んだ突起部12に電気的に接続され、この突起部12は金属ブラケット11の一部であり、金属ブラケット11は溶接部26、及び取り付けボルト3を介して車体1に電気的に接続されている。このようにして、エアスポイラ内同軸ケーブル15の外導体はオス側コネクタハウジング17を介して車体にアース接続されることとなる。
図5から図7は以上説明したアンテナケーブル取り出し構造を有するアンテナを内蔵したエアスポイラ2を車体に組み付けるときの手順を示す図である。最初にアンテナエレメントをエアスポイラ2の中に組み付ける手順について説明する。図5(a)のようにエアスポイラ2を底面を上向きにしてセットする。次に図4の第1の開口2aからアンテナエレメント4、AV線13、エアスポイラ内同軸ケーブル15、オス側ターミナル19を一体にしたものをエアスポイラ2の中に挿入し、従来技術と同様にリテーナ5、およびアンテナブラケット6にて固定する。次に同軸ケーブルをエアスポイラ2の第3の開口2c、及び金属ブラケット開口22を通してエアスポイラ2の外側に引き出す。そしてオス側ターミナル19をオス側コネクタハウジング17に挿入、嵌合固定した後、オス側コネクタハウジングブラケット21を突起部12に嵌合させて、オス側コネクタハウジング17をエアスポイラ2の上に固定する。この後、金属ブラケット開口22の周囲に防水用のパッキン24を取り付ける。ここまでの取付作業はエアスポイラ2の底部を上にして上部からの作業とすることができるので、効率よく作業することができる。一方、図5(b)のように、車体側は車体側同軸ケーブル16にメス側ターミナル20、メス側コネクタハウジング18を取り付けておく。
次に図6に示すように、エアスポイラ2をひっくり返して車体1への取り付け位置付近に運んでくる。ここで車体側のメス側コネクタハウジング18をエアスポイラ側のオス側コネクタハウジング17に嵌め込み固定する。
その後一体となったオス側、メス側コネクタハウジング17、18を車体側開口23に挿入するとともに取り付けボルト3、クリップ7の位置を合わせ、取り付けナット25などの固定具によって、エアスポイラ2を車体に取り付ける。このとき、パッキン24は圧縮されてエアスポイラ2と車体1の間に挟みこまれて、車体側開口部23への水の浸入を防止する。
上記の取付方法はオス側、メス側コネクタハウジング17、18を先に車外にて組み立ててから、両方のコネクタハウジングを車体側開口23に挿入することで説明したが、先にオス側コネクタハウジング17を取り付けたエアスポイラ2を車体に取付固定した後、車体内からメス側コネクタハウジング18をエアスポイラ側のオス側コネクタハウジング17に嵌めこみ固定し接続するようにしてもよい。
以上述べたように本発明においては、接地接続をするための開口とケーブルの引き出し用の開口を1つの開口にすることによってエアスポイラ2の強度の低下を防止し、構造の簡素化を図ることができると共に、アンテナケーブルの接続、取付、設置をワンタッチでできることにより、アンテナ内蔵エアスポイラの取り付けをより簡単にでき、効率的に取り付け作業が行えるという優れた効果を有する。
一方、以上のべた本発明の第1の実施形態に係るアンテナケーブル取り出し構造を有するアンテナは、AV線13の端部に一端同軸ケーブルを接続し、ここから接地線をとっているので、従来のようにAV線の直近で同軸ケーブルの接地を行っていたものよりもアンテナ特性が悪くなることが懸念される。そこで、従来のアンテナと本発明のアンテナのアンテナ特性を試験によって比較したのが、図8である。この図8に示すように本発明によるアンテナの特性は従来のものとほぼ同等の特性を持っている。更に、AV線13と接地部となっているオス側コネクタハウジングの間のエアスポイラ内同軸ケーブル15の長さを変更することによってアンテナの特性の微調整を行うことができる効果がある。
