JP3293150B2 - Ｆｅ−Ｎｉ系シャドウマスク用薄板およびその製造方法 - Google Patents
Ｆｅ−Ｎｉ系シャドウマスク用薄板およびその製造方法Info
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- JP3293150B2 JP3293150B2 JP34421091A JP34421091A JP3293150B2 JP 3293150 B2 JP3293150 B2 JP 3293150B2 JP 34421091 A JP34421091 A JP 34421091A JP 34421091 A JP34421091 A JP 34421091A JP 3293150 B2 JP3293150 B2 JP 3293150B2
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- Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)
- Metal Rolling (AREA)
- Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼板の表面粗さを適切
としたＦｅ−Ｎｉ系シャドウマスク用薄板およびその製
造方法に関する。
としたＦｅ−Ｎｉ系シャドウマスク用薄板およびその製
造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】鋼板の表面粗さは、プレス成形性、塗装
性、エッチング性、焼鈍時の密着防止性の観点より、用
途に応じてそれぞれの最適な粗さに制御されている。こ
れらのうち、焼鈍時の密着防止性の向上のためには、従
来、Ｒａの向上が有効とされてきた。しかしＲａを向上
させると、シャドウマスク等のエッチング材では、エッ
チング性を低下させる等の問題点が生じていた。
性、エッチング性、焼鈍時の密着防止性の観点より、用
途に応じてそれぞれの最適な粗さに制御されている。こ
れらのうち、焼鈍時の密着防止性の向上のためには、従
来、Ｒａの向上が有効とされてきた。しかしＲａを向上
させると、シャドウマスク等のエッチング材では、エッ
チング性を低下させる等の問題点が生じていた。
【０００３】この問題解決のために、Ｒａをエッチング
性等に影響を与えない範囲におさえ、Ｒｓｋのみを向上
させる方法が特開平６２−２３８００３号公報「シャド
ウマスク用素材およびその製造法」にて提案されている
ものの、特に焼鈍温度が８００℃を超えるようなＦｅ−
Ｎｉ系シャドウマスクは密着防止の観点からは不十分で
ある。
性等に影響を与えない範囲におさえ、Ｒｓｋのみを向上
させる方法が特開平６２−２３８００３号公報「シャド
ウマスク用素材およびその製造法」にて提案されている
ものの、特に焼鈍温度が８００℃を超えるようなＦｅ−
Ｎｉ系シャドウマスクは密着防止の観点からは不十分で
ある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、エッチング性に影響を与えない範囲にＲａ
を管理し、かつ、焼鈍時の密着防止を容易に図ることが
できる鋼板の製造方法の開発である。
する課題は、エッチング性に影響を与えない範囲にＲａ
を管理し、かつ、焼鈍時の密着防止を容易に図ることが
できる鋼板の製造方法の開発である。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段としての本発明は、多パス圧延時の最終２パス以
上のパスにＲｋｕが３．０以上でありかつ７．０以下の
ダルロールを用いて圧延された鋼板の表面粗さがＲｋｕ
で３．０以上でありかつ７．０以下であることを特徴と
するＦｅ−Ｎｉ系シャドウマスク用薄板である。
の手段としての本発明は、多パス圧延時の最終２パス以
上のパスにＲｋｕが３．０以上でありかつ７．０以下の
ダルロールを用いて圧延された鋼板の表面粗さがＲｋｕ
で３．０以上でありかつ７．０以下であることを特徴と
するＦｅ−Ｎｉ系シャドウマスク用薄板である。
【０００６】また、多パス圧延時の最終２パスにＲｋｕ
が７．０以下でありかつ３．０以上のダルロールを用
い、かつ、それ以前のパスをブライトロールを用いて圧
延することとした前記記載の圧延材の表面粗さを得るこ
ととした圧延方法である。
が７．０以下でありかつ３．０以上のダルロールを用
い、かつ、それ以前のパスをブライトロールを用いて圧
延することとした前記記載の圧延材の表面粗さを得るこ
ととした圧延方法である。
【０００７】また、多パス圧延時の最終３パス以上にＲ
ｋｕが７．０以下でありかつ３．０以上のダルロールを
用いて圧延することとした前記記載の圧延材の表面粗さ
を得ることとした圧延方法である。
ｋｕが７．０以下でありかつ３．０以上のダルロールを
用いて圧延することとした前記記載の圧延材の表面粗さ
を得ることとした圧延方法である。
【０００８】
【作用】次に、本発明の作用を説明する。鋼板表面のＲ
ｋｕを３．０以上とすることにより、板表面の尖りを適
切に確保し、焼鈍時の密着焼き付きを防止する。また、
Ｒｋｕを７．０以下とすることにより尖りすぎによる、
尖り部への応力集中が過大となることを防止し、密着焼
き付きの局所的発生を防止する。
ｋｕを３．０以上とすることにより、板表面の尖りを適
切に確保し、焼鈍時の密着焼き付きを防止する。また、
Ｒｋｕを７．０以下とすることにより尖りすぎによる、
尖り部への応力集中が過大となることを防止し、密着焼
き付きの局所的発生を防止する。
【０００９】多パス圧延時の最終２パスにＲｋｕが７．
０以下でありかつ３．０以上のダルロールを用いて圧延
し、かつ、それ以前のパスをブライトロールにて圧延す
ることにより、Ｒｋｕが３．０以上であり７．０以下の
鋼板表面粗さを得る。
０以下でありかつ３．０以上のダルロールを用いて圧延
し、かつ、それ以前のパスをブライトロールにて圧延す
ることにより、Ｒｋｕが３．０以上であり７．０以下の
鋼板表面粗さを得る。
【００１０】または、多パス圧延時の最終３パス以上に
Ｒｋｕを７．０以下でありかつ３．０以上のダルロール
を用いて圧延することにより、Ｒｋｕが３．０以上であ
りかつ７．０以下の鋼板表面粗さを得ることができる。
