JP4975975B2 - 車両用ドアミラー装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用のドアミラー装置に関する。
自動車等の車両には、例えば、タイヤの空気圧を監視するTPMS(タイヤ空気圧モニタリングシステム)や、ドアの解錠及び施錠を遠隔操作するためのRKE(リモートキーレスエントリー装置)、またあるいはTV受像器を備えたものがある。この種のTPMSやRKE、そしてTV受像器は、車室外からの送信電波を受信することで作動する。
ここで、このような送信電波を受信するための受信装置として、ドアミラー装置の内部(ドアミラーの包囲体内)にアンテナが装備されているものがある(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。このアンテナには、例えばドアミラーの包囲体内に設けられた専用基板が電気的に接続されており、アンテナのグランドとされている。
しかしながら、専用基板で十分なグランドを取ろうとすると、専用基板の面積(大きさ)を大きくする必要がある。このため、専用基板は大型でなければならず、小型化することが困難である、という欠点があった。
一方、専用基板からグランドを取らずに、アンテナに電線(例えば、AV線)を接続し、この電線を取り廻して車体内部に配策し、車体からグランドを取るものがある。
しかしながら、電線を車体内に配策しなければならないため、その配策作業が煩雑である。また、配策作業後では、電線が車体内に配策されていることから、ドアミラーの格納状態と起立状態とを切り換えただけでも電線の配策位置が変更されてしまう。このため、アンテナ特性が変動してしまう、という欠点があった。
特開2004−130875号公報 特開2004−168153号公報
本発明は、上記問題点に鑑み、小型でアンテナ特性の変動を抑えることができる車両用ドアミラー装置を得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る車両用ドアミラー装置は、車両のドアから外側に突出して設けられたミラー包囲体内に配置されると共に、車両内外方向に配置され、車室外からの送信電波を受信すること及び/又は車室外へ前記送信電波を送信することが可能な通信部分が設けられたアンテナと、前記ミラー包囲体内に設けられ、固定部材によって前記アンテナを支持すると共に、前記固定部材によって前記アンテナ導通されて前記アンテナのグランドとされ、かつ、前記アンテナが前記通信部分を上方に離された状態で前記アンテナの車両内外方向における前記通信部分の位置において固定された金属製の部品取付用のフレームと、を備えことを特徴とする。
請求項1に記載の発明に係る車両用ドアミラー装置では、固定部材によってアンテナのグランドが部品取付用のフレームとされる。これにより、グランドの大きさ及び形状が固定され、十分なグランドが得られるため、アンテナは安定したグランドを得ることができる。従って、アンテナ特性の変動を抑えると共にアンテナ利得を向上させることができる。
しかも、前述のようにアンテナのグランドが部品取付用のフレームであるため、グランドを小型化することができ、ひいてはアンテナ装置そのものを小型化することができる。
以上説明したように、請求項1記載の車両用ドアミラー装置では、アンテナのグランドを取るために、ミラー包囲体内に専用基板を設けたり、あるいは車体内部に例えばAV線等の電線を取り廻して配策したりする必要がなくなるため、アンテナの組付けが容易になり、好適である。
また、本車両用ドアミラー装置は、小型であるにも拘わらず十分な大きさのグランドを得ることができるため、ミラー包囲体内の空きスペースに応じてアンテナの大きさ及び形状を自由に設定することができる。
また、本車両用ドアミラー装置のアンテナは、送信電波の受信用アンテナと送信用アンテナとの少なくとも一方として使用することができるため、様々な用途のアンテナとして適用することができる。
さらに、ミラー包囲体内の空きスペースが限られているが、その空きスペース内でアンテナの通信部分をフレームから上方に離して設けると、フレームによる影響(例えば、外部からの送信電波が遮られる等)が低減し、好適である。
以上説明した如く本発明に係る車両用ドアミラー装置は、小型でアンテナ特性の変動を抑えることができる。
本発明の実施の形態に係るドアミラー装置10について、図1乃至図12に基づいて説明する。
ドアミラー装置10は、車両のドアから外側に突出して設けられており、車両右側のドア及び車両左側のドアに取り付けられている。以下、説明の都合上、車両右側のドアに取付けられているドアミラー装置10を例に取り、説明する。