本発明の第2の実施形態について、図9、図10を用いて説明する。第1の実施形態と同様の部位には同様の符号を使い、説明は省略する。第2の実施形態では、アンテナ線であるAV線13を直接オス側ターミナル19に接続するようにしたものである。一般にAV線は同軸ケーブルよりも線径が細く、そのままでは同軸ケーブル用のターミナルに接続することはできなかった。一方、モノポールアンテナではアンテナの端部に近いところで同軸ケーブルの接地を取るほうがアンテナ特性にとって望ましい。そこで、図10に示すようにAV線13の一端に樹脂などの絶縁体30を取り付けて、その直径を同軸ケーブルと同等として、ここにオス側端子外導体ターミナル32を取り付けて、カシメ部31で絶縁体30をAV線13とともにカシメて固定する。また、オス側端子内導体ターミナル33にAV線13の芯線13aをカシメて固定する。これによって、同軸ケーブル用のコネクタハウジングに直接AV線を接続することができるようになる。このようなオス側ターミナル19によって、実施形態1の効果に加えて、アンテナとなるAV線のすぐ近傍で接地を取ることができるようになり特性の改善が図れると共に、AV線13とエアスポイラ内同軸ケーブル15を接続する接続部14をなくすことができ、さらに構造の簡素化、組み立ての簡素化が図れるという効果を有する。
本発明の第1の実施形態のアンテナケーブル取り付け構造を示す断面図。 本発明の第1の実施形態のアンテナケーブル取り付け構造を示す横断面図。 本発明の第1の実施形態のアンテナケーブル取り付け構造を示す斜視図。 本発明の第1の実施形態のアンテナケーブル取り付け構造を有するエアスポイラの平面図。 本発明の第1の実施形態のアンテナケーブル取り付け構造を有するエアスポイラの取付組み立て手順を示す図(1)。 本発明の第1の実施形態のアンテナケーブル取り付け構造を有するエアスポイラの取付組み立て手順を示す図(2)。 本発明の第1の実施形態のアンテナケーブル取り付け構造を有するエアスポイラの取付組み立て手順を示す図(3)。 本発明の第1の実施形態のアンテナケーブル取り付け構造を有するアンテナのアンテナ特性を示す図。 本発明の第2の実施形態のアンテナケーブル取り付け構造を示す断面図。 本発明の第2の実施形態のオス側ターミナルの構造を示す図。 本発明のアンテナケーブル取り付け構造を有するアンテナを内蔵したエアスポイラが車体に取り付けられている状態を示す斜視図。 従来技術のアンテナケーブル取り付け構造を有するエアスポイラの平面図(1)。 従来技術のアンテナケーブル取り付け構造を示す横断面図(1)。 従来技術のアンテナケーブル取り付け構造を示す横断面図(2)。 従来技術のアンテナケーブル取り付け構造を有するエアスポイラの平面図(2)。
符号の説明
1 車体、2 エアスポイラ、2a 第1の開口、2b 第2の開口、2c 第3の開口、3 取り付けボルト、4 アンテナエレメント、5 リテーナ、6 アンテナブラケット、7 クリップ、11 金属ブラケット、12 突起部、13 AV線、13a 芯線、14 接続部、15 エアスポイラ内同軸ケーブル、16 車体側同軸ケーブル、17 オス側コネクタハウジング、18 メス側コネクタハウジング、19 オス側ターミナル、20 メス側ターミナル、21 オス側コネクタハウジングブラケット、22 金属ブラケット開口、23 車体側開口、24 パッキン、25 取り付けナット、26 溶接部、27 電気接続部材、28 メス側コネクタハウジング固定用爪、30 絶縁体、31 カシメ部、32 オス側端子外導体ターミナル、33 オス側端子内導体ターミナル、100 車体、101 エアスポイラ、102〜107 アンテナエレメント、108 アンテナ、109 給電部、110a アース線、110 フィーダ、112 インナーパネル、113 ビス、202a 第1の開口、202b 第2の開口、202c 第3の開口、202d 第4の開口、203 固定具、204 アンテナエレメント、205 リテーナ、206 アンテナブラケット、208 コネクタ、211 ブラケット、213 AV線、215 エアスポイラ内同軸ケーブル、216 車体側同軸ケーブル、218 接続金物、230 車体側開口、231 パッキン、240 カバー、241 スポンジ。