Ｒｋｕを７．０以下でありかつ３．０以上のダルロール
を用いて圧延することにより、Ｒｋｕが３．０以上であ
りかつ７．０以下の鋼板表面粗さを得ることができる。
【００１１】ここで、Ｒｋｕは、次の（１）式によって
求められる値である。
求められる値である。
【００１２】
【数１】
【００１３】
【実施例】以下に、本発明の実施例を説明する。
【００１４】表１に試験圧延時のロール圧延条件と、圧
延後の鋼板粗さと密着焼き付きの有無とを示す。
延後の鋼板粗さと密着焼き付きの有無とを示す。
【００１５】
【表１】
【００１６】表２は表１に示した各試験圧延時の１パス
から５パスまでの各パスの板厚である。
から５パスまでの各パスの板厚である。
【００１７】
【表２】
【００１８】なお、焼鈍は１０００℃で６０分間行なっ
た。これらの結果より、以下のことがわかる。
た。これらの結果より、以下のことがわかる。
【００１９】第一に、最終パスのみに、Ｒｋｕが７．０
以下でありかつ３．０以上のロールを用いても、Ｒｋｕ
が３．０以上でありかつ７．０以下の鋼板表面を得るこ
とはできない。
以下でありかつ３．０以上のロールを用いても、Ｒｋｕ
が３．０以上でありかつ７．０以下の鋼板表面を得るこ
とはできない。
【００２０】第二に、Ｒｋｕが７．０以下でありかつ
３．０以上のロールを使用する以前の圧延がブライトロ
ールの場合に、最終２パスをＲｋｕが７．０以下であり
かつ３．０以上のロールで圧延することにより、Ｒｋｕ
が３．０以上でありかつ７．０以下の鋼板表面を得るこ
とができる。
３．０以上のロールを使用する以前の圧延がブライトロ
ールの場合に、最終２パスをＲｋｕが７．０以下であり
かつ３．０以上のロールで圧延することにより、Ｒｋｕ
が３．０以上でありかつ７．０以下の鋼板表面を得るこ
とができる。
【００２１】第三に、Ｒｋｕが７．０以下でありかつ
３．０以上のロールを使用する以前の圧延がダルロール
の場合に、最終３パス以上をＲｋｕが７．０以下であり
かつ３．０以上のロールで圧延することにより、Ｒｋｕ
が３．０以上でありかつ７．０以下の鋼板表面を得るこ
とができる。
３．０以上のロールを使用する以前の圧延がダルロール
の場合に、最終３パス以上をＲｋｕが７．０以下であり
かつ３．０以上のロールで圧延することにより、Ｒｋｕ
が３．０以上でありかつ７．０以下の鋼板表面を得るこ
とができる。
【００２２】また、Ｒｋｕが３．０以上でありかつ７．
０以下の鋼板は、密着焼き付きがないことがわかる。
０以下の鋼板は、密着焼き付きがないことがわかる。
【００２３】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、Ｒｋｕ
が３．０以上でありかつ７．０以下の鋼板表面を、安定
的にかつ効率よく作成することができ、焼鈍時の密着を
防止し得る鋼板を安価に供給できるため、工業的に極め
て意義のある発明である。
が３．０以上でありかつ７．０以下の鋼板表面を、安定
的にかつ効率よく作成することができ、焼鈍時の密着を
防止し得る鋼板を安価に供給できるため、工業的に極め
て意義のある発明である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B21B 1/22 B21B 27/02 H01J 9/14 H01J 29/07
Claims (3)
- 【請求項１】 多パス圧延時の最終２パス以上のパスに
Ｒｋｕが３．０以上でありかつ７．０以下のダルロール
を用いて圧延された鋼板の表面粗さがＲｋｕで３．０以
上でありかつ７．０以下であることを特徴とするＦｅ−
Ｎｉ系シャドウマスク用薄板。 - 【請求項２】 多パス圧延時の最終２パスにＲｋｕが
７．０以下でありかつ３．０以上のダルロールを用い、
かつ、それ以前のパスをブライトロールを用いて圧延
し、請求項１記載の圧延材の表面粗さを得ることを特徴
とするＦｅ−Ｎｉ系シャドウマスク用薄板の製造方法。 - 【請求項３】 多パス圧延時の最終３パス以上にＲｋｕ
が７．０以下でありかつ３．０以上のダルロールを用い
て圧延し、請求項１記載の圧延材の表面粗さを得ること
を特徴とするＦｅ−Ｎｉ系シャドウマスク用薄板の製造
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34421091A JP3293150B2 (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | Ｆｅ−Ｎｉ系シャドウマスク用薄板およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34421091A JP3293150B2 (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | Ｆｅ−Ｎｉ系シャドウマスク用薄板およびその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05177211A JPH05177211A (ja) | 1993-07-20 |
| JP3293150B2 true JP3293150B2 (ja) | 2002-06-17 |
Family
ID=18367484
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34421091A Expired - Fee Related JP3293150B2 (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | Ｆｅ−Ｎｉ系シャドウマスク用薄板およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3293150B2 (ja) |
-
1991
- 1991-12-26 JP JP34421091A patent/JP3293150B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05177211A (ja) | 1993-07-20 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |