JP3290162B2 - セグメントの接合構造 - Google Patents

セグメントの接合構造

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JP3290162B2 JP23840399A JP23840399A JP3290162B2 JP 3290162 B2 JP3290162 B2 JP 3290162B2 JP 23840399 A JP23840399 A JP 23840399A JP 23840399 A JP23840399 A JP 23840399A JP 3290162 B2 JP3290162 B2 JP 3290162B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シールドトンネ
ル覆工用の各セグメントリングを構成している各セグメ
ントをトンネル軸方向へ移動させることにより、各セグ
メントにおけるリング間の接合を行う接合構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】シールドトンネル覆工用の各セグメント
リングを構成している各セグメントのリング間の接合構
造として、従来では、図10および図11に示すように、接
合すべき両セグメント30におけるリング間の接合面30a
に、一枚の鉄鋼製板体である基部31aとこの基部31の先
端部に形成した爪状係止部31bとからなる継ぎ手31(所
謂、フック継ぎ手)を設けているものが一般に知られて
いる。
【0003】即ち、この従来の接合構造では、爪状係止
部31bを有する継ぎ手31の基部31a二枚を、それぞれの
爪状係止部31bが噛み合うように対峙させて、接合すべ
き両セグメント30におけるリング間の接合面30aに設け
ている。
【0004】この従来の接合構造では、図10に示すよう
に、接合すべき一方のセグメント30に設けた継ぎ手31の
爪状係止部31bと、他方のセグメント30に設けた継ぎ手
31の爪状係止部31bとを相互に向かい合わせ係止させ
て、リング間の各セグメント30に応力を伝達する。
【0005】また、この接合時に、各爪状係止部31bが
係止して噛み合うことにより、接合すべき両セグメント
30におけるリング間の接合面30aを閉合することとな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述したような従来の
接合構造では、その継ぎ手が一枚の鉄鋼製板体である基
部とこの基部の先端部に形成した爪状係止部とからなる
ので、接合すべき両セグメントの継ぎ手における爪状係
止部の噛み合いが容易に解けないようにするには、その
噛み合い部分である爪状係止部の噛み合い高さを十分に
とらなければならない。
【0007】そのため、この従来の接合構造では、その
各継ぎ手の爪状係止部の噛み合い力、即ち、継ぎ手の連
結力を強くしようとすると、爪状係止部と共に継ぎ手全
体を大きくする必要がある。
【0008】しかも、この各継ぎ手における爪状係止部
の噛み合いは、爪状係止部につながる各継ぎ手の基部の
弾塑性変形と、弾塑性変形した基部の反発力とに依存し
て行っている。
【0009】そのため、前述したような従来の接合構造
では、その継ぎ手における爪状係止部の噛み合いを確実
にするために、継ぎ手における基部の弾性反発力を大き
くする必要があり、継ぎ手における基部の形状寸法を大
きく設定することは避けられない。
【0010】さらに、セグメントリングは半径方向の目
違いが生じやすいことから、前述した従来の接合構造に
おける継ぎ手であると、目違いの発生によって、各爪状
係止部の噛み合いが外れやすくなる。
【0011】このように、前述したような従来の接合構
造は、その各継ぎ手(フック継ぎ手)における爪状係止
部の噛み合い力(各継ぎ手の連結力)を高めようとする
と、一枚の鉄鋼製板体である基部の形状寸法を大きくす
るというように、継ぎ手が大型化して高価なものになる
という問題があった。
【0012】この発明は前述した事情に鑑みて創案され
たもので、その目的は両セグメントを接合する各継ぎ手
の連結力を高めることができると共に、連結力を高めて
も継ぎ手をコンパクトで簡単な構造のものにできるセグ
メントの接合構造を提供することにある。
【0013】この発明の接合構造では、その雄型継ぎ手
および雌型継ぎ手を、一方側がセグメントの内部に位置
すると共に、他方側がセグメントの接合面に露出してい
る板体状の基部と、この基部の露出端部に設けた爪状係
止部と、基部の一方側に設けているアンカー部とから
る共通の基本部材で構成することにする。
【0014】ここでの雄型継ぎ手は、板体状の基部を二
枚当面させて配設すると共に、この各基部における爪状
係止部の係止面が互いに逆方向へ向くようにして、セグ
メントの接合面への露出部分が断面略T字状となるよう
に構成する。
【0015】また、雌型継ぎ手は、板体状の基部を二枚
所定間隔だけ離した位置に配設すると共に、爪状係止部
の係止面が互いに向かい合うようにして、セグメントの
接合面への露出部分がスリットを有する断面略C字状と
なるように構成する。
【0016】そして、このような雄型継ぎ手および雌型
継ぎ手を用いる、この発明の接合構造は、雄型継ぎ手の
二枚当面した基部を雌型継ぎ手のスリットから雌型継ぎ
手内に挿入すると共に、雄型継ぎ手の爪状係止部と雌型
継ぎ手の爪状係止部とが互いに係止することで、接合す
べき一方のセグメントの雄型継ぎ手と他方のセグメント
の雌型継ぎ手とが互いに嵌合するように構成している。
【0017】このようなこの発明の接合構造では、爪状
係止部およびアンカー部を有する基部を二枚用いて、そ
れぞれ向かい合わせに、または、背中合わせに配置して
継ぎ手を構成すると共に、その継ぎ手の二枚の基部にお
ける両爪状係止部の噛み合わせによって接合すべき両セ
グメントを接合するように構成したことにより、継ぎ手
の噛み合い部(基部における爪状係止部)の高さを、理
論上、従来の接合構造における継ぎ手のものの半分にす
ることができるようにしている。
【0018】このことから、この発明の接合構造では、
その継ぎ手(基部)を大型にする必要がなく、大きな噛
み合わ力を得ることができるようにしている。また、こ
の発明の接合構造では、二枚の基部からなる雄型継ぎ手
をやはり二枚の基部からなる雌型継ぎ手に嵌合させるの
ことにより、従来の接合構造における一枚の基部からな
る継ぎ手よりも、接合すべき両セグメントを強固に連結
して接合することができるようにしている。
【0019】しかも、この発明の接合構造では、雄型継
ぎ手および雌型継ぎ手を、一方側がセグメントの内部に
位置すると共に、他方側がセグメントの接合面に露出し
ている板体状の基部と、この基部の露出端部に設けた爪
状係止部と、基部の一方側に設けているアンカー部とか
らなる共通の基本部材で構成している。
【0020】即ち、この発明の接合構造では、一つの形
態の基本部材(基部と係止部とアンカー部)を複数(雄
型と雌型とで各二個)組み合わせて、雄型継ぎ手と雌型
継ぎ手とを構成できるようにしている。
【0021】このことから、この発明の接合構造では、
基本部材のみ多数製作すればそのアセンブリーだけで、
雄型継ぎ手および雌型継ぎ手を構成でき、継ぎ手の生産
性を向上させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明のセグメントの接
合構造を、図示する一実施形態によって説明する。
【0023】接合構造1は、図1に示すように、シール
ドトンネル覆工用の各セグメントリング(図示せず)を
構成する各セグメント2をトンネル軸方向へ移動させ
て、接合すべき一方のセグメント2の雄型継ぎ手3と他
方のセグメントの雌型継ぎ手4とを互いに嵌合させるこ
とにより、各セグメントリングにおけるリング間の接合
を行えるように構成している。
【0024】このような接合構造1で用いる雄型継ぎ手
3および雌型継ぎ手4は、図2および図3に示すよう
に、一方側がセグメント2の内部に位置すると共に、他
方側がセグメント2の接合面2aに露出している板体状の
基部5と、この基部5の露出端部に設けた爪状係止部6
と、基部5の一方側に設けているアンカー部7とからな
る。
【0025】この雄型継ぎ手3は、図2におけるAの範
囲に示すように、板体状の基部5を二枚当面させて配設
すると共に、この各基部5における爪状係止部6の係止
面が互いに逆方向へ向くようにして、セグメント2の接
合面2aへの露出部分が断面略T字状となるように構成し
ている。
【0026】また、雌型継ぎ手4は、図2におけるBの
範囲に示すように、板体状の基部5を二枚所定間隔だけ
離した位置に配設すると共に、この各基部5における爪
状係止部6の係止面が互いに向かい合う方向にして、セ
グメント2の接合面2aへの露出部分がスリット8を有す
る断面略C字状となるように構成している。
【0027】そして、このような雄型継ぎ手3および雌
型継ぎ手4を用いる接合構造1は、雄型継ぎ手3の二枚
当面した基部5をスリット8から雌型継ぎ手4内に挿入
すると共に(図3参照)、雄型継ぎ手3の爪状係止部6
と雌型継ぎ手4の爪状係止部6とが互いに係止すること
で(図1参照)、接合すべき一方のセグメント2の雄型
継ぎ手3と他方のセグメント2の雌型継ぎ手4とが互い
に嵌合するように構成している。
【0028】なお、この実施形態での雄型継ぎ手3およ
び雌型継ぎ手4は、図4および図5に示すように、矩形
の板体に成形した鉄鋼製の基部5と、この基部5の露出
端部を折曲して形成した爪状係止部6と、基部5におけ
る爪状係止部6の係止面側(図 参照)に設けたアンカ
ー部7とからなっている。
【0029】ここでのアンカー部7は、基部5の一方側
端部を略L字状に折曲してなる取付け片7aと、この取付
け片7aを貫通した状態でセグメント2内に配設している
アンカーピン7bとからなっている。
【0030】このように、この実施形態における雄型継
ぎ手3および雌型継ぎ手4の作成は、板材(鉄鋼製板
体)の折り曲げ加工(塑性加工)を経て行われる。この
実施形態での雄型継ぎ手3および雌型継ぎ手4は、図1
および図3に示すように、一方側がセグメント2の内部
に位置すると共に、他方側がセグメント2の接合面2aに
露出している板体状の基部5と、この基部5の露出端部
に設けた爪状係止部6と、基部5の一方側に設けたアン
カー部7とからなる共通の基本部材9(図2および図4
参照)で構成している。
【0031】このことから、雄型継ぎ手3および雌型継
ぎ手4は、図2に示すように、基部5と爪状係止部6と
アンカー部7とからなる一つの形態とした共通の基本部
材15を複数(雄型と雌型とで各二個)組み合わせること
で、雄型継ぎ手3(図2の範囲A)および雌型継ぎ手4
(図2の範囲B)を構成することができる。
【0032】そのため、この基本部材9のみを多数作成
すれば、そのアセンブリーだけで、雄型継ぎ手3および
雌型継ぎ手4を容易かつ安価に製作することができる。
この実施形態での雌型継ぎ手4のスリット8は、図1に
示すように、雄型継ぎ手3における二枚の基部5が、セ
グメント2のトンネル軸方向への移動によって挿入でき
る間隙を有している。なお、この雌型継ぎ手4のスリッ
ト8の間隔は、雄型継ぎ手3を雌型継ぎ手4に挿入する
時に、雄型継ぎ手3の爪状係止部6で押し拡げられるこ
ととなる。
【0033】このような構成からなるこの発明の接合構
造1を用いての、各セグメントリングを構成している各
セグメント2のリング間の接合は、先ず、接合すべき一
方のセグメント2をトンネル軸方向へ移動させて、その
雄型継ぎ手3を、接合すべき他方のセグメントの雌型継
ぎ手4内にスリット8から挿入する。
【0034】そして、この一方のセグメント2における
雄型継ぎ手3の爪状係止部6が、他方のセグメント2に
おける雌型継ぎ手4の爪状係止部6に係止することによ
り、雄型継ぎ手3と雌型継ぎ手4とが互いに嵌合して、
各セグメント2のリング間の接合が行われることとな
る。
【0035】このようなこの発明の接合構造1では、爪
状係止部6およびアンカー部7を有する基部5を二枚用
いて、それぞれ向かい合わせに、または、背中合わせに
配置して継ぎ手(雄型継ぎ手3および雌型継ぎ手4)を
構成すると共に、その継ぎ手の二枚の基部5における両
爪状係止部6の噛み合わせによって接合すべき両セグメ
ント2を接合するように構成したことにより、継ぎ手
(雄型継ぎ手3および雌型継ぎ手4)の噛み合い部(基
部5における爪状係止部6)の高さを、理論上、従来の
接合構造における継ぎ手のものの半分にすることができ
る。
【0036】そのため、その継ぎ手(雄型継ぎ手3およ
び雌型継ぎ手4の基部5)を大型にする必要がなく、大
きな噛み合わ力を得ることができる。また、この発明の
接合構造1では、二枚の基部5からなる雄型継ぎ手3を
やはり二枚の基部5からなる雌型継ぎ手4に嵌合させる
のことにより、従来の接合構造における一枚の基部から
なる継ぎ手よりも、接合すべき両セグメント2を強固に
連結して接合することができる。
【0037】さらに、このセグメント2を強固に接合で
きることは、セグメント2のトンネル半径方向へのずれ
を拘束できるので、接合した各セグメント2のトンネル
半径方向へのずれである、各セグメント2の目違いを防
止することができる。
【0038】しかも、この発明の接合構造1では、雄型
継ぎ手3および雌型継ぎ手4を、一方側がセグメントの
内部2に位置すると共に、他方側がセグメント2の接合
面2aに露出している板体状の基部5と、この基部5の露
出端部に設けた爪状係止部6と、基部5の一方側に設け
ているアンカー部7とからなる共通の基本部材9で構成
している。
【0039】即ち、この発明の接合構造1では、一つの
形態の基本部材9(基部5と爪状係止部6とアンカー部
7)を複数(雄型と雌型とで各二個)組み合わせて、雄
型継ぎ手3と雌型継ぎ手4とを構成できるようにしてい
る。
【0040】そのため、この発明の接合構造1では、基
本部材9のみ多数製作すればそのアセンブリーだけで、
雄型継ぎ手3および雌型継ぎ手4を構成することができ
て、継ぎ手の生産性を向上させることができる。
【0041】また、この一つの形態の基本部材9(基部
5と爪状係止部6とアンカー部7)を複数組み合わせれ
て雄型継ぎ手3と雌型継ぎ手4とを形成することは、セ
グメント継ぎ手の使用数量が少ない場合でも、基本部材
9は雄型継ぎ手3と雌型継ぎ手4とに必要で継ぎ手数の
四倍の量になり、量産効果が生まれる。従って、継ぎ手
の供給を安価に行うことが可能になる。これを鋳造とす
れば、単位の形状が任意に選定でき、合理的な形を得る
ことができる。
【0042】なお、この発明の接合構造1で用いる基本
部材9(基部5と爪状係止部6とアンカー部7)で構成
される雄型継ぎ手3および雌型継ぎ手4は、その形状が
簡単であると共に、その製作を鉄鋼製板体の曲げ加工に
よって行えるし、鋳造によっても容易に行うことができ
る。
【0043】しかも、この発明の接合構造1では、その
各雄型継ぎ手3および雌型継ぎ手4の組立てをワンパス
で行えると共に、ボルト類を用いないので施工性に優れ
ている。
【0044】さらに、この発明の接合構造1では、前述
した各雄型継ぎ手3および雌型継ぎ手4を用いることに
より、ボルト締め作業等を行うボルトボックスが必要な
く、各セグメントの内面を平滑にすることができるため
に、二次覆工の省略にも有効である。
【0045】図6は、この発明の接合構造1における雄
型継ぎ手3および雌型継ぎ手4を構成している基本部材
9(基部5と爪状係止部6とアンカー部7)の別形態を
示しており、基部5を鋳造によって作成しているもので
ある。
【0046】ここでの雄型継ぎ手3および雌型継ぎ手4
は、基部5の露出端部に設けた爪状係止部6と、基部5
において、爪状係止部6の係止面側に別工程の溶接等で
取付けており、棒材で構成されているアンカー部7とを
有していると共に、基部5に設ける爪状係止部6は鋳造
によって基部5に一体成形している。
【0047】このような雄型継ぎ手3および雌型継ぎ手
4を用いた接合構造1は、図7に示すように、雄型継ぎ
手3および雌型継ぎ手4をその基部5の一方側およびア
ンカー部7をセグメント2内として設けることで構成す
る。
【0048】図8は、この発明の接合構造1で用いる雄
型継ぎ手3および雌型継ぎ手4を構成している基本部材
9(基部5と爪状係止部6とアンカー部7)の別形態を
示すものである。
【0049】ここでの基部5には、棒材で構成されてい
るアンカー部7をねじ込むことで取付けられれるよう
に、アンカー取付け部10を爪状係止部6と共に鋳造によ
って基部5に一体成形している。
【0050】図9は、この発明の接合構造1の別形態を
示すものである。ここでは、図8に示した基部5を用い
て雄型継ぎ手3を構成している。なお、雌型継ぎ手4
は、全く別の部材で構成している。
【0051】
【発明の効果】この発明の接合構造によれば、爪状係止
部およびアンカー部を有する基部を二枚用いて、それぞ
れ向かい合わせに、または、背中合わせに配置して継ぎ
手を構成すると共に、その継ぎ手の二枚の基部における
両爪状係止部の噛み合わせによって接合すべき両セグメ
ントを接合するように構成したことにより、継ぎ手の噛
み合い部(基部における爪状係止部)の高さを、理論
上、従来の接合構造における継ぎ手のものの半分にする
ことができる。
【0052】そのため、継ぎ手(基部)を大型にする必
要がなく、大きな噛み合わ力を得ることができる。ま
た、この発明の接合構造では、二枚の基部からなる雄型
継ぎ手をやはり二枚の基部からなる雌型継ぎ手に嵌合さ
せるのことにより、従来の接合構造における一枚の基部
からなる継ぎ手よりも、接合すべき両セグメントを強固
に連結して接合することができる。
【0053】そのため、セグメントのトンネル半径方向
へのずれを拘束でき、接合した各セグメントのトンネル
半径方向へのずれである、各セグメントの目違いを防止
することができる。
【0054】さらに、この発明の接合構造では、雄型継
ぎ手および雌型継ぎ手を、一方側がセグメントの内部に
位置すると共に、他方側がセグメントの接合面に露出し
ている板体状の基部と、この基部の露出端部に設けた爪
状係止部と、基部の一方側に設けているアンカー部とか
らなる共通の基本部材で構成している。
【0055】即ち、この発明の接合構造では、一つの形
態の基本部材(基部と爪状係止部とアンカー部)を複数
(雄型と雌型とで各二個)組み合わせて、雄型継ぎ手と
雌型継ぎ手とを構成できるようにしている。
【0056】そのため、この発明の接合構造では、基本
部材のみ多数製作すればそのアセンブリーだけで、雄型
継ぎ手および雌型継ぎ手を構成でき、継ぎ手の生産性を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のセグメントの接合構造を示す概略断
面図である。
【図2】この発明の接合構造で用いる雄型継ぎ手および
雌型継ぎ手の基本部材(基部と爪状係止部とアンカー
部)を示す概略図である。
【図3】この発明の接合構造で用いる雄型継ぎ手および
雌型継ぎ手の嵌合前の状態を示す概略断面図である。
【図4】この発明の接合構造で用いる雄型継ぎ手および
雌型継ぎ手の基本部材(基部と爪状係止部とアンカー
部)を示す概略斜視図である。
【図5】この発明の接合構造で用いる雄型継ぎ手および
雌型継ぎ手の嵌合状態を示す概略斜視図である。
【図6】この発明の接合構造で用いる雄型継ぎ手および
雌型継ぎ手の基本部材(基部と爪状係止部とアンカー
部)の別形態を示す概略図である。
【図7】この発明の接合構造で用いる図6の基部で構成
した雄型継ぎ手および雌型継ぎ手の嵌合前の状態を示す
概略断面図である。
【図8】この発明の接合構造で用いる雄型継ぎ手および
雌型継ぎ手の基本部材(基部と爪状係止部とアンカー
部)の別形態を示す概略図である。
【図9】この発明の接合構造の別形態を示す概略断面図
である。
【図10】従来の接合構造を示す概略断面図である。
【図11】従来の接合構造で用いる雄型継ぎ手および雌
型継ぎ手の係止前の状態を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1…接合構造、2…セグメント、2a…接合面、3…雄型
継ぎ手、4…雌型継ぎ手、5…基部、6…爪状係止部、
7…アンカー部、7a…取付け片、7b…アンカーピン、8
…スリット、9…基本部材、10…アンカー取付け部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 000230010 ジオスター株式会社 東京都港区芝4丁目2番3号 (73)特許権者 000112749 フジミ工研株式会社 東京都千代田区飯田橋3丁目11番18号 (73)特許権者 593139651 佐栄建工株式会社 群馬県邑楽郡板倉町大字大蔵5番地 (73)特許権者 000001052 株式会社クボタ 大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47 号 (72)発明者 山本 稔 東京都町田市玉川学園1丁目15番2号 (72)発明者 橋本 博英 東京都千代田区有楽町1−12−1 石川 島建材工業株式会社内 (72)発明者 都築 純一 東京都世田谷区成城6丁目30番8号 (72)発明者 長岡 省吾 東京都世田谷区北烏山6−18−12 F− 207 (72)発明者 大長 唯宏 埼玉県狭山市入間川1434−75 (72)発明者 森 孝臣 東京都千代田区飯田橋3丁目11番18号 フジミ工研株式会社内 (72)発明者 秋田谷 聡 群馬県邑楽郡板倉町大字大蔵5番地 佐 栄建工株式会社内 (72)発明者 堀木 雅之 大阪府大阪市大正区南恩加島7丁目1番 22号 株式会社クボタ恩加島工場内 (56)参考文献 特開 平10−131306(JP,A) 特開 平11−223094(JP,A) 特開 平5−187196(JP,A) 実開 昭49−138630(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 11/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールドトンネル覆工用の各セグメント
    リングを構成する各セグメントをトンネル軸方向へ移動
    させて、接合すべき一方のセグメントの雄型継ぎ手と他
    方のセグメントの雌型継ぎ手とを互いに嵌合させること
    により、前記各セグメントリングにおけるリング間の接
    合を行う接合構造であり、 前記雄型継ぎ手および雌型継ぎ手は、一方側が前記セグ
    メントの内部に位置すると共に、他方側がセグメントの
    接合面に露出している板体状の基部と、この基部の露出
    端部に設けた爪状係止部と、前記基部の一方側に設けて
    いるアンカー部とからなる共通の基本部材で構成してお
    り、 前記雄型継ぎ手は、前記板体状の基部を二枚当面させて
    配設すると共に、この各基部における爪状係止部の係止
    面が互いに逆方向へ向くようにして、前記セグメントの
    接合面への露出部分が断面略T字状となるように構成し
    てなり、 前記雌型継ぎ手は、前記板体状の基部を二枚所定間隔だ
    け離した位置に配設すると共に、の各基部における爪
    状係止部の係止面が互いに向かい合うようにして、前記
    セグメントの接合面への露出部分がスリットを有する断
    面略C字状となるように構成してなり、 前記雄型継ぎ手の二枚当面した基部を前記雌型継ぎ手の
    スリットから雌型継ぎ手内に挿入すると共に、前記雄型
    継ぎ手の爪状係止部と前記雌型継ぎ手の爪状係止部とが
    互いに係止することで、前記接合すべき一方のセグメン
    トの雄型継ぎ手と他方のセグメントの雌型継ぎ手とが互
    いに嵌合するように構成していることを特徴とするセグ
    メントの接合構造。
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