Claims (5)

  1. 中空体からなる車両用外装品内に配置された車載用アンテナエレメントに接続されるケーブルを、前記車両用外装品から取り出す開口部と、
    車両用外装品の前記開口部周辺に固定された金属製ブラケットと、
    前記車両用外装品内のケーブルが接続されたオス側ターミナルが嵌め込まれたオス側ハウジングと、
    車両側ケーブルに接続されたメス側ターミナルが嵌め込まれたメス側ハウジングとを、
    有するアンテナケーブル取り付け構造であって、
    前記金属製ブラケットは、前記開口部端部位置に突起部を有するとともに、電気的に接続された締結部品によって車両に電気的に接続されており、
    前記オス側ハウジングは、前記金属ブラケットの突起部に嵌合されることにより前記車両用外装品に固定されると共に、前記オス側ハウジングに嵌め込まれたオス側ターミナルと前記突起部が電気的に接続されることにより、前記車両用外装品内のケーブルの接地を行うことができ、
    前記メス側ハウジングは、前記オス側ハウジングに着脱自在に嵌め込まれて固定され、
    前記2つのハウジングが互いに嵌め込まれることによって、前記メス側ターミナルが前記オス側ターミナルに接続されて前記車両側ケーブルと前記車両用外装品内のケーブルが電気的に接続され、
    前記2つのハウジングは、前記車両用外装品の前記開口部に対向して設けられた車体開口部を貫通していること、
    を特徴とするアンテナケーブル取り付け構造。
  2. 中空体からなる車両用外装品内に配置された、第1の車載用アンテナエレメントに接続される、柔軟性を有する第2の被覆アンテナ線を、前記車両用外装品から取り出す開口部と、
    車両用外装品の前記開口部周辺に固定された金属製ブラケットと、
    前記車両用外装品内の第2の被覆アンテナ線が接続されたオス側ターミナルが嵌め込まれたオス側ハウジングと、
    車両側ケーブル接続されたメス側ターミナルが嵌め込まれたメス側ハウジングとを、
    有するアンテナ取り付け構造であって、
    前記金属製ブラケットは、前記開口部端部位置に突起部を有するとともに、電気的に接続された締結部品によって車両に電気的に接続されており、
    前記オス側ハウジングは、前記金属ブラケットの突起部に嵌合されることにより前記車両用外装品に固定され、
    前記メス側ハウジングは、前記オス側ハウジングに着脱自在に嵌め込まれて固定され、
    前記2つのハウジングが互いに嵌め込まれることによって、前記メス側ターミナルが前記オス側ターミナルに接続され、前記車両側ケーブルと前記車両用外装品内の第2の被覆アンテナ線が電気的に接続されると共に、前記メス側及びオス側ターミナルと前記突起部が電気的に接続されることにより、前記車両用ケーブルの接地を行うことができ、
    前記2つのハウジングは、前記車両用外装品の前記開口部に対向して開けられた車体開口部を貫通していること、
    を特徴とするアンテナ取り付け構造。
  3. 柔軟性を有する第2の被覆アンテナ線の芯線を同軸ケーブル用オス側端子の内導体
    ターミナルに接続し、
    前記被覆アンテナ線の外面に絶縁体を取り付けて、その外形を同軸ケーブルと同等にし、同軸ケーブル用オス側端子の外導体ターミナルに接続、固定し、
    オス側コネクタハウジングに嵌め込まれたこと、
    を特徴とする請求項2に記載のアンテナ取り付け構造。
  4. 金属製ブラケットの突起部は、切り起こし加工によって一体成形加工することあるいは、折り曲げ加工した板材を本体部に取り付けたこと
    を特徴とする請求項1に記載のアンテナケーブル取り付け構造。
  5. 金属製ブラケットの突起部は、切り起こし加工によって一体成形加工することあるいは、折り曲げ加工した板材を本体部に取り付けたこと
    を特徴とする請求項2または3に記載のアンテナ取り付け構造。
JP2005252791A 2005-08-31 2005-08-31 アンテナ及びアンテナケーブル取り付け構造 Pending JP2007067970A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005252791A JP2007067970A (ja) 2005-08-31 2005-08-31 アンテナ及びアンテナケーブル取り付け構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005252791A JP2007067970A (ja) 2005-08-31 2005-08-31 アンテナ及びアンテナケーブル取り付け構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007067970A true JP2007067970A (ja) 2007-03-15

Family

ID=37929603

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005252791A Pending JP2007067970A (ja) 2005-08-31 2005-08-31 アンテナ及びアンテナケーブル取り付け構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007067970A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009177556A (ja) * 2008-01-25 2009-08-06 Kojima Press Co Ltd 車両接地形アンテナアセンブリ
WO2016143961A1 (ko) * 2015-03-11 2016-09-15 한온시스템 주식회사 배관 및 전선 고정 장치
RU2623090C1 (ru) * 2015-03-11 2017-06-22 Ханон Системз Устройство для фиксации трубки и электрического провода

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009177556A (ja) * 2008-01-25 2009-08-06 Kojima Press Co Ltd 車両接地形アンテナアセンブリ
WO2016143961A1 (ko) * 2015-03-11 2016-09-15 한온시스템 주식회사 배관 및 전선 고정 장치
RU2623090C1 (ru) * 2015-03-11 2017-06-22 Ханон Системз Устройство для фиксации трубки и электрического провода
US10122156B2 (en) 2015-03-11 2018-11-06 Hanon Systems Device for fixing pipe and electric wire

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9455494B2 (en) In-vehicle multimedia device having antenna module and tuner part module integrated therein
US6331838B1 (en) Flexible vehicle antenna
US7768465B2 (en) Vehicle-mount stacked patch antenna assemblies with resiliently compressible bumpers for mechanical compression to aid in electrical grounding of shield and chassis
CN101557049B (zh) 连接器
US9722361B2 (en) Connector with shield shell for cable
US20100046189A1 (en) Shield shell
EP2295295B1 (en) Wire Harness and Method of Installation Thereof
EP2903085B1 (en) Antenna device
EP2482388A1 (en) Device connecting connector
JP2006197254A (ja) 自動車用アンテナ
US8072385B2 (en) Circuit substrate supporting structure and antenna apparatus
US6612640B2 (en) Vehicular interior space module
US5926142A (en) Vehicle antenna device
EP0747993A2 (en) Three-wave receiving antenna apparatus
JP2007067970A (ja) アンテナ及びアンテナケーブル取り付け構造
JP4138998B2 (ja) 自動車用アンテナ
CN205104600U (zh) 用于遥控车辆用途的天线和车辆天线组件
US7037144B2 (en) Connection terminal unit for antenna and manufacturing method of connection terminal unit for antenna
KR101876859B1 (ko) 접지 일체형 와이어링 하니스 프로텍터
KR100765653B1 (ko) 자동차용 글래스 안테나 잭
JP2011146993A (ja) 車載用無線受信装置
JP3294837B2 (ja) フィルムアンテナ
JP2005295398A (ja) アンテナ装置及びアンテナのノイズ対策方法
RU149360U1 (ru) Антенный блок для транспортного средства
JP4975975B2 (ja) 車両用ドアミラー装置