図1には、ドアミラー装置10を車両後方から見た場合における、本発明の主要部の概略が正断面図にて示されている。ドアミラー装置10は、車両のドアに固定されたドアミラーステー34を備えている。ドアミラーステー34には、スタンド50がほぼ車両上下方向を軸方向として軸支されており、その軸周りに回動可能とされている。
スタンド50には、ミラー包囲体22が取り付けられており、スタンド50がミラー包囲体22によって覆われている。このようなミラー包囲体22をスタンド50と共に回動させることで、ミラー包囲体22を格納又は起立させる構成となっている。ミラー包囲体22は、例えば略矩形箱状に形成されており、その一面側が開口されている。
このようなミラー包囲体22の内部には、部品取付用のフレーム14が配置されている。フレーム14は、図示しない固定ネジによって前述のスタンド50に固定されており、ミラー包囲体22内部で立設された状態となっている。このフレーム14は、金属製とされており、プレス加工して形成されたフレーム成形用金属板(例えば鉄板)に絞り加工を施すことで、車両前方側と車両後方側とに窪んだ形状となっている。この他、フレーム14は、鋳造によって形成された金属体でもよい。
フレーム14は、その表面において全体的にメッキ処理(錆止め用の処理)が施されており、このメッキ処理によって形成された表面処理膜により電気的に絶縁された状態となっている。このようなフレーム14の車両後方には、車両後方視認用の図示しないミラーを揺動可能に保持した図示しない鏡面角度調整装置等が取り付けられている。また、フレーム14の車両内側かつ車両上方側には、略円筒形状のタッピンスクリュー受け部14Aが設けられており、車両後方に突出している(図5参照)。
また、フレーム14の上部では、タッピンスクリュー受け部14Aよりも車両外側の位置に図示しないネジ受け部が設けられている。この図示しないネジ受け部は、略円筒形状に形成されており、タッピンスクリュー受け部14Aと同様に、車両後方に突出している。
このようなフレーム14の上方には、アンテナ12が設けられている。アンテナ12は、フレーム14と共にミラー包囲体22の内部に配置されている。アンテナ12は、車室外からの送信電波を受信することと、車室外へ送信電波を送信することとの少なくとも一方が可能になっており、例えば、TPMS(タイヤ空気圧モニタリングシステム)やRKE(リモートキーレスエントリー装置)、そしてTV受像器等に用いられる送信電波を受信(送信電波の受信が可能な場合)したり、ETC車載器に用いられる電波を車室外の通信機器との間で送受信(送信電波の送受信が可能な場合)したりすることができる。
アンテナ12は、ロアケース18Aと、このロアケース18Aに対応してその上部に密着して設けられたアッパケース18Bとから構成されるケース18を有している。ケース18は、例えば樹脂等から成っており、電気的に絶縁状態とされている。図2に示されるように、ケース18の車両内側端部には、略矩形箱状の基板収容部32が設けられている。
基板収容部32には、整合用基板16が収容されている。図3には、整合用基板16の回路構成の一例が示されている。図3に示される整合用基板16は、コンデンサ44を備えている。コンデンサ44の一端部は図示しないチューナに接続されている同軸ケーブル48の中心導体48Aに接続されており、他端部はアンテナ12の送信電波を受信する部位であるアンテナ受信部42に接続されている。
また、コンデンサ44の他端部とアンテナ受信部42との間には、コンデンサ44と共に整合用基板16を構成するコイル46の一端部が接続されている。
一方、コイル46の他端部は、同軸ケーブル48の外部導体48Bに接続されており、同軸ケーブル48の外部導体48Bと共に後述の如くフレーム14をグランドとしている。
このような整合用基板16は、車室外からの送信電波の受信効率(アンテナ12が送信電波を受信することが可能な場合における利得)や車室外への送信電波の送信効率(アンテナ12が送信電波を送信することが可能な場合における利得)を調整するものであり、車室外からの送信電波の周波数で最も効率良くこの送信電波を受信(送信電波の受信が可能な場合)したり車室外への送信電波の周波数で最も効率良くこの送信電波を送信(送信電波の送信が可能な場合)したりできるようにアンテナ受信部42側のインピーダンスを調整(整合)するようになっている。
この他、整合用基板16は、図3に示されるような回路構成に限らず、アンテナ12のインピーダンス整合の程度に合わせて様々な回路構成とすることができる。例えば、コイル46の一端部をコンデンサ44の他端部側とせずに、コンデンサ44の一端部側(コンデンサ44と同軸ケーブル48との間)に接続してもよい。また、例えば、図3に示される回路構成とせずに、コンデンサ44とコイル46との配置位置(図3に示される模式図上での位置)を逆(コイル46をアンテナ受信部42と同軸ケーブル48の中心導体48Aとの間に介在させると共に、コンデンサ44をコイル46のアンテナ受信部42側と同軸ケーブル48の外部導体48Bとの間に介在させる)にしてもよく、さらには、この配置位置の交換されたコンデンサ44のコイル46側の端部をコイル46の中心導体48A側に接続してもよい。
図2に示されるように、このような整合用基板16は、その板厚方向を車両上下方向として、固定ネジ36を用いてロアケース18Aの底壁に固定されている。
整合用基板16の裏面側(車両下方)には、金属製のプレート20が基板収容部32の底壁32Aを介して設けられている。プレート20の基端部20Aは、略平板状とされており、ケース18Aの底壁(さらに言えば、基板収容部32の底壁32A)の車両下方側に露出した状態で設けられている(図4参照)。プレート20には、タップ21が切られており、固定ネジ36が整合用基板16、基板収容部32の底壁32Aの順に挿通した状態でタップ21と螺合することで、プレート20が基板収容部32の底壁32Aに固定されると共に、固定ネジ36を介して整合用基板16(さらに言えば、例えば、整合用基板16が図3に示される回路構成の場合には、コイル46の他端部)と導通する。この他、プレート20は、その基端部20Aにナットを配置して固定ネジ36と螺合させることで整合用基板16と導通させてもよい。また、プレート20は、基端部20Aを基板収容部32の底壁32Aに挿通させてはんだ付けによって整合用基板16の裏面に接続することで整合用基板16と導通させてもよい。
このようなプレート20は、フレーム14をアンテナ12用のグランドとして使用できるように整合用基板16とフレーム14とを接続させるために設けられている。プレート20は、基端部20Aの車両外側かつ車両後方側から車両下方に延在し、さらに屈曲を重ねて車両外側に延在しており、その先端部20Bが後述の脚部26の車両後方側に位置している。
このようなロアケース18Aは、フレーム14及びプレート20に対応した脚部26を有している。脚部26は、ロアケース18Aの車両後方の背壁38に一体に形成されており、基板収容部32よりも幾分車両外側の位置から車両後方側に幾分延出して屈曲し、車両下方に突出している。このような脚部26は、背壁38との間の隙間寸法が前述のフレーム14のタッピンスクリュー受け部14Aの車両前後方向寸法に対応しており、その隙間にフレーム14(さらに言えば、タッピンスクリュー受け部14A。図2では図示省略)が挿入されている。
図5(図1の5−5線に沿った断面図)に示されるように、この脚部26は、タッピンスクリュー24によって、フレーム14のタッピンスクリュー受け部14Aに固定されている。脚部26の車両前方側には、タッピンスクリュー受け部14Aに対応してタッピンスクリュー受け部14Aよりも拡径された仮止め部26Aが形成されている。アンテナ12をフレーム14に組み付ける際には、タッピンスクリュー受け部14Aに仮止め部26Aを係合させることでアンテナ12のケース18がフレーム14に仮止めされるようになっている。
そしてさらに、タッピンスクリュー24の軸部24Bがプレート20の先端部20B、そして脚部26の順に挿通された状態でタッピンスクリュー24の軸部24Bがフレーム14のタッピンスクリュー受け部14Aに螺合されることで、プレート20の先端部20B及び脚部26は、タッピンスクリュー24の頭部24Aによって、フレーム14のタッピンスクリュー受け部14A側に押さえ付けられている。
すなわち、脚部26は、プレート20の先端部20Bとフレーム14のタッピンスクリュー受け部14Aとによって挟持されている。このような状態では、タッピンスクリュー受け部14Aのタッピンスクリュー24との螺合部分は、その表面処理層がタッピンスクリュー24の軸部24Bによって剥がされた状態となっており、プレート20の先端部20Bは、タッピンスクリュー24の頭部24A及び軸部24Bを介してフレーム14のタッピンスクリュー受け部14Aと導通した状態となっている。
また、以上説明したようなアンテナ12では、前述のフレーム14の図示しないネジ受け部に対応した脚部30がロアケース18Aに設けられている(図1参照)。脚部30は、ロアケース18Aの背壁38に一体に形成されており、車両外側端部よりも幾分車両内側の位置(さらに言えば、脚部26よりは車両外側の位置)から車両後方側に幾分延出して屈曲し、車両下方に突出している。このような脚部30は、背壁38との間の隙間寸法が前述のフレーム14の図示しないネジ受け部の車両前後方向寸法に対応しており、その隙間にフレーム14(さらに言えば、上記図示しないネジ受け部)が挿入されている。脚部30は、固定ネジ28を自身に挿通させた状態で上記ネジ受け部に螺合させることで、フレーム14に固定されている。
従って、アンテナ12は、タッピンスクリュー24と固定ネジ28とによってフレーム14の上部に2点で固定されている。
以上説明したように、ドアミラー装置10では、アンテナ12がフレーム14に固定されており、これと共にアンテナ12のグランドがフレーム14とされている。
次に、本発明の実施の形態の作用について説明する。
ドアミラー装置10では、部品取付用のフレーム14の表面に錆止め用の処理が施されており、フレーム14は電気的に絶縁されている。また、アンテナ12のケース18は整合用基板16を収容し電気的に絶縁されている。そして、アンテナ12のプレート20は、金属製とされており、その基端部20Aが固定ネジ36によって整合用基板16に導通した状態で、ケース18のロアケース18Aの外部に露出して設けられている。
このようなフレーム14にアンテナ12を組み付ける際には、アンテナ12のプレート20の先端部20B、アンテナ12のロアケース18Aの脚部26の順にプレート20の先端部20Bとロアケース18Aの脚部26との双方にタッピンスクリュー24の軸部24Bを挿通させて、フレーム14のタッピンスクリュー受け部14Aに螺合させる。これと共に、固定ネジ28をロアケース18Aの脚部30に挿通させてフレーム14の図示しないネジ受け部に螺合させる。この結果、プレート20の先端部20Bとロアケース18Aの脚部26とがフレーム14(さらに言えば、タッピンスクリュー受け部14A)に固定されると共に、ロアケース18Aの脚部30がフレーム14(さらに言えば、図示しない上記ネジ受け部)に固定される。このようにして、アンテナ12がフレーム14に2点で固定される。
ここで、タッピンスクリュー24がフレーム14に螺合される際において、フレーム14のタッピンスクリュー受け部14Aのタッピンスクリュー24の軸部24Bとの螺合部分では、錆止め用の処理による表面処理膜がタッピンスクリュー24の軸部24Bによって剥がされる。この結果、タッピンスクリュー24の軸部24Bはフレーム14のタッピンスクリュー受け部14Aと導通する。従って、アンテナ12のプレート20がタッピンスクリュー24の頭部24A及び軸部24Bを介してフレーム14と導通し、これにより、アンテナ12のグランドがフレーム14とされる。
以上説明したように、ドアミラー装置10は、タッピンスクリュー24をフレーム14に螺合させるだけでフレーム14のタッピンスクリュー受け部14Aの上記螺合部分の表面処理膜が剥がされる構成であるので、例えばフレーム14のタッピンスクリュー受け部14Aの上記螺合部分の表面処理膜を剥がすための後処理や、フレーム14のタッピンスクリュー受け部14Aの上記螺合部分を予めマスクした状態で他の部分に錆止め用の表面処理を施し上記螺合部分のみを剥き出しにするためのマスク処理等の処理が不要となり、製造コストを抑えることができる。
このようにして、ドアミラー装置10では、タッピンスクリュー24によってアンテナ12のグランドが部品取付用のフレーム14とされる。これにより、グランドの大きさ及び形状が固定され、十分なグランドが得られるため、アンテナ12は安定したグランドを得ることができる。従って、アンテナ特性の変動を抑えると共にアンテナ利得を向上させることができる。
しかも、前述のようにアンテナ12のグランドが部品取付用のフレーム14であるため、グランドを小型化することができ、ひいてはアンテナ装置そのものを小型化することができる。
以上説明したように、本ドアミラー装置10では、ミラー包囲体22内にアンテナ12のグランドを取るための専用基板を設けたり、あるいは車体内部に例えばAV線等の電線を取り廻して配策したりする必要がなくなるため、アンテナ12の組付けが容易になり、好適である。
また、本ドアミラー装置10は、小型であるにも拘わらず十分な大きさのグランドを得ることができるため、ミラー包囲体22内の空きスペースに応じてアンテナ12の大きさ及び形状を自由に設定することができる。
また、本ドアミラー装置10のアンテナ12は、送信電波の受信用アンテナと送信用アンテナとの少なくとも一方として使用することができるため、例えば、TPMS(タイヤ空気圧モニタリングシステム)やRKE(リモートキーレスエントリー装置)、そしてTV受像器で使用される送信電波の受信アンテナとして適用(送信電波の受信が可能な場合)したり、ETC車載器で使用される送信電波の送受信用アンテナとして適用(送信電波の送受信が可能な場合)したり、その他様々な用途のアンテナとして適用することができる。
(適用例1)
以下、前述したドアミラー装置10の適用例について説明する。本適用例は、ドアミラー装置10のアンテナ12を、TPMS(タイヤ空気圧モニタリングシステム)で使用される送信電波の受信アンテナとして適用したものである。
図6に示されるように、ドアミラー装置10のミラー包囲体22内には、防眩ハーネス40が、アンテナ12と離間して配置されている。防眩ハーネス40は、アンテナ12の上方で図示しない固定部材によってミラー包囲体22内に固定されており、ミラー包囲体22内において、その基端部40Aが車両内側に配置されると共に先端部40Bが車両外側に配置されており、全体として車両内側から車両外側に亘ってほぼ直線的に横たわっている。
このようなドアミラー装置10において、タッピンスクリュー28の軸位置とアンテナ12のロアケース18Aの車両外側部分の底壁(厳密に言えば、アンテナ12のアンテナ受信部42)とのアンテナ受信部−フレーム間距離d(以下、単に距離dともいう)を変更し、そのときのアンテナ利得を測定した。本適用例では、距離dを、5mm、7.5mm、10mm、12mmの4つに設定し、それぞれの場合についてアンテナ利得を測定した。
図7及び図8に示されるように、距離dが5mmの場合には、アンテナ利得の平均値が−13.42dBdとなる。そして、距離dを7.5mmとした場合には、距離dが5mmである場合に比べて金属体であるフレーム14からアンテナ12が遠ざけられるため、アンテナ利得が向上し、アンテナ利得の平均値が−11.38dBdとなる。
また、距離dを10mmとした場合には、距離dが7.5mmである場合に比べてフレーム14からアンテナ12(さらに言えば、アンテナ受信部42)がさらに遠ざけられるため、アンテナ利得がさらに向上し、アンテナ利得の平均値が−8.73dBdとなる。そして、距離dを12mmとした場合には、距離dが10mmである場合に比べてフレーム14からアンテナ12(さらに言えば、アンテナ受信部42)がさらに遠ざけられるが、その一方で防眩ハーネス40に近付けられた影響が顕著となり、アンテナ利得が低下し、アンテナ利得の平均値が−9.15dBdとなる。
以上の実験データから、距離dは、上記4つの設定値の中では10mmであることが最も好ましいことが分かる。
図7に示されるように、これら4つの設置値に対するデータを基に得られた特性グラフ(図7における滑らかな曲線)から、距離dは、略10mmであることが最も好ましい。
また、図8に示されるように、距離dが上記の4つの設定値のうち何れの設定値であっても、アンテナ利得の特性グラフは、ほぼ同心円状となる。すなわち、それぞれの設定値において、車両前後方向及び車両内外方向(車両左右方向)共に送信電波の受信方向によらず、同程度のアンテナ利得が得られる。従って、本ドアミラー装置10では、アンテナ12は指向性をほとんど持たず、車両前後方向及び車両内外方向のどの方向から送信電波を受信しても同程度に感知することができて、好適である。
以上の測定結果から、ドアミラー装置10では、ミラー包囲体22内の空きスペースが限られているが、その空きスペース内でアンテナ12(さらに言えば、アンテナ12のアンテナ受信部42)をフレーム14から所定距離(例えば、前述の略10mm)だけ離してアンテナ12の上方に設けると、フレーム14による影響(例えば、外部からの送信電波が遮られる等)が低減し、好適であることが分かる。
(適用例2)
以下、前述したドアミラー装置10の他の適用例について説明する。本適用例は、ドアミラー装置10のアンテナ12を、RKE(リモートキーレスエントリー装置)、あるいはTV受像器で使用される送信電波の受信アンテナとして適用する場合と、TPMS(タイヤ空気圧モニタリングシステム)で使用される送信電波の受信アンテナとして適用する場合とで、設置箇所を変更するものである。なお、ここでは、アンテナ受信部42のアンテナ形状がヘリカル状である場合を例に取り、説明する。
本適用例では、フレーム14、ミラー包囲体22を支持するスタンド50、ドアミラーステー34、及び車体(ボデー)が全て鉄製とされており、これらがすべて電気的に接続(導通)されている。フレーム14、スタンド50、ドアミラーステー34、及び車体については、この他、鉄とは異なる金属製としてもよく、また他の導電性材料から成っていてもよく、要するに導電性を有していればよい。
図9に示されるように、アンテナ12をフレーム14の車両内側に取り付けた場合(車両内外方向におけるアンテナ12のグランド位置(タッピンスクリュー24の位置)P1参照)には、図10に示されるように、アンテナ利得の特性グラフ(水平偏波)は、ほぼ同心円状となる。すなわち、車両前後方向及び車両上下方向共に送信電波の受信方向によらず、同程度のアンテナ利得が得られる。
このように、ドアミラー装置10のアンテナ12は指向性をほとんど持たず、車両前後方向及び車両上下方向のどの方向から送信電波を受信しても同程度に感知することができる。
従って、RKE、あるいはTV受像器で使用される送信電波の受信アンテナとして適用する場合に、好適である。
一方、図11に示されるように、車両内外方向におけるアンテナ12のグランド位置をグランド位置P1よりも車両外側のグランド位置P2にし、アンテナ12のアンテナ受信部42がフレーム14の車両内外方向外側端部の位置近傍に配置された場合(すなわち、アンテナ12をフレーム14の車両外側に移動した場合。矢印A参照)には、図12に示されるように、アンテナ利得の特性グラフ(水平偏波)は、車両前後方向についてはその中心位置に対してほぼ対象であるものの、車両上下方向については全体的に車両上方側よりも車両下方側の方がアンテナ利得が高い。
このように、ドアミラー装置10では、ミラー包囲体22の空きスペースが限られているが、その空きスペース内でアンテナ12のアンテナ受信部42を車両内外方向においてフレーム14の車両外側端部の位置近傍に配置すると、アンテナ12の指向性は車両下方側に向いた指向性となる。このため、アンテナ12は、車両上方よりも車両下方からの送信電波を精度良く感知することができる。
従って、TPMSで使用される送信電波の受信アンテナとして適用する場合に、好適である。
以上、アンテナ受信部42のアンテナ形状がヘリカル状である場合を例に取り説明したが、このような形状の場合には、アンテナ12は高利得を得ることができる。
なお、アンテナ受信部42のアンテナ形状を線状とすれば、アンテナ受信部−フレーム間距離dを長くすることができ、広帯域アンテナを構成することができる。
また、前述の適用例1の如くアンテナ受信部42をフレーム14から所定距離(例えば、略10mm)だけ離した状態でアンテナ12をフレームの上方に配置し、しかも適用例2の如くアンテナ12を車両内外方向においてフレーム14の車両外側端部の位置近傍に配置してもよい。この場合、ドアミラー装置10は、前述の適用例1及び適用例2で述べた効果を併せ持つことになり、より一層効果的である。
本発明の実施の形態に係る車両用ドアミラー装置の概略を示す正断面図である。 フレームをグランドとしたアンテナの概略を示す斜視図である。 整合用基板の概略を示す模式図である。 図2の4−4線に沿った断面図である。 図1の5−5線に沿った断面図である。 車両用ドアミラー装置の適用例の概略を示す正断面図である。 アンテナ受信部とフレームとの距離に対するアンテナ利得の測定結果を示すグラフである。 アンテナ利得の特性グラフであり、図7に対応する図である。 車両用ドアミラー装置の他の適用例の概略を示す模式図である。 アンテナ利得の特性グラフであり、図9に対応する図である。 車両用ドアミラー装置の他の適用例において、アンテナの位置を変更したときの概略を示す模式図である。 アンテナ利得の特性グラフであり、図11に対応する図である。
符号の説明
10 ドアミラー装置(車両用ドアミラー装置)
12 アンテナ
14 フレーム
22 ミラー包囲体
24 タッピンスクリュー(固定部材)

Claims (1)

  1. 車両のドアから外側に突出して設けられたミラー包囲体内に配置されると共に、車両内外方向に配置され、車室外からの送信電波を受信すること及び/又は車室外へ前記送信電波を送信することが可能な通信部分が設けられたアンテナと、
    前記ミラー包囲体内に設けられ、固定部材によって前記アンテナを支持すると共に、前記固定部材によって前記アンテナ導通されて前記アンテナのグランドとされ、かつ、前記アンテナが前記通信部分を上方に離された状態で前記アンテナの車両内外方向における前記通信部分の位置において固定された金属製の部品取付用のフレームと、
    を備えことを特徴とする車両用ドアミラー装置。
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